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過去の雑記置き場


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900MHz帯(10/2)
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バージョン(10/4)
エリア(10/5)
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440Hz(10/10)
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スマートフォン(10/16)
放送(10/17)
コピー問題(10/18)
年金(10/19)
エリア(10/20)
エリア(2)(10/21)
シストレ(10/22)
DropBox(10/23)
スレッド表示(10/24)
M氏の恋愛(10/25)
軽量化(10/26)
自給率(10/27)
ベンチマーク(10/28)
ECサイト(10/29)
温暖化(10/30)
考えない(10/31)


考えない(10/31)
◆ 普通の人が普通に考える事を考えない人が居る。考えないのか考えられないのかも定かではないが、その一つが障害者用駐車スペース問題だ。障害者用駐車スペースは移動の楽な一等地に位置している事が多い為もあって健常者に狙われやすい。高速道路の障害者用駐車スペースは屋根付きなので余計だ。そこで、ここにETCゲートを付けたらどうかと思う。障害者にはETC車載器を無料配布して、自動でゲートを制御する。こうすれば健常者が障害者用の駐車スペースを占有する事もなくなる。

◆ 二輪用の駐車スペースにも屋根が付いている所がある。サービスエリアなどによって形態は異なっているようだが、ここに無理矢理軽自動車を突っ込む輩も居る。何をどう考えると二輪用のスペースに軽を突っ込みたくなるのかと、思わずドライバの顔を見てしまった。
障害者を示す車いすステッカーは相変わらず主婦に人気だ。スーパーの障害者用駐車スペースを使うために自動車用品店で買っていく。このステッカは常に売り上げ上位だと言う。

◆ 駐輪場に自転車を止める、それも通路に止めるヤツが居る。止めた自分の自転車を出すためには、自分の自転車をかついでいくか邪魔な自転車を排除するかしかない。排除するためには道路に出すか他の自転車の上に乗せるしか無い。この場合は道路に出して放置自転車として排除して貰うのが良いだろう。
このような止め方をする人間は「他に止める場所がなかった」と言い訳をする。他に止める場所がないから通路に止めて良いとなったら、通路に止められなければ路上に放置して良い理屈になる。

◆ 違法駐輪は厳格な取り締まりがないと無くならない。
新横浜には有料駐輪場があるが、勝手に裏道に止めていく輩も多い。たまに排除されているが毎日ではないので多くの自転車やバイクが止められている。
殆どの駐輪者は通勤のために駅まで自転車やバイクに乗ってくる人で、有料駐輪場の料金を払いたくない人たちだ。買い物に来るなどして一時的に短時間止めるのが悪いとは言えない(時間貸しの有料駐輪場も近くにはある)が、それを許せば無秩序になる。

◆ 違法駐輪問題は各所で問題化している。駐車場問題と同様に止める所を作らなければどうにもならない程度の自転車が溢れるからだ。最近では自動車利用率が低下したと言う事もあるので有料駐車場を駐輪場化しても良いのではないか。おそらく1台分の車の駐車スペースと通路スペースに10台くらいの自転車が止められるだろう。だとするならば20分/100円の自動車駐車料金は20分/10円の駐輪料金に出来る。
この程度の価格であれば財布の紐の固い主婦などにだって利用して貰えるのではないか。

◆ 民間の駐車場を駐輪場化するためには設備投資も必要になるが、これは自治体が負担しても良いはずだ。
もっともそうなると、違法駐輪撤去部隊の活躍の場が無くなるからカネが流せなくなるとか何とか言いそうだ。受益者負担という人も居るだろうが、それを言ったら何でも有料になってしまうし、事実ゴミの有料化を行っている自治体もある。地下道のエスカレータだって有料化だと言い始めるかも知れない。
もちろん、だからと言って住民税が安くなるわけではない。国民健康保険料は自治体によって異なるが、横浜市の場合は年収250万円前後の人の健保負担率は相当高くなる。若い人が国民健保に入らなくなるのも当然で、横浜市は税方式ではないので強制徴収はされない。


温暖化(10/30)
◆ 温暖化と自然災害を結びつけるのがマスコミは好きで、古館氏などはその中でも大好きだと思われる。
確かに異常気象、あ、ちなみに異常気象とは希に見る気象の事であり毎年のように起こる気象は異常とは言わないのだが、それにしても豪雨被害や竜巻被害などは増えている。
南の海水温度の上昇が台風や雲を発達させて激しい気候を作り出す説もある。

◆ 温暖化に関しては定点カメラによって氷河の様子を撮影し、それが崩壊していく様を捉えたエクストリーム・アイス・サーベイのデータがある。年単位で氷河が溶けて行く様子が分かり、このまま放置すれば氷河はなくなってしまうとさえ言われる。
温暖化の炭酸ガス原因説は知られる所だが、そもそも気球規模での周期的気温変化の方が大きい説もある。これが起きないと氷河期の説明が出来ない訳で、気温が下がると海水中に溶け込める二酸化炭素が増えるので大気中の二酸化炭素濃度は下がる。逆に気温が上がると海水から二酸化炭素が出てくるので大気中の炭酸ガス濃度が上がる。鶏が先か卵が先かだ。

◆ 数十万年以上のサイクルで繰り返される地球的規模での気温変化、この先もまた寒い地球の時代がやってくるとなれば二酸化炭素温暖化説は外れとなる訳だが、このまま高温期が続くと氷河などは全て溶けてしまうだろう。氷河や極点の氷が溶ける事による海水面の上昇も大きな問題だ。同時に海水温度の上昇によって上空気象も変化し、乱気流が発生しやすくなるなどで航空機の飛びにくい時代が来ると予想する人も居る。

◆ 今年はゲリラ豪雨などの被害が東京近郊では少なかったように思うのだが、一方で竜巻被害はいくつか発生した。しかしこれもものすごく珍しい現象かと言えばそうでもなくて、何年か前には竜巻らしき被害によって送電線の鉄塔が壊れて首都圏が停電したなんて事もあった。様々な気象は観測技術の発達によって明るみに出た部分もある。それこそIP回線やディジタルカメラの発達が、従来は見過ごされていた気象や天災の様子をあからさまにしている。

◆ 温暖化自体が嘘、嘘とまでは言わないが根拠が曖昧であるとする人も少なくはない。移動体通信事業者のエリアや通信速度自慢と同じく、自分たちの理論に都合の良いデータを集めればどうにでも展開出来てしまう。地球規模での温暖化はすでに止まっていて、この先数百年あるいは数千年には氷期がやってくるという説もある。こればかりはその時が来てみないと分からないし、ゆっくりとした気候変動は人間に順応力を与えてくれるだろう。

◆ だから放っておけばいいと言う事もなく、過剰な炭酸ガスは排出しない事が望ましいのは当然だ。氷河が溶ける問題に関して言えば、大気中の細かな粉塵が氷河の表面を黒くして熱吸収率を上げ、それによって溶ける事が加速されているとも言われる。
先進国が大気温泉防止策を行った所で、中国などがあの調子では氷河は溶けるだろう。それこそ石油や石炭が枯渇すればそれの燃えかすは出てこなくなるが、枯渇すると言われた石油はあれから何年歳出され続けているのだろうか。

◆ 激しい気象に対する防御は必要だ。竜巻などの発生しやすい広い平野部では、米国のように逃げ場所を用意する時代になる。幸いにして街が吹き飛ばされるほど大きな竜巻は発生していないが、それでも直撃を受けた家屋や車は吹き飛ばされている。台風と同じく竜巻の方向も規模も変える事が出来ないので、後は消極的対処しかできない。


ECサイト(10/29)
◆ ショッピングモールというとAmazonや楽天が思い浮かぶ。F&Fでは双方のアフィリエイトプログラムに参加していて、従来は楽天の売り上げが大きかった。しかしここ何ヶ月かはAmazonもそれなりに頑張っている風な感じがする。
個人的にAmazonは安価なものというか価格競争ものが少ないように感じていたのだが、出店手数料の無料化その他などで多少価格を下げられる要因が出来たとも思う。

◆ Yahoo!JAPANもヤフオクをはじめとするストア系などの手数料を無料化する。Yahoo!に関しては見かけの売り上げを確保しなければならない事などもあって、各サービスなどの値上げが行われてきた。確かに大きなシェアが獲得出来ているサービスならば値上げに利用者が付いてきたと思うのだが、この競争の中にあってそれでは負ける。
そこで出店手数料などの無料化や、ヤフオクでも入札制限(金額)の撤廃などを盛り込む。Amazonが比較的上品、楽天はページ作りが下品、ヤフーストアは中国人ばかりみたいなイメージがある。

◆ それで各社棲み分けでも良いような気がするが、実際の所ヤフー系は顧客を減らしていたのだろう。ショッピングモール以外のECサイトもいくらでもあるのだが、そのサイトの信頼性という面で不安が残るのも事実だ。今現在に於いても詐欺サイトや詐欺まがいサイトは氾濫していて、多くの場合はそれらサイトのホームページは立派で綺麗に出来ている。なのでそれを信用して代金を先に振り込み、しかし商品は送られてこないとなる。

◆ 先日も怪しいサイトに引っかかったと言われてそこを見てみると、まず日本語がおかしい。機械翻訳にしては良くできている感じはしたが意味の通じない箇所が多かった。特商法に関する記載もなければその販売会社の所在地すら記載されていない。ここまで怪しいと引っかかるにも勇気が必要だと思うのだが、引っかかった人はその商品欲しさにばかり目が行ってサイト自体を疑う事はしなかったという。

◆ その点で行くと大手モールは安心度が高い。トラブルをどこまで解決してくれるかは何とも言えないのだが、少なくとも一定の審査をクリアしたショップでなければ商売は出来ないだろうし続けていられないはずだ。
以前にドリンク村の事を書いた。楽天に出店していた清涼飲料水などを扱うショップで、長らく利用していた。
現在は閉店したとの事がアナウンスされていて、炭酸飲料は別のショップ(楽天アフィリエイトコード入りリンク)で買っている。発送が多少遅いのは難点(ドリンク村は即日発送だったので)ではあるが価格は結構安いというか、驚くような価格に商品がある。

◆ そのドリンク村が独自のショップを開設している。営業されているのか構築中なのかな不明だし、楽天やヤフーショッピングにあったドリンク村と同一なのかも確認はしていない。商品も余り揃っていなかったようなのだが、また確認してみようかと思っている。ショッピングモール出店と違って独自サイトであればショッピングモールの地場代が無いだけ価格競争に有利になる。ドリンク村を調べていて分かったのだが、ここは無店舗ネットショップではなくいくつかの実店舗を持った(有)スーパードリンクらしい事が分かった。だとすると閉店はECモールだけ?案内でもあれば明確になったのだが、まさか独自サイトを出しますなんてショッピングモールでは書けないか。しかし閉店間際には在庫も減少していたらしく、実店舗も無くなっていたりして。


ベンチマーク(10/28)
◆ ベンチマークテストに最適化したと言えばGALAXYが有名だが、実は別のモデルでもベンチマーク最適化が行われているようだとAnandTechは言っている。韓国製以外でもHTCやASUS、LG電子などが特定アプリに対するチューニングを行っていて、数パーセントから十数パーセントのスコアアップが実現出来るのだとか。

◆ ベンチマークテストとは少し異なるが車のモード燃費テスト最適化や家電製品の消費電力テスト最適化などは日本でもおなじみだ。ベンチマークテスト最適化はアプリ名などを見てCPUやGPSクロックを制御するのだが、モード燃費対策や消費電力計測対策としてはその運転パターを見て制御を切り替える。モードテスト時にスイッチを入れるなんて事はダメなわけで、その運転パターンがモードテストであると思われる時にのみドライバビリティなどを犠牲にしても燃費やエミッションが最適となるように制御を行う。

◆ その逆の事も聞いた。エミッションに関係のないフェールセーフモードに於いては正常動作時よりもドライバビリティが改善されたというのである。確かに排ガスも燃費も考えなくて良いのならばドライバビリティは良くできる可能性がある。
フェールセーフモードに関しては異常時に起動されるものなので非日常的と言えばそうだ。ただモードテストとかベンチマークテストだってその時にしか使われない。
その時にしか使われないものに多くの開発コストを投下するには勿論意味がある。

◆ 古くはワークステーションやCPUにベンチマーク最適化が行われていて事もある。決まった処理を通された場合に、それを効率よく処理出来るように様々な工夫がなされたのだ。スマートフォンのベンチマークテストチューンも同じようなものだが、こちらは直接的にCPUやGPUのクロックを上げてしまうのだから少々手荒い。
ベンチマークチューンが表沙汰にならなければ済んだものを、GALAXYが問題化させてしまった事で他のメーカの悪事もバレる事になる。

◆ そもそもベンチマークテストの結果にどれほどの意味があるのかと思う方も多いだろうが、評価レポートなどで登場するこの数値は自動車のカタログ燃費表示みたいなもの。似たような製品のどちらを買おうか迷っている人ならば、やはり高速処理が可能な方を選びたくもなるというものだ。
ベンチマークテスト時に特化したチューニングなので、他のアプリ動作時には影響したい。よって消費電力や発熱が過大になる事も防げるわけだ。もちろん利用者が高速処理の恩恵を受けられる事も皆無だ。

◆ サムスンの言う所のBenchmarkBoosterを無効化するにはベンチマークアプリの名称を変更(単なるリネームではない)して数値を比較すればいい。ベンチマークテストアプリ制作者側もサムスンブーストが不可能な仕組みを用意してくるかも知れないし、それはそれで面白かったりする。製品メーカとベンチマークアプリ制作者の競争、みたいな。いや、しかしアプリ開発者を買収しようとする動きなんかが出てきたりするかも。それこそ調査会社によって各事業者の通信速度にばらつきが出るようなもので、広告を出すから(ウチに有利な)この場所で測ってねなんて担当者の耳元でささやく姿が見えてくるようだ。

