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過去の雑記置き場


サプリメント(10/1)
プリウス(10/2)
MTとEA(10/3)
3Dの時(10/4)
子供(10/5)
変化の時(10/6)
モバイル放送(10/7)
SEO(10/8)
バッテリ交換(10/9)
表示器事情(10/10)
メルマガ(10/11)
液晶テレビ(10/12)
液晶VS.プラズマ(10/13)
円高(10/14)
液晶の色合い(10/15)
焼けはあったか(10/16)
スーパーマン(10/17)
新巨人の星(10/18)
米国でも売れる(10/19)
ボールペン(10/20)
小型車(10/21)
圧縮比14(10/22)
コーヒー(10/23)
記者の世代(10/24)
通販(10/25)
国内産業(10/26)
スタイルシート(10/27)
FTTH(10/28)
決算(10/29)
ポイント(10/30)
ポーション(10/31)


ポーション(10/31)
◆ コーヒーポーションとかコーヒークリーミーとかコーヒーフレッシュなどと呼ばれるミルクっぽいものがある。スタンダードな容量は5ccで、見た目はミルクっぽいがミルクではない。内容物は植物性の油脂と水と乳化剤のようなものだろう。高級品だと脱脂粉乳程度は入っているのかも知れないが、でもまあその程度だ。粉末状のクリームと言えばクリープがその代名詞的存在だが、これは牛乳から作られている。いわゆる脱脂粉乳のようなもので牛乳から生クリームなどを作った後の残りの部分を乾燥粉末化したものだ。ちなみに粉ミルクなどは全粉乳と呼ばれる牛乳を乾燥粉末化したものに近いが、保存性を良くするためと栄養強化のために様々な添加物が加えられている。

◆ ではクリープが牛乳から出来ている事を強調するのはなぜなのか。例えば同じような粉末状のクリームっぽいものにブライトがあるが、こちらの主原料は植物油脂やコーンシロップ、乳化剤でありコーヒーポーションの粉末版に過ぎないのだ。なのでこれらと区別するためにクリープは牛乳が原料であると謳っている。といっても乳脂肪製品を作った後の残りというか、悪く言えばカスみたいなもの、豆腐に対してオカラみたいなものだ。コスト的にはカスと言ったって乳製品原料版の方が高いのかも知れない。そういえば生キャラメルバブル崩壊の目にあった花畑牧場でも、この牛乳のカスで豚を育てていたっけ。都内進出を行った花畑牧場、確かに銀座のあの店はずいぶん混んでいたのだが今はもうダメなのか。おそらく量産品として価格を下げれば売れ続けたのかも知れないが、あまりのコストの高さに類似量産品が数多く出回り、本家の販売量が激減したものと思われる。

◆ コーヒーミルクにしてもコーヒーポーションにしてもミルクっぽい味はする。ポーションを大量にコップに集めて飲んだら牛乳っぽいかも知れない。
考えてみればイクラだって人工合成品があるわけだし、キャビアだって同じ事なのだから牛乳っぽいものが作れても不思議はない。
犬や猫はニオイにはきわめて敏感だが味には鈍感だ。なのでドッグフードやキャットフードはいかにも美味しそうな香りは付いているが、食ってみると段ボールと変わらない。人間にしても見た目や食感やニオイがそれっぽければ、それが何から出来ていようが余り関係ないのだと思う。素材そのものの味と言う事になれば分かる人には分かるとも言えそうだが、コーヒーに入れるミルクの一部とか煮物に入れる調味料の一つともなれば普通の人には分からないと思う。

◆ こうした製品が何から出来ているかはどうでも良いとして、以前にも書いた事のあるトランス脂肪酸は嫌だという人も中にはいる。コーヒーポーションなどでもトランス脂肪酸ゼロを謳った製品もあり、きわめて安定な油としてのそれも嫌われ始めたかと思わないでもない。生クリームというと牛乳の濃いものみたいな感じがするが、これの粉末タイプがある。といっても中身は生クリームとはほど遠くて、例によって植物油脂から出来ている。森永のホイッピーなどがその商品名でこれを牛乳と混ぜて泡たて器で攪拌するとホイップクリームが出来ちゃうと言う代物なのだ。成分としては植物油の他に乳糖、粉飴、乳たん白、食塩、乳化剤などが入っている。おそらくはこの成分のバランスでうまく泡立つ仕組みが出来ているのだろう。


ポイント(10/30)
◆ 囲い込みの一環としてポイントカードは有効だ。単なる会員証では余り意味がないが、ポイントが加算されてそれが何かと交換できるようなシステムだとお得感が生まれる。私は従来はヨドバシカメラのポイントカード程度しか使っていなかったのだが、ケータイに入れられるようになってからはビックカメラやマツモトキヨシのポイントカードも使うようになった。ケータイに入れておけばカードを持って歩く手間もないしカード入れがかさばる事もないからだ。ポイントの残高だっていつでも確認できるから、そのポイントで買い物をするのも楽である。ポイントカードがあれば、せっかくだからその店で買おうかなと言う心理が働き、紛れもなく囲い込みが行われる事になっている。

◆ コンビニ系でもポイントカードがありnanacoなどはケータイに内蔵出来るプリペイドというか電子マネーというかそんなものだがチャージが面倒だ。私は普段はiDを使うのでチャージという概念それ自体が面倒に感じる。もっとも小銭を出すよりは楽か、みたいな所はあるけど。
そんな、プラスチックカードとは縁が切れたと思っていた私なのだが先日PONTAなるカードを作った。正確には作ったと言うより貰ったと言うべきか。良く行くローソンのオネーさん(だと思っていたら、いつだったか子供がママ〜と呼んでいたから奥さんだな)が得だから作りましょうよ、時間はかかりませんからと言って一枚のカードをくれた。オネーさんの言うとおり時間はかからなかった。何しろバーコードをレジのリーダで読んで渡されただけだから。

◆ これでポイントが貯まるのだが、ポイントを使う場合には所定の手続きが必要で、これは郵送でもケータイからでもPCでも出来る。個人情報を登録する気があれば登録すればいいし、ポイントを使いたくなるまで保留したければそれでも良い。という、まあ手軽な感じで一枚のプラスチックカードを貰ったわけだ。このPontaと呼ばれるカードはローソンだけではなくグループ各店舗で使えるようだ。カードにはホログラムも貼ってあるが偽造の価値はない。それにレジで読むのはバーコードだけなのだから、このバーコードをケータイの画面に表示したらどうなのだろうかなんて思ってみたり。バーコードを画面の短辺方向に表示するのは少々辛いが、90度傾けて表示すれば何とかなる。Jpeg圧縮画像では線が綺麗に出ないかも知れないのでそこは工夫の必要があるかも。

◆ このカードのメリットはクレジットカード支払いでもポイントが付くところだ。つまり通常クレジットカードのポイントが1%付くのだが、このカードを出せばこちらにも1%のポイントが付く。といっても月間精々1万円、年に1,000ポイントも付けばいい方なのでたいしたことはないがチリも積もればと言う事で。と、カードを発行してくれたオネーさんも言っていた。その店舗には他におばさん店員さんもいるのだがおばさんも、「あら作ってくれたんですね〜」と嬉しそうだった。店舗ごとに発行ノルマでもあるのだろうか。問題はこのカードを持ち歩く機会が少ない事なのだが、まあ会社においておけば会社の近くのローソンに行く時は使うわけだし、良いか。店員さんによれば以前はFelica一体型のカードもあったそうなのだが、今はバーコード型に変わったとか。
Felica型ってEdyとか、そんなのと一緒になっていたのかな。


決算(10/29)
◆ 携帯各社、中でもソフトバンクの決算に関してはたびたび話題にしている。実は今回はどうしようかな、書こうかな書くまいかなと思ったのだが少し触れてみよう。何故そう思ったかと言えば、孫さんの演説会がずいぶん落ち着いてきたと思ったからだ。普通の企業の決算説明会に近づいたような気がする。以前であればハリボテそのものという感じで、とにかく自慢話に終始した。数字合わせや数合わせなど、実のない話を延々と行い、大切な部分、実はそこは触れて欲しくない数字だったりするのだが、そこはササッと飛ばしてしまう。勿論今回もその傾向はあった。いっこうに下がらない解約率、他社との比較でも絶対値ではとても勝てない営業利益は前年度との比較を率で表すなどだが、まあこれは他社もやっているか。

◆ 何故孫さんがおとなしくなったのか。一つはツイッターが理由であり、もう一つは経営の安定に向かい始めた事ではないだろうか。うわべだけの数字合わせや独自基準で吠え、800MHz帯が無いからだと泣き言と言い訳ばかりでは格好が付かない。経営の安定も同じく、泣き言を言わなくても実質的な状況が好転し始めたと言えるかも知れない。まあ借金というか純有利子負債は減っているが社債発行額は増えているので借金体質に変わりはない。しかし株価が上がれば資産は増えるわけで、その点でも少し楽になったのだと思う。こうした自信と余裕が見て取れる発表会だったような気がする。

◆ 孫さんが言うように、あのVodafoneを立て直した手腕は評価されて良いだろう。そのために徹底した設備投資の抑制やメンテナンスコストの削減、在庫の整理などを行った。エリア改善も手を抜かざるを得なかったが、それはカネがないのだから仕方がない。
まずは加入者を増やして力を付ける事こそが必要だと判断し、そのためには基地局数をでっち上げたりする事も仕方なかったのだろう。それを、本当にエリア改善に力を入れているのだ、中継局を基地局と呼ばないのは頭の悪いアンチだけだとと騒ぎ立てていた人も居たっけ。エリア整備は終わったと言ってみたり、その一方でドコモにローミングしてくれと言ってみたりしていたあの頃、相当厳しい状況に置かれていたのだろう。

◆ だが今は少し余裕が出てきた。エリア改善などを最重要課題としているという言葉はあながち嘘ばかりではないと思う。そうは言っても他社の数年遅れ、これは仕方がない。質問も飛んでいたが、通信の高速化にしても緊急地震速報にしても、そのうちやります、やっていますと誤魔化すのが精一杯だった。
これだって以前であれば逆ギレモードに突入したりiPhoneに話をすり替えたに違いない。が、今回はそこまでエキサイトしなかったのは余裕なのか、もしかして体調でも悪いんですか?と聞きたくなるような雰囲気でもあった。突っ込む所が無くなったわけではないのだが、かなり格好が付いてきたと思う。
10年でトップを取るとの宣言も撤回されたのか、今後の10年で4千万回線を取りたいと変わった。

◆ ネットワークパフォーマンスで他社に追いつくまでにはまだ時間がかかるだろう。もしかしたら追いつけないかも知れない。これもVodafone買収当時にエンジニア達を退社に追い込んだ責任と言える。ただし人件費の抑制などを含めた策を講じなければ今がなかったのかも知れない。孫さんはWILLCOMの技術が欲しいとも言っていたがこれは事実だろう。いったん失ったエンジニアを補充するのは容易な事ではなく、基地局ロケーションと共にエンジニアまで手に入れられれば損失補填など安いものだ。技術は買ってくればいいとか、技術を持たないのが技術だとかと訳の分からない言い訳からも脱出出来る。


FTTH(10/28)
◆ iPhoneとADSLがあればFTTHは要らない。FTTHなど使うのは時代遅れだと言ったのは孫さんだった。しかし今は180度違った方向を向いている。何とかしてYBBのADSLを廃止に持ち込みたい。廃止しなければならない状況を作りたいというのが孫さんの願いなのだろう。このままADSLが弱体化して滅びていくのは見たくない訳で、つまりはアナログハイビジョンの廃止を一体誰が唱えるかの時みたいな話だ。ADSL廃止には国を挙げたFTTH構想が必要とばかりに、孫さんスタイルの提案が続く。曰く低価格で高速な通信が出来るようになるというのだが怪しい。一見低価格な感じはするが使ってみたら全然安くなかったというSBMスタイルでは困る。高速だ高速だと言いながら、その恩恵を受けられるのはほんの一部の人でしか無く、太い土管も詰まりっぱなしで水は流れませんみたいな品質でも困るし、障害多発でダウンタイムが増えても、他社だって壊れる時は壊れるんだと言い訳に終始するようでも困る。つまり、安かろう悪かろう派当たり前の話で、安くて高品質なサービスを国民は望んでいるはずなのだ。

◆ 孫さんは必死にFTTH構想を唱えるが、誰も乗ってこない。だったら自分でやるからカネを寄こせというのが新しい計画案だ。いやいやカネを出したくないならソフトバンクがやるゾこの野郎みたいな、でも課税はするなよバカ野郎みたいな話かな。以前ソフトバンクの瀬戸際外交の話を書いたが、それの延長上にあるのが今回の計画案だ。つまり、ソフトバンクがFTTHを握ったらどうなるか分かるかい、国民どもよという感じで、それが嫌なら各社カネを出したまえと言っている。

