VC

過去の雑記置き場


アカウント消えた(6/1)
叩かれている?(6/2)
続EMA(6/3)
車選び(6/4)
速度低下(6/5)
宣伝(6/6)
FDMA(6/7)
乖離(6/8)
レンズ周り(6/9)
富士通(6/10)
無線LAN(6/11)
R8(6/12)
800円(6/13)
小型車(6/14)
Varnish(6/15)
東横線(6/16)
QUICPay(6/17)
楽天spam(6/18)
自動保存(6/19)
N-06A(6/20)
トレノ(6/21)
3000km(6/22)
5Mbps(6/23)
農業(6/24)
軽快感(6/25)
PEV(6/26)
姓名判断(6/27)
大型車の風土(6/28)
社債(6/29)
横取り(6/30)


横取り(6/30)
◆ SBMの夏モデルにオリジナリティは無くなってしまった。従来からその傾向はあったが、この夏モデルはいっそうその傾向が強まった。メディアによればauがシャープと共に昨年秋から開発していたソーラパネル付きケータイも孫さんがシャープを突っついて奪い取ったという。SBM自身はiPhone拡販に命をかける必要があり国内メーカをかまってはいられない。
そこで他社のアイディアをそのまま戴く作戦に出たわけで、メーカとしても声だけはデカい孫さんにはなかなか逆らえないという。実際にハイエンドなどは売れるわけではないのだが、それを逆手に「どうせ台数なんかでないのだからドコモも見逃してくれる」と言うのだとか。発表会の日程にしてもSBMはあくまでも「たまたまそうなった」としているが、これも孫さんの一声で無理矢理的に日にちを合わせてきたらしい。

◆ ソフトバンクがの経営スタイルがスマートさにかけるのは今に始まったことではないが、さすがに色々いじられるとドコモも怒る。と言うことで日本一高額な接続料をバラされてしまったり、インチキ基地局数をバラされてしまったりした訳だ。通信業界は比較的キレイだったのだが、ソフトバンクの参入でドロドロになってしまった。ではドコモは焦っているかというとそうでもないようだ。一つはSBM路線のオイシイ所だけを戴く形での増益があること。これもやがては頭打ちになるだろうが、スーパーボーナスのような無理をしていないために余裕がある。端末が売れないから機種数は減らすと言いながらも結構な種類を出してくるのもSBM対抗か。SBMはフォトフレームまで持ち出して機種数は〜とやらないといけない状態に追い込まれた。これもドコモの静かな反撃なのかも知れない。

◆ 加入者数獲得では負け続けなのだが、加入者が減少に転じているわけでもない。SBMはスリープ効果でARPUも減少中、このまま自爆するのをじっと待っていても良いのだ。KDDIの方は多少違っていてSBMの加入者追い上げに反応する。なのでソーラケータイに関してもかなり反応したらしい。販売数量ではもはやSBM向けよりau向けの方が多いというシャープなのだが旧J-PHONEの頃からの付き合いも重視したい同社は苦しい立場に置かれている。auにしてもシャープの機嫌も損ねないようにとの思いもあり、SBM向けモデルの発売時期を遅らせる事で合意に至ったと言うことだ。これらも従来のこの業界では他社の開発品をぶんどることなど無かったのだが、SBM参入で何でもあり状態になってしまった。これによりSBMは見かけのモデル数を増やせるわけだが、ドコモやauはSBMに真似の出来ない通信品質やサービス面の強化で対抗しようとしている。SBMとしてもドコモにローミングさせてiモード網まで乗っ取りたい気持ちは分かるが果たしてどうなることか。攻めのつもりが攻められてしまうのはスーパーボーナスと同じかも知れない。いち早く分離プランを導入したと豪語するも、結局はインセンティブも出るから抜けられず、結果として利益を削ってしまった。しかし加入者増のためなら利益を削らなければならない営業スタイルこそが失敗なのではないかとも思う。



社債(6/29)
◆ 既に募集期間は過ぎたが社債の売れ行きはどうだったのだろうか。何とこの低金利時代に5.1%もの利息が付くというのだから素晴らしいではないか。というかその位の利息を付けないと誰も金を貸してくれないから仕方がないか。高利の投資と言えば平成電電詐欺事件が思い出される。これは年利10%を謳ったもので、当初から怪しさ満点だった。当時は普通預金の金利が0.2%もあった(現在は0.05%以下)時期だったので現時点のソフトバンク社債の5%より利回りが悪く感じられたかも知れない。この社債を買ってみたいが大丈夫だろうかという話はあちこちで囁かれている。ハイリスクハイリターン、誰しもリターンの方だけが欲しいのだがそうは行かない。これでソフトバンク経営が順調ならば良いのだが、そうするとみんなが金を貸してくれるので金利は下がる。ようするに危険だからこそ高利が付くと言うことだ。

◆ ソフトバンクの社債発行は今に始まったことではない訳で、これも借金残高として重くのしかかっている。
社債は株と違って流動性が低いので怪しいと思ったところで後の祭りになる場合が多い。ソフトバンクのことだから即座に倒産と言うことはないと思うが、とにかく借金を借金で変えるようなスタイルなので先は暗いと思う。ソフトバンク経営的には借金金利以上の利率で金に金を稼がせる手法なのだが、この社債の利率以上の金を一体どうやって稼ぎ出そうというのだろうか。これが(ソフトバンクに信用があって)低利で融資を受けられるのなら、その金を原資に新たな金を生み出させることも可能だと思うし、実際それに近いことはやってきた。しかしADSLの頃から様子が変わってきたと思う。ADSLは設備投資の停止で利益率改善を果たしたものの、累積投資額の回収には至っていないのではないだろうか。毎年毎年V字回復を叫びながらも収益率は上がらなかった。

◆ そこで細々とした値上げと設備投資の停止を行い、やっと単年黒字に持っていった頃には既に斜陽と言われるビジネスになってしまっていた。というか斜陽であるから設備投資が必要なく、結果として利益が出たと言えるだろう。実はこれはSBM経営とよく似ていると思う。とにかく安いイメージを作って加入者を増やし、あとから値上げをして収益性改善を狙おうとするやり方なのだが今のところSBMでは成功していない。ADSLの時にはグループ企業を売るなどして金集めを行ったが、今は売る物も残っていないので株転がしで(これはなかなかウマイ方法だと思った)現金を手に入れた。孫さん自身収穫の時期と言っているあたり、内情は相当苦しいことになっていると思われる。だからといってすぐに潰れることはない筈で、壮大な自転車操業であるスーパーボーナスシステムならぬスーパー社債でも発行して金を作るのではないだろうか。社債発行残高が増えれば価値は無くなり信用は低下する。すると金利を上げることでそれを売り切らなければならない。

◆ 個人向け社債でハイリスク?系の人気はシティ債かも知れない。何と米経済失速時には利率が10%を超えた(現在は5%台だと思う)というスペシャルなものだ。同じ銀行でも日本のものは利率が低く、確かにデフォルトの心配が少ないのだが2%台でチョロチョロという感じだと思う。より安全(低リスク)なものでは東武鉄道の1.71%やドコモの1.00%もある。
勿論ドコモにしたって絶対安全なんて事は言いきれない訳だが、少なくともソフトバンクよりは何倍も安全だと言うことになる。



大型車の風土(6/28)
◆ 米国ではいわゆるミニバンやライトトラック、ピックアップトラックなどが乗用車として使われる。そんなデカくて燃費の悪い車ばかり作っているからGMは潰れるんだと言えばそうなのだが、人口密度が低くてスーパーまで距離があり、週末にまとめて買い物をするという米国スタイルだとやはり荷物を沢山積める車が必要なのではないかと思う。ようするにトラックをトラックとして使っているわけで、米国でトラックが流行ったからと言って日本でハイラックスにメッキホイールを付けて乗るというのはちょっと違うような気もする。勿論米国でも実用性だけのためにトラックに乗る訳ではない若者もいるわけだが。

◆ ステーションワゴンなども同じく荷物を積むためだろう。夫婦と荷物と犬も積んでお買い物みたいなスタイルだと広いラゲッジスペースが必要になる。なので日本のミニバンと言われるワンボックスカーを持っていってもダメだ。日本のミニバンは最後列シートが邪魔でろくに荷物が積めない。荷物の積み込みだけを考えるならステーションワゴンの方が良いかも。ただし背の高いものは積めない。ピックアップトラックなら良いが雨が降ったら荷物が濡れる。ならばハードルーフの付いたトラックと言うことでミニバンが重宝されるのかも知れない。そう言う訳なので日本製の低燃費小型車が米国の買い物スタイルにマッチしているとは思えないのだ。もちろん普段は小型車に乗り、買い物には買い物用の車に乗るというのが良いわけだが、それにしても買い物用にその手の車が必要になるとすれば大型車需要はゼロにはならない。

◆ ハイブリッドカーや電気自動車なども今後増えてくるとは思うのだが、例えば電気自動車用充電スタンドインフラを考えると、国土が広く人口密度が低いだけに米国は日本より難しい気がする。しかも大型車となればバッテリ搭載量も大きくする必要があるわけで、すると当然充電にも時間がかかる。だったら燃費の悪いガソリン車に我慢して乗るが、その走行距離を短くする工夫をして年間ガソリン消費量を減らす方がお得だったりして。つまり普段はそんな大型車に乗らなければいい訳だ。日本の場合は駐車スペースなどのこともあって自動車の複数台所有は都市部では難しい。なので年に2〜3回でも6人とか7人で車に乗る機会があるとすれば、その時のことを考えてワンボックスを買うなんて事になる。すると普段もそれに乗らざるを得なくなり、空気を運んでもったいないとかなんとか言われてしまうわけだ。

◆ 米国で再び大型車の時代が来るとは思えないが、その国土や風土や習慣に合っているのがアメ車なのだから、そこに日本車を持っていってもダメなのではないかなと思った次第だ。低燃費車開発が遅れたが為に云々と言われているが、やはり米国はそれを必要としていなかったのではないのだろうか。それに定回転トルク型のアメ車のエンジンはそう燃費は悪くはないと思う。大きく重いことを考えるとむしろ立派ではないかと思うのだがどうだろうか。



姓名判断(6/27)
◆ 姓名判断とか花占いとか方角がどうのとか、拘る人は拘るようだ。姓名判断の結果が悪いから改名するとかという話も聞いたことがある。誕生日によって運勢が変わる場合に、生まれてくるのを制御してしまうなんて話もあって凄いなぁと言う感じ。もうずいぶん前になるが会社の女性が結婚することになり結婚式は挙げたのだが別居していた。どうやら運勢的に同居を開始する日というものが存在するらしい。
その日が来るまでの半年間は別居生活を続けたと言うことで、重要な人にとっては日付も重要なのかと思ったものだった。

◆ ある人がお店を始めるという。屋号はアルファベットなのだが、それを姓名判断で決めるとか言っていた。で、アルファベットの画数はどうやって数えるのか?大文字と小文字では違うのかなどと聞かれたがそんなのは知らない。筆記体なら全部1画で良いんじゃないのって感じで好きにやっていただきたいのだが本人はきわめて真剣かつ必死なのである。画数による姓名判断って決まったものがあるのだろうか。
つまり、どの姓名判断屋に見せても寸分違わぬ結果が出てくるのかなという意味で。そうでなければせっかく数えた画数も意味をなさなくなってしまう。

