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過去の雑記置き場


料金(11/1)
タブレット(11/2)
自転車(11/3)
二重価格(11/4)
Snapdragon(11/5)
襲撃事件(11/6)
料金プラン(11/7)
speedtest(11/8)
マクドナルド(11/9)
CA(11/10)
S氏の場合(11/11)
S氏の場合(2)(11/12)
S氏の場合(3)(11/13)
加入電話(11/14)
FMノイズ(11/15)
ディジタル通信(11/16)
ハイブリッド車(11/17)
加入電話(2)(11/18)
欧州ハイブリッド車事情(11/19)
ソフトバンク(11/20)
DCMX(11/21)
イヤホンマイク(1)(11/22)
イヤフォンマイク(2)(11/23)
モバイルバッテリ(11/24)
CAエリア(11/25)
ANT解散(11/26)
3Gはいつまで?(11/27)
最大試聴人数(11/28)
公共インフラ(11/29)
電力自由化(11/30)


電力自由化(11/30)
◆ 電力自由化で各業種が参入を表明しているのだが問題の価格が決まらない。これは既存電力会社の"電線使用料金"が決まらない為であり、もう少し待つ必要がある。既存電力会社は顧客の流出防止がメインとなり新設事業者は顧客獲得競争になる。

◆ これは移動体通信分野におけるドコモ対その他と同じような構図になる為、新設事業者は料金やサービスあるいはセット販売、今加入すると○○が貰えます的なインセンティブを出してくるだろう。新設事業者は異業種からの参入なので電力売り以外にも収入源がある。従って顧客の囲い込み効果の為に電力事業での儲けを小さく設定する事も可能だ。

◆ 例えば○○ケータイの□□プランに2年間加入すると電力料金が△割引になりますみたいなやり方だ。移動体通信の売り上げで儲けながらセット販売で囲い込みを強化し、移動体通信の解約率を低減させる囲い込み策である。有線・無線通信事業者以外でも囲い込み効果が期待出来るので参入に興味を示す。

◆ FTTHのセット割りがそうであるように価格は横並びに近くなるのが現状だとは思う。そして価格がそう変わらないのに途中解約違約金が馬鹿高いみたいな事も考えられる。ただし参入業者が増えればそれらも多様化する可能性もあり、FTTHセット割りよりもMVNO事業者の方が競争が激しく利用者に優しいみたいなものだ。

◆ 孫さんがTモバイルを買収して事業者間競争の軟化を狙ったのもまさに同じである。もちろん米はそんな話には乗らなかったのだが、構想相手が少ない程競争が促進されるというのが孫理論に他ならない。もっともその3社態勢の日本でも一人負け状態が1年近くも続いている。

◆ 最近ではYMの方が加入者を集めているそうで併売店でもあえてソフトバンク色を薄くする事で売れ行きが良くなるそうだ。企業イメージ的にもソフトバンクよりヤフーの方が上なのだろう。実はドコモ自身というかNTTグループもMVNO参入の話もあったが、グループ内での加入者争いにメリットはないとして実現しなかったのだとか。結局は同じようなサービスを低価格で提供する事になるので収益率が減少し、ならば付帯コストのかからない回線卸の方が得だと考えたわけだ。

◆ ソフトバンクも電力事業への参入を計画しているが、移動体通信で痛い目に遭いFTTHで追い打ちをかけられた利用者がどれだけ釣られるのか。ソフトバンク光も初速は良かったのだが評判の悪化と共に失速した。異業種参入ではノウハウなどもゼロに近いところからのスタートであり、申し込みから開通、料金システムやトラブル対応などが大変なのだ。

◆ 電力販売が商売になり、参入業者が増えて競争が十分に働けば面白いとは思う。質より価格なのか、価格よりも品質やサービスなのかはガソリンスタンドのセルフ化と似ているのだが、そのガソリンスタンドの多くはセルフになった。ガソリンスタンドにおけるサービスとは過剰で不用なものだったのか。セルフとフルでガソリン単価にして3円の違いがあったとして、20リットルで60円の違いでしかないのだが人々は価格を選んだ。


公共インフラ(11/29)
◆ 61の自治体で構成する自治体スマホ連絡協議会、そして佐賀県武雄市の元市長が台上取締役を務めるふるさとスマホ株式会社はスマホを公共インフラと位置づけて活動を行う。
スマホがインフラというのはおかしな感じで移動体通信網がインフラではないかと思うんだけど。

◆ この天下り色の濃いふるさとスマホ株式会社と、その取り巻きになるTONEモバイルやTポイントジャパンは高齢者向けのアプリやサービスの開発などを行うのだそうだ。TONEはご存じフリービットだしTポイントにはソフトバンクが絡んでいる事を考えれば、その全容も想像出来ようというものである。

◆ これって20年くらい前のマルチメディア構想みたいなものに似ている。マルチメディアで何でも出来ると言いながらその目標感も何もなかったというのと同じで、スマホがあれば何でも出来て便利な世の中が出来るとアピールしながらも、その中身は老人用のアプリを作りますではどうにもお粗末だ。

◆ 防災無線は家屋の防音化が進んで効果が薄れており、スマホはこれに変わる情報電立ち機構になるとふるさとスマホ(株)代表は言う。
防災無線の変わりであれば携帯電話時代からある緊急通報で間に合うわけだし、いざ災害が起きるとアクセス集中で市のホームページが見られなくなるという程度のシステムでは何の役にも立たない。

◆ 移動体通信網を災害時や非常時に活用する為には、その情報源が様々な意味で強固でなければならない。所がこうした稼働率の低いシステムはコストの点から強化しにくい。勿論各自治体共通のハイパフォーマンスサーバを災害地域に限定されない2箇所くらいに用意する手もあるが、果たして足並みは揃うのだろうか。

◆ 高齢者問題にしてもシステムが出来たとしてもそれを扱うのが公務員だと言う事が問題だ。
端末から目を話していた隙に事故が起こってしまいましたとか、時間外に何かが起きても対応出来ませんでは余り役に立たない。

◆ 群馬県下仁田町では500戸にスマートフォンを配布するという。当面機器ダイヤ通信費は町が負担するようだ。これによってTONEモバイルは加入者数と通信料を稼げる事になり、端末代も5千円くらいにディスカウントするのではないだろうか。地方部でもドコモ回線なので余り心配は要らないと思われる。

◆ 同町では「各戸に連絡する手段は防災無線に限られる」と言うのだが、加入電話はないのだろうか。CATVを引くにはカネがかかるのでともいっていて、確かに有線網よりは移動体通信網の方が(特に過疎地に於いては)安価になる。
高齢者世帯がスマートフォンを扱えるのか、持って歩く習慣があるのか、充電の習慣があるのかなどの使い方教育などの面でも結構大変だと思う。アプリ開発だ何だと言うよりも、こうした使い方の点などの充実や訪問サポートなどを強化した方が良いと思う。ところがコスト優先のMVNO事業者自身この辺りが弱いと来ている。

◆ Tポイントがどう絡むのかは今ひとつよく分からないのだが、現状のソフトバンクのエリアではTONEにMNOとして回線を使って貰うのは厳しいだろう。例の太陽光発電事件によって自治体のソフトバンクに対する見方は厳しい。


最大試聴人数(11/28)
◆ 動画やライブ配信サイトの同時閲覧可能者数に制限があるとは知らなかった。これまでもニコ生で満席表示は見た事があったのだが、それは有料会員ではないから入れないのかなと思っていた。しかし有料会員でも満員では入れなくなる場合があるとの事で、同時視聴者数は2千人がリミットらしい。

◆ たった2千人?情報が古いだけで今は2万人くらいになっているとか?ツイキャスでも人気の配信者だと同時閲覧数が1万人を超える事はある。それが2千人でリミットになったのでは使えないのではないだろうか。実際立ち見K席を見た事があるので、これだと6千人が入った事になる。

◆ 配信者は閲覧数稼ぎに必死であり大手と言われる人はお金をかけて水増しを行う。ツイキャスで同時閲覧数の水増しは少々大変なのだがのべ閲覧数の水増しは簡単だ。配信者によっては(閲覧のピークが過ぎて)同時閲覧者数が減少しているにも関わらずのべ閲覧者数は規則正しく増えている。これが水増しアクセスの実体だ。

◆ ある配信者は、千人の水増しが安定して出来るのなら月額10万円を払っても良いと言った。
閲覧数が増える事でランキングが上がり、実閲覧数もそれによって伸びるとグッズが売れたり寄付が増えて儲かると言う事なのだろう。
水増し出来るか出来ないか、するかしないかは配信者と協力者の考え方、システムに詳しいかどうかが分かれ目になる。

◆ 本来であれば配信そのもので人気を稼ぐべきなのだが自ずと限界もある。そこで水増し策が登場するわけだ。各配信サイトによって閲覧者数カウントの仕組みも異なるのでそれぞれに応じた仕組みが必要居なるのは言うまでもない。

◆ 話を元に戻すがニコ生の同時閲覧者数リミットが低くて話にならない。有料会員ですら入れないとあっては何の為の有料会員かとなる。
ニコ生自体利用者数の減少や視聴者数の減少が言われているのでシステム増強はないのかも知れない。むしろニコキャスの方を向いて準備中だと伝えられるのだが、こちらも同時閲覧数が2千くらいでは話にならない。

◆ 配信サーバというか中継サーバは1視聴者辺り500kbps位は使う。千人の同時試聴だと500Mbpsを処理する必要がある。と言ってもVODではないのでUDPなどで配信すれば意外に帯域は節約出来るかも知れない。この辺りは試聴側の仕組みによる。完全なるブロードキャストであれば帯域もサーバのパワーも節約出来る。

◆ サーバや回線帯域を考えると高画質配信をさせたくないのは山々なのだろうが、この辺りも競争があるのでツイキャスやAfreecaTVは逐次改良されている感じだ。ニコ生の方は既に古くなったシステムそのままで運用しているのは、様々な外部ツールなどの関係もあって変えにくい事情があるかも知れない。この辺りがニコキャスでどう変わるのかも見物である。ツイキャスに配信者もリスナーも奪われてしまった感のあるドワンゴなので、どうてこ入れしてくるのか。

◆ ニコ生はドワンゴ、ツイキャスがモイ、Afreecaは韓国系の企業だと聞いた。問題児のしんやっちょ氏がツイキャスでアカウント停止となりAfreecaに移動した事でAfreecaTVは早速規約を改正してしんやっちょ氏対策を行ったスピード感はなかなかのものだった。


3Gはいつまで?(11/27)
◆ 韓国では3Gの廃止でLTE化への一本化が見えてきているようだ。日本では3G廃止に最も近い位置にいるのがauである。auは今までにも巻き取り経験が多いのでLTE一本化への事業的意味での敷居も低いものと思われる。

◆ ドコモは従来型ケータイやM2M、モジュールなどがかなり残っているはずなので当面は3Gのサービスを続けなければならない。
スマートフォンシフトによって3G帯域は空いてきているとは思うのだが、そこを使ったMVNOもある。3G利用者が減少しても3Gを廃止しない限りは設備費用が発生する為、いずれかの時点でLTEに移行させなければならない。

◆ cdmaOneが開始された当時の(現)KDDIの基地局設備はアナログ携帯電話用、セルラーとPDC用に加えてCDMA用の設備まで詰め込まれていた。当時アナログ方式は巻き取り寸前ではあったが一日に何度かは接続されてくると運用の方は話していた。
こうした設備も故障があるので都度メンテする必要があるし予備品も必要になる。それが全国の基地局設備になるのだから費用も膨大だ。

◆ コストにうるさいソフトバンクは1.5GHz帯がそっくり3Gとして残っている。iPhoneが1.5GHz帯に対応していないから整備しないと言う事なのだろうが、これにしてもムダにコストを食っている。3GからLTEに転用するのか、それとも稼働基地局を間引きながら終焉に向かうのか。
1.5GHz帯のCDMAはDCやHSPA+としていたのだがDCを行う基地局数は減っている。

