過去の雑記置き場


セキュリティ(10/1)
転送(10/2)
電池の価格(10/3)
日帰り温泉(10/4)
Who are you(10/5)
デフラグ(10/6)
騒音規制(10/7)
話題性(10/8)
無線LAN(10/9)
アーシング(10/10)
16プロセス(10/11)
読めないCD(10/12)
争点(10/13)
WSC(10/14)
動作速度(10/15)
MOS(10/16)
と金の失敗(10/17)
クスリ屋(10/18)
マーケット(10/19)
安ければ売れる(10/20)
プリンタ(10/21)
クスリ(10/22)
やめること(10/23)
エリア(10/24)
Mifes(10/25)
レジストリクリーナ(10/26)
レジストリをいじる(10/27)
反対する(10/28)
依存症(10/29)
手ぶれ補正(10/30)
施設協会(10/31)


VC

施設協会(10/31)
◆ 施設協会といえば道路公団の稼いだ通行料金を片っ端からむしり取って赤字額を拡大させ、税金を突っ込ませて自分たちはホクホクというあの団体を思い出すかも知れない。しかし悪名高き施設協会は道路関連のみではなく、日本鉄道施設協会とか全国老人保健施設協会とか文教施設協会とか全国調理師養成施設協会とか、数えてもキリがないほどウヨウヨと存在している。これら団体が何をやっているのか、何の役に立っているのかはよく分からないし、実は無くてはならない重要な団体なのかも知れないが、でももしかしたら無くてもかまわないばかりかない方がずっと無駄が省けるという天下りの温床としての意味しかないのかも知れない。

◆ もちろん施設協会と名の付かない外郭団体やファミリー企業なども山ほどあって、せっせと無駄金を使っているというか天下りの懐を肥やしているというか、そんな感じだ。以前にも書いたことのある道路関連天下り団体に勤める若者?は、その団体の代表者が誰で一体何人の人間が勤務しているのかも知らないそうだ。事務所には電話番のオバサンが何人かと事務方の男性、現場見回り係のその若者がいるに過ぎないわけで、その若者は巡回といって毎日どこかに出かけるのが日課だという。どこかといってもパチンコばかりをしているわけではなく、工事の進捗などを眺めて帰ってくるそうだ。

◆ しかし実際の進捗状況は文書での報告が来るので彼が見に行ってレポートを書いたりする必要は一切無いばかりか、余計なことを紙に残してはいけない決まりになっているという。なので毎日巡回したり買い物したりパチンコしたりしながら暇をつぶし、時に「こんな事をしていたらオレは駄目になってしまう」と思うも、およそ民間企業に勤める人とはレベルの違う年収を手に出来るから、まあいいかとだらだら時の流れに身を任せているという。実際道路公団が道路会社になっても業務内容?は殆ど変わらず、民営化をおそれる必要は全くなかったと彼は感じたそうだ。

◆ 高速道路無料化でこれらの無駄は排除できるのだろうか。ETCで身を潤している団体は破壊できるのだろうか。いったん無料にしてこれら団体をつぶした後に再度有料化しただけで道路赤字は急激に減らせたりして。地方の高速道路のパーキングエリアは空いている。まあ車がろくに走っていないのだから当たり前なのだが、無料化で交通量を増やして、そんなSAやPAに地元の商店街の出店でも作ったらどうだろうか。施設協会にすべてを握らせるのではなく、単に場所を有料で貸す。
その金がどこかおかしな所に流れないように厳重に見張るようにすれば高速道路も多少は役に立つのではないだろうか。このまま行けば船の入らない港や航空機の飛んでこない空港のように、単なる無駄の象徴で終わってしまう。



手ぶれ補正(10/30)
◆ 手ぶれ補正は偉大だと思う。もちろん絶対ではないが不可避な手ぶれを有効に打ち消してくれる。普段はコンパクトデジカメやケータイの内蔵カメラを使っているので普通に手ぶれ補正が効いているわけだが、たまに一眼レフなどを持ち出すと手ぶれに注意しないとならなくなる。もちろんシャッタ速度を上げるような設定を行えば手ぶれは少なくなるが、それでもコンパクトデジカメの手ぶれ補正機能に頼ったような写し方をすれば酷い写真が出来上がってしまう。もちろん銀塩時代には手ぶれ補正は一般的ではなかった(あることはあった)訳で、つまり通常から注意して撮っていたわけだ。それが手ぶれ補正機能にすっかり慣らされてしまって、もはや手ぶれ補正なしでは不安になるほどというのは少々言い過ぎかも知れないが、電話番号メモリによって電話番号を記憶しなくなり、電卓の普及で暗算を忘れ、かな漢字変換機能が漢字を書けなくしてしまったのと同じかも知れない。

◆ 2千万画素級になると銀塩の分解能、解像度を超えると言われている。今やケータイカメラも画素数だけは立派なわけで、当然これは人間の撮影技術を超えるものになるだろう。レーシングカーが自動車自体の運動性能よりもそれを運転するドライバーの能力を引き出す方向に向かうのと同じく、カメラも様々な補正技術によってその性能を発揮できる仕組みになっていくのが運命かも知れない。銀塩写真の場合は大伸ばししない限りは目立たなかったアラも、ディジタル写真ならばPC上で簡単に確認ができてしまう。以前とは逆に紙焼きするとあまり目立たないけれどみたいな、そんな感じなのだ。手ぶれ補正は様々な方式があり、一般向けに最初に登場したのはSONYのハンディビデオだったかも知れない。確かSONYはレンズを物理的に動かす方式だったかな。レンズが動くたびに反力が伝わってきたような気がする。松下はディジタル手ぶれ補正の走りのような、撮像素子の有効画素数に余裕を持たせてディジタル処理する方法だったと思う。なので手ぶれ補正をONにすると画角が狭くなった思いがある。

◆ 動画撮影時における手ぶれ補正よりも静止画撮影時のそれの方が難しいのだとか。携帯電話などでは高速シャッタで何枚もの絵を写して、その絵を重ね合わせながらブレをキャンセルし光量を上げるようなやり方だ。
この技術の出始めの頃は輪郭強調されたような絵になってしまったものだが、今はかなり普通になっている。
普通になっているとは言っても生の絵とは違うわけで一眼レフなどには使いにくいだろう。また、手ぶれ補正は流し撮りなどとも干渉するのでその効き具合(ハンディビデオではかなり効く)なども調整できないと不便だと思う。一眼レフでも設計時点の新しいものでは撮像素子を動かしたり、キヤノンでは従来からのレンズ自体が手ぶれ補正機能を持っている方式などを採用しているが高額で重い。コスト的には(どのレンズでも対応可能と言うことで)撮像素子を動かす方式が良いような気もするが、画角などによって効き目も違ってくる(画角が広ければブレ自体も少ないとは思うけど)などもあるだろう。



依存症(10/29)
◆ 以前に薬物依存に関して書いたが、薬物でなくても依存症は存在する。パチンコに熱中した親がクルマの中に子供を放置して重大な事故につながったという話は今年もあったが、パチンコにも依存症が存在する。薬物でも何でもないのにパチンコをせずにはいられないというわけだ。ゲーム依存症等という話もあって、これもパチンコと同じような感じなのだろうか。結局の所パチンコもゲームも機械相手に勝負を挑むみたいな感じなのかも知れないが、私は依存したことがないので良く分からない。と思うと戦うわけではないのにSNSにコメントを入れなければ収拾がつかないとか、Twitterにアクセスしないと気が済まないとか。そのためのTwitter自動アクセスアプリが存在したりして、なんか自動宣伝書き込みソフトみたいだなと思ったりして。

◆ 週刊誌だか何かに2ちゃんねる依存症みたいな記事も過去にあったような。これもTwitterと同じなのかも知れないが、自分の気に入らない書き込みに反応しなければ気が済まない状態に陥るのだとか。そんなもの気にしなければいいと思うのは依存していない人間の考えで、つまり放置できないことが依存していることになるのかも知れない。もっともiPhone系の宣伝書き込みは商業的なものである可能性が高いとも思えるのだが、以前にも書いたホームUスレを荒らしまくっていた自称iPhone使いは「iPhoneの悪口を書かれたら放っておけない」なんて書いていて、私は少し恐ろしさを感じた。実際にはiPhoneの悪口など書かれていなくても、ホームUは駄目でiPhoneは最高だと一人書き込んでいたので、およそ正常な感じはしなかった。いや、これが金のために作業をしているというのならまだ納得も出来るが、そうではなく必死に活動しているとなると、やはり怖いでしょう。

◆ 以前に実力行使に及んだ2ちゃんねるの同様な人の事を書いたが、もはや掲示板の中と現実社会の区別もなくなってしまい、自分を否定するヤツは全部アンチだみたいな思考になって事件を起こす。こうした崩壊寸前の思考では、前述のように「あいつが先に書いたから応酬しているだけだ」とかあいつよりオレの方がマシだとか、あいつの書くことは間違いだがオレの書くことは常に正しいみたいな思考パターンが共通する。実はこれはパチンコ依存でも少し見方を変えると同じように見えてきて、それは「オレが勝てないのはおかしい」論だ。必ず勝てるという思考が基準になっていて、負けた日は「たまたま運が悪かった」と考えるので止めようがないというわけだ。

◆ 薬物依存の場合は薬物の魅力を断ち切れない、それは脳内物質だったり様々なのだが、薬物以外の依存性も脳がそう思っているのだから仕方ないではないかと言ってしまえばその通りなのだ。ところが薬物などは法で排除されるのだがパチンコはそうではない。ギャンブルで一文無しになるのも同様で、本人が治療を思い立たない限りは抜けられないのかなと思う。



反対する(10/28)
◆ ダム問題は物議を醸し出す。従来は反対運動が盛んだった訳だが、一転建設合意後は中止反対派が大勢を占めているように見える。反対中止を訴える建設派が何を求めているのかが良く分からないのだが、首長は「決めたことだから守って貰わなければ困る」という。具体的に何が気に入らないのかと問われても、ダムありきの生活再編を計画しているからと抽象的だ。反対運動というと杉並のゴミ処理場を思い出す。実際の反対運動がどうであったかは私の知らない世界だったのだが、その後語り継がれる地元の人によれば「ごね得狙い」的なところも多分にあったのではないかという。ゴミ処理場は環境破壊だと、まるで自分たちはゴミを出していません的な反対運動で、では杉並区のゴミは一体どこに行ったのかと言えば世田谷あたりに持ち込んでいたのだと思う。
結局はゴミ収集車が長い地下トンネルを通るような設計で大変な高コスト処理場が出来、廃熱利用の温水プールが出来た。ら、反対派住民は毎日そのプールに通うようになったというのだから何とも。ゴミ処理場付近は公害問題が顕著だから近寄りたくない、住めないと言ったのは誰だったのだろうか。

◆ 確かに自分の家の隣がゴミ処理場だったら良い気分ではないと思うし、それはゴミ処理場ではなく葬儀社だったり携帯電話基地局であったり高層マンションでも同じ事だ。道路拡幅だって同じかも知れないし、つまり文句を言い始めたらキリが無くなってしまう。日本一の反対運動は成田空港だと思うのだが、今やその空港の稼ぎ出す金は無視できず、国際線を羽田に移すことには反対運動が起きる。だからこそ大規模事業は綿密な計画が必要になるわけだが、綿密に計画されるのはファミリー企業の儲かり具合程度なものであり、需要予測も何もかもメーキングデータだったりするのが国交省的スタンダードだ。

◆ 高速道路建設地でも同じように、宮崎県には高速道路がないと言った(あるんだけど)東国原知事の計画をよそに高速道路が通ると思われるエリアに畑を持っている人は「どうせ誰も通らないのだから」と反対していた。これも有料だと通らないかも知れないが無料でしかも乗り降り自由みたいな形でのインターが多数あれば地元民にもメリットがあると思う。
料金所や立体交差を作らなければ接続道は比較的安価に作れると思われ、なにも上りと下りインターが同じ場所ではない首都高速方式であればより現実的だと思う。

