太陽電池式庭灯の中身


太陽電池板とバッテリと電池式蛍光灯で作った庭灯は、蛍光管の寿命が著しく短い(管電流が多すぎるのか?)という欠点があった。
これは懐中電灯として使う用途のものであり、連続点灯に向いた設計がなされていなかったと言うことだろう。
あれからずいぶん時が経ち、世の中には白色LEDなんてモノも一般的に使われるようになった。
そんな中、太陽電池式の庭灯がディスカウントショップで\1,000 だったので買ってきた。
太陽電池板の裏側はエポキシ板で、いかにも安っぽいという感じ。
以前頂いた太陽電池板はガラスに挟まれていて、いかにも高そうな感じだったのである。
今回買ってきたものは白色LEDを光らせるものだから、その供給電力は精々200mW程度ではないのだろうか。
電池は単三型ニカドが2本使用されていて、2.4Vで600mAhである。
回路は追っていないが、おそらく前回私が作ったのと似たようなものだろう。

回路は小さなベークの片面基板上に実装されている。

トランジスタらしきものは3個実装されている。
コイルも実装されている所を見ると、倍電圧化でもしているのだろうか。
白色LEDと言えばVF(順方向電圧)は3V程度だと思うから、ニカド2本では点灯が厳そうだが…と思ってLED両端電圧を測ってみると、ニカド電圧より0.3V程落ちた程度が加わっていた。
最近の白色LEDのVFはずいぶん下がってきた様子である。
とすると、基板上のLはいったい何なのだろうか。
セラコンも気になる所だ。
コスト第一主義の設計であるならば、パスコンなど入れるはずもない。
パターンを追えばすぐ答えは出るだろうが、電線が短くて基板が思うように引っ張り出せない。
とりあえず電源を接続してニカドをフル充電にしてみる。

太陽電池板に光が当たっていないのでLEDは眩しいほどに点灯している。
この庭灯には白色に発行するタイプとアンバーのものがあり、白色の方が沢山売れていた。
さすがに実売千円となると、品質云々ではなく買ってみたくなると言うことだろう。
この商品の棚の上には別の同方式のLED庭灯が並んでいたのだが、太陽電池板と発光部がセパレートになった\5,500のもの、これと似たような感じでもう少し外観が立派なもの\4,200もあった。
一見すると全部千円で売られているような感じがして、危うく私も高い方を買ってしまう所だった。
これに使用されているニカドは単三型の600mAhモノだが、おそらくは過充電にならない程度の容量と言うことなのだろう。
つまり、日差しが強い夏場に10時間程度太陽光が当たっていても、夜間に使った電力量より充電量が上がらないと言うことか。
取説に、月に1〜2日はスイッチを切って充電作業をしろと書いてある位だから。
最も過充電になるようだったら、もっと大容量のNiMH電池か何かに交換してしまう手もあるが、電池代の方が本体より高くなったりして。
このLED,眩しいほどに点くのだが、周りを照らせるほどの光量ではない。
真っ暗な中だったら目立つかも知れないが、街路灯のある普通の住宅街では飾り程度である。