◆ 通信速度のデータは作れても圏外を圏内にする事は出来ない。これさえ出来れば日本で一番つながるなんて事が言えるのだろうが、今はその嘘もすぐにバレてしまう。ドコモにしたって最近ではネットワークの強さを活かすみたいな事を言っているのだが、Xiエリアエッジと3Gエリアの縮小を体感すると、どこが優秀なネットワークなんだよと反論もしたくなる。


自給率(10/27)
◆ 自給率というと食糧自給率が思い出されるのだが、日本企業が得意としていた電子部品の自給率が下がっている。一つは長引いた円高によって競争力が極端に低下してしまった事にある。部品が売れなければ新規開発の原資が得られず、新規分野での競争が出来なくなる。先日村田が0201サイズのチップ部品を公開していたが、こうした日本の得意とするパーツもいつまで生き残れるのだろう。

◆ 小型部品は材料使用量の低減で材料コストは安価になるが製品コストが安くなるとは限らない。製造コストや検査に金がかかるためだ。それでも従来は小型軽量を推し進める日本製品で需要が高かったと言われた。だがスマートフォン全盛となると従来型ケータイよりも部品の小型化に対する要求が減ったと言われ、ならば安価な海外製をとなる。

◆ 開発意欲の低迷は新製品の開発サイクルにも表れてくるのと、個別部品がLSIに取り込まれる事によって販売数下少なくなる。特に半導体は多品種少量みたいな流れにならざるを得なくなり、NEC(ルネサス)では相当数の半導体を廃盤にする。使われないから廃盤なのだがまったく使われていないわけではない。従来は納期や安定供給に不安のある海外製よりも、その点で安心感が高い日本製を多少高くても使うという流れがあった。しかし今はその日本製も供給がいつまで続くのか心配になってしまう。

◆ 全てがLSIに取り込まれ、そのLSIの持つ機能のみで製品を開発出来るのならばそれで良い。しかし実際には部品に合わせて製品を作るのは難しく、メーカ独自のメリットなどを出していこうとすると個別部品のお世話にならざるを得ないのだ。大量生産品であればカスタムでデバイスを作る事も難しくはないが、のべ出荷台数が数万台から十数万台という中途半端な量産では既製のデバイスに頼った方が安価だ。

◆ 国内携帯電話メーカの撤退はこの辺りにもあり、独自の機能やメリットを作り込みにくいとなると他社製品との競争にも不利になってしまう。もちろん余計なお世話機能などは廃れても良いのだが、低消費電力化に貢献するものだとか小型軽量化に貢献する部分などが作りにくくなるのは困った問題だ。
では海外製品の供給はいつまでも安定しているのかというとこれも分からない。特に中韓製などは予告無しに品番が変わったり無くなってしまったりする。国内メーカでは供給先がある限り年単位で移行猶予期間が設けられるのだが、中韓はそうではない。

◆ 食糧自給率と違って電子部品に関しては、その減少が深刻な問題とは受け取られていないように思える。軍需でもあれば別なのだろうが、我が国に於いては国産に拘り続けなければならない要求が少ない。
昔は日本製部品は信頼性が低くて使い物にならないと言われていたようで、それは今の中国製のようなものだ。しかし製造技術などの発達は日本製に一流の信頼性を与えた。その信頼性のある民生部品が安価であればまったく問題はなかったのだが、あの円高時代が全てを変えてしまった。

◆ 半導体も田畑と同じように、一度農作物の生産をやめてしまったら元に戻すのは大変だ。小さな部品ではあるがその製造には多くの設備が必要だからだ。国内部品を使わずに製品製造を行うのならば、製品製造自体も海外に持って行った方が良い。海外農作物を原料とした加工食品が海外で製品化されて日本に輸入されるようなものである。


軽量化(10/26)
◆ 燃費や走行性能を改善するには軽量化が手っ取り早い。各自動車メーカ共に軽量素材の活用や鋼板の肉薄化などで軽量化を行う。それこそネジの使用本数や電源ケーブルの本数削減も軽量化に貢献している。
車の中で重い部品と言えばバッテリだ。充電や取り扱いの簡単さから鉛バッテリが使われているのだが、これをLi-ion化すればキログラム単位での軽量化が行える。

◆ ただし信頼性や安定性、そして何よりコストの問題は重要だ。ハイブリッド車にしても今でこそLi-ionバッテリが使われ始めているが、プリウスなどは一部モデルを除くとNi-MH電池が使われている。遮音材を省いてまで軽量化を行うプリウスが、何故未だにNi-MHなのか。確かに吸音材を省く事は(省くのだから)コストダウンと軽量化がいっぺんに起きる。しかしLi-ionバッテリの採用は軽量化は出来るがコストは間違いなく上がってしまう。

◆ 軽量化による燃費と走行性能の確保は軽自動車の方が割合として大きい。そもそも車重が軽いので、その限られた中で同じ重さを減らそうと思えば登録車よりも厳しくなる。車体寸法に対する車内寸法確保のために重くなる部分もある。サスペンション系などはオーバハングを減らすために強度の高いパーツが必要になり、それは重い。

◆ 海外一部メーカでは鉛蓄電池に代えてLi-ionバッテリの搭載を始めた。大型重量級の車だとバッテリをLi-ionにしたところで1%程度しか軽くはならないと思うので実験的要素が強いのかも知れない。
いずれにしても重くてガスの発生する鉛蓄電池がLi-ionバッテリに置き換えられていくのは時間の問題だろう。

◆ サードパーティのバッテリは従来からLi系のものがある。競技用途や二輪車用など、特性と重量が厳しい用途で使われる。充電は、能書き的にはこれまで通りの鉛バッテリの定電圧充電が可能となっているがレギュレータの設定電圧がLi系バッテリの上限電圧を超えればバッテリは壊れる。最近のレギュレータは電圧安定度が低くはないが、それでも基準は鉛バッテリ用なのでLi系にはリスクがある。

◆ シグナスが来春で購入3年目となる。バッテリは一度も交換していないのでそろそろ考えなければいけない。
国内鉛蓄電池メーカは一般品の寿命を3年程度と記している。Li系バッテリではその2倍程度の寿命、価格に関しては2万円前後と国内正規鉛バッテリの価格とそう大きくは違わない。ただし中国製バッテリだと千円台で変えるものがあるので、それを考えると高額な電池に他ならない。ちなみにスカイウエイブはその中国製の安物鉛を使っているが、今のところ突然死するなどには見舞われていない。一応バッテリは2個積んでいる(いかに中国製を信じていないか)が、その出番は無いというわけだ。

◆ シグナスは軽量化という点で見たら余りメリットはない。それこそ重量に敏感なスポーツモデルとかであれば操縦性に影響が出るとも思えるのだが、たかがスクータなのだ。メリットがあるとすれば長寿命とメンテナンスフリーなのだが、鉛バッテリにしても最近は殆どが密閉型なので電解液の減少などは気にしなくても良い。自己放電が少ないので長期乗らない場合でもバッテリ上がりが防げる点もメリットではあるが、シグナスは通勤用途なのでこれも関係ない。まあLi系バッテリを使うとすると興味以外の目的は無いとなるが、使うにあたっては充電終止電圧がバッテリに合致しているかは確認しなくては。バッテリによって多少の差はあるが14.6V〜15Vを最大電圧としている製品が多い。


M氏の恋愛(10/25)
◆ 彼女と呼べる対象が出来たM氏は幸せいっぱいなのだろうか。普通の?恋愛のようなわくわくドキドキとい風でもないが、M氏にとっては何年ぶりか十数年ぶりか数十年ぶりか分からないが彼女が出来たのは事実なのだ。
便りがないのはうまく行っている証拠かなと思っているし、ネタ作りのためにこちらから連絡するのも野次馬根性丸出しで気が引ける。

◆ 彼は今も車に乗っているだろうか。使う機会が殆ど無いから手放そうかなと行っていたのは数年前だ。昔はRX-7か何かに乗っていて、その後もマツダのセダン系に乗っていたと思う。一時期他社の車に興味を示していた事もあったのだがパーキングスペースか何かの関係で諦めたとか何とか。その位の所までは知っているのだが今何に乗っているのか乗っていないのかは分からなかったりする。

◆ 今の若者は車でデートも少ないようだ。駐車場探しや渋滞回避に時間を使うよりも電車で出かけて街を歩いた方が効率的だと思うのかも知れない。だが40代以上だとデートと車はペアになっている感が強いと思う。
それ以上の年代の、バブル期に青春時代を過ごした人だと余計に車の存在を重視する傾向がある。勿論この辺りは住んでいる地域によっても違う。東京近郊であれば車の必要性も薄くなるが、公共交通機関の便利さ加減によっては車が必須とは言わないまでも移動手段の一つとしての重要度が上がってくる。

◆ 東京から数百km離れた場所に行こうとすると車の方が経済的だ。新幹線は意外に運賃が高いわけで、2名乗車ならば高速道路を使った方が安い。行った先でも車があれば移動が楽だ。問題は都内を抜ける時と帰って来た時の渋滞で、連休などともなれば高速道路には長い列が出来る事になっている。
M氏が2人だけで旅行に行けるのかどうかは何とも言えない。彼女にはお子様が居るわけで、どうやら実家にいる様子なのだが子供を置いて旅行に行けるものなのだろうか。

◆ まあ子連れ旅行も二人の関係が許すならばアリだろう。
いずれにしても将来を誓う状態にまでなってくれば子供なり家族なりを分けて考える事は出来ない。そうするとセダンは狭いからワンボックスでも買おうかとなるのかな。M氏がワンボックスを買うなんて想像は出来ないが、そもそもM氏に彼女が出来る事自体想像出来なかったというのは失礼か。
婚活での出逢いなのだから結婚が目標というか目的に違いない。普通の恋人達よりも将来に対する思いや計画や希望なども濃厚なはずだ。

◆ M氏は郊外のマンションに住んでいる。どの位の広さなのか聞いた事はないが、駅から歩けば健康に良いどころか疲労が蓄積されそうな丘の上のマンションだ。駅まではバスか自転車を使う事になるが、丘の上なので自転車は厳しいかな。バスは、歩かなくて良い分だけ楽なのだが大渋滞の道故に歩いても余り時間は変わらないと以前に嘆いていた。

◆ 生活利便性はどうなのだろう。近くにスーパーなどは無かったような気がする。そもそもM氏がそのマンションを買った頃は結婚する日が来るなどとは思わなかった、いや、思っていたかな?漠然と。とにかくスーパーなどは近くにはないのだ。バスや車で行けば大型のショッピングセンタはあるが、休日ともなれば付近の道路まで渋滞の列が伸びるような所だ。丘の上の静かな所で環境は良いのだが便利ではない。なんて、他人の事を心配しても仕方ないか。


スレッド表示(10/24)
◆ Gmailアプリはスレッド表示しか行えない。K-9はスレッド表示と非スレッド表示の選択が出来る。iPhoneを使っている方はスレッド表示に慣れているのかも知れないが、私はなかなか慣れる事が出来ない。スレッドにまとめるロジックは件名を見てと言う事になっていると思うのだが、件名が同一だから内容が関連しているとも言い切れない。メールの内容で前回メールの引用が含まれていれば同一スレッドにするなどの処理であるならば良いのかも知れないが、現時点のGmailアプリはそうではない。

◆ Gmailアプリの評価というか使い勝手レポートが思わしくないのは、その使用者が非スレッド表示を望む人である場合が多い。
私はシストレのメールをGmailアプリで見ている。件名は「新規注文成立のお知らせ」と「決済注文成立のお知らせ」の2種類だ。Gmailアプリはこれらを全て同一スレッドにするかというとそうではなく、日付ごと?なんだか良く解らない分類をする。同一日に来ても別スレッドになる事もあるしならない事もあって法則が良く解らない。
なのでどのメールがどこのスレッドに突っ込まれるのかも分からないのである。

◆ Gmailアプリでメールが来たなとそれを見る。そうか2通だけ来たかと思ってメールアプリを閉じる。PCに向かって同じアカウントをPOP受信してBecky!で見ると5通も来ていたなんて事がある。Gmailアプリの方ではどこかのスレッドに分類されて私の目に触れなかったのだ。スレッド分類の法則が分かれば探す事が出来るが、それが分からないので探しては居ない。
新規注文成立のお知らせと決済注文成立のお知らせの2種類のスレッドが出来る事は分かっている。これは件名が異なるのでそうなる。しかし双方のメールは関連があるのでスレッドが別れていると見にくい。

◆ おそらくスレッド表示がスタンダードな国では、メール送信者も受信側がスレッド表示する事を前提に件名を付けるのだろう。このインヴァストのシストレのメールも、新規注文とその注文の決済を関連づけるように件名に注文番号を振って「注文決定のお知らせ:注文番号=xxxxxxxx」みたいにすればGmailアプリで読むのが楽になる。が、Gmailアプリを意識したメール送信は余り行われていない。ヤフオクなどではIDが件名に入ってくるのでスレッド表示にすると見やすくなる。

◆ スレッド表示で見やすい形式のメール件名であればスレッド表示を使えば良く、それ以外は任意のソートによるフラットな表示の方が私は有り難い。Web版Gmailでは非スレッド表示が実装されたのに、アプリは今のところスレッド表示のみだ。
だからアプリを使わないでWeb版を使っているよと言う人も居るが、アクセス速度などを考えると使いやすいとも言えない。
K-9で受ければそれで済む事なのだが、フォルダ振り分けの概念が無いのでまたややこしい事になる。
来るべきメールしか来ないアカウントであればフィルタとフォルダで設定しても良いのだが、想定外のメールが来た場合は受信フォルダを見る必要があり、そこには全てのメールが溜まっている。

