VC

過去の雑記置き場


ヒートテック(3/1)
二段階右折(3/2)
女性を取り込む(3/3)
Benq(2)(3/4)
原付その後(3/5)
エンジン制御(3/6)
i91(3/7)
楽天カード(3)(3/8)
二段階右折(2)(3/9)
楽天カード(5)(3/10)
使用頻度(3/11)
楽天カード(6)(3/12)
それは常識?(3/13)
地震に関して(3/14)
計画停電(3/15)
ヨウ素(3/16)
生活物資(3/17)
生活物資(2)(3/18)
福島原発(3/19)
電力問題(3/20)
復興(3/21)
Windows7(3/22)
Windows7(2)(3/23)
オイル交換(3/24)
楽天spam(3/25)
共同開発(3/26)
サイクリング(3/27)
(3/28)
福島(3/29)
福島原発(3/30)
ナトリウム電池(3/31)


ナトリウム電池(3/31)
◆ 電池ビジネスが盛んである。これもハイブリッド車やEVが牽引していると言っても良いだろう。マーケットが小さいと開発コストも捻出しにくいが、巨大マーケットとなればカネを使える。住友電工が開発したのは比較的低温で動作するナトリウム二次電池だ。体積エネルギ密度はLi-ion電池よりも大きく、コストも1/5程度と期待が持てる。現状では動作温度が100℃前後とされているのだが、材料の研究などが進めばもっと低温に出来るかも知れない。高温で動作すると言う事で燃料電池と相性が良いかなと思われるかも知れないが、この電池が動作を開始するまでの間は別の電池でモータなどを動作させる必要があり、ナトリウム電池が動作する頃にはFCも準備完了だと余り意味がない。なおNa系のバッテリというとNAS電池があるが、住友電工のNa-ionバッテリはNAS電池とは違う。

◆ 住友電工では暖気時間の取りやすいバスやタクシーなどのEV化に向いているのではないかとしている。確かにタクシーなどは年中エンジンをかけっぱなしで客待ちをしている訳で、電池が冷える時間はなさそうだ。ナトリウム電池がLi系の電池に劣るというか特性や特徴の異なる点はまず重量にある。Liに比較してNaは重いために重量エネルギ密度では不利になる。単三電池型のLi一次電池が軽い事は過去にも書いているが、あのメリットが失われると言う事だ。特に自動車用途としては重量は重要なだけにLi系のバッテリとどの程度戦っていけるのかは気になる。もっともLiバッテリが優れていると言いながらも現状ではNi-MHバッテリが未だ主流であり、これは主にコストの面からだ。
だとするとLi系バッテリの1/5の価格ならば多少の不便はカバーできるかも知れない。いずれにしてもバッテリを温めて反応させる迄の電力も必要だし保温その他も必要にはなる。

◆ EV用を考えると寿命も問題だ。現状のバッテリではサイクル寿命で1,000回程度、カレンダー寿命で5〜8年とされている。ただでさえ高額なハイブリッド車の電池が日々劣化していくとなると余り気分の良いものではない。NEDOではエネルギ密度を上げると共に寿命を延ばす研究もなされなければならないとしていて2020年度にはサイクル寿命は4倍に、カレンダー寿命は2倍程度に引き上げられる事が望ましいとする。特にEV用途では大量のバッテリゴミが出てくる事が予想され、リサイクルするにしても何にしてもエネルギを使う事に変わりはない。確かに電気で動く自動車ならば炭酸ガス排出量はゼロになるが、バッテリを作ったり解体したりする時のエネルギコストをどう見積もるかは重要になる。

◆ EV用となると充電時間も重要だ。Li系のバッテリだと5分で80%充電なんていう実験電池もあるが、これで12Cのチャージ電流か。放電させる時には20Cとか30Cの電流を取り出す(ハイブリッド車の場合)訳で、もしも同じレートで充電が可能であれば充電時間は(ガソリンの)給油時間並みに短縮できる。Na-ion電池の能書きに急速充電に対応出来ると書かれていなかったのでダメなのかな。バスやタクシーなどであれば夜間に時間をかけて充電という手も使えるだろうが、走行時間も距離も一定しない自家用車用途だと急速充電は必須になる。
電池ネタのもう一つは又明日。


福島原発(3/30)
◆ 福島原発で一体何が起こったのか、そして起こっているのか。東電は多くを公表しないので正確な所は分からない。以下は私の勝手な予想によるものである。3月11日14時46分頃に大地震が発生した。運転中だった原子力発電所は地震を検知して自動停止する。直後に電力供給が絶たれて非常用電源に切り替わった。地震のために中央制御室の天井などは壊れたが、この時点で原子炉等に大きな損傷は見つからなかった。津波警報が発令され、所員は避難を開始する。想定外の津波が来る予想に現場ではホウ酸水の注入を本社に打診するも原子炉温存の方向性が示される。少しすると海面が盛り上がるようになって津波が押し寄せる。海側の設備の多くが被害を受け、配電盤がショートし、ディーゼル発電機が止まる。幸いにしてバッテリ動作で炉心冷却システムの一部は動作し続けた。

◆ バッテリ残量が少なくなり冷却の問題が出てくる。
東電は電源車を派遣するも、400V系の電圧を出力出来ない。変電設備は漏水によって使えなくなっている。この時点で米国側から原子炉の安全停止をサポートする旨の打診があったが拒否した。炉を温存したいためである。バッテリ切れが近づき、炉心冷却の方法を模索するも良い方法が見つからない。海水を注入すれば廃炉が決まってしまうのでそれも避けたいと言っているうちに電力切れで炉心温度が上昇し始める。東電は一斉避難を政府に打診するも、それは許さないと言われて下請け業者をそこに残す事になる。政府は消防やレスキュー、自衛隊などを動員して圧力容器の冷却作戦を行おうとするが東電は非協力的だ。炉心冷却電力のある間にホウ酸注入を行えば多少は良かったのかも知れないが既に遅い。圧力容器内も格納容器内圧力も高い状態が続いて海水注入がうまく行かないと報道されたが、実は注水がうまく行かないのではなく入れてもどこからか流出してしまうために水位が上がらなくなっていたのだ。

◆ 東電は使用済み燃料の温度が上がっている事に危機感を持っていた公表しなかった。加熱した使用済み燃料は水素を発生させ建屋を吹き飛ばした。この時も水素の出所をハッキリさせないなどの隠蔽工作をする。建物の被害状況も公表を避けていたが、消防や自衛隊がそれを撮影して明らかになる。東電社長は体調不良を理由に避難した。圧力容器内の冷却に注水を行うも水位が上がらない。初期の頃こそ圧力のためだとしていたが言い訳が苦しくなり理由は不明だが水がどこかに漏れているとした。圧力容器も格納容器も壊れた状態では水を注入すれば放射性物質を含んだ排水が流出する危険性は分かっていたが隠した。結果として建屋の地下やトレンチに1万トン以上の汚染水を貯めてしまった。水素爆発による使用済み燃料は周囲に吹き飛んだ。圧力容器内の水が抜けて燃料が溶融、圧力容器にも穴を開けた。漏れ出した放射性物質を含んだ水で電源引き込み作業者が危険なレベルの放射線を受ける事は分かっていたが、アラームが故障しているだけから大丈夫だと言い含めて作業を行わせた。この作業員の被爆が明るみに出たせいで建屋地下の放射性物質入りの水をこっそり海洋投棄する計画が狂う事になる。今後年単位で水を入れ続けなければならないのに、排水は一体どうするのか。そうだ、タンカーを持ってこよう。


福島(3/29)
◆ 原発事故で多大な損害を被っているのが福島県だ。
福島市や郡山市では未だに線量が高く、これがなかなか下がってこない。一説によると風向きとその風がたまるような地形が原因だと言われている。放射性のゴミが飛んでこないのならば、少なくともヨウ素131ならば半減期が短いのだからもっと急激に線量が減っても良いと思う。と言う事は、何らかの放射性物質が新たに供給されてきていると言う事なのだろう。野菜をはじめとする殆ど全てのもので風評被害を含む福島や茨城産のものを嫌う傾向も広がってしまった。それこそ直接放射性のゴミが付着しない温室栽培ものですらダメだという。生産者にとっては非常に厳しい状態になっている訳で、葉物に関しては福島や茨城産以外でも値が付かないような状態だ。

◆ 農作物などにしても洗った後で線量をチェックして出荷すれば安心感は増すと思うのだがダメなのだろうか。それこそ葉物だけではなく、根菜にしても生花にしても盆栽までもが敬遠されると言うから難しいか。こうした状況は正確な情報がなかなか出てこない事にもあると思う。Blogでも書いているが、一部の人は年間100ミリシーベルトまでは影響がないと言い、しかし一部の報道では5ミリシーベルトでもダメだと言ってみたり、あの水道水の件もあって混乱する。福島産の農作物にしても、それがどの地域でいつ採れたのか、根菜はどうなのか、温室栽培はどうなのかなども公表されないので不安ばかりが強くなる。また原発からの距離のみで避難区域などを決めているが、風向きや地形による差は相当大きい。例えば原発の南側にあたるいわき市では1マイクロシーベルト程度なのだが、余り距離の変わらぬ福島市では3.5マイクロシーベルトと少し高い。いずれも心配するような数値ではないと思うが、既に2週間を超えているのが嫌な感じである。

◆ 春先になって南東からの風が吹けば放射性のゴミは内陸部に飛ばされていく。東京周辺などの福島原発よりも南側の地域では線量が低くなり、宮城などの北側地域で高くなるかも知れない。いずれにしても早急な原発側での対策が求められるのだが、石棺にしても何にしても燃料が冷えるのを待たなければならないので数年単位の時間が必要だ。もちろんそれまでの間にも放射性ゴミの飛散防止策は講じられるべきで、そうでないと周辺部の線量は下がらない。何が何でも100ミリシーベルト以下は安全だとするのが東大准教授の中川氏や東工大の松本氏だ。ただし先日の水道水事件の時はどうも解答にキレが無くなっていた。政府が飲むなと言っているのに、なぜ飲んでも安全だと断言するのかみたいなクレームがTV局に寄せられたのだとか、あるいは東電からの寄付金問題が暴かれたとか。中川氏か松本氏か忘れたが、チェルノブイリで大丈夫だったのだから大丈夫だと私が保証するみたいな事も言っていた。別にセンセーに保証して貰ったって何の得にもならないんだけど。むしろ福島産のほうれん草を洗わずにムシャムシャ食べるくらいのパフォーマンスの方が効いたりして。まあ100ミリシーベルトまで大丈夫だと言っても、いざ自分がそれを食べるとなったら尻込みするんだろうな。害がある訳ではないが好んで食べる必要はないとか言い出したりして。結局不安を増大させようとしているのか取り除こうとしているのか良く分からない。良く分からないから人々は不安になり買い控える。


(3/28)
◆ 昨日の続きである。目的の場所まで早く移動したいのならば高速交通機関を使えばいい。新幹線に乗れば3時間もかからずに大阪よりも向こうに行ける。青森から九州までだって乗り換えはあるが新幹線で移動できる。ただそれは移動と言う事であって目的地に行くための手段の一つでしかない。
目的地に行くまでも目的とあいて楽しみにしてしまう自転車などの旅とはちょっと違ってくる。例え少しの距離であっても常に新しい発見が得られるのが自転車旅行だと。確かにそうだと思う。それは原付に乗っていても感じる事が出来る訳で、今まで入った事のない道に足を踏み入れるだけでそこに新たな発見がある。

◆ 先日横浜駅の北側になるのかな、三ツ沢競技場の近くの住宅街に迷い込んでみた。ここはかなり斜面に家が沢山建っているようなところで、こんな細くて急な道を上っていくのか、みたいなところの連続だ。しかも道幅が狭くてすれ違いは出来そうにない。坂道にはスリップ痕が無数に付いている。横浜駅からの距離はそう遠くはないが、ここまで歩いてくるのは大変だろうなと(例えバス停からでも)と思った。地元の人は当たり前のように車で走るが、土地勘のない私はとても車で行く気にはなれない。行き止まりだったり突然階段が現れたりしたら細い道を何十メートルもバックして戻ってこなければならないからだ。しかし原付ならばそこに行く事は出来て、実は幹線道路を通らずに山を突破できるかなと思ったのだが結果からすると道が分からなかった。もしかしたら道があるのかも知れないし、あるいは無いのかも知れない。
どうしても幹線道路に出てしまうのだった。自転車ならば多少の階段ならば背負って降りていく事も可能だろうが原付はそうは行かない。

◆ 自転車ツーリングのページを見ているとどこかに行ってみたいなという気にはなるが自力で自転車をこいでいくほどの体力はない。精々川の堤防の道路を春の日差しの中走るくらいであって、遠くに出かける気力と体力はとうに失ってしまった感じがする。原付にしたってBlogに書いたように西東京市まで行ってはみたが、一度行ってみたかったのと何度も行きたい場所とは違う。おそらく今後数年は西東京市には足を踏み入れないかも知れない。それは知った道ではあってもたまに走るから新鮮で距離も短く感じられる訳で、走り慣れてしまえば感激もなくなってしまう。

