カップラーメンを作る


カップラーメンは便利だ。
料理上手な彼女がいなくても、お袋の味を演出してくれる奥様がいなくても、簡単に美味しいラーメンが食える。
お料理上手ではない彼女や、包丁など触ったこともないと言う奥様にだって作れるのだ。
しかもそれは電子レンジでだって作れる。
このでカップラーメンの美味しい作り方を… じゃない。
カップラーメンそれ自体を作ってみるのだ。
まずお湯を入れて3分間待って… じゃなくて〜、生ラーメンをカップラーメン化できるのかどうか実験してみる。
まずは生ラーメンを買ってくる。
インスタントラーメンでも良いけれど、そもそもインスタントラーメンってカップラーメンの親戚な訳だから、これを戻して再度カップラーメン化するのは違うような気がする。
で、まずは生ラーメンを買ってくるのだ。


ごく一般的な生麺である。
このままカップ麺化したら、やっぱりダメだろうな。
だって生なんだもの。
で、茹でることにする。
標準茹で時間は50秒と記されているので、ここは30秒間茹でてみることにした。
何故ならばカップ面としてお湯を入れて3分待つ間に伸びてしまうのではないかと思ったからだ。


特別なことはない。
ただ湯で茹でるだけ。
茹で上がったら水で冷やして茹ですぎになるのを防ぐ。


水切りは良くやっておかなければいけない。
これをカップラーメン化するのだが、フリーズドライは以前に失敗しているしなぁ。
後に頂いた情報によれば、フリーズドライ化するにはもっともっと高真空状態を維持しなければいけないらしい。
そう言えばカップラーメンに「油で揚げていないノンフライ麺」みたいな表示がある。
って事は、普通は油で揚げるって事か。
油で揚げれば水分が飛ぶから乾麺になるのかも。
ま、とにかくやってみようじゃないか。
単に油の中に麺を突っ込んだだけだとカップラーメン形状にならないと思われるので、アルミフォイルで形を作ってみた。


油の温度がよく解らないが、低温だと水分があまり飛ばず高温だと焦げる。
そう、焦げるのだ。
で、焦げた。


多少焦げたし、多少形が崩れたが、カリカリの麺が出来上がった。
水分を抜けばいいのだからアルコールをかけるとか?硫酸をかけるとか?(嘘)まだ他にも方法がありそうだ。
さて問題は、これを3分間湯で戻すと元のラーメンになるか否かだ。
さっそく湯を沸かして自作カップラーメンに注いで待つこと3分…

出来た!できた〜!油分が残っているので多少スープに油が浮くが、この点はスープ側で適当に調整すればいい。
早速食ってみると…

単に茹でた状態の麺より多少コシが少なくなっている。
もしかしたら茹で時間が長すぎたか、カップラーメンの戻し時間が長すぎたのかも知れない。
油っこさも殆ど感じず、むしろスープに浮いた適度な油が食欲を増す。
ちょっと焦げちゃって色が変わっているのが玉に瑕だが、まあ良いだろう。
ただしコスト的にはカップラーメンを買ってきた方が安い。
生ラーメンが78円、油やスープ代を考えるとカップラーメン並みのコストでは出来ないと思う。
でも、写真を見て解るとおりカップラーメンよりずっと量が多いのだ。