◆ これまでの政治の各所様々なひずみは相当大きなものになっているといえるだろう。それは国の事業のみではなく国に習えで始まった自治体主体の工事だって同じである。こうして国民は必要なんだか不要なんだか分からないような事業のために金を払い、ダムなどはその事業が完成した後も延々と金を取られ続けるという、まるで高速道路のプール制みたいな話になって痛めつけられている。これが民主政権一代で何とかなるようなものではないと思う(って一代と決めつけちゃいけないか)が、精々頑張っていただきたい。



レジストリをいじる(10/27)
◆ 昨日の続きである。レジストリクリーナのたぐいはパッシブなレジストリいじりだと思うが、自らいじくり回してしまおうという、或いは解析を試みようという人のためにRegmonがある。
これをダウンロードして実行すると、もしもIEが稼働中であればIEが頻繁にレジストリへアクセスしている様子が分かるだろう。これをフィルタリングするには、Option→Filter/Highlightと進んで、Excludeにexplorer.exeと入れればいいし、逆に特定のソフトの挙動だけをみたいならばIncludeの*をそのプログラム名に変更すればいい。こうするとそのソフトが動き始めたときにどのレジストリを参照しているか、どこに何を書いているのかがモニタできる。

◆ フィルタの設定でモニタされた項目はより見やすくすることが出来ると思うが、こうして特定したレジストリ項目を変更したいときには、そのモニタ項目をダブルクリックすればレジストリエディタが立ち上がってその項目を指し示してくれる。
おそらくWindowsソフトを開発している方なら見ただけでどんな動きをしているのかが分かるとは思うのだが、残念ながら私はいちいち調べないと分からないというか調べてもよく分からないというか、思わずいじくり回してみたい衝動に駆られるというか、そんな感じだ。

◆ 先日エディタの話を書いたが、その体験版(製品版と同様だが試用版ライセンスが入っているもの)をインストールしてレジストリをモニタしてみた。
これはお行儀の悪いことは行っておらず、自分のテリトリにのみ値を格納していた。が、アプリを削除してもレジストリは消えない。レジストリクリーナをかけてみるがそれでも消えない。通常リンク先の無くなったレジストリ項目は検出できると思うのだが、なぜ検出できないのだろう。関連ファイルはProgramFilesとDocuments and settingsにあるのだが、Programfileは消えてもDocumentsandSettingsに破片が残ることでリンク切れを検出させないようにしているのかな。ただそんな状態で再インストールすると再度30日間使えるってのは使う側からすると親切だと思うが売る側からするとどうなのだろう。まあ使ってみて気に入れば買うという事にはなると思うのだが、微妙な感じ。

◆ 市場の大きなソフトはより強固な?対策が施してあると思うのだが、実は市販ソフトをクラックして売っているサイトがいくつもある。有料会員にならないとダウンロードは出来ないが、そもそもこんなサイトにクレジットカードでサインアップするヤツがいるかぁ?リストを見ると世界中のありとあらゆるソフトが!揃っている感じなのだが動作するのかどうかは不明である。話によるとウイルスがもれなくくっ付いてくるなんて事も言われているし、まあ病的に怪しげ好きな方以外は手を出さない方が無難だと思う。ソフトを使うのではなくそうした怪しげ差を楽しむみたいな、絶叫マシン感覚ならば止めはしないが。



レジストリクリーナ(10/26)
◆ Windowsのレジストリはやっかいなもので、使い続けているとどんどん容量が増える。一つはインストールしたアプリが使っている事で、それは使っているのだから仕方がない。もう一つは使っていないゴミが残っているケースで、これにも大きく分けて二つある。すなわち、アンインストールしたソフトが残していった本当のゴミと試用版などがインストールされたことを示すためのマークとしてのゴミだ。これは試用版を一度だけしかインストールできないようにするためだったり、試用期限を設定するためだったりするが、これは容易に発見されないように隠して格納されている。隠し場所が一定ならば学習的検出が可能だとは思うが、相手にしても隠すつもりで隠しているのだから検出が難しい。複数の場所に複数のデータを関連づけて隠しているかも知れないし、既存のキーの内容に手を加えちゃうなんて使い方をするかも知れない。以前はそのソフトをインストールする前後のレジストリを比較することで回避できるものも多かったが、今はもっと複雑なんだろうな。レジストリは常時と言っていいほどアクセスされていて、それをモニタするプログラムもある。フィルタ設定を行えば目的のプログラムからのアクセスだけを抽出することも出来るので明日の雑記でははこれに触れてみよう。

◆ 私はCCleanerをたまに使っていた。これはあまり効果は高くはないが安全性は高い。いわゆる本当のゴミを探し出して消してくれる。もう少し効果が高いものというとWiseRegistryCleanerがある。
CCleanerで掃除をした後でWiseを実行すると数百の不要なエントリが発見されるかも知れない。ただしこれらのすべてを消せるかというとそうでもなくて、消しても復活してしまうゾンビがいたり消すのが躊躇われる注意マーク付きのものだったりする。有料のレジストリクリーナの宣伝も多いのだが、それがウルトラ高い効果を発揮するかと言われると疑問だったりする。確かにCCleanerよりWiseの方が多くの不要エントリを発見できるが、ではWiseをかけた後にCCleanerをかけると不要エントリが発見できないかと言えばそうでもなくて、要するに得手不得手というか特徴みたいなものがあるのだと思う。RegistryWinnerは高額な部類のレジストリクリーナで、試用版でも検出だけは出来る。これがまあ、すごく沢山の不要エントリを検出してくれるわけで数から行けば最優秀かも、なんて。

◆ 自宅で使っているDellも結構汚れてきて、レジストリのサイズは現時点で30MB程度だ。先日再インストールした会社のPCは自宅のものよりインストールされているソフトが少ないというか余計なものを入れていないので28MB程度、これを2つのレジストリクリーナで掃除をしてNTREGOPTにかけると26MBまで容量が減った。当然の事ながら隠されたレジストリエントリが消えるわけではないが、WindowsUpDateのゴミなどは掃除された。ただWiseをかけて空のエントリまで削除すると多くの確率でATOKの変換がおかしくなる。おそらくATOKが何かを覚えている部分を消してしまうのが原因だろうが、これは再起動すれば直るので大きな問題ではない。私はこの二つを使う限り大きなトラブルに遭遇したことはないが、バックアップや復元ポイントは作っておいた方が安心できるだろう。(Vistaのレジストリ容量は約75Mバイト,Windows2000は約18Mバイトなので世代ごとに二倍に肥大か)



Mifes(10/25)
◆ Dos時代をご存じの方には馴染みがあるかも知れないMifesとはテキストエディタである。実は私はDOS時代にはあまりMifesは好きではなく他のエディタを使っていたのだが、Windowsになって正規表現の使えるエディタと言うことでMifesを使い始めた。これが発売されたのがいつだったのかもはや覚えてはいないが2000年以前であったことに間違いはない。編集行数に制限があるなど、或いはWindowsスタンダードなショートカットキーが使えないなどWindows版過渡期を思わせるような仕様に満ちているが未だに使えている。
このエディタのもっとも使いにくい点はウインドゥが開く位置が一定しないことだ。通常のアプリであれば前回終了時の閉じた位置を記憶していると思うのだが、古いソフトはそうなっていない。HTMLエディタとして使い続けているNetscapeGoldも同様なのだが、Mifesがより使いにくいのはタスクバーの下に潜って開いてしまったりするからだ。

◆ 私はタスクバーを画面の上にセットしているのでMifesがそこに潜って開いてしまうと×が押せないなどの障害が出る。その都度タスクバーの位置を変えるとか自動的に隠す設定にすればいいのだが面倒だ。ウインドゥが開く位置はiniファイルに書かれているのではないかと見てみたがよく分からない。しかし永久にこの潜った位置で開くのかというとそうでもなくて、何かの拍子に直ったりもするし最大化で開き始めたりする。最大化しているとタスクバーの下には潜りようがないので良いのだが、思う時に思うようには変化してくれないのでイライラする。Mifesも今はかなりバージョンが進んでいる筈で現在はMifes8になっている。これにはお試し版があるのでDLしてみたが、旧バージョンを使っている人ならば違和感なく使えると思う。もちろん様々な点で改良されているし、文字コードだって複数対応になっているしで使いやすい。価格は約3万円とウルトラ高額である。ちなみにヤフオクで買えば1万円以下だ。

◆ Mifes3ではシフトJIS以外は開けないのでEmEditorも使っている。これもなかなか使いやすいのだがMifesに慣れているのでどちらかというとMifesを使うことが多い。EmEditorフリー版の最大の欠点は日本語文字エンコードを正しく理解してくれない点である。大抵のエディタは自動にセットしておけばEUCでもSJISでもUTFでも勝手に分かってくれるのだがEmEditorはそうは行かない。もしかすると有料版では改善されているのかも知れないのだが試していない。というか、無料版で駄目だと試してみようかという気がそがれるのも事実だ。その有料版は4.2千円と安く、日本語エンコード関係が正しく動作してくれるのならお買い得な感じはする。ちなみに日本語エンコードの設定はいくつかあって、もしもファイルに日本語の出現するパターンやファイルサイズなどが決まっている場合は設定次第で間違え検出の確率は減らすことが出来る。私の場合は出来合のファイルを開くより自分で書く方が圧倒的に多いので、ファイルの頭に何かマークを入れれば日本語エンコード方法が特定されるとか、そんな機能があっても良いかもしれない。

◆ Mifes8の気に入らない点にライセンス管理がある。PCの固有情報を元に関しているというのでWindowsと同様かと思うのだが、長期間使おうとするとPCの構成を変更するたびにライセンス認証し直しになるので面倒だ。



エリア(10/24)
◆ ドコモは以前からFOMAのエリアはmovaを超えたと言っていたが、正直なところ「本当かなぁ?」状態だった。
今ではさすがにFOMAがmovaに及ばない事もないだろうが、FOMAはつながらないというイメージを払拭するのに大変な苦労をドコモはしてきたわけだ。FOMA加入者数が増え始めたときには速度低下が激しくなり、マイクロセル化などによってこれも改善されてきた。事業者とは大変なものである。FOMAのエリア整備がそこそこ出来たと思ったら次世代が見えてくる。すると今度はLTEでエリア構築となるわけだから設備投資に終わりはない。LTEがある程度普及してくると今度は4G(Generation)の世界になる。これは通信方式などはLTEと同様だが利用周波数帯が異なるのでエリア設計も最初からとなる。

◆ ドコモやauがLTE化を推進するのにたいしてSBMはHSPA+で行くという。これも全国がHSDPAサービルエリアならともかく、関東地方ではサービス開始以来「国道16号線の内側」のまま変わっていないわけで、これではHSPA+もなにも無い感じがする。HSDPAサービルエリア未整備エリアにおいては直接LTEへシフトした方が良くはないだろうか。SBMはエリア設計などもベンダに任せる方向らしいが、CDMA方式でのエリア設計は運用状況に左右されるので難しい。それに比較するとOFDMAであるLTEはエリア設計が楽になると思う。もちろんグループ化などの処理は行わなければならないが、それはLTEというシステム自体がやってくれる話なので運用側が特別気にする必要もない。
SBMはLTEは高額だから手を出せないと言っているが、EMよりも狭いHSDPAエリアである点を逆手にとって一気にLTE化を進めた方がトータルとしては金がかからないような気がする。まあHSPA+を間に挟めば徐々にエリアを作っていくとか、何年もかけてみたいなことも出来るのだが。