◆ 見終わったメールを即座に消去しておけばメールが来ると新スレッドが作られるので見やすくなる。ただしいちいち消すのが面倒だったりして、結局PCからまとめて消したりとなんだか無駄な作業をしている気がする。このアカウントには他のメールも入って来るので全てを削除で一括消去というのも面倒、結局PCで操作した方が楽となる。仕方がない、シストレ専用のアカウントを作るか…


DropBox(10/23)
◆ 私はDropBoxも使っているしGoogleDriveも使っている。
個人的にはDropBoxの方が使いやすいと感じているのでそちらがメインになるのだが、容量が大きいという点ではGoogleDriveが魅力的だ。なのでGoogleDriveはバックアップ用として使う事が多く、DropBoxは最近は写真の自動アップロードを仕掛けてある。
というのは、知人にDropBoxの使用法を教えた。ら、その方は5.88GBもの容量を獲得した。あれれ?私は確か3GB位しか貰えていないはず… 何故なんだ。

◆ そこでボーナス獲得容量を聞いてみると2.63GBも貰っているという。どうやらカメラの写真をアップロードする仕組みをEnableにすると2.5GB程の容量が貰えるのだとか。
そんなに貰えるのなら私もとばかりに設定してみたのだが500MBしか貰えない。で、説明を見てみると500MB使うごとに500MBの容量が最大3GBまで追加されるそうだ。私の場合は写真のアップロード数が少ないのでボーナス容量が少ない事になる。ようするに500MB分の写真をアップロードすると追加分が500MB貰えるので、空き容量は常に500MB以上になるとの事だ。ただしこれは無限に増えるのではなく3GBがリミットになる。

◆ GoogleDriveは15GB迄が無料で使えると思う。この容量の中にはGmailのストレージも含まれるはずだ。容量の点ではGoogleDriveが良いのだが、DropBoxの方が私は使いやすいのとアプリ連携なども設定が楽なものが多いと思っている。写真などのアップロードに関してはGoogle+でも同様の事が出来るのだが、Googleの場合は公開設定の怖さがある。共有だとか公開だとかに重点のあるGoogle+の場合は正しく設定しないと意図せぬ一般公開の目に遭ってしまう。この辺りもあって知人にGoogleDriveが勧めやすいかと言われると答えはノーなのだ。一般公開に設定されてた写真をGoogle検索エンジンが持っていけば、それこそ瞬時に全世界に公開される事になる。

◆ Googleに関してはプライバシーポリシー面で不安を感じる人も居るだろう。DropBoxももう少し無料で使える容量を増やしてくれたらなと思うが、それは商売なので仕方がない。せめて月額料金の細分化が行われれば使いやすいと思う。1GBごとの追加容量とか、契約年数を増やして前払いすると割安になるなど。現時点で有料プランを申し込むと一気に100GBまで容量が増える。このプランの場合は月額USD9.99なので、そこまでは使わないかなと思ってしまう。20GBの容量が月額315円相当くらいだったら手軽かなと思うのだがどうだろうか。

◆ DropBoxはファイルの容量制限もGoogleDriveよりも厳しい。
ようするにバックアップ用途などには使って欲しくないよと言う感じだと思う。逆にGoogleDriveはそのあたりの自由度が高いのでWindowsのバックアップなど(直接は出来ないと思う)にも使える。実際私はF&FサーバのデータバックアップをGoogleDriveで使っている。そうそう、GoogleDriveはunixからの直接アクセスは出来なかったのだが、DropBoxはインタフェースがあったような気がする。

◆ ネットワークストレージだとかネットワークドライブは、以前は利用出来るファイルが決められていたり、1つのファイル辺りの容量制限が厳しかった。このようなサービスが出始めた頃に検討した事があったのだが、一般のファイルを格納しておく事の出来るサービスが少なかった。やがて海外のサービスを中心に、特定のファイルを保存する為ではなく単なるストレージの提供というサービスが増えてきた。これがDropBoxなどであり、現在はこれが主流だ。
AndroidからはDropBoxやGoogleDrive連携の出来るアプリが多い。ファイルマネージャなどでは他のサービスへのアクセスやFTPアクセスの行えるものもある。


シストレ(10/22)
◆ Blogでもたまに触れているシストレの話である。シストレとはシステムトレード、つまり機械が自動的に各種データを利用して自動的に為替売買を行う仕組みだ。
これは凄く儲かる、と、書かれているページが多いので実験している次第だ。こうしたアフィリエイトページは儲かる部分だけを切り取って「儲かる」と書くのだから儲かっているように見えるのは当たり前だ。私はこのストラテジーをセットしましたとは書かれておらず、このストラテジを使っていたらこれだけ儲かりましたと記されている。つまり後付けなのだ。

◆ 当初は選択したストラテジを維持する形で証拠金を減らしていた私だが、ここ何ヶ月かは毎週ストラテジを見直している。少なくとも1ヶ月間の成績を見て、成績の良いものに投資し直している。それでどれだけ儲かったかと言えば、と書くのはアフィリエイトサイトであり実際には損が増えただけだった。多くのストラテジに分散投資するスタイルになるのでリスクも分散するかと思ったが、多くのストラテジが損を出してくるので証拠金は減少の一途である。

◆ 確かに利益を出しているものもあるのだが、損の方が圧倒的に多い。コツコツ稼いでいっぺんにロスを出すみたいな悲しい現状があるのだ。勿論全ての人がロスを出しているのではないと思う。この先の値動きを予想して、その値動きに強いストラテジを選んでいけばいい。と、言うのは簡単だが判断は難しいしそれが判断出来るのならば裁量トレードだって成功するのではないか。かくして私はシステムトレードが楽に儲かるものだとする考え方を捨てざるを得なくなった。やはりアフィリエイトサイトはアフィリエイトサイトでしかなかったのだ。

◆ 考えてみれば当たり前で、シストレで儲かるのならばアフィリエイトなどやる必要はない。自分の投資経験データを有料販売する必要もない。シストレだけやっていた方がずっと儲かるのだ。しかしそうではないのでリスクのないアフィリエイト稼ぎに走る。アフィリエイトサイト経由で口座開設が行われれば、そのサイト開設者には少しばかりのお金が入ってくる。こうした中でそれが本当に有効な投資であるかを判断する事は難しい。

◆ 円高に向かっている時に利益を出しやすいTBF(ストラテジ名)は円安傾向やボックス圏の時にはどんどん損を出してくれる。稼いだ分を全て無くしてしまうほどの損だ。システムによっては反対売買のスイッチを設けているものもある。システムが「買い」を判断した時は売りを立てるというわけだ。何だよそれ、それじゃあ損して下さいみたいなものだろうという無かれで、値動きによってはこれが有効なのだとか。だったらストラテジそれ自体にその判断を行わせれば良いではないかと考えてしまうのだが、つまりそれが機能出来ていないか実装出来ないから人間が判断するスイッチを付ける訳だ。

◆ シストレで損を出している人は少なくないようで、まったくFXには縁の無さそうな人との会話の中でシストレの話題が出てきて盛り上がった事がある。彼はかなりの理論家で、ストラテジの研究もしているそうだ。
最初のウチは訳も分からず損を出していたが、今は訳が分かってきて損を出しているとか。何だ損ばかりじゃないか。いやいややり方が悪いんだと思われる方はデモ口座でも作ってやってみると面白い。何社かデモ口座開設を行っているので、リアルマネーを使わずに遊んでみる事が出来る。なおアフィリエイトサイトではデモ口座で試せなんて口が滑っても書けない(笑)


エリア(2)(10/21)
◆ 某地方の温泉ホテルに宿泊した。何気なくそのホテルの廊下を歩いていると、犬のマークのWiFiルータを廊下にある窓際に設置している人を見かけた。何をしているのかと聞いてみると、SBMが部屋の中で使えないので窓際にWiFiルータを設置、通信だけでも使えるようにしようというのが旅行会社の配慮なのだそうだ。
犬のマークのWiFiルータを間近で見た事はなかったのだが、まあ何の変哲もないものである。
それはいわゆるポケットWiFiとは違って、商用電源を使って動作するものだ。

◆ 窓際で使えるならリピータの方が良いのになと思ったが、たぶん現在はサードパーティの違法リピータしか手に入らないだろう。
ところで、一台設置すれば良さそうなものを、何故沢山設置しているのだろうか。設置している人によれば1部屋1台の割合だという。沢山設置しないと速度が上がらないので旅行客からクレームが来るというのがその理由なのだが、これはちょっと信じがたい。確かに回線そのものはシェアされるので多人数で接続すれば速度は落ちる。しかし高々数メートルしか離れていない場所ごとにWiFiルータを付けていっても、3G無線回線の混雑は一緒だと思う。

◆ それでも一部屋に(何人部屋かは不明)多くのSBM利用者が居れば話は違って来るし、PC利用者などのためを考えれば一台のWiFiルータの負荷をかけるのは余り良くはない。SBM系の企業の旅行なのかな?と思ったが、泊まっていた人たちは普通のツアー客で、その平均年齢は60歳を超えていると思われた。それでもWiFiルータを設置するのかぁと、ちょっと不思議だった。
ちなみに別の部屋ではあるがドコモやauは何の問題もなく接続出来ているし、ドコモはLTE接続だった。

◆ 後日エリアマップを見てみるとドコモは2GHz帯でLTE接続が可能、auはWIN HighSpeed接続が可能、SBMも3G接続が可能なはずだ。窓際で接続出来るのだろうからSBMでも屋外ならばLTE接続出来るのかも知れない。ドコモやauは基地局のセルを示すような楕円形のエリア範囲を、SBMは辺りをべたっと塗りつぶすようなエリア範囲が示されていた。
ちなみに昨年行った奥日光はドコモのみLTE接続が可能だとエリアマップは示している。

◆ スカイウエイブで通る秩父から先、群馬に抜ける299号線の仁平沢から先はドコモは余り圏外にならないがSBMは圏外だ。エリアマップ上ではauはこの一帯が圏外になる事になっている。ドコモやauは地図を色分けしているのだが色が近いために見にくい。色なんてバックの色で錯覚を起こすのだから、小さな字で注釈を入れる位して欲しいものだ。もっとも、錯覚を狙った色使いかも知れないけど。面白いと言えば、以前にも少し書いた事があるがSBMが圏外でもUQが圏内のエリアがある。秩父と青梅の間辺りの山間部がそうなのだが、武川岳周辺などUQのエリアマップは塗られているが携帯各社は予定エリアにもなっていない。

◆ もっとも道路沿いになればドコモと、少し圏外はあるがauもエリアになる。SBMはしばらく走れば圏内に入る事が出来る。何で山間部でUQが使えるのか、というか山間部をエリア化して何がお得なのかと思ったりする。アンテナの向きなどではたまたまエリア化されるような事もあろうが、山などを走っているとUQの基地局を結構見かけるので意識したエリア構築なのだろう。
秩父から山梨に抜ける彩甲斐街道は、トンネル部も含めてエリア化されているのがドコモ、トンネル以外がエリア化されているau、拡大予定エリアになっていて現在は圏外のSBMとマップ上はなっている。


エリア(10/20)
◆ iPhone5sを使ったエリアや速度調査も行われている。国内主要3社から同一モデルが出ていると言う事でエリアや通信速度の比較も面白くなってきた。ただし調査する企業によって偏りも見られる。RBBやMMD系はどうか、日経系はどうかなどある程度のバイアスが加わっている可能性を読む側も意識しなければいけない。
特にSBMに関しては孫さん自らナンバーワンと叫びまくる関係と、不況の中にあって比較的多くの広告を出している関係が様々な作用を及ぼしている可能性もある。

◆ Xiのセルエッジ問題は度々書いている。昨年の今頃に比較すれば多少はマシになったとは思うのだが、その程度だ。
Xiエリアがマシになったのと引き替えに3Gエリアは悪化している。移動中にLTEにぶら下がっている時間が長くなり、3Gとの頻繁な切り替えが起こりにくくなり電池消費量が減った。その反面3Gの電界強度が弱い(RSCPが小さい)場面に遭遇する事が増えたので通話中の電力消費量が増大した。
これは自宅でも会社付近でも同様に起こっている。

◆ iPhone5sを使ったエリアや速度調査ではauが好結果を残していた。少なくとも速度に関してはドコモの1.7GHz帯の整備が進めば有利になる事は間違いない。ただしドコモは動きが鈍いので、主要都市などで不満無く1.7GHz帯が使えるようになるまでには時間がかかりそうだ。auの方はプラチナLTEを前面に出す。SBMが宣伝に使おうとしていたプラチナLTEは、今はauのものだ。そのauは2GHz帯全てをLTE帯域にするとも言っている。ただし現状ではcdma2000でも使っているので都市部では難しいだろう。地方部などでユーザ数が少なければ、音声通話などは800MHz帯に追いやる事が出来る。

◆ auに関しては旧型ケータイなどを巻き取っていく必要性がある。今の時点でVoLTEとは行かないのかも知れないが、国内事業者でVoLTEに一番近い所にいるのがauだと思う。それには旧態化したcdma2000を早く終わらせたいとする気持ちもある。ドコモは現時点でVoLTEは難しいだろう。Xiネットワークが不完全で通話には耐えない可能性が高い。VoIPで3Gに接続されてしまうと回線交換の音声通話より沢山の帯域を食うだけに無線区間の混雑が激しくなる。
SBMはEMのネットワークが使えるようになった事で屋内での圏外や通信不良も軽減されるはずだ。EMはエリア構築当初から屋内圏外などに比較的気を使うエリア設計を行ってきた。

