ADSユニットを交換する


SLのADS(車高調整とダンピングファクター/バネ常数の動的制御を行っている装置)がエラーを出しているのはこちらで報告したとおりだ。
修理台一段としてフロント車高センサを交換したが直らず。
次に車高調整バルブを自分の判断で交換したが当てが外れた。
そこで車高調整に関するバルブにLEDを付けてモニタしてみると、エラー発生時にも車高調整が行われていることが分かった。
と言うことはエラーは車高調整部分ではなく、ダンピングシステム側と言うことになるだろうか?次にダンピング制御バルブを1個ずつ外してエラー状況を確認した。
バルブを外すとバルブ断線エラーが出るが、この状態でも制御用のスイッチは効く。
一方で自然に発生するエラーの時にはスイッチはディセーブルにされてしまう。
そこでイチかバチかコントロールユニットを交換してみることにしたのだ。
最初のダイアグノーシスチェックでもコントローラ不良が疑われていたが、コントローラなんて早々壊れるものではないしエラーがランダムに発生することから、機械部品を疑い続けていたのだ。
コントローラをヤナセに注文すると「国内在庫無し」「本国在庫無し」との返答だった。
自動車高調整付き車は正規輸入されておらず、国内用のデータベースには品番が無いのだ。
どうやらヤナセはデータベースに品番がないと取り寄せもできないらしい。
そこで本国からユニットを購入することにした。
とは言っても部品屋など知るはずもないのでこちら
のサイトを頼りに見積もりを取り、そして購入した。
価格は568.10ユーロ(約7万円)と、国内で買うより3割以上安い。
発注から4日目にユニットが到着した。

FedExの送料は30ユーロ(4千円くらい)だ。
これがユニットそのものである。

国産車のユニットと外観はさほど変わらない。
早速交換することにする。

93年モデルまではユニットはバス形式の接続になっていて、亜鉛(アルミ?)ダイキャストのクーリングファン付きケースに収まっていたが、96年モデルのユニットケースはプラスチック製になった。
なお室内との間でクーリングを行っている。
ここにはADSをはじめとしてABSやECU(片バンクずつの制御なので2セット)などがまとまっている。
エンジン制御に直接関係のないユニット類は助手席足下やリアシート下にある。
手前に見える丸形多ピンコネクタはダイアグノーシスチェッカ用だ。

ADSユニットの中身はこんな感じ。
ワンチップCPUとパワードライバ、少々のアナログ回路で構成されている。
裏側はチップ部品のみだ。

果たしてこれでエラーは消えるのだろうか?エラー発生頻度は相変わらず低いから、直ったかどうかを確認するためには1ヶ月以上様子を見る必要がある。
これで直らなければセンサ類の異常と言うことになるが、センサ異常があるとESP(電子制御車両姿勢安定装置)もエラーを出すと思う。
何しろシステム系統図がないのでエラー調べも勘に頼るしかない。