塩味たまご(2)


前回の実験で失敗して以来、眠れぬ日々を送ってきた(ウソ)今回は、ディスカウントショップで仕入れた2.98千円なりの圧力鍋を使って、たまごを加圧する作戦で実験してみた。
こちらのWebmasterによる実験を見ると、塩酸などを少々入れた方が良いらしい。
しかし塩酸は手元にないし、サンポールじゃああんまりだろうと言うわけで、今回は飽和食塩水のみだ。
圧力鍋とその仲間達?は、こんな具合だ。


圧力鍋の中にはコップに入れた飽和食塩水液に浸されたたまごが入っている。
写真右下のポンプは、金魚用エアポンプの大型のタイプのモノ,最初はこれで減圧してから加圧しようと思ったのだが、圧力鍋の密閉性はさほど良くない。
ナベの内部は全く負圧にならなかったのだ。
仕方なく加圧ポンプのみ使うことにした。
ポンプの構造は、前出?金魚ポンプと同じ。
ただし図体は巨大だ。
このポンプを使用して加圧するわけだが、圧力鍋の圧力調整穴にピッタリ入るチューブがない。


仕方なくゴムチューブを無理矢理押し込んだ。
ディジタル圧力計は1.51Kg/cm2を示している。
ディジタル圧力計の右側に見えるのが“リリーフバルブ”で、コイツを塞ぐと2Kg/cm2以上まで圧力は上昇する。
2時間ほど経過したある時、突然大きな音と共に圧力計の指示値が下がった..何かトラブルでも起きたのか?自分を落ち着かせながらも、素早く各計器をチェックする。
大丈夫,放射能漏れはないようだ。
いや..つい調子に乗ってしまった。
実はホースが破裂しただけだった(音を聞いた瞬間分かるね)細目のゴムチューブを無理矢理突っ込んだのがいけなかったらしい。
多少劣化の見られたホースは超高圧に(..またまたぁ)耐えかねて裂けてしまった。
再度挑戦,このまま14時間ほど加圧してみた。


さて、いよいよ茹でるわけだが、飽和食塩水の入ったコップごと圧力鍋に入れた。
沸騰してから固ゆでになるまでは約5分,さすがに温度が高いだけあって時間が早い。
ナベに直接入れると白身が変色&ヒビが入るが、コップに入れておけば大丈夫なようだ。
茹で上がったら圧力を抜く。


たった1Kg/cm2のくせに、景気良く蒸気を吹き出す。
蓋を開けたら冷水で冷やし殻を剥くのだが、カラが綺麗にむけない。
鮮度の高いたまごはむけにくいと言うが、比較様に茹でたフツーのたまごはちゃんとむける。
塩水注入効果のためか?

写真左がフツーのたまご,見た目に差はない。
比較用のたまごと味を比べてみると..これも差がない。
白身に若干塩味が付いているものの、黄身には全くと言っていいほど塩味は付いていない。
またしても実験は失敗に終わってしまった。
手強し、塩味たまご!
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