◆ ソフトバンクの900MHz帯は整備が継続していて、一部地域ではLTEを10MHz幅で使えるようになった。しかし3G方式を廃する事が出来ないのは他の事業者同様だ。エリア整備もまだまだ他社に追いつくレベルではなく、地方部などではLTE圏外も多い。900MHz帯に頼ったエリア整備の地域も多く、そうした地域は2GHz帯や1.7GHz帯が整備されていなかったりする。

◆ 700MHz帯は各社共にLTEの整備を行っていてドコモとauはまだ狭いエリアではあるが使えるようになっている。もしかするとソフトバンクも使えるエリアがあるかも知れない。各社共に割り当て帯域幅は10MHzしかないのでCAで使う事になる。伝搬特性からすると800/900MHz帯に近い事もあるので使いやすいが、新たな周波数帯の整備は金も時間もかかるのが現実だ。

◆ 5Gの話は5年後くらいには現実的になってくるはずだ。現在の感じではその頃もまだ3Gが、少なくともドコモとソフトバンクは残るだろう。
5Gに向けた取り組みは韓国が進んでいるとアナウンスされている。韓国の景気などにもよるだろうが日本よりも早く5Gサービスが実現するのかも知れない。

◆ 5Gは4Gでの技術の延長上にあり、より高い周波数やMIMO、変調方式などで高速化を目指す流れもあるし低消費電力機器向けの技術やモビリティや遅延特性の低減を目指す方向もある。
一概に5G=高速と言うだけではなく、それぞれの目的に応じた通信が行えるような設計になるだろう。

◆ 現在3Gで使っているソフトバンクの1.5GHz帯が4Gをすっ飛ばして5G課される可能性がないわけではない。LTE開始当時孫さんが「LTEはまだ高い、安くなってから使う」と言って3G整備に力を入れたが5Gはどうなのだろうか。


ANT解散(11/26)
◆ 富士通やドコモ、NECが参加したベースバンドチップ開発企業であるアクセスネットワークテクノロジーが解散する事になった。
富士通製のスマートフォンのごく一部には同社のデバイスが採用されたものの、他社での採用は皆無だった。

◆ デバイス開発は開発速度が大切である。競争の激しい分野ではなおさらで、少しの遅れが時代遅れの烙印につながる。
デバイスにしても製品にしても開発はCPUそのもののパフォーマンスと似ている。高クロックで動作させる事は優秀な技術者を示し、マルチコアは複数チームの並列進行を、キャッシュ容量やバス幅は開発規模や並列性そのものだ。

◆ ベースバンドデバイスと言ってもCPUだけを開発すればいいと言うものではない。CPUチームはCPUのパフォーマンスを上げる努力をすると共に省電力化チームはクロックや電源制御を考える。他にGPUやDSPやカメラコントロールなど各分野のエンジニアがそれぞれの部分を設計していく。

◆ おそらく各デバイスはバラバラのタイミングで完成すると思われるので、その部分だけをLSI化してテストする場合もある。純粋なロジックの場合はシミュレーションの後でいきなりLSI化もあるがクリチカルな部分やチューニングの課題が残る部分などはそこだけをデバイスにする。
回路規模は膨大になるのでシミュレーション時間も相当かかる。機能テストは良いとしてもタイミングシミュレーションなどは大変だ。

◆ 高速デバイスを高速で動作させる為には配置配線も重要になる。自動配置配線ではベストな性能にはならず、レイアウトの決定や一部配線を手動化する事でチューニングが進む。ロジックだから並べればいいつながっていればいいと言うのは低速ロジックの話であり、現在のCPU動作速度を見れば分かるようにGHzで動いている。

◆ もう一つはリーク電流などを含む消費電流や熱分散などだ。低電圧大電流になるので電源やGNDの配線や端子などには苦労もある。場合によってはそれらの制約などによって元となる設計にまでフィードバックが及ぶ。こうしたデバイス開発チームがデバイスの数だけあると言っても良いクアルコムは年間数千億円の開発費を投じているそうだ。

◆ これに対して日の丸チップの開発費は100億円程度とまさに桁が違う。開発予算が少なければ開発や設計の並列処理が難しくなり、開発速度が落ちる。開発速度が落ちると製品がすぐに陳腐化するので売れない。製品が売れないと開発費がかけられないので… というフィードバックになる。

◆ クアルコムは圧倒的なシェアを誇るのでポジティブフィードバックになっている。デバイスがメジャーとなるとそれに合致した開発装置や測定装置が出来てくるので設計が楽になる。シェアを取れば何でも出来ると言った孫さんの言葉が、今のクアルコムそのものだと言える。

◆ 孫さんも移動体通信分野でトップを取ると言ったものの、その道は険しかった。シェアを取れなければ他社の後追いをする事しかできず、それは減益へのフィードバックになってしまう。もしもスプリントがなければソフトバンクの純増トップは続いていたかも知れないと考えると、欲張りすぎて墓穴を掘っちゃったのかなと思わないでもない。


CAエリア(11/25)
◆ ドコモのCAエリアがかなり増えてきている。
当初の予定だと展開はかなり時間がかかると思われたのだが山手線沿線などは急ピッチで対応が進んだ感じだ。通信速度を理論値から実速度に切り替える為にも、その実速度を上げる必要がある。これなどソフトバンク的に動画のスロットリングを行えば帯域はかなり楽になるが、さすがにドコモは出来ないか。

◆ エリアマップだと262.5Mbpsのエリアと300Mbpsのエリアの区別が付かない。262.5MbpsはBAND1とBAND3のCAであり300Mbpsは3バンドを使ったCAなので対応モデルなども異なるのだが速度が近いから一緒でいいや、かな。
CAのエリアとしては黄色に塗られた187.5Mbpsと225Mbpsのエリアがある。これは2バンドの各組み合わせが使えるので対応端末も多い。

◆ 150Mbps以下はシングルバンドで出る速度になる。150Mbpsのシングルバンドは20MHz幅が必要でありドコモが使えるのはBAND1(2GHz帯)とBAND3(1.8GHz帯)だ。BAND3は丸々LTEとして使えるのだがBAND1はFOMA帯域を残さなければならない関係で20MHz幅をLTE化するのが難しい。

◆ 実使用上はCAエリアでも非CAエリアでも何も意識する事はなく、mineoのSIMを入れたXperia Aも普通に使えているし極度に速度が遅くてダルいという感じもしない。スピードテストはパケットを使ってしまうので何度もあるいは時間帯を変えてのテストはしていないが数十Mbpsは出ていた。
混雑時間帯など、特に無線帯域ではなくドコモから買っている帯域に制限を受ける。

◆ ドコモは従来はドコモスピードテストアプリでのみ速度別のエリアが確認出来たのだが、今は通常のエリアマップも公開されている。CAエリアが少ない場合はマップにしてしまうと見栄えが悪い関係で嫌だったのかも知れない。
auやソフトバンクはマップではなく従来ドコモが行っていたように○○区○○町の一部みたいな書き方だ。

◆ ソフトバンクのエリアマップは計算値であり実測値ではないとされていて、モデル化精度が余り高くないのかマップと実際値の乖離が大きい。コストをかけずにマップを作る為には仕方のない部分であり車内で行うにしても外注するにしても電測車を走らせるにはコストがかかる。ドコモ辺りになれば天下り的人材を豊富に使った関連企業が山程あるだろうし、これには電気保安協会と同じような感じで金が流れていくのだろう。

◆ そうした関連企業にエリア調査を外注し、その企業は更に下請けに発注するという具合だ。エリア調査が非重要だと言うつもりは決してないが、金の流れ的には今ひとつもったいない感じもする。
ドコモもエリアシミュレーションは行うがモデル化が難しいので精度が上げにくい。逆に実測データのフィードバックでシミュレーション精度が上がる。

◆ 基地局ベンダーなどもエリアシミュレーションはしてくれるがモデル化の手法などは勿論公開されない。基地局ベンダー任せにすると最初から最後まで言う事を聞かなければならなくなる。
cdmaOne導入当時の(現)KDDIがそれに近かったのだがM車の持つ米国でのデータが日本の地形や人口密度に合わずにエリア構築が難航した。
CDMA方式の場合はセル内利用者によってもセル半径が変化するので余計に面倒だ。

◆ 6セクタ+ダイバシティ方式は、それでも人口密度の高い日本で功を奏し帯域辺りの加入者数をかなり増やす事が出来た。


モバイルバッテリ(11/24)
◆ 20Ahクラスで驚いていたら今や30Ahクラスのモバイルバッテリが売られている。実に100Whを超える容量がある。で、いくつかの30Ahクラスのバッテリを見てみたら、例によってインチキ品も多い事が分かった。
30Ah品を買ったがスマートフォンを1回しか充電出来なかったとか、容量を推定すると中身は精々10Ahだとかのレビューや記事もあった。

◆ 国産のバッテリセルを使ったと謳うものも増えている。国産セルなら安心という訳なのだが、これにしてもどこまで本当なのか。
疑い出せばきりがないし買う前に中をあけてみる事も出来なければ試用する事も出来ない。価格は30Ahで2千円以下である。この価格で30Ahですよ、30Ah! 

◆ と、30Ahに驚いてはいけない。40Ah品もあるではないか。40Ah品の質量は410gとなっている。40Ah品なので150Wh近い事になる。Li-ion電池の質量エネルギ密度は100Wh〜250Wh/kgとの事なのでこのバッテリ(筐体込み)の場合は360Wh/kgを超えたスペシャルなものとなる。(楽天アフィリエイトコード入りリンク)
◆ Amazonのレビューを見ると面白い。スマートフォンを満充電に出来ずにモバイルバッテリがバッテリ切れになったとか、2Aの充電器で1時間で充電出来るのはおかしいとか。楽天のレビューは楽天なので(!)美味しい事が書かれているし、Amazonでも宣伝文句の踊るレビューもある。

◆ マトモそうな40Ahのバッテリは1kgを超える質量で大きく価格も2万円くらいしている。
40Ahがあるなら50Ahもあるかなと検索すると、これもある。質量440g(筐体込み)となっているので質量エネルギ密度は400Wを超えるという素晴らしさだ。じゃあ60Ahというとこれも製品があり、質量は550g(筐体込み)となっている。PCも充電出来ると謳うものは同じ60Ahでも907gと少々重い。

◆ よし、それでは70Ah品を探してみようではないか。これも売られていて質量は699g(筐体込み)となっている。まあ数字だけなのでいくらでも表示出来るのだがモノ自体は40Ah品辺りが多く出回っている。検索すると80Ah品もあるし100Ah品も(Amazonでは在庫切れ)見つける事が出来た。別の100Ah品の質量は300gでソーラパネル付きである。コイツの質量エネルギ密度は1kW/kgを超える。

◆ 国内メーカ品であれば一応安心は出来ると思うが価格もそれなりに高くなる。エレコムの10Ah品が5千円弱くらいではないだろうか。で、同じ5千円を出すなら40Ah品があるじゃないか、いやいや探せば70Ah品もあったぞと手を出すと失敗が待っている。このページをご覧の方は騙されないというか、ネタとして買う以外あり得ないとは思うのだが普通の人が質量エネルギ密度の常識値など知らない可能性がある。

◆ 話は全く変わってしまうのだがYoutubeに自作パソコンの失敗した例が載っていた。CPUソケットとCPUが合わないとか?パーツを買ってくるにしても調べたり勉強したりしないのかなと不思議に思う。気に入ったパーツを買ってきてどんな組み合わせでも行ける!と思うのだろうか。


イヤフォンマイク(2)(11/23)
◆ いずれにしてもマイクの風切り音はどうしようもなく、一般道であればスクータを路肩に止めれば済む事だが止めにくい場所や自動車専用道路では不可能だ。フルフェイスのヘルメットなら意外にクリアに聞こえるよという話は聞いた事があるのだがジェットヘルの場合はどうなのだろう。マイクを口の近くに持ってくればOKなのでむしろシールドの内側に貼り付けた方が良かったりして。