◆ ドコモがiPhone5s/cを1.7GHzに追いやるとすると、残りのAndroidは1.5GHz帯を使わせればいい。1.5GHz帯の整備が来春以降なのと対応スマートフォンが今夏モデル以降なのが気になるが、現状の混雑の回避にはそれしかない。800MHz帯は従来から都市部では余り使っておらず、セルのマイクロ化も余り進んでいない。それこそ音声だけでも800MHz帯に持って行くなどすれば接続状態はマシになると思うのだが何しろドコモは動きが遅い。現時点でもウチが一番だとドコモが言っている間はエリア改善は進まないだろう。

◆ 前にも書いたがルーラルエリアのSBMは絶望的だが、SBMを使う人の多くはそこまで気にしていないかも知れない。そんなエリアに観光に行って、始めて不便さに気づくみたいなものだ。そんな事を感じたiPhone4s以前のユーザは、2年の時を機会にauかドコモに乗り換えればいい。auはそんなSBMユーザを続々と獲得出来ているという。
事業者人気がエリアや速度だとすれば、各社もう少し頑張って貰いたいと思う。理論最高速度がどうであろうと実際に上手く使えないのでは意味がない。ドコモにしてもXiエリアのマイクロセル化が進まない事にはどうしようもないだろう。


年金(10/19)
◆ 今の若い人から中年層はかけた年金よりも貰える年金額の方が少なくなる。平均寿命以上まで生きれば沢山貰える可能性があるが、そもそも平均寿命とはゼロ歳児の平均余命の事だと思うので今の大人がそこまで生きられるとも思えない。
消えた年金問題などと言うが勝手に消えたわけではない。消した年金問題であり、浪費した年金問題でもある。誰がそれを行ったのかはみんなが知っているが、誰も責任は取らない。泥棒に泥棒を捕まえろと言っても無理なのだ。官僚が泥棒の親分だとすれば政治家はその子分であり逆らう事は出来ない。

◆ 私は今現在と未来の公務員に弁償して貰えばいいと思う。たぶん彼らはこう言うだろう、我々が悪いのではなくこれまでの公務員が悪かっただけだと。しかしそれを言ったら原発事故の補償を国民に押しつけるのは何だとなる。罪もない国民に、それも今後長年にわたって負担を強いる意味がどこにあるのか。
同じように、溶かしてしまった国民の年金を賠償するのは当然ではないのか。全ての公務員や国会議員など、責任を誰も取らないのだから全ての人に平等に責任を取って貰おうではないか。

◆ そうでもしなければ年金問題はどうにもならない。余剰なカネが出来ようが出来まいが奴らはそれを何に使ってしまおうかと考えはじめる。所詮自分たちのカネではないのだから浪費は楽しい事に違いない。
ミスター年金と呼ばれた長妻氏もさくっと官僚に取り込まれて腕をねじ上げられ、ギブアップだと叫んでしまった。政治家が官僚を制御するためには新たな法律が必要だ。厳密かつ厳格に規定を設けなければ奴らの反乱は治まらない。ただ議員立法と言っても議員の中に法律を正しく作れる人間が居るのかどうかが問題で、これを官僚にやらせると官僚の思い通りの法律が出来上がってしまう。

◆ 電力会社が有識者判断を無視するように、政治家さえも押し負かしてしまうずる賢さを官僚は持っている。
もっとも、そんな官僚を制御出来る政治が出来ていれば今の日本はもっと住みやすくなっていたはずだ。だとすると今後も相変わらずのまま相変わらずの日本なのだろうか。消費税を上げようが何をしようが節約などと言う言葉とは無縁な政府は、人口が減ろうが税収が減ろうがお構いなしに予算を増やす。極端な話、日本の人口が半分に減ったとしても予算を減らすなどとは考えないのだろう。これは自治体にも言える事で、借金に借金を重ねて破綻への道を歩む事になってしまう。

◆ 横浜市などでも行政サービスの悪化は顕著だ。バス路線の廃止に関しては以前にも書いたが、暑い時期には特に不満が出るのがゴミ問題だ。当初は一日おきに生ゴミ収集が行われていたが、それが週に2回に減らされた。それではゴミの悪臭に耐えられないとの話で夏場だけは従来通りに収集しましょうとなったのだが一年限りだったのかな。何だかんだと理由を付けながら収集日を間引きした。現在は週に2回の収集があるが、やがては週に1日になり、月に2回になりとなるかも知れない。生ゴミの適用範囲は以外と狭いので収集量的には紙ゴミやプラスチックゴミより少ないらしい。
こうした問題だって市民が悪いわけでも何でもなく、無駄な事業にカネを突っ込むから予算が圧迫されるのだ。人口密度が高いほど行政サービスは効率的になるのだから人口増加でカネがなくなったなどとは言わせない。


コピー問題(10/18)
◆ 紙の書籍を電子化する代行業者の違法判決が出たが、これはCDのコピー問題と同様の流れになるのだろうか。音楽CDのコピーもそれを阻止するために様々な技術というか細工が行われたが廃れた。紙の本にコピーを禁止するような、お札のような技術を導入出来るとも思えない。
以前にも書いた事があるが書籍はそのものを買っているのではなく読む権利を買っているという考え方だ。物理媒体は読む権利を与えるためのものに過ぎず、それを加工する権利は有していないみたいな感じだ。

◆ 書籍加工業者の件はこれと少し異なっているが、何が良くて何が何故悪いのかは分かりにくい。音楽に関しては、ダウンロードさせた側ではなくした側にも罪が問われると法改正が行われた。これによって音楽ダウンロードサイトなどは減少し、ダウンロードする側の人間も減ったという。ではその分CDの売り上げが上がったのかと言えばそうではない。レンタルCDは増えたと言われるが、正規の有料の音楽ダウンロード数は減少したらしい。
確かに違法行為を罰する事は必要なので違法ダウンロードを罰するのは間違っていない。権利を守るための法律であればそれで良いと思うのだが、CDの売れ行きを回復させるための法律だと著作権者が思うのはただしくはない。

◆ TVドラマや映画に関しても違法コピーというか違法公開はいくらでもある。以前にも書いたがFC2の動画サイトには映画館でカメラを回してきた的な新作も公開されている。当然画質も音質も良くない訳で、もしもこれが素敵な映画だとしたら劇場でホンモノを観たいと思うだろう。音楽だって同じなのではないか。圧縮音楽を聴いてそれが良いなと思えばCDを買う。こんな法律が出来るわけはないが、音楽をダウンロードさせる場合にAメロのS/Nは1/3に、Bメロは1/2に下げなければいけないなんて規定にしたら元ネタCDが売れるかも。

◆ Youtubeなどにプロモーション映像が公開されているのと同じで、著作権者が宣伝だと思えば合法でそう思わなければ違法になる。勿論これはこれで良いのだが、この音楽権利問題は著作権者その人ではなく管理団体が幅を利かせている事、つまりは集金額増強のためのという所がある。勿論表向きは権利の確保だと言う事になるのだが、その実はカネの問題なのだ。
書籍の電子化では、それが複製と判断された。書籍をコピーしたから駄目だというわけだ。電子化によって電子書籍は完成するが紙の本は壊れてしまう。CDをコピーするのとは違うのではないのか。

◆ もちろん電子化した書籍を配布したりする事は許されない。これは市販音楽をダウンロードさせる行為と同じだからだ。しかし電子化そのものは音楽CDを半導体音楽プレーヤに入れるのと同じで、単にその代行がいけないと言っている。代行業者が、例えば「この本は以前に電子化した事があるので、紙の本と引き替えにこれを売りましょう」とやったら違法っぽい感じはする。では受け取った紙の本をその場で解体してしまうのはどうか。
紙の本を自動的に電子化する機械を個人が使うのと、機械ではなく代行業者にやって貰うのとどこが異なるのだろう。もっとも法律に従えば本人以外がコピーする事は違法であると明示されているので違法に違いはない。

◆ 代行業者の代行行為禁止判決が出て、代行業者の数は減る見込みだ。リスクを取ってまで行うものではないとの判断だ。一方で電子化したいという人が居るから電子化を手伝うとして判決を受けた中の一部業者は控訴していくそうだ。紙の本が売れない時代、CDが売れない時代の到来と同じように感じているのだろうか。確かに電子書籍は便利で手軽ではあるけれど、紙の本も良いんだけどなぁ。


放送(10/17)
◆ 若者のテレビ離れに加えて、地デジ移行後の老人世帯のテレビ離れもある。これに困るのはNHKで、従来よりも強烈な作戦で受信料を取ろうとしている。当初は払わないのは払わない側の勝手だった。放送法に罰則規定がないからであり、受信料を払わなくても罰せられる事はない。そこでNHKは考えた。まずは契約を結んでしまう事を。契約が締結された状態で受信料を払わなければ契約違反になるので取り立てが出来るのである。これによってNHKは収益を大きくした。

◆ しかし利用者も馬鹿ではない。契約をしているから訴えられるのであって、ならば契約を解除してしまえばいいと考えた。しかしNHKも黙っては居ない。契約の解除が無効だとして契約解除に応じない姿勢を取ったのである。
放送法によればNHKが認めなければ契約の解除は出来ないみたいな事が書かれていたはずだ。これを楯に契約の解除を渋り始めたのである。そこで利用者は契約を合理的に解除させる方法を模索する。

◆ 今や日本では何の役にも立たないアナログテレビがその役に立つ。リサイクルショップでアナログテレビを買い、これをそのまま産廃業者に持ち込む。アナログテレビ代と廃棄代を取られるが、NHK代は取られなくなる。廃棄業者にアナログテレビを持ち込んで廃棄の証明を貰う。これがあればNHKとの契約解除が出来るというわけだ。もちろんこの方法が永久に使えるとも思えない。NHKはあらゆる方法で金を取ろうとするだろう。

◆ 例えばNHKが何かのサイトを開設するとする。そこには無料でユーザ登録する必要があり、プライバシーポリシーにはその個人情報をグループ内で使い回すと書かれている。
登録時にはアクセス端末の情報が分かるので、スマートフォンであればそれにワンセグ機能が付いているかどうかが分かる。こうなるとTV受像器は持っていなくても受信料を寄こせと言える事になる。
TVがあってNHKを観ている人が受信料を払うのは勝手だ。
法律によれば例えNHKの放送を観る事が無くても金は払わなければならない事になっている。ただし罰則規定はない。

◆ ようするに契約を結んだ上で払わないのはダメだよと言う事なのだ。だから契約を結ばなければいい、それだけ。
ただしそれをやられるとNHKが儲からないので阻止に走っている。TVの無い一人暮らしの家はあるだろうが、ケータイもスマートフォンも無いとは考えにくい。そこがNHKの狙い目なのだ。
そのTV受像器は、TVを観る習慣が無くなると要らなくなる。
何となく習慣的にTVをつけている人も多いと思うのだが、TVを観ない週間でも作ってやってみると、TV番組を観なくても別に不便はないなと感じるだろう。

◆ ドラマや映画ならばPCで閲覧可能だし、ニュース映像も観る事が出来る。しかもVODなのだから有り難いではないか。
続き物のドラマや映画が観たい向きはTVが必要だと思うが、IP放送というか動画サイトだけでも見きれないほどの映像があるのだ。NHKがIP放送を始めて、PCのあるヤツは全員受信料を寄こせと言わない事を願いたい。放送法とはそういう法律なのだ。
NHKのインターネットコンテンツ進出に関しても賛否あった。
放送事業者がその放送で得た受信料で通信を行うべきなのか論だ。

◆ 平均的視聴者数が減ってくると放送業界も今と違った方向に進むのかも知れない。民放ではIPによるVODなどを行っている所もあり、TVは持っていないけれどPCやスマートフォンでなら観られるゼという若者や主婦層がターゲットだとか。


スマートフォン(10/16)
◆ スマートフォンの普及率が3割にも達したのだとか。
市場調査によれば若年層では女性のスマートフォン利用率が高く、30代から上では男性のスマートフォン利用率が高い。携帯電話のアクティブ層は女性であるとはだいぶ前から言われていた。女子高生や主婦層の購買力が高く、メーカ各社も女性向けを意識した製品作りを行った。

◆ ここから先、誰にスマートフォンを売ればいいのかと考えた場合、40代以上の女性がターゲットとなる。
この年齢層ではまだスマートフォンの普及率が高くはないので、潜在的にマーケットがある事になる。もっとも現時点でスマートフォンを使っていないのだから、そこに改革のメスを入れるのは容易ではない。
らくらくホンという歳ではない、らくらくホンが良いですねなんて案内しようものならアタシは年寄りじゃないのよと牙をむく。

◆ 若年層を見るとスマートフォン利用率の向上は女性に大きい事が分かる。特に20歳前に関しては、この1年で利用率が大幅に増えた。これは同年齢の男性よりも激しい伸びであり、auのiPhone取り扱いがトリガになったと見る向きもある。年齢別に見たスマートフォン利用率の最も高いのは25歳前後の女性だ。30歳以前の年齢では全て女性の利用率が高くなっている。一方で50歳を超える年齢の女性はスマートフォン利用率が上がってこない。通話とメールだけなら従来型ケータイで良い、スマートフォンは難しそうで使えないと思う世代だろう。

