塩味ゆでたまごを食う


こんなmailを頂いた。
>早速ですが、数年前タイのプーケットにいたとき、屋台で飲んで、帰りしな何か食べて帰ろうという>ことになり、屋台をまた覗いていたら、現地の人が美味しそうにゆで卵をおかずにして、お粥を食べ>ているではありませんか、友人達とあれがお腹にもたれなさそうで良いということで、我々も現地人>が食べてるのと同じセットを指さして注文しました。
>このゆで卵は殻付きのままで、注文があると殻をむいて縦半分に切ってお皿ににせて来るのですが。
>この黄身が半熟状態で、お粥にぴったりする塩辛さなのです。
>さてこの茹で卵をどうやって作るかその時話題になりました。
屋台の人にも聞いたのですが、「でき>あがった卵を仕入れてくるので知らない」ということで。
>一番可能性が有りそうなのは、卵に注射器で濃 い塩水を注入するという意見。
>さてイタリアに帰ってきて早速実験しましたが、卵内の空気室分くらいの少量の食塩水は入りました>が、タイで食べた物ほど黄身は塩辛くなりませんでした。
>白身にはさして塩味は有りませんでしたが、黄身はかなりしょっぱいものでした。
>日本でも温泉地などでは(味付きゆで卵)が有ったようにもおもいます。
さて殻付きのまま、どうやっ>たら中の黄身に濃い塩味がつけられるか、ぜひこのコーナーで実験してみてください。
また、その後のmailで>これは僕が一番最初に出した案で、呼吸するくらいだから、卵の殻には空気の通る穴が無数にあるはず。
>濃い塩水に数日浸ければ浸透圧で殻を通して塩分は浸透 すると思い、これもやってみました。
>3日間(短すぎたのかもしれません)浸けて茹でて見ましたが普通のゆで卵でした。
フムフム、なかなか手強そうなたまごだ。
当然F&Fでも、塩漬け卵から実験に入った。
飽和食塩水に24時間漬け込んで、その後ゆでて試食してみた。


食塩水の中で、たまごが浮いてしまうから上から重石をして置いた。
丸一日たった後茹でて食ってみたが、全然塩辛くない。
これに対してこんな意見も頂いた。
>昔というか、少し前に作ったことがあります。
>ゆでたあとに、濃い食塩水に入れると、殻を割らずに味をつけることができます。
>これで味が付く理由が詳しく載っていた本を持っていたのですが、 見つかりません。
はい、これも実験してみました。
こちらの方は塩味が付くのですが、残念ながら黄身には味が付かないんです。
ゆで卵を冷やすときにたまご内圧が低下すると、食塩水が浸透するのでしょう。
そして..>塩味の卵ですが、似たようなものをテレビで見た事があります。
>見たのはカレー味のゆで卵だったんですが。
確か、朝にやってるような、おはよう番組で紹介して>たと思います。
>味付け方法は・・ そこでは企業秘密でした。
企業秘密..ですかあ。
つまり、黄身に味付けするというのは結構難しい事だという事かも知れない。
話は若干塩味からそれるが、鶏の餌に顔料を入れることによって黄身の色を変化させられることは良く知られている。
おいしそうな黄身の発色のために、色々工夫されているようだ。
そこで、鶏自体の餌を塩味にしたらどうなるのか?白身に影響することなく黄身だけに味が付くのか?それとも鶏がのどを渇かすだけなのか?或いは高血圧の鶏が出来てしまうのか?まさかこの住宅地で鶏を飼うわけにもいかないし、鹿児島の(妻の)実家のウコッケイを実験台にするのも気が引ける。
どなたか「こんな方法で作れますよ」って教えて欲しい。
くれぐれも「こんな方法で作れるかも知れないからやって見ろ」ってのは勘弁ね。
たまご実験は胸焼けの元なのだ..