◆ このテストは録音すればすぐに分かるので今度実験してみようかと思う。ヘルメット内にマイクを入れると音がこもりそうな気もする。
ただでさえ高域が不足するマイクなのに音がこもったらPDCの頃のような音質になりはしないだろうか。イヤフォンマイク用ではなく一般録音用の小型マイクも持っているのだが、コンデンサマイクなので給電が必要だ。スマートフォンのイヤフォンマイク端子にもDCは来ているのかな。

◆ Bluetoothヘッドセットでも小型のものだったらそれを装着したままヘルメットをかぶれるのだろうか。別体型で大出力アンプ搭載を謳ったものもあるのだが、マイクが本体内蔵のみなので少々扱いにくい。
小型のコンデンサマイクならシールドの内側に入れる事も出来るだろうがBluetoothトランシーバを貼り付けるのはちょっと辛い。

◆ イヤフォンとマイク端子を持ったBluetoothトランシーバを持てば済む事ではあるが需要が少ないのかこれといった製品がない。
イヤフォンマイク一体型だと小型のものもあるのだが音量がどうなのかと心配になる。
最近のBluetoothヘッドセットはずいぶん安くなってNFCでペアリングするものでも千円台で買えたりするから実験してみても良いのだが…

◆ メーカ品だと5千円くらいにはなるが仕様が書かれているので買いやすい。中国製などは能書きは立派なのだが仕様や取説がないのでどの程度のものなのかがさっぱり分からない。
充電コネクタもmicroUSBではないタイプだったりして(超小型化の為にはやむを得ないのだろうが)出先でちょっと充電というわけに行かない。

◆ イヤフォンマイク事件(!)の時に地図を見ながらスマートフォンを使用していて気づいたらバッテリ残量が30%程になっていた。使っていたのはXperia Aで、何せmineoのデータ使用権がたっぷり残っている。
画面輝度が高かったせいもあるのだろうが、1時間で50%近く減っていた。そこで前回購入したDCアダプタを使ってみた。2CHの出力があるうちの1CHが不良で交換→それも不良でメーカ交換となったシロモノである。

◆ これだけバッテリ消費が激しいとなると充電が間に合わない可能性もあったが、DCアダプタの能書きとしては急速充電対応の3A出力なのである。Xperia Aはキャップレス防水ではないので小さなキャップを開け、USB充電ケーブルを接続した。

◆ しばらくしてバッテリ残量を見ると50%まで復活しているではないか。以前に使っていたものだと間違いなく赤字になり充電しているにも関わらず徐々にバッテリ残量が減っていたのだから違いは大きい。出力容量の大きな充電器を使えばバッテリを食うアプリを動かしておいても大丈夫だ。


イヤホンマイク(1)(11/22)
◆ スマートフォンにイヤフォンマイクを接続して使っていたのだが本体からも音が出ているような気がした。出掛けている時だったので余り詳しくは見ていなかったのだが、イヤフォンを挿してもイヤフォンモードにならずに本体のスピーカが生きている感じである。イヤフォンからの音が小さいからそう感じたのか、アレ?という感じがした。

◆ この状態を感じたのがスクータに乗っている時でイヤフォンはヘルメットの中、本体から音が出ているかどうかも感覚でしか無く怪しいのだが、とにかくそう感じたのだ。
何よりイヤフォンからの音量が小さくて相手の声が良く聞こえないのだ。走行中は周囲雑音の大きいので単に音が小さいと言うだけではないが、スクータで使う場合にはアンプでもないとダメかなとも思った。

◆ イヤフォンマイクが断線したのか?XperiaAとXperia Z双方で試しても状態は変わらない。
イヤフォンからも音は出ているのだが本体のスピーカからも出ている。イヤフォンが完全に断線ならばイヤフォンから音は出ないはず。
ピンプラグの接触不良でイヤフォン挿入を検出出来ないのだろうか。

◆ とりあえず帰ってから又見てみようと思いながら試していなくて、先日再度試してみて状況が分かった。テストする時に設定→音量の項を使ったのだがこの場合はスピーカから音が出るのである。Xperia AもXperia Z4も振る舞いは同様だ。N-07Dも試してみたかったのだがこれは通常の3.5φのプラグを差すタイプではなくUSB端子にアダプタを付けなければならないので実験が出来なかった。

◆ 設定→音量を変化させるとスピーカからの音量は変化するがイヤフォンの音量は変化しない。
イヤフォンの音量はイヤフォンを挿入したアプリを立ち上げた時点で音量調整しなければならないようだが、それを知らなかったのとイヤフォンの音量が小さいままだったので最初に確認した時に間違えたのだ。

◆ 結局イヤフォンマイクに異常はなく、本体スピーカから音が出ていたと思ったのは気のせいなのかアプリが悪かったのか。実験していて気づいたのは所有しているイヤフォンマイクのマイク音質の悪さだった。高域、低域共にカットされたような音になってしまう。決してノイズ防止の為のフィルタではなく、単に周波数特性が悪いだけだ。

◆ 出先で試した時に音量設定を使わずに音楽再生でもさせてみれば答えはすぐに出たのだが気づかなかった。それが極めて重要な自称であれば色々やってみたとは思うのだが、まあいいや的な感じでイヤフォンマイクの断線説を推してしまった訳だ。

◆ 音量が小さいのはどうにもならない。XperiaAよりもXperia Z4の方が音量は大きいが違いは6dB程度ではないだろうか。勿論通常使う分には全く問題はないがスクータの風切り音などの中で使うのは厳しい。もっともマイクの方にも相当な風切り音が入っている訳で、マイクを口の近くに持ってこなければ明瞭度は劣悪だ。

◆ Bluetoothのイヤフォンマイクならば音量調整もそちらで出来るのだが一体型だとヘルメットをかぶれなくなる。別体型のものなら線も引っかからなくて良いのだがバッテリを充電しないといけないとか、そちらの方が面倒になったりする。


DCMX(11/21)
◆ DCMXはdカードになるのかな?この当たりよく分からないのだがdカードというかドコモ系の意匠がなんかのっぺりしていてインパクトのないものに変わった感じがする。
iDはモバイル決済用のものでありDCMXにiDがくっついる感じになる。利用額はDCMXもiDも合算されるので使う上で意識する事はない。単にプラスチックカードを出すか、Felicaリーダにタッチするかの違いだ。

◆ iDは提携箇所が増えてこれまでのローソンに加えてマクドナルドでも割引になるそうだ。
ローソンの場合は金額ベースで3%引きになり、ポイントなどの加算を含めると5%割引なのだから無視出来ない。dカード(12月?)で5%になるのはPONTAカード的ポイント加算が出来るかららしい。現在私の場合は金額ベースで3%引き+DCMXのポイントが1%、PONTAで1%となっているはずだ。ただしポイントは100円区切りだったはずなので端数が出ている場合は実質値引率が下がる。

◆ マクドナルドでも同様に割引が受けられるが期間は12月から来年3月いっぱいと限定されている。以前にも書いたがマクドナルドはクーポンを取得してそれで注文、iD決済を行うと割引が最大限になり注文の手間も省ける。
iDはプラスチックカード版が出来たがマクドナルドのクーポン注文はiPhoneなどFelica非対応のスマートフォンでは画面を見せて確認みたいな事になる。iD決済でポイント加算が出来ると最大割引率は8%になり、消費税分カットだ。SONYストアでも割引が効くようでこちらは最大11%引きになるのは大きい。

◆ DCMXは誰でも申し込む事が出来るがiDはドコモ利用者に限られるのではないだろうか。iDのアプリでデータ更新などを行う際にはspモード接続が必要なのでMVNOを含むドコモ以外の利用者だとこれが行えない。ドコモの一部サービスはdocomo id方式になりspモード以外からの接続も許されているのだがiDは相変わらずspモードオンリーな気がする。iDアプリを開く事は多くはないのだが、この場合にWi-Fi接続されているとアプリは嫌がる。

◆ だとするとプラスチックカード版iDなどうなのだろう。DCMXと別のiD専用プラスチックカードとDCMXにFelica機能の付いたDCMX/iD一体型のカードがあるがいずれも通信機能は付いていない。DCMX自体はドコモ利用者以外でも申し込みが出来るのでプラスチックカード版iDならそれと同じではないかとも思うが果たして。

◆ まあドコモ利用者以外だったらau系のカードを使うなどするだろうがMVNOにドコモから移動した人の中にはiDを使い続けたいと考える人がいるかも知れない。iDがドコモ専用だと囲い込み効果があるとも言えるのだが、果たしてクレジットカード一枚で囲い込みと言えるのかどうかも疑わしい。クレジットカード自体で儲けが出るのだからドコモ以外にも加入層を拡大した方が下手な囲い込みよりもメリットがあるのは当然だ。

◆ コンビニやマクドナルドでの割引は若者をターゲットとした施策だとも言える。比較的長期利用者の多いドコモは顧客平均年齢層が高いと思われるが、人は必ず死ぬ事になっているので高齢加入者は無限に使ってくれるわけではない。
一方で若者に強いと言われるauは今後長期に利用して貰える可能性を持っている。ちなみにソフトバンクは長期利用者が少なく解約率が高いと書かれていた。


ソフトバンク(11/20)
◆ 2015年上半期は連続純減、既に77万契約近い加入者を失った。ソフトバンク独自の主要回線は多少増えているのだが、各地域の数字を見ると純増しているのは北海道と関東・甲信越のみなので主要回線ですらそれ以外の地域では純減に陥っていると思われる。

◆ iPhone6s発売から年末商戦となるQ3は更に厳しい状態が予想される。ショップなどによってはiPhone契約で5万円程度のキャッシュバックを出したり、AppleWatchを一緒に買うと更に値引くような施策も行われている。既存利用者もキャンペーン対象なようだが2年契約必須との事なので契約期間がリセットされるのかも。

◆ PHSの加入者減に対して、これをソフトバンクで吸収する策も引き続き行われている。
携帯電話契約で通話定額が一般的となり、MVNOでも通話時間制限付きの準定額プランが開始されてPHSの旗色は悪化の一途である。PHSの加入者減を何故ソフトバンクが一気に吸収出来ないのか、この辺りは巻き取り失敗と言わざるを得ない。

◆ ドコモの純増はMVNO依存率もあるのだが、それ以外のドコモ本体としても順調に加入者数を増やしている。以前に書いたようにドコモのがんばりと言うよりはソフトバンクが勝手に自滅したと見る方が良いだろう。
昨年は顧客満足度を散々自慢していたソフトバンクだが、それも一期のみで定位置の3位に落ちた。

◆ F&Fではたびたびライブ配信者の話も書いているが、数千人のリスナーを集める配信者が「ソフトバンクは電波がダメだ、いい加減にしろ」みたいな事を言うのだから若い人は離れるだろう。ナンバーワン戦略も、あくまでも自称でしかない所が弱い。
インターネットカンパニーを自負するソフトバンクが、何故こうした声に耳を傾けないのかだが、スプリントが重荷になって設備投資を増やせない厳しい事情もそこにはある。

◆ 借金過多企業は金利支払い分以上の収益を上げなければならない。そうでなければ金利すら支払えなくなってしまうからなのだが、多額を投資したスプリントはご存じの通りであり今やTモバイルにも抜かれて最下位下落である。
孫さんはモバイル事業に代わる新たな資金源を模索しているに違いないが、そこに投資する為の資金調達も問題だ。

◆ スプリントは中間会社に端末仕入れ費用を肩代わりさせる事で本体の財務内容を良く見せる作戦を進行中だ。これはVodafone買収後にソフトバンクが行った方法に似ているのだが、果たして成功するのだろうか。これも借金の一つには違いないのでスプリントが儲かる事業になってくれない事には始まらない。

