電波時計の中身


ずいぶん前から電波時計なる物がある。
最初は高価だったこの品も、最近では2〜3千円で売られていることも多い。
(定価は高いが..)たまたま今まで使用していた時計(もう10年も前の物だ)が壊れたこともあって、電波時計なる物を購入した。

スキャナで取ったから色がおかしいが、実物はシルバーグレイだ。
コレは同期をかけようとしているところ。
数字の下の表示は、ロジアナ風?に波形が出ている(スキャン速度の関係で、スキャナではうまく撮れない)電波の元は、JG2ASと言う40KHzの長波で茨城県で発信されているものだ。

時計に電池を入れると、12:00を表示する。
その後手動同期ボタンを押すと、数分程度で同期が完了して正しい時刻を表示する。
ちなみにPCのある部屋ではうまく同期しない場合があった。
中を開けてみると、バーアンテナと一枚の基板,ELバックライト用の子基板が見える。

基板の裏側にはQFPのICが1個だけ。
写真を撮りたかったが、線を外して..シールド板を外して..って面倒そうだから止めた。
少しだけめくって覗いてもQFP以外は、32.768KHzの水晶振動子が見える程度。
値段からしても多くの部品を乗せるのは無理だろう。
取り説にも書いてあるが、それ以外にもこんな紙切れが入っていた。

JG2ASと言う基準電波は、実験局だそうだ。
つまりデータフォーマットが変更されたり、送信そのものが停止する場合もあるらしい。
電波受信が出来ないときは、単に月差±30秒の時計になる。
電波受信だが、毎時2回約7分間受信して校正を行うらしい。
毎時二回というのは多すぎる(電池消耗を考えると)気もするが、受信に失敗することもあるのだろう。
PCの場合は、インターネットにつないだときにNTPサーバによって自動校正を行うことが出来る。
unixならXNTPD等を動かせばよいし、Win95/NT用の時計校正ソフトも有る(atomtime)ので興味有る向きはどうぞ。