◆ LTEのもう一つのメリットは周波数の効率的利用による伝送コストのダウンだ。これはCDMA特許料が要らないとかも含まれるが、高速大容量通信時代にあっては通信コストの原価部分を下げていかないと利益を追求しにくくなる。ドコモはmovaからFOMAへのシフトでパケット単価を下げたのだが、まあこれはFOMAへのシフト普及のための戦略的というか政治的というか、そんな意味合いも強かったはずだ。極限まで効率が追求されたPDCにFOMAは勝てないのではないかと言われたくらいで、成熟した方式にはそれなりのメリットがある。が、もちろんいつまでもそのレベルを超えられないわけではなく、HSPAなどによって通信効率は上がってくる。

◆ エリア重視で800MHz帯をLTEで使おうとしているのがauだが、一方でパフォーマンスを上げるのが大変だ。米国ではさらに周波数の低い700MHz帯でLTEを行う事業者があるなど、まるで携帯電話を小型化するなと言っているようだとアンテナ屋は言っていた。そう、MIMO必須のLTEにあっては2本以上の相関のないアンテナが必要になり、それを小さな筐体に入れるのが難しいからなのだ。その点からすると4G(Generation)が使う3.9GHz帯の方がお得な感じがする。伝搬特性云々といっても、もはやマイクロセル化しないとパフォーマンスは出ないわけだし、システム間ハンドオーバでも何でもやって不便なく使えるようにするだろう。



やめること(10/23)
◆ 始めることも大変かも知れないが、止めることも又大変である。私は酒は元々飲めない方だったので止めるも始めるも無いというか、酒を飲んで(酔った状態が)気分の良いものだと感じたことがない。従って飲むこと自体が習慣にはなり得ない。タバコは20歳過ぎに吸い、その後(胃が痛くなるので)止めたが、30歳くらいの時にまた吸うようになったんだったかなぁ。これもその後止めて現在は吸っていない。タバコも特別沢山吸うわけではなかったので死ぬほど辛い思いをして止めたという感じではなかった。まずは自分でタバコを買わないことに決め、そうすると面倒くさがり屋の私はタバコを買いにわざわざ外に出ること自体が面倒になる。買わなければ吸うものがないわけだから吸わなくなる。

◆ しかし好きなものを止めるのは大変だということで、人それぞれ違いはあるがこちらのサイトは飲酒関係だ。いったん止めたらそれで良いというわけではなく、もしもそこに酒が置いてあったら飲んでしまうかも知れないという誘惑に勝たなければならない。おそらくいったん飲み始めてしまったらそれまでの苦労が失われることになり、それはアルコール依存が節酒ではなく禁酒以外での回復があり得ないと言われる所だろう。これは禁酒するために日々エネルギを使っていなければならない事を示す。それが一生続くとなると何とも大変なことなのだが、大変な事を行っている限りは満足な生活が手に入る。満足な生活は時にそれに慣れがちではあるが、その現在の満足度を忘れないように努力する、その努力自体を楽しめるようになれば良いのかもしれない。

◆ 夏頃は覚醒剤で捕まった酒井法子さんの話が毎日のように報道された。酒井法子さん自身も何度も覚醒剤を止めようと思いながら止められなかったという。おそらく覚醒剤となると酒やタバコの比ではない、止めるための苦労があるのだろう。TV番組で薬物依存症だったという人が「そこにあれば今でも手が出るだろう」と言っていたが、まさにこれは酒やタバコ同様の、いや、それ以上の依存性や習慣性を示している訳だ。強い依存性や習慣性はあるが、それが容易に入手できなければ入手できないのだから使いようがない。或いはものすごく高額のものだとすると欲しくても買えない。
まあこれは、欲しいがために事件を起こしてでも買うという風につながっていくと危険なのだが、しかし現状では1gで6万円くらいで容易に手にはいるらしい。1gというと数十回分になるから節約して使えば?2ヶ月や3ヶ月はもつだろう。おそらく価格は品質その他によっても異なるとは思うが、芸能人なら金銭的余裕もあるだろうから問題ないかも知れない。

◆ そう考えると容易に入手できないようにするのが抑制に効果的だと思うが、売る方としても違法なものを売れば儲けが大きいとあって捕まる危険性があったとしてもやはり売る。これも止められないものの一つかも知れない。リスクは伴うがその稼ぎを知ってしまうとまともな仕事などやっていられないという風に。



クスリ(10/22)
◆ もうかなり前になるが人間ドックの血液検査で異常が発見された。いわゆる高脂血症ってヤツで、メタボの先取りみたいな感じだった。その数値は異常に高く遺伝性のものではないかとは医者の弁だったが、医者としては数値が異常なのを放っておく訳にはいかないと言うことで投薬が行われた。
中性脂肪値は40mg/lから130mg/lあたりが正常といわれるレンジなのだが、これが1600とか1700になっていたはず。血液を遠心分離したら脂がいっぱい採れるかも。で、いくつかのクスリが処方されるがなかなか下がらない。この手のクスリは飲み合わせが敏感なものもあるらしく、筋肉が溶けちゃう?ヤツなども飲んだことがあるが下がっても600mg/lとか。

◆ その後近所の医者(それまでは人間ドック屋さん)に通ってクスリを飲み続けていたが、春先からまた少しクスリが変わった。まあ数値が下がらないので医者も諦めムードみたいな所はあるが、不飽和脂肪酸の錠剤で、いわゆる健康食品的なものだ。(保険は効くがなかなかに高額なクスリ)これを飲んで血液検査をしたら数値がずいぶん下がっていて、果たしてこれの効果なのか否かはもう少し平均をとっていかないと分からないが、私からしてみればへ〜って感じなのである。高脂血症は自覚症状がないのでクスリが効いているかどうかは検査をしなければ分からない。検査をしても分からない?のが白内障のクスリのパチロン(バチモンじゃない)ってクスリだそうだ。効果としては老人性白内障などの進行を遅らせる効果があり、また皮膚などにも有効に作用するとなっている。中身は唾液腺ホルモンというヤツで、ここもへ〜なのだが、実は唾液腺からはホルモンは分泌されないんじゃないのという話がある。

◆ まあクスリは効けばいいわけで、プラシーボでも良いと言えば良いのだ。ようするに病状を軽減したりその人に安心感が与えられればいいわけで、燃費グッズを付けたら(運転法が変わって)燃費が良くなった的な事と同じだと思う。私が処方されているEPA錠剤、健康食品みたいなものも効能はかかれているし数値は確かに下がったのだが、そんなに効果があるものなのかなぁとちょっと不思議な感じはする。
実は検査の少し前に旧型インフルエンザにかかり、摂取カロリー量が減っていたほうが効いているのではないかと実は思っている。最近又血液検査をしたのでその結果を聞きに行けば傾向は分かってくるかも知れないが、まあEPAなら頭も良くなるかも?知れないし飲んでいても良いかな、なんて。

◆ クスリがその病状そのものを軽減するのなら話は分かりやすいのだが、クスリを飲んだことによって考え方が前向きになり、朝早く起きて運動したことが結果として病状を軽くしたみたいな風が吹いて桶屋が儲かる的な話だとするとややこしい。それこそガンの治る水論にまで発展しかねないわけで、つまりは薬効そのものと自然治癒力を向上させる部分とを明確に区別しなければならない事になる。でもそれが出来ないから難しいわけで、しかも新薬を早く使いたいとなるとよけいに難しい。



プリンタ(10/21)
◆ インクジェットプリンタはEPSONのPM-G720を使っている。発売が2004年だったので、かれこれ5年か。このプリンタを使う前はHPのものを使っていたのだが、インクが結構高額だったような気がした。買い換えに際してEPSON製はインク詰まりが多いからなぁと迷ったのだが、印刷品質の点を買った覚えがある。その後インク詰まりで一度だけ修理に出したことがあったがサポートは良かった。
その後インクは詰まることもなくなったので、まさにメンテフリーで使えている。いや、使えていると言っても使うのは数ヶ月に一度の話なので電源を切られている時間の方が長いかも知れない。

◆ このプリンタが壊れたらLAN付きのものが欲しいかななんて思っているのだが、壊れることもなく使えている。最近ではmicroSDを突っ込むだけでPCを使わずに印刷できるものもあって便利なのだが、むしろこの使い方だとカメラ屋のプリント機を使う方が多いかも知れない。何よりで先でその場でプリント出来るので便利だし、そう高い金額でもない。デジカメやケータイはmicroSDをそのまま突っ込めばささっとプリントが完了するが、以前は赤外線伝送などを強いられて偉く時間がかかった覚えがある。家庭用としては無線LAN付きのものならiPhoneから(専用アプリを使って)転送できるものもあるが、iPhoneのカメラで紙焼きは厳しいのではないだろうか。ケータイで撮った写真にしてもうまく撮れているものならば結構きれいに焼けるが、屋内などで色や明るさがおかしいととたんにボロが出る。このあたりデジカメだと少々の悪環境は許容してくれるので安心な感じだ。

◆ プリンタも安くなったもので、そこそこの性能のものが1万円以下で買えるし複合機だって1万円しないで買えるのかみたいな感じ。下手すると5千円以下でも手に入るのではないだろうか。と思って価格COMで見てみたら4千円台のものがゴロゴロあってスキャナにもなると言うから驚きだ。これってやはりインクで儲ける作戦なのだろうか。高い方はと見るとプロ用?とおぼしき数十万円のものもあった。インクは10色だとか。一時期多色インクが流行ったが今は4色のものも又増えたような気がするが、高額プリンタが多色だと言うことはインクを増やせばそれなりに意味があるということなのだろうか。そのインクにしても染料系だ顔料系だみたいな事が言われた時期もあったが、今は適当に落ち着いて両者共存な感じがする。

◆ 従来は年末年始にプリンタが売れたというのだが、一時期よりも年賀状を出す人自体が減ったとかで需要も落ち着いたのか。そういえばプリンタ用年賀状が売り切れるなんて事もあったなぁ。自分で印刷も枚数が少なければいいが、インクジェットプリンタは結構印刷が遅いから、枚数が増えると時間もコストも馬鹿には出来なくなる。結局同じものを沢山刷るなら印刷屋さんの方が良かったりして、逆に多数のオリジナルハガキを作ろうという人は自分でプリント派になるのかも知れない。



安ければ売れる(10/20)
◆ ハイブリッドカー人気は引き続きな感じだが、一方で安価な車も売れているという。ハイブリッド車は燃費は良いが車両価格が高いし納期もかかる。
だったらその分でガソリンを買うと考えれば良いではないかと普通の人は考えるわけだ。そこに来て春先から販売量の落ち込みで大幅値引きを行ったワンボックス系に割安感が出た。といっても大型のものの人気は低迷中なのだそうだが、それでも一時期ベルファイア(アルファードの双子車)やエルグランドという売れない系は70万円とか80万円のオプション込み値引きが普通だったというのだから買う方としてはお得な感じがする。まあ売る方は過剰利益分を削った程度の話かも知れないので売るほど赤字が増えるという話でもなかったようだが。

◆ 小型のワンボックスは車両価格が安いのでそれほどの大幅値引きは期待できないが、それでも売れなければ値が下がるとばかりに値引きをする。これにしてもワンボックス絶頂期には渋い値引きで売られていたわけで、それに比べればずいぶんお得。だったらワンボックスでも良いかという人が増えたようで、ディーラにしてもメーカにしても安くすれば売れるのかも知れないと思い始めた。トヨタも安価誘導すれば台数は捌けるみたいな話をしていて、それは製造原価に対して売値の高かったワンボックスでの反省を込めて、なのかも知れない。トヨタの豊田社長は「同じ車名で安い価格を付ければ売れるというヒントになった」と言い「政府支援が終わっても原価低減で努力したい」と低価格路線へシフトを臭わせた。