◆ 生まれた日による占いにしても、例えば日本の占いは日本時間で生年月日を言うのか?それとも生まれた国の時間で良いのか?今ひとつよく解らない。いや、そもそも占いなのだからそんなに厳密ではないというか気の持ちようだというかどうでも良かったりして。昔は医者の都合や親の都合で出生日を変えて届けちゃったなんて話もあった。知人は本当は1月半ば生まれなのだが何故か戸籍は1月1日生まれになっている。これって、生まれた日で占うのか?といっても本当に生まれた日を知らない場合は占いに誤差が出るとか?いやいや、誤差が出るというのは誤差が出ない場合に比較しての話だから、占いの場合は誤差じゃないな。

◆ 有能な占い者が居て、被占い人が生年月日を言ったら「あなたそれは違います、あなたの本当の誕生日は○月○日の筈です!」とか言われたりして。まあ人によっては現実よりも占い命みたいな所があったりする訳で、上に書いたような姓名判断で改名しちゃう的な人はきっと気になるに違いない。まあ占いどおりに事が運んでみんなハッピーなら言うことはないのだが難しい。当たると評判の有名占い師がTV番組で優勝野球チームを予想して大外れみたいな話もあったりして、やはり占いなのだからその程度のお楽しみとして見なくては。ただ例えば手相とか何とかは一定の見方やデータや統計的なものがあって、そこそこ当たるようには出来ているらしい。占い師になるための学校もあるくらいだから、全部が全部山勘と言うことではないと思う。

◆ 計算系の四柱推命などはコンピュータの発達無くして一般には広まらなかったなどと言われる。それこそ知識を持った専門家が計算しないといけないくらいに複雑怪奇だったのかな。まあPCで行えばニュートン法でも何でもござれと言う感じで、人間一人が行う計算など一瞬で片付けてくれる。



PEV(6/26)
◆ ハイブリッド車と言えばそうなのかも知れないが、三菱はPEV(プラグイン電気自動車)の開発を行うという。これは電気自動車ベースなのだが非常用?としてエンジンと発電機を備えると言うもの。エンジンと発電機、そしてバッテリ容量が全てみたいな感じなのだがベースはあくまでもEVと言うことでプリウスを電気自動車モードで走らせるのとはコンセプト自体が違うと思う。確かに航続距離のことを考えるとEVは使いにくく、これは電池が安価になるか高性能になるかしなければ解決できない問題だ。じゃあ発電機を積みましょうと言うのがPEVの発想で、やっぱりこれように使うガソリンには税金がかかるのかなとか、その辺りの心配をしてしまった。

◆ こうした流れはいいことだと思う。良いことだと思えないのはPEVパジェロを作ると言いだした点だ。三菱に言わせると知名度が高い車だからと言う理由になるらしいが、今や負の知名度でしょう。そもそも売れないPEVを売れない車種で作ってどうなるのか。
トヨタのハイブリッドにしてもプリウスは売れているがその他は全くだ。三菱が売りたくないというのならば売れないパジェロに乗せるのが正解なのだろうが、だったら作る意味が薄いではないか。政府に納入して実績を売るだけじゃ儲からない。小型軽量の2BOXカーか何かに積めば人々の見方も変わってくるはずだ。それこそ床下にシステムを積み込んだ、多少床の高い2BOXで、しかしワンボックスのような見栄えではなく乗用車っぽいもの。

◆ 純電気自動車としてはiMiEVがあるが、航続距離が100km前後の軽自動車、しかも300万円級ではなかなか売れそうにない。この車の実に半分が電池代だというのだからLi-ionの高額さが分かる。ハイブリッドであれば電池搭載量も節約できようが、純電気自動車だと現状の容量でも未だ不足だという。実用航続距離を200kmにするには今の二倍の電池を積み、カタログ上の航続距離を300km以上にまで引き上げなければならない。iMiEVは後輪軸上にモータを配している。何故FFではなかったのだろうか。もちろんトランスミッションなどが省略できればFFよりRRの方がコストダウンしやすいしフロント荷重を軽くすればパワステだって不要になる。しかし回生制御を効率的に行おうとすればフロントタイヤに発電機を付けたくなるはずだ。実験車レベルではフロントに小型のモータ/発電機を積んだものもあったようだが製品版はリアだけ?

◆ もしもトヨタだったら金をかけてでも回生制御に必死になるかも知れない。減速も含まれる燃費テストで有利な数値をたたき出すために回生は必須だと思われる。そしてそれはフロントタイヤから動力を貰わなければならず、結果としてFFか4WDにする必要があるというわけだ。と言うことはパジェロベースのEVならば4WD化も可能で、少なくともモードテストの燃費は向上させることが出来るかも知れない。というかPEVの燃費って一体どうやって規定するのだろうか。



軽快感(6/25)
◆ ホームUを使うとそこそこ伝送速度は早くなるのだが、それ以上に接続の待ち時間が短くなるのが印象的だ。iモードは手続きが複雑すぎるキライがあり例えばリンクをクリックしてからそのページに飛ぼうとすると、前処理に時間がかかる。なのでページサイズの小さなサイトなどでは伝送速度が速くても手続きの速度で制限されるので余り軽快に感じないわけだ。しかし無線LANならそんなこともない。なので同じ程度の速度しか出ていなかったとしても軽快感は無線LAN接続の方が優れていると言える。勿論この辺りはドコモも認識していて、LTEではその辺りにも手が入れられる。更に伝送遅延なども現在の網よりも相当改善されることになる。

◆ 伝送遅延に関してはホームUでも一応は考えられていて、それはVoIPに対応するためだ。この音声を通す発想がなければmoperaに接続せずともiモード網に乗り入れることは決して難しくはない。しかしそれでは通話品質を確保しにくいと言うことでmoperaに対して直接接続させているのだと思う。これは考え方次第なのだが、先日書いたようにIP電話による音声を使いたければエクストラチャージの対象みたいな考え方でも良いのではないだろうか。まあ音声を除いたら金を取りにくい面も勿論あるとは思うのだがどうだろうか。

◆ iモード網にさえ入らなくて良いのならどこの無線LANでも接続できる。ようするにスマートフォンみたいなものだと思えばいいわけだ。フルブラウザなのでWebメールにもアクセスできるし、iメールは3G網経由で送受信できるのだから不便ではないと言えば確かにそうなのだが、何せ無線LAN接続だと軽快なものだから。
もうひとつはアプリの問題もある。通信型アプリはホームUエリアならば使えるがそれ以外の勝手無線LANでは使えない。通信型アプリもiモード接続ほどの差はないが無線LANで使うと軽快性は増す。3G接続と2倍程度の差しかないのだが、それでも2倍なのだ。おそらくSBMの非HSDPAエリアで比較すると50倍くらいの差になるだろうから、これはちょっとビックリレベルかも知れない。

◆ 私はこれまではiモードサイトなどろくに見なかったわけで、それはPCで見る方がずっと楽だからである。しかし無線LANと新iモードブラウザの威力は大きく、公式サイトなども見てみようという気になる。おそらくLTEになれば現在の無線LAN以上の速度で接続できるようになるはずで、パケット利用量増大作戦としては正当派だと思える。非HSDPAエリアがもしもドコモにあったとして、その場所でiモードブラウザを使ったら死ぬほど遅く感じると思う。HSDPAの速度に慣れてしまい、カラダはそれ以上を求めているからだ。そしてより軽快な、より待ち時間の少ないものを求めようとするのはきわめて自然だと思う。というか、そうした要求がなければ有線通信にしても無線通信にしてもPCにしても、新幹線にしても速度は上がってこなかったはずだ。



農業(6/24)
◆ 以前に企業が農業に乗り出している風なことを書いた。しかし大規模農業を行うための障害は色々あるらしい。企業ベースでコメを作ろうとすると減反政策に引っかかる。コメを作ってはいけないというわけだ。そもそもはコメの生産量が増えたために価格下落の恐れがあり、それではコメ作り農家が成り立たずに減ってしまうと言うことで金を出すことに始まった。これは一見すると安易な農家保護にも見えるのだが、結局は生かさず殺さずみたいな感じになって大規模農家が消えることになる。田んぼは荒れて既に農地では無くなりつつあり、零細農家だけが細々とコメを作るというのが現状だ。規模を拡大したくても出来ないので零細でいるしかなく、しかし零細でいれば補助が出るから何とか食える。でもそれ以上は決して望めない。

◆ この減反政策はきわめて役人的であり、農家の票を集めたいとする国会議員的発想だ。一体こうした政策に何兆円が使われたのかと思うと情けなくもなる。
最近になって農水相はきわめてまともなことを言い始めたが自民党議員からも反発を食らった。金をまかなければ票が集まらないではないかというわけだ。
石破茂農水相の言うことに私は真っ向から反対はしない。これまでの政策がその場しのぎで先のないものだったのに対し、石破さんの方針は先を見据えましょうという風にも感じられるからだ。日本の農業がこのままで良いわけはない。コメにしたって保護だ何だと言いながら農家を虐めただけみたいな気がする。むしろ近代農業やコストダウンを推進するために金を使い、生産コストを下げて競争力を付けていく方向に投資をしなければいけなかったはずだ。

◆ これは以前にも書いたタクシー規制にも同じ事が言える。タクシー業界の規制を廃したことで台数が増えてドライバーの生活が成り立たないというのだが、これは規制に甘えた結果に他ならない。実際規制撤廃でタクシードライバの収入が減ったわけではなく、それ以前から低下していて規制云々は関係ないのだ。
そもそも台数が増えて儲けが無くなるならタクシー会社は台数を増やさないはずだ。台数を増やすことによって儲かるからこそ台数を増やしている。そこには自由競争があり、他の業種と同じなのだ。規制に守られて育った業界は甘えが入り弱ってしまう。そこに規制撤廃が来るとこれでは生きていけないと泣き出す。

◆ 農家への補助金問題や減反政策も全く同じで、急旋回を開始すれば農家は振り落とされるだろう。だからといって旋回しないわけにはいかないが、政治家も官僚も仕事はしたくないから旋回させなかっただけだ。では実際どうしたらいいのかなのだが、やはり企業経営スタイルな農業が適しているのではないかと思う。現在の農家を委託にするのか従業員扱いにするのかなどの政治的判断は難しいところもあろうが、無駄を廃した大規模農業の一つのユニットとして既存の農家の力を借りるようなシステムでなければコスト競争力は生まれないはずだ。



5Mbps(6/23)
◆ N-06Aを無線LAN接続すると5Mbps以上の速度が得られるわけで、ホームUを使うとiモードサイトにもアクセスできる。ゼンリンの地図などは完全というわけではないがスクロールに地図の描画が付いてくる感じになり、Googlemapも衛星写真を重ねた状態でもそこそこスクロールが出来る。この辺りは通信速度と言うよりも端末の処理や画像展開の問題だと思うし、iアプリの場合は150kバイトごとに分割されてデータが来るので非効率と言えば非効率だ。でも3Gネットワークの2Mbps前後で使っているときよりは明らかに快適であり、当面5Mbps前後が出ていればさほど不満がないような気がする。アプリ経由ではなくブラウザでのサイト閲覧も5Mbps前後あればリンクをクリックするとすぐにページが表示される。
大きなサイズのページでも全部が表示されるのを待つという感覚は無くなる。普通にPCでサイトを見ているのと余り変わらない感じであり、携帯でアクセスすることのダルさが無くなる。