◆ 私はこの計画案を完全に否定するものではない。実行可能で確実な計画書が出てくれば検討に値するものだと思う。もちろんソフトバンクが一社でやろうがNTTと組もうが、あるいは相互競争の中で両方のシステムが混在しようがかまわない。問題は孫さんの言葉の軽さだけで、上に書いたようについ最近までFTTHなんか要らないと叫んでいたわけだ。もしもFTTH計画が進行し、しかしやがてやっぱり要らないよね、後は好きにやってねと放り出されてはたまらない。それこそ長期保有を条件に買った銀行に税金を突っ込ませて上で売り払ったみたいなものだ。計画そのものを放り出す以外にも、自分でやると言っておきながら他社のカネをねだるかも知れない。800MHz帯寄こせの時のようなゴネで。

◆ ソフトバンクが全国規模でのFTTH会社となると、それはある意味NTTがやってきた事と同様の立場になれる。もちろん最終的にはそれが孫さんの狙いで、ドミナントだ何だと言われたってそんなの知るかと収穫すれば結構儲かると思う。NTTなどは組織が大きいのでなかなか悪事を働きにくいが、ソフトバンクならばツルッの一声でなんとでもなってしまう。
そんな危ない計画に反対しないのかと言われるかも知れないが、私はあえて反対はしない。あのグダグダのVodafoneを立て直したという実績があるではないか。確かに800MHzが無いとか何とか泣き言や言い訳に終始している情けなさはあるが、一方で絶大なパワーも持っている。そのパワーのベクトルを正しい方向に向ける事さえ出来れば、今後の通信路の発展に寄与してくれると思うのだ。ただし強力な、いや強烈なレベルでの監視を怠ってはいけない。下手をすると中継器ばらまきのような、低価格でエリアを拡張できる画期的な方法だとか言いながらとんでもない事をしてくれちゃうかも知れないからだ。


スタイルシート(10/27)
◆ 基本的な構成はHTMLタグで書き、デザインはCSSを使うというのが現在のホームページ手法だ。CSSがいつ頃から一般化したのかは分からないが、ケータイのフルブラウザもCSSを理解するようになっている。以前はというかだいぶ前なのだが、フルブラウザiアプリでもCSSを正しく理解してくれないものがあったが、今は大丈夫だろう。F&Fのトップページなどは古くさく装飾系のタグを使って書いている。
枠組みもテーブルに装飾タグを組み合わせたもので、しかもごく古いブラウザでも見られるようにテーブルタグも複雑だ。本来ならばテーブルを組むのはテーブルタグで行い、装飾はCSSで行わなければならないというか、今はそういう方向なのだ。

◆ とは言ってもCSSを組むには知識も必要で、私自身にはそのあたりの知識は欠落している。が、全くいじらないというわけにも行かない事態が起きたので仕方なくFireBugなるプラグインをFireFoxに突っ込んだ。これはCSSのデバッグには便利なもので、光るゴキブリ(本当は蛍?)のアイコンが目印である。自分でCSSを書くならまだ良いが、他人様の作ったCSSを見るのは結構大変だ。しかしこのデバッガがあればカーソルを持って行った部分がどの装飾系に支配されているのかも分かるし、CSSなり何なりをその場で書き換える事も出来るので助かる。

◆ ならばこれを使ってCSSの勉強がてらF&Fトップページも綺麗に書き直せば良いではないかと言われそうなのだがどうしようかなぁ。まあケータイブラウザで云々にしても、多くはケータイ用のページに誘導できているとは思うし色合いや文字サイズがおかしくなってもかまわないと言われればそうだし…CSSで枠組みをして作ればスマートにはなるのだがケータイで見るとレイアウトも何もなくなってしまう。現在の方法であればテーブルで枠を作っているのでケータイで見てもそこそこレイアウトは保持されているはずだ。まあこれもどこまでCSSでやるかにもよるわけで、枠組みはテーブルでやって装飾だけをCSSにすれば良いと言えばそうなるが、なんか中途半端な感じもする。

◆ 枠組みなどはそれを生成してくれるソフトというかサイトというかがあり、きわめて簡単に自分の好きなようにデザインを設定できる。後は線を引くなりなんなりすれば現在のF&Fトップページと同じものがCSS主体で構成出来、タグの見栄えというか見た目のわかりやすさというかも相当改善される。何せ現在の状況だと自分で見ても何が何だか分からないみたいな、だから放っておこう的な事にもなる。ただしこうしてCSSで枠組みをすると当然ながらケータイブラウザで見ると配置が崩れる。http://www.fnf.jp/でアクセスされた場合はUA判定でケータイかそれ以外かに振り分けているが、http://www.fnf.jp/index.htmlでアクセスされた場合はPC用のページが見えるようになっている。これは、ケータイからでもあえてPC用のページをアクセスしたい場合があるかなと思ったからで、ケータイブラウザの読み込み可能容量も増加してきている現在、PC用のページを見る事も難しくはないからだ。実際私もケータイ用のページが用意されているサイトでも、あえてPC用のページを見ている事がある。PC用ページの方が情報量が多いからで、鉄道やバスなどの運行情報のページでもそれは言える。


国内産業(10/26)
◆ 景気が良いというのは日銀くらいなもので、現実にはバブル以降苦しい日々が続いていると中小企業は口をそろえる。景気が悪化すると開発投資などが行われなくなり、技術開発が進まない。従来日本の自動車産業と言えば先進的(それがオモチャチックであったとしても)技術の導入が早かった。何の役にも立たないような、カセットテープに記録されたディジタル地図データを時間をかけて読み込んでTV画面に表示したりするオモチャすらトヨタ車には搭載された。機能面でも空気抵抗係数低減競争があったり、4WSブームもあった。しかし今は海外の技術を持ってくる的なものはあるが、独自開発で世界をリードする目立ったものがない。

◆ 携帯電話などにしても同じだと思う。それこそPDCの頃は世界一高性能な携帯電話として様々な機能を搭載してきたもので、確かに現時点でも機能的な事を考えればスマートフォンなど足下にも及ばないと言えるのかも知れない。しかし完成度が低い。F&FでもNEC製移動機のバグなどに関しては何度も書いているが、高額商品でありながらきわめて完成度が低いのが日本の携帯電話の特徴になってしまった。確かにバグをゼロにする事は不可能ではあるのだが、それはソフトウエアアップデートで改善できるはず。だが、致命欠陥でもない限りソフトウエアの修正すらマトモに出来ないのが現状だ。

◆ 確かにiPhoneにだって不具合やセキュリティホールはあるが、ハードウエア上の不具合を除いては比較的素早くアップデートが起きている。国内音声移動機メーカに言わせるとiPhoneは機能が単純だからバグが発生しにくいとなるが、それは言い訳だ。確かにメール振り分けとか鳴り分けとかは出来ないしアドレス帳にしても何にしても機能はベーシックなものでしかない。それが良いというのなら国内移動機もその仕様にしてみたら?それでも売る自信があるのならそれで良いんじゃないの?という事だ。

◆ これらは日本人がおとなしすぎるのがメーカの対応を遅くしている一つの要因だ。音声移動機のバグにしても、ああまたかと諦めてしまえばメーカや事業者は何の対策もしない。もしも購入者全員が不具合を訴えてショップに押しかけたら、メーカや事業者は対応せざるを得ないだろう。自動車にしても同様にトヨタ問題などは米国で明らかにされたものだ。レクサスのきわめて危険なステアリング制御、ステアリングの回転角と前輪の蛇角が変化してしまうと言うアレも、トヨタは仕様であると言い切っていた。(それから数年してリコールとなったが、米国問題がきっけかだったと思われる)ハンドルを切った角度に車が向かないのが仕様だというのだから呆れるが、これがトヨタというか国内企業の代表なのだ。

◆ 実際ドコモにしたって不具合を認識していながら改善をしないで、問い合わせを行えば改善に向けて努力していますとお茶を濁す。NECなども従来機種に比較して動作速度をお改善しましたと謳うが実際には遙かに動作が遅い。これをNECに質問すると「全てのケースで速くなったとは書いていない」なんて、まるでSBMな人のような言い訳をするのだからひどいものだ。ガラパゴスだからどうのという人もいるが、そもそも技術力や対応力や応用力が不足しているのではないだろうか、国内産業の低迷の根幹として。


通販(10/25)
◆ カタログ通販、テレビショッピング、インターネット通販などがある。実際にものの写真や動画などを見せて客を引きつける。ではラジオショッピングはどうなのだろうか。確かに今はたいていのラジオ局はホームページを持っているが、ならばインターネット通販の宣伝をラジオでやるというスタイルでも良いはずだ。だがラジオはモノが見えないなりに通販に強い一面があるという。TV通販などで多いのがクレームや返品で、確かに画面では素晴らしく見えたのに実物を見てがっかりみたいな事も少なくないそうだ。だがラジオの場合はパーソナリティの言葉を自分でイメージするのだから誰に文句を言えるわけではない。もちろんラジオ番組だって嘘などは言わない。むしろ紹介すす品物に絶対の自信を持つため、一定期間それを使用したりするなどの努力も忘れない。たかが通販番組ではあるが、それが失敗すると通販の品物が売れないばかりではなく番組の信頼性も下がってしまう。

◆ ラジオには一つは聴取者には固定的なファンが多いと言う事もラジオ通販のメリットだ。TVの場合は様々な番組やチャネルがあるがラジオは比較的長寿な番組が多い。するとパーソナリティは古くからの友人である的な感覚を持つ人も少なくない。
つまりは、あの人が良いと言っているのだから間違いはないだろうと安心するわけだ。これは主にAMラジオなどに当てはまる。FMヨコハマでもラジオショッピングはやっているが、信頼感というのはどうかなぁ。今日はあれが良い、明日はこれが良い、じゃあ何が一番良いの?みたいな販売重視型の番組になっているように思った。おそらくは固定的聴取者と共に一定割合で新規のリスナーが混じってくる事を想定しての通販番組作りなのだろう。

◆ アナウンサーにしても何にしてもラジオ経験のある人の方が表現力は豊かだ。絵に頼る放送では、単に字を読む程度の言葉でも事足りるがラジオはそうは行かない。声優さんも同じような事を言っていた。
普段の生活の中では決して発しないような言葉や驚きの声すらも、具体的な音にして伝えなければいけないのがこの仕事だと。アニメという絵を見ている人が、より深くをそれを理解できるように音を付けるのは大変なのだろう。書籍にしてもホームページにしても同様なのだが、図や写真を使用せずに物事を説明するのは大変だ。大変だけれど何もないなら丁寧に説明するしかない。逆に絵や図や動画があればそれを見て貰うだけで済む事になる。

◆ Blogなどは画像のアップロードが簡単にできる仕組みになっているので、絵を主体とした記事が作りやすいしわかりやすいのかも知れない。こうした写真や動画を気軽に扱えるのもブロードバンド接続の普及によるものだし、通信の高速性を活かしながら進化してきた結果だと言えるだろう。テレビは長い間進化をやめていたが、ディジタル化によって少し変わってきた。データ重畳やインターネット接続機能などはよりインタラクティブな環境を作る上で重要になってくるはずだ。こうしたテレビやインターネットに取り残された感もあるラジオだが、ラジコは人気だと言うから捨てたモノでもないか。ただしこうした新規リスナーが増えてくると、その番組作りにも変化が出てkるだろう。変化の中でラジオ通販が生き残れるのかどうか、それこそ画像主体の通販と勝負が出来るのかどうかは興味深いところである。


記者の世代(10/24)
◆ ITmediaのライター諸氏は、いわゆるポケベル世代の人が多いのだろうか。ケータイはベル打ちでなんて記述があったりするので、おそらくそうだろう。
ポケベル世代以外ではベル打ち(50音を2桁の数字で表す、コード入力方法)なんて馴染みがないかも知れない。ポケベル世代の女子高生はものすごい早さで公衆電話のダイアルボタンをプッシュし、あの丈夫で信頼性の高い公衆電話が壊れたというのだからすごい。そんなポケベル女子高生の男性版がモバイルメディアのライターになったという事だ。ポケベル世代というと 1975年以降数年が誕生年という事になる。すなわち現在は30歳〜35歳の中堅ライターだ。

◆ もはや若者、特に男子高校生あたりは携帯電話などにも特別な興味を示さなくなったという。子供の頃から携帯電話はそこに存在していたわけで、若者の自動車離れ同様に携帯電話も一つの道具として冷静に見ているのだと思う。しかしポケベル世代は(全ての人がそうではないが)そうではない。ポケベルに熱中したあの頃のように携帯電話をこよなく愛し、そして今はスマートフォン命な訳だ。若い頃ならば頭の柔軟性もそこそこだったとは思うのだが、加齢とともに考えは凝り固まってくる。それこそスマートフォンを使わない奴の気が知れない、などと。

◆ インプレスはITmediaよりずっと統制が取れているがおもしろみは少ないかも。ようするにニュース番組とニュースを題材にしたバラエティ番組の違いだ。
じゃあ担当開始当時からちっともお利口にならない古館氏のニュースステーションはバラエティか?みたいに言われたりして。あの方はニュースには向かない。どう考えても向かない。世の中の情勢などを理解する能力に欠けているし、物事を知ろうとする意欲もないようだ。なので政治家との対談などでもピント外れな質問にエキサイトしてみたりして格好が付かなくなる。しかしそれでも番組が続くのは、古館氏の無知さ加減を披露するバラエティ的要素が評価されているのかも知れない。

