VC

過去の雑記置き場


地図(9/1)
燃料(9/2)
お得?(9/3)
非常電源(9/4)
地図その後(9/5)
老人向け(9/6)
次世代(9/10)
新エンジン(9/8)
(9/9)
spam(9/10)
各社の思惑(9/11)
高い料金(9/12)
官僚支配(8/13)
北九州事件(9/14)
SUV(9/15)
渋滞情報(9/16)
サービス名称(9/17)
濃色系(9/18)
ハイエース(9/19)
覚えるもの(9/20)
アウディの場合(9/21)
子供を狙う(9/22)
変な比較(9/23)
渋滞情報(9/24)
冬商戦(9/25)
見解?(9/26)
SUV(9/27)
定額(9/28)
エクストレイル(9/29)
ブレーキ(9/30)


ブレーキ(9/30)
◆ 渋滞でトヨタの乗用車と並んだ。ふと見るとリアブレーキがドラムだった。ドラムブレーキなんて軽自動車位にしか使われていないのかなと思っていたので少し新鮮?な感じがした。FF車の場合はリア荷重が少ないし、そもそもリアだからドラムブレーキでもさほど不便はないかも知れないし、パーキングブレーキも共用出来るからコスト的に有利なのだろう。高速走行時からのブレーキングやダウンヒルでの連続ブレーキでは放熱性が問題になるかも知れないし、深い水たまりに入った場合などはドラム内の水が抜けにくく効きへの影響は避けられないとも思うが、でもコスト優先だから仕方ないか。

◆ 大径ホイール、それもアルミホイールならば放熱も助けられるのではないかと思う。ドラムブレーキ全盛の時にはドラムにフィンを付けたタイプなどもあったはず。ドラムブレーキの場合は自己サーボが働くので都合が良いと言えばそうなのだが、フロントのディスクブレーキとのバランスなどを考えるとフィーリングを良くするのは難しそうな気もする。これはチューニングカーなどで前輪のみハイパフォーマンスブレーキに交換したときも同じで、ともすると前後バランスが悪くなったりもする。

◆ ブレーキに関してはトヨタより日産の方が気を遣っているかなと思うが、大衆車と呼ばれるクラスだったら大差はないだろう。ドイツ車の場合は走行速度が高い場合もあるので日本車に比較するとブレーキは大型だが一般市販車の場合はそれでも素晴らしく良いわけではない。AMGなどだと6ポッドの大きなキャリパーと大径ディスクが装備されていたりするが、それでも300km/hあたりからフルブレーキングで止まろうとすればフェードこそ起こさないもののロータは真っ赤に焼けて、目一杯かなと言う感じになる。

◆ フェードを防ぐのに高温時の摩擦係数が余り落ちないパッドに交換するのはお手軽ではあるが、ディスクロータに対する攻撃性が強かったり、常温時の効きやフィーリングが悪かったりで難しい。旧ソアラの場合はトヨタもフェードの危険性を認識したのか、たしかマイナーチェンジ時にパッドの材質変更が行われたのではなかったかな。いずれにしても重要になるのはフロントブレーキで、リアに関しての負荷はそう高くはない。レクサスLSが4WD化したのも、フロントで回生ブレーキを駆動しないと回生効率が高まらないためだ。だからといってFFにするわけにも行かず(ホンダだったらきっとFFにしたと思う)苦肉の策が4WDなのかなと思う。もちろん4WDにして悪いこともないし、各種制御を駆使する現代の4WDは燃費悪化以外のデメリットはかなり抑制されているはずだ。FF化はそれが好きか嫌いかみたいな感じだし、まあタイヤの減り具合とか細かなことを言えば色々あるが、タウンスピードでおとなしく乗る限りFFとFRの差はそう大きくはない。ステアリングを切りながら加速するとかすればFFっぽい感触が伝わってくるが、それが嫌でなければコストメリットもあるFF化も悪くはない。



エクストレイル(9/29)
◆ またまたSUVの話である。日産は7年ぶりにエクストレイルをモデルチェンジした。時代に沿ってと言うわけでもないだろうが全長を14cmも引き延ばして荷室を拡大、コストアップになるターボモデルを廃して2.5リッターエンジン搭載モデルとした。この手の車両には低速トルクこそ大切で、その為には大排気量の低速エンジンか過給器が似合っている。実際エクストレイルの2.5リッターエンジンも2千回転で最大トルクの9割ほどを発生するように仕立てられているから、ピークパワーのみを追求したエンジンより使いやすいとは思う。が、過給器付きエンジンのパンチにはかなわないと言ったところだろうか。

◆ エクストレイルって余り売れていないのかと思ったのだが、輸出は意外に好調なようだ。その為か高速安定性も加味されたと言い、最高速度は何とか200km/hに届くと言うから(その速度での走行安定性はともかくとして)頑張ったのだろう。サスは悪路でのグリップを稼ぐためにストロークは長く、アライメント変化こそ大きいがそれなりに出来上がっているようだ。ストロークが長く柔らかめの足回りは乗り心地の点でも日本人好み?であり、OEMだから性能がどんなものだか解らないが一応ザックス製のダンパーも装備している。
CVTも作動ノイズがさほど気にならず、エンジンルームも変なカバーもなく整備製も良さそうだけれど、FFベースの横置きだから狭苦しいと言えば狭苦しい。面白いのは外装の塗装で、日産の言うことには軽度の擦り傷ならば自分で復元するという柔軟性を持ち合わせているようだ。このあたりもオフロードユース、しかも輸出メインで誤魔化しがきかず、室内にしても天井まで水洗い可能な硬質プラスチック製など結構ホンモノ風じゃんと思わせる設計だ。当然ながらシートも洗浄可能なビニール張りで、これが日本のユーザに受け入れて貰えるのか否か。

◆ インパネ周りもメータをでっかくして年寄りも乗れるように、じゃなくて悪路走行時の視認性にも気を遣ったといった所か。室内はさほど広くはないが、全長4.6m弱はオフロードでも扱いやすいはず。ま、日本の都市部で乗るような車ではないが、デカさと豪華さを追求したようなSUVよりも硬派な感じがして面白そうだ。とは言ってもじゃあ乗りますかと言われても困るかも。アウトドア趣味な人だってオフロードを走る機会など少ないだろうし、車なんて走らせてナンボの世界なのでやはりこの車をこの車らしく使える人は限られるのではないだろうか。そうは言ってもそこそこ(国内でも)売れているようなので日産的には嬉しいだろう。

◆ 安っぽい車を安く売るのとは違い、ビニールシートの車をそれなりの価格で販売し、しかもそれがそこそこ売れるのは意外でもあるが、この手の車を知っている人が多いのかなとの驚きもある。そう言った人たちは他人の畑を踏み荒らしたり、進入禁止の河川敷に踏み込んだり、あるいは海岸の砂浜を占領するようなことはしないと思う。



