匿名さんからのメール(3)

申し込みから契約まではトントン拍子に進み、今は天城に住んでいらっしゃる。
元々アパート暮らしで荷物も少なく、引っ越しは軽トラックを借りて行ったという。

物件を見に行ってから契約、引き渡しまで2週間位で終わってしまったのでアパートの解約の方が遅くなった(丸1ヶ月分の家賃を取られた)そうだ。

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小さなデスクと椅子、箪笥や食器棚、量が多くて重かったのが本ですね。
仕事が終わる秋からは読書三昧で暮らせるかと思うと、今からわくわくです。
別荘にはオーナーが残してくれた薪ストーブやら高そうな食器類、新品同様のベッドがありました。
ベッドは買って以来一度も使わず別荘に行かなくなったそうで、オーナーが足を悪くしたのが原因のようです。
私は知らなかったのですが、家具類などの配送を頼むと管理事務所が代わりに鍵を開けて別荘内に入れてくれるんですね。
私のベッドより全然高級そうなものなので、私のベッドは粗大ゴミに出しました。
薪ストーブには触媒や火の粉の飛びを防止するスパークアレスターというものが付いています。
触媒は温度が上がるので熱効率が上がります。
火の粉も燃えやすく、スパークアレスターは金網のようなもので火の粉の飛び散リを防止します。
薪ストーブとは薪を入れて燃やすだけではなく、様々なメンテなどが必要だという事を知りました。
オーナーは契約の時にも杖をついていらっしゃいました。
奥様を何年か前に亡くし、自分も一人別荘で密かに暮らし密かに死ぬのが一番良いと思っていたそうですが、足を怪我した今となっては本当に死んでしまいそうなので別荘は諦める事にしたそうです。
想い出や思い入れやその他色々なものが詰まった別荘なんですよ、私と同じでガタは来ていますが可愛がって下さいと言われました。
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オーナとはサーフィンの話でも盛り上がったとか書かれていた。
北国の別荘地ではスキーの話になるのだろうが、伊豆ではサーフィンなのか。

匿名氏は今はショップに通っているそうだ。
午前8時に出勤して開店の準備やら色々行い、別荘に帰ってくるのは20時頃だそうだ。
原付の整備をしないと山道で止まってしまいそうで、それが怖いと言う。
サーフィンだとかダイビング関係のショップは海沿いだろうから、天城からは片道10km程だろうか。
往きは下り坂だから良いにしても帰りは連続の上り坂だ。

別荘地ではWiMAX2+が使えるそうだ。
意外と電波が入る事に驚いたという。

温泉権は数年分は付いているが更新はしない予定だと書かれていた。
温泉権も年割りで購入者が精算する場合もあるが、この物件の場合はオーナ負担だったそうだ。
冬になったらまた気が変わるかも知れないけれど、更新料が高いので今は贅沢は出来ませんと。
ただ風呂場が広いので温泉でも溜めておかないと寒いかも知れないとも書いている。

薪ストーブのある10畳のリビング、2畳ほどのキッチン、8畳の寝室の平屋建てを匿名氏はかなり気に入った御様子だ。
匿名氏殿、又冬になったら景色の変化でも教えて下さいませ。