◆ Blogにも書いたのだがソフトバンクのCA対応局は東京近郊にかなりの数があるとされた。しかし実際にCAエリアとして公表されているのはかなり狭い地域でしかない。CA対応局はあるけどCAはしていないよなのか、あるいは単に予定を言っただけなのか。
幸いにして加入者の減少は無線帯域が空く事を後押ししてくれる。従って実効速度は出やすい状態になると言えるのだが果たして。
マクロセル展開でエリアの充実を最優先してきたソフトバンクだけに、都市部以外でのセル半径縮小策には多大な費用がかかる。


欧州ハイブリッド車事情(11/19)
◆ 日本のみならず欧州にもハイブリッド車は存在する。しかしプリウスやアクアのようなハイブリッド専用車ではなく既存の車種にハイブリッド版を追加したようなスタイルだ。
平均走行速度の高い欧州ではハイブリッド車のメリットを認めない傾向が強い。メーカ側としてもハイブリッドで燃費が著しく良くなるわけではなく1割か2割の節約ですよと謳う。

◆ コスト的な面もあるのだろうが小型車のハイブリッド化は余り進んでおらずBMWやBENZの一部車種がモータと電池を積んでいる。ハイブリッド車はラインナップの一つであり、それを選びたい人測ってねと言う感じだ。
この、以下にもエコですよ商売はディーゼル車にも言える事で、デカくて重い車に乗っていながら俺は環境を意識しているのだと振る舞うみたいなエゴさがある。

◆ Sクラスの場合は2.2リッターのターボディーゼルにモータとバッテリを追加した。ディーゼルにハイブリッドとなれば、俺は環境を意識していると自慢するに十分だ。モータのトルクは25.5kgmではあるが、通常のスタートならばモータで発進し、その後エンジンがかかる感じだそうだ。モータはE400ハイブリッドと、仕様を見る限り共通っぽい。

◆ 走行中は高速道路上であってもバッテリが満タンになればエンジンは止まる。システム自体はボッシュの後付けようと言っては失礼なのだが、基本的には他のメーカが採用するのと同じシステムらしい。燃費向上率がさほど高くないのならば開発費をかけるのはムダ、既存のシステムを流用して商品ラインナップを増やす方向に行く作戦である。

◆ ハイブリッドによる燃費向上率は正直なところよく分からないのだが低速で振動の増すディーゼルエンジンのデメリットをカバーするという点、低回転高トルクエンジンがもたらすシフトショックを軽減するというメリットは十分だという。

◆ ガソリン車ではEクラスでハイブリッド車とそうでない車の場合で1割以上2割以下くらいの燃費向上率となっている。
モータの両側にクラッチを備えるこの方式はモータ走行からエンジンが始動してエンジンパワーが加算されるまでにタイムラグがある。
この点は全てのハイブリッド車に共通する問題ではあるのだがエンジンスタートが少し遅れる為にトルクの落ち込みを感じる。

◆ アクセル開度や負荷によって事前にエンジンをスタートさせると燃費が悪くなる。モータ単独走行速度にモータパワーの余裕を見ても燃費が悪くなる。こうした制御の点では似たようなシステムを採る日本車に軍配が上がると言って良いだろう。綿密な制御に金をかけるという点で日本と欧州は求めるものが違っているのかも知れない。

◆ ワンモータ2クラッチあるいは1クラッチ方式ではエンジンスタートと回転数やトルク制御が重要になる。エンジン始動時間の短縮なども日本車では行うものだが、欧州車は意外と無頓着だったりして。この辺りが後付け方式ハイブリッド車の限界なのかも知れない。

◆ トランスミッション制御なども同じように日本車はモード燃費改善も含めて結構色々な制御をしている。トランスミッションとエンジン出力の統合制御などは各社様々な特許を取っている事もあり気軽に何でも使えるわけではない。


加入電話(2)(11/18)
◆ KDDIはメタル直収型のADSLメタルプラスを9月で終了している。フレッツADSLは提供されているが、そのNTTの方もIP化が進む。
と言っても加入者線は当面メタルのまま利用されるようで中継・交換局がIP化される事になる。IP化によって電話料金の距離依存性が薄まる。

◆ 以前から不思議に思っていたのだが郵便料金という物理媒体の輸送が距離非依存料金であるのに対して電気通信が距離に依存するのはおかしい。まあ設備費用だとか道路使用料金の累積だからだと言われれば確かにそうなのだが、それらは長距離電話の為に設備されているものではない。通信を行う為には各拠点を結ぶのは必然だからだ。

◆ 確かずっと昔は市内通話は定額料金だったはずだ。それが市内通話でも従量課金となり現在に至っている。電話料金を節約する為に海外などを経由させたりIP網を経由させるなどのサービスもあったが、インターネット網を使った通話が一般的となるとそれらも徐々に廃れていった。

◆ 携帯電話通話料にしてもいくつかの事業者が安価な通話料金でのサービスを提供していたが、ドコモが通話定額に踏み切った事によって衰退する事になる。もっとも移動体通信事業者の完全通話定額月額料金は決して安価とは言えない為に、今後ともそれが主流になるかどうかは分からない。

◆ セールス電話など、最近では携帯電話番号でかかってくる事も少なくはない。通話料金が定額なので電話マーケティング会社は通話料金を抑制出来る。今後携帯電話接続型のPBXなどが普及してくると(これは従来から存在する)ますます携帯電話利用比率が上がってくるのではないだろうか。

◆ NTTが中継回線のIP化で電話料金の距離依存性を無くそうとしているのも、この辺りの需給関係に原因があると言える。法人需要や個人需要を減少させたい為の施策が必要なのだ。
固定電話が全くなくなってしまう事はあり得ないのだが、実は以前にもこれと似たような議論があった。

◆ それはPHSである。ラスト1マイルを無線化する事によって加入者線が不用になるのではないか、PHSの方が安いとなれば加入者線はPHSに置き換わるのではないかと言われた。これが家庭用ディジタルコードレス電話の拡張版として誕生したPHSである。しかし利用者はPHSをコードレス電話の拡張版ではなく携帯電話の簡易版と認識した。このため当初ハンドオーバの仕組みが未熟だったNTTパーソナルやASTELは苦しい展開にならざるを得なかった。

◆ これと同時にPHSの4千万加入という目標も徐々に消失していく事になる。PDCの料金値下げや各自由化の元に料金低廉化が進み、料金面でもPHSの優位性が明確ではなくなってきた。
ただし通話料金単価の安さやデータ通信料の安さと通信速度はPDCの比ではなく、そうした需要を背景に加入者を増やした。

◆ その後は通話準定額なども提供を行ったのだが加入電話を脅かす存在にはなり得なかった。こうした点を見ると現在の携帯電話の完全定額のインパクトの大きさが分かる。公衆電話の必要性やそのあり方も度々議論はされ、有線接続の公衆電話よりも移動体通信網を使った方が安いのではないかとさえ言われている。


ハイブリッド車(11/17)
◆ ハイブリッド車全盛であるのだが、一方でオルタネータをモータとしたハイブリッド車もどきも増えている。低コストで実装出来てハイブリッドを名乗れるわけだが燃費貢献度は低い。それでも燃費改善がゼロではないので各社採用する。

◆ スズキがコンセプト出品したものは、これに加えて本当のモータも積んでいる。本当のモータはトランスミッションの出力シャフトとデフギアの間にトルクを供給する。
エンジンは1240ccのNAでトランスミッションはパワードライブのMT、つまりクラッチとシフトコントロールを電気仕掛けにしたものである。

◆ こうした構成にする事によって既存車種を最小限の改造でハイブリッド化する事が出来る。あえてMTをベースにしたのはコストの関係と、シングルクラッチとしたのは変速時のトルク切れをモータである程度カバー出来るからではないだろうか。モータ出力やバッテリ容量は明らかにはされていないようだが、見た感じさほど大きなモータではない。

◆ 出力軸側にモータが付いている事でエンジンやトランスミッションに与える設計変更点は少なくなる。回転数レンジの広いモータなので出力軸直結でも余り問題はないとは思うのだが高回転時のアシスト量は減るだろう。

◆ CVTの方が良いのではないかとも思うのだが総合伝達効率としてはMTの方が上になる。
CVTの場合はベルトスリップとスリップ防止用のパワーが必要だし、変速比に限りがあるのでワイドレンジにギア比を設定出来ない。CVT+トルクコンバータ構成とするのは変速比の問題もある。

◆ トヨタ風の電気式差動ドライブはエンジン出力の一部を発電機で吸収し、その電力でモータを駆動するので効率を上げにくい。
大型のモータと大型の発電機が必要になるのもその為で車両重量がかさんでしまう。
本格的?ハイブリッドを低コストでと考えるとトヨタ方式もアリなのだが、高額ハイブリッド車を買うなら安価な低燃費車という流れの中でスズキはそれを選択出来ない。

◆ 小型車や軽自動車はコストと車重の関係でハイブリッド化が難しいと言われていた。
オルタネータ方式はオルタネータ出力やベルトスリップ、配線容量などに限界があるので3kW程度が12V駆動だと上限になる。
定格3kWでピーク5kWとするとピーク電流は400Aも流れるからだ。
スズキの既存車種でも定格約2.3kWなので12V時の電流は200Aになる。

◆ あとは以前にも書いたようにクラウン方式でオルタネータ・モータの電圧を上げるしかない。だがこれだと別途バッテリや制御回路が必要になるので、だったら別にモータを積んだ方が良いのではないかと言うところがスズキのコンセプトモデルではないだろうか。

◆ 各社共にハイブリッド化に開発費はかけたくない、既存車種をハイブリッド化したい、ハイブリッドモデルと非ハイブリッドモデルを同一ラインで生産したいと考える。これがコストダウンにもつながる為で、アクアのような販売台数になってくれればいいがそうでない場合に専用車種を開発すればコストインパクトが大きくなってしまう。


ディジタル通信(11/16)
◆ アマチュア無線でもディジタル通信の無線機がある。D-STARと言うものが使われているらしく、変調方式はGMSKやQPSK、4PSKが使われるようだ。
音声系の占有帯域幅は6KHz、通信系ではデータレート128kbpsが300KHz幅となっている。

◆ ディジタル通信ではIFフィルタなどの群遅延が問題になる。占有帯域幅内で遅延が変化すると位相が狂うので符号間干渉が起きる。6KHz帯域幅であれば広めの通過帯域のIFフィルタやセラミックフィルタで何とかなるかも知れないが、アナログ通信用の狭帯域フィルタの多くは群遅延を考慮していない。

◆ 受信系の位相特性が悪いと受信機全体の感度が低下する。モデムを自分で作る人がいないとは思うのだがモデム自体にも感度の概念がある。ディジタル無線機の感度が悪いと言った場合に、無線機自体のNFが悪くて感度が不足しているのか?位相特性などが悪くて感度が悪化しているのかを見極めなければならない。

◆ フィルタの位相特性はネットワークアナライザで見る事が出来るのだが、多くの場合は見るだけで改善は出来ない。セラミックフィルタの中をあけて、なんて事はほぼ不可能なのだから。
モデムがコンスタレーションを出してくれるのであればそれを見てある程度は判断出来る。

◆ 位相に敏感なのは送信側も同じだ。例えばモデムのI/Qラインに、ノイズが乗るといけないからGND間にコンデンサでも入れておこうと安易に考えるのはダメだ。そのコンデンサによって位相が回ってしまうとEVMが悪化する。これでは受信機の感度が良くなったとしても通信のエラーレートは下がらない。

◆ アナログ通信で、受信側がどんなに優秀でも送信側で変調がおかしければRが5にならないのと同じである。送信側は狭帯域フィルタは入っていないが、PAのリニアリティの悪化は振幅方向のデータを壊す。GMSKもPSKも振幅方向には情報はないのだが、送信側にナイキストフィルタが入っているとすると振幅成分が出来るのでリニアリティの悪化がEVMの悪化となってしまう。

◆ ディジタル無線機を自作する人がどのくらいいるのかは不明なのだが、知識があれば特に難しいものではない。変調器や復調器、いわゆるモデム部分も低速であればPCで出来る。同時サンプリングのステレオオーディオポート経由でI/Q信号をインタフェース出来る。

