樹木を切る：伐採失敗(5)

青い矢印が今回切った木、赤い矢印がその前に切った木である。
いずれも重くて動かせるようなものではない。

今回切った木は切り株の上に乗っている。
5cm位しか引っかかっていないのでやがて落ちるかも知れない。
5cmの部分に相当な荷重がかかっているので落ちにくいかも知れない。

下からジャッキで上げて落とすことは出来る。
新たに切り込みを入れて落とそうとすると、チェーンソーが下敷きになる可能性があり危険だ。
斜めに引っかかった木の場合は加重がどの方向に加わっているのか判断しにくいので危ない。
細い木であれば幹の直径を下から上に向かって切っていくのだが、当然木は重さで下に移動してくるので太い木は危険なのだ。

垂直に立っている木が多い中で斜めが2本、私としては嫌いではない。
ここをリスとかが駆け上るかも知れないではないか。

木を切ると樹液というか水が出る。
このように木を切った場合は、木の下部が下になるので水は余り出ない。
逆に木の上の方を切って、木の上になっていた部分が下になるように転がすとジャバジャバ水が出る。
木の内部の水が逆流しないような仕組みになっているのか。

水を吸い上げるもっとも強い力は葉からの水分の蒸発だそうだ。
これで負圧が発生して水を吸い上げるらしいが、それだけだと10mの樹高は超えられないことになる。
他にも毛細管現象だとか根から押し上げる力などが働くようだが不思議なものだ。