撥水剤を考える (2)


2週間後の様子


フュージョンというおかしな撥水剤で痛い目にあって以来の撥水剤テストだ。
その前に、塗布後3ヶ月たった「超ガラコ」の具合を報告しよう。
比較のために使用したのは「スーパーレインエックスプラス」(以下レインエックス)だ。
ウインドウの(向かって)右半分に「超ガラコ」を、左半分に「レインエックス」を塗布した。
塗布直後の状態では(下記のクリンビューガラスコートのように)「レインエックス」の撥水性が際だっていた。
いや、「超ガラコ」が標準以下と言うことか?超ガラコは、まさに落ちかけたレインエックス並の性能でしかないのだ。
この「超ガラコ」は、フッ素系のコーティング剤らしい。
フッ素系はシリコン系(レインエックス等)に比較すると、撥水効果は高くないが耐久性は高いという噂だ。
確かにそう言われてみると、レインエックスが落ちかけて超ガラコと同程度の撥水作用になってからは、両者とも差が見られない。
(って事は超ガラコのメリットは無いって事か)

超ガラコ塗布時の注意として、それまでレインエックスなどのシリコン系撥水剤の皮膜があると全くと言っていいほど定着しない。
クリーナを使用して撥水剤を除去する必要がある。

これが塗布後3ヶ月の様子だ。
左右(レインエックス/超ガラコ」共に全く差がない。
この程度の撥水性だと、もはやワイパー無しでは走れない。
そこで、新製品でTV CMでもおなじみ?の「クリンビューガラスコート」(以下ガラスコート)に塗り直すことにした。

コイツ、値段は¥980とお手頃。
時速45Km/hでワイパーが不要になるとうたっている。
もちろんテスト環境は「一般的セダンで当社テストデータによる」という、何とも曖昧な注釈付き。
塗り心地も、ふき取りもレインエックスそのものと言った感じだ。
超ガラコが塗布後時間がたってしまうと非常にふき取りにくくなる(定着がよい?)のに対して、こちらは大丈夫。

容器にフェルトが付いていて、そのままガラス面に着ければよいのは両者同一。
パッケージ的には超ガラコの方が高級感がある(値段も2倍以上だモンね)

写真でお解りいただけるだろうか?手前側(向かって左)がガラスコート,右側が超ガラコだ。
ガラスコートを塗った方が明らかに撥水性が高い。
何しろ水の粒が少しでも大きくなると、すぐに転げ落ちる。
超ガラコの方は..よろしくない。

拡大するとこんな感じだ。
水滴の付き方そのものの違いが分かるかな?写真を撮るために、水滴がガラスに残っている状態を作るのに苦労するほどの撥水性だ。
超ガラコの方は、3ヶ月後の写真よりは少し良いかな?って程度だ。
しかし、ガラスコートの撥水性がずば抜けて良いわけでもない。
レインエックスでも塗布直後はこの程度の性能は発揮するからだ。


2週間後の様子(5/17)塗布後2週間が経過した。
この間、何度か雨の日があってワイパーを使用した。

光の反射でわかりにくいと思うが、ガラスコートも超ガラコも差が無くなっている。
超ガラコの方は塗布直後と余り変わった様子はないが、ガラスコートの方は性能劣化?が著しい。
やはりシリコン系は保ちが悪いのだろうか??レインエックス(スーパーレインエックス,スーパーレインエックスプラス)は、少なくともガラスコートよりは保ちが良い。
「週に一度はガラスコート」,これ、合い言葉ね。