電気でイカは焼けるか?


こちらの、「何でも実験室」では電気でケーキを焼いている。
私はこれにいたく感激してしまったのだ。
そこで、今回は無謀にも電気でイカを焼く実験を行ってみた。


何故イカにしたか??理由は簡単、タコだと電極が付けにくいし魚は生臭いから..まずイカに電極を取り付けるのだが、これにはアルミフォイルを使用した。
ヒョイヒョイとイカの外形寸法に合わせて折り曲げれば、立派なサンドイカ?の出来上がりだ。


電極間の抵抗値を測定すると、約1.56KΩだ。
電極間電圧によって、抵抗値が変化しないとすればAC100Vを加えると64mAの電流が流れる。
しかし、イカを侮ってはいけない。
今はどうだか知らないが、イカのコレステロールから液晶が取れるのだ。
弱電産業界に貢献するイカ、もしかするとAC100Vを加えることによって電極間インピーダンスが急低下するかも知れないのだ。
そこで、安全性のためイカと電気ストーブを直列に接続してAC100Vを加えた。
すると..案の定、電気ストーブはフルパワーの50%程度の発熱をするではないか!この電気ストーブは400Wだから、イカが200W程度食っているという事か?電極間インピーダンスは随分低そうだ。


電圧を加えて少しすると、電極間から泡のようなものが観測される。
もちろん、イカの臭いもしている。
この臭いを敏感にかぎつけた空気清浄機は、即座に「ターボモード」に移行して、イカの臭いを排除しようと頑張っている。
この状態のまま、約15分ほど通電した。
電気ストーブの発熱具合から見ると、イカのインピーダンス変化はあまり無いようだ。


アルミフォイルをはがしてみると..アルミフォイルの一部がイカに同化?している。
電気分解が原因だろうか?イカが小さくなっているのは、イカ自体の発熱によって縮んだ為だ。
この時点で、触ってアチィって位に温まっていた。
何か食いたく無いなあ..アルミフォイルではなく銅板を使用すべきだったか?とりあえず洗ってみよう。


これなら食えそうでしょ?実験担当者で、イカの変化の様子を目の当たりに見たものとしては食いたく...ない。
しかし..身を犠牲にしてでも味を確かめねばなるまい..表面のきれいそうな部分を口に入れると..うん、フツーの茹でイカの味だ。
醤油なんか付けたら結構イケる。
銅板電極+醤油漬けイカで実験したら良いかも知れない。