◆ 要点は同じ車名の車両に安い価格を付ける所ではないだろうか。この路線はマークXのステーションワゴンでも行っていて、実はセダンタイプのマークXとは全く違った車をマークX風に仕立ててマークX 的な名前にして売るというスタイルだ。HS250にしても他のレクサス車とは関係のない、プリウスの焼き直しに近いわけで、でもレクサスブランドにしたら少しは売れましたみたいな感じだ。いや、レクサスにしてはすごい売れ行きといった方が良いのか。車名を変えずにと言うか、装備などを多少いじればワンボックス系はかなりな安価誘導が出来ると思う。というか元々は割安感があったワンボックスにゴテゴテと装備を付けまくって何とか上代をあげようというのがこれまでの販売スタイルだったと思う。

◆ 以前にも書いたことがあるがレクサスのフロアマットの価格と来たら、足元を見ているってフロアマットだからじゃなくて、「お客様、最高の車には最高のフロアマットが必要です」なんて売りつけちゃったわけだ。レクサスのフロアマットの出来は分からないが、従来のトヨタの言う高級に幻滅したことは何度もある。ガサガサにささくれる本革などがそれで、過剰なコストダウンや本革経験の少なさがバレバレみたいな、でも価格はすごく高いですよと言うような酷いものだった。まあ今は改善されただろうし、レクサス系ならば多少は良い材料を使っていると想像出来るが、このあたりは耐久性などの考え方自体がガイシャと違うなと思う。



マーケット(10/19)
◆ ヒット商品を作るのは大変だ。何がヒットするかが分かっていればみんなそれを作るし、ヒットさせようと頑張るが思い通りに行かないのがマーケットである。
ヒット商品を作れたとしても、それを継続的に売り続けるのも又難しい。なぜなら売れた商品はやがて売れなくなるという運命を背負っているからだ。そこでモデルチェンジを行う。PS2が売れたからPS3を作ったという具合にゲーム機も進化を重ねるがPS3は売れなかった。では最初からWiiが売れていたかと言えばそうではなくて、ニンテンドーにしても成功した商品より多数の失敗した商品がある。たまごっち、一世を風靡したその育成ゲーム機もブームが去ればゴミ同然となってしまった。これにも次世代版が出るがヒットはしなかった。

◆ 自動車でも同じで、売れている車を売り続けるのは相当大変である。カローラにしても、何もせずに売れ続けているわけではなく慎重かつ綿密な計画の上に販売戦略が練られている。それは他社種よりも慎重に考えられていて冒険や賭などといったワードは当てはまらない。だが継続的に売れ続けているのは立派と言うほか無いだろう。携帯電話にしても従来はNECが高いシェアを持っていたがやがて売れない日が来た。売れなくなってからNECは利用者の声に耳を傾けるようになったが、それ以前は知らん顔だった。知らん顔をしていても売れたのだから客の声など聞く必要はなかったのである。ウチが作れば何でも売れる的な雰囲気が社内に満ちていて、設計者は自身のプライドで製品設計を行っていたのだろう。だが時代は変わった。しかしその時代の変化を受け入れられないプライドがあった。オレが設計したものは間違っていない、なぜそれを市場が受け入れないのか、世の中が間違っている、と。だが間違っていたのは世の中ではなく自分たちであることに気づく日が来る。そしてシェア奪還のために利用者の声を重視する施策をとる。だがいったん失ったマーケットシェアはなかなか戻ってはこない。

◆ iPhoneはどうなのだろうか。最近はあまり話も聞かなくなったが、冬商戦では又頑張るのだろうか。実際問題としてあのスタイルが登場してインパクトを与えたのが1年以上前のことであり、移り変わりの激しい日本の携帯電話市場においては(実際は中身は変わっているのだが)そろそろ飽きられているのかも知れない。情報通信関係誌では未だ人気があるようだし、たいした取説の付属していないiPhone用の解説本も売れているという。というか、本を買わないと使えないのでは一般には受け入れられないだろう。孫さん自身も使いこなすのに相当な時間がかかったと言っているし、発売開始当初は販売員の知識不足が指摘されていたこともあった。SBMも投げ売りも良いのだが、解説本を付属させる位した方が不満度は減ると思う。出来ない出来ないと思っていたことが実は操作次第で可能になる場合もあるわけで、或いはドコモ並みのサポートセクションを設けるなどしたほうが良いと思う。そうした下地作りがないと、スマートフォンのたぐいは難しい訳でドコモやauが一般売りを躊躇いがちなのもこのあたりに理由がありそうだ。



クスリ屋(10/18)
◆ ドラッグストア大手のマツモトキヨシとローソンが提携する。コンビニで市販薬が買えるようになるのは便利だと思うが実現するだろうか。市販薬でも対面販売が必要となり、クスリが買いにくくなった。先日は大手スーパーの中の薬屋に行ったのだが、販売員がいないから売れないと他の店員が言う。風邪薬などは薬剤師がいないと販売できないわけで、しかも薬剤師が一人だけでその人が不在だと店は機能を停止する。湿布とかその手のものは買えるのだが、どうにも不便だった。仕方ないので他の店で用事を済ませた後で再度足を運ぶと、そのオバサン販売員の方が売ってくれた。
通常その手のクスリは普通に手の届く棚には陳列されていないと思うのだが、その店は従来通りの陳列方法を変えていないためか湿布薬などと同じように棚に並んでいた。

◆ クスリ販売はネット販売をどうするかという議論もされている。これも薬剤師による販売と同じで、全く形だけのものであると言える。クスリに対しての質問があれば薬剤師の方が答えてくださるのだろうが、そうではない場合は不要なのだ。これは処方箋薬局でも同じで患者は薬剤師のために多くの金を払っているが、同じクスリを定期的にもらっているような場合は全く無意味なコストなのだ。最初に処方されるクスリに関しては飲み合わせの問題や分量の問題などをチェックする作用がプラスにはなると思うが、その後は関係ない。クスリの説明書にしても有料(何も言わなければくれて請求される)だが、インターネットで調べた方が余程詳しく載っている。

◆ 医者に治療を受ける場合は医師に対して技術料を払う必要があると思う。同じようにクスリを最初に処方される場合は初診料と同じように技術料が必要かも知れない。しかしその後は要らないでしょう。医療費削減だ何だと言いながら、金のかかるシステムにしているのは一体なぜなのか。だったらその分を医師の技術料に上乗せした方が医師不足解消にもつながるのではないだろうか。儲けの減った処方箋薬局はドラッグストア化するとか、何とでも生きていけるはずだしそうしなければならない。処方薬は勝手に買っていくというわけにはいかないので多少のコストは仕方がないが、このあたりも諸外国と比較してどうなのかという議論はされても良いはずだ。

◆ 規制や規制撤廃というとタクシー業界を思い出し、タクシーは規制撤廃がドライバーの労働条件悪化につながったというのだがグラフを見るとそうでもない。規制があろうが無かろうが賃金の低下傾向はあり、そもそも自由競争なのだから台数が増えて利益が減るなら台数は増えなくなるはず。しかし実際には台数が増えていると言うことは、市場規模がそれなりに大きい、台数を増やせば利益が増えることを意味している。そして結局駅前などはタクシー渋滞になり、その渋滞がタクシーの運行を妨げているのだから、このあたりは自然淘汰を待っても良いのではないのか。ドライバーだって最低賃金規定は守られているだろう。



と金の失敗(10/17)
◆ 「と金」プログラムとは、スパボ一括8円ケータイが事業として成り立つのかと問われたときに孫さんが口にした言葉だ。曰く「…実は一番おいしいお客であるということが、調査でわかってきた。最初の2〜3カ月は2台を使い分けているが、3か月も経つと、ポケットに2台入れると邪魔になってくる。安くしゃべれる方をポケットに残す選択をするようになり、ソフトバンクを選ぶことになる。社内ではこれを『と金』プログラムと呼んでいる。」と。このときに8円ケータイユーザは2割程度含まれるとされ、その後は月間純増数の5%〜10%がこれに相当すると言われている。もしも孫さんの希望通りのことが起きれば8円加入者は8円ユーザではなくなる日が来るはずだ。しかしそうは行かなかった。結局その後「8円で使うなんてけしからん」と言い始め、8円で利用できないように月月割りを変更するに至った。
自らの失敗を客になすりつけるような失礼な話だ。

◆ なぜ自慢のと金プログラムは失敗したのか。一番美味しい客であるとしていたのに、いつの間にか最悪な客とレッテルを貼られたのはなぜか。これはSBMの総合満足度が深く関係している。A社とB社の2台を持っていた場合でどちらか一方を残そうとすると満足度の高い、つまり自分にとって有用な方を残すのは当然だ。SBMは安い/安っぽいイメージで売ってきたわけで、確かに安い/安っぽいイメージは浸透している。しかしプライマリケータイとして考えるとすべてが価格だけでは語れないのではないのか。
8円で維持できるなら圏外も許せるが、圏外が多いケータイをプライマリには出来ないといった具合だ。孫さんは決算の場でもブランドイメージや満足度が向上したというのだが、それはあくまでも過去との比較であり他社との比較はしていない。一方で自社が優位に立てる部分では他社との比較をするのだが、これは逆だと思う。確かに宣伝の場ではそれで良いと思うのだが、本来は自らの劣っている部分は何であるのかを分析しなければならないはずだ。
そしてそこの改善案を出すことが、単なる自慢以上の宣伝効果になる。

◆ ウチの2台のSBM契約はもうすぐ解除されることになるが、契約当初はそこそこ使った。おそらくその通話が有料だとしたら10万円分くらいにはなったかもしれない。しかし圏外の多さや通話品質の悪さは不満であり、やがて持ち歩かなくなり使わなくなった。
孫さんの言うように2台持ち歩くのは面倒で、結局は使いやすい一台に集約される、まさにそれが起きたわけだ。同じ事はiPhoneにも言えて、最初は持ち歩いたがやがて飽きて子供のおもちゃになった。が、子供もあまりいじらなくなりパケットも使わなくなってきた。従ってこれも年内には解約する予定で、ただし番号が素敵なのでMNPでドコモに持ってくる。
そうするとドコモ機が安く買えたりして、何となく役立ったのかなと思う。810Tの契約分もドコモに持ってきて端末を入手する手もあるのだが、これは特に欲しい番号でもないし、どうせドコモに持ってきても解約するだけなのでどうしようかと考え中だ。



MOS(10/16)
◆ MOSといってもMetalOxideSemiconductorではなくMountainOceanSun、MOSバーガの方である。私はたまにMOSバーガを食べるが、待ち時間が嫌なので出前を頼むことも多い。出前代は従来の200円から300円に値上げされたようなのだが、前から300円だったかなぁ。MOSバーガ店舗はマクドナルドと違って駐車場付きのところが少ないし、出来上がるまでに時間がかかるので路上駐車は躊躇われる。なので出前にもそれなりの意味があるのだが、当然出前にも時間がかかる。

◆ 先日も出前を頼もうとメニューを見たらスパイシー系のものが無くなっていて、その代わり辛みペーストを売っている。私はスパイシーモスチーズバーガが好きだったのだが、ノーマル味に辛味ペーストでは今ひとつな感じでインパクトが足りない。なぜスパイシー系を廃止してしまったのかは、たぶんそれが売れなかったからだろう。MOS特有のたっぷりソースにインパクトのある辛さが魅力だったのに残念である。だったら出来上がりの早いマクドナルドでも良いじゃないかみたいな感じで、マクドナルドならばケータイで注文と支払いまでが完了するからとても便利なのだ。
ただしすべての商品が注文できるわけではなく、そのときに利用できるクーポンだけだったと思う。
クーポンにかかわらずすべての商品が注文できた方がずっと有り難いし便利だ。最近ではマクドナルドのレジの前でケータイをいじる人も珍しくはなく、Felica経由での注文と支払いはレジの混雑も緩和してくれる、まあマクドナルド版ETCみたいなものだ。

