軽くなる?回路を試す


最初にこちらのページをご覧頂こう。

インバータで発振回路を構成し、それを発振させると回路の重量が軽くなると言うお話である。

本当だろうか。
ものの重さが軽くなるなんて容易な事ではない。
しかもこの重量変化は季節や天候によっても左

右されると言うではないか。

不思議な事には違いないが、簡単に実験が出来そうなので調べてみた。

最初に回路を組む。
C-MOSインバータは不適当だと書いてあったので、7414によるリングオシレータをバラック

で組んでみた。



ちゃんとパスコンも入れた。
電源線はツイストにした。
これは後ほど説明するが、電流が流れる事によって電磁石となり地磁気と反発して重量差が出ないようにするためだ。
線が少々太い気がするし、本来なら乾電池直結で乾電池ごと重量は買った方が良いに違いない。
まずはこの回路を計りに乗せて、電源を供給しない場合の重量を測定した。


2.165gである。
電源線が重さに影響を与えている(テンションがかかっている)事は必至である。
同条件で回路に5Vを加える。
この回路の場合の発振周波数は7.8MHz程であった。
そして秤を見ると..

変わっていない。
±1ディジットは誤差の範囲だし、そもそも電線のテンションのせいか計測値が安定しないのだ。
結局電源のON-OFFを繰り返したり、時間をおいて測定を行ったが重量変化は見られなかった。
そこで今度は74HC14を使った発振回路を組んでみた。
前出ページによるとC-MOSは不適当らしいが、7414で効果がなかったので一応やってみよう。
電源を入れない状態がこれ。


1.311gである。
そして電源を入れると、

1.313gに増えている。
が、これは誤差で、電源を切っても変化はなかった。
やはり電池を接続して、電池ごと秤の上に乗せるようなやり方でないと正確な測定は出来そうにない。
 重量変化に関してだが、電源ラインと地磁気の影響は関係ないだろうか?ツイスト線や平行線でなければ磁力を発生し、それと地磁気の関係で秤の指示値が変わる可能性も否定できないと思う。
前出ページで実験風景が示されているが、回路を基板に組む場合でも電源ラインの取り回しによっては磁力を発生するのではなかろうか?それとも磁気シールドされた実験室を使っているのだろうか?