◆ ITmediaの記者はスマートフォンがお好きな様子なのでiPhoneのアンテナ問題には触れたくない。読みものとしてもあまり面白いとは思えないアプリの紹介記事は載せるが、ユーザが知っておくべきアンテナ問題やそれを回避する持ち方などは載せない。もしかすると神尾氏のように有形無形のむにゅむにゅで囲われているのかも知れないし、まさかホリエモンのように実弾投入されているとも思えないが、何かあるのかも。スマートフォン命だと、それとは関係のないモバイル放送だとか周波数割り当てなんて記事は書きたくなくなるだろう。どうせモバイル放送が始まったってスマートフォンじゃ見られないしな、みたいな感じで。

◆ 雑誌や月刊誌が古びていくのも同じような理由かも知れない。雑誌が売れていると収益が上がるので新人も増えて世代交代が進む。しかし売れない雑誌は編集部内も老化が進み、新たな話題に鈍感になって余計に売れなくなる。雑誌などでも記者がその世代ならば、スマートフォンだ新型iPhoneだと自らの興味も手伝って掘り下げた記事を書くが、ケータイの新モデル云々に興味はないのでありきたりな、それこそ事実を報道するだけの記事になる。


コーヒー(10/23)
◆ 涼しくなってくるとホットコーヒーを飲む機会も増えると思う。以前書いた事があるが、私はずっとドリップパックというのだろうか、カップの上に載せて湯を注いでコーヒーを抽出するタイプのものを使ってコーヒーをいれている。blogに書いたのはこれだが、その後色々試してみている。blogに書いたものはコスト的なメリットはあるのだが、1回分ずつ小分けにパッケージされていないので消費量が少なく保存時間が長いと味が落ちてしまう。コーヒーは酸化が強敵であり、一応ガラス瓶に蓋をして保存はするのだが開封直後と1週間後では明らかに香りが変わってくる。

◆ そこでブレンディーのものを買ってみた。これは1回分が1袋のタイプなので保存には強いが価格は少々高めだ。味は何種類かあるのだが、まあこれは好みと言う事で。他には生活良好ブランドのものも買ってみたが味が薄かった。能書きによれば140ccの湯で作れとなっているのでマグカップではダメだ。ちなみにブレンディーは180ccの湯で作るのが仕様通りだとなる。結局コストをケチろうとすれば内容量を少なくするのが一番で、そうすると薄くなる。薄くしないためには少ない量で作らせるのが良くて、つまりは安くない。カップスープの世界も似たようなもので安価なものは出来る量が少ない。

◆ 携帯電話だって同じだと思う。一見安そうだなと思うSBMは通信通話品質やエリアの点で他社に及ばず、まあ安いから仕方がないかと諦める。といっても他社宛通話があると決して安くないと気づいたところでもれなく2年縛りが付いてくる。他社なら選択可能な縛りの有無をSBMは実質強制されるわけだ。生活良好のコーヒーがお得かなと思って2年分買いだめしちゃった、みたいなものである。買いだめというか、それほどの量でもないがこの手の商品は沢山買った方が安くなる。ブレンディーのものだと10パック入りが通常250円程度、安売りだと200円以下の場合もある。20パック入りは500円に満たない程度の価格で、なんだ10個入りとお得感が変わらないじゃないかという感じ。だが世の中には100個入りというものもあって、これだと1パックあたり17円程度となる。10パックで買うと25円するわけだからかなりお得だ。

◆ 大型パッケージは業務用?扱いのようで、スーパーなどには並んでいないと思う。アスクルだと1,860円だが送料は無料だ。これはAmazonで買うより安い。
買いだめと言えばたばこの値上げ前に買いだめた人が相当多かったのだとか。ヘビースモーカーの経済評論家である森永卓郎氏は2年分を買いだめしたとか何とか。ちなみに賞味期限は10ヶ月とかその程度だったかな、たばこは。しかし氏によれば冷凍保存すれば大丈夫なのだとか。毎日2箱は消費するという氏なので2年分だと約1500個、75カートンになるが100カートン以上を買いだめたとか何とか。たばこ税は値上げされて原価の50%を超える。まあガソリンだって同じような税率なのだから目くじら立てるほどの事でもない。
ちなみに新価格410円のタバコを例に取ると、消費税約20円、たばこ税およびたばこ特別税が約122円、都道府県及び市町村たばこ税の地方税が約122円で税率は約6割になる。ガソリンは1リットルあたり53.8円が固定部分、これに加えて消費税が加算される。例えば130円のガソリンを買うとするとガソリン本体価格は70円程度になるわけだ。


圧縮比14(10/22)
◆ 圧縮比14とはマツダのSKYエンジンのそれである。マツダはこのエンジンによって大幅な燃費改善を行うという。SKYエンジンにはガソリンとディーゼルがあるが、その双方共に圧縮比は14だ。ガソリンエンジンの熱効率は圧縮比10あたりまでは比較的急峻に、それ以降は緩やかに上昇して14あたりで落ち着く。
ディーゼルエンジンの場合も同様に、高圧縮側から圧縮比を下げてくると機械効率が改善されて総合効率が良くなる。しかしこの圧縮比14実現には様々な苦労もあったはずだ。

◆ ガソリンエンジンの高圧縮化はミラーサイクルなどによって実現できないでもない訳でプリウスは13.5 1で運転している。もっともミラーサイクルの場合はメカニカル圧縮比と膨張比が違うので単純には比較が出来ない。なお熱効率という点で見ると膨張比よりも圧縮比が支配的となる。ディーゼルエンジンは圧縮比を下げる事によってメカニカル損失などが減るしノイズや振動の発生も抑制される。しかし低い圧縮比では始動性などに問題が起きるので安定的にこれを実現するのが難しい。

◆ エンジンの効率化によってどの程度の燃費改善が起きるのかだが、数十パーセントなどという値にはならない。これはアイドルストップや減速時燃料制御などと組み合わせた上で実現されるものだ。ハイブリッド車は燃費が良いと言われるがそれはなぜか。同じ重量の車両を動かすのであれば、電気とガソリンを使おうがガソリンのみを使おうが変わらないはず。
むしろ制御機構や動力伝達機構が複雑になり、車重の増すハイブリッド車が不利ではないのか。しかし実際には実用燃費でもハイブリッド車有利となる。これはモータによって内燃機関が不得手とするトルク発生レンジをうまくカバーするからだ。内燃機関も定負荷定回転で運転すれば効率は高いが、回転数や負荷の変動は得意ではない。

◆ 従って都市部の渋滞路のような場所の走行では、ガソリンエンジンのみでハイブリッド車の燃費を超えるのは難しいだろう。一方で郊外や高速道路の定速走行であればハイブリッド車をしのぐ燃費をたたき出す事も不可能ではないはずだ。ハイブリッド車で有利なのはモード燃費対策がしやすい所にもある。以前にモード燃費用制御の話を書いたが、回生制御などを巧みに組み合わせる事によってカタログ燃費を良く見せる事が出来、実際プリウスなどでは公称燃費と実用燃費の差が大きすぎると米国で突っつかれた事もある。このカタログ燃費対策でトヨタはおそらく日本一の技術を有していると思われ、実走行燃費との乖離もまた日本一なのだ。

◆ ガソリンエンジンのみで低燃費が実現したとして、車両価格がうまく抑えられれば買う側としてのメリットはある。ようするに浮いた車両代でガソリンを買えばいいわけだ。ハイブリッド技術に関しては、特にカタログ燃費競争となるとトヨタに勝つ事は不可能に近い。
従ってEVかあるいはコンベンショナルなエンジンで競争していくしかないと各メーカは考えているだろう。
海外メーカなどへのトヨタからの技術供与やシステムごと売ってしまうというビジネスも開始されており、ハイブリッドのトヨタは今後も揺るぐことなく生き続けると思う。そしてそこに挑戦するかのように登場したマツダの新エンジン技術、ホンダハイブリッドと同じ30km/lの燃費が世の中に与えるインパクトはどれほどのものなのだろうか。


小型車(10/21)
◆ 時代もあり流行もありという事で小型車が売れる。
軽自動車も売れる。で、トヨタもダイハツからの車両調達で軽自動車を売り始める。軽自動車は税金面でかなりお得だ。小型車に比較すると燃費が良いとは言えないし安全面でも課題はあるが、税金が安い事によるメリットは大きい。車はガソリンで走っているのではなく税金で走っているという感じで、多少燃費が悪くても税金が安い方がお得なのだ。軽自動車の規格は書き換えられてきたのだが、決められたサイズの中で精一杯の車室内容積を得ようとすればクラッシュブルゾーンなどを贅沢に取るわけにはいかなくなる。これはトラックやワンボックスでも同じ事で、荷室容積を最大にしようとするとエンジンやサスペンションは邪魔になる。

◆ 乗用車型のワンボックスは多少なりともボンネットがあるし、日産のワンボックスなどは乗用車型と変わらぬ外観なので同じくボンネットが存在する。まあ言うなればワンボックスではなく1.05BOXみたいな感じになっている。しかしハイエースなどのキャブオーバタイプだと正面からの衝撃は一体どこに逃がすのだという感じで、なんか怖い。トラックの場合は車重が大きいのでキャビン周りを丈夫に作っておけば相手がぶっ壊れてくれるとは思う。が、運転席に挟まれるなどに事故があるので当然限界は存在する。ある程度大きな車でもこんな状況になるのだから、軽自動車のワンボックスやトラックとなったらやはり不安だ。

◆ いたずらに軽自動車枠を拡大する必要はないと思うのだが、衝突安全基準の見直しや小手先の対策が効かないような基準作りを行った方が良いのではないだろうか。何なら電気自動車規格と併せて考えるみたいな感じで新たなジャンルの車を作っても良い。ガソリンの軽自動車に相当するようなEVの規格で、車重が増えがちなEV版軽車両の安全基準や税制その他の新設だ。どうせEV全盛になったら日本国の事だから自動車電気税みたいなものを導入するに決まっている。今はまだ炭素税云々と言っているが、EV全盛になれば炭素税は手に入らなくなってしまう。

◆ トヨタの軽自動車分野参入は、補助金カットで国内需要が相当落ち込む事への対処だそうだ。軽自動車のシェアは3割もあると言う事で、これは無視できない。トヨタ的にはレクサスブランドの国内導入時に次ぐ改革的戦略変更と位置づけているらしい。そのレクサスも時代が悪かったというか戦略がダメだったというかで、どうにも冴えない。
もうすぐ発売されるCT200hがヒットするのかによっても状況は変わってくるとは思うが、ようするに割高なトヨタ車としてのイメージしか出来上がっていないところに失敗の原点があると思う。中身的にはずいぶんカネをかけた部分もあるのに、肝心の外観がトヨタそのものだったり、トヨタエンブレムの車にでっかいレクサスマーク付ければ良いやみたいな(実際そうした車は山ほど走っている)部分もマイナスだ。

◆ ハリアーとレクサス扱いの同車は一体何が違うのかみたいな話もあった。まあわかりやすく言うとレクサス代が添加されているので高いです、みたいな。細かいところではLEDヘッドライトが付いているとか一部意匠が異なるとかはあるようだが普通の人には分からない。普通の人には分からないが価格が高いとなれば、一体付加価値をどこの求めればいいのだという話になる。一方で小型車や軽自動車はそれ自体に価値があると(今は)見られているから売れる。なんて言うとトヨタはレクサスブランドで軽自動車を売り出すとか言い出しそうだ。


ボールペン(10/20)
◆ ボールペンというとペン先にインクの塊などが出来たりして、それが紙にくっついて、その上をこすったりすると汚らしくインクが広がる。という感じだったが、今は違う。主にインクの発達なのかも知れないがインクが垂れ落ちるなどと言う事は皆無になった。得に水性インクのボールペンは書きやすくて細い線も大丈夫と、使いやすい。色も最近では色鉛筆に迫るほどの多色展開で、その色も美しい。ボールペンは重力でインクが下がってくる事を利用するものなので上を向けて字を書こうとしてもかすれてしまう。が、これは従来からガス封入型のものがあり、インクを内部のガスで押しているので上を向けても使える。

◆ 水性インクのボールペン登場以来大きなヒットがなかったと言われる業界だが、パイロットの消せるボールペンは大ヒットと呼ぶにふさわしい売れ行きだったとか。これが発売されたのは2007年だが、今年は三菱鉛筆からも消せるボールペン、ユニボールファントムが発売された。両者を比較してみるとフリクションの方がインクが濃いめというか黒い感じでファントムは少し色が薄い。インクが無色化する温度は双方ともに60℃前後だそうなのだが、いったん無色化したインクが再度着床されるのはファントムが0℃前後であるのに対してフリクションは-20℃を謳う。これら消せるインクは熱で無色化するため感熱紙に書いて消そうとすると感熱紙ごと黒くなってしまう。