◆ データ通信の速度になるとDSPやFPGAを使う必要はあるが、モデムを作ってみるのも面白い。モデムを作るとそのモデムが理論感度にどのくらい近づいているのかを測ってみたくなるだろう。これにはAWGなどが出せる、つまり信号中にホワイトノイズを定量的に混ぜる必要があるのだが、しかしそうすれば測る事が出来る。

◆ モデムは復調方式はAFC、各時定数などで感度やフェージング耐性、クロック同期の引き込み時間などが変わってくる。スタティックに感度を上げたからと言って実際の通信で高感度になるとは限らない。この辺り、フェージングシミュレーションや混信耐性などをいじくり回すと正月休みなどあっという間に過ぎてしまう事になる。


FMノイズ(11/15)
◆ 無線機のノイズを測りたいという人がいた。無変調の信号を入れてもホワイトノイズが出る事から、局発のC/Nが悪いのではないかというのだ。確かにトリプルコンバージョンの受信機でしかも各局発がVCOの場合とか、更にその局発を逓倍したりミキシングを繰り返してゼネラルカバーを実現するような受信機の場合はこれが気になる。

◆ 通常はCW信号を入れればノイズが抑制されて無音に近くなるわけだが、局発のC/Nが悪いと位相雑音が乗るのでFM検波した時に、あるいはAMのスロープ検波でホワイトノイズが出る。高分解能のスペアナがあれば各局発をチェックしていけばいいのだが、それが無い場合は改善が難しい。

◆ 各局発のPLLループ時定数をいじりながら様子を見るとかしなければならない。局発の周波数自体を別の受信機でチェック出来ればまだやりようもあるが、受信機が1台だけだと難しい。安定な局発があればダイレクトコンバージョンでオーディオ周波数帯に落とし、それをPCのFFTで観測する手もある。

◆ 例えば局発が30MHzの場合に、それより10KHz高いあるいは低い周波数とミキシングする。
ミキサはDBMが手軽で良いだろう。DBMのIF出力には10KHzと60MHzが出てくるので、それをPCのオーディオ入力に入れると10KHzの周波数成分のスペクトル分析が出来る。

◆ ここで問題になるのがミキシングする為に用意する局発の信号純度である。SGでもC/Nの悪いものだと何を測っているのか分からなくなってしまう。まあSG並みの局発が出来ればOKと思うのならばそれでも良いのかも知れないが、そのSGも様々なので仕様を理解しておく必要がある。

◆ アナログSGは今時ほとんど見ないが、周波数ドリフトのあるものではダメである。というか周波数ドリフトがあってもC/Nが測定出来るVCOアナライザのようなものがあればそれだけでOKなのだが、スペアナ以上に持っている人は少ないだろう。

◆ VCOのC/N悪化がPLLノイズによるものであればそこの改善になるのだが、VCO自体の性能が悪いものをループフィルタで改善しようとしてもダメである。裸のVCOの特性を見るにはVCOアナライザが必要になるので難しい事ではあるが、元がダメなものをPLLで何とかしようとする考えは誤っている。

◆ VCO系は電源の雑音も低減させなければならない。実験だけならば乾電池を使うのが良いのだが、実機ではそうは行かない。レギュレータも出力ノイズが規定されているものもあるので仕様をみながら考えなければならない。消費電力だとC-MOS系が良いのだが使用ヶ所によってバイポーラタイプを使う場合もある。電源周りやVCO/PLL周りの設計やGNDの取り回しは低雑音アンプの設計的手法を採るべきである。

◆ 電源ノイズはデカップリングで低減出来そうに思うのだが、元々電源の出力インピーダンスが低いので電解コンデンサを少々入れたくらいでは減っていかない。VCOの電圧制御感度は高いのでノイズにも敏感である。制御電圧感度が10MHz/Vだすると1μVのノイズは10Hzの変移になってしまう。少なくともオシロで見えるくらいのノイズが乗っていたらアウトなのは言うまでもない。


加入電話(11/14)
◆ 加入電話(固定電話)の加入率は若年層を中心に減少が続いている。確かに知人などでも電話線を引いていない人も居るしインターネット接続にしてもモバイルWi-Fiルータを使っている人がいる。現在では容量無制限のサービスが少ないのが現状なのだが、WiMAXなどのモバイルルータを使っていたり大容量のサービス権を買って使っている人も居る。

◆ FTTHなどが引かれていればひかり電話などが安く使えるが、それ以外だと意外に面倒だ。
工事が必要なサービスなので工事費用もかかるし日数やコストもかかる。電話を引いても結局は通話のほとんどがスマートフォンなので使用頻度が低い。ウチも同じように固定電話を使う事は滅多にない。

◆ 固定電話でなければならない事は少なくなったのだが、申込書の類では携帯電話番号不可という所もあれば、逆に本人確認が出来ていると言う事で携帯電話番号を書けと言うものもある。従来であれば固定電話はあるが携帯電話は持っていないという人も居たが、今やそれが逆になっている。

◆ 賃貸物件などではインターネット回線が引かれていますよと言うのが売りにもなっている。
集合住宅型のタイプであればほとんど工事の必要なく開通出来るので申し込みに対する敷居が低い。従来はNTT全盛であったこの分野もKDDIがかなり攻め込んでいて、物件によってはNTTでもKDDIでも引けるようになっている。

◆ セット割りのサービスなどもあって多少は競争が起きてはいるのだが、その割りに価格が下がってこない感じもする。通信容量が事実上無制限ではあるのだが移動体通信網との価格差という点で考えるともう少し値下げ余地があるのではないだろうか。

◆ と言う話をすると各ポイントまで線を引かなければならないのでコストがかかるという話があるのだが、無線通信事業者に言わせればその反対に有線通信に比較すると何倍もの基地局コストがかかっているのだから通信費用が高くなるのは仕方がないとなる。

◆ この辺りは鉄道の料金対航空機みたいなところがある。鉄道は線路が必要だから高いのか、航空機は運用コストが高いから高いのかみたいな感じだ。しかし近年では航空機の格安運航によって鉄道はおろか高速バスとも価格競争が出来る位になっている。
これと同じように通信路のコスト云々ではなく、単純に価格の競争がFTTHと移動体通信網の間で起きても良いはずだ。

◆ 今やいにしえとなったADSLは減少している。
メタルライン自体が減少している事もあるしFTTHとの価格差というかコストパフォーマンスを考えるとADSLにメリットはないとなる。
FTTHシフトの遅れたYBBもソフトバンク光へのシフトを加速しているがソフトバンク光自体の加入者数の伸びが余り思わしくはない。

◆ 来年になるとセット割りに電力事業が加わりそうだ。ソフトバンクなどもこの分野には積極的なのだがFTTH同様だとすると余り激しい競争が起きない可能性がある。
それこそiPhoneのゼロ円販売的な加入者獲得競争でもあれば「電気代3ヶ月無料」とか2年契約すると電気バカ食いの洗濯機が貰えるみたいな売り方が出て来たりして。


S氏の場合(3)(11/13)
◆ ホテル探しで時間は既に4時である。だったら始発電車を待った方が早いのではないかと思うのだがS氏は宿泊に拘る。
そんな時間に街を歩く人は多くはないが、一人の男性を見つけて声をかける。漫画喫茶はどこですか?と。男性は、この先にあるけど満席だったよとS氏に告げる。
S氏は泊まる場所はどこかにないかと聞くが男性は、どこも一杯でしょうと。でも怪しげな中国人が5千円で泊めてくれると声をかけられたよとも教えてくれた。

◆ S氏はその中国人を探してうろうろするが見つからない。と、S氏は適当な事を言いやがって、中国人なんかいないじゃないかと怒る。リスナーにも誰か迎えに来てくれ泊めてくれと言い、リスナーの一人が迎えに行っても良いけど1時間はかかるよと返事をする。その後もそのリスナーは何度かS氏にどうするのかとコメントするがS氏は読んでいないようであり、迎えに行くと言っていた人は来ないし何で適当な事ばかり言うのか、ブロックしてやると一方的だ。

◆ 部屋を提供するとした女性にも訴えてやるから覚悟しろよなと怒りを露わにする。警察に言えば窃盗だからな、荷物監禁罪だからなと。
無償提供されると言われた部屋は駅から徒歩15分くらいだったらしいのだが、部屋探しにタクシーで5千円くらいかけている。部屋から駅までは歩いてきたのだから普通ならその歩いた道を逆行すればいい。車で移動すれば移動速度も違うので景色も違って見えるので分かりにくい。
まあこの辺りがS氏であり常識にとらわれない?行動が視聴者におもしろさを与えている。

◆ 昔のテレビドラマのようにあからさまな勘違いやすれ違いで無駄に時間を消費してしまうと言う進行を地で行くような行動が自然に出来てしまうと言うのが面白い。そして常に自分中心で自分が最高というスタンス。自分を認めないのは自分が悪いのではなく認めない奴らが間違っていると信じて疑わない。

◆ 街をぶらぶらしていると中国人女性から声がかけられた。マッサージは1時間で5千円だという。1時間では眠れないから5時間くらい寝かせてくれと言うも中国人は朝7時までしかダメで特別6千円で泊まらせてあげるという。
相当怪しい雰囲気なのだがS氏は中語人の部屋に行く。この辺りも普通の人なら避けるところなのだがS氏は果敢に挑戦するのだ。というよりもH的マッサージに興味を示した事は言うまでもない。

◆ 部屋に入ると前金ですよと6千円とチップ千円を要求される。S氏はマッサージもしてくれるのかと確認、中国人は適当に返事をしてさっさとその場を去った。中国人は日本語は流ちょうだったが都合の悪い質問は意味が分からない風な仕草を見せるという感じで、結局マッサージも受けられなかったようだ。
空き部屋があったかどうかは分からないが越谷付近のビジネスホテルは1万円くらいが相場ではないだろうか。

◆ 翌朝S氏はマッサージを受けないままイベントがあるという横浜に向かった。化粧品は荷物の中に入っているようで、新たに買わないと人前に出られないと話していた。結局は翌日になってその女性と連絡が取れたのだとか。展開としては面白くない(失礼)事となった。


S氏の場合(2)(11/12)
◆ 深夜にマンション最寄りの駅に着いたS氏だがはじめてくる土地でマンションの場所が分からない。住所もメモしていなければ建物の名前も分からないと言う事でタクシーに乗って物件を探し始める。何でそういうことになったのかと言えば彼がS氏だからである。
普通の人では考えられない事をするのが彼であり、だって普通の人は交番で踊らないでしょう。

◆ タクシーで付近をぐるぐる何度も回りながら物件を探し当てた時にタクシー代は5千円くらいになっていた。勿論深夜割増料金であるが徒歩15分くらいの距離だと言う事なので相当迷いに迷ったあげくだったと想像出来る。
物件は探し当てたが鍵がかかっているので中には入れないのは当然である。S氏はタクシーの運転手に住所を調べさせてそのメモを貰い、そのままタクシーで宿泊場所を探し始める。

◆ タクシードライバーに(料金が安いから)ラブホテルを探してくれと言い、タクシードライバーは親切にスマートフォンで検索して探すが見つからない。タクシードライバーは交番で聞いた方が早いんじゃないですかと言うが、S氏は警官がいないかも知れないから嫌だという。

◆ 結局タクシードライバーが代わって交番に聞きに行くという、何とも親切なドライバーだった。そのタクシーにしても回送車に無理に乗り込んだのである。タクシーも現地の車ではないようで越谷辺りの地理はよく分かりませんよと言っていた。S氏のタクシードライバーへの説明なども要点がよく分からない、自分の事だけをしゃべる感じで何を言いたいのが良く伝わらない。
まあいつものS氏という感じなのだが、物事を伝える能力という点で常人とは少し異なる印象がある。

