樹木を切る：伐採失敗(4)

最初に切ろうとして失敗した部分より下に切り込みを入れようと思った。
しかし幹が太くてどうにもならない。

現時点でも切れ込みは入っているので、危険な部位には近づきたくはない。
だとすると斜面の上側からチェーンソーを回転させて切れる幹の太さの所を攻めたい。

と言うことで最初に切ろうとした部分より少し上に新たに受け口を作った。
今度は東側である。
東側に重心が傾いていることは分かっているので深くなりすぎないように切り取った。

次に追い口を西側から入れていく。
ツルの部分を15%程残した所で追い口にくさびを打ち込む。
あの、ウルトラロング高枝切りノコギリで枝を切っていた時に買ったものだ。
くさびを打ち込んでも木は倒れない。
そこでさらに追い口を切り込んでいく。
くさびは入れたままだ。
流石に幹が太いのでくさびを入れたままでもチェーンソーを突っ込んでいける。
くさびが入っているので風が吹いたりして木が西側にしなってもチェーンが挟まらない。

徐々に追い口を切り込んでいくと、やがてピキピキッと繊維の切れる音がして木が倒れ始める。
ゆっくりと、そして今度はバキバキバキと大音響を轟かせながら大木は倒れた。
ただし地上には落ちていない。
他の木に引っかかっているからだ。
当面は邪魔ではないのと、無理に切って下敷きになったらタダでは済まないのでこのまま様子を見る。
強い風が吹けば勝手に落ちるかも知れない。