◆ 無線LANがどこでも使えればいいが現状ではそうも言えない。一方で携帯電話網で5Mbpsを越える為には更なるマイクロセル化が必要になる。通信規格自体は7.2Mbpsなのだから、基地局を独占できて端末側の処理が追いつけば5Mbpsも夢ではない。が、現状では夢である。これはもっと帯域が広がるとか効率的通信(MIMOなど)が行われなければ実現しない。SBMのパケット定額利用率が低いのは通信速度が遅いからではないかと思う。HSDPAエリアでは1Mbps前後は出るようだが、そうでないエリアが圧倒的に広いとするとパケットを使いたくても大量消費が出来ないのではないか。SBMも夏モデルからやっと10Mbpsの動画ダウンロードが、ドコモの3年遅れで可能になったが、もしこれを100kbpsのエリアでダウンロードすると10分以上かかるのだからダルい。ドコモのHSDPAエリアだとこれが20秒とか30秒くらいだから相当違う。
無線LANだと更にその半分くらいだろうか。こうなるとリッチなページでなくても閲覧ページ数が増えるのでパケット使用量は増えてくる。SBMがFlashを使ったりしてページ容量を増やしてパケット代を稼ごうというのとは方向性が違う。

◆ auやSBMでも無線LAN接続が可能な機種が発売されるが、SBMは携帯電話ネットワークとの差が激しいから面白いかも知れない。特に非HSDPAエリアの人たちは感激するだろうが、そもそもSBMで速度を求める人は居ないかも。ハイエンド機種も余り売れていない現状ではありがたみ指数が小さいかも知れない。それにiPhoneだって無線LAN接続できるわけで、SBMはとにかく無線LANを使ってねと言っている。ドコモにしてもSBMにしても無線LAN接続は無料にして欲しいものだ。ドコモはVoIPによる050番号が貰えるが、それを使うときには315円がかかるが無線LANのみなら(せいぜい)月額105円とか。端末側も位置検出機能で自宅(ホームUエリア内)を検出して自動的に無線LAN待ち受けを開始するなどの工夫が欲しいものだ。現状では無線LAN待ち受けを行うかどうかの設定が手動で出来るに過ぎず、無線LANをONにしておくと当然待ち受け時間は減少する。実際に使ってみると思ったほど差がないなと思う程度にしか電池は減らないのと、自宅のホームUエリアでは充電器に置いているので全然気にはならない。ちなみにホームUエリアではIP電話待ち受けの関係か消費電力量が増えるとなっている。



3000km(6/22)
◆ 最近は3000kmごとのオイル交換が普通になっているのだろうか。いや、以前からガソリンスタンドなどでは売り上げ維持のために3000km走行でのオイル交換を推奨する傾向があったが、そもそも自動車メーカなどではオイル交換サイクルの長期化が謳われているのに一体… というか、そもそもスタンド関係者やオイル屋の回答なのかな。この例は日付が結構前なのだが最近でも同じような質問と回答が繰り返されていたりするのを見ると、先日紹介したような「業者のアルバイト」かと思ってしまう。

◆ もちろん3000kmで交換してはいけないというわけではなく、いつも新鮮なオイルの方が良いに決まっている。実際には距離だけではなく使い方なのだが車に詳しくない人にそれを説明するのは大変だ。なので走行距離でと言う話になるのだが、例えばBENZはオイル交換が15,000kmまで指示されない。まあだからといって1.5万キロ走るかどうかは別の話にはなるのだが、もしも3000kmごとにオイル交換していたら15,000km走行までに5回もオイル交換をすることになる。私は以前は5,000kmごとにオイル交換していたのだが、回転数を上げて走る機会も少ないしと言うことで今は7,000〜8,000kmは使っている。つまりメーカ指定交換時期の半分くらいの所で自主的に交換するというわけだ。

◆ 国産車でも1.5万キロから2万キロごとの交換時期が指定されているがという質問もあった。それぞれの利害関係?で色々な回答が出ているのが面白い。結局の所メーカ指定時期を大きく超える交換時期はダメだが、それ以前の早い時期で交換するのはご自由にと言うもっともなお答えになるわけだ。だから財布と時間に余裕があるなら、ガソリン給油の度も「ハイオク満タンにして、オイル交換もね」と言ったって悪いとは言えない。私などは季節でオイル粘度を選んだりもするが、それだって現在のマルチグレードオイルの性能からすれば何ら気にすることではないかも知れない。繰り返しになるがエンジンを酷使するような場合はオイル管理もキチンと行うべきだ。それこそS2000のように決してストロークが短いわけではないエンジンを高回転まで回して使うような場合はオイル性能も要求されると思うから。

◆ 軽自動車のようにエンジン出力に余裕が少ない場合もオイルの固さが乗って分かるとのかも知れない。
私などは比較的排気量の大きな車に乗る機会が多かった(Aですら1600ccだったから)のでオイルの違いによるパワーの差をダイレクトに感じたことはなかったが、まあ粘っこいオイルの方が静かだなと感じたことはあった。シャバシャバのオイルよりネバネバなオイルの方がカムカバーとかに厚めに張り付いて騒音を防止するとか?そんな感じなのだろうか。
オイルの基本的性能もたぶん10年、20年前より圧倒的に良くなっているのだろうと思う。つまりオイル自体の耐久性の向上で、清浄分散作用を強化しながら寿命を延ばすという一件矛盾するような事が技術の進歩で可能になったのかな。



トレノ(6/21)
◆ カローラレビン、スプリンタートレノの双子車は生産されなくなってからずいぶん時がたっている。
しかし熱烈なファンに支えられてか未だに中古価格は十分に高い。その価格は総生産台数からすればちょっと異常なほどなのだが、それだけファンが多いのだろう。先日見かけたトレノはいかにも綺麗にしているという感じで塗装などもやり直したばかり的な感じだった。マフラーもノーマルで、しかしサスは変えてあるのかピョコピョコ跳ねながら走っている。ホイールやタイヤもたぶんノーマルではないかなと思うような感じで、扁平タイヤなどに変えてはいなかった。懐かしいなと思ったのはその車がドライビングランプだけを点灯させて走っていたことである。ドライビングランプ自体も明るいものでも配光特性が良好なものでもない、一昔も二昔も前の雰囲気のものだ。そうか、古い車に乗るときにはその当時流行った走り方も必要なのかと思った次第だ。

◆ その車は決して速くは走っていなかった。一般道から首都高に入ってもおとなしく走っている。大切な車をいたわってなのかどうか分からなかったが、ゆっくり左車線を流していた。トレノがドライビングランプで走っているなと思って他車を見てみるとトヨタ車は補助灯を点灯させている車が多いように感じた。別に明るいとは思えないものなので常時点灯なのだろうか。例えばコーナリングランプみたいなものが直進時は点灯しているとかそんな感じなのかも知れない。昔のトヨタ車はトヨタ的にはフォグランプと称されていたと思うが全然役立たない割りに他社にはまぶしいランプが付いていて、それを点灯させて走っている人が多かった。付いてるものは何でも点けるが団塊の世代の合い言葉か?みたいな感じで。

◆ AE86は1983年に発売されたのが最初だそうで、つまり今から26年も前の車と言うことになる。サスはフロントマクファーソン+リアがコイルリジットと言うことで時代を感じさせる。車重だって今の車よりずっと軽い900kg〜1t弱ということで、軽さを活かした運動性が魅力だったとも言える。勿論今の車に比較すれば限界も低いし、何よりトレッドが狭いので限界は低い。パーツ供給状態に関しては定かではないが、販売台数が少ない車ではなかったのでそこそこ入手は可能なのではないかと思う。が、26年前と言うことを考えると今後良好な状態で維持し続けるのは大変なんだろうな。
現役時代にはいじって乗る人が多かったと思うが、レストアベースとして考えるとオリジナリティに拘りたくなる気持ちは十分に理解できる。ハチロクファンはたぶんオリジナルなハチロクに魅力を感じているのだろう。ちなみにレビンの方が販売台数が多かったために中古は探しやすく、トレノはその逆に台数が少なく中古価格も割高なのだそうだ。と言っても主要部品は共通で、ボディーパーツの一部が違う程度。、もっともそのボディー関係のパーツが入手難ではレストアも大変だろうが。



N-06A(6/20)
◆ N-06Aをしばらく使った感想など。N-01Aとの比較になるが、持った感じは悪くはない。回転させたときに角度が付くのが良い感じで、その為に1.3mmほど厚みが増えているのが残念ではあるが角度が付いた方が使いやすいと思う。重さと厚さはもう仕方ないというか、軽さ狙いなら薄型モデルなのだがニューロがない。私の場合はニューロとT9必須なので我慢するしかないのである。N-01Aには無かった無線LANが付いていて、使い方によっては面白い。ホームUを使わないとiモードブラウザは使えないのだが、逆にフルブラウザは無料で使い放題だから便利だと思う。バッテリの消耗は無線LANを使っても使わなくてもたいして変わらない気がする。おそらく待ち受け中のパワーダウンを効率的に行っているのだと思うし、通信中は3Gで使う電力より少ないと思う。カメラは画素数が増えているがちゃんと比較していないのでよく解らないというのが正直なところだ。ただしホワイトバランスを含めた写り方はN-01Aとは違っている。

◆ 絶対的な電池の保ちはN-01Aと変わらないのではないかと思うが、電池マークが5段階になったので減ったことには気づきやすい。そこにカーソルを持っていけばパーセント表示で残量が見られるが、その精度に関して検証したことはない。この数字で見えるというのは意外に節電に心がけようという気になるものだ。また充電中も100%表示になるわけではなく充電された分(たぶん)を表示している。ショッピングセンターなどに行くとケータイ充電器がある。100円で20分間充電してくれるというウルトラ高価な機械だ。最近のドコモ機は従来より充電電流を減らしているのか完全放電状態からだと1時間では満タンにならない。20分でどの位チャージできるかは想像でしかないが1/5程度だろうか。すると高々0.6Wh分に過ぎない。商用電力は1kWhで23円くらいかな。すると0.02円にも満たないわけで、そこに100円玉を入れさせるのだから粗利率は7千倍!という素晴らしいものになる。だったら乾電池充電器を使った方が安いだろう。イニシャルコストは千円弱かかるが、アルカリ単三電池は2本で100円〜150円換算だと思う。単三電池のパワーでは満充電にはギリギリならないが半分は楽に超えられるのでお得だと思う。

◆ 細かなところはN-01Aから改善されている。画面メモは100件が200件に、足りないなと思っていたブックマーク件数も100件が220件に拡大されているしワンタッチマルチウインドゥも2倍の20件になった。動画撮影時間は減少しているが、これは撮像素子の画素数が増えたので消費電力が増加したのかも知れない。ちなみに待ち受け時間や連続通話時間には変化がない。NECでは既に冬モデルの開発に入っているが、果たしてどんなものが出てくるのか。現状の通信速度を見ると14.4Mbps化をしても極端な速度アップは出来ないような気がする。もちろんHSUPAへの対応は打ち出してくるだろうが上りの速度が上がることによる恩恵は分かりにくいと思う。2010年の冬モデルあたりにはLTEの気配が見えてくる感じもするし、果たしてどうなのだろうか。

◆ 横画面はフルブラウザを使わなければ余り必要でないというか、私の場合はワンセグを見ることも希だしmobike2pcもソフト側の機能充実で横画面である必要もなくなった。だがフルブラウザのことを考えると横画面の方が良い。横のドット数が900近くあるから多くのサイトが横スクロール無しで見られる。縦画面のままだと横スクロールと縦スクロールをくり返しながら閲覧することになり、エレガントではないのだ。



