FOMAの伝送速度を測る


加入者を順調に増やしているFOMAだが、最近は伝送速度の低下が問題になり始めている。
現在のFOMAは2GHz帯の15MHz幅と800MHz帯の5MHzが使用できるが、800MHz帯は都市部では使っていない。
FOMA加入者は1500万を超えていると思うので、総務省の言うところによる5MHzあたり100万人をも突破したと言える。
CDMA方式はコード多重により、同じ周波数で複数移動機と通信を行う。
従って物理チャネルを一人で独占する場合と多数局でシェアする場合では伝送速度もサービスエリア半径も違ってくる。
異なった拡散符号で複数局と通信する場合、ある一つの局から見ると他局との通信は雑音として見える。
雑音と言っても通話にノイズが混じるとかの類ではなく、空間雑音と(まあ)同じようなものだ。
従って同一セル内に沢山の局が存在すると、ノイズレベルは上がることになる。
もしも信号強度が同じだとすれば、ノイズレベルが上昇する分だけS/Nが悪くなって通信条件は悪化する。
FOMAの理論速度は384Kbpsで、回線の空いているVodafo
では200Kbps〜300Kbpsの速度が出る。
Vodafonは2005年9月の統計で3G加入者は150万人と、ドコモの1/10以下だ。
その為セル内で同時に使う人が少なく結果として伝送速度の低下が少ない。
一方のドコモはその全く逆で、200Kbps以上の速度が出ることは希(都市部において)だ。
では実際どの程度の速度が出ているのだろうか。
まずはスピード計測サイトで測定してみた。


約30Kbpsと出た。
この計測サイトは比較的小さなデータ量で計測しているようで、何度も計測すると値が変動する。
そこでピークを探ってみた。
最初の計測から1分後には↓

194Kbpsをマークした。
iアプリを使用して500Kバイトのデータ受信速度から伝送速度を計測するものもあり、こちらでも測定してみた。


148Kbpsと、なかなかの速度である。
ちなみにこのアプリで計測した平均値は100Kbps辺りだと思うが、時として数十Kバイトにまで落ち込むことも勿論ある。
この速度に気を良くして?再度速度計測サイトで測ったら↓

約13Kbpsしか出なかった。
速度とは別の問題なのだが、iモード切断が頻繁に起きるのには参る。
P901iでは余り経験した事のない現象なのだが、N901i
では当たり前のようにこの表示が出る。


ドコモに文句を言ったところで「電波の状態でそう言うこともあり得ます」と言われ、同じ場所で同じ日にP901iにSIMを差し替えて使えば切断は起きませんよと言っても「ではメーカ修理にします。2〜3週間のお預かりです。でもたぶん異常なしで戻されると思います」だって。
ようするに直らないバグがあるから我慢しなさいと言う事か。