定額(9/28)
◆ 従量制では稼げない時代。有線通信業者が数年前に口にした言葉だ。インターネット接続だって、ダイアルアップの頃にはISP代が従量課金されていたのである。
それが今は定額になり、速度が上がっても接続料金はさほど高くなっていない。移動体通信事業でいち早く音声通話の定額制を取り入れたのはWILLCOMであり、それまで加入者を惹き付けることが出来なかった同社は定額制を武器に加入者増をはかった。そして準定額と家族間完全定額を行ったSBMも純増数を稼いだ。もっともvodafone時代にもLOVE定額などはあったわけで、新規加入者を引き寄せる効果こそなかったものの既存加入者はLOVE定額を便利に使ったはずだ。LOVE定額のために市街地などではトラフィック増が顕著となり基地局設備の増強を余儀なくされたことは余り報道されていないが、当時の接続データがSBMの準定額導入の貴重な資料になったのは言うまでもないことだろう。

◆ ドコモは10月からPC接続時のデータ定額制を開始する。
HSDPAでの接続定額はEMが行っているが、その加入者は月間2万増程度。サービスエリアが限られるだけに安価とは言えない月額料金を負担する個人ユーザは極めて少ないのと、通話機能がないことも状況を厳しくしている筈だ。ドコモの料金設定は微妙で、データ通信を余り利用しなければ月額4,200円でEMより安く、しかし目一杯通信すれば10,500円の上限に張り付く。これはauが始めたダブル定額のような感じ。来年度には通信速度も7.2Mbpsになると思うし、そうすると割安感が出てくるかも知れない。ドコモのずるい?点は、このデータ定額は通常の契約のオプションではなく、新規契約しなければいけないという点にある。何故かと言えば、それは紛れもなく加入者数に反映させたいからだ。たとえばの話し、音声契約とiモード契約を分離したら、おそらくドコモの加入者数は2倍近くにまで膨れあがるはずだ。それこそ音声契約は安くして割引も効かせ、データの方は別契約で割引体系も別なんて事だって出来る。2in1を使えば両方に電話番号だって割り当てられる。

◆ 加入者が減れば株主は黙ってはいない。かといって料金を下げて収益率が悪くなっても株主は怒る。結局の所通話や通信料金以外の所で儲ける仕組みを確立しなければ衰退の道をたどるのは必至なのだ。その一つが金融業であり、これは各社共に手を出している。或いは自社内ネットワークでの課金代行。Blogの方にも書いたがD2Cと共同で行っていると思われる詐欺的広告もそれの一環だ。幸いにしてドコモの株価は下がったとは言ってもSBMほどの急激さはなく、KDDIも同様に下がってはいるが3社の中では最も下げ幅が小さい。加入者が増えながら株価が低迷するSBMは、低額誘導で収益率の悪化を嫌気されているのだろうか。加入者数はドコモの1/3程度なのだが利益は1/5しか出せていない。非常電源を持たない基地局や地上系ネットワークの簡略化、レピータの多用などでコストダウンを行ってはいるが、それでも基地局あたりの加入者数が少なければそれらのランニングコストや償却費用は重くのしかかってくる。果たして孫さんの錬金術は携帯電話事業でも発揮されるのだろうか。



SUV(9/27)
◆ 先日も書いたが国内各社のみならず海外メーカもSUVに力を入れはじめている。この理由として北米市場でミニバンの需要落ち込みが顕著となり、それに代える形でSUV需要が高まっているのだからだとか。国内市場がどうなるのかは未だ見えてこないが、日産トヨタ共に従来車をモデルチェンジしたり新型車を発表するなど、もちろんこれは北米輸出も十分に考慮した結果なのだろうがついでに国内でも売っちゃえ的なマーケット拡大を狙っているのだと思う。
BMWもX5をモデルチェンジし、ミニバンからの乗り換え組を狙うべく3列シートを装備した。結局の所ミニバン購買層は多人数乗車にメリットを感じているわけだから、それがSUVには乗れないと言うことになると売れ行きにも影響が出る。日本と違って車の大きさを余り気にしなくて良い米国では、3列シートを装備するために少々(約20cm)全長が伸びても気にならないのではないかと思う。

◆ 新しいX5は直列6気筒の3リッター272馬力エンジン搭載モデルと4.8リッターV8の355馬力エンジン搭載モデルがあるが2トンを軽く超すボディーに3リッターは厳しいかも知れない。室内は前記の通り3列シートの7人乗りだが、7人乗った状態での荷物スペースは200リッター程度しかなく、レジャーに7人で出掛けるのは不可能に近い。シートを倒せばそれなりに荷室容積が増えるのはミニバン同様だが、3列目シートを倒した状態でも500リッターちょっとの荷室スペースである。荷物や人を運ぶための車としての性能はミニバンに劣るのは当然と言え、そもそもバンとは屋根付き貨物車両の総称である。なので人間を運ぶための車にバンと付けるのは何だかなぁと言うことでF&Fでは単にワンボックスとかワンボックスワゴンなんて表現を使うことも多いのだが、とにかくそれらの荷室容積よりは少ないと言うことなのだ。

◆ その代わりに得られるものはある。一応SUVと付いているのでワンボックスに比較すればずっとマトモな操縦性や悪路走破製がある。米国にどの位悪路があるのか知らないが、日本同様舗装路をピカピカに磨いたSUVが走っているなんて場面も多いのではないのだろうか。
そんな都市部のSUV乗り、多くは若者だと思うのだが、デカくてメカニカルな感じがして、無骨で格好良いというのが選択の理由かも知れない。正当派?SUV乗りだと滅多に使うことのない補助灯を沢山付け、ハイトの高い大径タイヤを履かせ…みたいな感じ。日本人ユーザになると趣が異なってきて、先日も書いたが(どうせ悪路など走らないからという理由になるのだろうが)大径ホイールに超扁平タイヤが格好良いと思われている感じがする。私個人的には車の特徴を出す方向でドレスアップしなければチバラギ仕様と変わらないと思うんだけど。

◆ いずれにしても、若者が何らかの車に興味を持つようになると自動車販売台数的にもメリットはあると思う。ただ、購買層の主になっていると思われる30代、40代の人々がシティーオフローダになるのだろうか。最近では、低燃費のコンパクト車両に乗っていることで環境意識をアピールするみたいな所もあるらしいわけで、そこにデカい車を持ってきて興味を示すのか否か。



見解?(9/26)
◆ 8月にSBMは公約どおり4.6万基地局を整備したと発表した。これに関しては様々なページで議論されているしF&FのBBSでも熱い?(暑苦しい?)議論というか主張をされている方もいた。SBMの4.6万基地局は、基地局数が3.3万で中継局が1.3万である。一方公約を守ったドコモは基地局が約5万となっている。これで話は終わりなのだがSBM派?な人はこれは気に入らないらしい。
中継局は基地局と同じなのだから基地局数が4.6万になったと表現して欲しいのである。F&F的見解としては総務省の免許が基地局と中継局を明確に分けているのだからそれに従うのが良いのではないかと思うのだがSBM派な人はそれが気に入らない。確かに一般的な呼称として中継局だろうが基地局だろうが、ひっくるめて基地局と呼ぶことに異論はないし、そもそもそれらを明確に分けたって一般の人には解らないばかりか、基地局数自体どうでも良いのである。