◆ どこか行きたい所はあるかと聞かれたら鳥取とでも言おうか。車では何度か行った事があるのだが、町中にしても砂丘の方にしてものんびり景色を見る感じではなかった。もっとも鳥取となると自動車で出かけるのも大変な距離であり、折りたたみが可能な自転車ならば電車乗せていけるかなという感じ。いずれにしても自力で走っていくのは自転車にしても原付にしても大変だなと思っていたら、自転車旅行に劣らず原付で日本一周とかを敢行した人も少なくない。これだって大きな単車ならばスピードも出せるし高速道路も走れるのにと私は思ってしまうのだが、自転車の旅のページに記されるように、移動する事が旅であるとするならば原付で遠くに行くのもそれと同じなのかなと思った。とは言っても荷物もたいして積めないし大変だろうなぁ。どちらも古いページになり、お一方の方はトップページも消失してしまっているのだがダイレクトにリンクしてみる。こちらの方はトラブルにもめげずという感じで、軽快な文章も良い感じである。


サイクリング(3/27)
◆ サイクリングというかそんなに大げさなものでもなく自転車で少し遠くに出かけたことがある。最近の事ではなくずっと前の話なのだが、自宅から25kmほど離れたところまで自転車で行ったのだ。何が目的と言う事もなくて走っていった訳で、しかし25kmあたりからは明確な山道になってめげた。それでも多少高い所までは上ってみたのだが、めげた。そこをサイクリングの終点にする事にして自宅に戻るコースに移行したのだが、来た時よりも疲れのためなのか遠い道のりだったなぁ。と言う事を思い出したのは原付に乗っていてだ。まあ自転車よりはよほど安楽な乗り物ではあるのだが、それにしたって自動車などに比較したら環境の影響を強く受ける事に違いはない。

◆ 自転車って何が楽しかったのかな。わざわざ自転車で遠くまで行ってみようと考えて、何が面白かったのだろうかなんて考えたのだ。まあそれを言ってしまうと自動車でも同じ事で、車に乗り始めた当時は日本全国いろいろな場所に行ってみたものだった。
今よりも自動車の量は少なく、道路網の整備も進んではいなかったがいろいろな所に行った。見知らぬ土地を訪ねるのは面白かったし、特に何が目的という訳でもなく走り回ったのだ。週末になって仕事が終わるとそのままどこかに出かけ、月曜の朝に出かけた先から会社に直行するなんて事もあった。1ヶ月の走行距離は5,000kmを超えたりして、毎月オイル交換だな、みたいな。

◆ 結局自転車もこれと同じか。車にしても自転車にしても実用車に乗るか否かで楽しみ方は違ってくるのかも知れない。多少なりとも走らせて面白い車ならば高速道路を通って山道にでもと思うが、実用車を楽しみで走らせようとは思わないだろう。ハイエースだかライトエースで関西まで荷物を運んだ事があったのだが、走行安定性や横風安定性やブレーキ性能の全てが実用車だな、トラックに近いなというシロモノだった。まあ荷物を積んで走る車なので贅沢を言ってはいけないが、空気抵抗をモロに受けながら時に登坂車線を走るような(過積載?)状態だった。

◆ 自転車の話に戻そう。検索すると自転車で日本一周をした方の旅行記などを見る事ができる。車でもバイクでも日本一周は出来るが、急ぐ旅でもないので自分の力で自転車をこいでみようと思った、そんな風に自転車の旅の動機が書かれていた。まあ自転車でなくて徒歩だって旅をする事は出来る。しかし移動速度などを考えると自転車あたりが良いのかも知れない。目的地に行くために移動するのではなく、移動する事が旅の目的になり得る。車にしても走って楽しいものであれば目的地に行くためではないドライブは十分に成立する。ソアラに乗っていた頃か、SLの頃だったかは忘れてしまったが、夜の空いた時を狙って西に東にと特に目的もなく走った事もあった。山道を走れば途中で夜景が見えたりして、しばし休憩したり。ただし車では移動速度が速いので途中の景色を楽しむ事は(昼間であったとしても)難しい場合もある。特に山道などで安易に駐車すれば後続車や対向車の邪魔になるばかりか危険でもあるからだ。この駐車スペース問題は出先での食事や休憩その他全てで問題になる。結局駐車場のあるレストランやファミレスなどに立ち寄る事になり、自由ではなくなってしまうのだ。
続く…


共同開発(3/26)
◆ 日産とダイムラーが車両の共同開発というか双方で売れる車を作るとか。ダイムラーはベンツブランドで、日産はインフィニティブランドで売ると見られている。この手の車は特段珍しくはないのだが、日本車事情は海外のそれと多少異なるので話がうまく行くケースは少ない。デザインなどでもそうなのだが、日本車は小型軽量低価格を追求する面があり、デザインのためにそれらが犠牲になることは許さない。
海外デザイン会社などにデザインを依頼したとしても、結局はコスト制約や製造上の工数制約のためにデザインを変更せざるを得なくなる。デザイナからしてみればデザインとは一体なものであり、この部分だけをこうして変えてくれと言われても首は縦には振れない。しかし日本の言い分は、全てがダメだというのではなく取りつけ上の工数を減らすための少しの工夫をしてくれと言っているだけだと。

◆ 車両そのものにしても合理的に作るのが日本風でありダイムラーもトヨタ方式をかなり研究したし真似もした。しかし安いものを高く見せるトヨタ的な技を持ち合わせていないダイムラーは、安いものを使った安っぽい車しか作れなかった。部品の共通化や余裕強度を削って安く軽くする手法を真似た時期もあったが、これも失敗している。仕向地ごとに細かな仕様の変更を行うことも従来は行っていたが最近は共通化が進んでいるような気がする。これも日本車のような細かな管理が出来ない以上は世界共通パーツで行った方がトータルとしてみればお得だと気づいたのだろう。

◆ トヨタに比較すると日産車の方がグローバルモデルに近いかなと思わないでもない。安いものを高く見せることが出来ないという面でもそうだし、ブレーキフィールなどは日産車の方が違和感が少ない。ソアラに乗る前はフェアレディZに乗っていたのだが、ソアラに乗り換えて最初に思ったのが"この車はブレーキを踏み増していかないと止まらない"だった。
ブレーキを踏んだその瞬間は減速Gが立ち上がるのだ が、その後は更にペダルを踏んでいかないと同じ減速が得られないのだ。これは高速でも低速域でも同様で、最初は危ないセッティングだなと思ったがやがて慣れた。

◆ ブレーキそのものもかなり弱かった。ブレーキが効かなくなるほどのフェードはソアラではじめて体験したもので、これも危ない車だなと思った。パッドを交換するなどするとロータが悲鳴を上げてクラックが入る。ボディ剛性を確保しようとストラットタワーバーを付けるとストラットタワーにクラックが入る。スタビライザを強化するとロアアームにクラックが入る。なるほど、これがトヨタのギリギリ設計なのかと感心したものだった。マイナーチェンジでボディーそのものは変えずに一部意匠を変更したモデルにデフ周りの剛性向上策が行われていた。当然そのパーツはマイナーチェンジ前のモデルにも付けられるのだが、トヨタの技術者曰く「付けるとスポット溶接がはがれる。マイナー後はスポットを増やしている」と。その点日産は結構無駄が多かったりして、つまりは日本車になりきれていない部分が多く残っているのではないかと思う。マツダなども同じように何のポリシーなのかは知らないが過剰品質だと言われている部分もあったりする。まあこう言ってはアレなのだが、効率的量産ができない同士であれば余剰性能分を無理に削ろうなどと言う事にならないかも知れなくて、それはそれで話が合ったりして。


楽天spam(3/25)
◆ 楽天カードその後である。郵送によるDMは今の所来ていないがmailは山のように送られてきている。楽天カードは楽天KCでありメールの送信ドメインが違うのでspam系とドメインで振り分けていたが甘かった。楽天KCからも宣伝メールがやってくるのだ。メールの配信停止は行うことが出来るが、そうすると何かしらのポイントが付かなくなるとかでサービスの低下が起きる。能書き通りのサービスを受けたければ不要なメールも受信しろと言うのが楽天スタイルなのだ。この楽天KCは楽天カード関係のところなのでカードで何を買ったかが分かっている。それが反映されているのかどうかは知らないが、先日シャチハタ(ハンコ)を買ったら、はんこ屋の宣伝がたっぷり掲載されたmailが来た。もう買ってしまったのだから要らないって話なのだが楽天には通じない。こんな具合なので楽天カードを街で使うのは躊躇われると言う事なのだ。

◆ 楽天KC以外の、通常の買い物関係の楽天のspamが増えた感じはしない。相変わらず頼んでもいないメルマガが勝手にセットされると言う事はあるが、楽天カードに連動して不都合が増えたかと言われるとそんなことはない。メールの中のURLをクリックするとポイントになるというものがあって、それは任意なのだが登録したら毎日数通のメールが来る。今の所は手動でクリックしているのだが、メールからを抽出してプログラムでサイトにアクセスすれば手間無く全自動でポイント稼ぎが出来るのではないかと思っている。同メールにアンケートに回答するとポイントをあげるよと書かれているのだが、そこにアクセスすると既に回答済みとなる。まあ一律手間無く同一メールを送っているパターンだろうから仕方ないか。とにかくURLだらけで見にくいメールなのだ。
メルマガを受信するとポイントを貰えるかも知れないみたいなキャンペーン?もある。他にリボ払いにするとポイントが貰えるというものもあるが、ポイントが貰える代わりに金利を取られる。また楽天以外で使わせようと必死なキャンペーンもあって、抽選でポイントが貰えると書かれている。同様に海外で楽天カードを使ってもエクストラポイントの対象になるが、私はこれらにエントリする気はない。つまり楽天カードは楽天専用という使い方を崩さないと言う事だ。

◆ 楽天のマーケティング調査ってのもあって、いつだったかアンケートサイトでポイントは稼げるかみたいな話を書いたが、あれの楽天版だ。試しに登録してみるといくつかのアンケートは来るがたいした量ではない。ポイント付与率はマクロミルと同程度な感じがするので少なくともリサーチパネルよりは良好と言う事になる。アンケートサイト自身の使い勝手というかそのあたりもリサーチパネルなどよりは良く出来ている。いずれにしても沢山のポイントが稼げる訳ではないのでアンケートへの回答時間に見合った報酬とはとても呼べない。アンケートではないがバナーをクリックしてポイントが貰えるというのがあって、Panasonicに登録すると更にポイントが貰えるとあって登録した。これで3回目かな、同サイトに登録したのは。その都度ポイントだとか何だとかを貰っている。ここは特にメールが来る訳でもなく、放っておけば放っておけるので悪くはない。
というか、登録IDなんか既に忘れちゃってたりして。
結局これにしたってPanasonicが楽天に費用を払っている訳で、大変だなぁと思う。

◆ なお震災後はmailもアンケートも来ていない。自粛という二文字を覚えたのか?それともシステムトラブルなのか。


オイル交換(3/24)
◆ 原付の走行距離が1,000kmを超えた今月初めにオイル交換をした。この1ヶ月で1,000km以上走ったことになり車よりも走行距離が伸びている。まあ最初は珍しいからと言うこともあるわけで、今後は走行距離も落ち着いてくるだろう。周りからは原付二種に乗ればいいのにと言われるのだが、それは今の原付に実用性プラスアルファを見いだせた時と言っておこう。確かに30km/h制限は馬鹿らしいし二段階右折も然りだ。ただ、特に飛ばしたいと思うわけでもないし幹線道路は避けて走っている現状においては周りの人が思っているほど私自身は不便を感じていない。二種でも小型のものならば良いかなとも思うのだが、最近はデカいのが流行なのかな。駐輪場事情もあって二種も止められるところもあるが場所が別になっていてすぐ満車とか、あるいは二種はダメ(一種のみ自転車と同じ場所における)な所もある。公営系の駐輪場がダメだと自動車並みの駐車料金を取られることになり、それはまた敷居が高い。

◆ スズキによれば走行1,000kmで最初のオイル交換を、その後3,000km走行ごとにオイルを換えろとなっている。奇数万キロの時と偶数万キロの時でメータの千キロ台の色の変わり方が違うとか、凝った事が書いてあったような気がする。オイル交換と言っても600cc程度の分量なので何と言うことはない。オイルは(湿式クラッチが付いているわけではないので)四輪用でもかまわないと教えて頂いたが、少量と言うことで今回は4サイクル単車用の1リットル缶を買ってきた。次回の交換までには掲示板で教えて頂いたシェブロンを仕入れておこう。粘度は指定が10W-40であり最近の車はもっと柔らかいオイルが一般的とあってか四輪用だと中価格帯のオイルがこれに該当する。交換は至って簡単でドレンボルトを14mmのメガネで緩めればオイルが排出される。
自動車用のオイル吸収剤があったが、殆ど汚れず終わったという感じ。天ぷら油用吸着剤で間に合うな、これなら。その後新しいオイルを入れて量をチェックして終わり。

