台湾出張



急遽台湾に行く事になった。
急いで航空機を手配するが、この路線は比較的混んでいてほぼ満席状態である。
オマケにこの時期、旧正月明けと言うことで特に混雑している様子である。
何とか席を確保すれば後は飛行機に乗っているだけ…なのだが、行きは700Km/h程度しか速度が出ない。
帰りは1,000Km/hを超えるというのに、ジェット気流が邪魔をするのか。
その為もあって4時間ほどの時間を費やす事になるが、四国や九州鹿児島の上空など陸地の上を飛ぶ場面で晴れていれば、少しは暇つぶしが出来る。
プロペラ機なら低空を飛ぶので街並みも見えようと言うものだが、約1万メートル(帰りは1.25万メートル)上空からは集落や大きな川が目立つ程度。


写真はカメラ付き携帯(N504is)で撮ったVGAサイズのものを縮小している。
なので画質はこんなもの。

(空港)台湾は日本の遙か南というか、実は西表島のすぐ近くだったりするわけで、気温が高いのかと思ったらさほどではなかった。
あいにくの曇り空で時折雨も混じるような天気のせいだったのかもしれない。
私が行った場所は空港から車で1時間余りの場所にある"新竹"という所。
ここにサイエンスパークみたいな場所があって、学術機関や弱電関係(らしい)企業が集まっている。
地名その他は韓国と同じように英語表記が余り無い。
ただし中国語なので漢字を読めばおよその見当が付く所が韓国とは違う。
もっとも漢字が読めたからと言って、それを中国語で発音出来るわけではないので言葉は通じない。
ホテルなどでは英語と日本語が同じくらい使えると思う。


話が前後するが、空港を降りて入国手続きをするのに何と時間のかかった事か。
列に並んで延々1時間はかかっただろう。
無事入国出来たら、次は電話を捜す。


先に台湾に来ている人間や後から来る人間と連絡を取るために携帯電話を調達しようと言うわけだ。
携帯電話はノキアが圧倒的なシェア(に見える)で、最安値のモデルは空港で買っても999元(NT$,約\3.7位なので、日本円換算\3,700程度)である。
レンタル電話は6,000元の保証金は取られるが、1日辺りのレンタル料金は100元しかしない。
早速これを借りる事にして、番号入りSIMカードを買う。


コイツが350元なのだが、帰国時に調べてみると残高が388元あった(笑)何かサービスが付いてきたのだろうか。
余談になるが台湾はGSMとPHSが同じくらい使える。
通話料金等々はPHSが安いが、GSMプリペイドの場合でも毎分12元くらいだ。
欧州ではGSMがメインであり、GSM移動機を持っていればどこの国に行っても使用出来る。
米国の一部でもGSM移動機は使用出来る。
これらGSM圏の人が日本にやってきて驚くのは「何故日本でGSMが使えないんだ」と言う事。
日本では国際的に孤立した、旧NTT独自規格のPDCが猛威をふるっている。
世界の標準に反するのは信号方式だけではない。
周波数の上りと下りが逆なのである。
日本以外の国では移動機から基地局への上り信号の周波数が下りのそれよりも低くなるようにチャネルプランを作っている。
小型化や電池消費量を考えると、上り信号の周波数を低くするのが当たり前のように思えるのだが日本はその逆。
これは鎖国を狙った規格だとしか言いようが無く、全ての責任は旧電電公社にあると言えるだろう。
おそらく海外からの移動機事業進出を拒むために、様々な独自の仕掛けを築いたのだと思うが、それによって迷惑を被るのはいつもユーザだ。
まあVHS対βに代表される規格戦争あり、記録型DVDにしてもオーディオにしてもSONYの反乱はあったわけで…これと同じようなものかも知れない。


携帯電話は国内でも調達出来る。
ノキアなどはGSM移動機を、基本料金無し(通話料割高)タイプのSIMと一緒に売っている。
ただし価格的には国内で買うメリットはほとんど無い。
日本語圏で買いたいと言う事であれば日本で買うのが一番だが、価格に関しては海外で買う数倍から10倍はすると思って良い。
J-PhoneもモトローラのV66を\4,800で売っている(2003年3月31日まで)が、SIM ロックがかかっているのでJ-PhoneのSIMしか使えない。
ちなみに普通のV66は、国内価格4〜5万円らしい!これは着信時にも課金されるタイプなのでお勧めしない。
基本料金\570で発呼時料金もプリペイドSIMと同じ程度の料金なので、お得感はない。
ちなみにV66は3バンド(各国で使えるという意味では3バンドが良いだろう)でFM ラジオ付きだそうだ。
GSM移動機一般に言える事だが、連続待ち受け時間は短い。
V66でもカタログ上は50〜100時間の待ち受けと、2〜3.4時間の連続通話が可能となっている。