◆ MOSの場合はそもそも時間がかかるので電子注文をしてもあまり変わらなかったりして。それでもMOS特有の味や高級版などが食べたくなると店に足を運ぶこともあるが、店によって取扱商品が異なるのもマクドナルドとは違うところだ。ハンバーガー屋というかハンバーガーも売ってます的な店だとロッテリアとかウエンディーズとかもあるがちょっとマイナーな感じだろうか。ロッテリアもウエンディーズも100円かそれ以下のハンバーガを売っているが、ウエンディーズの方がちょっぴり迫力がある感じがする。ウエンディーズはWeb上のチケットを印刷して持って行くと割引になったりするが面倒だな、これは。他の店舗でも印刷して持参という所があるのだが、どう考えても面倒だし紙とインクの無駄だ。ケータイでクーポンと言うところはずっとマシな感じがするし、それが出来ないのならクレジットカードの暗証番号入力器でも使ってクーポンコードを入れさせるとか、ペーパレスを希望したい。まあフリーペーパーなどにクーポンを印刷するのはそれを持って行けば良いのだから面倒ではないが、わざわざ印刷はちょっと。MOSバーガの出前にしてもケータイで注文から何から出来たら便利でよろしい。一度固有番号とともに登録すれば住所も電話番号もわかるわけで、ざわざわ混んだ電話(話し中が多い)にリダイアル攻撃を行う必要もなくなる。



動作速度(10/15)
◆ 自宅でCore2DuoのPCを使い始めるようになって、会社のPentium4が遅く感じて仕方がない。これでもインテルご自慢のハイパースレッド対応3GHz版なのだからクロックだけはCore2Duoと同じだ。同じではあるがパフォーマンスは1/4程度しかないと思う。最近のCeleronでさえPentium4と同様か速いくらいだと言われているわけで、もうこうなると電気を食っているだけであまり仕事はしていないかなみたいな感じだ。Windows2000やXPを使う分にはそれほどのCPUパワーは要らない。意外にプアなマシンでもそこそこ動く。しかし一端速いPCに触れると遅いマシンは使いたくなくなる。これはすべてのものに言えることで、携帯電話にしても同じだろう。

◆ 従来はPDCの9.6kbpsでも我慢できると言われていた時代があったり、PHSで32kbps或いは64kbpsが出ると当面はこの速度で十分だと言われた。当時ISDNが64kbpsであり、無線通信でこれと同じ速度が出るのだからすごいものだと言われたわけだ。その後のcdmaOneも64Kbpsからスタートしたわけで、さらに速度が上がると「そんなに速くていったい何をするのか」と言われたものだ。だが時代はどんどん移り変わりADSLの速度も向上してFTTHが普通になると、ブロードバンド回線で10Mbps以下なんて考えられないなんて声も聞かれ始める。無線通信速度も上がり、今後さらなる高速通信に向かっているが、昔と同じように「高速通信が何の役に立つのか」という人もいる。

◆ 通信速度の向上は役に立つかたたないかではなく、時代とともに速くなるものだと思う。すると世間の常識レベルが変更されてしまうので速い通信速度が普通になる。今やHSDPAは7.2Mbps、ダウンロード速度などは4〜5Mbps出ている中で非HSDPAにはもはや戻れないし戻りたくない。同じようにPCにしても、いったん速いものを使うと遅いものはいじりたくなくなる。それはもう、ソフトの起動速度から描画から、何から何まで違うのだから。速いと言えばSSDも使ってみたいのだが今のところ未経験である。コストのこともあるし寿命のこともある。DRAMを使った揮発性メモリみたいなものもあり、これは少し安いようだが昔のRAMディスクみたいなもの。

◆ フロッピィ全盛の頃は、このRAMディスクがやたら速くて快適だった。フロッピィが1.2Mバイトの記憶容量でアプリは100kバイトとかその程度だった時代だ。メインメモリが256kB(256Mではない)積んであると、その中から半分をRAMディスクに割り当てるみたいな。今や128kバイトではアプリの一本も入らないし、そもそもIEなどは128メガバイトくらいは平気で消費してくれる時代だ。なのでRAMディスクといっても1Gバイトやそれ以上なければ役立たないはずだしSSDにしてもOSを突っ込むだけでギガバイトは普通に必要になる。なのでOSと常用アプリを入れるにしても32GB品では物足りなくなるかも知れない。実はvaio-tが40GBのHDDなのだが、たまに容量を気遣わないと満タンになりそうになる。



WSC(10/14)
◆ WSCとはオーストラリアで行われるソーラーカーレースだ。日本ではメジャーではない感じがするが、1993年と1996年のホンダドリーム号の優勝は話題になり、同社がスポンサードするTV番組も放送された。特に1996年の車両は何が何でも優勝するぞ的な、プライベートチームには到底出来ないようなスペシャルな仕様でワークスパワーを見せつけた感じだった。もちろん現在に比較すれば何と言うことはないとなるのだが、この車両が優勝したのは10年以上前なのだ。太陽電池板は単結晶シリコンで、おそらく当時もっとも効率の良いとされるものを使用したに違いないが、約12平方メートルの面積から絞り出される電気エネルギは1.9kWとされた。その電力を蓄えるバッテリは、特殊用途でしか使われなかったという酸化亜鉛電池を手に入れた。これは宇宙開発や深海探査艇など高エネルギ密度が必要な用途でしか使われたことのないものだった。その深海探査用としても2005年頃からはリチウム電池化が進んでいる訳だが、制御の難しさなどもありホンダドリーム号には使われなかったのではないだろうか。

◆ 電池容量は3.24kWhと現在とはレギュレーションが異なるので直接比較は出来ないが、決して大きな容量のバッテリではなかったといえる。この太陽電池板とバッテリから供給される電力でインホイールモータを駆動、定格出力1.5kW,ピーク出力6kWがその仕様である。これで90km/hでの巡航と、フルパワー駆動時には140km/hもの最高速度が得られたという。当然ながらサスペンションやブレーキシステムもそれに見合ったものが要求されるのは言うまでもない。

◆ 何を今更昔の話をと思った方、ここまでは前書きみたいなもの。というのも今月末に開催される今年のWSC参加車両である東海大チームに、シャープが化合物太陽電池板を供給したという話があったからだ。太陽電池板の面積は約6平方メートルとホンダドリームの半分ながら、その発電能力は1.8kWと遜色ない数字となっている。バッテリはPanasonicのLi-ion電池で、25kgの重量だという。これはレギュレーションで決められた重さであり、つまり重量エネルギ密度の高い電池ほど有利となる。ちなみにiMiEVのバッテリは16kWh分でその重量は230kgだ。一般市販車と競技車両が同様とは言えないが、おそらく3kwhに満たないものだと思われる。太陽電池パネルの面積もレギュレーションによって最大値が決められており、開催年によってそれも変化している。

◆ モータはブラシレス3相モータで効率97%とされる。ホンダドリームではキャノピーに金蒸着して赤外線からドライバを守ることも行われた。赤外線反射効果としては金蒸着が高性能にはなるが、当然加工価格は高い。強い日差しはソーラーカーにとっては恵みになるが、ドライバーにとっては悪魔以外の何者でもないはず。レーシングカーを速く走らせるためには車両のみならず人間もチューニングしなければならないというのがホンダの考え方でもあり、車両のチューニングよりも人間のチューニングの方が難しいとも言われている。これが自動操縦ならば良いのだろうが、現状ではそうも行かない。



争点(10/13)
◆ 民主党圧勝に終わった選挙戦、前回は自民党が大きく勝ったわけだがいずれの場合も明確な争点があったことにより国民の関心は高かったのではないかと思う。前回は郵政民営化であり今回は政権交代、実際前回は郵政民営化よりも重視すべき事があったとも思うのだが小泉さん悲願の郵政民営化を前面に出して戦いそして勝った。国民は郵政民営化を支持したのだが自民党を支持したのか否か。いや、もしかしたら小泉自民党は支持したのかも知れないがそのあとが悪かった。小泉さんが去ったあとに選挙を行えばまだ良かったのかも知れないが、議席数を減らしたくないとの思いからか。その後コロコロ総理が替わることになる。麻生さんに至っては総理になりたくて仕方がなかった人であるだけに、その椅子にしがみつき、何となく金丸氏のサルスベリの木に必死にしがみつく猿のような姿とダブって見えた。

◆ 小泉チルドレンと言われた人たちは勿論、大物議員も落選し、その代わり民主党員と言うだけで何でもかんでも当選してしまった今回の選挙の揺り返しもきっとあると思う。いや、民主政権が国民の支持を得られるならば別だが、支持率が少しでも下がればそのもろさは自民党以上かも知れない。郵政選挙は郵政民営化でその目標を達成したのだが、政権交代は政権交代がゴールではなくそこがスタートである点が郵政選挙との違いだ。様々な、それは今まで自民党が作ってきた不具合点が山のようにある。それを民主党は一から解決していかなければならない。
年金問題然り、公務員問題然りであり財政をどうするのかもある。

◆ 小泉チルドレンと言えば何人かの女性議員を思い出すのだが、まるで自分に力があるかのような立派?なスタイルへと変貌していった。まあ調子に乗りすぎ位の勢いがないと目立てないのだろうが、しかし選挙では土下座した人も居たなぁ。選挙の前とあとでの変化の大きいのも政治家の特徴ではあるが、頭を下げても当選できないものは出来ない。同じ事は次の選挙で民主議員も行うのだろうなと、今からその姿が想像できたりする。というと民主政治は失敗だと決めつけていると思われるかも知れないがそうではなく、ドリフトしてカウンターを当てるタイミングが少し遅くなって「お釣り」を貰っちゃったみたいな。

◆ 民主と言えば高速道路無料化の話なのだが、これは基本的には良いのではないかと思う。受益者負担説もあるがトラック輸送などに関係しないで生きている国民はないわけで、特に地方部などは料金が高いから使わない(一般道で充分)人も多くいるわけで、無料ならば多少は利用率が上がると思う。都市部に関しては必ずしも無料が良いのかどうかは良く分からない。無料による渋滞を懸念する声もあるが、ビジネス用途メインの平日に限っては車の走行台数が一定なのだから高速道路に車が流れると一般道が空くかも。つまり中距離以上は高速道路で、短距離は一般道という切り分けが出来た方が何かとお得なのかも知れないと私は思う。これまで自民党は無料化するとどうなるかの検討を(国交省は)行っていないとしていたが、実は経済効果2.7兆円なる数字が2007年度分として存在していたことが明らかになった。



読めないCD(10/12)
◆ 昨日少し書いた読めないCDに苦しんだ話である。
何度かリトライするも読むことは出来ず、ならばドライブが新しいVostroでと試してみるが読めない部分がある。そこで読み込み性能の高い松下製ドライブの付いているvaioで試すと、かなりの部分まで読むが最終的には駄目。さあ困った。CDを見ると傷はあるがそう深いものでもないように思える。が、何としてでも読みたいので修正を試みる。まずはクレンザーで強くこすって深い傷を取る。たぶん表面が曇る程度の傷は大きな問題ではなく、傷によって明らかにレーザビームが影響を受けるようなものが悪さをしているのではないかと思ったからだ。

◆ クレンザーでこすったあと水洗いすると、いわゆる磨き傷だらけになっている。この傷も取った方が良いだろうな。アクリル磨きでもあればいいのだが生憎手元にはない。車の塗装を仕上げるコンパウンドはあるが少し目が粗いかも知れない。塗面にとっては鏡面仕上げでもポリカーボネートにはどうなのだろうか。だったらガラス用の油膜取りの方が細かいかなとも思ったが、クレンザーを洗った洗面台にあった歯磨き粉に目がいった。練り歯磨きもコンパウンドの粒状やその分量などには違いがあると思うのだが、ウチにあったものを指で触ってみるとさほどザラザラ感はない。そこでティッシュに練り歯磨きを付けてCDをごしごし磨いてみた。クレンザーで付いた傷はより細かくなった感じで全体的に曇った感じになってきた。やはりアクリル磨きがないとテカテカにはならないな。