自動保存(6/19)
◆ N-06Aには撮った写真を自動的にアップロードして保存する機能が付いている。ただしアップロード先は変更できない。アップロードは無線LAN経由で行われ、指定した時間になると自動的にアップロードが開始される。アップロー先は1Gバイトまでが無料で使え、4Gバイトまで使いたければ金を払えと言う感じになっている。お金がかかるわけではないので試した見たが、特に面白いことはなかった。ケータイ内にはサムネイルか何かが残り、本体はサーバにアップされる。せめてアップロード先が自由に変更できるのなら使い道もあると思うが、固定されていてしかも1Gバイトまででは面白くはない。

◆ 今や16GバイトのmicroSDが4千円台なのだから、わざわざネットワークストレージに入れるほどでもないような気がする。これがアップロード先が任意でFTPプロトコルか何かが使えるのなら自前のサーバにしまっておくなどの使い方が出来る。画像と一緒に電話帳なども全部バックアップなんて素敵ではないか。いや、そんなことを可能にしたらドコモが儲からないか。でもiアプリから電話帳などにはアクセスできるはずなのでバックアップアプリを作ってタイマで起動すれば同じ事かな。このバックアップは無線LAN経由で行われるが、ホームU契約の必要はない。ただし無線LANで接続されている必要はあると思う。私が実験したときには無線LANをイネーブルにしておいたのだが、まさか自動的に無線LANがイネーブルになってアップロード完了後にまたディセーブルになるなんて親切心は備えていないのではないかと思う。これが有用なサービスならばいじくり回してみるのだが、私の場合は1回で飽きた。

◆ SDカード型の無線LANデバイスなんてのもあるわけで、うまく使えば面白いとは思う。例えば動画等なら無線LAN経由でリアルタイム伝送できますよみたいな感じだ。auからはハイビジョン動画対応のケータイも出てきているが、データの転送にはそこそこ時間がかかるはず。なので見ながら転送というかストリーミングというか、そう言う方向だと転送時間が事実上無視できると思う。あ、そう言えばウチにはSHDC対応のメモリカードリーダが無かったんだった。と言っても現在使っているmicroSDは2GBなので問題はないが、今後大容量品に手を出すとするとPC用のメモリカードリーダも買ってこなくてはなるまい。今持っているのはPanasonicのセキュア対応品(高かった気がする)で、これはSDaudioか何かを入れるのに必要だったような気がする。そもそもSDaudioって2GBまでしか対応してないのかな。今はWMAが広まってきているのでSDaudioは過去のものなのだろうか。

◆ 外部メモリの場合はインタフェースさえ対応していれば年々大容量化していくメモリをそこに挿せば使える。
でもたぶんウチにあるデジカメの類は2GBの壁を突破できないはずだ。今のところ2GB品も売られているから良いが、そのうち姿を消すんだろうな。CFメモリカードなんかも買っておいた方が良いのだろうかと考える時がある。SDに関してはアダプタを使って互換性が出せるので、とりあえずmicoSDさえ買っておけばOKみたいな感じだ。



楽天spam(6/18)
◆ 楽天のメルマガが希望していないのに届く、解除してもやがて又勝手に登録される件は以前にも書いた。最初は自分のミスで解除を忘れたのかなと思ったのだが、さすがにその後は注意するようになった。必ずメルマガ希望のチェックを外し、その後メルマガ登録がされていないことを確認するようにした。しかしメルマガは止まらなかった。
それは忘れた頃にやってきて、チェックすると2つか3つのメルマガが登録状態になっている。これは一体どういう事なのだろうか。

◆ そんなときに楽天のメールアドレスを含む個人情報売りの話が聞かれるようになった。まあ楽天にしてみれば登録された情報を有償で開示していると言うことになるのだろうが、端的に言えば出店者に1個人情報10円で売っているという事になる。
この情報を元にspamを送ってきたり、或いはその情報を転売する輩がいてもおかしくはない。メルマガ登録だって気軽に出来ようというものだ。楽天のやることなので所詮こんなものだろうとは思う。楽天にしてもソフトバンクにしてもライブドアにしても同じ穴の狢だ。急成長の影に黒い部分があるのは同じなのだ。

◆ 楽天系のショップから物を買うこともあるので個人情報を渡さないわけにはいかないのだが、その扱いの雑さには参る。個人情報は個人で守れと言われたって通販で買い物をする以上限界はある。通販部門のみではなくオークションの方でも色々トラブルhがあるようで、特にドコモと組んでいる部門はケータイ利用者相手と言うことで余計にトラブルが多いようだ。どちらかと言えば落札者と元締め有利なシステムだそうで、文句を言う出品者は多い。

◆ 楽天の個人情報売りだが、メールアドレスを更新すると旧アドレスと現アドレスの両方が売られていくことになる。古いアドレスを(買った側が)捨ててくれればいいが、せっかく買った物だからとマージして使われたら困る。というか、そもそもメールアドレスなんか売るなよと言いたい。これも表向きは売らないことにしたとか何とか言っていたようだが、その(つまり情報取得の)画面がハードコピーで公開されちゃったりしてばれちゃった。

◆ ヤフオクにしても未だにID売り屋が暗躍しているという。1つのIDが10万円以上だというので本当の悪者以外は手を出さないなどとも言われているが内部関係者を名乗る男がそれを売っているという。
ドコモにしてもドコモショップ店員が顧客情報を持ち出すなんて事が過去にはあった訳で、今でこそ閲覧内容が制限されているがシステム的に閲覧の必要があるのだから仕方がない。最近はコンビニから荷物を送るとコンビニに残る送り状の控えには差出人も届け先の情報も残らないようになっている。これも過去には見放題だったのだが、こうした個人情報の集まるところには悪人も集まると言うことで対策された。



QUICPay(6/17)
◆ 私はメインがドコモなのでiDばかり使っているのだが、SBMやauだとQUICPayアプリなんかも入っているのだろうか。電子マネー系はMUFGのRdyがアプリに付属してきてはいるが使ってはいない。以前は使ったことがあるのだが過去にも書いているとおり余り魅力がないのでやめてしまった。Suicaは交通機関で利用するために必須であり、これとiDがあれば大抵は間に合ってしまう。なのでQUICPayにも関心がなかった。QUICPayを知ったのはITmediaのアンケートでだ。どの電子マネーが良いかみたいなアンケートだと思ったが、そこに大量の不正クリックが入ってQUICPayのランクが上がったという記事を見たからだ。おそらくJCBも必死だったに違いないが、私の中でのイメージは地に落ちた。

◆ とは言っても不正クリックによって知名度が上がったことは事実だろう。ITmediaはこれらFelica関連企業がスポンサーになっているのか、キャンペーンなどの紹介記事には必ずリンクが張ってある。他の普通の記事だとその事業者やメーカのプレスリリースにすらリンクを張らない主義なのに、さすがに金が絡むかどうかで区別しましたみたいな所か。でないとスポンサーだって金を払いたくないだろうな。KDDIのページを見るとQUICPayを勧めているのだが、QUICPayって今は色々な種類があるんだ。
全部JCBなのか?VISAとかも使えるのかはよく解らないが、オリコやセゾンのカードでもQUICPayが使えるようだ。
KDDIとしてはじぶん銀行で独自カードを発行したいのだろうが、もしかしてもうJCB提携があったりして。SBMもQUICPayのキャンペーンなどを行っている。JCBと言うことでAMEX版もあるようだ。キャンペーン期間中に入会してQUICPayを使うと自動的にキャンペーンにエントリされて何か貰えたりするらしい。

◆ QUICPayってどこで使えるのだろうと調べてみると書店や飲食店でも使えるらしい。コンビニだとスリーエフが対象店らしいがiDとの共用リーダでもあったかな。電子マネーはチャージが必要なのが面倒だ。ケータイで使うとオンラインチャージが出来るのでまだ良いが、単独カードだと結構面倒な気がする。nanacoにしてもセブンイレブンのATMというかオンライン機でチャージするか、或いはグループのクレジットカードを作らなければならない。そもそもEdyが頑張ってくれれば世の中はEdy一色になったと思うのだが、結局ドコモにも見放されて存続の危機だとまで言われている。そんな中で独自カードばかりが増えて来ちゃって使い勝手が悪くなるばかりだ。使い勝手と言えば最近のリーダはケータイ内に入っているFelicaの種類を読み取って「何で払いますか?」的な表示をしてくるものが増えてきた。これはケータイ側でやはり設定したい。例えばSuicaは乗り物には使うが買い物には使わないとかしておくと、コンビニなどでの支払い時に一手間省ける事になる。でもそうするとマイライン戦争みたいに、どのFelicaをデフォルトに設定するのかとか各社の競争が始まったり、何かのアプリをダウンロードすると自動的に設定が変わったりと色々起きるかも知れない。



東横線(6/16)
◆ 今でこそJR横浜駅から新宿方面に出る方法があるが、従来は東横線を使って渋谷に出るのが普通?だった。東横線は料金が安くて良かったのだが、暑くなってもなかなか冷房が入らないことでも有名だった。
でも運賃が安いから仕方ないよねなんて話もあって梅雨時には高温多湿の混んだ車内で我慢したものだ。
それが最近は随分近代的な車両になり、各車両の冷房温度も集中管理されていると言うではないか。車両には温度センサと共に、エアサスのたわみ量を測定することによる乗車人員予測値まで表示されている。これによって冷房の利き具合、或いは列車全体の重量からブレーキの効き具合を判断するという。

◆ 確かにフル乗車時と空車時では相当重量が違うはずで、それは加減速時間に影響するだろう。そもそも電車ってあのデカいものを寸分狂わぬ位置で停車させるのだから凄いと思う。レールの上にいるのだから自動制御も出来そうだが、たぶん現在の多くの電車は運転士の技能が頼りな筈だ。従来は乗車人員数すら分からなかったのだからブレーキの効き具合などは勘が頼りだったのだろうか。自動車の場合は比較的レスポンスが良いので停止位置調整も出来ると思うのだが、電車は難しいんだろうなぁ。

◆ 車両の温度管理の徹底は冷房効率のアップにもつながるそうだ。車両ごとに最適温度に管理できるのでエネルギの節約にもなる。階段のそばや上りの前方車両などは混雑するわけで、その車両のみ冷房能力を高めれば他の車両と同じ温度を維持できる。更に冷房温度を1℃上げる省エネ対策(コストダウン対策?)も行っているようで、これによる節電効果はシーズン中を通した合計値で一般家庭100件分の平均的電力消費量相当になるらしい。

◆ 東横線と言えば女性専用車両反対派の活動も活発なようだ。私自身は女性専用車両を否定はしない。痴漢冤罪事件なども発生する中、そうした危険を隔離する効果は認められると思う。混雑した電車の中で香水の匂いを移されたり化粧や口紅を付けられる被害も減少するとすればメリットは大きいと思うのだがどうだろうか。欲を言えば男性専用車両と女性専用車両と自由車両を作ればいいと思う。家族で乗る場合などは自由車両へ、混雑時には男女別車両にすれば痴漢被害もその冤罪被害も解消することが出来る。冷房温度にしても寒がる人の多い女性車両はそれを高めに設定するなどの対応も出来るはずだ。車内広告も男女別にして、何なら年齢別車両なんてのも作ったりして。まあ女性の定期は歳を取らない(定期券に記入する年齢はいつも若いという意味)と、紙の定期券の時代には言われたものなので実年齢車両には乗らないだろうけど。

◆ 電車の混雑は減少傾向だとか。これは就業人口が減っているためで、このまま時代が流れると今の電車の本数では通勤ラッシュも起きなくなるのかも知れない。これまでは複線化などによって輸送人員拡張に努力してきた鉄道会社だが、この先の日本の人口を考えると今までどおりの大量輸送重視な考えでは経営が成り立たなくなる恐れがある。と言っても東横線でせんべいが売られるなんて事もないとは思うが、高架にするなどで踏切撲滅を進めた投資の回収は進むのだろうかと不安に思ってしまう。