◆ ドレンボルトを外すのに下を覗いてみたが、まあエンジンの小さな事。たった50ccにも満たない排気量なのだから当然なのだが、これで4馬力以上も出るのだから凄いものだ。それに何より安く作られているのも凄い。電動原付はヤマハのものが1.4kW出力のモータだったはずだ。エンジンならば4馬力以上出せるがモータだと2馬力に満たない。ヤマハのものは18650タイプの電池を多数直並列に接続してエネルギ源としている。コスト的にお得だと言うことで各所で使われている方式だ。原付の場合は航続距離の短さは余り問題にはならないだろう。私にしても通勤のみならば30kmの航続距離で十分だし、10kmしか航続距離がなかったとしても自宅と会社で充電すればそれで良い。ただ電動自転車でもそうなのだがバッテリを外したりケーブルを接続するのは少し面倒だと感じる。駐輪場一体型チャージャでもあれば良いのに。

◆ 燃費からすればガソリンで走らせても何ら問題はないとも言えるが、ガソリンスタンドの人間に言わせるとガソリン価格が上昇すれば原付の数も減ってしまうとの事だ。車から原付そして自転車にシフトするのではなく車も原付もやまてしまってバスや電車や、一部は自転車になるのだとか。ガソリン価格が急激に変化すればするほど、それを燃料とする乗り物の台数が目に見えて変わるという。確かにガソリン200円時代になれば車も単車も電気でと言うような世の中になってくるのかも知れない。


Windows7(2)(3/23)
◆ Windows7化によって動きがスムーズになったi91だが今度はメモリを増やしたくなったというお話は昨日書いた。エアロを設定したWindows7の裸の状態でのメモリ使用量は400MB台でありWindowsXPよりも少ない。しかしブラウザを立ち上げっぱなしにしておいたりすると徐々にメモリを食っていき、やがて上限である800MBあたりに達する。i91はメインメモリからビデオメモリを取られているために1GBの全てが使えるわけではないのだ。Windows7の内部がどうなっているか解らないのだが、メモリを増やした方がバッファ類が大きく取られるのか動きが軽くなるという話もある。そこでさっそく2GBのメモリに換装してみることにした。

◆ メモリも安くなったもので2GBで2.7千円程度だ。NP12もメモリを増やすと軽くなるというレポートがあったが、これは普段は画面を出さずに使っている用途なのでまあ良いか。i91はHDD交換同様に裏のプラスチックの蓋をバチンと外せばすぐに交換出来る。交換後は何も考えずに電源を入れればいい。何かが変わったかと言われると明確にこうだとは言えないのだが立ち上がりが早くなっているような気がする。他は大きな違いは無いというか、もちろんブラウザでタブをいくつか開いた時の動きは全く違うが、それはswapが起きるか否かの違いである。

◆ メモリに関係のない所ではあるがFlash系は重いなぁと思う。当たり前だがブラウザ全体でFlashの動画やインタラクティブな仕組みが出来ていたりFlashゲーム画面を見るとCPU負荷が100%に張り付く。これはWindowsXPがインストールしてあるPentium4のPCでも同じ事で、GPUがこれらをサポートしていない場合はCPUが忙しいことになる。i91の全体的な動きは、WindowsXPインストール時においてはAtomプロセッサのNP12より明確に悪い。しかしWindows7を入れれば同様近くになり、エアロを設定してもそこそこ動くのだが、ブラウザのが綿繊維やスクロールなどに限ってはNP12よりも明確に遅い。ずれにしてもSempronをプライマリPC用として使うのは無理がある。セカンドマシンやモバイル用なら我慢しながら使えますよという位置づけだ。メインで使うPCにはなり得ないと言ってしまうとアレなのだが、ある意味Atomプロセッサよりも遅いと言える。シングルタスク環境ではSempronの方がパフォーマンスが高いと言われるが、逆にタスクスイッチなどの性能はAtomに劣るというかキャッシュの容量などの違いなのだろうか。このあたりの差もあり、体感的にはSempronよりもAtomの方が上だと言わざるを得ない。

◆ Flashゲームや画面全体を動かすようなページを見ながら使うとすると、そのページのタスク優先順位を下げるのは効果がある。逆に目的のタスクの優先順位を上げても、CPU負荷が高い状態での差は大きい。以前に書いたがWindowsXPでは殆ど無負荷状態にもかかわらずSkypeが満足に使えなかった。タスク優先順位を上げれば何とか使えるレベルにはなったが、そうしたとしても何もしない状態のWindows7にハッキリ劣る。このSkypeはWindows7で重いFlashページを開いた状態でも通話品質は良好だ。また通話中の終話ボタンの反応などもWindowsXPの時とは大違いだ。従ってSkypeのタスク優先順位を上げる必要はないが、バックグラウンドで動かすソフトなどは場合によってはタスク優先順位を上げておいた方が引っかかりが少なくなる。Atomにしても遅いには遅いのだが、高負荷ページを見ているときの引っかかりなどはSempronよりもマシだ。逆に高負荷ではないページを見るときは差が少ないというか、差を感じないというかSempronでも良いというか、そんな感じだ。


Windows7(3/22)
◆ Benq nScreeni91にWindows7をインストールした。Windows7はOEM版を購入したので新規インストールが出来る。これも以前に頂いたHDDがあるからで、そうでなければ気軽に試すことは出来なかった。しかもこのHDDはi91オリジナルよりずっと容量の大きなものであり実に有り難い。オリジナルのHDDはそっくり外して保存する。Windows7化がうまく行かなかった場合はすぐに戻そう。HDDやメモリの交換は後ろのプラスチックの蓋を外すだけでOKで、ネジは使われておらず引っ張れば外れる。HDDは保持している1本のビスを外すと取れてくる。実に簡単である。

◆ 新しいHDDを装着して外部にUSB接続の光学ドライブを接続し起動させる。Windows7のインストールは勝手に始まり、勝手に完了する。ドライバ類は特にインストールすることもなくスタンダードなもので動作したがベストではないかも知れない。このあたりは後々チューニングしていくとして、さて問題のSkypeはどうだろうか。重いものは外した方が良いのかも知れないがとりあえずはそのまま起動しテストするとWindowsXPとは雲泥の差で途切れもなく良好なのだ。タスクスイッチ性能の違いだと思うのだがこれは良い。次にGyaoの動画を観てみる。
WindowsXPでも観ることは出来たがブラウザのタブ切り替えに数秒を要するなど、正常とは言えないような状態になった。画面をスクロールさせると音が途切れる現象も見られた。Windows7化後は、確かに重くはなるが反応しなくなったり異様に遅くなったりはしなくなった。

◆ XPのPCとWindows7のPCを使ってはいたが、同じPCでOSのみを入れ替えたことはなかった。今回はその実験が出来た訳だし、CPUはSempronでメモリは1GBと決して褒められたシステムではない。
しかし、少なくとも常用する範囲ではWindows7の方が軽快だ。いや、正しくはWindowsXP SP3よりもWindows7の方が良いと言って良いだろう。
WindowsXPもSPが当たる前は512MBのメモリで十分動作したし重くはなかった。しかしSP3となると1GBのメモリでも物足りなくなり、スクロールは遅くなり、全体的に鈍重さが増した。ほらみろWindows7はXPより軽快だろ、そう思わせるためにWindows7を軽くしたのではなくXPの方を重くしたのではないかと邪推もしたくなる。

◆ 8,000円で買ったi91に1万円のWindows7を入れる価値があるのかと聞かれたら、間違いなくWindows7にしろと言える。そうでなければ単に鈍重なPCでしかなく、IEのスクロールにも引っかかりを見せるようなシロモノだからだ。
まあ他にも細かな設定などはWindows7の方が扱いやすいと思うし、vista的な面倒さもかなり解消されている。通常は余り関係ないとは思うがIPv6系も設定が簡単だ。i91で行けばあとはメモリを2GBに出来たらと思う。現状ではビデオメモリをメインメモリから取られているので実質900MB程度しか無く、ブラウザを2つ開いて片方でGyaoの動画を観るとメモリ使用容量は600MB程度になる。SWAPこそ起きないがギリギリだ。メモリの増設によってWindowsXPでも動きがかなり軽快になるとのレポートもあり、2GBのメモリに交換したいとは思っている。安物に金をかけても仕方がないとも思うが、メモリも安くなっていることだし、まあ良いか。


復興(3/21)
◆ 被災地の復興が徐々に進んでいる。がれきの山が片付けられて車両の通行が可能になりつつある。不便な中で毎日作業を続けられている人たちの力によるものだ。
物流に関しても、道路などの整備によって少しずつ改善されているという話も聞くが完全とはとても言えない。被災者は津波によって全てを失ってしまった。家も財産も着るものも思い出も、全てを無くしてしまった。今は命があっただけでも良かったと思っている人も多いとは思うのだが、ではこの先どうやって生きていくのかというと何も見えてこないと思う。インフラ系や建築系は人材不足になるだろうが、そもそも産業全体が収縮してしまっているので就職先にも困るだろう。住宅などを建設するとして、津波で被害を受けたその場所にまた住みたいと思う人がどのくらいいるのか。問題は簡単には片付かない。

◆ 原発問題も深刻だ。廃炉にするにしても10年程度は時間がかかるという。現状では原発から30kmエリアに関して物資が入ってこないなどの問題が起きている。有識者と言われる人たちは例によってCT何回分だとか言っているし、松本氏などは私が(安全を)保証するとか言っているが内部被曝に関しては触れない。安全だというのは簡単だし例え安全でなかったとしてもすぐにその危険性が表に出るわけではないので好き勝手に言っていても余り問題にはならない。それに、一時的にそのエリアに足を踏み入れたからと言って危険なわけでもない。要するに正しい説明が不足している訳で、正しい説明をするのが面倒だからみたいなところもあるのだろう。

◆ 福島や郡山は線量が高い訳で、30km圏内よりも線量が多い場所もあるが避難の指示などは出ていない。現在までの線量率を積分していったとしても今のところそう危険な状態ではないが、通常時の500倍とか千倍の量になっている。今日は雨が降っているのかも知れないが、降り始めの雨には放射性物質が溶けているだろう。雨が沢山降ると建造物や道路上の放射性物質を流してくれるかも知れない。しかし今度は水源の汚染が問題になってくる可能性がある。葉物野菜などの汚染に関しても有識者は洗わず食べても大丈夫だ、食べきれないほど食ったとしても問題はないと言っていた。ここでも例によってX線撮影何回分とか言っているのだが内部被曝に関しては触れない。許容線量は100ミリシーベルトだと言うのだが、妊婦や妊娠可能な女性の(一定職業従事者の)許容線量はもっとずっと低いのだが無視して良いのだろうか。彼らに言わせると放射線は危険ではなく、それを危険とする規定自体が間違っていると言うことになる。

◆ 地震による被害、その後襲ってきた津波による被害、そして原発による被害が人々を苦しめる。風評被害でもないだろうが、おそらくは福島や隣接県の農作物などはブランドにダメージを受けるはずだ。東北と言えば米にしろ魚にしろ旨いというイメージがある。
関東に入ってくる食材の多くは東北からやってくるものでもあり、今後出てくるであろう近海魚介類の放射線問題なども含めての安全性確保が問題になる。
政府の対応が後手に回る中、復興の次のステップに向けた検討などは早急に行っていただきたいものである。F&Fのこの雑記も明日以降は通常の記事?に戻していく予定ではあるが、Blogの方では都度様々なことを取り上げていきたい。


電力問題(3/20)
◆ 福島の原発はもうダメだろう。今後の原発建設に関しても厳しい状態だと思う。原発推進派は困り、原発反対派は喜んでいるに違いない。ところで原発反対派の人たちって普段から3割節電を行っているのだろうか。ようするに、原発廃止論者だから原発が作ると思われる3割の電力は使わないという姿勢だ。そんな事はしないのかな?電気は豊富に使うが原発には反対、反対の為の反対であって代替案はないですよみたいな、良くあるパターン。私は推進派でも反対派でもない。民主党は推進派だったかな。確かに運転時の炭酸ガス排出量が少ない点はメリットなのだが、製造や管理に要するコストとか廃棄物の問題や安全性など考えるべき問題が多いのも事実だ。まあそんな事を言うと、飛行機は落ちると大変だから乗らないみたいな話になってしまうか。

◆ 今回の事故に関しては、この事態が完全に落ち着いてから詳細が表に出てくるのではないかと思う。それらを経験として他の原発に活かす事が今は必要だ。
今後の電力をどうするかだが、東京電力ではガスタービン発電所を建造したい考えだ。燃料にガスを使えば石油価格から受ける影響も少なくなるのと、今から建設を行えば夏頃には稼働が開始出来るのもメリットだという。1機あたりの発電能力は300MW程度、原発の代わりにと言う事になるとかなりの台数が必要になる。出力制御の出来ない発電方式よりは出力制御が徐々にでも行える発電方式の方が効率的ではあるが、まあ発電所としては動かすか止めるかにしたい所なのだろう。