マトモな音質と小型軽量のGSM電話機を持って出張先に行き、夜にはホテルに戻った。
会社には自動販売機があって、缶コーヒーが10元だったがまずかった。
コーヒー色でコーヒーの香りのする砂糖水という感じ。
コンビニでペットボトル飲料を買うと、だいたい20元程度。
弁当類も多少売っていたが、巨大な肉(鶏肉か?)がご飯の上に乗っているようなシロモノが50元で売られていた。
街にはセブンイレブンなどが沢山あって、意外に多くの人が来ている。
ちなみにセブンイレブンの袋(緑色)は有料であり、1元取られる。
店員さんは日本と同じく、アルバイトと思われる若い人が多かった。

(喫茶店?)多いと言えば単車が多い。




中国と言ったら群れをなして走ってくる自転車を思い浮かべるが、それがそっくりスクータになったと思えばいい。
交差点などでは道路いっぱいに広がった数十台のスクータが、それこそ進路など無視して走っていく。
交通事情自体は韓国のそれに近いと思う。
無秩序の中の秩序というか、アレで良く事故が起きないものだと感心する。
歩道のない道路を歩くには相当気を付けないといけない。
道路脇には違法駐車の車両と、それの数十倍にもなろうかという違法駐車のスクータがあるので、人間は車道にはみ出して歩く事になる。
車道はスクータが群れをなして走ってくるし、そいつらは縦横無尽というか行きたい方向に吹っ飛ぶかのごとく進路を変えるので、人間は常に周りに注意していないと引っかけられる。
スクータには1人で乗っているケースも多いが、2人乗りやそれ以上(笑)も多い。
面白いのはスクータに乗っている人も、街を歩いている人も、花粉症用のような大きなマスクを付けている人が目立つ事だ。
おそらく排ガスから命を守ろうとする自己防衛なのだろうが、確かに2サイクルのスクータがあれだけ走り回っていたら、喉も痛くなるだろう。


自動車の方は、圧倒的に日本製が多い。
トヨタや日産が幅を利かせているが、たまに三菱製も見かける。
三菱製の車はどれも巨大なグリルガードを付けているからすぐ解るのだが、日本国内モデル以外でも安全性に対する認識は持っていないようだ。
台湾にカンガルーがいるかどうか知らないが、あの凶暴なグリルガードの端にスクータがひっかかって転倒する様子を想像するだけで恐ろしい。
日本車以外ではアメ車が多いが、BMWやBENZも走っている。
高速道路は100Km/h制限で、比較的交通量が多いためか制限速度を極度に超えて走っている車はいなかった。
台湾では日本で発行された国際免許証は効力を発揮しない。
従って、台湾で運転したければ台湾の運転免許証を手に入れる以外にない。
が、私は間違っても運転したいとは思わないな。



(ホテルのフロント)帰路はホテルからタクシーで空港まで行ったが、ホテル→空港までの料金の方が安いのである。
空港で乗るタクシーは"空港値段"に設定されているというわけだ。
いずれのタクシーも料金メータは付いていなくて、最初に規定の金を払うタイプ。
なお日産とボルボが最も安く、大型のアメ車などは高い値が付いていた。
少し早めに着いた空港で免税店などを見るが、土産用のお茶が1,000元以上したりして意外に高価な事に驚く。
空港はそれほど広くはないので、適当に見た後は航空会社のラウンジで暇を潰した。
帰りの航空機は遅刻客のおかげで出発時間が遅れ、成田に着いてから地上を走る時間が長くて(20分ほど走ったろうか。
飛行機は地上を走らせると遅い)参った。
狭い所に多くのゲートを作ったためか、飛行機はノロノロ運転で時に急なカーブを曲がったりと大変である。
早く国際線を羽田に持ってきて頂きたいものだ。