Varnish(6/15)
◆ ニスがある。そう、木材の仕上げに使う透明な感じのものだ。ワニスとも呼ばれて、一体これは何物かと思ったことがあった。和ニスなのか?それともワニを酢に漬けて作る、なんて事はないと思うのだがvarnishだというのを知ったのはかなり後のことだった。木材のニス仕上げなどは意外に使われていて、カラーニスなんてのもある。一体何色を塗るとどんな感じになるのかが分かりにくいのだが、リンクのページはその参考になるかも知れない。ニスとは溶剤に琥珀などを溶かして作ったのが始まりだったようだ。私が馴染みあるニスは有機溶剤が使われているものだったのだが、最近では2液性(エポキシ系)などもあって、これらは厚塗りに適するかも知れない。溶剤型だと溶剤が蒸発することによって体積が相当変化するのだが、非溶剤型ならそう言うこともないだろう。水性塗料(水性ウレタンなどと書いてある)の硬化の理屈がよく解らないが、これなどは体積変化が少ないような気がするがどうなのだろうか。

◆ 木材塗装というと砥の粉?か何かを塗ったような覚えがあるなぁと思う。ニスにしても繰り返し塗っては磨きで表面の平面度を上げて行った気がする。でもなかなかウッドパネルのようにはならないんだよなぁと思ったら、これを作っちゃった人が居る。どうも私はこの手の工作が苦手で汚らしくなってしまう。高校生の頃に作ったスピーカ(バックロードホーン)も美しい仕上がりにはほど遠かった。しかも電動工具などがなかったので加工精度も仕上げ精度もあったものではなく、それを水性ペイントの厚塗りで誤魔化すという何ともおかしなものになった。
合板で作ったのでペンキを塗ってしまったのだが、ニスの重ね塗りとサンダーでの磨きをくり返したら美しくなったのだろうか。それとも合板じゃ木目が綺麗に出ないからダメなのか。だったら木目シールを貼った方が良かったかななんて、やっぱり安物方向に向いてしまう。

◆ 最近は水性塗料全盛な感があるが、ニスも水性化が進んでいるようだ。屋外向けなどの用途によっては耐久性が油性に劣るそうだが、逆に室内などに使用する場合には臭いが少ないので良いと思う。油性ニスだと乾燥時間が数時間はかかるが、水性ニスはこれも短くなっている。何となく有機溶剤の方が蒸発しやすい感じがするのだが硬化時間は水性の方が早い。お手軽さという点でスプレー式のニスも使ったことがある。たぶん… 子供が小さい頃にブランコか何かを作った時ではなかったかと思うのだが、簡単に塗れるのは良いが塗りむらが無くなるわけではなくて、複雑な形状のものに塗るなら刷毛塗りの方が簡単そうだなと思ったものだった。この手のものでも塗りと磨きで仕上げをすれば随分出来映えも違うのだろうが、簡単に作ってササッと塗ってはい出来上がり的な私の工作ではどうも見栄えが悪い。



小型車(6/14)
◆ プリウスやインサイトに刺激されてか小型車人気が上昇中だそうだ。プリウスに関してはもはやハイブリッドカーの代名詞というか、トヨタのプリウスとホンダのプリウスはどっちが良いですか?なんて聞かれちゃったりする。これはもう携帯電話のカメラで写真を撮ることを未だに「写メ」と言う人が居るのに似ている。写メはJ-PHONE時代の写メールから来たもので、今や死語みたいな感じもするのだが…

◆ 小型車と言えばVWのシロッコが復活し発売開始された。お得意のツインチャージャは1.4リッターの排気量から160馬力と240Nmを絞り出す。コイツに7段のDSGが付いて400万円弱が高いのか安いのか。10・15モード燃費は15.8km/lだが、国産車と違って燃費テストチューンのレベルが低いだろうから実走行燃費も意外に良いセン行くかも知れない。2リッター版はターボチャージャのみの過給で200馬力と280Nmを発生させ、燃費は13.2km/lとなっている。全幅は欧州車らしく1.8mを越えるが全長は4.3mとお手頃、タイヤは235でアスペクトレシオ45%の17インチが標準だ。2ドアクーペとして実用性を備えながらもちょっと面白そうな車だと思う。黄緑色のボディーはデミオっぽいと言うか、いや、色だけか。デミオのデザインは個人的には悪くないと思う。派手な色も似合う感じで、トヨタ車にはない雰囲気を醸し出している。なので何となくシロッコを見てデミオを思い出したという訳なのだ。

◆ 新型プリウスの話題も増えてきているが、プリウスは世代を経る度に普通になっていく感じだそうだ。
初代はいかにもハイブリッド車でブレーキフィールなども決して褒められたものではなかったという。それが今回のモデルではかなり普通になったとのことで、もしかしたら回生比率を下げてメカニカルブレーキに頼る方向でチューニングしたのかななどと思う。回生制御はこれが意外と大変なようで、なかなかメカニカルブレーキ風味は出せないらしい。インパネ周りは賛否両論で、ゴテゴテ気味な表示が安っぽいという人もいればマンガチックで面白いという人も。一方のインサイトはシンプルで好き嫌いが別れるほどの個性はないという。

◆ ハイブリッドカーが人気ではあるが価格が高い。価格差を考えると安価で燃費の良い車の方がお得なのは言うまでもなくて、だってインサイトだって200万円はするのだから。でもやっぱりハイブリッドが売れるのは日本における自動車市場がさほど縮小していないと見るべきなのだろうか。単に道具としてのみ考えるのならば(自動車の)生涯コストを考えると思うのだが、エコとかハイブリッドという言葉に付加価値を見いだす人が多いと言うことは、単なる実用性意外に付加価値を認めていることになりはしないだろうか。或いは前から書いているように隣の家がハイブリッドだからうちもハイブリッドねみたいな連帯意識か。その割に個性がないからホイールを変えてみましたとか、カーテンを付けてみましたみたいな人が多いのが不思議なんだけど。



800円(6/13)
◆ アクアラインが800円になる。この程度の価格ならば通っても良いかなと思うが、しかしアクアライン単独では余り役には立たない。つまり、横浜側の首都高速と千葉側の高速道路も一緒に通過することになるわけで、結局は高額になってしまうと言うわけだ。
千葉県の森田知事はアクアラインの低価格化で横浜方面からの観光客をアテにしているようだ。当然千葉側から横浜方面にも人が来るわけで、アクアライン開業当時は中華街などに千葉ナンバーの車が溢れていた。と言っても全部がチバラギ仕様ではなく、ちゃんとした車も多かったのだが、不慣れなしかも渋滞の横浜の道路にはそれら観光客の車と地元の車が入り交じって渋滞を作った。

◆ 少しすると千葉ナンバーの車も見かけなくなり、渋滞も緩和されたかに思えた。果たして今度の800円化で車は増えるのかどうか。アクアラインが何故高いかなんて話は過去に書いているのだが、まあこれは成田空港並みの失敗作だったと言っても良いと思う。いや、成田までアクアラインを使うと早く行ける等なら良いのだが、結局の所合流地点で渋滞するのでそうは行かない。せめてそこをバイパス出来るように道路を造れば多少は役に立ったのではないかと思う。森田知事はリニア鉄道を作りたい風なことも言っていたが、残念ながらあの辺りは地盤が弱いので高速鉄道には向かないのだそうだ。というか、京成線か何かが速度アップとショートカットで時間短縮したのだからそれでも良いと思う。

◆ アクアラインのこちら側、つまり横浜側はゴミゴミした工業地帯の延長みたいな所に接続されている。湾岸高速が出来る前はあの辺りって一体何があったのだろうか。今でこそ湾岸があるので横羽線の渋滞も限定的だが、湾岸線が出来る前は凄い渋滞だったっけ。湾岸線も徐々に交通量が増えて海底トンネルの先(つまり東京側)は混むようになった。アクアラインはその中間あたりに接続されていて、たまにその方向に行く車を見かける。アクアラインを走って千葉側に上陸すると、そこは広大な田舎な風景が広がっている。何か凄く遠くに来ちゃったかな?みたいな感じもするし、こんなところでノンビリ暮らすのも悪くないなと思ったり。何せアクアラインを通れば横浜はすぐ先なのだから、週に一度まとめて買い物をしておくような生活ならさほど不便はないと思うし、いくら広大な田舎でも普通の店くらいあるだろう。

◆ あの広大な土地に千葉ディズニーランド出張所でも作り、浦安のディズニーランドからリニア新幹線を走らせたら良いんじゃないかなぁ、森田知事。なんて言うと金を使いたい役人どもは自分たちでテーマパークを作って、そうだマンガ館にしようなんて馬鹿げたことを考えそうだ。あのしごと館だって廃止を廃止するとか何とかでゴタゴタやっているくらいなのだ。だったら(しごと館は600億くらいかかっている)オリエンタルランドに1千億円くらいを低利融資した方が余程お得だと思う。10年据え置きで11年目から返済開始、金利は年0.1%とか、それでも税収と観光客の落とす金、通行量を考えたらお得だと思うんですけどねぇ、森田知事。



R8(6/12)
◆ リリース8の仕様は2008年末でFixされている。現在はHSPA+などの残りの仕様を盛り込んだR9策定中であり、これが固まるのが今年の末頃だ。LTEに関しては時期が進むに従って様々な仕様が盛り込まれると共にデラックス化されてきており、これじゃあ4Gより3.9Gの方が魅力的になるんじゃないかと囁かれるくらいだ。ちなみにR8においてもDualCellHSDPAなどは盛り込まれている。このDualCellは移動機密度が低いとか基地局密度が高ければメリットが出るのだが、そうでないと帯域の空きがないのだから神通力が効かない。おそらくは人口密度の低いエリアでの高速通信など、それは米国の都市部などで有効な技術だと思う。今年の末にFixするR9はHeNB(Home eNB)やSON(Self-OrganizingNetwork)が規格化される予定だ。このSONは難しく面倒な仕様ではあるが事業者は期待する面もある。すなわちPHSの自律分散のようにセルの自動調整機能がこれに該当するわけだ。おそらく規格としてはR9までがLTE世代のものになると思われ、その先のR10はLTE-Advance(4G)に突入だろう。

◆ そもそもLTE-AdvanceはLTE互換なのだからシームレスな移行が出来るわけで、周波数帯や帯域などは違うが他は似たようなものだ。現在のR8では下り速度300Mbpsとされているが、これがLTE-Advanceになると1Gbpsとなる。周波数利用効率に関してもR8が15bps/Hzであるのに対してLTE-Advanceではその2倍に、遅延も接続遅延がR9では100mS以下とされているものが同じく半分程度に、伝送遅延はR8同様に5mS以下とされている。IPベースでこの伝送遅延時間は結構管理されたものだと思う。SBMが世界最大級ネットワークに地上系を統合して云々と言うだけは言っていたが一向にそれが実現したという話が聞かれないのはフェムトセルやPOP-iと同じだ。言うのは簡単で誰にもでも口に出来るがやるのは大変だと言うことだ。