◆ そんな調子でやっとラブホテルを見つけて貰ったのだが既に満室である。S氏は駅の近くと限定したが地方都市だと駅の近くにラブホテルは多くはない。ビジネスホテルは料金が高いから嫌だと要求レベルは高い。
ラブホテルが満室だったので再度タクシーを捕まえようとするが空車がいない。ホテル代よりタクシー代がかさむと思うのだがS氏にとっては別勘定なのか。

◆ S氏はその女性への怒りを爆発させる。その女性が約束を守らなかったからタクシー代や充電器代など余計な出費がかさんだ、荷物監禁罪で訴えてやると言うが荷物監禁罪などと言うものは無い。
ホテルを探す途中に交番がありそこに行くが例によって説明が分かりにくいので警官も困り気味だ。

◆ 交番でも荷物監禁罪や窃盗にならないかと言うが警官はそれは違うだろう、まずはその本人や管理会社に連絡しないといけないよと促す。S氏は自分が加害者になった時には警察は動くのに、被害者の方は見てくれない、アテに出来ないと怒る。S氏はその女性を逮捕して欲しい、損害賠償させたい、何らかの制裁を加えたいと言うが事件性がない状態なのだから仕方がない。
部屋に入って荷物がないなどがあれば又別だが、その場合でも警察官同行で行かないと駄目ですよと警官に言われる。
続く…


S氏の場合(11/11)
◆ しんやっちょの名前で活動している配信者である大原氏は32歳である。立派なオッサン年齢に達しようとしているのだがダンスなどの活動をしているためもあって見た目は若い。
人前に出る時に化粧は欠かせないといい、常に髪型や配信時に映る角度まで気にするという点で他の配信者とはちょっと違っている。

◆ 他の配信者とひとまとめにするのはアレなのだが理屈派のM氏などと比較すると明らかに服装などは洗練されている。M氏などはオタクな雰囲気満載なのだがS氏はちょっと垢抜けている。

◆ S氏はご存じのように問題を起こしている。最初の逮捕は無免許運転、次の逮捕は交番で踊った罪だった。逮捕には至らなかったが航空機墜落事故現場である慰霊の森でふざけて歌ったり踊ったりして新聞沙汰になり、配信サイトのツイキャス(株式会社モイ)が謝罪するという事態にもなった。これによりS氏はアカウント抹消の罰を受けたのだが、S氏は反省の色は見せなかった。従来から、俺は他の配信者よりもずっと面白いし一番のイケメンなのに閲覧数が少ないのはおかしいと言っていた程の自信家である。

◆ そんなS氏はいくつもの災難に見舞われている。
と言ってもS氏が普段からリスナーを大切にしないというかそんな態度なのでアンチが多く色々妨害されたりするのである。金がなくなってくると支援し助けてくれと言うのだが、金が手に入ると態度を一変させて「俺に会えたのだから当然」くらいのことを言う。配信者の中には一緒に写真を撮るにも金を取る人も居るらしいのでS氏が特別と言う事ではないが、リスナーを大切にしたいという点ではトップクラスになる。その一方で気に入った女性リスナーにはHな誘いも怠らない。

◆ S氏は家を出て一人暮らしをはじめるべくリスナーに、住み家を無償で提供してくれと配信した。
ネット環境完備必須で他人と同居が不可能なのは女性を連れ込む予定だからと言っていた。
S氏には「俺に住宅提供が出来るんだから自慢出来るでしょ、いい話だと思うけどな、何人か(提供希望者)いたら俺が見て居場所を決めるから」

◆ そんな中で一人の女性から連絡があったそうだ。
その人が住んでいたマンションで、その人が引っ越した後も半年程契約が残っているからそこに住まわせると。短期契約解除では違約金がかかるので、だったら住んでいて良いよと言う話である。これは又貸しになるので本来はリスクが大きいのだがS氏はこの話に乗った。

◆ その場所は越谷だそうなのだが、待ち合わせてその女性と会い部屋を見た。荷物があったので部屋に置き、近くのコンビニでその女性と再度会う事にしたそうだ。だが約束の時間にその女性は現れず、S氏は秋葉原(渋谷から配信していたようだが)に向かう。マンションに荷物を置いたままなので持っているのはスマートフォンとサイフのみだった。

◆ 秋葉原の用事が済んで女性に連絡を取るも今ひとつ話が通じなかったようで、女性は急用が出来て連絡が出来なくなったとか。その後も何度か連絡をするがやがてスマートフォンがバッテリ切れになる。S氏はコンビニで充電器を買って現地に電車で向かう頃には終電近くになっていた。そんな時間じゃ女性も連絡出来なそうに思うのだがS氏にしてみれば「俺が連絡を取っているのに音信不通だ」とお怒りなのである。
続く…


CA(11/10)
◆ 予定を前倒しする形で横浜のCAエリアも拡大している。先月末に菊名辺りを移動しながら速度を測ったりしたのだが、CA対応局自体は余り多くない感じがした。CAの穴というのはおかしいが速度が出ない場所もある。

◆ CAは通常の通信のメッセージの中でセカンダリチャネルを接続してCAして良いよと基地局側が言ってくる。移動機はこれを合図にしてセカンダリチャンネルのリンクを張る。リンクが張れれば後はL2レベルでデータの分割が合成をはじめる。セカンダリチャネルの電界強度が弱くなったりエラーレートが上がってくる(スレッショルドレベルを超える)とセカンダリチャネルをシャットダウンする。

◆ プライマリチャネルのエラーレートが増えた場合にセカンダリチャネルで通信を続けるか、あるいはいったん切断して再接続処理に移るかは制御によって異なっているようだ。少し前のソフトバンクは900MHz帯からしかCAにならなかったのだが、これは2GHz帯より切れにくいからかも知れない。

◆ プライマリチャネルとセカンダリチャネルは独立して動いていて、当たり前だがそれぞれのチャネルで誤り訂正や検出、再送処理などが行われる。ただし片方のチャネルでエラーレートが上がってくると全体としてのデータレートが落ちる。プライマリチャネルのエラーがゼロでもセカンダリチャネルでエラーが出て再送などが頻繁に起こればトータルとしての通信速度が低下する。

◆ それぞれのチャネルでランダムにエラーが起きるわけだから電界強度の低い=エラーレートの上がりやすい場所ではCAによって通信速度が上がりにくくなる。またハンドオーバもそれぞれのチャネルでバラバラに起きるので通信状態によってプライマリだけにしたりセカンダリだけ(セカンダリだけにならない制御もある)にしたりする。

◆ 未確認ではあるがソフトバンクの制御ではいったんCAで通信を開始してセカンダリがダメになるとプライマリの通信も切った上で再接続するらしいが、これだと再接続時間分だけロスが出る。ソフトバンクはCA局がたくさんあるよと示した。しかしCAエリアはごく狭い範囲としか発表されていない。これはCA対応局が多いよ=中継局以外は対応出来る可能性があるよと示しただけだろう。マクロセル展開を基本とし異周波数帯を排他的に使ってエリア整備を進めた関係で思うようにCAエリアが広げられないのではないかと思う。

◆ この辺りはドコモにも言える事で、通信の安定性などを検証しながらエリアを拡大するのが大変なところだろう。ドコモのエリアマップ上は一応面展開のように見えるのだが、特に菊名(JR横浜線、東急東横線の駅名)付近の各所で速度を測った結果だけを見ると面と言うより点に近い感じがした。横浜駅付近は西口でも東口でも100Mbps前後が出るのでCAエリアはそこそこ広い感じはするのだが、1.5GHz帯や1.8GHz帯ならばシングルバンドでも100Mbpsは(回線が空いていれば)出てもおかしくはない。

◆ スマートフォンの中から線を出してLEDでもくっつければリアルタイムでCAになっているかどうかが分かるが、外付けでこれを見ようとすると結構難しい。


マクドナルド(11/9)
◆ マクドナルドのハンバーガ類の価格はどうやって決められているのだろうか。
材料費などの原価などから算出されていないであろう事は明らかなのだが、それにしても差が大きい。なお以下に書く価格は一般的なもので、都市部の店舗では価格が異なる。

◆ ご存じのようにハンバーガは100円である。これが最もコストパフォーマンスが良いと言える。次に控えるのはチーズバーガではないだろうか。ハンバーガにチーズが1枚乗って30円アップの130円、まあこれは許容範囲内だと言える。しかしだ、チーズと肉が2倍になったダブルチーズバーガと来たら一気に価格は2倍以上の340円に跳ね上がる。

◆ いったい何がこの価格を導き出したというのだ。だったらチーズバーガを2つ買って中身を移植した方が良い。これだとバンズの部分は無駄にはなるがダブルチーズバーガ同等品+ピクルスなども余分に付いて260円なのだから80円お得になるのだ。

◆ 実は100円台で買えるのはハンバーガとチーズバーガくらいなもので、他は一気に300円以上になる。ベーコンレタスやベジタブルチキンが340円、ビッグマックはえびフィレオと同じく370円だ。

◆ サイズに価格が比例するかなと思うのがクォーターパウンダーである。ノーマルなクォーターパウンダーチーズは400円でダブルクォーターパウンダーチーズは520円とその差は120円なので妥当とも言える。クオーターパウンダーの中身部分が120円なのにチーズバーガの中身が210円なのだからやっぱり納得出来ない。

◆ 期間限定ではあるのだがえびフィレオの370円を食するならば焙煎えびフィレオの350円の方がお得というか、レタスをキャベツに買えてごまを加えると20円下がるのかぁ?みたいな感じである。まあ期間限定品などはキャンペーン的意味合いの値引きもあるだろうから直接比較は出来ないけれど。

◆ ハンバーガはたまに食べるが価格をそこまで気にした事はなかった。が、価格表を見てみると割高なものが見えてくる。マクドナルドに言わせればダブルチーズバーガが割高なのではなくてチーズバーガがバーゲンプライスなのですよとなるのだろうけど。

◆ マックシェイクの価格も内容量に比例しているわけではなくSサイズとMサイズではMサイズの方が単位内容量辺りの価格が高い。
ところがコーヒーの場合はこれが逆転する。
SサイズとMサイズではMサイズの方がお得なのだ。コカコーラの場合はSサイズの方がお得である。SサイズとLサイズの内容量は2倍の違いがあるのだが、価格は2.5倍の差になる。だったらSサイズを2つ頼んだ方がお得だなんて考える人が少ないからこその価格体系なのだろう。ちなみにカップ代とか氷の量とかは考えていない。

◆ マクドナルドよりも全体的に高価なモスバーガーはどうだろうか。モスバーガー対モスチーズバーガー、ハンバーガー対チーズバーガーのいずれも30円アップなのでチーズ代は30円だ。ハンバーガー対Wハンバーガーの価格差は120円、スパイシーモスバーガー対Wスパイシーモスバーガの価格差も120円と不審な点はない。


speedtest(11/8)
◆ ネットワーク経由でのスピードテストは数々のツールがある。しかし時にローカルの、つまりは事業所や家庭内のネットワークパフォーマンスを測りたくなる事もあるだろう。しかしスピードテスト用のソフトを書いたりするのは面倒で、大容量ファイルの伝送時間をFTP伝送時間で測るみたいな感じになりがちだ。

◆ speedtest.netのサーバは構築方法が公開されているのでApacheが動いているサーバがあればそれにインストールする事が出来る。クライアント側ではサーバのIPを指定しなければならないが、そうすればspeedtest.netの仕組みを使っての速度測定が出来る。
他にも測定方法というか仕組みはあるのだがspeedtest.netではスマートフォン用のアプリもあるのでスマートフォンの速度というかWi-Fiコネクト時の速度も測る事が出来る。

◆ 十分に高速なPCとスマートフォンそれぞれでWi-Fiコネクト時の速度を比較すると伝送区間以外の、機器自体の速度が分かる。サーバの方は、こちらも高速な送り出しとネットワークが必要で特にLAN系やルータなどのパフォーマンスも重要である。