◆ そもそも電話やメールを使うのに説明を読んだり誰かに教えて貰ったりする事自体がナンセンスだとこの層は考える。しかし自分はまだ若いと思うのもこの世代なので、らくらくホンなどもってのほかだ。なので私はiPhoneが良いのではないかと思う。iPhoneが使いこなせるようになったらAndroidでも何でも考えればいい。
もちろんスマートフォンに移行しなければならない理由など無いわけで、あるとすればそれは事業者の都合に他ならない。

◆ 男性のスマートフォン利用率が高いのは35歳前後の層だ。しかしそれでも女性の25歳前後層の利用率には届かない。これらのアクティブ層も当然年は取るのでアクティブ層の年齢は高齢側にシフトしていくだろう。
現時点では高齢に行くほど利用率が下がる訳で、スマートフォンは子供のオモチャかと思わなくもない。
スマートフォンのみを利用するユーザと同率程度居るのが2台持ちだ。スマートフォンが2台、従来型ケータイとの2台持ちなどが意外に多い。これは事業者の策略的な押しつけ加入の結果ではないのか。スマートフォンを買うならこちらも契約すると安くなりますよなんて言葉がソフトバンクショップのオネーさんから発せられているような気がする。

◆ 何が何でも加入者を増やさなくてはならないみたいな事業者が牽引役となって、各家庭には使われないケータイやWiFiルータや写真立てが転がっている事だろう。
知人の家にも写真立てがあって、最初の頃こそ写真を送ったりもしていたそうだが今は単に電源が入っているに過ぎない置物になっている。そういえばタブレットが置物になっている所もあった。たぶん初期の頃のiPadではないかと思うのだが、少し使ったら飽きて放置されたと言っている。でもそれって基本料金がかかっているのではないかな。解約月を意識していないと次の2年に突入してしまうという恐ろしい契約がそこにはあるのだ。


故障(10/15)
◆ シグナスXの燃料ポンプ不良に関してはBlogにも書いた。これはヤマハの燃料ポンプ全般に出ている不具合だそうで、インペラの寸法精度の問題でハウジングに干渉してポンプが回らなくなるそうだ。対策品も未だ壊れやすいと言う事で、二度とヤマハのバイクは買わないとお怒りの方も居る。インペラを削って修正する事も出来るそうだが、10μm単位での加工が必要らしい。削りすぎれば流量と燃圧が大幅に低下してしまう。

◆ インペラの接触は熱膨張が原因と説明されていて、確かにタンク温度が下がれば動作するようになる。しかし何故温度テストでこれが出なかったのか。或いは即座に不良にならなかったのか。おそらくは熱膨張もあるとは思うのだが経年変化による変形もあるのだろう。
中国製だからダメだとは言わないが、品質管理に問題がないとは言い切れない。いや、もしかすると製造品質ではなく設計品質の問題なのか。

◆ エンジン周りの電装品の品質は高い。ECU内のアルミ電解コンデンサが経年変化で容量抜けを起こす問題もあったが、現在はアルミ電解を使う事そのものが少なくなってきているし容量が半分以下になっても機能に支障が出にくい設計にもなっている。それこそ20年位前のECUのようにアルミ電解でラフなタイミングを作っているなんて設計は今時見かけない。なのでエンジンが不動になる原因がエレクトリカルコントロール系である確率は小さくなった。

◆ 燃料ポンプなどは車の設計寿命程度は故障せずに動くのが普通なのだが、それがこの事態なのでヤマハの信頼が揺らいだ事は間違いない。メンテナンスを怠ったために消耗品が摩耗するなどは自分の責任だが、それ以外の部分の故障は嬉しくない。
家電製品などでも故障率は相当低くなっていると思う。
設計に無理があるなどしない限り、或いはソフトウエアなどのバグを除けば故障する事は少ない。

◆ 故障と言えば故障なのだが移動体通信事業者のトラブルにも困る。普段使えるものが使えなくなるのだから車やバイクの走行不良と同じだ。しかも製品の不良ではなくシステムの不良になるから重大だ。その製品自体の方も怪しいと言えば怪しい。それこそ定価ベースで行けば原付が買えるほどの価格なのに、原付よりもずっと信頼性が低い。何度も書いているN-07Dの発熱などは利用者から見れば立派な製品不良だが、ドコモに言わせれば仕様だとなる。そうした傲慢さがNECを撤退させた要因でもあろう。勿論悪いのはNECの設計なのだが、販売方式からすればドコモが全責任を担う事になっている。

◆ 国内メーカの統廃合や撤退は食糧自給率の低下みたいな感じがする。さすがに日本では韓国製は余り売れないが、メーカの弱体化が進めばiPhoneにしますか?GALAXYを買い増すかみたいな事にもなりかねない。今のところSONYと富士通とシャープが生き残ってはいるが、シェアを守っていかなければ食いつぶされてしまう。
日本のスマートフォンがiPhone一色になるとも思えないが、縛りが強化される昨今に於いては機能や性能よりも安心感だという人も居る。そしてApple製品は移動体通信事業者ではなくApple自身がサポートする所に安心感があるのだとか。ようするに事業者のサポートなんて役に立たないというわけだ。

◆ 事業者のサポートが役に立たないと言われているのはまだ良いが、その事業者自身に存在価値がないんじゃないのなんて言われたりして。SBMが始めた口先宣伝術が徐々に他にも広がろうとしている。良い事は言うが使ってみたら何だこれみたいな事業者は要らない。


位置情報(2)(10/14)
◆ Google+はメール関係もオプトアウトだ。Google+に登録したらなにやら様々なメールが来て驚いたと感じた方も居るだろう。これはいちいちOFFに設定し直さなければならない。こんな調子なので私自身はGoogle+を使いたくない気持ちがある。使いたくはないのだがGoogleLatitudeが終了してしまったので仕方なく使っている。

◆ 位置情報取得や共有アプリとしてMyTracksも使った事がある。ロガーが基本でマイマップにデータをアップロードは出来るが、そのマイマップはサービス終了だったっけ。MyTracksは歩いたり走ったり自転車に乗ったりする方にはよく使われている。スタンドアロンのGPSロガーとして上手く動作する。測位精度は余り良くはなく、その割に電池を食ってくれる印象がある。

◆ 位置の公開という意味で"いまどこ?"は信頼出来る関係者の間で使う事を前提としている。従って位置情報のリクエストが来た事に位置提供者が気づく事は少ないだろう。ダイアログも何も出ぬまま動作してくれるのを喜ぶのかどうかは位置提供者と位置取得者の関係のみに依存する。

◆ 山旅ロガーは位置通知の度にバイブレータが動作する。知らぬ間に(他人に)山旅ロガーをインストールされ、勝手に位置を取得されるのを防ぐ目的があるそうだ。山旅ロガーでは現在地のみを取得する事は出来ず、移動経路まで表示される事になるのでこの辺りに敏感なのかも知れない。

◆ "みんなどこ?"はグループで使う事を目的としたアプリで、何人かで行くドライブやツーリングの際などにみんなの位置が分かる仕組みだ。位置情報提供が最大12時間で終了するので、アプリを止め忘れても心配は要らない。"いまどこ?"のように信頼出来る関係者同士ではなく、山旅ロガーが心配する勝手なインストールでもなく、それぞれが任意にインストールして互いの位置を教え合うのが目的だ。

◆ GoogleLatitudeやGoogle+は、軌跡は自分のアカウントでのみ閲覧可能で現在地だけは公開設定したユーザが見る事が出来る。見る側と見られる側が同じ立場なのが"みんなどこ?"だがGoogle+は立場が違っても、つまり位置提供をするだけ、見るだけと言う事も可能になっている。
GPSロガーとしてみれば山旅ロガーは良く出来ていると思う。地図はたいていのアプリがGooglemapを使うのに対して山旅ロガーは山登りなどに便利な仕様の地図を使う。山旅ロガーを最短時間インターバルの測位と1時間ごとにそのデータをアップロードする設定にした場合のバッテリ消費率は7%/h〜8%/hと常識的なものだ。

◆ Google+をそのまま使った時のバッテリ消費率は4%/h程度だった。Google+ GPS Locatorを最短時間測位(1分ごとに位置情報送出が起きるのが最短のようだ)にした時のバッテリ消費量は7%/h〜8%/hだった。Gogole+自体は基地局測位なので電力消費量は大きくないと思うのだがそうでもなかった。これでも正しく動作してくれれば文句はないのだが、基地局利用の測位なので誤差が過大になる場合も少なくはなかった。特に基地局の少ない地方部では絶望的と思われる誤差を生じた。
この測位誤差の部分をGoogle+ GPS Locatorがカバーしてくれるのだが通信まで制御出来るわけではない。結果としてリアルタイムの位置通知が反映されない事態になるのだが仕方ないだろう。


位置情報(10/13)
◆ 雑記でもBlogでも度々触れている位置情報の話である。GoogleLatitude終了でしばらくはGoogle+を使用していた。基本的にはLatitudeと同じように動作するのだが、同じようにしか動作しない不便さがある。
GoogleLatitudeの場合はLatitudeSyncなどで定時測位定時送信が可能になり、使えるサービスとなった。
このアプリを使用しない場合は毎分の位置を10分間隔で送信するとか、そんな風だったと思う。測位は携帯電話基地局やWiFiを使うので精度は悪い。特に基地局測位となるとkm単位での誤差を発生させてくれる。

◆ これらを解消したのがLatitudeSyncであり、GPS測位と定時位置情報送信が可能になった。Google+はAPIが非公開との事で定時送信は今のところ出来ていないと思う。GPSから位置情報を渡す事はGoogleLatitude同様に可能であり、現在私はGoogle+ GPS Locatorを使用している。これでGPS測位は可能になるが位置情報の送出はGoogle+任せなので使い勝手は良いとは言えない。Googleにしても送信インターバルその他の設定位設けてくれればいいのに、全ての人が満足出来る仕様になっているとでも思っているのだろうか。

◆ 結局の所移動中であればGoogle+GPS Locatorの設定が活かされるのだがGoogle+が静止中と判断したとたんに通知インターバルが1時間ごとになってしまうのだ。そしてこの静止判断は基地局による位置情報で行われているので精度がメチャクチャ悪い。しかし現状ではこれを受け入れるしかないのだ。
私は最初はGoogle+を使っていたのだが、使いにくいサービスの割にバッテリ負荷が重いので考え直した。
現在はGoogle+ GPS Locatorがあるので再びGoogle+を使っているが、これだけで済んでいるわけでもない。

◆ 平行してインストールしてあるアプリに"いまどこ?"と山旅ロガーがある。"いまどこ?"はリクエストされない限り測位も位置情報送出も行わないのでバッテリ消費量を気にする必要がない。位置情報がリクエストされればGPSや基地局測位を行い、その結果を返す。
山旅ロガーはいわゆるGPSロガーであり、連続測位にすると入り組んだ住宅街を走った場合でもその軌跡を綺麗にトレースしてくれる。ログが蓄積されるので普段は起動させていないが、必要に応じて使うべきアプリだと思っている。

◆ Google+の余りの使えなさ加減に山旅ロガーを使ったのだが、私の位置を見る側からするとユニークURLを開いてログインするというのが面倒だと言われた。そこで"いまどこ?"をしばらく使ったが、これは位置リクエストをしてから応答を待たなくてはいけない。応答を待つ間は待ち受け画面に戻ってしまうので待ち時間を長く感じる。せめて前回問い合わせ時の場所でも見られれば良いのだが不可能だ。この問い合わせと待ち時間が意外に厄介に感じ、これも不評だった。

◆ そんなに場所を頻繁に見るのかと言われそうだが、実際使うのは月に2度位の事なのだ。希にしか使わないから使った時のパスワード入力や待ち時間が余計に面倒に感じるのかも知れない。そして今はGoogle+とGoogle+GPS Locatorに戻った。と言ってもGoogle+で位置が更新されない事 もあるので"いまどこ?"は消さずにインストールしてある。

◆ Google系のサービスの多くはオプトアウトが基本だ。公開したくない情報は利用者が公開したくない意志を示さないと公開されてしまう。全てのサービスがそうではないが、こうする事によってGoogleはより多くの個人情報を手に入れる事が出来る。Google+も同様で、知らぬ間に写真が公開設定になっていて驚いたなんて話もある。
続く…


iOS7(10/12)
◆ 画面遷移の引っかかりまでAndroidの真似か、なんて言われるiOS7はiPhone4にはさすがに重いようだ。しかし(Androidで言う)通知パネルが便利だと絶賛する声もある。Androidでは普通な事が、やっとiOSにもやってきた。マルチタスクになってメモリ使用量が増える筈だが、RAM節約技術のおかげなのかフリーエリアの減少は多くはないばかりか、場合によってはフリーエリアが増加するようだ。バッテリの減りが早いとか重いと言われているiOS7だがiPhone5ならば普通に動く。

◆ もっともiPhone5で普通に動いてくれないとiPhone5cでも普通に動かないとなってしまう。画面解像度の違いはあるが軽快さ的にはAndroid4.0と同じ位だと言って良いのではないだろうか。512MBのメモリで動く事を考えればAndroid4.0よりもマシと言う事になる。iPhone4のCPUは800MHzクロックのデュアルコアだったかな、それで動くのだからAndroidより軽いと思う。
CPUはiPhone5sでも1.3GHz駆動のデュアルコアであり、ハイエンドAndroidスマートフォンよりも(見かけは)たいした事がない。もちろんクロック周波数だけで全てが決まるわけではないし、全体のパフォーマンスは処理やOSによっても大きく異なる。