◆ でも大きな傷は滑らかに、おそらく傷のエッジが滑らかになったのではないかと期待してCDドライブに突っ込んでみる。CDデュプリケートソフトで読み込むと、途中からドライブの回転数が遅くなりリトライを繰り返していることが分かる。一度目は最後の最後で失敗し読み取れませんよとメッセージが出力された。そこで再度練り歯磨きで傷の大きな所を狙ってゴシゴシやる。そして削り終わったCDを中性洗剤できれいに洗い、再度vaioのドライブで挑戦。最初の方はブンブンドライブが唸りながら高速で読んでいくが途中から音が変わった。駄目なのか… もう少しなのに。でも残り時間を見ると少しずつ減っている。リトライにリトライを繰り返して何とか読めている、そんなギリギリの状態なのか。

◆ しかし駄目だった。あと少しの所で駄目だった。そこで今度はドライブの方を掃除してみることにする。ノートPCのドライブなのでレンズは露出している。そこを掃除して再挑戦だ。もしかしてレーザダイオードなのだから温度が低い方が良いかな?受光部のアンプもノイズが減るかなと思ったが、部屋を少し強めに冷やすことで我慢することにして再々再度挑戦だ。途中までは順調に、そしてそこからはゆっくりと、さらにリトライしながらのっそりとCDは読まれていき、ついに最後まで読み切ってくれた。勿論その状態でバックアップコピーを作ったのは言うまでもない。



16プロセス(10/11)
◆ 5年以上前から使っているWindowsXPのPCのHDDが不調になりかけている。そこで意を決して、まさに意を決して再インストールすることにした。もう考えるだけで面倒な作業なのだが、HDDがクラッシュしてからだとさらに面倒なことになる。新しいHDDを接続してWindowsXPのCDで起動、このCDはSP1になっている。一通りのセッティングが終わって使えるようになった時点でのプロセス数はたった16個だった。その後SP2をインストールした時点で22個程度までプロセス数は増えていたが、他にもインストールしているものもあるのでWindowsのプロセスか否かは不明だ。ちなみに再インストールする前は40個ほどのプロセスが起動していたが、SP3インストール直後は28プロセスだった。

◆ アプリも全部入れ直しなのでそこそこ苦労するわけで、中でも読めないCDがあって困った。おそらくはCDの傷か品質が原因だと思うのだが、何せ古いソフトなのと、読み込む方のドライブも痛んでいるのかもしれない。これは後日別のドライブで読んでみることにするが、こんな状態なので再インストールが躊躇われたわけだ。メーラはもうずいぶん前からBecky!を使っているが、これは再インストールが楽で良い。データディレクトリをそっくりコピーすると設定まで付いてきてくれる。
なので他のPCにそっくり環境を移すような場合も手間がかからない。

◆ XPはVistaよりも長寿命らしいので、使えるところまで使うのが良いかもしれない。もっともメモリは3GBちょっとまでしか使われないらしいので、今後巨大なアプリがどんどん出てくるとパフォーマンスが出なくなるかも。Windowsは使い終わったDLLもメモリ上に残っているので、レジストリ変更でこれをすぐ解放するようにすると見かけのフリーメモリは増える。他にはスワップファイルをシャットダウンごとに消すことも出来て、そうすればスワップファイル自体のフラグメントが防げるとか何とか。あとはセキュリティ的に、HDDのスワップファイルを解析される心配がないとか。メモリがある程度あればスワップファイルを作らなくても動く訳だが、時として何かのアプリが巨大なメモリ空間を確保しようとするような事もある。それは異常事態であることが多いといってしまえばそうなのだが、どうせHDD要領もたくさんあるしスワップ領域も作っておくか、みたいな感じの人が多いかもしれない。ちなみにシャットダウン時にスワップファイルを消すように設定するとシャットダウン時間が長くなる。

◆ しかしこのSP2とSP3でどれだけの容量を食っているのか。以前ノートPCにSP2をインストールしたら、それだけでHDDが満タンになっちゃった。再インストールするのも面倒だったので細々と残った数百メガバイトの中で作業をし、やがて役目を終えたそのPCは、今は起動するだけの存在となっている。まあVistaなどは最初からDVDに入っているわけで、他のアプリ同様Windowsも巨大化し続けていくのだろう。
もう少しするとWIんどws7が出てくるが、これはどんなものなのか。Vistaよりは良いだろうが、XPからアップデートしたくなるような出来かどうか。



アーシング(10/10)
◆ 一時期流行ったアーシング。エンジンブロックとボディーを太い線で結ぶというヤツで、燃費が良くなりパワーアップまでしちゃうと言う魔法の細工だ。その後アーシングをすると低域はいいがピークパワーは落ちる説などもあり今はすっかり廃れてしまった。F&Fでも実験しているしこちらのサイトでも実験しているので参考にされたい。そんないにしえのアーシングを未だに行っているといういにしえのNさんのレポートを読んだ。アーシングはエンジンではなくマフラーに行ったそうだが、さすがにワンボックス車のエンジンルームでは電線を引っ張り回すスペースもなかったのか。

◆ N氏なりのアーシング理論は、排気管壁と排気ガスがこすれて静電気が発生し、その電荷が排気管壁にくっつくので排気管の断面積が狭くなり、結果として排気抵抗が増えるので燃費が悪くなると言うことらしい。しかしアーシングすることによってその静電気を逃がせるので燃費が良くなると主張する。が、当然トンデモ理論であり何一つ正しくない。まず排気管はボディにボンディングされているので静電気は発生しない。また例え静電気が発生して電荷がたまったとしても排気抵抗が変化するようなものではない。さらに、例え排気抵抗が増大したとすると低速時の排気抵抗なのでエンジン出力と吹き抜けが少なくなる方向に働き、燃費が悪くなるとは考えにくいし、低速低負荷時にそんな抵抗になるようだとエンジンは吹け上がらないだろう。

◆ N氏はアーシングをするとエンジンブレーキが効きにくくなると言うが理由は明確にされていない。このエンジンブレーキ説はエコ・バンド開発者氏が言い始めたことだったかと思うのだが理屈は不明だ。理屈は不明だがエンジンブレーキが効きにくくなることは事実だと主張するN氏などの言葉が信じられなかった私は実験を行ったが、エンジンブレーキに変化はなかった。エンジンブレーキを効きにくくするためには走行抵抗を減少させるかメカニカルロスを減らすか負圧を減らすかだ。N氏などは吸気抵抗が減るのでエンジンブレーキが効かなくなるとか何とかとも言っていたような気がするが、これもおかしい。そもそもエンジンブレーキがかかっている状態のスロットルバルブは全閉に近く、吸気量自体アイドル流量程度しかないはず。つまりその空気量に対して吸気管はものすごく太く見えていると言うことなのだ。

◆ N氏は燃費グッズ、K氏はSBMみたいな感じで、独自の理論や屁理屈で固まっている。有名どころではオームの法則を自分の都合に合わせて曲げてしまったり、放射線を反射する材質を発明してしまったりと、かなり激しい。両者に共通するのは自分が正しく自分を批判する人は正しくないとする考え方だ。なので新鮮なアイディアや正しい理論を脳内に取り入れることが出来ない。



無線LAN(10/9)
◆ だいぶ前にホームUの話を書いていたときに意見を頂戴したことがある。ホームUを使うためにはフレッツを引いて、フレッツ代の他に月額利用料金も必要なので高く付く。もしもiPhoneならばマクドナルドなどの無線LANが無料で利用できるので安いというのがその方の主張だった。これは一見正しいようで、実は的を射ていない。考え方が逆なのである。もしもフレッツを引いていて、更にホームU代を払っても良いと思うのならば使えばいい話で、わざわざ通信機能を持った携帯電話のためにブロードバンド回線を引くというのがおかしな話だ。iPhoneをマクドナルドに連れて行って使うと言うことにしても、そもそも通信機能が付いているのだから無線LANスポットを捜す必要など無いではないか。確かにSBMのネットワークではハイスピードエリアも限定的かも知れないし屋内圏外も多いだろうが、無線LANを求めて彷徨うのが正しいとは思えない。

◆ その方に言わせるとホームUは自宅でしか使えないがiPhoneはどこの無線LANでも使えるから凄いんだとなる。いや、だから、ドコモは日本全国7.2Mbpsでサービスされているから無線LANなど必要な無いのですよと言うのだが今ひとつ理解してくださらなかった。曰く、無線LANを使えばパケット代が節約できる、ドコモの場合はフレッツが必須なのでパケット代を節約してもフレッツ代に相殺されるからダメだと。いや、それは3G通信機能を持たない機器を使うケースで… と言っても理解して貰えなかった。まあ人それぞれ使い方は自由だし、無線LANでパケット代を節約したい人はそうすればいいと思うが、だったらTouchで良いんじゃないのと言いたくはなった。

◆ ドコモはNEC製冬モデルにも無線LANを乗せてくるようだ。フェムトセルとの切り分けはどうするのかと言うところはあるが、無線LANはどちらかというと企業向けみたいな感じかも知れない。無線LANで面倒なので無線LAN圏外と圏内で手動切り替えしなければならないこと。でないと無線LAN圏外では通信型アプリが使えなくなってしまう。iモードブラウザはFOMA網に切り換えるかと聞いてくるから良いのだがアプリはダメ。この辺りの煮詰めは必要だと思うが、無線LANでフルブラウザが使えるのは海外渡航時などでは便利に違いない。

◆ iPhoneの無線LAN設定は簡単で良い。N-06Aよりもずっと簡単だがちゃんと接続できる。でも実際に無線LANを使うかと言えば否で、やはり無線LAN圏外へ持っていったときのバッテリ消費量などを考えると切り替えが面倒だからだ。ただ大容量ファイルは無線LAN経由でないとDLさせて貰えないので、その時だけは仕方がないから無線LANで接続する。しかし無線LANだけで全てが済むかと言われるとそうではなく、MMSは3Gでしか使えないし、E-mailにしても3G圏外だと着信が通知されなくなってしまう。逆にホームUの場合は完全に無線LANだけで全ての機能が使えるので単純な比較は出来ないはずだ。



話題性(10/8)
◆ iPhone3G発売時には行列が出来た。いや、作られた行列だったとする向きもあるがいずれにしても人が並んだ。在庫はたっぷりあったが供給制限して高が意欲を煽るも結果的にそれは失敗で大量の在庫が溢れることになった。やがて投げ売りが開始されるも、投げ売り開始当初だけは人だかりになったが、やがて見向きもされなくなる。iPhone3GS発売は話題にはなったが昨年ほどでもなく販売台数も限られたようだ。なので当初から安値誘導したが新規顧客獲得の力は発揮できず、しかし代替需要はかなりあったらしい。投げ売りiPhoneの多くは即解約されて海外で売られるという。買値はゼロ円から、高額なところでも1万円程度。それに解約代の1万円を払ったとしても国内で3万円、海外ではそれ以上で売れるのだから美味しい。国内で売るだけで1台につき1.5万円の儲けが出る。こんなに安く買えるのに何故オークションで3万円以上の値が付いているのかが少し不思議だ。

◆ 発売後しばらくはiPhoneというその名称だけで話題になったものだが、投げ売り効果もあって欲しい人の所には行き渡った感もある。欲しくない人は買わないので興味も示さず、欲しい人は既に買ってしまった。その空洞感とスタイルの新鮮味が薄れたことから、最近では余り話題にも上らない。もっともiPhone絶賛のメディアなどでは、或いは海外ではまだまだ人気を博しているようだが一般的ケータイユーザにとってはもはや1年前の話題作でしかないのか。普及に伴って文句も増えてくる。圏外が多いのは決してiPhoneのせいではないのだが、HTMLメールやFlash非対応、時刻の自動補正すら出来ない(個体差があるかも知れないが私が購入したiPhoneは結構時間が狂う。自動補正をアテにしているのかも知れないが、悲しいかなSBMネットワークでその機能は提供されない))とあっては幻滅度合いも高まるだろう。ウチのiPhoneも最初の月こそ300万パケット近く使ったが、翼月には10万パケットに満たないところまで落ちた。

