田舎暮らし屋(1)

色々な商売があるものだ。
いわゆる田舎暮らし屋という商売がある事を知った。

田舎暮らしのサポート、物件から近所づきあいなどなどをトータルサポートするという。
その地方独特の風習や習慣、冠婚葬祭の時のしきたり的なものまで教えてくれるそうだ。
私の場合は別荘地なので近所づきあいの煩わしさはない。
しかし一般的な町内会的コミュニティに入ろうとすれば、郷に従わなくてはならない。
この部分がもっとも難しいと言われ、田舎暮らしを人間関係が破壊するみたいにも言われる。

勿論近所づきあいせずに周りから変人扱いされようとも独自の生活を築く人も居る。
だがそれは特殊な例かも知れない。
都市部ですら町内会だ何だと面倒な事もあるし、ゴミ置き場の掃除当番だとか行事の手伝いだとかがある。
それを嫌って集合住宅に住まいを移す人も居る。

町内会の行事の手伝いにしても、学校行事の役員にしても、それを半ば強制されるのは違うと思う。
やりたい人がやればいい話で、やりたくない人に何かを頼むのならば対価が必要だ。
昔からそうだから、みんなやっていることだからと言っても今は昔ではないし個々人はみんなではない。

共働きの場合にそれを頼まれれば仕事を休まなければならない。
核家族が少なく女性の社会進出も希だった昔と今では時代が違うのだ。
まあ、私はそういう考えなので昔ながらのコミュニティには向かない。