◆ ただし一般の人より遥かに多くの知識や経験を持った人にご覧頂いていると思われるF&Fでは、それを明確化しても良いのではないかと思うのだ。それにSBMは当初基地局のみをカウントして数を公表してきた。しかし公約実行が不可能になったと見られた時期からは、急遽中継局を基地局数に含めてカウントし始めた。いつまでも達成できない基地局建設、決算発表の場で突っ込まれるのも突っ込む側もそろそろ疲労してきたこの時期に4.6万達成しましたと宣言すれば双方共に楽になる。メディアなどは、それがインチキだと言うことはすぐに見破るだろうが面倒だからあえて突っ込まない。(と、思う)つまり、これで丸く収まったと言うことだ。
だがいつもの悪い癖で孫さんは調子に乗っちゃった。KDDIが15年かけて建設したのと同じ数の基地局をウチは1年ちょっとでやったんだぞ!凄いだろうと自慢して見せたのである。

◆ この意味のない比較は孫さんの得意とする所で、一見すると納得してしまうような感じの話ではあるが、よく考えると全然意味がないことに気づく。燃費グッズ屋や健康食品屋の手口と同じで、例えば健康食品などビタミンBはニンジンの150倍!とかと宣伝するわけだが、ビタミンB(B1)を比較するならば枝豆でしょう、みたいな感じ。そしてニンジンと比較されるべきはビタミンAなのである。でも、何も知らない人が聞けばニンジンの150倍とは凄い!と思う。基地局数にしても、勢いのあるauが今までかけてやってきたことをSBMは1年ちょっとでやったのか!凄い!!と思わせる手口だ。もっともドコモと比べたら宣伝にはならないし、WILLCOMと比較してもダメ。そもそもauは2.5万基地局の整備に15年をかけたのではなく、800MHzでサービスを行うauは2.5万局しか必要がなかったからそれだけの整備をしただけなのだ。一方のSBMは基地局+中継局合わせて4.6万局だがエリアカバレッジはauに遠く及ばない。

◆ 実際孫さんはSBMのネットワークは貧弱だと認めており、au並、いや、ドコモ並みのエリア展開には更なる投資が必要になるだろう。ドコモにしても5万基地局+プラスエリアでの800MHz利用を持ってしても地方部ではまだまだエリアは完璧とは言えない。ドコモがいくらmova並のエリアになりましたと言ったところ、使えないものは使えないのである。でSBMはドコモの6割しか基地局が無いのだからエリアに難があっても仕方がない。SBM的にはエリアに難があっても加入者が増えているのだからそれで良い的な考え方もあると思うし、営利企業の考え方としてそれは間違っていない。何せ利益ベースだとSBMはドコモの1/5しか無い訳なので無駄な投資(基地局投資が無駄とは言わないが)を省かなければやっていけないし、次世代通信に対する投資も出来なくなってしまう。



冬商戦(9/25)
◆ ドコモの夏は世間の秋などと呼ばれ、夏モデルと言って宣伝しまくり端末が秋に発売されたなんて事の多かった同社だが、最近の夏モデルはちゃんと夏前に発売されている。冬モデルはドコモの自信作、GSMやワンセグ機能を標準搭載するというのだが、ワンセグって今でも人気があるのだろうか。と言うのも、ワンセグ受信機能内蔵モデルが他のモデルより売れているという話を聞かないからだ。905iに合わせて新サービスも発表されるが、まあドコモのやることだから加入者を惹き付けるパワーにはなりそうにない感じ。このままシェア低下が続けば少しは焦るのかも知れないが、いや、役所意識が抜けていないから焦らないかも。実際、今のところ料金に手を付ける気はないという。料金を下げれば株主が怒り、下げずに加入者が減ってもそれは同様。純増数が少なくても、多少純減したとしてもドコモの利益はSBMの5倍もある。ネットワークその他はスケールメリットが出るので加入者が多い方がお得になる。

◆ auは単独では純増トップを守っているが、ツーカーのマイナス分を含めたKDDI全体としてはSBMに負け続けている。ドコモよりむしろKDDIに焦りが見えるのは、それだけ事業を大切にしているからなのだろう。それでもMNP開始前の目標としていたシェア30%はほぼ達成な訳だから凄いことだ。今後2GHz帯の整備に金がかかり続けるのが痛いところだとは思うが、家族間定額のウワサも出始めているので年末商戦に向けて、或いは春商戦に向けて何かをやってくるかも知れない。料金をいじるか否かだが、SBMに対する負けがさほど大きくない時点でそれを行う可能性は少ないのではないだろうか。SBMは見かけ上の料金は安いが普通に使えばauとさほど変わらない。もしもauが料金体系をいじってSBM風な事を行うと、ARPUが下がってしまって厳しくなるはずだ。それはシェアが大きいからであり、ドコモもこれは同じ。

◆ SBMは絶好調だといえる。企業向けとかは殆どタダで配ってはいるが、安定的ユーザとなりうる企業にサービスを惜しまないというのは正しいと思う。auにしてもWILLCOMにしても企業ユーザにはスペシャルな契約条件を出しているのだから。SBMで気になる点と言えばY!の契約数が余り伸びていない点か。2台目需要であればこれは納得なのだが、それだとARPUが上がってこない。ただ、勢いに乗ることは極めて大切なことなので損して得取れではないが今のペースで行かないと失速したときが怖い。他社のように新サービスは出てこないが、出てきたとしても割賦販売で端末を買った人たちは買い換えが簡単ではない。エリア整備も進んでいないが、端末やエリアを余りいじることなく純増が確保できればそれに越したことはない。充分な加入者を獲得した上で次なる手を打っても(今の勢いならば)何とかなると思う。おおざっぱに言えば、猶予は後2年近くあるわけだ。しかしその時までに他社並のエリアやサービス展開が出来なければ解約されてしまうと思う。特に二台目需要だと解約される可能性が高く、なので何とかメインとして使って貰えるように、2年の間にシステム作りをしていかなければいけない。SBMは今年度でPDCの受付を終了し停波に向けて梶を切る。PDCが無くなればランニングコストの面で楽になる一方、巻き取りに失敗すると加入者を失ってしまう。かといってインセンを積み増すと資金繰りが苦しくなる。これはKDDIのツーカー巻き取り、ドコモのPDC巻き取りにも言える事だが、PDC停波によっても加入者は動くのではないだろうか。



渋滞情報(9/24)
◆ 地図の話のその後である。ゼンリンのiアプリ地図とカーナビの渋滞情報を見比べながら使ってみた。渋滞の表示される路線はゼンリンアプリの方が多く、カーナビの情報より確度が高い印象だ。ただし絶対と言うことはなくて渋滞表示がされていても、そこが渋滞していないというケースもある。もう一つ気になったのは表示そのものに関してだ。この点ではカーナビの方に分があって、上り線の渋滞なのか下り線なのかが解りやすい。ゼンリンアプリの方も拡大表示にすれば解るが広域地図だと解らない。カーナビのVICSと違って自分のいるエリアから遠く離れた場所の詳細情報を見られるのもメリットだ。これはカーナビでも携帯電話網などを使った通信機能を有するものであれば可能。BENZのカーナビが(地図を見る事そのものが)ウルトラ使いにくいので、それと比較すればゼンリンアプリはとても便利に感じる。

