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太陽光発電:Tracer2210A


  • Posted by: F&F
  • 2018年3月19日 11:10

DC-DCコンバータを改造すればMPP制御に近い事が出来そうだという話は書いた。
これに関してMailをいただいた。

以前使っていたTracer2210Aがあるから送りましょうかと。
ありがたい事だ。
Tracer2210Aは12/24V系で20A迄の電流制御が可能なMPPTチャージコントローラだ。
中国製なので製造品質が悪い、自己消費電流が多いようだと書かれている。
※カタログ値での自己消費電流は20mA、PWM型だと1mA程度の動作電流のものもある。
※カタログ値では17V系200Wでの変換効率は94.5%なので損失は11Wになる。
※より大型の2410A(40A品)だと200Wで使用時の効率が97%まで上がる。

PWM型のコントローラが小型軽量なのに対してTracer2210Aはかなり大きくて重い。
ヒートシンクも付けられている事から、実は充電効率が高くないのではないかとも書かれている。
稼働中は結構発熱するそうだ。

その方は200Wパネルの24V系から始まって、今は200Wパネル12枚を地置きしているのだそうだ。
6直列×2グループ並列の構成だという。
最初は200Wのパネル2枚だったのでTracer2210Aを使いバッテリに接続していたそうだが、今はGTIで商用電源と接続しているのでTracer2210Aは使わなくなったとの事である。

その方曰く、土地とカネがある限りパネルはどんどん増やしたくなると。
現在の構成で発電した分は自家消費しているそうだ。
常時稼働している冷蔵庫やストッカー、池のポンプなどなど、空調などの電力まではまかなえない。
この夏までには現在の12枚構成を24枚に拡張予定だそうで、それに併せてLi-ion蓄電設備も導入するという。
配線はこれまでの6直列×2グループから2並列×12直列にして電流増加を防ぐ。
色々工夫されている方なのだが、直列にするときにインタリーブ?で隣同士を接続する訳ではないとも書かれていた。
距離を離すと影の影響が及びにくくなるとの事。
12直列×2並列ではなく、2並列したものを12グループ直列にするのも影の影響を最小にするためだ。

パネルの仰角は重要だとも書かれている。
季節によって仰角を変更する事で最大効率が狙える。
12枚のパネルは縦にして横一列に並べているそうで、建築用の油圧ジャッキで簡単に仰角が変えられる仕組みだとの事。
建築用の油圧ジャッキはいくつかのジャッキ部分と一つの油圧発生部分をホースで結ぶもので、油圧を変えると全てのジャッキが同じように力を発揮する。
パネルの接続方法、仰角制御、パネル表面のクリーン化と夏場のパネル冷却で年間発電量は何もしないときの3割増しはいけると言う事だ。

冷却は、パネル表面に水をかけるとカルシウムやマグネシウムの付着が起きるので、裏面にミストをかけているそうだ。
表面に水をかけるよりも冷却効率は落ちるが、ミネラル分の除去コストが不要になる。

   

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