◆ LTEは20MHzまでの帯域の利用が想定されているが、LTE-Advanceでは100MHz以上の帯域が想定される。またセル端でのスループット改善などの、ピーク性能以外の点での改善も視野に入れたれている他、モビリティに関しても350km/h以上での移動をサポートすることになっている。また連続した広帯域を確保できるのが4GHz帯と言うこともあり、リピータなどを使用したギャップフィラー的なシステムも考慮される。
これは現在利用されているリピータと多少異なり、リレー伝送などとされるものだ。マルチアンテナも旬な技術?と言う事で周波数利用効率改善にはこれしかない的に使われる。ただしMIMO系は演算量がものすごいので組み込みCPUのパワーアップや専用演算エンジンの搭載などが必要になるだろう。

◆ ついでと言ってはアレなのだが、3GPP2のcdma2000勢力は参加社も減少傾向で元気がない。現状ではVTR戦争に負けたSONYの様相であり、悲壮感も漂う。これも3GPPに対して3GPP2を作るという派手な戦略が災いしたとも言える。SONYモノは特許料が高いから使いたくないと言われたのとこれも同じく、クアルコムには関わりたくないというのが各事業者やメーカの一致した見解ではないだろうか。



無線LAN(6/11)
◆ N-06Aには無線LAN機能が付いていて、ホームU非契約の場合にはiモード網にこそ入れないがフルブラウザでのサイトアクセスの道はある。iモードでフルブラウザを使うと高額になるが無線LANならば課金されない。と言っても日本国内では無料の無線LANアクセスポイントが少ないのと、わざわざ無線LAN接続する必要もない。だが海外出張などの時には役立ちそうな気がする。もちろんPCを持っていくような出張の時ならばそれを使えばいい話なのだが、PCを持っていこうかどうしようか微妙なときとか、バッグにしまったPCを出すのが面倒なときなどにケータイでササッとアクセスできるのは悪くない。これでWebメールをチェックしたりすれば良いわけで、画面が小さいとか狭いとかの不満もあるがPCよりはずっと軽くて持ち運びの負担にならない。

◆ それ以外で何に使えるのかと言われるとちょっと微妙ではある。ドコモの場合はSIPやVoIP設定が可能なので自宅のひかり電話の子機として登録したり会社の内線電話として登録したりすることは出来るのだが、普通の人がそれで喜ぶとも思えない。iモード網に入るには月額費用を払ってホームU契約をせねばならず、これだって無線区間のトラフィック軽減に役立つのだからタダで良いと思う。例えタダであったとしても無線LANとのデュアル待ち受け設定などいじらなければいけない手間があるのだから。ちなみに無線LANとのデュアル待ち受けを行っても極端に電池の減りが早まる感じはしない。でも電池節約派からすれば切り換えたいところだと思う。そこでGPSで場所を… なんて事は面倒なのでスケジュール機能で曜日と時間を指定して無線LANをイネーブルに出来たりしたら便利かも。ただ、免許事業者が免許されている以外の(誰でも使えるとは言っても)バンドを使いまくるのはどうかと思う。あくまでも建前論としての話ではあるが。

◆ SBMのホームU劣化版無線LANは音声接続は出来ないわけだが、やるやるやるやるやると言いながら実現しないフェムトセルの代わりとして無料で良いはずだ。音声トラフィックが逃がせないのが難点だが、それはホームUで出来ているのだから見習えばいい。技術のないのが強みだとか自虐ネタに走るSBMでも、他社がやっているのだから出来ないことはないだろう。とは言っても緊急地震速報なんかドコモの3年遅れだから、やはり技術がなければ出来ないことが多いのか。孫さんは1.5GHz帯を貰って云々とも言っていたのだが、これって何に使うのだろうか。建前上はLTEなどに使わなければいけないのだが、孫さんは初物は高いから手が出せないとも言っていた。だがHSPA+の方は規格制定がLTEより遅れているのだから早々速くは出来ないだろう。当初はカネのかかるLTEよりもカネがかからないHSPA+だみたいな発言もあったのだが、規格が決まらないことには始まらない。ただ孫さん的に(いくら松本さんがいるとは言っても)クアルコムに特許料を払うのは気に入らないはずだ。だったらLTEに行けばいいのだが金がない。HSPA+ならばやりました詐欺も可能だと思うのだがLTEは物理層自体が違うのだからすぐにバレてしまう。



富士通(6/10)
◆ 富士通と聞いてどんなイメージをお持ちだろうか。富士通は古くからドコモ向け携帯電話を納入しているし、通信機器設備関係も納入実績豊富だ。富士通製携帯電話はマイナーなイメージがあるのだが、それはドコモ以外への端末供給を行っていないからかも知れない。
富士通の某氏によれば、企業スタイルとして義理堅いところがあるのでドコモ以外に手を出しにくい風土があるという。らくらくホンがそこそこ売れ、冬モデルではF-01などが結構元気があった。防水などにも力を入れるがやっぱり地味な印象か。地味というか目立たないのはバグが少なくニュースになりにくいからかも知れない。今やどのメーカでもソフトウエアアップデートが当たり前みたいになっているのだが、富士通でソフトウエアアップデートが行われたのはほんの数えるほどだと思う。

◆ この夏モデルでの大失敗はNECだろう。ブラウザの仕様変更などがバグを産みやすくしたのだろうが、発売当日に発売停止はSBMのサムスン製に続く不手際だ。バグの内容Script以外多岐にわたるようだが、無線LANのAPモードにしたままiモード網へ滑り込めてしまうとか(Script不具合は未契約有料サイトに入れるらしい)何とか。ドコモにしても購入者の不利益ぐらいは平気だろうが、自分たちの首が絞まるようなバグならば動きは速い。他にもアクセスするサイトによっては正しい表示が行われないなどの不具合が確認されている。バグと言えばPMCという感じだったが、最近ではNECもシャープもバグを沢山作っている。開発期間などを考えれば仕方がないのかも知れないし、後からアップデートでも良いとは思うが致命的なものが出ないようにする努力は必要だろう。今回のN-06Aにしても、改修前後を区別するためにユーザエージェントをN06AからN06A2,N06A3に変えるなど苦肉の策というか以前auも同じ事が起きたというか、そんな感じでの無理矢理収束作戦に出た。

◆ 富士通の話に戻そう。確かシステムプロセッサの他にアプリケーションプロセッサを使い始めた製品も富士通が早かったような気がする。が、双方の通信が遅くてパフォーマンスが出なかった。勿論最近はそんな間抜けなことは起こらず、アプリ系もかなり力を入れている。というかPDCの頃から富士通はアプリ系が好きだった。冬モデルではアプリ経由の通信速度でトップの数字を叩き出していたりして、この夏モデルでもブラウザ周りの速度は富士通製が比較的速いと思う。キッズケータイもカメラ周りなどは意外に軽快だったりするのだが、メニュー系とかデザインそのものが今ひとつあか抜けないなんて言う人もいる。ただPCもそうなのだが、ここの所インパクトのある外観などを使うようになってきて、何やら変化が見られるのかなみたいな感じだ。

◆ デザインと言えば個人的にはSONYな訳で、それはともすると機能を犠牲にしたデザインでもあったりする。が、富士通の方はと言えばそこまでの思い切りは出来ないというか、まずは機能ありきな所がSONYと正反対かも知れない。ケータイなどでも同じように、機能の上に形があるのか、スタイル優先でその中にどれだけのものが詰め込めるのかを検討するのかでずいぶん違ってくる。その意味からすると機能統制の緩いau向けの方がデザインケータイを作りやすいと言える。ドコモの場合は余程のことがない限りは統一機能を崩すわけにはいかないし、キー操作に関しても今は統一されていてなかなか勝手が出来ない。



レンズ周り(6/9)
◆ SBMのNEC製夏モデル、ドコモのお下がりだがカメラ周りのデザインに違いが見られた。いかにも大きなレンズが付いている風な恰好にしたのがSBM向けで、カメラ機能を重視した事をアピールするのかなと言う感じである。ドコモ向けもでかいレンズが付いている風スタイルのその奧にちっちゃなカメラユニットが除いているという感じで、だったらカメラのレンズ風の印刷でも良いんじゃないのと突っ込みたくなるような演出である。カメラのレンズ周りを強調したのはPanasonicのドコモ向けモデルが走りだっただろうか。P900iか何かで。実際のレンズは非常に径の小さなもので、でなければ携帯電話に内蔵できない。あのレンズ周りの大きさはデザインだけのものなのだ。デジカメなどではある程度のレンズの大きさがあるし一眼レフともなれば更に径の大きな玉が付いている。で、何となくそんな風にするとカメラっぽいのかなと言うデザインなのだ。

◆ 個人的にはそんなスタイルが好きではないが、アクティブ層である中高生が好むとなればメーカはそれを選ぶしかないだろうし、カメラ機能を強調しているのだとアピールするためにも必要な細工か。でもau向けのソニエリ製はずっと地味な、奥ゆかしいとでも言うような感じ。でもカメラが売りだったりするわけで、そんな大人なスタイルもありだと個人的には思う。外観重視というか、それもちょっと方向が違うんじゃないのみたいな例はいくらでもある。ワンボックスカーにエアロパーツを付ける(なんとメーカ純正品がある!)のも恰好だけだ。というか格好悪いのだが乗っている人だけは満足している。そもそも速く走る車でも何でもないのに何でエアロな訳?みたいな。同様にSUVに扁平タイヤなんてのもある。革靴で歩く都会人にあこがれて、通販で買った革靴を履いて農作業してみましたみたいなものだ。でもそれが恰好良いと思う人がいるのだからやっぱり不思議だったりする。

◆ 単車にネオンやLEDをくっつけてデコトラならぬデコ単車?もそんな感じかも知れない。まあ痛車となると十分すぎるほどの主張があるので、これはもうチバラギ仕様と共に別格扱いしなければなるまい。別格と言えばヱヴァンゲリヲンケータイもそうだとおもうのだが売れたのだろうか。そう言えばSBMも913SH GTYPE-CHARなんて高価なものを売っていたが、やがて投げ売りになったんだったかな。この手の商品は投げ売りはダメだ。スペシャルなものなのだからスペシャルなまま消えていかなければいけない。ドコモのヱヴァンゲリヲンケータイも、あのデザインは印刷で出来ているようなのだが成形や削り出しでも良かったのではないだろうか。価格なんてあってないようなものだろうし、それこそ金属プレート削り出しで加工傷の演出付きみたいな。

◆ 小型軽量設計に無駄など許されないデザインもあれば、無駄こそがデザインの神髄みたいなものだってあるだろう。これは車でも同じだと思うのだが、工業製品がある程度成熟してくると機能以外の付加価値を求めるようになる。そしてそれはどんどん多様化することになるし流行などと言うものにも影響を受ける。流行があればそれが廃れる日が来て買い換えが起きる。何年も前に流行ったデザインのスーツが今は古くさいように、だ。



乖離(6/8)
◆ ワンボックスカーからコンパクトカーに乗り換えた人がまず言うのが「ガソリンが減らないね〜」だ。それまでは7〜8km/lしか走らなかったのが10km/l以上が普通になるのだから差は大きいだろう。そう言われればAクラスに乗り始めた頃もそう思ったものだった。一方でハイブリッド車の燃費が余り良くないとお怒りの方もいる。プリウスなどはそれでも燃費方向のセッティングなので多少のアドバンテージはあるが、エスティマハイブリッドだと非ハイブリッド版とほとんど差がないのではないかという。カタログ燃費は20km/lとかその位で、あのボディで20km/l走ったら素晴らしいなと思って買ったら10km/lも走らなかったというのである。それ以前に乗っていた2.4リッター版も9km/l程度だったと言うことで、結局変わらないじゃないかと。
そう言ったって買ったばかりの時は「燃費が良いんだゼ〜」って感じだったではないか。まあ最初の頃は運転にも手加減係数が積算されるだろうし、夢と希望が剥がれ落ちるまではあばたもエクボだらけだったのだろう。