◆ 渋滞と言えば有明(首都高速道路湾岸線の千葉行き方向)で、何故ここが渋滞するのだろうかと観察してみた。確かに有明合流の後は上り坂になっているのだが、渋滞はその手前で起こっている。ここは都内方面からの合流もあるのだが、普通の合流よりは混んでいる印象だ。その理由として湾岸線を走行している車の進路変更があると思う。合流が左から行われるので合流してこない中央や右車線に車が移動してくる。空いた道路での車線変更は何と言うことはないが、走行車両の多くがトラックである湾岸線でこれをやると後続のトラックも車線変更を強行するトラックもかなり速度が落ちる。場合によっては後続トラックが一旦停止しなければ割り込みトラックとぶつかってしまう。しかも無理矢理割り込んでいるので車線も塞ぐ。これが何度も何台ででも行われるから渋滞は必然となる。もしもこの前後数キロの区間を進路変更禁止にして取り締まりを行えば(取り締まりが行われなければトラックは黄色車線は無視する)渋滞緩和になると思う。

◆ 今月初めの台風の日に首都高速を走ったのだが、さすがに強風の中とあってトラックは速度を出せない。
しかし何とでも先に行きたいトラックは、ふらふらしながら50km/h程度で右車線に出てくる。左車線のトラックも強風にあおられているのでより左に寄るのだが右に出たトラックも速度が出せずに追い越しが出来ない。だったらおとなしく左側を走っていればいいと思うのは普通の人で、右側に出たトラックドライバーはそれは許せないのか、延々右車線を走り続けていた。これには左側にいたトラックも良い迷惑だろう。プロとは呼べないようなプロドライバが危険な事故を起こすとか飲酒運転するなどは後を絶たず、そしてそんなドライバーは渋滞の引き金にもなっている。盆暮れ正月の渋滞要因は高速道路に不慣れなサンデードライバーが多いのだが、いずれにしても迷惑で危険だ。しかも当人はそれを危険だとも迷惑だとも思わず、ともすると「他の人も同じ事をやっている」などと言い出すことだろうか。



変な比較(9/23)
◆ 怪しげな商売がある。燃費グッズなどはその代表的なもので、燃費が運転状況や道路環境でいくらでも変化するのをいい事に、これを付けると2割燃費が良くなりますみたいな売り方をする。これは明らかに詐欺なので購入者に訴えられると業者は負けてしまう。そこで効果がなかったら返品に応じるとしてトラブルを防いでいる訳だ。それでもまだ燃費グッズは売れている。
携帯電話の電池長持ちシールも以前は売れていた。これも明らかなる詐欺で、製造メーカの代表者が「効果がないことは最初から解っていたが、面白いように売れたのでやめられなかった」とメディアに語った。電磁波防止シートにみたいなものもあった。これを携帯電話に貼ると電磁波を中和してくれるとか何とか。もしも効果が本当だとすると、電磁波が出入りできないケータイと言うことになってそれは常に圏外になることを意味する。

◆ ドコモの広告も詐欺的だ。「無料」の文字が躍るが、無料=お金を払わなくて良い意味ではなくお金を払った人には無料でおまけを付けますよという事だ。これは広告主がドコモなのではなく広告配信業者がドコモなのだが詐欺的商売に荷担しているという意味で同罪だ。まさにspam業者が「広告主に頼まれただけでその内容や配信先は広告主の責任」と言い逃れするのと同じで、弁解は苦しいだろう。雑誌や新聞に詐欺広告が出されると掲載メディアの責任が追及されるのと同じだということを、おそらくドコモは解っているはず。でも広告料が欲しいから少々ヤバくたって配信してしまう。これには電通とドコモグループが作った広告会社であるD2Cも深く関わっている。こんな事をやっている一方で信頼や安心をアピールする姿は滑稽に映る。ま、自動車会社も環境だ何だと言いながら排ガス規制強化には真っ向から反対しているわけだけど。

◆ SBMのアナウンスも嘘だらけだ。最近では基地局を4.6万に増やしました宣言だ。何と!総務省の免許数が3.3万しか無いのに基地局数は4.6万だという。孫さんがドコモを超えると宣言したのは良いが、いっこうに進まない基地局建設に言い訳が苦しくなり、もう何でもいいや的に中継局やホームアンテナも含めた数に勝手に変えた。この時点でドコモのいう基地局数(基地局免許の与えられた局数)とSBMのいう基地局数(基地局数免許の数と中継局免許の数を足した数)の定義が異なったので比較は意味をなさなくなった。そして更にKDDIが15年かけて整備した基地局と同じ数をSBMは1年でやったぞ、凄いだろと言い出した辺りは恥の上塗りに近い。システムも仕様も条件も違うものと比較して優位性を語るのは詐欺の常套手段で、燃費グッズにしても燃費の計測条件が一定ではないデータを比較して効果を謳う。孫さんの言うような比較をするならば、au+ツーカーの基地局数となりSBMが1年で増やした基地局数よりKDDIの方が多い。逆にauにだけ目を向けるとすれば純増数3ヶ月トップは嘘ということになる。純増数ではKDDI(auの純増分ツーカーの純減分を引いた加入者数で比較)と比較し、基地局の話だとauと比べるのだろうか。常に自分たちが上に見えるように、自分たちに都合の良い比較しかしない、出来ないのが現在のSBMであり、それが悲しい現実なのだ。



子供を狙う(9/22)
◆ シニア向けケータイは売れるけれど子供向けケータイは売れない。しかし事業者として子供を取り込むことは必要だ。何故ならば今は小学生だったとしても、やがて中高生のアクティブユーザになってくれるからである。トヨタ車の若者離れが囁かれ、これにトヨタは困っている。若者がトヨタ車に乗らないと言うことは、それら若者が大人になったときにもトヨタ車を選ばない可能性があるからだ。若者にこそトヨタの良さを植え付けなければならないというのが同社の考えである。
携帯電話の事業者も自動車メーカも変更するのは簡単だ。携帯電話にしても今や継続利用期間によるメリットは薄まっているし、それこそ販売店に行って「これください」と言えば良いほど。しかし使っていればその事業者に慣れる。料金体系にも端末にも。なので子供に使わせることには一定のメリットがある。

◆ ドコモのキッズケータイを始めauなどは時間割を待ち受け画面に出来るようなモデルを発売するが今ひとつ盛り上がらない。子供としては、大人のケータイを使いたいという願望があると思うし、別に大人向けだからと言って操作性が違うこともないし小学生でも高学年になれば大人より機能を使いこなしているかも知れない。確かに小学生の低学年などだとメニューがひらがなで出来ているなどの機能が必要かも知れないが、それだけで子供向けというのも芸がない。中年向けにしても同様で、表示文字拡大機能などは今売られている端末の多くに実装されていると思う。なにも中年向けを買わなくても良いわけだ。でもらくらくホンは売れている。