◆ 太陽光発電や風力発電も増えてきてはいるが、全発電量の1%前後だそうだ。自然光発電などは天候などに左右される面も多いのでメイン発電方式として使うのはリスクが大きい。日本の場合はこく全体もそう広くはないので、全国に太陽電池発電所を分散したとしても効果は限定的だ。それに太陽光発電の場合は関東以北の緯度の高い地域は効率が悪いとされる。風力発電の方は騒音の問題と耐久性の問題が指摘されたり、発電所の建設コストが高いなどとも言われる。家庭用太陽光発電を増やすのは一つの方法だ。少なくとも夏場の日中電力の低減には役立つ。冬場はと言うと都市ガスによる燃料電池で暖房電力が抑えられると共に売電して貰える可能性もある。東京電力は太陽電池板の普及と家庭用燃料電池の普及を推進すればいい。発電所を作る費用だと思えば、イメージ回復への努力だと思えばいいだろう。
消費電力量を抑えようとしたってそれには限界があり、徐々に実行するならともかく今急に行えと言われても無理だ。経済にしろ文化にしろ、エネルギの大量消費によって支えたれてきた感がある。人間にとって便利なものは全て何らかのエネルギを使って動いているからだ。

◆ 今では当たり前になった駅のエスカレータやエレベータも然りであり、街灯なども同様だ。商店にはごく普通に使われている自動ドアだって電気で動いている。冷暖房はもちろんだし、地下街の換気装置だって電力を使う。つまり、こうしたエネルギに支えられて便利なものや地下街などが成り立っている訳で、電気が止まれば地下街もトンエルも換気が出来なくなる。鉄道だって同じように、確かリニア高速鉄道はかなり電気を使うんじゃなかったかな。新幹線同様に大量の電力を使うがこれを止めると代替がない。それこそ石油を大量に使う航空機とどちらが良いかみたいになってしまう。


福島原発(3/19)
◆ 大地震に見舞われながらもとりあえずは停止状態にまで移行できたことを評価する向きもある。確かに想定以上の大地震と、想定以上の津波の中でも制御棒を入れる所まではシーケンスが進んだ。しかしその後がまずかった。ディーゼル発電機が起動しなかったのである。発電機は外部電源の供給が遮断された時の非常用として各炉に2台が設置されているという。ではなぜ外部電源が遮断されてしまったのか。
一つは原発までの送電線に異常があって電力が得られなくなったケース、もう一つは原発内の変電所が津波の影響を受けて電力供給が止まったケースだ。
いずれにしても外部電力に頼る事が出来ないのでDGを起動する事になるが動作しない。

◆ この間はバッテリで設備を動かしたというのだが、一体どれほど大容量の蓄電装置があるのだ。と言うのも、その後派遣した電源車(一説には数十台規模)では電力供給が足りなかった説もあるし、一方で旧型のGE炉では一般的ではない電圧の機器が使われているので電源車が役に立たなかった説もある。
しかし、それにしても6.6kVで給電すれば大抵は間に合うと思うのだがどうだろうか。これが不可能だったとすると所内変電設備のトラブルが可能性として見えてくる。衛星写真を見ると海側の設備は津波で破壊されている。果たしてDGがどこにあったのかは不明なのだが、2系統とも同じ場所にあったとすると、いっぺんに破壊されてしまった可能性もある。

◆ これは安全や信頼性の考え方なのだが、外部要因による故障を想定していない(おそらく14mもの津波が来るとは想定していなかっただろう)ならば、複数系を用意する理由は機器そのものの信頼性を高めるためであり同一場所に設置してもその目的は達せられる。東電は15日になってGEに電源車の派遣を要請した。GEは28MWの電源車10台を日本に向けて送るとした。なぜDGが起動しなかった時点でGEに電源車を要請しなかったのだろうか。米国からは技術支援の用意があるとの連絡もあったそうだが、これも断っている。東電の腐ったプライドが被害を拡大しさせたのだ。結局バッテリの電力は消失し電源車は役に立たずで無制御状態に陥る事になる。東電は原発周囲は危険だとして一斉撤退を申し出るが、これは政府に拒否された。原子力安全保安院の職員は50km圏外に避難し、米国や韓国は80km圏外への退去を決めた。

◆ 政府は避難範囲を順次拡大して20km圏内からの脱出と30km圏内での屋内待機を指示した。blogにも書いたが約60km離れた福島市の放射線量が高い数値を示しており、しかしこれに関しては安全を繰り返すのみだった。私は原発推進派でもなければ反対派でもない。危ないからやめましょうというのは簡単だが、誰もその代替策を見つけられない。実現に困難を伴うものや成功確率の低いものでも人間は技術的チャレンジや信頼性の確保を行いながら手なずけてきた。包丁は危険な刃物かも知れないが、職人が持てば美味しい料理を生み出してくれる。私が思うに今回の事故に対処する人員の能力に限界があったのではないだろうか。マニュアルどおりにしか動けない、コネクタが合わなかったら線を剥いてクランパでくっつけてしまう事も出来ず、コネクタが入りませんといって放置してしまう。電源車は来たがマニュアルにその電源車の型式が乗っていないからつなげませんとか、東電なら言いそうだ。


生活物資(2)(3/18)
◆ 昨日の続きである。政府は被災地に燃料を供給するため、都内などでは節約をしてくれと言う。有識者というか評論家というかは、在庫は豊富にあるがローリーが足りないという。元売りは地震被害で出荷を停止している精油所があるという。みんな言っている事はばらばらだ。ガソリンではなくコメに関しても同様に、評論家は在庫はあるがトラックがないというのだが、トラックにコメを山積みにして運んできたら容易には消費出来ないくらいの量になりそうなものだ。どこかに在庫はあるのかも知れないが、小売店まで運べない在庫では在庫切れと変わらない。ガソリンスタンドの列にはトラックも並んでいるし、運送屋の一部には燃料不足故に配送の仕事が受けられないとした所もある。

◆ 食料にしても燃料にしてもそうなのだが、混乱を回避するための政治力が絶対的に不足している。これは電力事情も同じだが、事態を収束させる方向に持っていかないと収拾が付かなくなる。物資輸送に渋滞が影響するというのであれば主要道路の自家用車通行禁止、給油禁止だって可能なはず。これでいったん小売店を"満タン"にすれば不安も不満の収まってくる。
もしも本当にガソリンがどこかにあるのなら、それをピストン輸送させるくらいは出来るはずだ。まあ実際には根岸の精油所が壊れてしまったので在庫はあっても出荷が出来ないという話なのだろう。blogにも書いたが、ガソリン価格の高いスタンドは行列が短い。もしも本当にガソリンが無くて困っているとしたら高い価格のスタンドにも人は並ぶのではないだろうか。そう考えるとパニック的な買いだめ率は低くないように感じる。コメにしても同じように、近所の分まで山ほど買い込む人がいるくらいで、しかしこういう人には何を言っても無駄なのだ。政府や行政レベルで事態を収束させていかないと。

◆ いつだったか米不足の時があった。タイなどから輸入したコメを買いあさった人々は、やがて豊富に出回り始めた日本米に、そのタイ米を子供のオモチャにしてしまったとして批判を浴びた事もあった。
被災地への物資輸送も深刻だ。昨日からか、被災地への乗り入れ制限が緩和されて物資が運びやすくなったと言っていたのは。日本海側の鉄道ルートも復旧したようだ。燃料以外の物資にしても頼みの綱が米軍だったりするのは阪神の時と似たような感じか。
米軍や民間に助けられ、日本国が何かをしてくれるのはその後という感じ。ガソリンや灯油にしても自衛隊のヘリだったら7キロリットルくらい運べる訳で、まあ落とすといけないから地上は飛びにくいだろうが、それこそ米軍の空母でも借りれば出来そうだ。
鉄道や陸路の復旧を待つ以前に出来る事をどんどんやっていかなければならなかったはずなのに、遅い。

◆ 災害によるショックは計り知れないものがある。それに加えて空腹や寒さでは心にも二次災害が起きてしまう。マスコミは例によって「今のお気持ちは」みたいなインタビューをしているが、これが有益な報道とも思えない。行方不明者や避難所にいる人の指名などでもGoogleに方が実用的に使えたりして、まあ個人情報の問題など色々あるとは思うのだが災害の今は既に終わっていて、その次の段階になろうとしているのだから行政も良い仕事をして欲しいものである。


生活物資(3/17)
◆ 地震のために物流をはじめとして様々なものに影響が出ている。食材然り、トイレットペーパ然り、ガソリンも不足している。ガソリンスタンドには長蛇の列が出来ている。その列に並べば給油出来る可能性が大きいので世の中からガソリンが消えてしまった訳ではない。ある程度の自家用車がガソリン補給を終えると多少は落ち着くのかなと思ったのだが、意外にそうでもないようだ。これは計画停電によって公共交通機関が使えなくなった部分を自家用車でカバーしようとする動きがあるからだと思う。ガソリンスタンド開店前の朝6時頃から列が出来はじめ、7時過ぎにローリーが来ると開店だ。これだけ列が出来ると大渋滞を誘発しそうなのだが、交通量も減っているので(渋滞は起きているが)さほどでもない。
給油量は制限されている所も多く、それ以上使う人は何度も並ぶ事になる。並んでいる時にエンジンを止めている人も勿論いるが、延々アイドリングを続けながら待っている車もあって、無駄だなぁと思った。意外だったというか困っているんだなと実感させられたのが、交差点で止まるたびにエンジンを切っている単車乗りだ。アイドリングの燃料消費量など(排気量が小さいので)たいした量ではないと思うが、それでも節約に心がけるのは立派である。

◆ ガソリン不足で自転車が売れる、自転車が売りきれる。電動アシスト自転車も売れる。電動原付も売れる。もしかしたらEVも売れているのかも知れないがあれは即納ではないだろう。ヤマハのEC-03は1.4kWのモータ出力なのだが輸入品の多くは600Wとなっている。これだと坂を上るのは厳しいのではないかと思う。というか電動アシスト自転車のモータ出力と余り変わらない。EC-03は18650の電池を沢山(700Wh)積んでいる。一方で中国製などは鉛バッテリだ。でも中国製だと見た目がディスクブレーキみたいなのが付いていたりして立派である。価格もエンジン付き原付と変わらずものもあり、平坦地にお住まいならば使えるだろう。某商店主も昨年だったか中国製の電動原付を使い始めていた。毎日充電しなければならないというか、店に戻ったらコンセントに差し込むみたいな使い方で不便は感じないという。ただし坂道は上らないよ〜と言っていた。最高速を抑えても登坂能力を上げて欲しいと切実に語っていた。おそらく今はガソリン不足を尻目に走り回っている事だろう。バッテリ総容量は1kW/h(この容量はプリウスと大きな違いがない)前後、充電は家庭用100Vで6時間くらいだ。この手のモデルは最近では大型ショッピングセンタや家電店でも売っている。品切れになった自転車の代わり?に買っていく人もいるかも知れない。

◆ 米なども不足しているのだが、それこそ通販で買えば事足りる。生鮮品は厳しいものがあるが、保存出来るものであればスーパーの列に並ぶより通販の方が良いだろう。コンビニの商品もなくなっているが、昨日たまたまコンビニに荷物を運ぶトラックが来ている店を見つけて必要なものを買ってきた。入荷量は減っているようだがゼロではない。震災による直接的な災害の次期は過ぎつつあり、復興や被災者の生活、あるいは上に書いたような物資不足に対する対応が求められる時期に来ているはずだ。この期に及んで消費税値上げの話をしている人もいるようだが、もっと基本的な生活状況を見て頂きたいものである。なお報道によれば「現在停止中の首都圏最大級のJX根岸製油所(横浜市)は来週の稼動再開を目指し供給能力は大幅に改善する見通しと伝わっており(略)」との事だが、噂によると昨日あたりから出荷が開始されつつあるらしい。


ヨウ素(3/16)
◆ 原発事故関係で安定ヨウ素摂取の話が出てきて、一方ではそれを否定するものもある。なぜヨウ素かというと、ヨウ素が甲状腺にたまるためなのだ。甲状腺ではホルモンなどを分泌するので成長過程にある子供などが放射性ヨウ素をため込むとリスクが高まる。皮膚や呼吸などを通じて体内に入り込んだヨウ素は血中に入り、その10〜30%は甲状腺に蓄積されるそうだ。その割合は放射性でないヨウ素の摂取量に左右される。つまり安定ヨウ素で満たしておけば放射性ヨウ素が入り込んでこないと言う事になる。人体には15〜20mgのヨウ素が含まれていてその70〜80%は甲状腺に存在している。ヨウ素の必要量は成人で1日当たり100〜200μg程度と言われている。ではこれを満たすために何を食べたらいいのだろうか。