◆ 消せるボールペンはインクが乾きやすいそうで、ノック式の開発には苦労が伴ったらしい。通常のボールペンであれば使い終わったらキャップをかぶせるのが普通で、そうするとインクの感想はある程度防げる。しかしノック式の場合はペン先の出る穴がふさがるわけではない(蛍光ペンなどは穴がふさがる仕組み)のでインクが乾く。ペーパレスというか電子機器全盛となって筆記具の需要は減っているのではないのだろうか。逆に高級品とか趣味の一品みたいな感じで万年筆が売れたという話も聞くが、市場全体ではどうなのだろうか。ボールペンはともかくとして、シャープペンは従来はかなり使った。替え芯を買ってくる事も普通だったのだが、最近では芯を替えるというか芯が無くなる事自体が少なくなった。

◆ デスクの周りにシャープペンはあるが、そこには取引業者の社名が入っていたりして、要するに頂き物なのだ。で、芯が無くなる頃にまた別のものを頂けたりするわけで、でも捨てるのもかわいそうだからペン立てに… と、そんなペンだらけでペン立てがいっぱいになっている。シャープペンをよく使っていた頃に買った何本かのStaedtlerも金属部分にはうっすらさびが浮いている。もちろん機能には全く問題が無く、ちゃんとシャープペンとして機能している。
アタッシュにも筆記用具は入れてあるが、ボールペンとシャープペンになるもの、後は普通のボールペンなどだ。シャープペンが書けなくなるのは芯が無くなった時だが、油性ボールペンはしばらく使わないでおくとインクの出が悪くなる事がある。なのでボールペンは2本携帯というわけ。そのほかにレーザポインタも入っていたのだが、いつからか不明だが壊れてしまった。ハイパワーのグリーンレーザは明るい所での視認性も抜群だったのに。


米国でも売れる(10/19)
◆ 日産のEV、リーフが米国でも予定販売台数の予約に達したそうだ。日本での販売価格は376万円だが、米国価格は大幅にダンピングされた約275万円である。まあ装備品などが同一とは限らないのでダンピングとばかりは言えないだろうが、ならばなぜ日本でもベーシックモデルを発売しないのだろうか。この手の価格差は各メーカともにあって、逆輸入モデルの方が安いなんて事もあり得る。それはともかくとして、米国ではEV購入に補助金が出るので、200万円ちょっとでリーフが手に入る事になる。

◆ ライバルはシボレーボルトになりそうだが、あちらはシリーズハイブリッドだ。トヨタもプリウスのプラグインハイブリッド車を開発しており、Li-ion電池によって20km以上のEVモードでの航続距離を誇る。
確かにインフラ問題が完全に解決していない現時点において完全EVは不安があるのも事実だ。トヨタによればガソリンと電気のエネルギ密度差は50倍にもなり、フルEVは実用的ではないのだという。まあトヨタはFCEVよりハイブリッドの方が効率的だとしてハイブリッド車を売っているわけで、自社に不利になるデータは出したくないという気持ちもあるだろう。

◆ といっても50kgのガソリンを積んだ車と50kgの電池を積んだ車のどちらが航続距離が長いかと言われればエネルギ密度の差は明らかだ。同じように50kgの水素を積んだ車と比較しても差は大きい。電池や水素の場合はその容器が重いわけで、中身は実は重くはなかったりする。もちろん水素となると本当の意味で密度を上げにくいから、まあ仕方がないと言ってしまえば仕方がない。液体水素が使えれば良いが、それにしてもガソリンにはかなわないだろう。何しろガソリンには炭素という重い成分も入っているのだ。

◆ ハイブリッド車も良いが燃料費と車両代を考えると割に合わない。もちろん燃費の良い車に乗って多少でも環境悪化を防ごうという気持ちにカネを払うのは悪くはないと思う。それにプリウスは売れているからブームに乗るという気分も味わえる。EVにしても問題はその価格だ。電池代を何とかしなければ安くは出来ないし充電時間の問題もある。個人的には充電が5分で終わるなら航続距離は100kmでも我慢できる。高速道路走行時の100kmごとに充電に停車するのはかなり面倒な事ではあるが、燃料コストの安さがその面倒さを許容させるかも知れない。一方で町中であれば100kmの航続距離で不便は余りない。ただしデパートやスーパーなどの駐車場で充電できれば、だ。

◆ EVがブームになるかどうかは車両価格もあるがガソリン価格が大きな影響力を持つだろう。ガソリン価格が少し下がってくると大型中古車の動きが良くなると中古車店が言うように、ほんの1割のガソリン価格差に敏感に反応する。今は比較的落ち着いているガソリン価格なのだが今後どうなるかは誰にも分からない。EVの普及が広まれば需給のバランスからガソリン価格は値崩れするかも知れないではないか。
赤字高速道路建設に回す金を、全国の充電インフラ整備費とすれば一気にEV普及となるかも知れない。それこそ過疎地の一軒家だって自宅で充電が可能となればさほど不便とは言えないのではないだろうか。


新巨人の星(10/18)
◆ Gyaoの無料動画、巨人の星が最終回を迎えて翌週からは新巨人の星が配信されている。実は私は新巨人の星を観た記憶がない。梶原一騎氏原作、川崎のぼる氏の絵によるこの作品は、不幸な作品としてとらえられている感もある。梶原氏の人気はピークを過ぎ、様々なスキャンダルにまみれていた頃だという。
川崎氏は多数の連載を抱える人気作家となっていて、新巨人の星に力が入っていなかったのではないかと見る向きもある。何となくあしたのジョー的な描写もあったりして、いわゆる大人向け?の作品になっているのかも知れない。なおこの後にも新巨人の星2や特別編と題された作品があったようだが私の記憶にはない。

◆ 舞台は昭和50年、勝てない長島ジャイアンツの試合から始まる。この年に何があったのかを調べてみるとマイクロソフト社が設立された年でもあるし、あのジョーズ(サメ、映画)が公開された年でもあった。邦画ではトラック野郎、音楽では沢田健二やキャンディーズ全盛時代か。
星飛雄馬は左腕の筋肉を破壊されたという設定から少々変更されていて、肩を壊した(抜いたと表現されている)設定だ。従って普段の生活に支障はないが遠投が出来ない程度の弱りかたである。巨人の星では腕の筋肉が破壊されて左手の自由が効かなくなるほどの状態に陥るとされていた。

◆ 野球を捨てきれない星飛雄馬が再びプロの世界に入っていく、その序盤から物語は始まる。草野球の有料ピンチヒッターの姿を父一徹や、すでに球界を去った花形に発見される。昭和50年と言えば高度成長期からオイルショック、それによる不況、自動車の世界では排ガス規制の強化などの時期だったと思う。
アニメに登場する家屋などは少々古風に感じられもするが、あんな風だったのかなぁ。排ガス規制はホンダがCVCC方式で、マツダはサーマルリアクタで対策を先行した。当時は燃焼速度を遅くする事によってNOxの発生を減らすというのが排ガス対策の基本だったように思う。トヨタと日産は排ガス対策に後れ、得にトヨタはホンダの技術を買うなどしてみたがうまく行かなかった。日産は比較的早い時期から触媒搭載を行い、その後トヨタもこれに続く事になる。

◆ CVCCは現在で言うところの層状燃焼(GDIなどもそれ)みたいな考え方で、副燃焼室内を濃いめの混合機として着火を促進し、そこから噴出した火炎によって燃焼室内の希薄混合機に着火させるというもの。当時は酸化触媒がメインであり、NOxはエンジン自体で減らす必要があった。ちなみにロータリエンジンは燃焼温度が低い(放熱性が高い)ために元々NOxが少なく、吹き抜けによるCOやHCが多かったためにサーマルリアクタが有効に働いた。
クリアする事が出来ないほど厳しい規制と言われたマスキー法を後処理装置なしでクリアしたのは素晴らしい事で、日本の自動車産業が元気だった証拠だと思う。

◆ そんな昭和50年代なのだが、強くない巨人軍もあって野球というスポーツから人々の目が少し離れていった頃だったのかも知れない。それでも夏は(AM)ラジオで野球中継を聞くみたいなスタイルが一般的だったと思う。ラジオやTVからの野球中継の音を聞いて夏を感じたものだった。といっても私は野球に興味があったわけでもないので、球界史の事は全然といって良いほど知らない。ちなみにこの年は川上哲治氏の引退試合が行われたのだそうだ。


スーパーマン(10/17)
◆ ずいぶん前にスーパーとウルトラのことを書いた事がある。スーパーマンとウルトラマンはどちらが上位なのだろうか。このスーパーとウルトラの違いは時代と共に使われ方が変わる説もある。周波数レンジだとUHFが300MHz〜3GHzでSHFは3GHz〜30GHzでSuperの方が上だ。もしかするとこの呼び名が生まれた当時はSuperが上だったのかも知れない。が、周波数帯に関しては後からくっつけた説もある。日本語の呼び方でマイクロ波というものがあるが、これはUHF帯を示していた(一応過去形)。しかしそれ以上の周波数はミリ波などとも呼ばれる。この表記は波長を表しているのだが、おそらくマイクロ波と呼び始めた頃のマイクロの意味はとても小さい(短い波長)から来ているのだろう。

◆ 昭和の初め頃にはVHF帯でも十分に高い周波数であり、それこそGHz帯なんて使えるのか?使うデバイスがあるのかみたいな感覚だったのではないかと思う。
周波数の計測には周波数カウンタを使うのが一般的で、これはディジタル回路で入力周波数をサンプリングして数える仕組みだ。つまり1GHzを計測するには1GHzに応答する回路が必要なわけで、これが実現できない事には周波数を計測する事が出来ない。では全く不可能かというとそうでもなくて、だいたいの周波数であれば測る事も出来た。それは共振器を使って計測する手法で、共振周波数は共振器の物理的寸法に比例する事からQの高い共振器を使っておおよその周波数を計測するというもの。この逆の、さほど安定ではないが自励発振器もあり、これと似たようなものだ。

◆ その後PLLが一般的となり、きわめて正確な周波数が得られるようになった。PLL以外で正確な周波数を得ようとすれば水晶振動子などを組み合わせた周波数合成方式のシンセサイザが存在していた。原理的には10MHzから1MHzごとに19MHzまで切り替えられる発振器を用意する。この発振器の周波数を1/10に分周して同じユニットの周波数と合成する。この出力は10MHz〜19MHzまで0.1MHz刻みに変化させる事が出来るようになり、さらにそれをもう一段加えると10MHz〜29MHzまで0.01MHz刻みで変化させる事が出来るようになる。

◆ PLLはループを構成しているので応答速度という概念が存在するが、水晶振動子切り替え方式はこれがないしC/Nも十分に高かったが回路規模は大きかった。
PLLも従来のインテジャータイプからフラクショナルが主流になりつつある。比較周波数を高く取れるフラクショナルは切り替え時間も短くループノイズも抑制しやすい。PLL登場以前は安定な自励発振器設計のための様々な技術や回路が考案され、温度補償型の部品などを駆使して安定度を上げたものだ。現在でも発振回路の基本性能を上げる事は大切ではあるが、安定度はディジタル任せという感じもする。こうした時代の変化と同じようにスーパーやウルトラやミリ波やマイクロ波の概念も変わってきているのだろうか。

◆ 日本語の辞書によればSuperは大変優れている事、Ultraは極端な、という意味だとか。英英辞典だとSuperは普通よりも良いこと、Ultraは一定の限界以上みたいなニュアンスらしい。テニスラケットのグリップサイズの表記にも色々あるようで、SL(SuperLight)、USL(Ultra Super Light)、UXL(Ultra eXtra Light)と、SuperとUltraが混在している。


焼けはあったか(10/16)
◆ プラズマテレビの稼働時間は定かではないが、輝度その他の設定はデフォルト値のまま使い続けていた。
使用頻度はごく一般的だと思うが、その状態で8年程度経過した。16 9の画面で4 3放送を見ると、左右の黒帯の部分との境目に焼けが目立つとかとも言われたものだがこのあたりの耐久性は問題なかった。同じ画像を長時間映したままにするなとか、ゲームをやるとゲーム焼けするとか、発売当時には神経質な事も言われていたが、結果からすると気にする必要はないと言える。

◆ PDC時代のNEC移動機にはスクリーンセーバみたいなものが搭載されていた時期があった。NEC曰く、画面焼けを防止するものだと。へ〜、液晶でも焼けると言う概念が存在するのかと当時は思ったものだ。確かに液晶パネルにDCを加えたりすれば動作がおかしくなったりはするが、通常使用状態ではよほどの事がない限り像が残ったりする事はないし、そう見えるような状態になったとしても電源を切って放置しておくと直るはずだ。ではNECは何を根拠にスクリーンセーバなるものを実装したのだろう。NEC製の液晶が弱かったとか、そんな事だったのかも知れない。当時はTFTだTFDだと色々やっていた頃だったし。