◆ 子供向けの移動機ではなく、子供向けのサービスは各社が提供している。と言ってもフィルタリング機能がメインになっているだけなのだが、総務省の意向もあって各社共に導入済みだ。これもフィルタなので完全とは言い難く、ドコモのキッズiモードなどに設定するとiモードネットワーク内の限られたサイトにしか行けなくなるので全く面白くないというか使えない。これこそ小学校低学年あたりをターゲットとしたモードではないだろうか。まあ親にしてみればその方が安心と言うところはあるだろうが、でもパケット代を使おうと思えばどんどん使えてしまう点には注意が必要だ。

◆ 学校によっては防犯のために携帯電話や防犯ブザーの携行を推奨しているところもある。事業者的に安全性を強調するような売り方は難しい(犯罪を肯定するようで)所だが、学校内で携帯電話が自動的に使えなくなるような機能も出来ないことはないと思う。子供用ケータイはGPS機能が付いているので、完全とは言えないがそれの測位によって学校内での通話やメールを制限する。もう少し大がかりにすれば、例えばFelicaなどを使うことも出来るだろう。中高生になると授業中でも携帯電話をいじっているのだと言うから、この辺りの制限機能は役立つに違いない。ま、中高生ともなるとそんな機能はさっさとディセーブルにしてしまうからダメか。教室内に携帯電話妨害機を設置した方が良いな。これらも電波法に抵触するアフターマーケット製品ではなく、事業者が設置するようにすれば良いのではないだろうか。



アウディの場合(9/21)
◆ トヨタもBMWのバルブトロニックを真似ているが、アウディもこれを簡略化したようなシステムを積むエンジンをA6に搭載した。BMWやトヨタがバルブリフト量とそれに伴う作用角を連続的に変えるのに対し、アウディ方式であるアウディバルブリフトの名称で呼ばれるこのシステムはインテークバルブのリフト量を2段階に切り換える。パワー領域では2つのバルブは最大リフト量の11mmが与えられるが、部分負荷域では片側のバルブが2mmリフトでもう片側が5.7mmリフトになる。リフト量制御によって実質的なカムプロファイルが違って見え、結果としてミラー寄りの動作になるというが、私としてはリフト量制御による渦流増大で未燃焼部分を低減するようにも見える。それは二つのバルブのリフト量が違う事からも思えることで、吸気バランスを崩して渦が起きやすい状態を作って居るのではないかなと。なお燃料噴射はFSIなので遅閉じミラーでも燃料が吹き返さないようなセッティングは可能だと思う。

◆ このエンジンがいかに効率的なものであるかに関して、アウディでは低フリクション設計などを加え、従来型エンジンより10%の燃費低減を果たしたとしている。このエンジンは軽く、しかもバルブリフト量制御はシンプルで信頼性が高いとは同社の弁。確かに軽いと評判のBMW製直6エンジンと同程度に仕上がっているし、リフト量の連続可変を行わない分カム周りの構造は多少簡易化されているとも言える。燃費がカタログ値で10%しか良くなっていないところを見ると、このバルブリフト量制御の恩恵は少ないのではないかと想像する。
例えば直噴化しただけでも多少のカタログ燃費向上効果はあるし、その他の低フリクション設計でも効率は改善されているからだ。バルブトロニックなどが実用燃費であまり従来型車と変わらなかったところを見ると、おそらくアウディの新エンジンも特筆すべき燃費データは得られないかも知れない。ちなみに10・15モード燃費は9.3km/lと4WDと言うことを考えれば良い数字になっている。ちなみにBENZのE250は10・15モード燃費のカタログ値が9km/lであるから、それより排気量が大きく駆動損失も大きいことを考えれば決して悪くない燃費だと思う。

◆ 今後バルブリフト可変エンジンは流行るのだろうか。おそらくコストがかかって製造管理が面倒な割に高価の少ないこの技術は一般化しないのではないかと思う。今は各社が使い始めているが、本家BMWがやめる方向に向かっている位なので明るい未来が待っているとも言いにくい。バルブリフト量可変はともかくとして、作用角可変範囲がもっと広がるなどの機構が開発されれば燃費メリットがより大きく出せるとは思うのだが、そんな事が出来るのならBMWがとっくにやっているでしょうと言われそうだ。つまり、リフト量で吸気制限をする限りポンピングロスは発生するわけで、ミラーサイクルに持っていこうとすればリフト量はどうでも良いからカムの作用角(というかバルブタイミング)で出力コントロールを行わなくてはいけない。この辺りも電磁制御も含めて理屈の上では可能なのだが、信頼性や加工性や組み立て製やコストなどを考えると未だ手が出せない状態なのかも知れない。



覚えるもの(9/20)
◆ PCを使うようになって字が書けなくなった。というか、字を書く機会がほとんど無いのでそのうち鉛筆の握り方すら忘れてしまうのではないかと思うほどだ。一体漢字を忘れた代わりに私は何を覚えたのだろうか。もう一つ忘れたものと言えば電話番号だ。電話機にメモリ機能がなかった頃は電話番号を記憶していたものだが今はメモリ任せになっている。プッシュホンが出来た当時は局側に電話番号をメモリする仕組みだったので、メモリ番号に対するメモリ内容を覚えておく必要があった。例えばメモリの01番は○○さんとか。やがてディジタルデバイスの発達と低価格化、液晶表示器の低価格化によってメモリには電話番号のみではなく登録先の名称が登録できるようになった。

◆ 携帯電話でもmova初代の頃からカタカナによる名前の登録が可能になったのではないかと思う。その後漢字登録が可能になるなど機能向上が続くわけだが、電話帳のパーソナル化というか様々な機能を採り入れたのはauではなかっただろうか。当時ドコモ端末が名前と電話番号とメールアドレス程度しか記憶できなかったのに対し、au機だと誕生日だったり住所だったりが登録できて凄いなぁと思ったことがある。
今ではどの端末でもそれらが登録できるのに加えて任意のメモ蘭があったり写真が登録できたり、住所情報がGPSデータで登録できたりする。私などは電話帳機能を本来の使い方ではなく、忘れてはいけないデータの保存庫としても活用している。PDA派ならばそこに様々なデータを入れておけるだろうが、私はPDAを持ち歩かないので携帯電話がその代用だ。メモ程度ならばメモ機能を使うとかも出来るのだが、電話帳機能は項目数が多くて入力可能文字数も多く、また自動バックアップなどもあるので安心感も高い。

◆ こうして私は漢字を忘れ、電話番号を覚えることをしなくなった。いわゆる手書きの住所録なども使うことが無くなり、その意味ではペーパレス化が進んでいる。予定などに関しても手帳に書くのではなく携帯電話のスケジュール機能を利用する。これは私だけではなく多くの人が行っているのではないだろうか。会議などに出ても、何か予定の告知があるとみんなが一斉に携帯電話を取り出すなんて場面も見る。こうしたスケジュール等々の管理機能を強化しようとするとそれ用のアプリとか何だとかという話になってくるのだが、アプリを立ち上げたりしないままササッとスケジュールにアクセスできないと使い勝手が悪い。
NEC移動機の場合は待ち受け時にカーソルを日付表示の所に持っていけばスケジュール機能が起動するしカレンダ表示を使っている場合はそこでクリックしても同じように機能する。