◆ 食品中でヨウ素含有量の多いのがこんぶで、食品100gあたり、なんと!131mgも含まれている。つまりこんぶを100mgも食えばいいと言う事になる。わかめは同7mg前後なので、この場合は数グラム食べればよい。イワシや鯖なら100gは食べよう。なおヨウ素摂取量の上限というものもあり、2歳児までは250μg,成人では2.2mg程度とされている。これらの海産物を食べないエリアではヨウ素不足になると言われているし、逆に食べ過ぎると害があると言われるのだが、日本人はそもそもヨウ素摂取量が多い民族なので過剰摂取には鈍感らしい。
昨日放射線医学研究所では安定ヨウ素剤以外のヨウ素摂取を避けるようにとWeb上で公開した。食品などでは十分なヨウ素が摂取できないあるいは消化に時間がかかるからダメだという訳だ。イソジンなどもヨウ素含有量が少ないので効果はないとしている。
本当だろうか。調べてみるとイソジンガーグル(明治製菓製、主成分はポピドンヨード、薬価7% 1ml=3.4円)と出てきた。ポピドンヨードはヨードを水溶性にしたようなもので、そうでないと消毒剤にならない。

◆ このイソジンでヨウ素摂取量が不足すると言われる要因は見つからなかった。また食品によってヨウ素を摂取する事がダメだとする明確な理由も見つからなかった。しかし同研究所は医師の処方した安定ヨウ素剤(ヨウ化カリウム)で無ければダメだという。
なぜなのだろうか。リスクはあるだろうがヨウ化カリウムの試薬もダメなのかな。あくまでも医師が処方しなければ、と言う所に重みがあるのだろうか。
建前上は目的外使用はダメというほかないのは分かる。後で責任を取れと言われたって困るからだ。ところが産婦人科系の団体?では非常時にはイソジンを飲めと言っている。同じく目的外使用になるが早産防止にイソジン希釈液での膣洗浄に関してのレポートもあったかな。なお日産婦学会は安定ヨウ素錠を飲めと言っている。イソジンを飲むなと言っている所の殆どは「飲用に適さないから」が主な理由だ。
出血性の怪我を消毒して治療する必要があり、そこにスピリタスしかなかったとする。アルコール濃度からすれば代用にはなりそうだが、酒で傷口を洗ってはいけない、消毒用アルコールの到着を待てと出血を放置するのかそれともスピリタスで洗うのか、その違いと同じだ。だから飲みたい人は飲めばいいし、嫌ならやめておけばいい。もっと言えば、自分で考えれば分かる事なのだ。考えられない人は飲まなければいい、いや、考えられない人は飲んではいけないと言っても良いのだろう。でもイソジンが売り切れているのはなぜ???


計画停電(3/15)
◆ 昨日は混乱した。早朝から予定されていた計画停電は見送られ、その後のグループでも停電は実行されなかった。午前11時頃には新たな計画や地域が発表されたと言えば聞こえは良いが、要するに変更である。早朝とその後の計画停電の中止は、計画停電の実行予定を受けて鉄道各社や大規模施設などが運休や休業を決めた事で供給量が間に合ったのかも知れない。計画停電の計画自体にしても綿密に計画されたとは考えにくいし、その経緯報告も何もなかった。
原発のトラブル然りなのだが東京電力なのか政府なのか原発関係天下り団体なのか分からないが、その隠蔽体質が見えてきている。例の爆発にしても、情報収集に手間取っていると言いながら一方では粛々と作業を進めていると言ってみたりでアテに出来ない。土日の電力が足りて月曜が不足するのなら、月曜は一斉休業、何なら21日の休みを振り替えますでも良かったはずだ。こうして時間を稼ぎながら次なる電力消費量低減策を練る。緊急立法でも何でも出来るはずだ。

◆ 各家庭や企業が1割程度の節電を行えば済むと言う事ならば、電気暖房をカットするだけで事は足りる。その代わりガスコンロを付けましょうねと広報すれば済む話ではないのだろうか。政府はガス会社に補助を出し、ガス暖房費用が電気代負担と同程度になるようにコントロールすればいい。これは大変な事でも何でもなくて、計画停電による影響の方がよほど甚大だ。ガス会社にしたって燃料電池導入向けには準定額料金を採用している訳なのだから。これが夏場という事になると確かに節電には厳しいものがあるとは思うが、しかし幸いにして今はまだ涼しい。気温がそこそこ上がってくれば暖房だって我慢できなくはない。そもそも被災地ではその暖房すら無いのだ。通勤や通学に電車の利用が必須なのは当然の話だが、ならば都内のホテルの全てを東京電力が借り切って通勤者の無料宿泊を行わせたらどうだろうか。

◆ オール電化や好む好まざるに関わらず電化しか選択の余地のない高層マンションは困るとは思う。エレベータだって止める訳にはいかないだろう。これは仕方がないのだから仕方がないとしか言いようがない。節電実行が出来ているかどうかは検診員がチェックすればいい話で、そもそも毎月行っているのだから人員を増やせば、臨時雇用者数の増大も同時に行える。自ら招いたというのは言い過ぎかも知れないが、誠意の感じられない対応に対してはその程度の手間をかけさせても良いではないか。節電目標値を下回ったら翌日から送電カット、これでいい。節電目標値以上の節約を行った人は電気代をタダにする位は当然だろう。インフラ事業者の責任とはそのようなものであると思う。
停電で患者を診られない医師はどうするのか、医師法19条の解釈はどうするのかに関しても厚労省は「停電だからしかたないで済まされる」と見解を示した。

◆ 政府にしても東京電力の言いなりではなく対応すべきだと思う。電車を止めたらどんな混乱が起きるか、経済活動にどのような変化が起きるのかは予想が付くだろう。東京以外のバス事業者に臨時に免許を交付して応援に来て貰い、商用車以外の通行を制限して輸送路を確保するなど、考えればいくつかの対策は出来そうだ。東京電力側は、原発がなくなっちゃったから電気止めるからね、重要拠点には非常用電源設備があるだろうからそれを使ってね、そんな感じでしかない。非常設備がマトモに動かなかったのは東京電力でしょ。


地震に関して(3/14)
◆ 既にblogの記事にした部分もあるが再度まとめてみる。
地震のそのとき、私は路上で一時停止していた。信号機のない、余り大きくない交差点だった。原付に乗っていたので最初は揺れに気づかなかったのだが、周りの人たちがざわめきはじめたと思ったら大きな揺れがおそってきた。電柱は折れるのではないかと思うほどにしなり、ビルも隣の建物と接触するのではないかと思うほどの振幅で揺れた。ビルからは人々が飛び出してきて、ガードレールや標識のポールにつかまっている人もいた。一旦少し揺れが収まったように感じたが、ビルや電柱は大きく揺れている。そう思っているうちに再度大きな揺れに見舞われた。たまたまそこにいた警官が、ビルから離れろ倒壊するかも知れないぞと叫んでいた。

◆ 揺れている時間はずごく長く感じたのだが、おそらくは10秒にも満たなかったのだろう。横浜線は緊急停止したと思われ、車掌が周囲を見回していた。揺れが収まった後は平静を取り戻した感じはした。立体駐車場の中で車のセキュリティアラームが鳴り響いていた。
道路は混んでいる風ではなく、おそらくは何度も余震があったとは思うのだが私は走っていたので余り気にならなかった。自宅に戻るとそこそこ被害が出ていた。
といっても重大な状況ではなく、水がこぼれたり棚からものが落ちたりしていた程度だが、それを見て片付ける気が失せたのも事実である。比較的背の高い棚なども床面との摩擦係数が小さなものは場所は移動したがその程度だった。逆に設置面積の大きなものは棚が動かずに中身が飛び出していた。TVラックはキャスターが付いていたためか無事だった。TVが倒れることもなかった。

◆ 一通り片付けた後所用で出かけた(この時点で大災害の認識は薄かった)のだが、徐々に道路が混雑してきた。
やがて身動きが取れない状態になり、数時間かけて数キロの道のりを帰ってきた。ドコモの携帯電話は通話が規制されていて10回に1回くらいしか通話が成立しなかったが、一旦接続出来れば切れることもなく安定的に通話をすることが出来た。iモードは接続が出来たが通信速度が低下していて満足に使えなかった。メールはプッシュしてこなくなっていたが、それがまとめてある時配信されてくるような感じだった。メールの送信は失敗することなく可能だった。メールを取りに行けば遅延を感じることなく受信することが出来た。
道路は帰宅困難者であふれていた。歩道がいっぱいになり車道を歩く人も見られた。横浜でも一部地域が停電していてあたりは真っ暗、交差点には警官が出ていたが道路は車でいっぱいになっていて殆ど動かない状態だった。

◆ 土曜日になり被害の状況が報道されはじめた。津波はもはや波ではなく、海面水位が継続的に盛り上がった風だなと思った。情報メールへの登録者数が増えてくると共にソフトバンク系ドメインへの配信遅延が顕著になってキューに大量のメールがたまった。防災科学技術研究所への接続が出来たり出来なかったりと不安定化した。気象庁の情報に速報が流されるようになった。この速報は従来は有料情報として提供していたものから一部情報を削除したような内容だ。急遽これの配信に対応すべく変更を加えた。また配信サーバの同期の問題なのか複数の情報が交番配信される状況に陥り、これの対策も考えはじめることになる。日曜になると更に被害の状況が伝わってくると共に、不安と危機感を強く感じた。

◆ メール配信数が多く、キューのクリアなどにも手間を取られた。登録数が急激に増えたが登録解除数もかなりの数になり、更に問い合わせなどもあってなかなか落ち着くことが出来なかった。日曜の夕方になって近所を回ってみた。ガソリンスタンドには長蛇の列が出来ており、ガソリンが売り切れたスタンドもあった。
ホームセンターにも多くの人が押しかけてきていた。

◆ 計画停電対策をどうするかは考えている。現在は自宅サーバなので電力が止まればサーバは止まる。レンタルサーバに移行すると実行出来ないサービスが出るしメール送信は不可能になる可能性がある(月額費用を相当払えば可能)。いずれにしても何か考えないと。神奈川県内での移設は比較的簡単だが都内への移動はIPアドレスが変わる。しかしレンタルサーバに移行するよりは手間がない。


それは常識?(3/13)
◆ 地震関連はblogに書いています。
情報提供のお願い等もございますのでよろしくお願いいたします。

◆ なんだよ楽天の次は原付かよと言われそうだが、何せ色々新鮮に感じるのでお許し頂きたい。今日は原付の走り方というか走らせ方というかのお話である。駐輪場などが歩道を挟んである場合、歩道を横断するならまだしも歩道を原付でそのまま走って行っちゃう人が殆どだ。歩道には人も沢山いいる訳で十分に危ないと思うのだが原付乗りは気にしない。それが当たり前であるかのように歩道を走っていく。私は自転車置き場というか原付置き場に行くために歩道を横断する時もエンジンを切って押すようにしている。朝晩などは歩道に多くの人がいるし、低速で走るにしたって危険もあるしエンジン音もうるさい。
別に何十メートルも押して行けと言うのではなく、たかが数メートルではないか。

◆ 歩道を原付で走らせる原因の一つに違法駐車車両がある。これが駐輪場への入り口を塞いでいるので原付はそこを避けて歩道を走ってくる。まあ、要するに無法地帯と化している訳だ。車が交差点を先頭に列を作っている。よく見かける光景である。単車は反対車線を使って列の先頭に出ようとする。この場合は追い越しには当たらない(止まっている車を追い越しても追い越しではない)し、解釈の仕方によっては止まっている車が邪魔だったので(駐車車両と同じとすれば)それを避けただけと言えないこともないだろうが言い訳としては厳しい。それでもスムーズに先頭まで行ければいいが、時として対向車が来て立ち往生する。そもそも左側をすり抜けられないほどの道幅だから反対車線に出る訳で、そこに対向車が来たらどういうことになるか分かりそうなものなのだが、それを考えないで突っ走るのが当たり前なのだろうか。私は列の後ろで待つか他の道を探す。車では入れないような道でも原付ならば抜けられる所は少なくないからだ。

◆ 以前にも書いたが対向車の右折と左からの車の飛び出しも危ない。無理やり右折してくる対向車もかなり多いが一時不停止で左折して本線に出る車も多い。
右折車からは影となるような、トラックやワンボックスの斜め後ろは出来るだけ走らないようにすべきである。後ろを走りにくいのもトラックやワンボックスで、前が見えないので状況判断が遅れる。ワンボックスなどでも着色ガラスだと危険度が増す。乗用車でもまあ同じなのだが、ガラス越しに前方が見えるか否かは重要なのだ。それこそ前方の交差点に右折車がいるのかどうかも見渡せるのだから。これも以前にも書いたがウインカを出さない輩も多い。
突然ブレーキを踏んで左折を始めるとか、結構危ない。ウインカは出すが何をそんなに大回りするんだという運転をするのがワンボックスカーだ。FFでロングホイールベースだとそんなに回転半径が大きいのかなぁ。トラックじゃないんだから左にウインカをだしながら右に進路変更するなよという感じ。これがウインカを出さない車だともっと危ないことになり、右に曲がるのかなと思っていると突然進路をふさがれることになる。