◆ 10GbpsのLAN機器はまだ高額ではあるが、10Gbps系で組んだネットワークのパフォーマンスを測ってみたくなる気持ちは大きいのではないだろうか。10Gbpsを測るには測定系というかサーバ側もかなりチューニングされている必要があるとは思う。unix上でspeedtest.netのクライアントが動作するならば内部接続で、つまり物理ネットワークインタフェースを介さずに測定出来そうな気がする。これでサーバ自体のパフォーマンスが分かる。

◆ ウチの場合は100Mbps系の機器が混在しているのでPC同士の一部を除いてはネットワーク系で100Mbpsに制限される。無線LANは300Mbpsだと思うのだがメインのPC系とはルータを介して接続されていて、そのルータが100Mbpsなのでどう頑張っても100Mbpsは出ない。
従ってスマートフォンをモバイルネットワークで接続した方が理論速度は速いのである。

◆ 無線LANのAPをルータとして使えば良いと言えばそうだしルータを介さずにHUBで接続すれば良いではないかともなる。が、スマートフォンのパケットを見たりするために色々小細工をしているので現状のルータが便利なのだ。

◆ 現在売られているHUBのほとんどはスイッチになっているので目的外IPへはデータは流れてこない。なのでパケットをモニタする場合はルータで明示的にそのパケットを盗み見る経路を作らなければならない。ルータを新しいものに変えれば良いのだが、実際問題としてギガビットの必要性を余り感じていないので放ってある。

◆ さすがに今は10MbpsのLANはほとんど無いのだが皆無でもない。古い機器は10Mbpsでないとうまく接続出来ない(規格上は100Mbps)場合があったりして、これは設定で10Mbps固定にしている。確かWebカメラの一部も10Mbpsだったと思う。

◆ 伝送経路が速くても小さなファイルを沢山伝送しようとすると時間がかかる。圧縮して一つのファイルにすれば伝送自体は速くなるのだが、圧縮するのに時間がかかる。tarは圧縮に比較すると(圧縮オプションを付けても)速い感じがするがWindowsで動作させると遅いのかも。
今は大丈夫だと思うのだがF&Fサーバの全ファイルをtarでまとめてPCにダウンロードし、それを展開しようとしたらWindowsのtarがクラッシュした事があった。


料金プラン(11/7)
◆ 日本の携帯電話料金は高すぎる論から始まった会議によりライトユーザ向けの料金プランが新たに登場するのかも知れない。
価格体系の是正も議論されているのでMNP優遇などにもメスが入れば面白い。MNP優遇は、例えばドコモの場合は期間限定ながら既存加入者の機種変更に比較して5万円以上安くなりXperia Z5が実質タダで手に入る。

◆ ドコモがMNP優遇を強化しているのはソフトバンクからの顧客奪い取り作戦だと思われる。弱っているところを一気に叩こうとする作戦ではないのか。これまでauはMNP優遇を行っていたがドコモは少し渋かった。
こうした会議が行われているさなかに派手なキャンペーンはどうなのかとも思うが背に腹は代えられないちう事か。

◆ 会議ではライトユーザ向けの料金が高いとなっているのだが、ライトユーザはMVNO事業者に逃げる手がある。MNOがライトユーザ向けのプランを出してきたらMVNOが苦しくなるとしてMVNO事業者はこれに反対している。

◆ 会議では料金プランの複雑さもテーマとなったのだが、現在のライトプランの更に下を作れば又複雑になる。ただし現在のライトプランで(auのように)データプランが自由に選べるようになれば簡略化される。
ドコモの長期利用割引関係にしても一律何パーセントと言う事ではなく金額になっているのと適用範囲が異なるので分かりにくい。

◆ 長期優遇に関してはMNP優遇がおさまってくると各社その予算を振り当てられる。新規を取ると同時に解約率の低減が出来なければコストがかかって仕方がない。ドコモは比較的長期利用者が多いとされるのだが、auやソフトバンクはそれが少ない為に長期利用者優遇策を採らないと言われている。しかし長期利用者が少ないのならば、逆に大盤振る舞いでイメージアップも出来るはず。

◆ SIMロック解除論でソフトバンクはSIMロック解除の需要がないからやらないと言っていた。ロック解除はコード入力くらいなもので、確かに従来型携帯電話の場合はファームの変更なども多少厄介だ。しかしスマートフォンの場合はSIMロック解除が一般的なので一定の仕組みは用意されていし、特にiPhoneは標準実装されているはずだ。なのでSIMロック解除はいつでも出来るのに、やりたくないこじつけとして需要がないと言い張った。

◆ 長期利用者優遇もまさに同じ事であり長期利用者が少ないのならば優遇策を充実させた解約率の低減策が採れるはずだ。事業者は新規は一度だけだが長期優遇は永遠だというかも知れない。しかし現状を考えれば新規優遇は2年ごとに起きるのである。

◆ 会議は原則公開とされていたようなのだが3回目以降は非公開になるとか。実際に会議に興味を示す人は少ないとは言え、公開して様々な意見を聞いた方が良いのではないかと思う。
契約者からのクレームというか分かりにくい点も紹介された。多くはソフトバンクショップなどで問題になっている事なのだが、タダSIMやタダだと言われた子供用ケータイがいつのまにか(親番号を解約した場合や2年を経過した場合だと思われる)有料になっていた、抱き合わせ販売があった、料金プランを強制された、オプション契約が必須だと言われた等々もあった。


襲撃事件(11/6)
◆ Blogにも書いたが配信者襲撃事件はインパクトがあった。佐野氏はツイキャスのお勧め規制がかかっていたのでトップページには載らない。善良な?配信者はお勧め番組として紹介されるのだが、そうでない場合はお勧めページに載らない。

◆ 佐野氏はその発言などからお勧め規制中であり、私も観る事は余りなかった。が、その日はたまたま見ていて事件が起きたのである。
佐野氏は昔から他の配信者などをバカにする発言をしていたのだが、近年それが激しさを増したと言える。

◆ 配信者同氏の言い合いは日常茶飯事的なところもあるし、それが双方のリスナー数を増やす効果もある。しかし佐野氏のそれは度を超していて配信者本人のみではなくその家族や恋人をネタにする。
○○のお父さんはシャブ中毒で何度も捕まっているとか、○○の彼女は万引き常習犯だとか。勿論もっと酷い事も言うのだが記事には書きにくい。

◆ それが本当の事であったとしても配信者以外の人の事を言うのはタブーとされているのだが、佐野氏の話は9割以上は嘘である。しかも探偵に調査させたとか、○○と親しい人から聞いたなどとさも本当だと念を押すように言う。言われた方も自分の事なら配信で反撃するのだが、家族や恋人の事となると黙ってはいられない。

◆ 襲撃犯の鶴氏もニコ生アカウント抹消を承知で、捕まる事を承知で実行した。法に触れようが何だろうがあいつだけは許しておけないと。確かに法に触れる事を行うのは非難されるべきである。しかし自らを犠牲にしても何かを、誰かを守らなくてはならない瞬間もあろう。

◆ 鶴氏はそれ系の人らしいので余計にそんな気持ちが強かったのではないかと思う。
鶴氏が怒り狂っているのを佐野氏は百も承知していたが、それを面白がって更にバカにし続けた。まさか本当に押しかけてくるとは思っていなかったのかも知れないし、過去にそうして押しかけてきた人の(配信用の)PCを床に投げつけて破壊した事もある。

◆ 佐野氏は弱いものにはめっぽう強く過去には女子高生に対する殺人未遂容疑でも捕まっていたはずだし、現在も何かの罪で執行猶予中だとか。
しかし鶴氏は弱い相手ではなかった。バール襲撃事件の録画を見れば分かるように、佐野氏は半泣きで謝っている。謝るくらいなら最初からそんな事をしなければいいのにと言ったところで後の祭りである。

◆ 法を犯した鶴氏を責める人はごく少数で、佐野氏を批判する意見が多かったのも佐野氏に苦しめられている人がいかに多かったかを証明するようだ。もちろん、だからといって暴力を肯定する事は出来ないのは当たり前だ。法律でも決闘は禁止されている。

◆ その日ちょうど配信を見ていたのだが、鶴氏がやってきて更にエントランスのガラスがぶち壊された時点で佐野氏の顔色は変わった。
リスナーに110番してくれと(佐野氏は誰かを攻撃する時でもリスナーにやらせる)言う一方で自らも110番に電話をする。録画にツイキャスのコメント欄は映されていないが佐野氏が危機的状況であるにも関わらず、コメントは佐野氏攻撃で溢れていた。


Snapdragon(11/5)
◆ Xperia Z5には噂のSnapdragon820は搭載されずにSnapdragon810搭載となったが放熱設計などの見直しもありAntutuベンチマーク数値は6.5万程度に達するという。Xperia Z4が5万前後なのでパフォーマンスアップが実現されている。

◆ Snapdragon820のベンチマーク数値も出て来ているが製品版としてのスマートフォンが無いので開発機のものである。
その数値は8万を上回るとも言われるのだが、更にはSnapdragon830の噂も出てくる。2年間でベンチマーク数値が2.5倍になる(Xperia A→Xperia Z4)とするならばSnapdragon830はAntutuベンチマーク数値で13万くらいになっているのかも知れない。

◆ パフォーマンスを上げようとすれば消費電力も大きくなるのだが、プロセスの微細化などによっての低消費電力化にも期待は出来る。ただしPC用のプロセッサを見て分かるようにクロック周波数にしても何にしても進化のカーブは寝てくるはずだ。それは需要という面もあり、誰もがウルトラハイエンドを望むわけではないと言う事。

◆ 勿論その一方では特定用途向けのハイエンドマシンも必要とされる。PCの場合はそうなのだがスマートフォンの場合はそうではない。もちろん高速高性能を求める層はあるが高性能高価格よりも普及レンジ性能の普及価格帯が好まれるのかなと見えるのが現状でもある。

◆ Snapdragon820は4コアとされる。Snapdragon810が8コアであったのに対して820は省電力化を進めた4コアで構成される。個人的にはbig-LITTLEは制御的に難しいのではないかと思うところもあり、確かに今は8コアが全盛になっているのだが今後がどうなるのかは分からない。もちろんマルチコア10コアや12コアへのチャレンジもあるのだがコストとパフォーマンスと消費電力のバランス点を探る必要がある。

◆ ARMコア対してクアルコムコアはクロックや電源制御などを細かくして非動作部分の消費電力を減らしていくのがこれまでのやり方である。これによる回路規模の増大は設計を難しくはするが、上手く動作させれば低消費電力化が期待出来る。

◆ 配線微細化にしても16nm→14nm→10nmと限界が近づいてきている。以前にも書いたように微細配線化はリーク電流も気にする必要がある。動作電圧も低くなるので消費電力を下げない限り電流が増加してしまう。

◆ 必要メモリ量が増加するとメモリの消費電力も増える。必要メモリ量も無限に増え続ける訳ではないだろうがWindowsを見る限りに於いてはそんな感じでもある。
メモリは一般のデバイスと作り方が少し違うので微細化しやすいのだが、これに関してもデバイスの小型化と低消費電力化は進むはずだ。キャッシュメモリ程度はCPUに内蔵出来る(それでも全体の面積の中のキャッシュメモリの面積は大きい)がメインメモリは無理だ。

◆ IC内部で配線される分には遅延も少ないのだがIO端子を通してのインタフェースは消費電力も大きくなるし遅延も起きる。
外部デバイスというかデバイスの端子をドライブするには大きな静電容量もドライブしなければならないので、ドライバトランジスタの容量も必要だ。


二重価格(11/4)
◆ iPhoneにしてもNexusにしてもSIMフリーモデルがあり売価が公表されている。
例えばNexus 5XはSIMフリーモデルが6.34万円、ドコモのSIMロックモデルが約9.3万円だ。SIMフリーにすると孫さんは言ったが、実はSIMロック付きにすると値段は1.5倍にもなると言う事だ。