◆ 折りたたみ携帯電話を開けるのが面倒だという方は意外に多いのだが、スケジュール機能や電話帳へのアクセス手順が解りやすくないとこれらは使いにくくなってしまう。メニューの奥深くにあるとかだとそこまで操作する事自体が面倒とか。電卓に関しても同じで、なので私は自作(改造?)iアプリの電卓を待ち受け画面に貼り付けてある。これもNEC移動機の特徴なのかも知れないが、Windows画面のデスクトップにアイコンを貼るように、そこにアイコンを置いておけば起動の手間は相当省ける。



ハイエース(9/19)
◆ 知人がハイエースを買ったのだそうだ。何故ハイエースなのかって、別に誰が何に乗ろうと関係はないのだが、彼に言わせると「今度のハイエースはフロントマスクが電車っぽくて良い感じ」なのだとか。うーん、確かに電車っぽいと言えば電車っぽいのかな、四角い感じだしフロントウインドウの面積が余り下方に伸びていなくて狭い感じだし。別に彼はハイエースを使うような仕事をしているわけではなく、純粋にパーソナルカーとして使うはず。確かにアウトドア派と言えるのでキャンプやスキーに行ったりすることは多いのだろう。でも、だったらアルファードでも良いんじゃないのと言うと巨大なFF車なんか乗る気はしないし、横転しそうなほど柔らかいサスは乗りにくいよと。そう言われればハイエースは今時のトヨタ車としては珍しいFRレイアウトなのか。4WDだったらFFベースでもFRベースでも似たようなものかと思うのだが、拘り派に言わせればここも違うのだそうだ。

◆ もう一つは室内の広さで、全長5.4mにも達するハイエースは「大抵のものは積める」そうだ。この辺りが商用車と乗用車の違いかも知れず、コミュータなら15人も乗れるんだゼと言われた。それでいて車重は1.8t程度だそうで、無駄なものがないとデカくても意外に重くならないんだよとは彼の弁だ。汚れたら荷室に水をかけて洗っちゃうようなヤツなのだが、買って最初にしたのは「カネかけてボディーコートしたよ」だ。訳を聞くと、最初は愛着もあるけど結局はトラックだから洗車が面倒で、乗りつぶすまできちんと洗車なんかしないし、だから汚れが付きにくい方が良いと思ったのだそうだ。彼の場合は駐車スペースに恵まれていて普段はFitか何かに乗っていたはず。だからこそ割り切って商用車?を買えるのかも知れない。

◆ 確か最初に会った頃はSUVに乗っていて、やたら黒煙を吐いて(吐かせて)乗っていたイメージがある。では何故SUVをやめたのかというと、SUVでなければ走れないような所に行かないし、それより荷物が積めた方が楽しいのだとか。そして狭い道などにはいるときには四角いボディーの方が楽だし、SUVの場合は左サイドが見えないので左折時の巻き込みなんかがちょっと怖いと言っていた。左側が見にくいのはワンボックスでも同じように思えるのだが、ボンネットがない(短い)分だけ視界が良いのだろうか。そう言えば最初にAクラスに乗ったとき、左が見にくいな、後ろが見えないなとは思った。たぶん車の後ろに子供が居たとしても見えず、そのままバックしてしまうことがあるかも知れないと思ったものである。

◆ キャンプ道具?にも拘りを見せる彼は、テントはどこそこのメーカが良くて云々とか言っていた。発発も持っているがキャンプに行くと発発はハイエースの荷室に入れて排気管を延長して外に出しておくそうだ。それは、キャンプ場などは凄く静かなので発発の音が結構気になるし他のキャンパーに迷惑だし、もし他のキャンパーが騒音を出していたらオレも嫌だしねと、意外に気を遣う一面を見せていたけれどそれが普通なのかな。



濃色系(9/18)
◆ 一時期は白や銀などの淡色系車が増えていたのだが、ここ最近はまた濃色系が売れ始めているのだとか。濃色系は手入れは大変だがワックスがけなどをすると艶が蘇って非常にやりがいがある。洗車の度にワックスを掛けたくなると思う方も多いのではないだろうか。
艶が出るからキズも目立つわけで、人工照明の下などで見ると洗車傷というか細かなキズが沢山見えて嫌になる。確かにザイモールなどの艶特化系ワックスを掛けると艶が消えて綺麗になるが、何週間かすればそのワックスも落ちてしまうので細かなキズが目立ってくる。ま、これの繰り返しが濃色車を綺麗に維持する為の作業になるのだと思う。

◆ ○○コートみたいなコーティングもあるし、確かに効果は認めるがキズが防げるかと言えばそうではない。ワックスやコーティング皮膜の厚さは微々たるもの(200nm〜500nm程度)で、キズの深さの方がそれよりも大きい。表面硬度が上がるとか摩擦が減るからキズ自体が付きにくいのだという理屈もあって、確かにそれはそうだと思う。が、やはりキズ防止効果にはあまり期待しない方が良いと思う。以前にも書いたことがあるが塗装系のコーティング?透明な、極端に言えばニスのようなものを塗装してしまう手法があって、これは塗装なのでコーティングとは比較にならないほどの厚い膜が塗装を覆う。この膜が丈夫で透明感があれば見栄えも良いし耐久性も(塗装だから)十分だろうし言うことはない。なのだが修理の際の再塗装時が問題だという。コート剤を剥がすのが大変なため、ぼかしながら塗っていくことが出来なくなってしまう。例えばドア一枚をそっくり塗り替えるのなら良いのだが、そうでない場合は(コート塗装の上に一般塗料が乗らないため)困るそうだ。

◆ コーティング系というとポリマーシークなんてのが有名だっただろうか。私は初代SLの時にこれを行った事があった。当時は今のようなディーゼル規制もなかったので雨の日に都内に行こうものなら水あか付きまくり(塗色が白だったので目だった)だった。ポリマーシーク加工後半年くらいは水あかも汚れもかなり付きにくく、白色だったので艶自体がどうなのかはよく解らなかったが、それなりの効果はあった。ただし日が経つにつれて効果は減少し、施工点の話だとメンテナンスをすれば効果は蘇りますよと言うのだが、その費用と効果のバランスに納得が出来なくてやめてしまった。その後は普通にワックスを塗っていたが、ポリマーも適当な時期に落ちてしまったのだろう。ワックスを塗る上での障害にはならなかったから。

◆ コーティング屋で使われるものというか、宣伝が多いのがガラス系だろうか。撥水性のものもあれば親水性のものもある。薬液販売をしているところもあればしていない所もある。ま、この手のものは使ってみなければ解らない類だし、燃費改善グッズと同じで宣伝用に(個人を装って)ホームページを立ち上げる位のことはするかも知れない。F&Fでは過去に太陽ポリマーを評価しているが、この記事にウソはないので念のため。こちらのページでもテストが行われているので参考になると思う。太陽ポリマーのページを見ると新たなコート剤なども増えていて、極楽ポリマーなんてのもあった。果たして使った人が極楽なのか、沢山売れて販売店が極楽なのかは解らないが、見ていると使ってみたくなるが、私は基本的には撥水性のものが好きである。撥水状態で効果の有無が解る(親水性のものでも分からないことはないが解りにくい)し、水玉の水玉感?が好きだから。ただし塗面のことを考えれば親水性の方が良いと思う。水玉がレンズになって塗面が焼けてしまうと二度と元には戻せない。