◆ 左折車がいる交差点の先頭まで行って直進しようとする原付も多いが、車が左にウインカを出しているのだからその後ろで待っていればいいのに。と、思う。巻き込んでくださいみたいな運転は避けるべきではないかと思うのだが、そんなことを考えないのが原付乗りなのか。


楽天カード(6)(3/12)
◆ 楽天カードを楽天専用にするのが今回の計画なのだが、おそらくはそう考えている人が多いのか、楽天以外で使わないとポイントあげないよみたいな企画がある。仕方がないのでカードを持ち出してコンビニで使う。楽天からのspam、いや案内メールでも「楽天カードはもうお財布にしまいましたか」みたいな問いかけがある。勿論財布になど入れてはいない訳で、見透かされたか。ま、とにかくそんな訳でコンビニで約千円の買い物をした。これで文句はないだろう。

◆ 楽天で楽天カードを使うと100円で2ポイント貰える。
これは魅力的なのだが、楽天カードのポイントって楽天のポイントと一緒なのかな。楽天本体、楽天KC、eNAVI、楽天ポイントクラブなど色々あって分かりにくい。分かりにくくすることがポイント失効の最初の手段と言う事か。楽天ポイントも、楽天ポイントと楽天キャッシュに分かれている。他に期間限定ポイントなどもあるので見かけのポイントに釣られて放置するといつの間にか消失しているかも知れない。なので私は取得したポイントはすぐに使うことにしている。

◆ そもそも楽天で買い物をするようになったというか買い物が増えたのはF&F広告企画のポイントゲット数を多少でも上げたいという思いからだ。ここのところ収益は低下しているが、早くプレゼント企画を再開すべく通販で買うものは出来るだけ楽天でという感じにしているのだ。まあカード作成も大きなポイント収入になるからというものもあるし、以前に書いたように他のカードを登録するより楽天専用にカードを持った方が安全(カード情報が漏洩すれば楽天が損をするだけ)かなと思ったこともある。そんな訳で楽天へのカード登録情報はさっさと書き直した。ポイント関係その他も調べて分かったが、とにかく分かりにくく出来ている。ポイントを2倍にするには定額料を払えみたいなものもあり、謳い文句は景気が良いが実際にはその代償を取られることも少なくはない。

◆ さて、貰ったポイントで何を買ったかというとWindows7DSPである。アップグレード版より安いOEM版と言う事で送料込みで約1万円だった。これをi91に入れたというお話はまた後日書くことにするが、何だかんだとポイントを集めたので実質2千円位で買うことが出来た。残りの8千円分のspamが来るぞなんて言われそうだ。楽天の最大の欠点は、いや、楽天にしてみればメリットなのだが、メールアドレスを用途によって分けることが出来ない点にある。例えば買い物関係のお知らせ受信アドレスとspam受信アドレスを分けると言う事が出来ない。これらの分離はメーラにお任せになるが仕方がないか。Becky!にメールを分離させて不要なものは新着無視設定をしておけばうるさくなくて良い。

◆ ポイントがあるから楽天で買う、まあ私は前記のようにプレゼント企画のために楽天で買うのだが、楽天の取り分が多いのでショップは限界まで価格を下げることが出来ない。ヤフーのストアなどでもヤフオクでの即決売価と楽天での売価が異なっていることは少なくない。カードを使えば手数料、メルマガを配信すれば手数料、他にテナント料も必要だし売れればうれたで歩合も必要とあってはショップも大変だなと思う。
さてと、そんな楽天でコーラ(アフィリエイトコード入りリンク)でも買うか。何せ自分で持ってくるのは重いからついつい楽な方へと走ってしまう。送料を入れると安売りスーパで買うよりほんの少し高いが良いだろう。たぶん飲料類は上のリンクのショップが安いと思っていて、私はそこで買っている。


使用頻度(3/11)
◆ ここ最近すっかり車に乗らなくなっている。横浜あたりに出る時にも車を使わなくなったという話は以前にも書いた通りだ。これはまあ慣れみたいなもので、一度乗らなくなると乗るのが面倒になるというかそんな感じなのである。以前から都内近郊居住者の自動車離れの話は書いているが、今はそれが実感として分かる。車など走ってなんぼのものである。
趣味性の高い車を飾って楽しむのも良いとは思うが、それだって走らせて楽しまなければと言うのが私流だ。これが実用車となったら、所有しているだけでは全く意味がない。

◆ 最近はご存じの通り原付も多用しているが、これは何とも騒音がうるさくて嫌なものだ。たまに車に乗るとなんて静かな乗り物なのだろうと思う。と同時に速度感の無さも感じる。原付でなら40km/hだってそこそこ緊張する速度なのに、自動車だったら100km/h出したってなんと言うことはないし、その時に風速10m程度の横風が吹いていたとしたって進路が乱されることはない。
車があって便利なのは公共交通機関で行くのが不便な所に出かけるとか、あるいは荷物を運ぶとかか。ようするにこれって実用車としての用途であり、ドライブに行くとか遊びに行くと行ったこととは少し違う。そう考えてみると遊びの要素の多い車ならば使用頻度が上がらないまでも下がりはしないのかも知れない。

◆ エコカーや小型車は人気である。これだって無駄に走らせたらエコの意味が無くなるし、走って楽しい類の乗り物ではない。必要な移動や積載を出来るだけ燃料を使わないでこなすのがこの手の車の意義である。女性に言わせると車もケータイもポイントはかわいいかそうでないか、みたいな事らしい。その点で行くと小型車はかわいいデザインのものが多く、十分に女性が意識されていると言える。この場合は走行性能や燃費などは二の次で、デザインや塗色が問題になる。まあそれでも、かわいいで車が売れてくれればメーカは喜ぶだろう。
車に余り乗らなくなると燃費は良くても悪くても余り家計には響かなくなる。むしろ乗らないくせに税金が高いなとか、そちらの方に目が行くかも。

◆ そんな感じで余り車に乗らなくなった私だが、例年通りというか春のボディコーティングの時期がやってくる。2年にわたってグラスガードを塗布したが、その耐久性と撥水性は満足できるものだった。さて今年はどうしようか。毎年グラスガードでは面白みもないし、かといって他に使ってみたいものもない。
ガラスコート系の他の品種も良いかなと思ったりもするが耐久性が高いだけに効果の違いを見極めるのは大変だ。コート剤の価格はピンキリで中には1万円以上もするものがある。確かに高性能を求めていくと高価格になるのかも知れないのだが、じゃあ安いものをこまめに塗布したのとどちらが良いのみたいな話になる。勿論手間と価格と品質のバランスは人それぞれで見方が異なるだろうが、私としては精々5千円程度が支出の限界というか、漠然とそんな風に考えている。もう一つは入手性の問題で、テストして結果が良かったけれど手に入りにくいでは使えない。この手の商品は消えゆくのも早いだけに、出来れば長期的に販売され続けているものを選びたいし、それはその商品の人気と言う事になるのかも知れない。


楽天カード(5)(3/10)
◆ 利用限度額がいきなり100万円かという話は前回書いたが、収入の多少に関わらず片っ端から限度額を上げているらしい。一方で事故がないのに切り捨てると言う事が2008年〜2009年あたりに行われたようだ。何が理由なのかは分からないが、突然利用中止のお知らせが来るのだとか。各支払いなどをこのカードに集約している場合はそれの手続き変更もあり、面倒なことになる。ここで同じく審査の甘いSBIに移る人もいたようだが、SBIが支払いに使えないサービスもあるので注意が必要だ。ESSOのSpeedPassの支払いもSBIは駄目だったと思う。ESSOでも従来はスピードパスを使うとガソリン単価が安くなっていた時期もあったようなのだが、今は変わらないのではないだろうか。
なのでiDで払っても良いと言えばそれまでだ。他にQuickPayなども対応しているのでドコモユーザ以外でもケータイでガソリンを買うことが出来る。

◆ 楽天カードから話がそれたが、限度額を上げたり突然会員を切り捨てたりするのも楽天だから仕方がないねと見る向きも多い。ではいきなり限度額100万円がすごいのかと言われると意外にそうでもなくて、セゾンだったかな、あれも限度額100万円スタートだったと思う。ただし一応審査があるので学生は持つことが出来ない。ちなみにセゾンのゴールド、ゴールドというより山吹色な感じだが、これは限度額300万円で年会費無料だったと思う。カード会社としては利用枠を大きくして沢山使わせ、それをリボ払いにして金利を稼ぐというのが儲けの方程式なのだろう。リボ払いを選択するとポイントが加算されたり何かが貰えるなどの特典が付く場合もある。ただし金利は当然取られるので利用金額と期間によってはポイントなどを貰っても割に合わないはずだ。

◆ 楽天のポイント稼ぎは色々付帯していて、バナー広告をクリックするものとかメルマガを受信するものもある。メルマガ受信用メールアドレスを別に設定できればいくらでも受信してしまうのだが、そう行かない所が辛い。いちいちチェックして消すのも面倒だし、結局はspamみたいなものだからなぁ。カードを持ってWeb明細を申し込んだだけで要らぬメールを拒否できない立場になるのに、それに加えてメルマガという名の広告もかよとなるとちょっと気が重い。メルマガと言えばDCMXもこれが送られてくる。ただし拒否が可能なので設定を外せば当たり前だが送られてこなくなる。確かメールを受ける設定にしているとキャンペーンの当選確率が上がるとか、そんなことがあったと思う。基本的にメールはケータイに、月に2回位来るかなぁ。私は余り邪魔だと思わないのとキャンペーンやプレゼント情報などもあるので受けている。

◆ 限度額と言えばダイナースも限度額が設定されているようだ。世界最初のクレジットカード会社であるダイナースは限度額を設けないのがその方針だった。しかし経営危機が訪れてシティグループに売却されたのが2000年、2008年にはそのシティからも切り離されてディスカバーに売り払われることになる。そして現在もその経営不振は続いているのか、入会資格の大幅な緩和と50万円の限度額設定で普通のカードになってしまったわけだ。
もしやこれは明日のAMEXの姿なのか。プレミアムカードなどという存在は過去のものになってしまうのか。


二段階右折(2)(3/9)
◆ 二段階右折のその後である。これの取り締まりを行っているのは新横浜近くの交差点であり港北警察署管内だと思われる。そこで新しく綺麗な警察署になった港北署に行ってみた。対応してくれたのは若い白バイ隊員で、現場で取り締まりを行っている人なら話が早いと思った。まずは二段階右折に関して聞く。法的には交差点内で3車線になればその道路は3車線であると判断されるようだと言う事が前回の警察への質問で分かってはいた。しかし、では左から合流してくる道路があった場合はどうなのか。これは3車線になったと見るべきなのか?それとも別の道路がくっついただけだと判断すべきなのか。

◆ つまり、右折レーンとは直進道路以外の右折用の道路がくっついた状態とは見なせないのかと言う事だ。白バイ隊員は本を見て解答を探すが見つからない。なので単刀直入に、これは取り締まりの対象か否かを答えて欲しいと聞いた。すると隊員は間髪をおかず取り締まりはしないと答えた。違反が明確で、誰の目から見ても違反であると認識できるケース以外での取り締まりはしないというのだ。もう一つ、左折レーンに関しても聞いてみた。軽車両は左側を走ることになっていて、それからすれば左折レーンがあったとしてもそこを直進しなければならなくなるがどうなのかと。隊員は、それは車線の左側を走ると解釈して欲しいと言った。左折レーンはあくまでも左折車のレーンであり、そこを直進した場合は取り締まりの対象になるのだという。左側を走れは、道路の左側ではなく車線の左側と解釈すべきだとの事なのだ。

◆ しかし別の判断をした警官もいた。横浜駅西口に通ずる道路は3車線だが左の2車線はバス専用レーンである。原付はバス専用レーンを走るのか?それともバスレーン以外の中央よりを走るのか。車線の左側を走れ、通行区分を守れと言うのならば中央レーンを走るべきだ。しかしあくまでも通行区分によらずに左側を走れとなるとバスレーンを走行することになる。道交法第34条には右左折時の挙動を規定しているだけで通常道路の走行で道路のどこを走れと言っているわけではない。このパトカー担当警察官は、バスレーンを走ってその先の交差点は(3車線なので)2段階右折すべきだという。白バイ隊員とニュアンスが微妙に異なる。
果たしてあのレーンに軽車両と原付は除くと書かれていたかどうか。個別規制の例もあるので現場で確認しないと分からない。この場合バスレーンを走って行った先がバス以外進入禁止、しかも一方通行だったらどうすればいいのだろうか。原付を押して道路を逆行する?まさか。まあいい、またこれは後日警官に聞いてこよう。聞いた答えは出来れば書面で貰いたいなぁ。曖昧な解釈で違反となるのは避けたい。こう考えると軽車両を扱う法律はどうにも曖昧な所が多い。
※後日確認したらバスレーンに例外項はなく、原付は二段階右折禁止の標識が立っていた.

