Android9のディープスリープ問題(3)

GSam Battery MonitorでDOZEの状態をチェックする。
分かりやすいように深いDOZEの部分を青色に塗った。

浅いDOZEはオレンジ色の部分である。
グラフ左端は操作をしていた所でありDOZEに入っていない。
しばらくすると浅いDOZEに、そして深いDOZEに移行する。

この縮尺のグラフでは分からないのだが、DOZEが切れている部分が存在する。
青色の深いDOZEが切れているところは分かりやすい。
浅いDOZEでは10分〜30分ごとにDOZEが切れてアプリは通信などを行う事が出来る。
Gmailの遅延時間そのものだ。
深いDOZEでは2時間とか3時間に1回しかウインドゥが開かないので、その間は通信できないと思われる。

青い深いDOZEからオレンジの浅いDOZEに移行している部分でGPSも動いている。
これは、それまで自宅に放置していたスマートフォンを持って出かけたときだ。
Gセンサによって浅いDOZEに移行したのか、Wi-Fiが切れた事で浅いDOZEに移行したのかは不明である。
移動中は深いDOZEにはならない。

adbからDOZEを無効にする事は出来るが、USBケーブルを接続して充電モードにしてもDOZEを回避できる。
(まだ短時間の実験しかしていないので断定は出来ないが)
自宅でスマートフォンを置き去りにするときにはUSBケーブルを接続、会社のデスクでもUSBケーブルを接続、車に乗ったらUSBケーブルを接続という面倒な事を行えば遅延は防げるというわけだ。

GPSは深いDOZEから浅いDOZEへの移行時に少し長時間動作しているが、画面が消灯して深いDOZEに入るまでも何度か測位している。
測位系のアプリは動かしていないので、Googleが位置情報を勝手に取得したとみるのが合理的だ。
ドコモ位置情報やドコモ位置情報SUB、オートGPSは無効化している。

実験開始から深いDOZE終了までが6.5時間であり、バッテリは3%減った。
1時間あたり0.5%弱で減った事になる。