サービス名称(9/17)
◆ 携帯電話の料金体系は解りにくいと言った孫さんは、日本一解りにくい料金プランを作って見せた。料金プランもそうなのだがサービス名称も解りにくいと思う。
ドコモの場合はiモードとかiメールとかiチャネル(これは待ち受け画面上にニュースなどを自動配信するサービス)iショット(写真付きメールの総称)とかプッシュトーク(いわゆるPTT)、その他にも電話帳お預かりサービスだとか何だとか、色々ある。SBMの場合はライブモニタ(iチャネルみたいなもの)、ホットステータス(登録者の状態?が解るような、auのハローメッセンジャーの一部分みたいなもの?)サークルトーク(PTT)など、説明がないとなんだか解らないようなサービス名になっている。それが少でも解りやすくと言うことか、日本語を使ったサービス名になると共にドコモの[i]よろしく[S!]を付けてみましたみたいな感じになった。例えばサークルトークはS!一斉トークとかライブモニタがS!速報ニュースとか。ま、これがどの程度の速報なのかは解らないが、新サービスの追加と共に解りづらさを増す名称の日本語化は高齢化社会に有り難いこと?なのかも知れない。

◆ 各社共に同じようなサービスを行っているが、同じ名称にならないししない。これは自動車に搭載される機能でも同じようなもので、今や一般的な名称となったABS(アンチロックブレーキ)もホンダはALBと呼んでいたのではなかったかな。で、車を買いに来た人がホンダ車にはABSが付いていないのかと落胆したなんて、笑い話のような事を言われた時期もあった。
今各社がバラバラに呼んでいるのがESPだろうか。これは車両横滑り防止装置などと訳される機能で、ベンツはABSとASR(スキッドコントロール)を統合化したものをこう呼んでいる。同じ機能も今や様々な自動車に搭載され、トヨタ製ESP製造メーカであるアドヴィックスはこれをESCと呼びましょうねと言ったのだがトヨタはVSC,ホンダはVSA,日産はVDC,マツダやBMWはDSC,BENZやフォード、ボッシュはESPと呼んでいる。

◆ 商標の問題とかオリジナリティを出したいとかの理由はあるのだろうが、一般名称がハッキリしないものは解りにくいし呼びにくい。写メールだってvodafoneの呼び方であって、ドコモユーザに「写メール送ってくれる?」と言っても「そんな機能付いてないよ」なんて意地悪されるかも知れない。同じように三菱ディーラに行ってDSCは付いていますか?なんて聞いても「申し訳御座いません、ASCなら付いているのですがDSCは残念ながら…」なんて、いや、そうは言われないだろうけれど面倒で分かりにくい話だ。そこからするとCVTは各社共にCVTで良かった良かったみたいな話になる。トヨタはCVTで日産はCVSで三菱はMCSだとかだったら、やっぱり解りにくいと思う。

◆ 携帯電話のサービスの場合はその内容が同一とは言い難いところがあるので一般名称になりにくい事情があるかも知れない。オマケにフルブラウザはドコモが商標登録した(どうなったのかな?認められたのかな)し、ホットスポットだって同様だ。フルブラウザやホットスポットなんて一般的に使われ始めた頃だったのだから、それを商標として認めちゃうのはどうかと思う。ちなみにSBMは料金プラン名を商標登録しているはず。他の事業者もおそらくは似たようなもので、だからSBMがドコモの料金プランを真似るにしてもそっくりそのままの名称は使わない。そのうち各事業者のサービス対応表なんてのが出てくるのかな。ドコモで言うフルブラウザはauではPCサイトブラウザですよ、みたいな。



渋滞情報(9/16)
◆ 渋滞情報と言えばラジオなどでお馴染みの日本道路交通情報センターがある。これは1970年に設立された天下り団体で、警察庁や国交省の天下りを受け入れているものだと思われる。情報収集は各道路管理機関などからのネタが基本になっていると言うから道路に設置されたカメラや警察に入る事故情報、その他全国に100箇所以上ある(それしかない?)監視所からのデータが基本になっている。交通情報に関しては民間運営のものなどもあるが、おそらく一般の人に最もなじみの深いのが日本道路交通情報センタではないだろうか。この道路情報システムをオイシイと思ったのかどうか知らないが、1990年に当時の建設省が音頭を取ったのがVICSセンタである。こちらは積極的な渋滞情報の収集と走行車両からの情報を受けて渋滞情報を提供するというシステムを取った。

◆ 高速道路には2.5GHz帯の電波ビーコンが、一般道路には赤外線を使ったビーコンが設置され、その数は高速道路で3千箇所程度、一般道路だとその10倍くらいだそうだ。何故ビーコンの種類が複数になったのかは、このVICSを巡る利権争いの過激さが物語っている。道路情報を得ようとするドライバーは、くだらない利権争いの結果2種類のビーコン受信機を買わされるハメになったのである。VICS情報はFM放送波を使用するものとビーコンによるものがあり、ビーコンの方が周辺地域の情報が早くて正確だとの話もあるが、実際に使ってみた感じでは、そう大きくは変わらないような感じがする。VICSの渋滞検出は超音波センサによるものが多く、このセンサの下に駐車車両があったりすると情報に誤差が出る。

◆ FM放送はその地域の放送局ごとに伝送内容が異なるので他地域の情報は(例えFM電波が届いていても)配信されないか、或いは密度の薄い情報になる。そのため一部メーカの純正ナビでは携帯電話などを利用した情報取得を行えるようになっている。先日書いた携帯電話用のゼンリン地図アプリもVICSやJARTICの情報によって渋滞表示を行っているとのこと。これの確度に関しては又後日書くが、広域情報を得ようとするとFM放送でもビーコンでも中途半端になってしまうと言うことだろうか。もう一つは時々刻々と変化する交通状況にどの程度対応できるかだ。一時的な、例えば不慣れなドライバーが右折できないために渋滞が出来たようなケース、その車が右折して10分もしたら渋滞が解消されたような場合に、VICS情報はどの程度の確度になるのだろう。

◆ 赤外線ビーコンの双方向通信機能を利用した特定区間の通過時間による道路状況の把握に関しても同じで、短い区間の情報の累積値ならば確度も高いと思うがある程度の区間の通過時間だけを見ても混雑箇所の特定には至らない。では短区間の通過時間を測定できるほどセンサが多いのかと言えば否であり、PHSの基地局数よりずっと少ないセンサで何が出来るのかという話になってしまう。これに関して、高速道路以外も無線ビーコンを双方向で使うようなシステムを採用すれば、交差点ごとにビーコンポストを設置するような事も出来たはず。どちら方向からその交差点に入ったのかはナビに報告させればいい。