◆ ただし二重価格になっているので事業者の言う通りに契約を行うと4万円程で買える。9万円以上もするものが4万円で買えるのか、それはお得だと思うなかれで実際には2万円程度しか得になっていない。
事業者への納入価格がおそらく4万円くらいだと思われるので、2年契約でもNexusに関しては殆ど事業者に損はないと考えられる。

◆ iPhoneになると仕入れ価格以下で売るのだから事業者は赤字になる。通信通話料やAndroid端末を売った中からApple税を払う必要がある。オープン価格だから事業者がどんな価格を設定しようと勝手だし、少なくともドコモやauはその"定価"で買う事も出来る。

◆ 携帯電話料金適正化の話もあるが、こうした二重三重価格の是正も必要だ。元々は割賦販売とローン肩代わり金で縛る方式はソフトバンクが開始した訳だが、今やそれが蔓延した。

◆ Nexusの場合は事業者モデルの定価よりもSIMフリー版の方が安い。しかしXperiaなどだとさほど差がない感じがする。と言っても日本国内の円建て手売られているわけではないのと仕様も少し異なるので正確な比較が出来ないのだが、海外での価格を見る限り事業者に定価がバカ高いというわけでもない。

◆ もっともSONYが直販としてXperiaの国内向けモデルを売り始めたら7万円くらいになるのかも知れない。MVNOの急速な伸びとそれに伴うSIMフリースマートフォンの需要拡大、富士通やシャープもこれに目を付けはじめている現状でSONYに動きがあっても良い。

◆ 富士通やシャープと異なりSONYはグローバルモデルを作っており、最新のOSを追いかけたい向きには良い選択肢になる。余計な事業者アプリも入っていないし、入っていないから不便だと感じる人も今は少ないだろう。
逆に事業者アプリが必要であれば事業者モデルを買えば良いだけの話だ。

◆ SIMフリースマートフォンの売れ筋価格レンジは3万円前後だそうだ。この価格帯だとAndroidスマートフォンの事業者モデルを買った場合の実質負担額程度と言う事になる。しかも縛り無し(縛り付きもある)のSIMフリーとなれば何となくお得な感じがするのは私だけではないだろう。

◆ グローバルモデルだと日本固有の機能は諦める必要があるがiPhoneと同じだと思えば我慢も出来るか。国内メーカのモデルではFelicaやTV受像対応のものもあるが価格的にメリットがない。

◆ ワンセグはともかくとしてFelicaは今は需要がある。ASUSあたりが日本向けにFelica搭載機でも出してきたら面白いと思うのだが、Felicaチップのコストの問題は国内メーカも気にするところなのと購入ルートの問題も発生する。


自転車(11/3)
◆ ロードバイク(実際はロードバイクとは言わずスポーツ自転車と呼ばれている)にパワーアシストは必要なのか。
ヤマハのYPJ-Rは邪道なのか?と言う話が出ていた。ロードバイク系にパワーアシストが不要である論者は、そもそもパワーアシストが作用する速度範囲走る事は少ないし何よりロードバイクだろ?と言う事だ。

◆ バッテリは小型軽量化の意味もあるのだろうが容量が小さく、カタログ航続距離で14kmから48kmとなっている。バッテリ質量は540gでUSB出力端子も付いている。パワーアシストが効くのは24km/hまでなのでロードバイク的普通の走り方ではパワーアシストは効かないかあるいは余り効かない領域だろう。

◆ だったら余計な質量を積んで走る事になるパワーアシストは不要ではないかとなるわけだが、スポーツ系自転車をより手軽に味わえるという意味でスポーティな雰囲気を気合いを入れずに味わえるというコンセプトなようだ。
登りは楽をしてダウンヒルだけを味わうとか、横浜のように坂の多いエリアだとそもそも走り出す段階で気持ちがそがれるが、市街地をパワーアシストで乗り切れるとかで一定の需要はあるかも知れない。

◆ 欧州ではスペシャライズド・ターボと呼ばれるアシスト自転車が人気だそうだ。モータ出力こそ国内版自転車と同じ250Wクラスだがアシスト速度リミッタ設定値が異なる為40km/h以上でも快適に走行が出来るとの事。YPJ-Rが15kg程度の質量なのに対してe-bikeは20kg前後と、日本で言う所の従来型軽量電動アシスト自転車同様の重さがある。勿論価格もスペシャルだ。

◆ フレームなどは重量増に応じた強化がされていて回生機能などと共に中距離走行も視野に入れられている。バッテリはダウンチューブ一体型のデザインでアシスト自転車っぽい雰囲気はない。モータは回生のためもあるがリアハブ内蔵型で、これも目立たない。YPR-Jはペダル部分に小型のモータを装着している。重量配分を考えると重量物をセンターに起きたいという事かも知れない。

◆ 欧州のe-bikeは電動走行可能な自転車ではなくあくまでもアシスト自転車だ。日本の規格と異なるのはアシスト比(3倍という話もある)とアシスト最高速度の違いだ。これによって日本のアシスト自転車とは違ったスポーツ性というのか、非アシスト自転車と違った乗り物となっている。
価格的に万人が手を出せるものではないのだが中距離の移動を手軽かつそこそこの速度で行えるという意味は大きいだろう。

◆ 日本では一般自転車のマナー問題もあるのでアシスト規格が変更される可能性は少ない。自転車免許論などもあるが何かの枠の中ででも欧州的アシスト自転車が認可されたら面白いと思う。
電動バイクに関しても現行規格では余りに出力が小さすぎる。電動バイクの排気量換算モータ出力を現行の2倍低度にし、そこに達しない出力のモータを装着した自転車+みたいな乗り物のあり方を模索しても良いのではないだろうか。

◆ 立ち消え感もあるミニカー構想よりも規格作りは簡単だと思われるし保安基準関係や衝突安全性などにしても二輪車の方が自由度が高い。
一般道路の最高速度が引き上げられる中、いわゆる一種原付の制限速度を40km/hに引き上げてそれ以下の乗り物規格を作る。と言っても現状だとロードバイクは40km/h以上は出せるから難しいところではあるけれど。


タブレット(11/2)
◆ 孫さんはiPhoneとiPadを持ってこそと言っていた時期があった。当時のiPhoneの画面は小さくタブレットの利便性が評価された時期でもあった。その後低価格なAndroidタブレットが多数出てくる事になるのだが、同時にスマートフォンの大画面化も進む。大画面でありながら筐体サイズを小さくする狭額縁も一般的になったが、本体を持った時に画面に触れる誤動作問題もある。

◆ スマートフォンとタブレットの中間的画面サイズのファブレットなども登場したがやがて消える事になる。いわゆるファブレットサイズより少し小さくはなるがiPhone6(s)Plusがこれに相当するのかも知れない。Androidスマートフォンの主流は5インチクラスで横幅は7cm前後となっている。これより少し小さいのがiPhone6(s)だ。

◆ Androidスマートフォンの主流と比較するとiPhone6(s)は小型なのだが、携行性というか胸ポケットに入れるサイズとしてはちょうど良いと思う。筐体サイズに比較してディスプレイサイズが小さいのはハードウエアボタンなどのためもある。
iPhone6(s)は少々小型だがPlusは大きく重くなる。Androidの差別化として、あえてこのサイズを選んだのかも知れない。

◆ iPhone6(s)をサイズアップしてしまうとPlusとの差が小さくなる。Plusを大きくすると消えていったファブレットになる。
さらにはiPadとの差別化という面もある。
様々なメーカが端末を作っているAndroidとは異なり、一つのメーカの他品種戦略は難しい。

◆ 一時期はタブレットに押されて販売量を減少させたWindowsのノートやサブノートPCなのだがタブレット需要が一巡すると多少見直されてくる事になる。Web閲覧程度であればタブレットも便利に使えるのだが、それ以上の作業を使用と思うと自由度が少ない。さらにはタブレットで出来る事はスマートフォンでも出来るので用途が限られてくる。

◆ 海外での需要は不明ながらも、何でも集積して一台でこなすのが好きな日本時にとって同一機能のサイズ違いというのは意外に流行らない。ただし安価なタブレットは需要があるという。PCと価格が似たようなものであればPCを選ぶのかも知れないが安価なタブレットであれば購入も気軽だ。

◆ モデルチェンジの度に大型化するかのように見えたスマートフォンだし、主力モデルの殆どが5インチクラスになるなどしているのだがこの夏モデルでは4.5インチ前後の小型モデルもシャープから登場した。大型でも小型でも無線部や処理部分のサイズはほぼ変わらないので、筐体サイズを小さくするとバッテリ容量が削られてしまう。小型化で消費電力の低減出来る部分はバックライトくらいであり、実質的に動作時間が短くなる。

◆ 小型スマートフォンが増えるとタブレット需要が回復するのかと言われるとこれも微妙なところではある。
5インチクラスのスマートフォンを使い始めると4.5インチクラスに戻れない、戻りにくいのは事実だ。だが小型スマートフォンとタブレットを使うのかと言われるとそれも否だったりする。


料金(11/1)
◆ 携帯電話値下げタクスフォース会議があったが、特に新しい話はなかったように感じる。会議で取り上げたのはこれまで言われてきた事や分かっている事の延長でしかない。インセンティブモデルに関しても再び問題視はされているのだが、これは以前から書いているように法規制したとしても的確に運用する事は難しい。

◆ 前回の分離プラン推進の時にはソフトバンクの反乱によってこれが阻止された。いち早く分離プランに対応したと孫さんは叫んだが、その実新規契約優遇や多額のキャッシュバックなどをばらまき続けた。

◆ しかし今分離プランを再度推進したらどうだろうか。加入者減少やスプリントの失敗でカネがないソフトバンクは喜ぶのではないだろうか。そしてドコモやauが分離プラント言いながら、過去のソフトバンクのようにキャッシュバックでも行おうものなら 頭から湯気を出して怒り狂うに違いない。
自分の不正は徹底的に言い訳をするが他人の事は絶対に許さず叩きつぶすというのがソフトバンクスタイルだからである。

◆ 会議ではApple税に関しても話題には上がった。Android端末利用者とApple端末利用者間の不公平、新規と既存利用者間の不公平などだ。この辺りは是正を指導する事は可能であったとしても制限する事は出来ないと思う。まあダンピングみたいなものなのだが商業的にそれで成り立っていて具体的不利益を被る利用者が明確でない限りはダメだ。

◆ 通信事業的な部分ではなく税法上の贈与に該当するとか景品表示法に抵触するとか、こじつけていけば何かは出来そうな気がするが難しい。ソフトバンクが勝手に衰退していったようにiPhone人気が減退すればApple税に関しても是正されていく事になる。

◆ 以前にも書いたようにMNO事業者が適正な通信料金を設定すればMVNO事業者の立場がなくなってしまう。MVNO事業者こそ通信料金そのものを売っていると言えるからだ。MVNO事業者でも端末販売を行うところが増えているが、端末販売による利益はそうは大きくないだろう。

◆ 逆にMVNO全盛となるとMNO事業者の利益が減少するので料金体系の変更が起きる可能性もあり、何かの規制や制限を行うよりも経済としては自然の流れになる。YMなどはMNOとの競争ではなくMVNOとの競争に変わってきている。ただし純粋なMVNO事業者に比較すると料金は高い。

◆ 携帯電話など移動体通信普及率は100%を超えている。その多くがいわゆる水増し的なものでありソフトバンクが機種変更の時に契約させるタダSIMなどが最右翼だ。単に契約数を増やすのみで売り上げには寄与しないのだが、解約阻止力はある。メインの回線を解約してしまうとタダSIMがタダではなくなり、解約を忘れると酷い事になる。またメイン回線とそれら付帯回線の解約時期が異なる場合は違約金収入をもソフトバンクにもたらしてくれる。

◆ そんな熟成期であるからこそソフトバンクの衰退が表面化してきたわけだが、それを黙ってみている孫さんではないだろう。
次の一手がなんなのかは分からないのだが、何かを行わなければドコモやauと戦う事が出来ないのは明白だ。
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