◆ 道交法とは全く関係ないのだが、そろそろ最初のオイル交換時期だ。取説によれば原付はエンジンとミッションの潤滑を同じオイルで行っているので専用のものを使えとなっている。つまりは一般四輪車用のオイルを使ってはいけないと言う事なのだが本当に駄目なのだろうか。表示は10W-40指定で、まあガソリン車用とディーゼル車用もな違いはあるから原付用が別でも驚きはしないが、湿式クラッチが付いているわけでもないしなぁ。


楽天カード(3)(3/8)
◆ 意を決して申し込んだ楽天カードだが、Webで申し込んで数分後には審査完了のメールが来た。本人確認書類も何も無いままカードを発送しましたメールも来た。本人確認は佐川急便の仕事で、カードを受け取る際に本人確認書類を見せる必要があった。利用明細は有料で80円取られるが、spamを許容すればWebで明細を見ることが出来る。利用限度額はいきなり100万円からスタートだ。審査も甘く限度額も高いとは、一体どういう理由からなのか。そうそう、カード申し込みはF&Fのアフィリエイトコードを食ってから行ったのでそこそこポイントが入るはずだ。カード自体には入会ポイントが2千円分か、その程度貰えたはず。但し使用期限が切られている。またカードを使うことによってもボーナスポイントが一度だけ貰える。仕方ない、BenQ用にWindows7でも買うか。

◆ このカードは楽天以外で使う予定はない。カード会社は会員がいつどこで何にカードを使ったかを相当な期間蓄積しており、それに基づいたマーケティングと言えば聞こえは良いがDMを送ってくるなどする。
DCMXは今のところDMは送ってこないがAMEXは結構頻繁に送ってきていた。楽天がどの程度のアクションを取るかは不明ながら、必要以上の情報を渡す気はない。なのでという事でもないがDCMXやHSBCのVISAに対して楽天はMasterにしてみた。サポート体制などは今のところ不明なのだが、電話問い合わせは出来る。ポイント付与率も悪くないし年会費は無料、サービス悪化のDCMXよりも限度額は高い。まあ楽天と言うことで信頼性と安心感が不足はしている。海外などにサービス拠点があるのかどうかは調べていないというか楽天通販以外に使う予定がないからなのだが、それらが普通のレベルであれば普通のカード、って言い方も変か。

◆ ちなみに申込時にEdy付きはどうかと(Web上で)勧められたが今更感のあるEdyを使う気もないし、使うならケータイに入れる。Edyも楽天傘下となり経営の立て直し中だ。Edyもドコモが協力してくれているうちに頑張れば良かったものの、発行枚数拡大にのみ金を使うとか、取扱手数料がバカ高いとかでドコモにも嫌われる羽目になる。結局一度も黒字を出さないまま楽天に買われていったわけで、果たしてこの先どうなるのかも見えては来ない。クレジットカードにしても発行枚数を競うようなところがあると思う。しかし利用額は景気悪化で減少し、手数料収入も少なくなる。そんな中でもインセンティブを出して行く企業あり、ドコモのように改悪をする企業あり、AMEXはダイナースのように審査を甘くして新たな顧客開拓に向かう企業ありと様々である。
コスモザカードの例ではないがカードを使いたくてもスタンドが減ってしまったのでは使いようがない。

◆ 世の中の多くのシステムが人口増、会員増を当たり前として設計されている。互助会的発想でもないが会員数が支える的なシステムだ。携帯電話事業だって例外ではなく、だからこそ純増数が株価をも左右する。その携帯電話の加入者数は日本の人口を超えているのかな。個人と法人の需要や2台持ちの個人需要などに支えられている現状も、それがいつまで続くのかは解らない。クレジットカードにしても私は枚数をかなり減らしてきたわけで、そうした動きも出てくるはずだ。その中で生き残るのはどのブランドなのか。


i91(3/7)
◆ Benq nScreeni91にWindows7を入れてみようと思った事は先日書いた。そこでWindows7の価格を調べるとOEM版が安いことが分かった。今時使えないようなメモリやCPUとのセット販売だが、これは規定をクリアするためだけのものだ。何かのPCパーツと一緒でなければOEM版は販売が出来ない。価格は1万円以下のところが多く、これで送料込みというのが最安値か。もっともメーカにはタダ同然で供給されているのだろうな。そうでなければNP12が2.5万円で売れるわけはない。というかOSレスで1.5万円だと言われれば間違いなくそれを私は買っていた。

◆ i91のSkype問題もさることながら、Gyaoなどを観ているとウインドゥの切り替えすら出来なくなるという駄目さが使いにくいのだ。NP12で同じ操作をしても引っかかることはなく、勿論これがSempronのせいだとすればOSによる差はなくなるのだが試してみたいというキモチが先に立つ。これもOS入れ替えというか上書きとなると面倒だと感じてしまうのだが、強い味方であるHDDを先日頂いたばかりだ。これならHDDをポンと交換してOSをインストールすれば良く、そのためにはWindows7のアップグレード版よりもOEM版の方が使いやすい。アップグレード版を入れるにはまず最初にWindowsXPでリカバリをかけなければならず、二度手間になってしまう。

◆ でもどうせならメモリも増やしたいなと思う。いやいやいや、これでは安価なPCを買った意味がないではないかと言われそうだ。i91も定価というか一般小売価格だと3万円台であり、だったらプラス1万円を出してEPSONのAY301やDellの方がお得になる。でもまあi91は8千円だったし、Windows7化とメモリ増設で1.5万円をプラスしても良いかと自分に言い聞かせてみる。blogにも少し前に書いたがAY301も結構お得だと思う。少し物理サイズが大きいのはDell同様なのだが、それを許容できるのならばお得だ。いずれにしてもSempronやAtomはWindowsPC用として使える速度ではない。モバイル用途などの限られた世界でなら役立つとは思うのだが、それでも消費電力に対する処理能力が高いのかと言われると少し疑問だ。

◆ マルチコアなども今や一般的なのだが、殆どの用途においてはシングルコアの高速プロセッサが処理能力的には高い。ただしクロックの上限という問題があり、そうした性能の高いコアを複数個並べていくのがマルチコアによる性能向上になる。Atomのマルチコアだとかハイパースレッドなどと言っても、そんな事は行わずに1世代前のPentiumMの方が良いんじゃないのと言われればそれで終わり、みたいな。
つまり低速のコアを沢山並べても余り意味がないような気がするわけだ。ちなみにNP12もvaio-PもシングルコアシングルスレッドのAtomだったと思う。

◆ こうして遅いPCを何だかんだとやるよりは、それこそ自分の要求にあった性能のPCを買ってきた方が良いのも当たり前の話である。それこそ古いノートPCにカネをかけてメモリなどを増設しまくったって、NP12よりよほど遅いみたいなものだ。だからi91にカネをかけることの意味が余り明確ではなく、単にやってみたいだけ、みたいな。まあ私自身意味があろうが無かろうが、やってみたいからやってみる、試してみたいから試す的な事ばかりやってるんだけど。


エンジン制御(3/6)
◆ そもそも原付のカムの作用角とバルタイはどうなっているのだろう。と思って調べてみるがなかなか情報が出てこない。アフターマーケットパーツ屋さんの能書きによれば低中速用としてIN212°EX210°なんてデータがあった。対象モデルはCFR50F(これがどんな単車かは知らない)となっている。212°って日産式に行けば53°でしょ、単車ってこんなものなのだろうか。自動車用のカム、NAで高回転型で260°あたりが純正でも使われていて市販のハイカムと呼ばれるものだと280°なんてものもある。ターボ車全盛時代でも作用角とオーバラップを広く取った方がパワーが上がると言われていた。が、実はターボの場合は吹き抜けの問題があるのでむやみにオーバラップを広くすべきではないという事を知っていたのは一部のチューナだったと思う。過給器付きの車にNA用のカムセッティングをすれば、そもそもマニホールド圧力がプラスなのだからNAとは条件が異なるわけで吹き抜けと後燃えでマニホールドが赤熱する。
タービンのセッティングによっては排圧が上がる場合も勿論あるわけで、それも考慮しなければならない。

◆ それはともかくとして、ヨシムラのカムを見ても作用角が260°を超えるものが見つからない。それで1万回転以上も回るのか。自動車の感覚からするとちょっと違うなという感じなのだが、しかしチューンドカムがその程度であるとするならばノーマルカムはかなり作用角も小さいはずだ。作用角が小さければオーバラップも少なくなるので負圧も沢山発生してエンジンブレーキは強力になる。と、理ににかなっている。そうか原付というか単車のエンジンのカムは意外におとなしいんだな、と認識を新たにした。

◆ カムの話ではないがエミッションコントロール用にO2センサを使ったフィードバックが行われている事も少し新鮮に感じた。何しろあの高額なO2センサが使われているわけで、FI制御もクローズドループかと思ったのだ。だったら空燃比制御ターゲットをストイキではなくパワーに持ってくれば良いな、と。
まあそのためには少々複雑なことは行わなければならないのだが、FIコントローラをいじらずにパワー空燃比に持って行くことも不可能ではない。機械加工より電気制御をいじる方が得意な私としては、まずはプリウスの空燃比センサを買ってくる。なぜプリウス用かと言えば価格が安いからだ。そりゃあ校正された酸素ポンプ型センサを使った方が良いのは当たり前なのだが高い。プリウスのそれも使えないわけではないので、後は定電流ドライブ回路を組めば良い。ノーマルのO2センサと二本挿しにしてストイキ点の校正を行わせる。回路側はドライブ電圧から空燃比を計測して目標値のところでO2センサの出力を擬似的に作ってやる。

◆ って、原付いじっても仕方ないだろうな。それこそモアパワーを欲しがる大型の単車をターゲットにしないと面白みもない。車でも同じで遅い車をいくらいじったって速いノーマル車にぶち抜かれて終わりだ。速い車をいじってそれ以上ない速さにすることにチューニングの意味があると私は思っている。そうは言いながらも以前にターボ付き軽自動車の燃料制御と過給圧などのいじくり回しを手伝ったこともあったが、軽自動車で180km/hも出すのはやっぱり危ない。


原付その後(3/5)
◆ 春の兆しを敏感に感じられる原付通勤である。防寒対策などに関して皆様からいろいろなコメントを頂け参考にさせて頂いている。上半身はそう寒いと感じたことはないがやはり足は寒いな。太もものあたりが特に。以前も少し書いた雨対策というか、春になると雨の日も増えてくる。いつだったか意外な量の雨が降ってきたのでホームセンターで購入した薄手の防雨ジャケット?みたいなものをすっぽりかぶってみた。ら、雨はともかくこれって結構暖かい代物なんだなと思ったりして。
息を通して見ると通気性が確認できるのだが、なぜか暖かい。薄っぺらなナイロン素材と裏地だけ出来てているのに。なんて思いながら帰宅してそれを脱いだら雨が通っていた… どうやら強い雨は通してしまうようだ。表面は撥水加工されていて弱い雨ならば問題はないのだが、傘と同じく強い雨がかかると浸透してしまうのだ。

◆ と言うわけで、今度はちゃんとした雨具を買ってきた。ズボン付きである。前回買ったこの薄手のものはズボンが付いておらず、上着からしたたる水で膝より上の濡れ方が激しい事が経験できたので上下のセットにしたというわけだ。今の所大雨というか中雨というかにはあっておらず、防水性能は確認できてはいないが雨具として売られているのだから大丈夫だろう。小雨程度なら最初に買ったもののほうが軽くて通気性もあって良いような気がする。まあズボンはそれなりに濡れるのだが小雨だとこれも意外に大丈夫なので。雨が降ると路面のμが下がるのも明確に分かる。自動車だとそもそもグリップが良いので、確かに雨天時には滑りやすくはなるがそこまでμを使うわけではないので余り気にならない。ところが原付の場合は元々グリップが良くない上に雨と来ては滑ってくださいと言っているようなものだ。

◆ レッツ5はエンジンブレーキが強力に効くのでブレーキの出番は少ないし、だからかも知れないがブレーキングで滑ったことはない。というか、そこまで強くレバーをにぎる事がないからだ。なぜエンジンブレーキのききが良いのか。高回転高出力を望む小排気量エンジンでは作用角の大きなカムにオーバラップを大きくして組むはずだ。そうなれば負圧は低下してエンジンブレーキが効きにくくなる。トヨタがモード燃費対策のためにAT車に減速時自動シフトダウン(エンジン回転数を燃料カット回転数以上に出来るだか長い時間維持する)を付け始めた頃、減速時のバルタイを(可変機構を使って)オーバラップを大きくする方向にしていた。これによってエンジンブレーキが効きにくくなりモードテストの減速カーブにうまく乗るという寸法である。このバルタイではアイドリングしないので、一定回転数以下になるとサッとバルタイが低速向けに戻る。

◆ と言うことからすれば原付のエンジンなどは作用角の広いカムとオーバラップの大きなバルタイでロクに負圧が発生しないのではないかと思うわけだ。そうなればエンジンブレーキは効きにくくなる。しかし実際はそうではなく、効き過ぎるという表現はおかしいが十分すぎるほどの減速をしてくれるのだ。もちろんCVT機構がそこそこのエンジン回転数を維持させ続ける事もあるのだが、実はカム作用角がそう大きなものでは無いのか?とも思う。
続く…