◆ CPUパワーがAndroidスマートフォンと同程度だとして、ベンチマークテスト結果が優秀ならば処理が上手い事になる。これはバッテリコンサンプション上も有利であり、力尽くで動かそうとはしていない事を示している。そう、Androidは力尽くで何とかしようみたいな感じを受けるのだ。豪華装備を積んだ車が重く大きくなってしまったから巨大なエンジンを積み、燃費が悪くて航続距離が物足りないから巨大なガソリンタンクを積む。
それはますます重く大きくなり、更に大きなエンジンやガソリンタンクが必要になる。単気筒エンジンで物足りなくなってくるとマルチシリンダにして高回転高出力を狙う。

◆ これに対してiPhoneは小排気量の2気筒エンジンでもそこそこ走る。Android車のような豪華装備こそ付いていないが実用性が削がれているわけでもない。だがiPhoneはAndroidを目指してしまった。時代の要求は重厚長大な車であると。
Android車に付いているパワーステアリングは何としてでも付けたいと思った。しかしパワーウインドゥは要らないだろうと見送った。しかし利用者はパワーウインドゥもカーオーディオも欲しいと言っている。だったらAndroidがあるではないかと、いや、Appleの口からは言えない。

◆ 日本車のサスペンションがフワフワなのは、それをユーザが求めるからだとエンジニアは言った。走行安定性よりもふわふわ感の方が大切なのだという。路面からの情報は伝わらない方が高級、ステアリングをラフに操作しても車が敏感に反応しない方が高級、それが日本のマーケットだ。物作りを行うメーカである以上、利用者の好みに合わせるしかない。いくら自己満足の高性能を目指した所で、それを誰も買ってくれなければ話にならない。ただしAppleに関しては独自の哲学みたいなものがあり、Apple様の言う事には従うと思う利用者も少なくはない。

◆ MACがWindowsには、いや逆か、WindowsがMACとは少し異なる進化を遂げたようにiOSはAndroidを目指す事はない。おそらくiPhoneのシェアは減少すると思うのだが、常に初心者に優しいスマートフォンとして生き続けて欲しいと思う。全ての人が高機能を求めるわけではないのだ。比較的簡単に使えて、しかも新機種発売即ゼロ円という買いやすさはAndroidには今のところは真似が出来ていない。


セキュリティ(10/11)
◆ スマートフォンの不正アプリ問題があるが、これはPC同様に防ぐ事が難しい。と言う話の前にPCではどうなのか。セキュリティソフトをインストールしていると既知のウイルスなどは防いでくれる。
未知のものに関しては防御率は低下する。そのセキュリティ関係のソフト自体が勝手に、いや本当は勝手にではないのだが何かのソフトをインストールした時に一緒に突っ込まれてしまう事も少なくはない。しかも突っ込まれて直ちにセキュリティスキャンを行うのではなく、しばらくしてから動き出すので何と一緒に突っ込まれたのか分かりにくい。Norton等はこの手のものだ。

◆ 確かにセキュリティソフトは悪さをするものではないのだが、詐欺臭さの臭いもする。PCに詳しくない人であれば「危険性があるから直ちにスキャンせよ」と言われればそれに従うかも知れない。
Nortonは危険だとは言っていない。危険性があると言っているだけなのだが初心者は焦る。
イントールした後でのアンインストールがしにくいのもこの手のソフトの特徴だ。理由付けとしてはウイルスソフトに安易にアンインストールを許さないためだと言うかも知れないが、いたちごっこだ。

◆ SO-04Eにマカフィーはプリインストールされていないが、プロセスは動いている。常時動く部分だけがプリインストールされているというおかしな事になっている。WindowsとIE問題同様に、見かけは消せるが実は消えないみたいなものだ。
Androidスマートフォンの場合はユーザがインストールしたくてインストールしたそのアプリ自体が不正な場合があり、これを防ぐ事は難しい。権限を見ろと言われた所で広告へのアクセスがあれば通信は許可される事になる。権限削除アプリを使って通信権限を削除してしまうと広告が出なくなる。

◆ 広告と通信を分離したら分かりやすいと思う。通信の権限とは別に広告の権限を作れば解決しそうだ。例えば懐中電灯アプリに通信権限が入っているのは気持ちが良くない。およそ通信はしないアプリだからだ。しかし広告のためですよと言われればそれを信じる以外にはない。実は広告のみではなく電話帳のデータを持って行こうとしているかも知れない。ここで通信はしないが広告表示はするという権限が付けば安心度は高まる。

◆ 作者によっては各権限が何の動作のために必要なのかを説明している。しかしそれは一部であり、多くは必要な権限に対しての説明はされない。そもそも権限の説明があったとして、それをどれだけの人が気にするというのだろう。どれだけの人が権限に関して理解しているというのだろうか。

◆ 審査を厳しくする、チェックしてからPLAYで公開するような手順がGoogle側にあれば安心度は高まる。
この点ではAppStoreを見習った方が良いと思う。当然ながら管理や検閲は自由度を奪う結果になる。星印でも付けて完全検閲済みや通信その他セキュリティに関係のない権限のみのアプリはは星3つ、説明が十分ではないが心配が少ない星2つ、権限とその必要性を自分で理解しなさいの星1つ、その他星無しと分けても良い。そもそも公開されているアプリに於いてもセキュリティソフトにが警告を出すものがある。カメラで脈拍数を計測するインスタントハートレートもその一つなのだが、警告を出す異のは特定のセキュリティソフトのみだ。こうなるとアプリが悪いのかセキュリティソフトが悪いのかが分からなくなってしまう。


440Hz(10/10)
◆ 以前Blogでも同様のタイトルで書いた事がある。そのコメント欄で色々教えて頂いたのだが、私は440Hzが絶対であり441Hzは単に周波数が狂っている状態だと思っていた。なのであえて441Hzや442Hzでチューニングする事を意外に思ったのだが、実は意外に思ったのは私だけみたいな感じだった。440Hzに対して、少し周波数を上げる事で明るい感じに聞こえると言われるのだが、その差は普通の人に分かるのだろうか。

◆ 絶対音感の持ち主はそう多くないとは思うのだが、相対的に音が取れる人は多いのではないかと思っていた。が、実際はそうでもないようだ。相対的に音が分かると、音1を、これがドですよと教えた後にミの音を聞かせればそれがミであると判断出来る。同じ音を聞かせた時に、これがソですよと教えればミの音はシと判断する事になる。
440Hzの一つ下の音、つまりG#(Ab)は約415.3Hzである。
15.3Hzの違いは明確なので2Hzだって相対的になら分かるかも知れない(と、私は思う)が、絶対的にはどうなのだろうか。周波数カウンタのように、これは442Hzですねなんて判断出来る人はかなり少ないと思う。

◆ では相対的に分かるとして、それは相対的なものなのだからどこかに基準が必要だ。216.626Hzをドだと教えたから329.628Hzがミであると判断出来るわけで、そもそも基準が440Hzなのか442Hzなのかで違いは分からないような気がする。
絶対音感とか相対音感がどの程度のものかはテストと言うか確認のページがいくつもあるので各自確認してみると面白い。音楽として成立している曲であれば音が取れるが、ランダムに音を出されると混乱するという方が居るかも知れない。あるいはランダムだろうが何だろうが音が取れる人、和音でもそれを分解して個別の音に出来る人も居ると思う。

◆ 音感テストをやって相対音感も絶対音感も持ち合わせていないと判断された方が居るとする。この人でも440Hzと442Hzの違いは分かるのだろうか。日本に於ける絶対音感の持ち主率は3%前後だそうだ。絶対音感の精度?みたいな話もある。周波数を判定する場合に脳内に記憶された音と比較しているのではないかと思うのだが、その基準音程と耳から入ってきた音程の周波数差が大きいと誤差が生じやすくなるのかも知れない。低い音階は絶対周波数が近いので、人間の周波数分解能が低いとすると低音での判断が難しくなるはずだ。

◆ 多くの人には分からなくても演奏者自身に分かるとすれば、自己満足的に442Hzを採用する意味は(自己満足なのだから)ある。音質の変化に関して、弦楽器などが440Hz基準で作られていると仮定するならば442Hzでチューニングするとより強く弦を張る事になり音質が変化する。音程を変化させるには弦の太さと強さと引っ張り具合のいずれかを変えなければいけない。引っ張り具合だけで音程の変化が十分だとするとギターの弦の太さはどれも同じで良い事になる。
しかし実際には6本(6弦ギターの場合)の異なる特性の弦が使われている。これは規定の引っ張りと長さで規定の音程が出るように設計されている。そこを少しだけ引っ張り強度を上げる事によって弦が発する音のスペクトルが変化するというわけだ。

◆ 確かに理にかなっている論にも思えて、音程そのものの違いよりも音質の違いの方が分かりやすい。では本当にスペクトルが異なるのかどうか、私は今のところは実験が出来ていないので判断出来ない。
そうそう、オーディオゼネレータを使って440.00Hzと442.00Hzを聞き比べてみた。私には音の高低は分かるが、しかしその程度(何Hz違うのかは分からない)でしかなかった。Webでも差の違い検証サイトがあるのでお試し頂きたい。


DCT(10/9)
◆ フィットハイブリッドは7段変速DCTにエンジンとモータを組み合わせている。DCTは複数組のクラッチを使用してトルク切れがないように変速させるシステムである。例えば1速から2速に変速する場合に、1速側のクラッチを切りながら2速側のクラッチをエンゲージさせる。双方共に半クラッチ状態でスリップするが、それを的確に制御するというのがこの仕組みだ。
なので理論的に必ずロスが出る。そもそも(定速に於ける)1速の求めるエンジン回転数と2速の求めるそれは全く異なるからだ。

◆ 何か今ひとつ美しくないシステムだなとは思うのだが、似たようなシステムはレクサスLSのトランスミッションでも使われている。多段変速機のサイズとコストと重量を減らすためにDCT的な動作をさせているのだ。
ロスという点ではCVTも同様だ。ベルトスリップを抑制するためにはベルトとプーリーを押しつける圧力を上げる必要があり、それはそのままロスとなる。通常のトルクコンバータ式ATよりも効率的かと言われるとそうでもないと変速屋が言うのはこのためだ。もう一つは変速比の問題がある。ベルト式にしてもトロコイドにしても変速比には限りがあり、それは歯車式の変速機のように自由には出来ない。

◆ THSの電気式CVTというかエンジンとモータで差動ギアを作動させるタイプはベルト式などと違ってスリップ要素がないのでロスは小さい。しかし差動ギアをドライブするためのモータ(発電機)出力はエンジン出力に見合ったものが必要になる。大型のモータや発電機はそれ自体が重く大きく、またモータや発電機や制御回路のロスがある。フィットハイブリッドがワンモータでアクアのカタログ燃費を上回ったのも、これらの効率をDCTが上回った結果かも知れない。

◆ だからといってDCTが全てだと言い切るつもりはない。複雑な構造はコストも重量も増えてしまうからで、車重は燃費に大きく影響するからだ。フィットとアクアは車重が殆ど変わらない。フィットはワンモータだしLi-ion電池なので軽く作れても良いように思うのだがそうでもない。アクアやプリウスの軽量化は遮音材をも薄くすると言う、レースカーじゃないんだからみたいな努力もなされているので単純比較は出来ないが、トランスミッションそのものの重さを考えればフィットのそれの方が重いのだろう。

◆ 国産車では上に書いたレクサスLS用のトランスミッションがDCT的ではあるが、明確なDCTとしてはGT-Rのものが国産初なのかも知れない。海外では結構使われていて、大トルク伝達の必要なハイパワー車では大トルク用トルクコンバータを作るよりもDCTみたいな所もある。この大トルク伝達という点でトラックにも使われていて、国産では三菱キャンターシリーズが先鞭を付けたと思う。
また同シリーズにはDCTとモータを組み合わせたハイブリッドシステム搭載のものもある。面白いのは偶数段トランスミッション側にのみモータが使われている事で、奇数段目のギア側にモータは搭載されていない。これだと偶数段ギアでの走行中にのみモータが使われそうな気がする。しかし偶数段側も奇数段側トランスミッションも、クラッチでエンジン側とは切り離されるがアウトプットシャフト側は共通なので常にモータは使用出来る。エンジンよりもモータの方がフラット出力なので出来た事なのだろう。こうしたモータを組み合わせる事によってトルクの落ち込みは更に軽減出来る可能性がある。ホンダはエンジンのトルク変動を、ダイナミックに変化させるモータトルクで埋め合わせる技術も持っており、たかがモータなのだが様々なシーンでドライバビリティ向上に役立っているとも言えそうだ。


CPU(10/8)
◆ Androidスマートフォンに使われるCPUも2GHz超が出てきている。コア数も4個がスタンダードな感じだがサムスンは8コアのものも作っている。以前のものは遅い組の4コアか速いが電力を食うグループの4コアの選択だったと思うが、次作では本当の8コアCPUなのだとか。
クロック周波数自体は今後上がっていくとも思うが4GHzだ5GHzだとは行かないと思う。いくら微細配線化だと言っても駆動周波数を上げる工夫は必要になる。パイプラインを長くするなど、ようするにベルトコンベアで順次作業を行わせるようなものだ。なので途中で作業の止まる事態が発生すると無駄が増える。

◆ クロック周波数辺りの消費電力は減少傾向だ。微細配線化は消費電力低減(動作電圧低減)に有利なのだが、デバイス内のリーク電流が増えるので低クロック動作時の消費電力が下がり切らなくなる。デバイスの設計というかレイアウトも自動配置配線ではもはや上手くいかずに消費電力や動作速度を求めるプロの手で修正が加えられる。なのでCPU内の機能パーツもハードマクロ的な供給を受けないと目的の性能が得られない。CPUデバイスメーカはこうした追及を日々行っているので低消費電力高性能版が生まれる。
例え回路が同じだったとしても配置配線が駄目だと消費電力も減らないし動作速度も上がらない。