◆ テレビの話だと、これはPC用のモニタも同様なのだが液晶パネルの寿命よりも先にバックライトの寿命がやってくる。シャープでは6万時間程度で輝度半減と言っている。
プラズマの場合はメーカによっても差があるが、6万〜10万時間程度となっている。プラズマの場合は電源ON-OFF頻度や使用環境による寿命差は無いのだが、バックライト寿命はON-OFFを繰り返すと低下する。そこで登場したのがLEDバックライトで、メーカによっては10万時間程度の耐久性を誇るものもあるが、実はシャープの安価シリーズLEDバックライトモデルは寿命が3万時間でCFLよりも短い事をどれほどの人が知っているのだろうか。なおこの夏モデルは、シャープは全機種LEDバックライトになっているかも。LEDバックライトの場合はLEDの輝度制御が効くのでカタログ上コントラスト数値がプラズマ並みになっているが実際にそのコントラストで画像が見られるわけでもない。LEDバックライトモデルはCFLより色温度が高いのか、液晶テレビの暖色系が出にくい点が強調されている感もある。この比較写真などはその特徴が出ていると思う。彩度が低いわけではないが出にくい色がある感じ。コントラストの違いはこれが分かりやすい。

◆ 消費電力はカタログ値は液晶の方がずっと少ない。液晶はバックライトがほぼ一定輝度で光るので消費電力は画面の状態によって変化しないが、プラズマの場合は真っ黒な画面を表示している時には消費電力量が激減する。とは言ってもプラズマテレビの多くはクーリングファンが付いているし、やはり消費電力的には(特に50インチ以下では)液晶テレビより多いのだろう。クーリングファンと言えばそれの寿命も問題になる。が、8年ほど使ったプラズマテレビのファンは一つも壊れてはいなかった。蛍光体の劣化による色合いの変化も語られる事が多いのだが、こればかりは新品と比較してみた事がないから分からない。ただし特別おかしな感じを抱かなかったのも事実である。

◆ 液晶テレビの色合いというか映り方全般に関してだが、どうも大型パネルになるほど不自然さが目立つような気がする。小型テレビだとさほど違和感を感じないわけで、それは21インチ型でも26インチでも、だ。26インチの方は彩度が高すぎるかな、少し派手かなと思う。それが40インチ超になるともっと目立つ感じ。これがパネルの特性なのか人間の目の錯覚なのかはよく分からない。


液晶の色合い(10/15)
◆ 液晶テレビにも慣れてきた。慣れてきたので画質に関しても違和感は少なくなってきた。人間なんてそんなものである。では慣れるまではどうだったのか、プラズマの時はどうだったのかという話を書いてみよう。ブラウン管からプラズマへの変更時はあまり違和感は感じなかった。発色なども含めて不自然感は感じなかった。液晶はといえばプラズマとは明らかに違う。まず第一に彩度が高い事があるが、彩度を下げると色が出にくいというか特定の色が弱くなる感じがする。肌色なども不自然で汚く見える。色を出そうとすると暗くなるとか、おそらく相反する特性があるのだろう。
結局デフォルト設定だと彩度が高くコントラストも強めと言うがγカーブが立っているというか、そんな感じ。設定はかなり細かな部分までいじれる(色温度やγカーブ、彩度や明度その他)のだが、設定項目数がいくら多くてもなかなか自然な画質にはならない。

◆ 彩度やコントラストを低めにすると黒が出なくなってしまうので、何とも仕方がない感じだがγカーブを立てると何でもかんでも黒くなる。闇夜のカラスは映らない。暗いシーンの映画は表現力をそがれてしまう。なのでシーンプログラムみたいな感じで映画モードがある。彩度もコントラストも低めになるので黒つぶれは起きにくくなるが、暗い所も真っ暗くはならないし肌色などは明らかにくすむ。映画モードにすると黒は出なくなるが画質そのものは自然観を増す。
つまり、この状態でパネルのコントラストが高ければプラズマ並みの色再現性が得られる話だ。また彩度やγカーブを変えると黒の色が変わる。黒に色があるのかというのはおかしな感じだが、液晶の場合は無彩色の黒も無彩色ではないのだ。blogでiPhoneの液晶を斜めから撮った写真を載せた事があるが、大げさに言えばあんな感じ。黒は黒ではなく暗い青というか、うん、やはり青っぽいと表現するのが正しいのかなぁ、そんな感じ。色が付いているので黒さ加減に応じてその色合いが変化する。それも不自然さにつながっているはずだ。

◆ ただこれにも慣れてくるので、プラズマテレビを知らない(ブラウン管だと解像度その他の表現力が違いすぎる)と、これがフラットパネルテレビというものかで済んでしまいそうな気もする。量販店の店員が、画質を気にするならプラズマをと勧めるのもこのあたりに原因があるのだろう。なので50〜60インチを超えるようなサイズならプラズマが良いと思う。40インチ前後だと迷う所、それ以下だと液晶しか選べない。40インチ前後だと価格は液晶の方が安い。消費電力も少なく、軽い。
このあたりのどこに重点を置くかで、何を選ぶかになる。後はソースの違いによっても画質の向き不向きというか、デメリットが目立つか目立たないかがある。映画は特に、動きが速く輝度差が激しく黒が多くとなると液晶には厳しい。一方で普通のTV放送などだと液晶でもプラズマでもそう大きな違いは感じずに済む。
アニメなどは彩度の高い液晶の方が綺麗に見えるかも知れない。

◆ 従来使っていたプラズマテレビは画面の両側にスピーカの付いたタイプだった。今回の液晶テレビはパネル全体が画面だけみたいなスッキリデザインでスピーカが目立たない。ごく一般的な最近のデザインなのだが音質は独立したスピーカボックススタイルの方が好ましい。もっとも5.1chとか7.1chを組む事を考えるとTV内蔵スピーカはどうでも良いか。
ついでに一つ、インターネット接続機能はそこそこ使えるがブラウザの動作というかページ切り替えが遅い。


円高(10/14)
◆ 円高である。せっかくの先月の介入も副大臣の一言でパーになった。2兆円を吹っ飛ばしてくれたのだから能なし呼ばわりされても仕方がないだろう。介入で一息ついたというか、少なくとも精神的には多少楽になった企業もあっただろうが今の心境はどうなのだろう。Blogの方にも書いたが製造業は海外脱出が進む。これも仕方のない事だとは思うが、仕方がないねで放っておくのはどうかと思う。90円を割ったのが6月下旬で、この時は85円まで行ったら介入があるだろうとささやかれた。その85円は8月初旬に割り込み、9月中旬には82円台に入って介入、いったん86円近くに戻すも10月には81円台、この調子でいけば11月には79円台、年が明けた頃には76円台だ。(ここのところはユーロ主導でドルが売られている)
◆ バブル景気があった。つまりは適度を過ぎたインフレ気味な経済状態になったのだ。本来であれば金利をコントロールして景気の過熱を防がなくてはならない。しかし日本はそれを行わなかった。なぜかと言えば日本が高金利政策を行うと円高となり、米国経済にインパクトがあると言われたからだ。そう、今とはちょうど逆で米国は弱いドルを嫌った。こうした圧力から日本は金利の適切なコントロールが行えずに景気は過熱した。その後橋本首相は一気にバブルを破壊したものだから急速に景気は落ち込んだ。
本来であれば景気の過熱感を徐々に奪うように、資金の吸収や金利などを細かくコントロールしなければいけなかったわけだ。欧州でも同時期に景気過熱感のあった国もあったが、米国の要請や圧力に応じずに景気対策を行い、バブルにはならなかった。

◆ 今回の介入するしないにしても、諸外国にお伺いしてから決めるのが日本風だ。常に大切なのは諸外国様であり国民がどうなろうが関係はない。不景気で税収が減れば増税か、あるいは国債を出すか、適当につじつまを合わせておけば公務員の収入は減らない。ところが諸外国に逆らったりすると色々と仕事が増えるし、日本国民のようにねじ伏せる事も出来ないので最初から逆らったりしない。米軍基地問題も、まあ同じようなものだろう。戦後は終わったと言うけれど、未だに続く敗戦国の生き方なのか。とにかく外圧に弱い日本だから、孫さんだってたびたび米国に行っては頭を下げて、日本に圧力をかけてくれと訴えているのだ。

◆ 円高でエネルギコストや原材料コストが下がるから生活に影響はないとか、輸出企業はヘッジしているから問題ないという人がいる。エネルギコストがタダになったとしても、輸出がゼロになったら国民の生活は成り立たない。これは各国共に同様で、それぞれ得意な産業や生産品を世界に輸出して稼いでいる。だから自国通貨安が今のような状態では良いとされる訳で、それを覆すような屁理屈を言っても誰も納得しないだろう。円高阻止の姿勢をもしも1年前に見せていたら、ゼロ金利と資金供給量の拡大を1年前に行えていたら結果は変わっていたかもしれない。
しかし日銀にその気はなく、政府も欧米経済第一なので何も出来なかった。逆に言うと今になってゼロ金利政策が採れたのは、今更やってもねぇと諸外国から言われる程度にインパクトが失われたからなのかも知れない。

◆ 一昨日だったか81円台となったUSDに対して、財務大臣は口先介入を行ったが市場は反応しなかった。もはや口先介入も威力を失ったと言う事だ。もちろんゲンブツによる介入は効果絶大で、USDが上がったところを狙って輸出企業は手持ちのドルを売る。その意味では月に一度だけでもUSDが上がってくれれば輸出産業界は一息付ける事になる。そんな日本とは裏腹に、中国ではインフレ懸念で利上げ誘導だそうだ。


液晶VS.プラズマ(10/13)
◆ 液晶テレビとプラズマのメリットデメリットはおそらく皆様ご存じだろう。コントラストや残像、発色などの点ではプラズマが優れており、小型低価格品という面では液晶が優れている。この大きさによる双方のメリットデメリットは、従来は40インチあたりが分岐点かと言われていたが今ではもう少し大型かも知れない。液晶の技術進歩は著しく、残像問題も発色も以前に比較すれば雲泥の差といって良いほど良くなっている。とは言っても昨日書いたようにコントラストの違いはまさに桁違いであり、長波長側の発色という面でも液晶はちょっと苦しいものがある。しかし市場規模な拡大しており、今後ますます欠点は解消されると思う。多方式の自発光型ディスプレイが開発され、特性が良いも価格の面で普及しないのも液晶優位の流れを継続させる。

◆ TVの展示場所を見れば分かるとおり、プラズマは比較的暗い場所に展示されている。一方で液晶は明るい場所だ。
明るい場所に展示するとコントラストの低さが目立たないし、プラズマよりも輝度の高い液晶方式にとってはメリットが出せる訳だ。プラズマの場合は反対に、暗い場所で見ても残像もコントラストも大丈夫、そして最大輝度が低い(ピーク輝度は液晶より高い)のであまり明るい所で見せたくないなみたいな感じだ。しかし実際のリビングがTV売り場ほど明るいケースは無いわけで、昼間はともかく照明を落とした室内ではどうしても液晶のデメリットが見えてしまう。発色もプラズマに比較すると不自然というか彩度が高いというか、特定の色だけ濃いというか、黒は黒くないし、そんな感じだ。とにかくプラズマと比較すると違いは明確だが1週間使っていればそれが普通に見えてくる。
シャープご自慢の4原色も、それが分かるシーンであれば違いを見て取れるが、だったら最初からプラズマにした方が良いんじゃないのと言う感じもする。2台を並べれば特定の色合いで違いは分かるが、それ一台だとどうなのだろう。コントラストは慣れない。黒が黒く出ない所を見るたびにプラズマならもっと綺麗だっただろうなと思う。
黒はグレーというか濃い青というか、そんな感じだ。これは画質調整してもどうにもならない。
実はプラズマもコントラストは無限には出来なくて、プリ発光などなどの関係で多少は光る(今でもそうだと思う)のだ。今まで使っていたプラズマテレビでも、暗所では電源を入れるとわずかに画面全体が光るのが分かる。
液晶の場合は、これがハッキリ分かる。そのくらい違う。

◆ 残像に関しても暗い場所で見ると少々目立つ。カタログ仕様上は立派な値が示されていても、コントラストの低さと相まってやはり目立つ感じがする。良く言われる事だが映画を観るような場合はプラズマのメリットが活きると思う。ではなぜ今回液晶を選択したかというと、軽量で低消費電力で(多少)安価であったからだ。また小型TVを液晶化した事で、それらに慣れた事もある。ここで一台だけプラズマだと、やはり他の液晶テレビとの違いをいつまでも感じる事になる。50インチ以上を選択するならばプラズマの方が良いような気もするが、この点も今後液晶がシェアを伸ばすのではないだろうか。逆に3Dとなると応答速度の点で液晶は厳しいような気もする。最近ではリフレッシュレート2倍がスタンダード、4倍などだとカタログを飾る謳い文句になる。4倍を謳う液晶だとプラズマとそう変わらない感じもする。