Benq(2)(3/4)
◆ Benq nScreeni91のその後である。OSはWindowsXPなのだが、NP12の動作を見るとWindows7のほうが良いのではないかと思う部分もある。メモリ使用量にしてもWindowsXP SP3はWindows7と変わらない。
速度に関しては何とも言えないのだが、動作速度そのものよりもマルチタスクの安定度はWindows7の方が高い。BenqだとGyaoの動画などを観ていると他の操作に全く反応しなくなってしまう。ここはWindows7に入れ替えたいと思うのだが、8千円で買ったPCに高価な?Windows7を入れるか?みたいな所はある。その点NP12はWindows7付きなので考えようによってはお得だ。

◆ ベンチマークテストを見ると、i91に使われているAMDのSempron210Uのシングルスレッド性能はAtomより上だとなっている。そんなものかなぁと思っていたのだがSkypeをインストールしてみると相手の声が細かく途切れるようで聞きづらい。Atom搭載機であるNP12やvaio-Pではそんな経験はなかった。一体何が悪いのか。色々いじくり回したのだが改善されない。最初はネットワーク速度かなと思ったのだがSkypeは決して多くの帯域を占有するアプリではない。Atomに対してマルチタスク性能が低いと言うことは、他のプロセスとの同時動作で引っかかると言うことなのか。では試しにSkype.exeの実行優先順位を上げてみようではないか。タスクマネージャでskype.exeを右クリックし、優先度を高にしてみる。その状態で音声テストに接続すると音の途切れはほぼ解消されている。

◆ 高よりも優先順位の高いリアルタイムを選択してもそれ以上の改善にはならなかった。そもそもCPU負荷は低いというかSkypeを動かしているだけなので0%に近い。それでもプロセスの優先順位を上げないとダメなのか。今までも遅いPCは色々使っているがSkypeがダメだというのは初体験だ。
Sempronとはそれほどタスクスイッチが苦手なCPUなのだろうか。確かに重い動作をさせると他のウインドゥへの切り替えすら出来なくなるほどで、前記のようにこれはWindowsXPがヘボなのかと思ったのだが、実はSempronに罪があったりして。この問題の切り分けのためにもWindows7を入れてみたいのだが、どうしようか。タスク優先度を上げてギリギリSkypeは使えるようにはなったが完璧ではない。完璧ではないというか、普通に使える事が増えたのは事実なのだが、途切れ途切れになる事もあるのだ。その場合は一旦接続を切ってから再接続すると良くなる。うーん、不思議だ。

◆ 以前にBlogの方にも書いたが、頂き物のHDDに換装してWindows7を入れれば手間が無くて良い。
WindowsXPのライセンスはいくつか余っているがWindows7の余裕は今のところ無いのだ。しかしこの動作は腑に落ちないなぁ。Thinkpad570なんて300MHz程度で動作する古いCeleronなのにSkypeで不都合が起きたことはない。タスクマネージャで見てもCPU負荷が上がるわけではないので、処理能力と言うよりも別の問題があるのだろう。何か他にいじくり回して改善される部分はないのだろうか。オーディオドライバというかオーディオプロセッサなどはDisableにしてみたり無効にしてみたりもしたが何も変化はなかった。そもそもSkype以外の音は正常なのだからオーディオ系が悪いとも考えられない。


女性を取り込む(3/3)
◆ 携帯電話の多くが女性を意識したデザインになっている。もはや携帯電話が珍しいものでなくなった現在、従来のアクティブ層であった男子中高生は主要な顧客ではなくなってしまったのだ。ここ数年の傾向としては女子高生やOL、主婦層がメインターゲットになる。某商店の2代目も、奥さんがケータイにすごく詳しく新機種が出るとは買い換えているとお嘆きだった。何しろカネがかかって仕方がないというのだ。某事業者のマーケティング担当のA氏も、若者の自動車離れを例に挙げながら子供の頃からケータイに接している年代にとって、現在の携帯電話は特別な存在ではなく一つの道具に過ぎなくなっていると話す。一方で女性はメカニカルな興味よりもデザインや新機能、あるいは単に新機種である事に興味を示し買っていくのだそうだ。

◆ スマートフォンでも同様にターゲットを女性にシフトしていくという。iPhoneが付けた道筋は小さなものではなく、日本におけるスマートフォン普及の鍵になったと言っても良い。A氏は、現時点でiPhoneを使っている人は単に価格が安いから買ったという人と、iPhoneを使いたいから使っている人に別れると言う。それ以外の、価格が安いから買ってみたが不満があるとか、価格は安いがワンセグやFelicaが欲しいという人たちをターゲットにするのだそうだ。そうした人の不満を取り除いてやれば客になるわけだが、ケータイサイトが見られないなどの点での不満はAndroidだからといって変わるわけではなく、広く取り込むのは苦労も多い。

◆ 現在はスマートフォンが人気なのだが、これもやがて落ち着くだろうとA氏は言う。SBMケータイのハイエンドが殆ど売れず、価格の安い機種(含iPhone)に需要が集中しているのはそれが欲しいからではなく(iPhoneは別として)通話と多少のメールが出来れば何でも良いと思う層が増えているのではないかと。ただしドコモの場合は従来からハイエンドがよく売れる傾向にあり、安っぽい端末を安く売っても客は集まらない。高い端末を安く売ればすごくよく売れる(笑)のは当たり前だが、在庫のコントロールやインセンティブ額の減少が進んだ今、そういうお得な端末はそうそう出ては来ない。

◆ 価格の問題では、ハッキリ言えば機能と価格は比例ですよとA氏は続ける。それこそワンセグだFelicaだ赤外線だと付けていけば売価が上がるのは当たり前の話で、カメラにしても画素数競争になればコストが上がる、光学ズームを付ければ更に高くなるのも当たり前の話だ。それをグローバルモデルの価格と比較して高いと言われても困るのだが、しかしどうしても比較されるのが現状だそうだ。
高額な携帯電話は高品質である事も重要で、その品質はハードウエアとしての部分とアフターサービスやサポートの部分の両方だそうだ。特にアフターサービスやサポートは費用のかかるものなので、もしもApple式に保証を切るなどしてしまえばその分安くする事が出来る。しかしドコモは現状3年保証でありバッテリ交換に関しては実質改悪(値上げ)をしてみたものの、様々な面で付帯コストが大きいのが悩みなのだそうだ。ドコモがね、保証は別ですよ、電池交換は1万円ですよとやったらクレームの嵐になりますからね。A氏はそう言っていたが、今後はこのあたりに手を付けてくる可能性もあるという。


二段階右折(3/2)
◆ 道交法では、軽車両,原付(厳密には軽車両の定義の問題もあり、軽車両は自転車や馬車などを示す)は二段階右折をしろと規定されている。つまり交差点を右折する場合は、交差点の向こう側まで直進した後に方向を90度変えて信号が変わるのを待ち、そこを直進しろと言うことだ。すなわち交差点内で向きを変えてはいけないことになっている。ただし原付に関しては例外として二段階右折の禁止されている交差点や2車線以下の道路の場合は交差点内を右折出来る。ここで疑問がある。
道路が2車線の場合で交差点内では右折レーンが出来て3車線になった場合はどうするのか。まずは手っ取り早く警官に聞いてみた。ら、解らないと言われた。そこで交通何とか係?の部署に案内され、そこの婦警さんというか今も女か?みたいなデラックスな方に説明を求めるがよく分からない。デラックスさんはどこかに電話をかけて確認している。そして出た答えは、交差点内で車線が増えた場合は、その車線数で判断しろというものだった。

◆ 次に法律を調べてみる。道路交通法2条1項7号によれば車両右左折の指定によらず車両が通行する部分を車線とすると定められているのでデラックスさんの言ったことは正しかったわけだ。ただデラックスさんは「普通は」と言っており、例外が認められるような雰囲気だった。そこで、急に右折レーンが出来て、しかもそのレーンに入ってしまったらどうすればいいかと聞いてみた。すると、それは何をしても違反だという。車線変更すれば交差点内での進路変更禁止違反、右折レーンを直進してしまうと通行区分違反だ。

◆ 軽車両は左端を走れと言う事に関してはどうか。この法に支配されているとすると、左折レーンがあった場合はそこを直進しなければならなくなる。二段階右折時には指定通行区分の制限が除外されるので、左折レーンを直進しても法に触れない。でも轢かれると思う。これに関しては後日警官にでも聞いてくるが、道交法34条では左折する場合は左に、右折する場合は右に寄れとなっている。では直進時は?真ん中を走っても良いのだろうか。軽車両は通行区分は除外されるのだが、信号機の矢印が出ている場合はそれに従わなければならない。二段階右折は交差点を右折する時の規定でありUターンの規定ではない。従って2車線道路を右折しようとしたら右折レーンが登場して3車線になり右折出来なくなったとする。その場合はそのまま直進してUターンしてきて左折するか、交差点内で右折をせずにUターンしてしまえば違反にならないのではないかと思われる。
但しその場所が転回禁止ではないことが条件なのは当然だ。

◆ そうそう、軽車両や原付きは無条件で二段階右折をしなければならない訳で、原付が除外される条件としては信号機のある2車線以下の道路の交差点と言うことになる。とすると信号機のない交差点を交差点内で方向を変えるのは違反なのだろうか。そもそも信号機がないのでショートカットしようが二段階右折っぽいことをしようが関係ないのか。二段階右折違反の取り締まりを白バイで行っている交差点があるので、警官が忙しい時でも狙って現場の警察官に聞いてみたいと思う。果たして取り締まりの基準は何なのか。その交差点には左折レーンもあるので、そこを直進すべきなのかどうかも合わせて聞いてみたい。


ヒートテック(3/1)
◆ ヒートテックは温かいのか、実際どうなのかというお話である。以前に書いた時は温かいかどうか良く分からない的な感じだったが、今もそれは同じなのだ。確かに1枚余計に着ている分の温かさはあるのだが、では同じような薄さの素材のものとヒートテック素材に明確な違いがあるのかと言われると良く分からない。以前に書いたように発汗を伴う場合は効果的に温かさを感じるのかも知れないが、そもそも汗をかかないくらい寒い場合は効果が薄いとも言える。
ヒートテック素材下着を買ってから何度かそれを着たり着なかったりして体感寒さを調べている。調べてはいるのだが明確な差は分からない。

◆ 着心地が良いというかつるっとした肌触りは良い。
肌触りは良いのだが時にそれが冷たく感じたりもする。まあそう高価なものではないので試してみるのは悪くはないと思うが、効果を感じるか否かはその人の使い方というか使う環境というか発汗量などによっても差が出るだろうし、何とも言えない。温かいと言えば風を通さない素材のもので、実はレインジャケットが意外に暖かいものだななんて思ったりした。空気は通すが水は通さないみたいな素材なのだが、空気自体の透過量も少ないためか温かさが逃げない。と言う事は、夏場はウルトラ暑いって事じゃないの?いたいな。

◆ 昨日の原付の話の続きみたいになるが、雨の日でもズボンはさほど濡れないものだなと思った。ヘルメットなどから垂れる水滴で太もものあたりは濡れるが他はまあ許容できる範囲だ。ビニール製の膝掛けみたいなもの?エプロンチックなもの?も売られているが、なるほど意味あるな、あれは。
暑さにしても寒さにしても慣れは重要である。これからの季節は暑さに対する慣れの時期になるが、徐々に上昇する気温に対して体内には暑さ抗体みたいなものが生まれる。なので寒いところから急に暑い地方に行ったりするとバテる。タイランドに行った時、現地人と観光客を見分けるには額の汗を見れば良かった。暑い地域以外から来た観光客は、もれなく汗をかいている。

◆ 旅行ではなくても外に出る事の多い営業職の方などは比較的外気温への順応が出来ていると思うが、家でも移動中でも職場でも適温に保たれた中にいればその適温に準ずる事になり、暑さや寒さには弱くなる。そうした環境変化に弱い人たちのために使い捨てカイロが売れヒートテックが売れるわけだ。たぶん昔の日本人よりも今の日本人の方が外気温度の変化に弱くなっていると思う。私は寒さはまあ我慢できる方なのだが暑さには弱い。果たして夏場に原付に乗り続けられるだろうかと、実は今から心配なのだ。ペルチェ付きのクーラスーツとか、いや、そんなものを駆動する電力はないよなぁ。走っていれば生ぬるい風が当たるだろうが、止まったら暑いだろうなぁ。オープンカーの場合はそこそこ冷暖房が効くし風を巻き込まないのだが、夏場のあの太陽光は我慢の限界を遙かに突破する。日差しが心地良いのは3月か4月くらいまでで、5月の新緑に映る日差しは、実は人間には酷なものなのだ。そしてやがて梅雨が来る。雨の中を走るのか、屋根付き交通機関を使うのかも悩みどころだ。
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