ツヤエキスパートとイオンコートを試す


年に一度のワックスがけペースだったのだが、今年は2回目である。
いつものように春先に塗布した太陽光コートの耐久性が良くなく、早々に効力を失ってしまったのだ。



思えば塗布後の雨の日に、撥水性が良くないなぁと思っていたのである。
能書きに偽りあり、か。

そこで季節の良くなったこの時期に再度コート剤を塗る事にする。
何を使おうかは迷った。
グラスガードを使えば1年近くは撥水性が保たれる。
しかし毎年同じでは面白くない。
そこでグラスガードの姉妹品のような存在であるツヤエキスパートを試してみる事にする。
実は以前にもこれを試そうかと思ったのだが、様々な理由により試していなかった。

ガラス系コート剤は使いきりのものが多く、他のコート剤に比較すると塗布回数辺りのコストが高い。
高額で高耐久は当たり前みたいな所があるので、この点でグラスガードやツヤエキスパートは効果持続性が高くないとダメだ。

なお車を置く場所の関係から、以前よりも雨がかかりやすくなっている。
この点でワックスに対しては過酷と言える。
逆にワックスが落ちにくい要因として、走行距離が月間平均50km程度であり雨中走行などの頻度も低い。
また使用頻度が低いので洗車回数も少なく、これもワックステスト上は有利に働く。

天候がパッとしない。
白い雲の向こうに黒っぽい雲が発生したりする。



ツヤエキスパートは塗布後数時間雨に当ててはいけない。
1週間程度は洗車もするなとなっている。
この時期突然のにわか雨などもあるし、どうしようかなと思った。
が、決行してみる事にする。

今回使用したツヤエキスパートは小型車用、これでも分量的には十分なのだ。
ボンネットの左(運転席側、写真だと右側)にはイオンコートハードシールドプレミアムを塗った。
この馬鹿らしいほど長い名称を正確に入力するのは疲れるので、この先はイオンコートと書く事にする。



ツヤエキスパートはグラスガードより拭き取り性が良くなったらしい。
確かにこの手のコート剤は拭き取りが少し神経質なのだが、慣れればなんと言う事はない。



イオンコートは多くの種類がある。
現在売られているものだけでも、

イオンコートエクセレント(水はじき効果抜群、油性タイプのコートWAX)7ヶ月耐久
スーパーイオンコートX(イオン+フッ素の超強力被膜)12ヶ月耐久
イオンコートタイプGツヤ(クリアカルナバ+高光沢イオン配合レジン)7ヶ月耐久
イオンコートタイプR防水(耐水ポリマー+新耐候型イオン配向レジン)9ヶ月耐久
イオンコートハードシールド(イオン配向レジン+フッ素ポリマー)7ヶ月耐久
イオンコートハードシールドプレミアム(硬質フッ素ポリマー)12ヶ月耐久

このほかにもラインアップから外れた品がホームセンターなどには置かれている。
これらの一体何が違うのだろうか。
品種を増やすと総売上が上がるのかな。

今回のイオンコートハードシールドプレミアムの購入価格は1,980円だったのだが、イオンコートハードシールドは980円で売られていた。
イオンコートハードシールドは7ヶ月耐久を謳っており、これはイオンコートエクセレントと同じだ。
12ヶ月耐久を謳うのはイオンコートハードシールドプレミアム(能書きは「イオンコートの定着技術に耐久性を高める硬質フッ素ポリマーを贅沢に配合」)、スーパーイオンコート(能書きは「イオン+フッ素配向レジン」の「超強力被膜は薄く硬い」皮膜がボディーを守る)だ。



ツヤエキスパートは晴れの続く冬場か、いつものように春先と言うか梅雨前の安定した日照りが続く時期が良い。
夏場はボディが熱くなっていたりするのでダメ、梅雨時は雨もあるし湿気が高いのでダメ、秋口は湿度が低くて良いのだが突然の雨には注意だ。

イオンコートは長ったらしい名前にはなったが、イオンコートエクセレントと見た目も臭いも変わらない。
塗った感じも変わらない。



拭き取りも簡単で、これも従来のイオンコートと変わらない。



スカイウエイブにも塗った。



ツヤエキスパートを塗った時は特にグラスガードとの差は感じなかった。
しかし拭き取り時には違いを感じた。
グラスガードの場合は付属の布、タオルのような布で拭くと虹色になる。
そのあとメガネ拭き的な布で拭き取るような感じなのだが、ツヤエキスパートはこのタオルで拭いただけで綺麗になってしまう。
拭き取りが簡単なのだ。

ならば、もっと時間をおいたらどうなるのか。
グラスガードは時間をおきすぎると拭き取れなくなる。
拭き取りムラが出来て、更に放置するとコンパウンドをかけなければならないほど強固な拭きムラが残る。

今日の外気温は25℃で、この気温だと乾燥時間は5〜7分が指定だ。



ツヤエキスパートには余裕があるので固まったらコンパウンドで剥がして塗り直せばいいだろう。
まずはボンネットで15分放置してみる。
が、これは簡単に拭き取れた。

そのままルーフは20分放置してみた。
が、これも拭き取れた。
拭き取りしやすい=落ちやすいなんて事はないだろうなぁ。
もっと放置実験しようかと思ったが、面倒になってやめた。

いずれにしてもグラスガードより格段に拭き取りしやすい。
艶は良い。
これがグラスガード同様で、写真では解らないがイオンコートとの差は歴然だ。
写真右半分がイオンコート塗布面、左側がツヤエキスパートである。



拭き取り実験で塗り直したりしたが、こんなに余っている。



スカイウエイブにはイオンコートを塗ったのだが、フロント部分のみコンパウンドでそれを落としてツヤエキスパートを塗り直してみた。



パールなのでこちらも写真では解らないというか、白い所が飽和してるし。
なおシグナスは面倒になったのでイオンコート塗布のままとした。

余ったツヤエキスパートなのだが、瓶の蓋を開けたまま室内放置実験をしてみよう。
ガラスチックなものが残るのかどうか。

前回までグラスガード塗布は人工照明の場所で行った。
蛍光灯などにかざしてみた方が拭きムラが解りやすいためだ。
今回は場所の都合で太陽光下で行った。
本当は夜を待って水銀灯の下でやった方が拭きムラが解りやすいのだが、仕方がない。

今後の様子はblogの方で報告する予定である。