PCで作る納豆の味


納豆製造にチャレンジする。
これはさほど難しいものでもなければ、変わったことでもない。
でも、作るからにはF&F流に..だ。
ココのPCは、年中火が入っている。
クロックをオーバドライブし、ネットワークカードやら何やらが詰め込まれ、64MのRAMとPB−SRAMもホカホカだ。
ミニタワーケースに収められたマザーの他に、CDドライブや2台のハードディスクなど発熱体は沢山詰まっている。
もちろん、それらの冷却を助けるためにノーマルファンの他に前面からフレッシュエアを吸い込むためのファンも増設している。
さて納豆作りは、このPCの発熱を利用して行おうと言うわけだ。
納豆菌のモトは、市販の納豆を食べた後の容器だ。
あのネバネバの残った容器に、茹でた大豆を入れてPCで保温する。
それを食べたら、また大豆を入れてPCの中へ。
こうすれば、いつでも出来立ての納豆が食えるのでは無かろうか???



どうやら、大豆ってヤツは茹でる前に水に浸しておく必要があるらしい。
納豆は小粒が旨いんだが、この大豆は「まめまき」を連想させるほどの大きさだ。
とにかく一晩水に浸かって貰おう。


この国産大豆、何という大きさだ!茹でたらますますデカくなったぞ!余りデカイ納豆も気色悪いので、適当にきざんでみた。
それを市販納豆の容器に入れる。
ネバネバを一応絡めておいたのだが..

豆の分量と、ネバネバの分量はマッチしているのだろうか?まあ、元々納豆は茹でた大豆を藁の中にしまっておいたら、藁に付着していた納豆菌が繁殖して出来た物と言われている。
藁に付着している分量に比べれば、ネバネバに含有されるそれの方が多いはずだ..って事でとりあえずフタをする。


あとは,PCの5インチベイにしまうだけだ。
勿論この後フタをしておく。
ちょっと温度が心配だなあ..適温は40度前後だと思うのだが、イマイチ温度が上がらない。
この時期、室温が低いから仕方ないかも知れないがPCのケース自体は触って暖かい程度になっている。
HDDのケース表面温度は40℃を超えているから、しばらく様子を見てみよう。


3DBenchを回して負荷をかける。
納豆容器内部温度は36.7℃を示し、少しずつ上昇している。
(24.3℃は室温)その後数時間たって、温度は約42℃で平衡に達した。
丁度良いではないか!!



これが24時間経過後の様子。
若干色が変わって、納豆らしくなってきている。
被せたビニールを剥がすと、納豆らしい香りもしている。
ただし、粘りは少ないようだ。


48時間経過して、この様になった。


色つやは納豆らしくなっているが、市販のものに比較すると粘りが少ない。
味は..一応納豆の味はする。
でも、売ってるものの方がうまいのだ。
大豆の品種の問題なのか?納豆菌の分量なのか?「うまみ」を出すためには、調味料的ものが必要なのか?残された課題は多いものの、一応納豆らしきものの製造には成功した。


後で考えたことなのだが、茹でた後の大豆をもっとちゃんと水切りすれば良かったとも思う。
市販の納豆のように、カチッとまとまった感じがしなかったからだ。