高齢化の町

定住者の多いダイヤランドなどは静岡県内でも特筆すべき高齢者の町だ。
バブル以前の別荘ブームの時に40代だった人が今や80歳になっている。

定年を迎えた人たちが都市部の家を売却し、当時購入した別荘物件に移り住んでくるケースも多い。
勿論新たに住み始める人も居るようだが割合的には買ったその人が住んでいる物件が多いらしい。
人間は必ず死ぬのでそうした別荘の持ち主が亡くなると相続が起きる。
資産が別荘だけならば相続放棄も出来るが、そうで無い場合は相続せざるを得ない。
相続すれば管理費だとか温泉権などの費用が発生する。

元々の持ち主が亡くなる年齢になるとすればその子供も老人年齢である。
そうした2代目が別荘に移り住んでくる事も珍しい事では無いという。
こうして高齢化の町は高齢状態のまま安定する。

相続が行われずにこれが放棄された場合は事実上の管理費滞納となる。
これは多くのマンションでも問題になっているし、特にリゾートマンションでは管理費が集まらずに管理が滞る事態にもなる。
国交省のデータによれば3ヶ月以上の管理費滞納者は全体の3割になると言う。
相続が放棄されると相続財産管理人が物件を競売などにかけて管理費を優先支払いする事になるようだが、そもそも管理費滞納物件では管理費のみではなく地方税や固定資産税の滞納もある。
こうなると売却額よりも滞納額が大きくなるので売却そのものが出来ない。
(負債付きでは買う人が居ない)

物件価格が安く維持管理の楽なリゾートマンションを選ぶには相当な覚悟と詳細な調査が要る。
戸建てはまだしも、マンションだと売るに売れずに管理費だけを取られ続ける事がごく普通に起きるのだ。

この物件の権利関係がどうなっているのかは不明だが、タングラム斑尾東急リゾートヴィラが15万円で売りに出ている。
家賃ではなく買い取り価格が15万円なのだ。
ワンルームで約29平米の広さがある。

ロイヤルヴァンベール蓼科は50万円の2LDKだ。
79平米あるのでファミリー向けとしても使えて安い。