◆ 確かに10・15モード燃費は特別に仕立てられた数字なので仕方ないと思うし、現状ではハイブリッド車に有利なテストとも言える。いや、ハイブリッドが有利になるようにセッティングしていると言えばいいのか。結局のところ同じ車を動かすのだから同じくらいのガソリンは必要なわけで、ただしアイドルストップなどが有効に働けばその分燃費節約になるのがハイブリッドだ。シリーズハイブリッドならばエンジンを定負荷定回転で運転できるだろうし、THSにしてもそれっぽさを狙ってはいるのだが限度がある。プリウスオーナも最初は結構燃費が良いなぁと思ったそうだが、徐々に慣れてくるとそれが普通になるから感激もなくなるようで、むしろ燃費の悪いときがあると「え?」みたいな感じだとか。

◆ 慣れというのとは少し違うのかも知れないが、トヨタ方式はTHSによってハイブリッドらしい?感じを出している。一方のホンダ方式は既存のエンジンとトランスミッションの間にモータを挟んだ格好でモータのみでの走行もプリウスほど積極的ではない。各車両のオーナの落ち着いた意見はもう少ししてから出てくると思うが、果たしてそれっぽさは必要なのか否か。BENZもホンダと同じような方式なのだが、あれってトルコンよりミッション側にモータは置くべきだよなぁ。なにもモータの回転をトルコンでスリップさせることもないしトルク増大させることもないと思う。ただ機構的に見ればモータはエンジン側にくっついていた方が(始動制御などのこともあって)エレガントだ。まあそのトルコンにしてもAMGモデルなどはこれを廃して湿式クラッチ方式に改めている。多段変速機構が普通に実装できる中にあってはトルク増大作用よりもトルコンによるロスを何とかしたいという思いが強く表れ、さらには大トルク伝達やダイレクトなフィールへとつながって行くのかも知れない。



FDMA(6/7)
◆ アナログ携帯電話やPDC,TV放送などはFDMAである。
FDMAとは通信チャネルごとに周波数を変える方式で、TV放送の1chと3chは周波数が違うしFMラジオ放送も同様だ。これは周波数を変えることによって混信を防ぐのが目的で、受信側は目的の信号帯域だけを通過させるフィルタで周波数弁別を行う。CDMA方式はコード多重と呼ばれ、複数の異なる信号が同じ物理チャネル(周波数)を利用する。CDMAがなぜ混信しないかは過去に書いたとおりで、そのときは言語の違いに例えて説明した。すなわち日本語同士で会話する人は英語の会話が邪魔にはなるがそれによって日本語の会話が妨げられるものではないということだ。そのCDMAの時代からLTEはまたFDMAに戻ることになる。ただしガードチャネルを不要にして周波数利用効率を上げるためにFDMAからOFDMAへと変化したが。

◆ FM放送は周波数変調による放送のことだ。FM変調はAMに比較するとノイズなどに強く音が良い。ノイズに強いのは2つの理由があり、一つは空間おいずには振幅性のものが多いこと。FM変調方式による通信では振幅方向の情報は無視できるのでノイズの影響を受けにくい。
もう一つは弱肉強食の特性を持っており、電界の弱い混信があったとしても電界の強い目的波をクリアに受信することが出来る。そんな特性を持ったFM変調なのだが航空無線ではAMが使われている。なぜかといえばFMの場合は強い電波の陰に隠れた弱い信号はブロックされて聞こえないからである。もしも通信チャネルの同じ周波数で別の航空機が緊急信号を発した場合に、AMならば混信という形でこれを察知できるがFMでは不可能な場合が多い。混信にも使い道があるということで、さらにこの混信している状態の複数の電波を一緒に受信して両方の内容を聞いてしまおうというのがMIMOになる。

◆ PSKやASKなど(PSKは位相変調、ASKは振幅変調)はキャリア(搬送波)が漏れない方式なので混信してもビートが起きない。搬送波が必須なFMやAM変調では無変調時にキャリア(そのチャネルの周波数)が送出されていて、それが複数だとビートが起きる。しかし直交変調の場合はキャリアが抑圧されているのでビートは起きずに両方の信号を受信できる。FDMAからCDMAになり、再びOFDMAとして周波数分割多重が主流になろうとしており、変調もAMから混信やノイズの影響を避けられるFMになり、そして今度は混信までをも利用してしもうというMIMOになったというのが何とも面白い感じがする。変調方式にしても多値変調はもはやアナログ信号みたいなもので、ディジタル信号伝送初期の2値のFSKやASKの元祖とも言えるCW(電信)とは大違いである。ディジタル音声伝達で2.4kbpsあたりを最小とするとそれの伝送に必要な帯域は空間多重を使わない場合で数百Hzだと思う。
ではアナログ伝送でどこまで帯域を詰められるかというと1KHz以下というわけには行かないので、今の時代はディジタル音声伝達の方が周波数利用効率は高いと言える。



宣伝(6/6)
◆ blogの方に以前、商品評価などの結果を投稿するアルバイトがあることをリンクした。いわゆる「業者」と呼ばれる書き込み者だ。アルバイトは会社から来た原稿を元にして使用感などをでっち上げて投稿する。報酬は文章量に応じて支払われるというヤツだ。
長文を書けば報酬が高くなると言うことでなるほどと思った方も多いかも知れない。似たようなアルバイトでマクドナルドに行列を作る仕事とかもあったっけ。もはやメーカや企業はこうしたニセの行列やニセの評価データを作って物を売っているのだ。当然この手の事には規制がないし、メーカが代理店に作業を依頼し、それを個人のアルバイトがカカクコムなどに書き込むのだから規制も難しい。

◆ こうしたサクラ行為は、燃費グッズでは当たり前のように行われていた。個人サイトを装ったホームページを作って効果を絶賛したりするやり方で、それを最近は各メーカが真似しているという感じだろうか。市場調査によると、商品購入の前に口コミサイトなどで評判を調べる人の割合は意外に多いらしい。
もはや雑誌の記事などよりも口コミサイトの方が信頼できると考えるわけで、それはメーカの利害に関係のない人が評価していると思われているからだ。しかし実際にはメーカから金を貰って書き込んでいる人が居る。以前に掲示板などに宣伝書き込みをしまくる主婦向けアルバイトの事を書いたが、今は口コミサイトが商売の舞台になったわけだ。

◆ サクラを雇っているのはメーカだけではなく、サービスに関する評価屋もいる。例えば旅館に泊まった感想だとかレストランの評判だとか、販売店の親切さ具合も作られてしまっているわけだ。確かにそう言われてみればそれらの評価サイトは沢山存在しているし、実際自分がその店なりサービスを受けようとした場合は口コミ情報を参考にする。おそらく自分でblogを開設してアフィリエイトをチマチマやるより、ある程度文章の書ける人ならサクラ書き込み屋になった方がずっと儲かると思う。

◆ 以前にも書いているが韓国のLG電子はドコモ向けケータイの宣伝書き込みを一般のblogに対して行ったことがある。これも最初は単に感想だと思われていたのだが、ふと検索すると同じ文章のコメントが大量に見つかる事態になって世間にバレてしまった。この手の宣伝はもしかすると韓国では通用したのかも知れないし、或いは日本人は騙されるだろうと思われたのかも知れない。こうして偽情報が氾濫していれば、何が正しいのかを見極める目が必要になる。
ニュースサイトや雑誌サイトの評価は信頼できるのか?そのメーカの広告を載せているのではないのか?個人サイトはどうなのか?口コミサイトはどうなのか?情報の氾濫などと言われるが、結局は商売のためにかき回されているに過ぎない感じがする。それでなくてもSEO対策だとか何だとかで検索上位サイトが怪しさ抜群になっているのに…



速度低下(6/5)
◆ auはかなり前から、SBMも最近は特に、EMも同様に通信速度の低下がみられる。かつてはドコモもかなり酷い状態だったのだが最近は改善された感じもする。だからといって今後速度が落ちることがないかと言えば決してそうは言い切れず、加入者数やトラフィックと設備のバランスが崩れれば通信品質は一気に劣化することになる。EMは1.7GHz帯を使うのだが、この周波数帯は「思った以上に良い」とEM自身に言わせるほど室内への浸透生などが良かったという。2GHz帯とたいして周波数は違わないのに特性はだいぶ異なるわけだ。そのおかげで屋内圏外率はSBMよりも低いと言われるほどで、都内のビル内でもそこそこ使えるのだとか。しかし飛びやすい電波はマイクロセル化が難しくなる。
通信方式的にauよりはマイクロセル設計がやりやすいとは言っても、飛びやすい電波は色々と厄介だ。

◆ EMは本格的なマイクロセル化を行っていないので混雑時間帯にはかなりの速度低下が見られる。理論最大速度は7.2Mbpsなのだが都内などではこのサービスも活かせない感じだ。EMとしてはマイクロセル化にも力を入れたいのだろうが、地方部のエリア拡大も行いたいし、おそらく金がいくらあっても足りない状態だと思う。移動体通信事業者は加入者の数によらずにエリアを充実させなければならない。
例え加入者が1人だけだったとしても、全国をエリア化するには数万基地局が必要になる。加入者が増えれば基地局などのコストが分散されるが、加入者が増えすぎると基地局を又増やさなければならなくなる。純増が続く限り、いや、純増ではなくてもパケット通信量が年々増えていく現状にあって設備投資をケチることは現状維持ではなく衰退に値するわけだ。

◆ auがマルチキャリアを行おうとしているが、これは加入者一人あたりの利用帯域を増やす策である。つまり無線空間を混雑させてしまう要因になるわけだ。
ただ一時期のバリ3圏外などの解消のためとバンド再編に伴う基地局増が功を奏したのか、今は多少はネットワークに余裕がある。この余裕を利用してマルチキャリアというわけだ。本来であればMIMOなどの周波数利用効率アップが姿だとは思うが、これはLTE任せと言うことで、今は金をかけずにカタログ速度アップのマルチキャリアで我慢なのだ。W-CDMA同様の5MHz帯域幅を使うとすると、cdma2000は現状の約2倍の速度が出ることになる。これがOFDMのようにガードチャネル無しで使えれば良いのだが、cdma2000そのままではそうも行かないので周波数利用効率的には見劣りする。

◆ SBMは日本で唯一の3G事業者(他社は3.5G)で3.5Gサービスすら滞ってしまっている。今のままでは3.9Gシフトは余り期待できないが、周波数利用効率の悪さは孫さんの嫌いな電波利用料の相対的増大であるとも言えるし、もはや通話品質すら落とさざるを得ないようなネットワークの混雑解消を何らかの形で行わなければならないのは事実だ。現状では取り残され感が強く、まさにツーカーと同じ道を歩み始めているのだが、それならそれでも良いとは思う。全ての事業者がハイパフォーマンスを売りにする必要はなく、通話とSMS特化みたいなスタイルもアリだと思う。



車選び(6/4)
◆ 先月だったか車選びに関する相談を受けた。どうやら流行?のコンパクトカーに乗り換えたいというのだが何を選んで良いのか分からないとも言う。
日産のページにもトヨタにも車選びをアシストするものがあり、まずは日産を試してみた。これがFlashで出来ているのでダルくてしょうがないが日産だから仕方がないと諦める。質問に答えると最適な車を紹介してくれるというのだが、別に心理テストをしている訳じゃないのだからもっとダイレクトに決めさせてくれよという感じ。質問の内容が又面白いというか偏っていて、車内を自由に歩き回りたいかとか、7人で乗りたいかとか、窓は広い方が良いかとか、ワンボックスを選びなさいと誘導しているような項目しか出てこない。で、結局日産はダメと言うことでトヨタに。トヨタの方は価格帯やボディタイプを選ぶだけなので操作な簡単でダイレクトだった。日産に比較するとワンボックス一辺倒な感じは薄く、時代に敏感なのかなと思った。