液晶テレビ(10/12)
◆ 液晶テレビ購入3台目の話である。最初は21インチ、次は26インチ、そして今回は40インチのものを購入した。これは従来使っていたプラズマテレビの代替で、大きさはどうしようかなと思ったのだが似たようなサイズにした。ディスプレイサイズはあまり変わらないが筐体サイズはずいぶん違う。プラズマTVはスピーカが画面横に付いているのでその分大きいが、液晶テレビの方はそれがないのでコンパクトな感じ。パネルの解像度も液晶の方はフルハイビジョン対応であり、プラズマは1024×768でしかない。アスペクトレシオからすると正方画素じゃないんだな。
消費電力はプラズマの約430Wに対して液晶は120Wがカタログ値だ。質量もプラズマが50kg近くあるのに液晶は16kgとずいぶん違う。勿論プラズマ同士で比較すれば従来のものも最近のものも極端に変わる訳ではない。
このプラズマテレビは最初に購入したもの(VGA程度の解像度だったかも知れない)が不調になり無償交換されたもので2002年の発売当初価格は80万円程度だったと思う。10年後に価格は1/10になるのだろうか、いや、無理かななんて思っていたが今や40インチは10万円以下でも買える。10年を待たずして1/10以下になった訳だ。

◆ 仕様に関しては特に欲張らなかった。量販店で見比べたり店員の話を聞いたりもしたが、液晶テレビの品質はここ数年で大きく進歩した。従って数年後には更なる品質になっている可能性も高い。店員さん曰く、良くなったとは言ってもコントラストは低いですよと。なので、いわゆるハイエンドを買うならプラズマの方が良いのかも知れないし、だったら欲張った仕様にせずにリーズナブルな価格のものでも良いかな、と。コントラストに関してはカタログ値で見るだけでも液晶とプラズマではまさに桁が違う。
液晶では2万 1あたりのものが多いが、プラズマだと200万 1とか。ちなみに国産携帯電話が2千 1程度、Apppe自慢の網膜ディスプレイ液晶は800 1だ。(計測方法が同一かどうかは分からない)候補はSONYとPanasonicとシャープだ。SONYは故障の点が心配だったのでまず最初に脱落した。少なくとも5年くらいは動いて欲しい訳で、販売店では延長保証を勧められたがそれもなんか悔しい。アフターサービスや信頼性ではPanasonicがベストなのだが価格が少し高い。迷ったあげくシャープにしたが、これは前回買った26インチがシャープ製であり印象がさほど悪くなかった事もある。アフターに関してシャープでも嫌な思いをした事があるのだが、シェアも拡大した事だし時代が変わった事を期待しよう。TVの世界ではイメージをあげている同社ではあるが、やはり市場評価はワンランク下と言わざるを得ないのかな。特に海外では韓国メーカにも負ける評価(製品ではなく企業イメージ)だと言われる。

◆ バックライトはLEDではない。LEDバックライト品は色温度が高めで輝度も高い感じがした。なるほど色温度が高いからシャープは4原色とやらを始めたのかな。このあたりもこだわる理由にはならず、それは次に買い換える時にはすべてのテレビがLEDバックライトだろうなと思ったからでもある。3Dも同様に、あまり興味はなかった。何しろメガネをかけなければならない訳だし、寝転がって観ると3Dにはならない。観る人すべてが偏光メガネをかけて決まった場所に集まるなんて、おかしな宗教団体みたいで違和感がある。まあこのあたりは好き好きだし、数年後にはオール3Dの世界が広がっているのかも知れない。なので、今回は欲張らずに液晶に、しかもあえて大画面にもしなかった。
続く…


メルマガ(10/11)
◆ 私はいくつかのメルマガを受信している。というか登録するとメルマガ受信が必須なところもあって無理矢理送りつけられる的なものもある。そこそこ役立つかなと思うのは日本経済新聞のニュース速報で、これはケータイにも配信してもらっている。いわゆるヘッドラインというかタイトル程度しか配信されて来ず、残りを読みたければ有料でどうぞというヤツだ。しかしPCでは本数限定で無料で見られる場合もあるし、他のニュースサイトで見れば無料だったりするので有料登録はしていない。

◆ 日経系はものすごく沢山の種類のメルマガを出している。配信形態はメルマガ風って、それでは何の事か分からないかも知れないが記号などを使ってマークを作ってみたりすると言う、目立たせるには効果的だが無駄にスペースを食うだけで見にくいという、あの手法だ。結局最初の頃は目を通していたがやがてゴミ箱直行パターンが増える。たまに興味ある記事があれば読もうかな、どうしようかなと思っているうちに忘れてしまうとか、そんな程度のものだ。

◆ 確かにメルマガは当該記事への誘導がその役割であり、目立たせたり沢山の宣伝を載せたりしたくなるだろう。しかしそれは逆効果だと思う。例えばメルマガを受信して数回ならばそれも良いのだが、あとは淡々とRSSのごとく記事のタイトルとリンクだけを送ってくれれば事足りる。重要ではない記事に□□□□◇◇注目の話題◇◇□□□□なんて書かれても注目なんかしない。その記事が注目に値するかどうかは読者の感性にゆだねられているのだ。だからといってスポーツ新聞的な見出しもどうかとは思うのだが、まあ日経は何にしてもしつこいので社風が出ているという感じかなぁ。

◆ 従来は有料の号外ニュースを受信していた事もあった。これはこれで役立つというか、出かけていたりして世の中の動きが見られない時などは便利な感じがした。日本経済新聞のメルマガはこれと似ているが、さらに配信本数が少ないというか重要度の高い記事のみが送られてくると思えばいい。
記事じゃないな、タイトルだけだ。ちなみに速報が送られてきた時点でニュース記事ができあがっているのは送ってきた日本経済新聞程度で、他社の無料ニュースページでは公開されていないと思う。地震情報などと同じで有料のニュースは先に配信、それが終わってから時間をおいて無料のニュースサイトに記事が載るという感じだ。

◆ 気象庁の有料情報は、そもそも税金で出来ているのだからタダで配れよと思うのだが、民間のニュースは営利企業が行っている話なので少しでも早くニュースを知りたければカネを払うのは当然と言えば当然だ。ただ、先月の為替介入のニュースなどはマーケットニュースなどの方が早くそれを伝えていた。日本経済新聞は「介入した模様」という不確定なニュースが先に配信され、その後時間をおいて「介入しました」の速報が流れた。ちなみにニュースではないのだが、気象速報などはモバゲーとiコンシェルで受信しているがiコンシェルの方がかなり速く情報が来る。なのでモバゲーの方は降水確率メール以外用が無くなってしまった。


表示器事情(10/10)
◆ 液晶テレビというか液晶自体の品質や性能向上は日進月歩な感じがする。これも市場規模が大きいからで、液晶テレビは一気に市場に広がった。出始めの頃の液晶テレビは何ともひどいもので、残像は多いしコントラストは低いしでマトモとは言い難かった感がある。色合いも彩度が高いというか何というかで、明るいところでこそ目立って見えたがリビング程度の明るさの中では不自然さだけが強調された。

◆ ウチのプラズマテレビはディジタルチューナレスの時代のもので、購入後かなり時間が経っている。従ってコントラストも解像度も現在の製品に比較するとずっと悪い。液晶テレビを買った事はblogの方にも書いたのだが、その年代物の?プラズマテレビと比較しても安価な液晶テレビ(シャープ製)のコントラストは低かった。明るいところで見る分にはなんと言う事はないのだが、部屋の照明を暗くしたような場合は黒が黒く出ない事が気になる。それでもビジネスホテルにあるような韓国製の最安値テレビよりはマシなのだが、高価格品にはとうていかなわない。

◆ シャープは4原色テレビも出している。液晶はその特性上出しにくい色があり、それをカラーフィルタで補正しようというわけだ。こうすればバックライトの色温度を下げることなく色再現性を良くできる。
が、販売店で見比べてもなかなかその違いが分からない。専用のと言うか、販促用のソースならばそれが目立つように出来ているので「一目で違いが分かる」なんて表現が出来るのかも知れないが、普通の動画や放送ではなかなか。おそらく今後も液晶は進化し続けるだろう。有機ELやSEDが普及しないのも液晶の品質がどんどん向上しているからだ。

◆ 優れたものが売れるわけでもなく、しかし売れたものは優れているものだとするのがマーケットだ。かつてJVCとは別会社だった松下のVHS録画機はお世辞にも高画質とは言い難かった。しかしマーケティングの妙で売れ行きは良かった。世界一低画質のビデオデッキが世界一売れている。そんな風に言われたものだ。その後松下はJVCの技術を借りて画質競争にも参戦できる程度の力を身につけた。売れた事が開発力を付け、製品を良いものに発展させていく。
iPhoneの液晶もひどいものだった。iPhone派の人は大きくて見やすいとか低解像度にデメリットはないとか無理矢理なほめ方をしていたが、発色もコントラストも応答性も安物そのものだった。

◆ しかしiPhone4では全ての面において液晶品質は向上した。まさに日本のケータイ並み(というのは大げさか)に進化したのである。もちろんiPhone派の人は手のひらを返したかのごとく高解像度こそ命だなんて言い始めたのは言うまでもない。しかし、iPhone4の品質であれば文句を言う人も少ないだろう。国産ケータイに比較すればコントラストは低いのだが、この部分はコストに直接響くだけに改善が難しい。
かなり前になるが小型の液晶板の選定を行った事ながある。いくつかのメーカからサンプルを取り寄せて比較するのだが、まさしく性能と価格が比例していたのだ。視野角やコントラストを重視すればそれなりのカネを払う必要があるし、少し性能に妥協を入れればコスト削減が出来る。これはまさしく液晶テレビの価格と品質の差そのものなのだ。


バッテリ交換(10/9)
◆ Li-ionバッテリの価格はずいぶん安くなった。携帯電話に使われ始めた当時は、バッテリがダメになったら携帯電話丸ごと買い換えた方がお得とまで言われていた。現在はドコモならば500円相当、継続契約期間が一定以上ならば毎年新しい電池が貰える。SBMは消耗品などでも儲ける体制なのでバッテリ価格も高かったが、今も同じなのだろうか。ドコモのお下がりモデルなら、ドコモで電池を買った方がずっと良い。もちろん保証外ではあるが、そもそもSBMはたいした保証はしてくれない。

◆ 電池交換代が高いのがiPhoneで、これは自分では交換できないので仕方がないが約1万円だ。ウチのiPhoneもバッテリがダメになってきているが、交換せずに本体を捨てる予定だ。そもそも本体はタダなのにバッテリが1万円とは納得しがたい。まあ自分で交換する手がないわけでもないが、半田付けの出来ない人には不可能だ。iPhoneの電池は小さいのだが、iPadってどうなのだろう。話によるとiPhone同様の価格で、これもiPhoneと同様に本体丸ごと再生品と交換してくれるとか。まあ外観も綺麗になるのは良いがバックアップだリストアだと面倒な感じはする。

◆ BluetoothヘッドフォンはソニエリのHBH-DS205を使っているのだが、こいつのバッテリももう寿命だ。Apple製品と同じくバッテリ非交換型なので修理に出すか捨てるかの選択を強いられる。メーカに出せば交換してくれるとは思うが、vaio修理だと基本料が2万円とか平気で言われるわけで、果たして新品価格とどちらが安いのか。ちなみにコイツは新品で買っても1万円しないし、もちろん今は生産終了品になっている。元々バッテリ動作時間が長いので多少バッテリがヘバって来てもすぐに使用に耐えなくなるわけではないが、充電器を外すと1時間ほどで(動作状態)バッテリインジケータの目盛りが減ってしまう。

◆ 小型でしかも電池交換可能なBluetoothイヤフォンセットがあるのかどうかも調べてはいないが、電池交換できたとして、交換するかどうかは電池価格次第かな。家庭用コードレス電話のニカドも数年使うとヘバって来るが、まあこれはそう高額なものではないので交換して使っている。あ、そういえばPabnasonicの充電式掃除機の電池もダメになっているんだっけ。これは容量が大きそうだから安くはないんだろうなぁ。これも販売価格は1万円程度なのだが、Bluetoothは本体ごと買い換えても良いかなと思うのに掃除機は電池を交換したくなると言う、なんか不思議だ。掃除機はモータと電池だけでBluetoothは電子機器だから??うーん、こう考えるのは私だけなのだろうか。

◆ この掃除機のバッテリは複数本直列になっていたのではないかと思う。電動ドライバなどだとセルのアンバランスによる劣化を防ぐためにシングルセル(1.2V動作)のものもある。電動工具など大電力を消費するものだと1.2V動作は厳しいのかも知れないが、ニカドやNi-MHの場合で使用条件が過酷な場合は直列使用しない方が良いのかも知れない。
電動工具だと質量などの点でLi-ion化が進かも知れないが、安価で取り扱いの楽なNi-MHも低価格商品にはふさわしいと思う。何より充電管理が楽で過充電に強い(やり過ぎれば壊れる)ので、充電マネジメント部分のコスト低減が可能になる。簡単なものだと低電圧充電そのままみたいな、10時間以上は充電しないでくださいの一言で片付けられていたりして。