◆ 結局ケータイサイトを見るなら携帯電話が必要で、メールも携帯電話ならデコメでもデコメアニメでも何でもOKでしかも文字も打ちやすい。PCサイトを見るならPCがあるわけだし、わざわざ外出時にPCサイトを見るという事もないし、iモードブラウザでも見ようと思えば見られないことはない。とするとゲームと言うことになるが、やはりキーがないので扱いにくい。結局は多少の通信と音楽プレーヤとしてしか使われないことになりパケット使用量も増えないわけだ。まあiPhone好きで、何でもiPhoneで行うという人は沢山のパケットを使うと思うのだが、それ以外の、安いから買ってみました的な人は余りパケットは使わない気がする。

◆ iPhoneは100万台売れたとか書かれていたが、その後80万台説が有力になったり、いやいや販売数量は80万だが今でも契約されているのは50万にも満たないのではないかなど諸説ある。世間ではもう冬モデルの話題になるがiPhoneの新型が出るのは来年夏だろう。それまでどうやってiPhoneを売り続けていくのか。来年のiPhoneにFelicaは付くのか。マルチタスクは、マルチウインドゥは実装されるかなど、既にiPhone3GSは過去のものになった感すらある。



騒音規制(10/7)
◆ 自動車などの騒音規制、来年4月からはマフラーの規制が開始されるようだがどの程度の効果があるのだろうか。若者の車離れはアフターマーケットパーツの販売量も激減させ、不景気も相まって車をいじる層も減少傾向だと思う。中にはワンボックスカーにエアロを付けたり扁平タイヤを履かせたりというトンチンカンな人もいるが、まあ痛車もあるくらいだから良いのか。騒音と言えば単車の方が激しく、ライダーはヘルメットをかぶっているから良いだろうが他の人はたまったものではない。何故騒音発生装置内蔵ヘルメットが出来ないのか不思議な感じがするが、同じ事はカースレテオならぬスクータステレオにも言える。これなどモロに街宣車で、同じくライダーはヘルメットをかぶって涼しい顔だ。こんな装置がメーカ純正であるというのだから何とも不思議なのだが、その恥ずかしさ故か最近では余り見かけなくなった。電気自動車が静かすぎるから騒音発生装置を付けるという話もあるが、静かすぎてもうるさすぎてもダメなのだから面倒な話だ。

◆ そんな騒音だが、騒音源としてタイヤも重要だとしてタイヤの騒音規制にも乗り出す模様だ。欧州では数年前からタイヤの騒音規制を導入していて、欧州産のタイヤはこれをクリアしているものが多い。エンジンやマフラーの騒音は規制や技術進化によって改善されているし、それはエンジンルームのパッケージ化なども効果を発揮している。そんな中でタイヤの騒音が相対的に目立ってきたというのが規制の理由で、特に大型車はこの傾向が大きいという。道路沿線の騒音対策は防音壁や、特にアクティブ防音壁などで行ってはいるが、そもそもの騒音源の音圧を低減しなければ自ずと限界はある。

◆ 通常の舗装路を定速走行させた場合の走行ノイズの実に8割以上がタイヤから発せられるノイズだと言われるので規制も致し方ないだろう。勿論タイヤは道路の上を転がる訳なので道路側の改良でも効果はあるが、最近では摩擦係数が大きく撥水性(吸水性)の高い舗装が施される傾向にあり、それこそ雨が降ったら滑りそうなツルツルの道路は少なくなっている。アスファルト舗装も耐久性や耐熱性などが年々向上していて、従来はよく見られた交差点付近の舗装の沈み込みや轍なども出来にくくなった。また雨天時の視界、路面での光の反射などの考慮されている。ちなみにトンネル内はコンクリート舗装が多いようで、これは耐久性に優れると共に光を反射しやすいのでトンネル内の照明効果を助けるのだとか。他にもトラックやバスターミナルなど重量車が使用する場所では耐久性重視のコンクリート舗装が使われている。コンクリート舗装の場合は吸水性がゼロなので水はけ対策も必要だ。ただ寒冷地などではコンクリート舗装の方が凍結しにくいと聞いたことがあるのだがどうなのだろうか。そう言われてみると凍結防止の散水器付きの道路はコンクリート舗装だったような気がする。



デフラグ(10/6)
◆ 遅いWindows2000の話でも少し書いたのだが、今までデフラグによって起動速度などが劇的に変わることなど体験したことがなかった。当該Windows2000の乗ったPCも同じで、Windows純正デフラグはいくらそれを行っても効き目は分からなかった。何しろそのPCは起動に数分を要するという、まさに壊れているレベルなのである。メモリは512MB積まれているのでWindows2000には充分だし、沢山の起動プロセスがあるわけでもない。結局このPCは他の人に譲られていく事になり、その後任としてVistaマシンが導入されたことは既に書いたとおりだ。で、他人の手に渡る前に少しでも速度の改善が出来ないだろうかとあれこれやってみた。

◆ まずは不要なアプリを消してハダカの状態に近づけること。レジストリなども出来るだけ綺麗にする。が、それを行っても起動時間は遅いままだった。そこで余り期待はしなかったのだがMyDefragというフリーソフトを試してみた。これで見るとフラグメントがかなり多いことが分かるのだが、だとするとWindows純正デフラグは何をやっていたのだろうか。とりあえずSlowOptimizeをかける。これが又時間のかかることで、高々数十ギガバイトのHDDなのに丸一日かかって完了した。で、再起動してみると、何と速いではないか。もうそれは明らかなる違い、劇的と言えるほどの違いがある。今までデフラグ効果を余り信じていなかった私は、早速他のPCにもこれを導入したのは言うまでもないのだが、会社で使っているPCに関しては、このデフラグに2日もかかってしまった。勿論日中は作業を伴うので非効率的だったとは思うのだが、フラグメントが多いものを直すのは大変と言うことかも知れない。MyDefrag作者も通常はFastOptimizeを使い、ベストな状態を作るSlowOptimizeはたまに使うのが良いといっている。もしもPCの起動が遅いと思う方、以前はもっと早かったのにとお悩みの方はデフラグを行ってみてはどうだろうか。HDD容量にもよるが最初は時間がかかるかも知れないので、途中中断しなくて良いように考えてから起動した方が良い。ちなみにCPUパワーやメモリはそれほど食わないが、HDDの中味をいじりっぱなしになるので他のアプリの起動速度などは遅くなるし、そうすると又ディスク内容が変わってしまうので人間が寝ている間に(終われば、だが)実行した方が良いのは言うまでもない。

◆ デフラグ関係を調べてみるとスワップファイルのフラグメントの話があった。これはレジストリを書き換えてWindows終了時にスワップファイルを消すようにすれば良いとのことなのだが、消す時間がかかるのでWindowsのシャットダウンは遅くなる。何度か書いてはいるが、XPでも500MB以上は普通にメモリを使う。なので512MB程度のメモリ実装量ではスワップが起きる。
500MBと言えばWindows95時台のHDD容量ではないか。当時のメモリ実装量は64MBとか、その程度だったと思う。
それが今やメモリは1GBが普通で、HDDにあっては100GB以上なのだから凄いものだ。もちろんCPUの処理能力も数十倍にはなっているのだが、各アプリの便利さが数十倍になったのかと言われると疑問だったりする。まあシミュレータや演算に頼るソフトの動作速度は向上していて、当時数時間を要したものが数分で完了するくらいの違いはある。



Who are you(10/5)
◆ 先月の選挙の前あたりに電子投票に関してblogに書いた。頂いた意見では集計システムそれ自体に何かが仕掛けられていたらどうするのか、或いは強要による投票をどう避けるべきかが問題とされた。実はこれらは電子投票だから云々と言うことではなく既存の投票システムに於いても同様のことは起こる可能性がある。問題はその不正行為を行うことの容易さと発見の難しさがどの程度であるかだ。実際先月の選挙でも成人女性が未成年と間違えられて投票を拒否された(役所の人間が誤りに気づいたが投票拒否された住民が帰ってしまったため、有権者都合による投票拒否扱いにされたそうだ)ケースや、逆に小学生が投票できてしまったケースがあった。集計の方では横浜市長選挙で投票率が122%になったり(入力ミスだそうだ)と、トラブルはあった。

◆ 電子投票化はすぐには出来ないと思うし、全てを電子化する事は現実的ではない。しかし現状の方法で良いのかといわれるとそうとも言えないような気がして、例えば身体が不自由で在宅投票するような場合、電子投票ならば投票機を持った宅配便のオニーさんや郵便局員などがピピッと遠隔投票してくれるとかも可能になる。電子的不正はいくらでも防げるが人為的不正は防ぎにくい。つまり投票結果を操作するような集計システムが出来上がっていたら、いくら投票が公正に行われても無駄なわけだ。まあこれは複数のシステムを同時稼働させるなどで不正をしにくくする事は出来るだろう。強要投票はやろうと思えばシステムにかかわらず可能なわけで、これは罰則などの強化や後日の申告での再集計を有効にするなど別の面からの対策が必要かも知れない。

◆ ところで、あなたは誰かと聞かれて明確に自分を証明できる人がどの程度居るだろうか。免許証もパスポートも偽造が可能だし、他人になりすましてパスポートを取るという実験をTV番組で行っていたこともあった。果たして人は何を以て自分が自分であると言い切れるのか。国民背番号制それ自体には賛成ではないのだが、本人をいかにして識別するのかという部分を考えるとこれもやむ無しかなとも思う。免許証はIC化されているので、その延長でその人の個人の情報、例えばDNAパターンや指紋、網膜パターンなどを記録したカードを誕生時に作っておくという手があると思う。セキュリティレベルによって指紋を使うか顔写真で良いのか網膜を使うか静脈を使うかなど選択可能にし、強固な認証にはそれなりの(例えば裁判所の)許可を必要とするなどしてセキュリティを守る。

◆ これにシリアル番号を振るのかIPv6を振るのかは解らないが、通常人間が覚えるには不便な長さの文字列が良いのではないかと思う。このカードに、運転免許を取ればその情報が書き加えられ、医師免許を取ればそれも、司法試験に受かればそれもとどんどん加えられていく。カードを無くしたらバックアップデータから再度それを作ることになるが、そこに記録されているDNAパターンとの認証が必要になる。
結局の所生体認証みたいなものが必要で、そうであればそこに様々なデータを突っ込めば便利だという話だ。カードにはセキュリティレベルは低いが人間が見て解る顔写真が貼られたモノにでもすれば良いだろう。不正カードか否かは内部データの特定の場所を読み出せば分かるとか、そんな風で良いと思う。



日帰り温泉(10/4)
◆ 日帰り温泉に良く行く。入場料は高額なところで3千円近くにもなるが普通の所だと600円〜800円くらいの所が多い。たぶんこの価格だと施設側は赤字になると思うのだが、食事などをする人が多いのでそこで稼げるはず。都内近郊で水着ゾーンがあり広いのが浦安の浦安万華郷(旧湯巡り万華郷)だ。ここは大江戸温泉に事業譲渡されて若干変わったが施設に大きな変化はない。深地下からくみ上げられた温泉は薄い褐色で塩分濃度の高いものである。一説によればその昔関東地方は海の中だったそうで、深地下から無理矢理温泉をくみ上げると塩水になるのだとか。浦安は、最近は夕方以降がお得な料金体系になっているので少し混んでいる感じがする。なお食事系も料金改定されたようで以前より安くなった。