◆ まあそうやって一通り見たわけだが、結局の所日産だとマーチとか、ホンダはFitでトヨタはビッツあたりになるのかなと言う感じ。トヨタで今ひとつ情報が足りないのは双子車などに関してだ。どの車とどの車が名前違いで同じものなのかが今ひとつよく解らない。いや、商売的には別の車に見せたいだろうから分からない方が良いのかもしれないが、そもそも形が似ているから。
コンパクトカーの話ではないが最近のクラウンはかなりレクサスっぽくなっている。もしや売れないレクサスよりも同じデザインコンセプトのクラウンの方が人気なのか。何ならクラウンにレクサスエンブレムを付けても良いと思うが、実はレクサスエンブレムよりも王冠マークの方が価値が高かったりして。

◆ 燃費に関しても調べては見たのだがカタログ燃費はアテにならないのが何とも。これはもう燃費テストチューンがされているから仕方ないのだが、実用燃費を他のサイトで調べてみて比較するという厄介な事をしないと本当のところが分からない。更に言えばその人の運転パターンや運転場所によっても違うのだが、これは比較できないものだから仕方ないだろう。余りよく分かっていない人だとかディーラのセールスマンの言葉を鵜呑みにする人は、カタログ燃費が良い車=実用燃費が良いと思ってしまう。もちろん全く相関がないわけではないのだが、ではカタログ燃費が13km/lの車と14km/lの車で実際の燃費がどの位違うのかと言えば、場合によっては燃費差が逆転することだってある訳だ。カタログ情報は燃費だけではなくトランク容量や室内寸法に関しても分かりにくい。室内寸法の測定値を上げるために様々な工夫がされたりするわけで、実際には自分で乗ってみないと何とも。

◆ Aクラスに乗ったときに、フロントの狭さとリアの広さが印象的だった。特にフロント助手席は狭く感じたなぁ。外観的には背が高くて上下方向にも余裕がありそうなものだが実際はそうでもない。それに比較すると後席は全長が短い割にレッグスペースも充分だったりして、小型車はカタログだけでは分かりにくいという見本みたいな感じだった。



続EMA(6/3)
◆ EMA(一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)に関しては過去にも書いた。建前は「青少年の保護と健全な育成を目的としたモバイルインターネットのコミュニティサイトを対象とした、コミュニティサイト運用管理体制認定制度を実施する機関」となっている。ここに認められれば未成年者用のWebフィルタを突破できるし、認められなければ突破できない。ではどんなサイトがEMAに認定されているかと言えばmixiやGreeなどであり、何故かと言えばこれら運営会社の社長や役員がEMAの理事になっているからだ。EMAに認定されればアクセス数が稼げることになるのでサイトの収益率は向上する。逆に他のライバルサイトを認定しないことも商売上は重要なわけだ。

◆ この機関が正しく運営されていればそれで良いのだが、ここで認定されたサイトが出会い系行為や売春の温床になっているとして警視庁から注意を受けた。が、その後も相変わらずmixiやGreeでは似たような書き込みなりが盛んに行われている。おそらくmixiやGreeに言わせれば、出会い系の書き込みこそが商売になるのだからそれは排除できないとなるのだろう。出会い系だけではなくmixiイジメみたいな例の報告も増えている。私がIDを貰った頃はPCのメールアドレスを登録すれば良かったのだが、今はケータイのメールアドレスが必須だとか。それだけケータイ利用者を商売相手にしているわけで、運営側としては若年層のたまりばを提供しなければ商売にならない事情もあろう。

◆ mixiイジメなどの問題は他のサイトや相談系掲示板でも取り上げられている訳で、仲良し同士で互いにIDや本名を知っている同士が仲違いしたりすると話は急速に厄介モードに突入してしまう。学校裏サイトが悪いとかなんだとかと言われていたのだが、今やそれと同様なことがmixiで行われているわけだ。どこかの政治家が使ったとして問題になった足跡ツールによるmixiナンパってのもあるそうで、これはもう対策とかフィルタとか以前の問題ではないのだろうか。まあ運営側はそれを禁止するなり排除するとアクセス数に影響もあるだろうし、いや、だったらEMA認定云々がおかしいわけだがこれも利権なのだ、利権。EMAに言わせれば「ウチは他の公益法人よりマシ」くらいに言うのかも知れない。社会的責任を果たそうとするのなら、謳い文句どおりの仕事をしようとするのであれば、認定サイトの不祥事に対して責任を取るくらいのことがあってしかるべきだろう。

◆ 建前上は一般からの意見を受け付けるとしているが、その意見よりも理事の払う会費の方が重要なのは言うまでもない。そもそもSNSやコミュニティサイトと出会い系を完全に切り離すことは出来ないわけだし、YahooにしてもLiveDoorにしても出会い系運営で収益を上げているのだから、それを管理/監視する事自体に無理があると思う。確かに商売的にはフィルタリングを突破するための口実が必須だったとは思うのだが、結局は青少年のためと言って金儲けに走っているに過ぎない現状はいかがなものだろうか。
なおmixiなどは独自に不適切な書き込みなどをチェックするとか言い出しているのだが、これに関しては又後日。



叩かれている?(6/2)
◆ 噂によるとネット上では反ミニバン派が増殖中らしい。
過去にデリカ乗りが排除されたような流れなのだろうか。一時期は猫も杓子もミニバンで、隣が買ったからウチもと言うことでワンボックスが売れた。やがてガソリン価格の高騰あたりをきっかけに空気を運んでいる無駄な車だと言われるようになり、小型低燃費車に国民の興味がシフトするやいなや中古価格も急降下した。それでもワンボックスが良いという人はいるわけで、そうした人にとっては中古価格が安くなって買いやすくなったと思う。では何故ワンボックスが嫌われはじめたかなのだが、理由をみるとそんな事は以前から分かっていたでしょうみたいな感じだ。

◆ デカくて重くて空気抵抗が大きく燃費が悪く、走行安定性が低くタイヤの減りが早く、子供が中で走り回って危ない、みんな同じ形で個性がない、安っぽい、扁平タイヤを履かせたおかしな連中と同一視されるなどが不人気理由として書かれていた。ワンボックスに扁平タイヤは結構勇気の要る選択で、サス性能が低いのでハイトの低いタイヤはモロに乗り心地を悪くする。サスペンションストロークや設計に余裕のある車ならまだマシなのだが、スタイルの奇抜さを狙うためには我慢も強いられるというわけである。SUVなどでも超扁平タイヤを穿かせるのが流行っているようだが、これはもう革靴を履いてスキー場に行くようなものだ。それだけなら良いのだがハマーなどは大径の重量級ホイールでサイドウォールでの衝撃吸収もない扁平タイヤを組み合わせるとサスは勿論のことボディにも障害が出ると言われている(扁平タイヤ装着中古は買うな論)

◆ インサイトがよく売れ、プリウスの予約がガッポリたまり、世の中低燃費車ブームまっただ中だ。こうなると日本人の特性からして誰もがみんなハイブリッドみたいな動きになるだろう。SUVブームの終焉がそうであったように、放っておいてもワンボックスは街から姿を消すと思う。その後もSUVと同じく、本当にそれを必要としている人だけが乗るという、正常化路線に変わるだけなのだ。これも時代の流れというか、10年も経てばあの頃何でみんながワンボックスに乗ったんだろうと言われるくらいのもの。一時期は再びSUVブームだと色めき立った自動車メーカだが、米国発の不況はそれをも無かったことにしてしまった。

◆ とすると今度は低燃費車ブームが来るのか。ハイブリッドやEVで無ければ車で無い的な。欧州各メーカもハイブリッド車開発に力を入れていて、そのうち「何だおまえの車はモータも付いてないのか」なんて言われたりして。ワンボックスブームの頃は厳つい顔つきを作るためにいかにフロントグリルを巨大にするか苦労したとメーカも言っていたが、今度はエコっぽさを表現するための開発競争が始まるのかも知れない。それこそ植物原料プラスチックとか(自動車環境で使えるのかどうかは不明)をふんだんに使ったりして、って、ふんだんはエコじゃないと思うのだが、そこは日本の自動車メーカだから、とにかくこれでもかと言うくらいに無駄なエコを満載してみました風小型車が街を走り回る日も近いのかも知れない。



アカウント消えた(6/1)
◆ FXの自動売買のデモアカウントは期間が一ヶ月ではなく、そのつきの月末にはタイムリミットが来るようだ。
前回は最初は反対売買で実験をしたが利を得ることが出来ずに証拠金はマイナスに。そこで次にトップポートフォリオと呼ばれる成績の良い売買プログラムの組み合わせを選んで設定してみた。ら、マイナスだった証拠金がプラス(つまり100万円以上にまで行ったと言うこと)になったが、その後は一転してマイナスへ。結局3週間ほどで60万円くらい証拠金を減らす結果になった。この「らくちん」FXのデモは2回/ほぼ2ヶ月間実験をしてみたのだが稼ぐ事は出来なかった。もっと証拠金額を増やして様々なプログラムを使う事でリスクを減らせるのかも知れないが、同時に利益も減る。まあ自動売買でボコボコ稼げるようなうまい話はないのだよと言ってしまえばそれまでなのだが…

◆ 自動売買はこれだけではなく、最近はFX業者自身が提供するものも増えてきている。なので機会が有れば他のプログラム売買にも挑戦してみたいと思っている。個人的には株式の自動売買より為替の方がテクニカルな解析が効きやすいような気もするのだがどうだろうか。人によってはファンダメンタルズすらテクニカルで解析できると豪語する訳で、つまりこれは世界の経済状況は法則に基づいて動いているとでも言うのか。或いは株式にしてみれば、テクニカル解析どおりの業績推移になると言うのか。いやいやいや、そうした業績連動性を予測するのがテクニカルなのだから、えーと… なんだか卵が先か鶏が先かみたいな話だな。未来を見ることが出来ない以上その動きを予想するしかないわけで、ここのでは勘に頼るかテクニカルかと言うことになる。指標によって動くという事実は常に後から分かることで、指標発表前には分からない。

◆ 次に実験してみたいものもあるのだが、残念ながらデモ取引が出来ない。実際に取引するには覚悟が必要だし、机上ので計算だけでは実感が湧かない。うーん困った。
以前にExcelベースの自動売買プログラムのデモ品を試したことがあったが、これもなんかダメダメというかよく解らないシロモノだった。しかもそれ、当時は散々宣伝していたのだが今はもう名前すら出てこない存在に成り下がっている。この手っていわゆる情報商材ビジネスみたいなもので、ガバッと宣伝してササッと売ってすぐ手を引くような世界なのかも知れない。その意味ではFX業者が提供しているものはマトモかなと思ったのだが、使い方が悪いのか何なのか私はうまく行かなかった。うまく行かなければそこに実口座を作る人も減ってしまうわけで、相手も商売なのだから今後更に改善される可能性は充分にあると思う。私としてはそのプログラムの動作概略が説明されていたら良いと思った。移動平均なのかボリンジャバンドなのか?オシレータ系なのか?RCIなのか。それを知ったところで当たらなければそれまでなのだが、多数あるプログラムの成績傾向などを見るときにシステムの概要が分からないと比較が難しい。



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