SEO(10/8)
◆ インチキSEO業者に関しては過去に書いて事があるが、それだけ多くの業者がひしめくと言う事は、それだけ儲かる事を意味しているのだと思う。つまり、検索エンジンでの上位表示獲得は競争というか戦争のようなものであり、戦いが続く限り武器商人は儲かるみたいなものだ。しかしサイト運営者にとっては戦争を勝ち抜く事がビジネスの成功とばかりに武器を買い続ける。いったい誰が一番儲けているのだろう。

◆ F&Fの場合は物売りをしている訳ではないのでSEO云々はあまり関係がない。もっともポリラックとか太陽ポリマーで比較的検索順位が高いのはありがたいとは思う。勿論SEO対策などと言うような事は全く行っていないし、ページ構成だって昔のままだからSEOに効果的であるとはとてもではないが言えない。blogのトラックバックは受け手もいないしトラックバックもしていない。一時期はトラックバックspamが大量に発生していたが、今はどうなのだろう。これはSEO的には被リンク数の確保と言う事になる訳だが、Googleなどはリンクの質もチェックするようなので今でも効果があるのかどうかは不明だ。
昔からあって今も続いているものにレファラーspamがある。F&Fに昔からしつこくレファーを送ってくるのはcojicoji.comだかcojicoji.jpだか、確かそんなドメインだったと思う。アクセス制限はしていないが、しつこいのでアクセス解析には表示しないようにしてある。

◆ あるキーワードで検索して時の順位を売っているのがSEO業者だ。業者側も様々なそれっぽい検索ワードをひっさげて営業を行っているが、実際にそのワードでそのサイトが検索されているかどうかは分からない。以前見たネットショッピング系blogでは、SEO業者の言うままに数十万円をつぎ込んで検索順位を上げたが客が増えなかったと不満を書いていた。この場合、このSEO業者はそのショップからの注文を二度と受ける事が出来ないだろう。逆にもしも効果があれば継続的な作業が依頼される訳で、それは儲けにつながる。

◆ 広告掲載にしてもそうなのだがアフィリエイトも稼ぐべく努力をしないといけないのだろうなと思う。リンクはすべてアフィリエイトコード付きみたいな感じで、その広告に合わせた記事を書くくらいの勢いがなければ効率的に収益は上げられないように思う。F&Fの場合はプレゼントの原資みたいなものなので皆様の協力が得られている事は十分に理解しているし、有り難い事だと思う。自分の懐が潤わなくても有り難いかと言われれば、そもそも非商業サイトなのでからそれまででしょうという事だ。確かに回線代を出したい、電気代の足しにしたいと思っている方も多いとは思うし、私だってサーバを買いたいなとか、まあ色々ある。でもアクセスしてくださる皆さんのおかげでこのサイトも続いているんだよなと思うと、結局は持ち出しになってもプレゼント企画をやってみようか、みたいな。

◆ アクセス数自体は横ばいな感じで、ここから先に行くにはもっと何かを考える必要があると思う。しかしアクセス数が増えて儲かるのは商業サイトだし、個人の趣味のサイトで何を目的にするのかと言われると答えに困る。要するにマイペースで、好きな時に好きな事を書いているのが個人サイトの最終形なんだろうな。
商業サイトのSEO合戦もどこ吹く風で知らん顔、そんな気楽さが長続きの秘訣なのかも知れない。


モバイル放送(10/7)
◆ mmbiに免許が下りる事となったモバイル放送競争だが、今後はどのように発展していくのだろうか。競争に敗れたKDDIは、単に放送という事ならばワンセグと代わらないとしている。KDDIの考えるモバイル放送は放送ではなくマルチメディアストリームだというのだ。もっともこうなると、じゃあ携帯電話通信網を使ったVOD的なマルチメディア放送とどこが違うのかとなる。何となくシステム先行で中身の部分が語られていないような気がする。一般利用者にしてみれば伝送方式はどうでも良くて、問題はソフトが素晴らしいかどうか、カネを払って見るに値するかどうかだ。

◆ KDDIにしてもドコモ陣営にしても、モバイル放送は有料サービスという位置づけだ。KDDIは千円前後、ドコモ陣営は300円程度が良いとしていた。ドコモの根拠はBeeTVにあり、KDDIは価格の根拠は分からないが衛星有料放送などを参考にしたのかも知れない。無料の放送ならばワンセグがあるわけで、スカイツリーが出来れば実質的受信可能エリアもさらに広がるだろう。モバイル放送のスカイツリーからの送信を行うようだが、波長が長いので屋内などへの浸透性は良くなる。その反面、波長が長いのでアンテナ効率が上がらずに実質的受信感度は低下するだろう。それこそイヤフォンコードをアンテナにするなどの、何かしらの対策が必要になる。

◆ KDDIがISDB-Tmmによるモバイル放送に参入するか否かは現時点では不明だ。やはり競争に負けたという悔しさが会見からも伝わってきており、詳細仕様が公開されていないのだから参加するもしないも無いみたいな発言だった。ドコモはMediaFLOが採用されたらモバイル放送には参入しない(IPベースで自力でやる)みたいな事を言っていたが、最近弱り目のKDDIとしては悩ましいところだろう。こればかりは免許がなければ出来ない事であり、勝手に放送開始というわけにはいかない。SBMならばWiFiで送信するとか考えそうな気もするが、大手KDDIがメチャクチャな事をする訳にはいかない。

◆ スマートフォンでの出遅れを考えると、モバイル放送開始時に対応機種を出したいとする方針もあるだろう。おそらく今後はワンセグとモバイル放送のデュアルプロトコル対応受信チップも出てくるはずで、それを使えばいい。MediaFLOが勝ったならクアルコムのチップにその機能が内蔵された可能性もあるが今となってはそれは望めない。
放送開始は2012年が予定されていて、残された時間は少ない。おそらくワンセグ受信機やデバイスを作っているメーカは設計に取りかかっているものと思われるが、それこそVHS対βの時のようにSONYにはVHS陣営の最新技術が提供されないみたいな事になればKDDIは出遅れてしまう。

◆ SBMはmmbi陣営だが、iPhone以外はあまり売れていない現状で対応ケータイを開発する余力があるのかどうかもビミョーだ。従来路線でドコモのお下がりがもらえればいいが、意匠設計を含めてドコモが買い上げる風な動きになってきている現在はそれも難しい可能性がある。あのシャープでさえも義理を欠くSBMにはついて行けないみたいな話もある。ちなみにシャープはワンセグ受信ワンチップデバイスなども作っているわけで、携帯電話端末メーカの中では比較的力の強い存在なのだ。


変化の時(10/6)
◆ アナログケータイからPDCに変化した頃、インターネット常時接続は一般的ではなかったし、インターネット接続自体も一般的ではなかった。PDCからFOMAへの変化の時期にはインターネットも一般化しつつあり、多くの情報が得られる環境が整ってきていたと言える。
携帯電話の変化という意味ではPDC時代がもっとも活発だったのかも知れない。新しい機能や新しいサービスの登場などもあり、また普及の時期とも重なって市場規模は拡大の一途だった。FOMAへの変化が起きてしばらくするとそれらも落ち着いてくる。HSDPAの導入などの通信環境の変化はあったがハイスピードエリアの広がりとともに高速通信が普通な時代になった。ちなみにドコモはハイスピードエリア率100%だが、SBMは全国主要都市を中心にした特定のエリア(としか言いようがない)にとどまっている。

◆ ここ最近の変化はスマートフォンブームだろうか。iPhoneは比較的よく売れたのでブームといっても良いかもしれない。果たしてこのままスマートフォンが増えていくのか、それともうまくバランスしたところで棲み分けが起こるのかはよくわからない。海外においてスマートフォンは高機能携帯電話に違いないのだが、日本のケータイ自体が高機能なので我が国においての存在意義は世界のスタンダードとは少し異なると思う。通信方式という話しでは今年の末からLTEが開始される。
W-CDMAでは世界のトップを切ったドコモだが、LTE化という点では世界初ではない。

◆ ドコモは今年の末から商用サービスを開始し、来年には音声移動機の一部もLTEに対応させる計画だ。周波数利用効率と通信制御、システム制御などを鑑みればCDMA方式よりメリットが多いと私は思うし、だからこそ世界の事業者がLTEに向かうわけだ。もっともSBMなどはLTEは投資コストが高いという理由でしばらくはCDMA方式にとどまるという。CDMA方式も当面廃れるものではなく、ドコモにしても音声のIP化が行われるまではCDMA方式を併用する。確かにコスト的に見ればCDMA方式を拡張した方がお得だとは思うが、周波数利用効率が上がらないことには通信コストが下げられない。このあたりのバランスで、おそらく加入者の多いドコモはLTE化を取ったのだろう。またDC-HSPAやHSPA+を今導入すれば数年間(SBMは機器の消却年数を長くして見た目の資産減少を防いでいるのでもっと長期)はそれを使い続けることになる。果たしてこの投資が得なのか否かは数年後の通信環境をどう予測するかにもよるだろう。

◆ 孫さんはiPhoneがあればPCは要らない、FTTHは要らないと声を張り上げたが、今は一転してFTTHが必須であるとの論に変わった。曰く、無線通信ではトラフィックをさばききれないというわけで、確かにSBMのネットワークは弱いのでそういうことになるだろう。LTEはIMT-Advanceとシームレスな接続を規格としているが、そのLTE化が遅れるSBMにとってのIMT-Advance(4G)はずっと先の話にしかならず、広帯高速無線通信の世界から取り残されることを危惧しているのかも知れない。しかし有線ネットワークは移動体には使えない。固定通信であれば高速なFTTH網は主要都市ではすでに使える状態にあり、地方部にまでこれを張り巡らせるのとトラフィック集中云々の話しは全く別だ。でもそういう話しにしないとFTTHの全国普及を推せないわけで、FTTH主流になってくれないとYBBはADSLを廃止できない。斜陽なADSLを何かの理由を付けて廃止したいと考える孫さんの思惑はいかに。


子供(10/5)
◆ 子供はすごいと思う。教えれば何でもどんどん覚えていく。経験などに基づくものはもちろんダメなのだが、記憶力というか吸収力は大人の比ではない。なので暗記型の勉強法などというものが存在する。何でも暗記してしまうわけで、たとえば2の16乗の計算方法など知らなくても、答えが6553565536である事を暗記すればいい。考えてみればかけ算だって暗記しているわけで、9×9を計算するときに9を9回足しているというわけではない。ただし暗記なので応用は利かない。簡単な応用も出来ない。「そんな事は習っていません」で済ませようとしてしまう。

◆ 暗記や理論ではない覚えが重要なのがスポーツの世界だ。これも幼少期から鍛えられた人が優秀であるのは間違いのない事実であり、つまりテクニックなどを身につけるには子供の方が良いというわけだ。ただし子供の頃に優秀な成績を収めたからと言って大人になってもそれが持続するかどうかはまた別問題だ。その点で行くと政治家(家)に生まれた子供は優秀な政治家になりそうなものだが、実際はそうとも言えない。その職業に恵まれた環境と、その職業に適した教育は別なのだろうか。

◆ ゴッドハンド輝と一緒に医療現場見学をしようと題されたイベントがあった。医療に興味はあるがもちろん医者ではない中高生が医療を学ぶみたいな感じで、実験体験装置を使った心臓血管の冠動脈吻合手術などを経験したそうだ。最初は恐る恐るだった中高生も、慣れるに従ってルーペなしでどんどん吻合していくほどに技術は向上したという。これを見た医師は、子供の吸収力の早さに驚いたとコメントしている。子供にも得意な分野とそうでない分野はあるだろうから、全ての子供が冠動脈吻合を得意とするとはもちろん言えないのだが、こうしたテクニックに関する部分は頭で覚えるよりも体で覚えろ的な、若年時の教育がものを言いそうだ。

◆ そんな好奇心旺盛な子供の能力を引き出そうとしないのはサラリーマン教員、公務員教員だ。それこそ毎日のように事件は起こすが教育に熱心だという話はあまり聞かない。仕事は大変だの辛いだのという愚痴も聞くが、だったらやめればいい。
職業選択の自由があるのだから、文句を言うのならばやめていただいた方が良いだろう。教員は神様であれなどと言うつもりは無いのだが、教員自身が教育などに興味や情熱を持っていなかったら、子供はつまらない教師につまらない勉強を教わっている事になる。なので勉強したい子供は塾に逃げる。塾の講師や私立学校の教員は成績によって査定されるから教える側も必死なのだ。

◆ 中堅の私立学校ともなれば進学率も査定の対象だ。
落ちこぼれも浪人も許されないから、それこそ必死に教える。夏休みや冬休みも、場合によっては家庭教師じみた事までして教える。そうやってクラス全体の成績を引き上げないと担任から外される。担任を外されると給料は下がり、出世の道も遠のく。これもサラリーマン教員には違いないが、公務員教員とは全く違ったタイプのサラリーマン教員だ。そんな私立校で人気が出た教員は塾に勤め先を変える。うまくすれば給料は2倍になり、労働時間は半分になる。