◆ クロック周波数自体は3GHz辺りまでは行くのかも知れない。タブレット用途などを考えれば放熱も消費電力もある程度は許容出来るからなのだが、スマートフォン用としては当面2GHz前後で落ち着くような気もする。勿論ハイエンドというか極限性能を求めたモデルも出てくるはずだが、全てのスマートフォンがウルトラ級の性能を求めるわけでもない。
CPUが高速になりメモリ搭載量に余裕が出来るとOSにしてもアプリにしても肥大化する。これはPCでも同じような流れになっているのだが、WindowsにしてもVistaより7の方が動作が軽いと言われるように効率化と言う事にも重きを置かれるようになる。

◆ Androidに関してもメモリ要求量の見直しなんて話もあり、これはコストインパクトを最小にするメリットがある。Windowsにしても、確かに7の方が便利な事は沢山あるがXPが使えないレベルかと言われるとそうでもない。Android以外にも軽いOSとしての開発もあるわけで、無限に複雑怪奇化していく事はないだろう。

◆ CPU以外のデバイスとしてはGPUだとかその他のセンサ処理系がある。専用デバイスを用意するのかCPUでやらせるのかはいつも議論される。CPUは高速動作と低消費電力化に特化した設計が行われるが、専用デバイスのハードロジックはそこまでの極限設計が行われない場合が多い。そうするとハードロジックのコストだけが見えてきて消費電力的にもスペース的にもお得ではないとなってしまう。低速処理の場合も専用ロジックを使うと低消費電力化が出来そうなのだが、ではCPUを低クロックや間欠動作させた場合とどちらがお得か、みたいな。

◆ タイミング関係のシビアな処理はハードウエアで組む必要があるが、それ以外の多くはCPUでも処理が出来る。
もっとも、ではMIMO処理を(アプリケーション)CPUで行うのかというと、これは少々難しい。ハードウエアはコストがかかるがCPU処理は大きさも重さもコストもかからないのだ。こうした事が余計にCPU処理能力を要求してしまうのが悩みどころではあるが、スマートフォンの機能や性能、やれる事ややらなければいけない事が無限にあるわけではない。


iPhone(10/7)
◆ iPhoneがあってもドコモは負けるのかと言われたくないからドコモは頑張らなければならない。実際問題としてiPhone効果がどのくらいなのかは今後しばらく見ていかなければならないとは思うのだが、少なくともauはiPhoneで元気になった。SBMにしても低迷や迷走から抜け出せたのはiPhoneによる効果が大きかったと言える。

◆ ドコモは価格面でもドコモなりに頑張ったと言えるが、表向きの価格のみではない部分での競争も激化が予想される。MNPが事業者満足度というか人気を表すものだとすれば、ドコモがiPhoneを扱う以前のデータはドコモ人気が最低との結果が出ている。
同じiPhoneを扱うもの同士としてはauに人気がありSBMはさほどでもなかった。この数字を見るにしても一時的な需要云々で語るのは危険であり、数ヶ月の平均がその事業者を表すだろう。

◆ iOS7はだいぶAndroidに近づいたと言われる。ただしiOS6に比較すると重いと感じる場面も少なくはないそうで、未だにiOS6のままという人も居る。好みでOSバージョンが選択出来ればいいのだが、特別な事を行わない限りiOSもAndroidもバージョンダウンが出来ない。最良のiPhoneが最新のiPhoneである事に違いはないが、最新のOSがいつも必ず優れているとまでは言えない部分がある。iOSのバージョンアップはそこそこ時間がかかるので初めての人だと戸惑うというか心配になる事もあるだろう。

◆ iPhoneは他人に気軽に勧められるのでスマートフォンなどに余り詳しくない人には良いものだ。書籍なども沢山出ているので分からない部分を調べるのも容易だ。
機能的にもiOS7ならばAndroidに近くなってきているので不便さを感じる事も減ったと思う。ハードウエア依存の部分は致し方ないのだが、それはもう諦める以外にはない。もっともiPhoneに慣れてしまうとそれで良いと我慢出来る範囲でもあるようだ。

◆ 現在iPhoneを使って2年目となるのはiPhone4sユーザだ。
SBMは利用者を逃がさないための様々な策で囲い込みに必死だが、MNP利用の方がお得なのは言うまでもない。
iPhone4sはLTE非対応なのでSBMで使った場合の通信速度にはおおいに不満がある。SBMではiPhone5sに買い換えればエリアも通信速度も満足出来るレベルになると説明している。ただしそれを信じるかどうかは疑問であり、なぜならば多くの人はiPhone4sを買う時に"基地局が多いからエリアと通信速度では負けない"と説明を受けていたからだ。

◆ 現在でも来年になればプラチナLTEだと説明されるが、SBMの言う事などその時になってみなければ分からない。
そんな事情もあってSBMからauに人が流れるが、その分SBMはドコモから人を奪えていたのがこれまでの流れだ。
もちろん家族や知人友人の都合でSBMを使い続けた方が得だという人も居る。SBMとauには網内準定額があるがドコモの場合の網内完全定額は有料なのである。少なくとも料金体系がほぼ同じ(SBMが見かけ以上は安かったと思う)auとの比較では、MNPでauが勝っている。ここにドコモが参戦で様子はどう変わるのだろうか。iPhone4s利用者の移動は10月以降起きてくるはずだ。特年末商戦時に加入者がどう動くのかが見所だと思う。

◆ iPhone発売時のauと同じく、ドコモもiPhone対応の体制が整っていない中での発売開始となった。auがiPhoneを扱いはじめた時に孫さんは大量流出が起きなくて良かったと胸をなで下ろした。しかし一時的な移動こそ無かったが、その後ジワジワとSBMを苦しめる存在となった。


怖い話(10/6)
◆ SBMが、割賦代金を支払っているにも関わらず未収として関係各所に通知していた問題が発覚した。原因はプログラムミスだとしているのだが、このような重大な間違いに気づくのが随分遅いのだなと思った。もちろんブラックリストに載せられた側にしても、そのブラック理由が通常は公開されないのでSBMが元凶とは考えなかっただろう。

◆ 割賦代金未払いとなると、当然請求書が送られてくるはずだ。支払っているにも関わらず請求書が送られてくれば普通は気づくし、二重払いしてしまう人だって少なくはないだろう。しかし今回の事件はどうもそうではなく、SBM側としては完済と認識していながらも信用調査機関には"支払わないヤツ"だと通知したのではないかと思う。

◆ 確かに割賦返済時の事故は早急に通知されるべきであり、それによって被害を食い止める事が出来る。被害者は物品販売側のみではなく、割賦を組もうとしている本人も然りなのだ。しかしその扱いなどには細心の注意を要するのは言うまでもない。人間の信用を一つの企業の判断のみでどうにでも出来てしまうのだ。
もしも孫さんの信用情報が虚偽の申請によって傷つけられたとしたら、あの方の事だから怒るなんて生やさしい事では済まないだろう。俺が誰だと思っているんだと机を蹴り上げ、大暴れするに違いない。

◆ しかし今回SBMが採ったのは詫び状の郵送やメールでの通知のみであり釈明会見すら行わない。新製品発表演説会では(通信)事故のない事を自慢していたが、大規模な信用毀損事件を起こしたのだから孫さん自身が頭を下げる理由はあるのだ。もちろん平身低頭などという概念は日本固有のものであるかも知れず、決して謝らない民族の血はそれを拒否するだろう。
現時点ではほぼ全ての信用情報は元に戻されたとの事なのだが、4年にもわたって信用を傷つけられた人は単に詫び状を受け取った位で気が済むとは思えない。
SBM発表なので数字の信用性は疑問だが、誤った情報で信用を毀損させた人数は6万以上、ただし信用調査機関に問い合わせのあった人数が1.7万人ほどなのでSBMは事故件数を1.7万と認識しているそうだ。

◆ 東京電力が原発事故を起こして放射性物質をまき散らした。この訴訟で東京電力は、放射性物質に東電マークが付いているわけでもないのでその放射性物質が福島原発のものであるとは言い切れないとした。
SBMも同様に、信用毀損事件は起こしたが信用の毀損がSBMの影響によるものであったかどうかは判断出来ないとしている。食中毒事件や事故の場合であればその原因食物が追求されるのだが、信用毀損は逃げが簡単なようだ。

◆ ソフトバンクグループの事だから信用が毀損されてクレジットカードが作れなかったあなたに"特別にソフトバンク系クレジットカードを発行してあげます"なんて、まったく方向違いの押し売りのネタにされそうな気もする。と、冗談で書いたら実は本当の事だったというのが又恐ろしい。
今回の事件はSBMが起こしたものなのだが、ではドコモやauは大丈夫なのだろうか。通信障害事故などは似たような理由で各社起こしている。他社の動向を見ていれば自社のシステムに不安を感じそうなものだが、まるで参考にはされない。同じように金融事故にしても対岸の火事と思っていれば他社だって同じ事を起こす可能性がある。このような事件が今まで起きていなかったのか、起きていたが規模が小さく公表されなかったのかは分からない。しかし割賦でものを買うと言う事は信用を販売者に預けると言う事のなり、その販売者の動き一つで簡単にその信用は崩されてしまう恐ろしいものなのだ。


エリア(10/5)
◆ Xiのエリアエッジ問題は相変わらずではあるが、昨年の夏頃よりは改善された気もしていた。しかし2GHz帯でのLTEサービスが10MHz幅を使うようになり、結果として3Gで使える帯域幅が狭くなり以前と似たような状況に陥る事が増えた。通話は3Gで行われているためにその帯域が減少すると混雑が増える。CDMA方式の場合は無線区間が混雑するとRSCPが下がるので通信可能距離が短くなる。ドコモ利用者ののべ音声通話帯域がセル内でどの程度なのかは分からないが、3G移動機は当然ながらCDMAでパケット通信も行っているので混雑は当然の事になる。

◆ マイクロセル化も進められているには違いないが、それでも実使用上不便を感じるのだから駄目だ。SBMに傾倒する人は帯域不足を解消するためにドコモとauは即刻iPhoneの販売をやめるべきだと、そうでないと信頼を落とす結果になるから事業者のためにならないなどと書いていた。従来型ケータイからiPhoneへの移行が進めばトラフィックは上がるだろうが、iPhoneだから帯域を圧迫すると言う事は余り考えられない。もっともAndroidの方がWiFiへの接続が合理的に出来ているのでトラフィックを逃がしやすいのは事実だが、でもその程度だ。彼(彼等)の真意が別の所にあるのは明白なのだが競争促進で品質向上に拍車がかかるのは望ましい。

◆ VoLTEに近い所にいるのはKDDIだ。KDDIは早くcdma2000を終わらせたいと思っている。次期iPhoneで日本国内のTD-LTE対応が謳われれば、その時までに2.5GHz帯を整備すれば更に有利だとも思っているだろう。SBMは(EMの)1.7GHz帯の追加割り当てを望むのだろうが、今やSBM傘下なのだからそれも難しいと言える。加入者に比較して保有帯域を持ちすぎているからであり、どこかの帯域と交換という離しでもない限り総務省は認めにくいと思う。
確かに連続した帯域を割り当てた方が効率的な利用が出来るのだが、では700MHz帯を返上するのかと言えばその気もなさそうだ。

◆ ドコモの1.7GHz帯は、従来はほんのわずかなエリアで従来型ケータイ向けの帯域として利用されてきたが、ここはiPhone用として(冬モデル以降はAndroidも)LTEで利用される。1.7GHz帯の整備が進めば帯域的には相当楽にはなるのだが、何せドコモの事だから動きが遅い。1.5GHz帯は来年4月以降は全国で全帯域が利用可能になる。現状東名阪エリアでは7.5MHz幅でしか使用出来ないのだが、この帯域もドコモは余り積極的に使おうとしていない。
デバイスの問題は確かにあったのだがドコモ発売の移動機でありながら保有帯域の全てをカバーしないものが多かったのもマイナス要因だ。

◆ iPhone5sによる各事業者の通信速度比較においても、少なくとも1.7GHz帯が利用出来る前まではドコモの結果は思わしくなかった。これがドコモの現状なのである。
来年になるとドコモの1.5GHz帯解禁やSBMの900MHz帯の利用などで更に競争出来る環境が整ってくる。移動機が同一ならばあとはエリアやパフォーマンス、そして料金勝負となる。ドコモは800MHz帯も都市部では余り利用していないわけだが、この辺りも積極的に使っていかなければ競争に勝つ事は出来ない。個人的には加入者競争には余り興味もないのだが、実使用上の不便さから解放されたいとは願っている。確かにSBMに比較すればエリアが広いのは事実なのだが、ではそのエリア内で全く不満無く使えるのかと言われるとそうではない。特に3G帯域の減少による音声通話やspモードメール着信(SMS通知)問題は何とかして貰いたい所だ。


バージョン(10/4)
◆ Androidのバージョンを4.2に上げたSO-04Eだが、使えないアプリが出てきた。カメラアプリの一つはmicroSDカードを認識しなくなってしまった。ディレクトリ名が変わったのが原因だと思うのだが不便だ。Timesの駐車場検索アプリも一時使えなくなった。お使いの機種には対応していませんと表示が出るが正しくない。使っている機種に対応していないのではなくOSバージョンが違うから動作しないわけだ。だってAndroid4.1の時には何事もなく動いていたのだから。

