最近目立ってきた、携帯/PHS用グッズ


秋葉原などに行くと、なにやら得体の知れないグッズを売っている。
特に携帯電話/PHS関連商品は沢山ある。
間違っても買おうなどとは思わないから、残念ながら写真はない。


その1:電磁波を吸収するというナチュラルダイオード
電磁波による人体への影響が叫ばれる中、画期的商品が実用化された。
それは、マッチ箱ほどの大きさのナチュラルダイオードである。
こいつを携帯することによって、有害な電磁波を吸収し健康を維持できるのだ。
と、能書きはこんな感じ。
しかし..だよ、電磁波吸収素子なんて抵抗体って事??電波暗室に貼る吸収体のこと??どうにも不思議だ。
こいつが電磁波を吸収すると、携帯電話の電波も吸収されちゃって通話が出来なくなるのではないか?車に張り付けておけば、取り締まりレーダ波を吸収して反射しないから、ドップラ速度計測が出来なくなるわけかい??高価な電波暗室も、シールドルームも不要なわけかい??間違ってコイツを放送塔の近くに持っていくと、周りの電波を吸収して激しく発熱するかあ??科学的に証明されていない不思議な力がナチュラルダイオードには秘められています。
って言われたらそれまでだけど...

その2:ナチュラルダイオードと似たような物..携帯やPHSに張り付けて使うらしい
商品名は知らない。
銀紙に包まれた小さな物体だ。
これを携帯電話やPHSに張り付けると、感度がアップするという。
もちろん無電源で永久動作だ。
誘電体なら、内蔵されたアンテナ(携帯の場合はF型アンテナが内蔵されているし、DDI系PHSは、内部の基板上にアンテナがあって、ホイップはダミー)の定数が変わるかも知れない。
しかし、ノーマルより良くなることはないだろう。
共振しているとすれば、指向性が出るかも知れない。
指向性ので多方向に基地局が有れば、いくらかメリットがあるかも知れないが携帯機のアンテナ特性は、水平方向無指向性が基本。
第一カッコ悪い。


その3:フレキシブル基板のような..なにやら張り付ける物
フレキシブル基板に「それっぽい」パターンが作って有る。
能書きによると、これによって電波を確実に吸収し感度がアップするという物。
これも、上記の品物と同様な考え方かも知れない。
ただ、アルミ箔に包まれた固形物よりは「理論的に正しそう」な気がするのも事実。
某雑誌でテストしていたが、結果はNG。
当たり前だ。
こんな安っぽいフレキ一枚で感度が上がるなら、メーカはとっくに使っているはず。
こいつが共振でもしていようものなら、送信電波でやけどするかもしれないよ!!

その4:アンテナにLEDが付いたモノ
電話中にはLEDが光る!なかなかオシャレだ。
こいつは、感度アップなどはうたっていない(と,思う)送信電力は、ディジタル携帯でスロット内平均800mW、時間平均で260mWだ。
これだけのパワーが有ればLED位は点灯させることが出来る。
アナログ携帯に至っては、時間平均で600mWも出ている。
でも、LEDを点灯させる分アンテナから輻射される出力は減るんだよ。
それでも良いって人は使ってみるベシ。
赤や緑に輝くアンテナなんてシャレているではないか!夜の街角で目立つこと請け合いだ。
ちなみに、受信感度は低下しないと思う。
受信電力ではLEDは点かないからだ。
PHSで点くのか??スロット内平均80mW,時間平均10mW..ちと苦しいかな??興味ある人は買ってみるか?LEDとショットキダイオードを組み合わせて作ってみるベシ。
え?回路が分からないって?まずアンテナを用意する。
売ってる奴はアンテナ一体か、L/Cで共振させているのだろう。
アンテナの長さはλ/4,すなわち光速を周波数で割って、波長短縮率をかけて0.25倍すればよい。
800MHzだったら8〜9cm,1.5GHzなら4.9cm程度、PHSは3.8〜3.9cmって所だ。
アンテナには直列にショットキダイオードを入れて整流する。
ショットキと言っても、スイッチング電源に使うような下品でデカイ物じゃダメだ。
マイクロ波のミキサ用等を使おう。
1SS16(NECのふるーいタイプ)に代表される物。
整流したら、更にLEDを直列に入れよう。
なるべく低電流で光るような、高級品を選んだ方がよい。
配線は最短距離で行うこと。
配線の長さもアンテナになるからね。
完成したら,これを通話中のアンテナに近づけると..