◆ 同じ経営母体の大江戸温泉物語はお台場にある日帰り温泉で、温泉よりも付帯施設(飲食店)に力が入っている雰囲気がある。客層も若い人や外国人などが多く、土地柄なのかなと思う次第だ。茶褐色の温泉は浦安同様だが少し色が濃い。アルカリ性にも傾いている感じがする。施設自体は浦安ほどは広くはないし水着コーナもないが足湯コーナはある。この2つが比較的規模の大きな日帰り温泉に分類されると思う。いわゆるスーパー銭湯拡張型とは違った大規模施設というわけだ。規模は大きいがそれがビル内にあるのがみなとみらいの万葉倶楽部だ。ここはタンクローリーで温泉から湯を運んでくるタイプなのだが、湯が塩素臭くて気分が悪くなるほど強烈に殺菌されている。屋上の足湯コーナなどから夏場は花火が見えるなど好立地なのだが塩素臭さが全てを台無しにしている。

◆ スーパー銭湯型としては相鉄線の上星川駅近くにある満天の湯があり、これもビルの中にある。温泉成分の関係で積極的に天然温泉を名乗ってはいないが価格もリーズナブルで行きやすい。ただし入場後温泉エリアから出てしまうと再入場が出来ない唯一の施設だ。同じような作りで再入場も可能なのは笑がおの湯で、千葉の矢切や松戸にある。
いずれも回数券を買うとお得で、湯質は満天の湯と似たような感じか。源泉掛け流しを謳うのは大谷田温泉明神の湯で、都内近郊で最も塩分濃度が高いらしい。湯はお決まりの茶褐色、露天風呂は水道水の感じ。規模的には他のスーパー銭湯型温泉と似たような感じだ。アルカリ性の温泉というと極楽湯 横浜芹が谷店で、ヌルヌルと感じる程度のアルカリ度でありタオルに色が付いてしまうほど濃い色の温泉だ。この濃い茶色の温泉は横浜の綱島温泉などとも共通するものだ。

◆ 同じ横浜でも満天の湯はほぼ透明だし、戸塚温泉ラジャの湯も色は濃くなかったと思う。ラジャはゴルフ練習場なども備えた施設でゴルフ好きな方なら運動後に一風呂浴びてみたいな感じで楽しめる。出来た当時はかなり混んでいたが今はそうでもないという話だ。ラジャはスーパー銭湯型と言うよりは規模が大きい感じなのだが、実は私は一度しか行ったことがない。ラジャと同程度の規模だと三郷の湯快爽快ゆけむり横町みさと店もある。
こちらも地下1,300mからくみ上げた塩化ナトリウム系の温泉だ。温泉自体はそう広いものではないが飲食系施設にスペースを割いている感じがする。
なおここは会員にならないと損なので300円(キャンペーンだと100円だったっりする)会員になってから入場しよう。



電池の価格(10/3)
◆ にわかに脚光を浴びる電気自動車だが、問題はそのコストだ。最も高額なのがバッテリで、現状ではkWhあたり十数万円と言われている。そうは言っても以前よりは価格が下がり、しかしそれはプリウスの功績ではなく中国の電動自転車市場だったという話もあるのだが、いずれにしても従来よりは安価になってきている。が、そんな価格ではまったくダメで、普及のためにはkWhあたり5千円以下を狙わなくてはならない。NEDOのロードマップを見ると2010年にkwhあたり10万円、2015年に3万円、2030年には5千円以下にしたいとなっている。そんなの可能なのかよと思わないでもないが、ここ最近で大きく値下がりしたフラットパネルテレビを見るとどうだろうか。

◆ プラズマテレビ出始めの頃、40インチ級で100万円が相場だった。それが今では売れ筋の30インチ級ならば10万円以下で普通に買える。先日買った22インチの液晶テレビは3万円台だったのだ。テレビ普及には1インチあたり1万円を切る必要があるとは良く言われるのだが、現状ではインチあたり3千円以下が普通に実現できている。勿論機能や性能によっても価格差はあるのだが、この5年ほどでこれだけ大きく価格が変わったものがあっただろうか。

◆ だからといってバッテリのコストが急激に下がるかどうかは分からない。ハードディスクやメモリのように年々性能が上がっていく可能性も高くはないし、量産効果がどこまで出せるのかもよく解らない。
Li-ion電池自体は携帯電話で使われるようになって価格は下がり性能は向上した。PDCの頃にLi系の電池が使われ始め、その扱いの難しさからNi-MHと大差ないのではないかと言われていた時代からは想像が出来ないくらいLi系電池の世界は広がった。今やパワー系では電動アシスト自転車にも使われているわけだしiMiEVやS400ハイブリッドも、そして日産から発売される予定のリーフもLi-ionバッテリ搭載だ。

◆ Li-ionは難しい電池ではあるがエネルギ密度からすれば現状でこれ以外は考えにくい。Li-ionキャパシタも各社増産体制に入っているが、こちらは蓄電用途と言うよりもバッファ的な感じかも知れない。以前ホンダが電気二重層コンデンサを使ったハイブリッドシステムを研究していたが、制御回路などが電池を使う場合に比較して複雑化するなど、またエネルギ密度自体もLi-ionバッテリに及ばないことから本命視はされていない。

◆ 電池は高いが他のものが安くなるのではないか。電気自動車の場合にはあり得る話だ。配管は配線へと変わり取り付け位置の自由度も増す。モータなどの特性にもよるが駆動系の単純化は図れるだろう。レイアウトにしても、2WDでも4WD自由に出来るしバッテリの搭載位置やパワートレーンの搭載位置もエンジン車よりもずっと自由度が高い。こうした作りやすさや設計しやすさが自動車としてのトータルコストを下げるのではないかという考え方もあり、パワートレーンその他の共通化もエンジン車より進み、さらにエンジン一基を開発するのに必要な数百億円というカネも節約できるとすると、製品に重畳されている開発費割合だって低減可能になるかも知れない。



転送(10/2)
◆ 以前blogの方にも少し書いたが、iPhoneにデータを送り込むのに少々苦労したことがあった。プレイリストを作ってそれを同期させるとデータが移るのだが、それは私にとって直感的なものではなかった。
単に慣れていないと言ってしまえばそうだし、DOSやunixやWindowsと違って当たり前だよ言われるかも知れないが、何せiPhoneには取説が付属していないのでわかりにくい。同じような考え方?はWindowsMediaPlayerからケータイへの音楽転送にもいえるのだが。こちらは特に迷うことなく転送ができた。まあケータイの場合は取説がついているから、解らなければそれを読めばいい安心感もあるか。iPhoneの場合は解るのが当たり前で解らない人は本でも買ってこいという考え方だと思う。

◆ 解らないと言えばアイコン整理もよくわからなかった。
アイコンを長タッチするとふにゅふにゅと動き始めるので、その時点で場所を変えればいい。でも次のページに持って行くのは?と、ここで少し悩むのだが、微妙な力加減でエッジにぶつけると次のページにそのまま行ける。あれ、でも消せないアイコンもあるじゃないか。どうやらこれは最初から入れられているもので消してはいけない?対象がそうなっているらしいが邪魔だ。でも普通は消せないのでそれは我慢するしかない。WindowsのMSNディレクトリが消しても消しても勝手に復活するような、そんな感じなモノか。ちなみにMSNゲームディレクトリはファイルの追加と削除を使い当該Windowsゲームファイルをインストールしないとすれば消えてくれる。

◆ 消えないというか消せないのはVistaの方が激しいか。
Vistaは数日いじくり回してやっと慣れられた感じで、しかし時にクラシック表示にしてプログラムを探したりもしている。マシンパワーが低いからなのかAeroは設定できなかったが、まああえて設定するほどのものでもないだろう。ウィジェットは便利といえばそうかも知れないが、これはXPでもアプリで実現できる。だとするとやはり積極的なVista選択の理由は希薄だ。いちいちうるさいセキュリティ、ユーザアカウント制御もディセーブルにしているが、セキュリティセンタが真っ赤になって怒っている。いちいちこれのアイコンが出るので、出ないように設定しなおした。アクセス権もよくわからないのだが、とにかく何でも権限を与えれば良いというわけで、あとはEveryoneを消すとかすれば何とかなる。なんでEveryoneが影響するのか知らないが、これがあるとこれの権限がオーナに及ぶところがある。

◆ セキュリティはNortonの使用権がついてきたのでそのまま設定した。これで400日以上は安全が保たれる。PCが一台しかない環境では使用権が2個余るが仕方がない。セキュリティといえばドコモケータイにはマカフィーが睨みをきかせている。私はこれはディセーブルにしていて、理由は多少でも動作速度を稼ぎたいためだ。iPhoneはセキュリティホールを突かれた話があったが、ウイルス対策の概念はないのだろうか。スマートフォンの類は危険もあるだろうし、データファイルの自動スキャンなどは必要な気もする。



セキュリティ(10/1)
◆ アンチウイルスソフトなどを大抵の方は利用されていると思う。私は過去に一度だけウイルスに感染したことがあったが、それ以外被害を受けたことはない。しかし最近では悪意あるページの閲覧でも、場合によってはpdfファイルからでも感染するヤツがあるというので予防しておいて損はない。
ただしアンチウイルスソフトはそれを入れることでパフォーマンスが悪化するのでその点は覚悟しないと。DellのPCを買うとノートンインターネットセキュリティの1年以上の使用権が付いてくる。何台かPCを買うと使用権も溜まるわけだが、それをバラバラに登録するのは余りお利口ではない気がする。
それは有料更新時にバラバラにカネがかかってしまうためで、PC3台までなら同一のライセンスで利用できるので、1つのライセンスを3台に入れた方がお得なのだ。

◆ しかしプリインストールされているものなので元ネタが無い。そこでシマンテックに問い合わせてみると、やや日本語のアクセントのおかしいオネーさんが親切に教えてくれた。この場合はサイトダウンロードで元ネタを貰えるそうで、それを使ってくれと。なかなか親切ではないか。3台にインストールすれば金額も気になるものではないし、性能的に不満がなければそのまま使っていても良いと思う。こうしておけば更新時に1つのライセンスを更新するだけで済むので楽だ。ウチには何台かのPCがあるがインターネットに接続して常用しているのは2台なので3ライセンスで事足りる。心配なら他のPCに試用版でも入れておけば、ウイルス対策は出来なくても検出はしてくれる。

◆ そう言えば以前にGoogleでダウンロードできるアンチウイルスソフトを入れたらウイルスが検出されましたと言われたっけ。駆除したければ製品版を買いなさいというのだが、いわゆる名の知れたところのオンラインスキャンを行ってみたら実はウイルスではなかった、みたいな。まあこの手の話はいくらでもあって、シロアリ退治屋がシロアリ持参で営業に来るようなものだ。床下に潜って「こんなにシロアリが居ました、今すぐ対策しないと危険です」みたいに不安を煽る。リフォーム屋でも同じように、下水管が詰まって居るだとか屋根が変色して居るだとか、壁にヒビが入るだとか言いながら強力な営業攻勢をかけてくる。先日から公開されているマイクロソフト製無料アンチウイルスソフトはどうなのだろう。機会があれば使ってみようかとは思うが、WindowsLive的なボロさ加減だとイヤだな。

◆ セキュリティソフトによってはブラウザが出力する情報(Cookieやレファラーを含む)をブロックするものがあるのだが、それらをブロックするとF&F掲示板への書き込みが出来ない可能性がある。
またITmediaなどへのアクセスも制限事項が増えるはずで、まあブロックしたい人もいるのかも知れないが現状ではデメリットが多いとも言える。ただトラッキングクッキーなどが気持ち悪いと思う人は多いと思うわけで、私もこれを阻止する設定にしたことがあったのだがそうすると毎回画面を覆う広告が現れるなどの嫌がらせにも似た仕打ちを受けたりして。



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