◆ ドコモの従来型ケータイを使っていた時、新機種がサイトに対応していなくてはじかれる事が多々あった。アプリなどであればOS依存もあるかも知れない(普通は下位互換だと思うけどね)が、ホームページ自体が対応していないなどはないだろう。確かにサイト側としては未確認機種に対してどう表示されるかなどを問題にするのかも知れないが、何か不便だった。iOS等では逆に旧OSだと動作しない(ダウンロード出来ない)アプリが多くある。
最新のOSにするのがAppleスタンダードではあるが、様々な理由でバージョンアップを拒んでいる人にとっては不便でもあった。

◆ Windowsでも同様にXP以降では動作しないなどのアプリもあったが、こちらはかなり早い速度で改善が進んだと思う。
VNCなども正しく動作しない(中途半端には動作する)ソフトがあった。ソフトやアプリ開発者としてはOSの変更は面倒な問題だと思う。使っているAPIが存続していればまだしも廃止されてしまうと動作自体が出来なくなる。Androidではハードウエアに近い部分はメーカの独自実装と言う事もあって機種ごとの確認も必要だ。
睡眠状態を取得するSleepAsAndroidもN-07Dでは画面が消灯しないがSO-04Eでは正しく動作する。開発者によればN-07Dはうまく制御が効かないようで、そういった機種のために危険なオプション(下手に使うと弊害が出るが、特定機種ではこのオプションを使わないとバックライトが消えない)を実装している。

◆ バイブレーションパターンを任意に設定可能なCustomizeVivratorはN-07Dでは動作するがSO-04Eでは動作しない。これは両者の違いが大きいためで、N-07Dはマナーモードにすると着信音が鳴らなくなってバイブレータが動作する。SO-04Eは着信音が鳴らなくなっるだけで、バイブレータ動作はアプリの設定による。なおサイレントモードにすると着信音もバイブレータも動作しなくなる。N-07Dは従来型ケータイと同じような考え方であり、マナーモードに設定すると着信音の代わりにバイブレータが動作するのだ。
SO-04Eはマナーモードにすると着信音が鳴らなくなるだけで、その代わりにバイブレータが動作するわけではない。
個人的にはN-07D方式の方がなじめる。

◆ だがこれも4.2になって振る舞いが変わったような気がする。
マナーモードにすると特定パターンでバイブが動作するようなのだ。全てのアプリで有効か否かは不明なのだが、何か変わった感じがする。ではCustomizeVivratorが正しく動作するのかというと、これは否なのだ。こうした違いはアプリ開発者にとっても面倒なはずだ。仕様として謳えないというか、その動作は機種依存ですみたいな感じになってしまう。こうなるとそれはダメだとか作りが甘いと評価されてしまう。
マニアックなアプリであれば使う方にもそれなりの知識があるのだが、誰もが使うアプリとなると勘違い評価も増える。
現在は評価に対するコメントが付けられるようになったが、以前はそうではなかった。勘違いコメントに対しては(開発者なりが)別のアカウントを取ってアプリをインストールし、評価欄で別の評価の間違いを指摘するのが精一杯だった。


安全(10/3)
◆ 駅のホームからの転落事故防止としてゲートを付ける所が増えている。最初に見たのは東京の北の方に行く時で、たぶん地下鉄だったと思う。その当時も横浜市営地下鉄にゲートが出来ていたかも知れないが覚えていない。線路が見えない感じで壁が出来ていて違和感を感じたが、今では多くの駅にそれは設置されている。
相互乗り入れなどがない駅ではゲートを作るのも簡単だが、電車によってドアの位置が違うなどすると大変だ。ゲートそのものを可動式にするとか、ポールみたいなものを1本単位で制御出来るようにするとか、いずれにしても簡単ではない。

◆ 踏切にしても警報機や遮断機があるのが当たり前になっているし、東京近郊では高架が進んで踏み切り自体が消滅している。こうした安全策が普通になってくるとそれが設置されていない場所での危険性が高まる。踏切にしても電車が接近していれば警報機が鳴って遮断機が下りるものだと認識していると、その装置のない踏切でも同じように電車が着ていないものだと思って進入しやすくなる。
話は違うがVICSセンサの付いていない道路には当然渋滞情報は出ないわけで、それを渋滞していない道路だと思うのと似ている。

◆ 新幹線ホームの全てに今はゲートが付いているのかどうかは知らないが、通過駅で見る新幹線の通過は迫力ものだ。新幹線ではなくても追い越し待ちの普通電車に乗っていて、その横を急行が通過すると風圧で電車が揺れる。
そんな速度なのだからホームの端近くに立っていたら危険なのは確かだ。危険だから近づかない、危ない事はしないというのが本来なのだが、安全性の確保されている事が普通になると油断が生まれる。

◆ 車にしても同様でバックモニタだとか衝突回避、誤発進抑制システムなどが当たり前になると、それの付いていない車に乗った時の危険度が上がる。信号機のある交差点が普通になると、それ以外の交差点で事故が起きる。
余談ではあるが一時不停止やウインカを出さない車が増えたと、特に休日などに走るとそう思う。ドライバの高齢化だけが引き起こしている事ではなく、意識自体が変化しているのではないだろうか。交差点などでも右折車線を直進したり直進車線から右折するなどの車も見かける。

◆ 高速道路の逆走なども問題になるが、一方通行の逆走なんか当たり前に見かける。先日も一方通行を逆走してくる車が居た。こちらはスクータだったので何とか離合は出来たが、その女性ドライバは(一方通行の出口は)すぐそこなんだから良いでしょ!と逆ギレした。時間帯で規制している道路ならば分かりにくさがあるかも知れないが、終日一方通行なのだから確信犯としか思えない。
国道1号線の一部区間は朝の時間帯はバス/二輪専用レーンがある。二輪はかなり快適に走れるのだが、そこに車が居ないのかと言えばそうではない。路肩走行と同じく他の車線が混んでいるんだから仕方ないだろ!と走るドライバーも居るのだ。

◆ 名古屋に於ける名古屋走りが問題視されている。私も以前名古屋に行った時に青は進め、黄色も進め、赤は注意して進めだと言われた。相手も注意しているから事故は起きないよと、メチャクチャな理屈だと思った。しかし夜にタクシーなどに乗れば信号など全部が点滅信号と同じように無視しまくっていた。ウインカを出す事もしなければ交差点内で急に進路を変えるのも普通の事だった。
名古屋の車はウインカはオプション扱いでも良いのではないかと思ったほどだ。そんな名古屋の人が他の地域に移ったとすると、おそらくは名古屋の常識をぶら下げてくるだろう。


900MHz帯(10/2)
◆ 来夏から順次使用可能となる予定の900MHz帯の10MHz幅だが、SBMは来春から使い始めるという。例え一部地域であったとしても900MHz帯でLTEサービスを行っているんだぞと言える宣伝効果は大きい。ドコモやauは800MHz帯ですでにLTEサービスを行っており、特にauは800MHz帯をメインとしてLTEエリア整備を行っている。
SBMは1.7GHz帯があるから900MHz帯でのLTEサービスが無くても大丈夫なのだという。その証拠として接続率データがあると豪語する。800MHz帯を利用するauよりも2.1GHz/1.7GHz帯を使うSBMの方が接続率が高いと言っている。

◆ ならば何故900MHz帯でのLTEサービスを急ぐのかと言われる訳で、なにやら矛盾に満ちている。矛盾というか焦りというか言い訳というか、プラチナLTEを商標登録しようとしているのもauやドコモにそれを言わせたくないからだったりして。
900MHz帯はRF IDやワイヤレスマイク、パーソナル無線が使っている。パーソナル無線の免許が切れるのは2015年の11月末であり、それまでは合法的に全国で使用出来る。ここをSBMがLTE用として使い始めると双方に妨害を与える事になるが、電波法の精神は先使い優先なのでSBM側が悪となる。
パーソナル無線が合法的に使われているだけなら良いのだが、いわゆるオフバンド機としてハイパワー無線機なども流通していた。これに悩まされたのが現KDDIで、旧800MHz帯の一部バンドが違法パーソナル無線機の妨害を受けた。ただし現状ではパーソナル無線利用者は相当減少しているはずなのと、CDMA方式と違ってLTEは妨害を受けても損失が限られるので(特定狭帯域以外は)以前ほどの心配はない。

◆ パーソナル無線に割り当てられた周波数は903MHzから905MHzであり、SBMが割り当てを受けた周波数は900MHzから915MHzだ。パーソナル無線以外はRF IDとMCAが使っているのだが、双方共に業務利用なので免許失効後にその電波が出される可能性は低い。MCAは905MHzから915MHzを使い、このバンドはSBMの移動機送信用周波数となっている。RF IDは基地局送信用周波数にあたる950MHzから958MHzに位置してる。
RF IDの送信出力自体は1WなのでRF ID装置の近くに移動機がない限り妨害は軽微だと思われる。逆にSBMの基地局電波がRF IDに妨害を与える可能性が指摘される。

◆ 上りはパーソナル無線とMCAで、下りはRF IDでとFPUで制限されているので、どちらか一方を排除しただけではSBMは900MHz帯をフルに使う事は出来ない。各週端数の利用には最終期限が設けられているが、早期の移行も勿論可能だ。最終移行時期は当初から変化がないとすれば、パーソナル無線が2014年の11月30日、MCAが2018年の3月31日、RF IDも同様となっている。上に書いたように業務用無線機はいったん周波数の移行が完了してしまえば旧周波数が使われる事はまず無く、従って妨害の危険性もきわめて低い。

◆ 移行時期やその手順はMCA事業者とSBMが個別交渉で進める事となっている。すでに移行の手続きなどに対する説明時期は終わっており、今後は実作業に向けた取り組みとなる。ここで移行を催促しているから来春から900MHz帯が使えるのだというのがSBMの言い分である。基地局側の利用周波数帯の拡大は手間がかからないのでさほど時間は必要ない。MCA局の移行は全てをいっぺんに行わなくても良い。地方などMCA密度の低い場所でいくつかの事業者の移行を行えば、そのエリアだけはSBMが使う事が出来る。ただしSBMの900MHz帯はルーラルエリアでは余り使われていないので、基地局そのものがない可能性もある。この辺りをどうするのか、来春のアナウンスを待たなければ分からない。


LTEエリア(10/1)
◆ ドコモはXiの75Mbps対応エリアを拡大している。これは2.1GHz帯の10MHz幅を使って行う事が東京近郊で行われている。2.1GHz帯は従来は20MHz幅全てをFOMAで使っていた。Xi開始後に最初はその中の5MHz幅をLTEに割り当てた。当然ながらFOMA帯域が減少するので通信速度の低下や通話品質の低下が起きた。
Xi対応機が増えた事もあって、さらにFOMA帯域を削ってXiに割り当てようというのが75Mbps化だ。

◆ FOMA帯域が削られて通話に支障が出る。従来は良好な通話環境だったのに、あるときから音声が途切れるなどの現象が起きる。回線交換に要する帯域はたいしたことはないがパケット通信では多くの帯域を使うのでFOMA帯域の混雑が激しくなり、結果としてRSCP減少などによって音声通話品質も悪化する。
Xi移行が少し進むとそれも改善されるのだが、ここで75Mbps化が行われるのでまた同じような事になる。

◆ 横浜周辺だけでなく、これは都内などでも感じる事がある。LTEエリアとなっている場所なのに3Gでしか接続出来なかったり、或いはLTE接続が不安定でメールの送受信に支障が出たりする。LTEは弱く、3Gに戻っても混雑が激しいという感じだろうか。LTEは3Gほどのマイクロセル化が出来ていないのか、電界強度が足りない場合が多い。横浜でも同様でLTEは弱く3Gはパフォーマンスが出ず、そこを行ったり来たりでバッテリが減るのだ。

◆ 同じく2.1GHzをLET帯域として使うSBMの75Mbpsエリアカバー率は1%以下だ。今後対応エリアを増やしていくと言っているが混雑地域では難しい。従来は良好に使えていたiPhone4sが調子が悪いという人が居た。確かに通話していても頻繁に切れてしまう。そのたびにかけ直さなければならないのでなかなか会話が成立しない。都内に住むその方はiPhone4sの調子が悪いからだと言っていたが、別の場所では正常に使えるのでiPhone自体の故障ではないと思う。その方の自宅では通話も満足に出来なくなり、メール送受信もやたらに時間がかかるようになってしまったとの事。

◆ そのエリアが75Mbps化されているのかどうかを調べようとSBMのページを見た。そこにはいかにも速いぞ75Mbpsだぞと書かれていたが、例によって注釈が。
対応は一分エリアに限られるから詳細はエリアマップで確認しろと言うのだ。そこでエリアマップを見るが75Mbpsのエリアはなく、更にそこにも注釈で75Mbpsエリアはこちらを見ろとなっている。そこを見るとエリアマップではなく対応地域の名称の一覧があった。
それも、その地域の一部だけで対応みたいに書かれている。が、その中に調子が悪くなったと嘆く彼の居住エリアがあったのだ。

◆ ドコモと同じく75Mbps化のために3G帯域を削り、混雑が激しくなって通信状況が悪化したわけだ。もともとSBMの2GHz帯は中継器のばらまきなどでマクロセル化が進んでいるのと干渉が激しいので品質が悪かった。そこに帯域減少とあっては更にダメになるのは当然だ。
SBM自身も3G帯域が混んでいるのでLTEの75Mbps化は難しいと言っていた。だが数字競争を非常に重視するSBMとしては、たとえ音声通話品質が悪化したとしても75Mbps対応エリアを拡大しなければならなかったのだ。SBMは言うかも知れない「ドコモだって同じ事だ」と。確かにドコモも同じように通話品質の悪化が起きている。ただしその酷さはSBMの方が数段上だ。何しろ通話が続かないので連絡一つ取るにも疲れてしまうのだ。
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