3Dの時(10/4)
◆ TVもPCも3D化が進んでいる。PCの方は高速なグラフィックアダプタが必要と言う事で高額になりやすい。逆に高速グラフィック描画が可能なので2D動作時の高速性を売りにしているモデルもある。
PCだと偏光板方式と液晶シャッタ方式があり、液晶シャッタ方式の方が高額にはなるが視野角は広い。TVの場合は偏光板方式がほとんどだろう。この方式は適正な位置から適正な角度で見る事が必要であり、寝転がって観ようとすると3Dにならないというか偏光めがねの威力が無くなってしまう。
もしやレンズを回転式にしたらどうかなとか思ったのだが、表示側も90度角度を変えないといけないのかな。

◆ 偏光板方式はあまり画面の暗さは目立たないが、液晶シャッタ方式は明るさがかなり低下したように見える。その瞬間では片目でしか見ていないので透過率50%のフィルタを通しているようなものか。
果たして3Dはブームを超えて実用的なものになっていくのかどうか。PC販売コーナの人はゲームや一部の映画が3D対応になっているくらいで、今後の展開はソフト次第ですねみたいな事は言っていた。ただ上に書いたようにグラフィック性能が高いですから2Dで使っても満足できますよと言って売る、いわゆる高級品?扱いのPCという位置づけで人気は低くはないと言っていた。

◆ TVの方は、各社ともに3Dを前面に出している訳で、SONYは40インチ以上は3D対応をスタンダードにするのだとか。PCに関しても3D対応でフルハイビジョン解像度を売りにするモデルを出すとの事。まあこちらもソース次第というかゲーム次第かな。いやゲームだったらゲーム機を3D化する方向でなければいけないのか。一時期に比較するとマーケットが縮小したと言われる据え置き型ゲーム機市場が活性化されれば面白いが、そういえばポータブルゲーム機も3D化モデルが出てくるんだった。TVの方は寝転がって観られないのは不便かも。しかも3Dで観る時には家族全員めがねをかけないといけない。
めがねをかけないで画面を観れば二重に像が映る訳だから、それこそ観られたものではない。だとするならばむしろHMDみたいなものの方が良くないかい?みたいな。どうせめがねをかけるなら、そのめがねにディスプレイが内蔵されていれば良い。
これなら寝転がろうが横から見ようが3Dはばっちりだ。

◆ HMDはかなり前から売られてはいるが流行らない。
やはり電線付きで軽くないめがねは邪魔なのだろうか。だとするならば、同じように電線のくっついた液晶シャッタめがねも邪魔?やがて無線や赤外線を使ったワイヤレスになるかな。しかしそうするとバッテリの消耗が気になったりして、面倒くさがり屋の私には今ひとつマッチしない感じもする。3D化には付加価値があり利益を出しやすいというのもメーカにとってはありがたい点だ。ただPanasonicもSONYも3D化に力を入れ始めていて、今後は価格競争が激しくなってくるだろうが、アナログチューナが不要になったりアナログ入力が不要になればその分のコストは抑えられる。現時点でもアナログ入力を廃した液晶TVもあるくらいで、TV周りをすべて買い換えるという感じならばアナログケーブルを撤廃できるかも。


MTとEA(10/3)
◆ MTといえばMovableTypeな感じだが、投資家だとMetaTraderの略になる。メタトレーダはいわゆるテクニカル解析を行えたり自動売買が出来たりするフリーソフトで、古くから使われている。そのメタトレーダ上で動作するのがEA(Expert Advisor)で、自分で作る事も出来るし売られてもいる。EAを評価するためにバックテストを行うが、MTに過去のデータをダウンロードする機能があるのでこれも簡単に行えるが時間はかかる。売られているEAの多くはバックテストでこんなに優秀でしたと謳う。当たり前だ。だからこそ売れるわけで、利益の出ないEAなど買う人はいない。

◆ でもこのEA作りにはコツがあり、つまりバックテストの結果を良好にするようにチューニングが出来るのだ。
相場の先など誰にも判断は出来ないが、過去のデータはそこにあるわけだからそれに合わせてチューニングする。結果として勝率の高いEAが完成する。しかしそれが未来の相場に通用するか否かは誰にも分からない。
極端な話、過去のデータの変化量に応じて判断テーブルでも作ればものすごく高い勝率のプログラムになるわけだ。実は私も自分でEAを書いてみようかなぁと思った事があるのだが、面倒でやめてしまった。

◆ 面倒な理由その1は動作や書式を理解しなければならない事であり、その2は今まで星の数ほどのEAが公開されているがものすごい成績のEAなど一つもないという事。
つまりはテクニカル解析の限界な訳だ。なので私は難しい事をやろうなどとは全く思わなかった。例えば15分足あたりを考えるとするとMACDのクロス点と変化量(微分値)と乖離量で判断する。MACDがシグナルを上抜けたら買うが、MACDの微分値がゼロに近づいたら決済する。あとはゴールデンクロスしたときの角度(乖離量)が判断材料だろうか。もちろんは遅延があるので相場が激しく動いているときには役に立たなくなる。だからサイコロジカルと組み合わせてなどと考えるが、そうやって複雑化していく割に完成度が上がらないのがこのテクニカル解析という奴だ。MACDは反応が遅い点を考慮するならば、時間足程度で見ていくのも良いとは思う。こちらはMACDとコマ足で表示したもの。

◆ MACDのサンプルEAは入手が簡単なので動かしてみるが、バックテストをやってもたいした結果にはならない。
そこでバックテストが良好になるようにパラメタを調整し始めるのが普通のパターンで、これは過去のデータにチューニングしているに過ぎない。じゃあ過去と同様のパターンが出現すればテクニカルが効くではないかという話になる。ごもっともだ。で、今度は値動きのパターンマッチングを取ったらどうなるかという事になり、FXプライムの「ぱっと見テクニカル」なんてものが生まれる。これは過去のデータから値動きパターンのマッチングを行い、値動きの未来を予想するというもの。気象庁の統計予報みたいなものだな。

◆ F&Fでは過去2つの自動売買を試してみた。一つ目はFXCMのシステムで、色々やったが勝てなかった。でも勝っている人もいると表示されているのだが不思議だ。次にエコトレFXを試したが、試用途中にサーバトラブルで試用自体が中止されてしまった。確かにトラブルが起きていたのでサーバなどが弱いのだろうし、同様なトラブルは過去にも起こしているとの事。リアルマネーでの取引は可能なのだが、ひまわり自体のサーバ系が弱い感じがして安心できない。公表されているデータを見ると、どれもバックテストは良好なのだがその後も利益が出ているものは少ない。というか、殆ど無い。


プリウス(10/2)
◆ プリウスが売れている。ハイブリッドカーやエコカーと呼ばれる車が売れているのは確かだが、プリウスは別格かも知れない。流行とはこんなものであり、優れた商品が売れるのではなく(プリウスが優れていないわけではない)売れたものが良いものだという事だ。現時点ではプリウスのみが売れている感じではあるが、SUVブームだってワンボックスブームだって同じ事。
みんなが買う車と同じものを買えば安心なのだという日本人特有の考え方がブームを巻き起こす。8月の新車販売台数統計で2位はフィット。ホンダ版プリウスといわれる2代目インサイトではなくコンベンショナルな小型車だった。

◆ エコカーなる小型車なりハイブリッド車が売れるのは悪くはないと思う。プリウスもかなりコストダウンが進んできて儲けがトヨタ基準に達するとか何とか。問題は今後どんどん廃車にされる車の電池だろうか。リサイクル体制が整っているならばともかく、果たしてどの程度の電池がリサイクルされるのだろう。さらにはバッテリが寿命を迎えた車両のメンテナンス問題もある。電池自体の価格がかなり安くなっているとはいえ、低年式の車両本体価格に対するインパクトは小さくはない。初代インサイトなどは安くなった中古を買ってアルミくずとして売ってもそこそこの価格になるなんて言われていた。

◆ プリウスに限らずだが、おそらく今後はLi-ionバッテリ搭載車がメインになるだろう。Ni-MHに比較すれば軽くて小さく出来るわけで、その価格さえ我慢すればハイブリッド車なりEV用として優れた特性を発揮する。問題はそのコストなのだが、これも量産効果その他で徐々には下がってきている。この先EV全盛となればさらにコスト管理は厳しくなってくるに違いない。
私自身はハイブリッドカーにはさほど興味はない。もちろんハイブリッドが嫌という事でもないので、欲しい車がハイブリッド化されていればそれを買う可能性もある。
EVには興味があるのだが、インフラ関係も含めてもうしばらく普及には時間がかかるだろう。知人でプリウス乗りは2人いたというか1人は普通の車に乗り換えてしまった。最初の頃こそガソリンが減らないと絶賛していたのだが、やがて面白くないとかチョイ乗りだと燃費が悪いとかと不満が多くなり、そしていつの間にか普通の車に買い換えていた。何だよ、買った当時はあんなに褒めちぎっていたのに、なんて本人の前では言っていない。

◆ 評価は人それぞれで燃費重視の人はおおむね満足なのだと思うが、実用車としてではなく少しの楽しみ的要素を求めようとする人にはウケが悪い。まあこれは当然だろう。運動性能や安全性を求める人に軽トラックを与えるようなもので、その車にはその車の意味が存在する。プリウスだって電池が満タンならば180km/hまで何とか出せるし、まあそこから止まれと言われると簡単にギブアップなのだが、少なくとも最高速度は小型車と遜色はない。サスペンションセッティングはとにかく低転がり抵抗という事で、走行抵抗は並の車の半分くらいなのではないかと思う。その代わり走行安定性は二の次だが、それを求めるならば燃費は二の次にしなければならない。勿論自動車各社はそれらの高次元での両立を目指している(か?建前だけ?)が、そんな魔法の車は登場しない。


サプリメント(10/1)
◆ 健康食品やサプリマニアがいる。不足しがちな栄養素をサプリによって補給するという感じで、サプリの粒を沢山食べる。確かに理想的バランスで栄養素を摂取するのは大変な事であり、サプリに頼るのも悪くはないと思うのだがそれが主食?みたいになってしまうのはいかがなものかと思う。
私は結構ジャンクフード、まあ、マクドナルドやモスバーガとか吉野家の牛丼がジャンクフードに分類されるとすれば、それが嫌いではない。なのでたぶん亜鉛が不足するだろうなとは思った。亜鉛が不足するとものの味に鈍感になるようで、目隠しをして食べるとニンジンも大根も分からなくなるのだとか。それは大変!という事で亜鉛の粒を飲んだ事はあった。

◆ ルチンだったかな、それとブルーベリー、これらは眼精疲労に良いと言う事で飲んだというか食べた事があった。まあ私のサプリ歴?はこんなものなのだが、最近また別のものに手を出したというのが今日のお話である。
そもそもはあるサイトに出ていた富士フイルムのバナー広告が元になった。富士フイルムは最近化粧品分野などにも進出していてアスタリフトシリーズは評判も良いという。それは知っていたので富士フイルムがサプリを作ったと聞いても特に珍しい感じはしなかったのだが、お試し価格500円に惹かれたというか何というか。サプリはメタバリアと称されるもので主要成分は赤ワインポリフェノール、ケルセチン、カテキンと最近はやり?の成分である。ポリフェノールはガンの抑止効果があるとか何とかニュースになっていたっけ。

◆ で、メタバリアに何の効果があるかというと、ハッキリと書かれていない。マルチサプリ、ウエストサイズが気になる方にみたいな能書きだが、ウエストサイズが気になる人が飲むとサイズが気にならなくなるとは書かれていない。まあ要するに、こうした微妙な表現で売るサプリの種類なのだろう。以前にも書いたとおり何を食おうが何をしようが摂取カロリー量より消費カロリー量が少なければ太る事になっている。従ってサプリで痩せるというのは正しくないというか効果は少ないと思う。ただしカロリー制限すれば必要な栄養素も不足するかも知れず、だったらサプリも良いのかな程度の感じだ。

◆ で、500円で1週間分+3日分サービスというメタバリアを注文すると翌々日には配達されてきた。簡易なパッケージなのでポストに入る大きさだ。サンプルなので1回分ごとに小袋に分けられていて、薬の粒より少し大きいかな程度のものが入っている。
特に飲みにくいものでもなければ腹がふくれるわけでもなく、10日間飲んで何か変わるのかなぁみたいな感じだ。まあサプリなのだから効果が見えるほどの威力があったら駄目だろう。
もう一つ富士フイルムは作っていて、オキシバリアというのが商品名だ。成分はアスタキサンチンとの事で、コエンザイムQ10の1,000倍の抗酸化力を持っているらしい。これも効能は明確にされていないのだが、まあ健康に良いのだろう。そうそう、500円のサンプルはお買い得かな、いっぱい買おうかなと思ったら1人10日分、つまり500円分しか買えなかった。
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