SUV(9/15)
◆ 一時期は凄く売れたSUVだが、その後は通常ペースに戻ったというか、要するに売れなくなった。しかし最近また少しそれが売れ始めているという。ワンボックスからSUVに乗り換えるユーザも多く、SUVの売り上げは上昇気味だそうだ。トヨタもそんなユーザをねらってか7人乗りSUVのバンガードを発売する。日産も長らく放置状態?だったモデルの見直しなどでこのマーケットをねらう。バンガードはこれまでのハイラックスなどトラックベースと違って乗用車的?というかカイエンやX5などの路線で行ってみましたという感じだろうか。もちろんこのサイズなので悪路走破性はさほど犠牲にはなっていないと思う。RAV4が出たとき、知人がこれを買って悪路を走って足周りを痛めてしまった。ディーラに持っていくとサービスは「お客さん、この車で悪路はやめてくださいよ」と言ったそうだ。格好はSUVでも部品は乗用車と変わらないのだから、ヘビーデューティーを求められても困ると言うことだろう。ランクルなどはV8を乗せました!みたいな感じで、SUV界のセルシオ(当時)ですって感じで売っていた。私はパジェロには乗ったことがあるのだが、あの剛性が無いというか今にも分解しそうな振動と言うか、いやはや乗用車とは(当たり前だが)全く違う世界なのだなと実感した。たぶんランクルだったら乗り心地も上品に仕上がっているのではないかと思うし、サスのストロークを稼がないと悪路走破性が良くならないので、比較的ふんわりした感じにはなっているはずだ。

◆ ワンボックスカーを低床化して乗用車チックに持っていき成功したのはオデッセイだが、まさか低床化したSUVなんて事にはならないだろうな。世の中には改造したシャコタンSUVってのも走ってはいるが…シャコタンよりも数が多いと思われるのは超扁平タイヤと大径ホイールの組み合わせだろうか。これも悪路を走らないのならば成立しそうではあるが、だったら何のためのSUVなの?って話になって、行き着く先はRAV4、おおっ、そう言うことか。格好だけSUVなら良いわけだ。なんて事を書くとホンモノのSUVファンに怒られそうだが、トヨタモデリスタでは早くも大径ホイールにシャコタンキットを出したというのだからやっぱりね、みたいな。自称ホンモノのSUV乗りは一時期のSUVブームの時も怒っていた。SUVなど必要ない連中がSUVに乗り、他人の畑や河原を踏み荒らして問題を起こすから肩身が狭いと。ま、ヤツの場合は林道というか山道というか、こんな所を車で登れるんですかみたいな道無き道を上がって行っちゃったりする訳で、まあ山小屋?のご主人には重宝がられているようなある意味特殊な趣味の持ち主なのだが。

◆ ワンボックスカーの燃費に嫌気がさして小型車に乗り換える人も多いというのに、4WDだと燃費は期待できないだろう。車重もあるし空気抵抗も大きいし。そう言えばディーゼル改造SUVに乗っていた人間が高速燃費は全開で5km/l位だとか言っていた。ま、その人の場合は燃料増量で全開走行中は「後ろがよく見えない」ほどの社会悪車に乗っていたのだけれど。でも全開で160km/h以上出せると言うからそこそこパワーも出ていたのだろう。



北九州事件(9/14)
◆ 生活保護の打ち切りによって何人もの死者を出したり、或いは生活保護が打ち切られ生きていけないから刑務所に入りたかったと放火をした人が居るなど、いわゆる北九州方式と呼ばれる弱者抹殺事件は数多くある。
生活保護受給者が死ぬ度に市は目標達成が近づいたと喜ぶというのだから酷い話だ。景気悪化と共に全国の生活保護受給世帯は増えているが、北九州にあっては減少こそすれ増加は許されない。まずは水際作戦で、生活保護の申請用紙を渡さない。申請用紙がなければ申請自体が出来ないのだから効率的である。申請用紙を貰うには弁護士同伴で行くのが良いらしいが、そもそも弁護士費用にだって困っているはず。一旦やむを得なく申請用紙を渡して受給が開始されると、そこには更なる試練が待ちかまえている。

◆ 入院中の患者などが生活保護申請を行った場合はやむを得ない事情というか、そもそも公立病院だと金を取れないと困るから一時的に生活保護を認めるという感じか。だがその人が退院すると、退院したのだから働け、生活保護は不要だという用紙にサインしろと福祉事務所から人が来て説得、いや、脅迫を行う。悪質なヤミ金融よりしつこいと言われるこれら福祉事務所員の攻撃に、嫌々ながら生活保護受給辞退のサインをする。当然働けるような状態でもなく働き先もないのだからこの人は死ぬしかない。こうして毎年のように餓死者が出ているのが北九州市の姿なのだ。最近では「おにぎり食べたい」事件があり、小倉北福祉事務所の菊本誓所長が刑事告発された。

◆ この事件にしても福祉事務所は事実と異なる説明をしていて、受給者本人の意志で生活保護の打ち切りが申請されたのだから知らないもんね〜と言っている。横浜市などでも福祉切り捨てや区役所の横柄な態度と住民サービスの悪質ぶりは目に余るものがあるが、北九州となると自治体が人を殺してしまうのだから恐ろしい。しかも自分たちには何ら責任がないように装うのだから、これは計画的犯行であり悪質だ。おそらく奴らは受給者を一人でも少なくすることが社会のためであると思っていて、働かないヤツはさっさと死ねばいいとまで言われた受給者もいるそうだ。もちろん福祉事務所側はそんなことは認めない。我々は住民のために力を尽くしているとか何とか綺麗事を並べる。これは役所全般に言えることで、以前に書いたように役所に行くときは録音装置を携帯しなければ、後になって「そんな事は言っていない」とか何とか誤魔化されたあげくに住民が悪者にされてしまう。

◆ 今後高齢化が進み、税金が値上げされ、公共料金が値上げされると生活困窮者は増えてくるだろう。自治体は自分たちが無駄金を使うには福祉を切り捨てなければならないとの意識の元で弱者イジメは加速する。学校教育などでもイジメ問題が表面化してきているが、そもそもは国が、自治体が住民イジメを率先しているのだから仕方ないというか何というか情けない。そして我々はこんな下らない人種を税金で食わしてあげているわけだ。我々の税金で食っている奴らが人間の命を何とも思わないような行為を行っている。もちろんだからといって何でもかんでも生活保護すればいいと言うのではない。屁理屈役人は状況が不利になると訳の分からない事を言い出すが、まあそれが特徴みたいなものだから仕方ないか。



官僚支配(8/13)
◆ ここ何年かの出来事で官僚と戦ったと言えば田中真紀子大臣VS.外務省官僚で、これは官僚の勝ち。先日戦いを挑んだのは小池百合子大臣VS.防衛省官僚で、まあこれは引き分けかなあ。小池百合子議員はコウモリみたいな人なので、常に強い側に付く。自らの政治理念で動くと言うことは余りないようで、どちらが得なのかが最大の判断理由になるのだろう。と言うことは、あの時点で防衛省と戦うことがお得だったわけだ。そして次なる戦いは(たぶん)舛添要一大臣と社会保険庁になるのだろうか。族議員というか自民党内部からは「実際に業務を行うのは社会保険庁の職員なのだから、彼等に働きやすい環境を作ってやらなければ年金改革は行えない」みたいな事も言われているそうだ。
桝添さんにしても社保庁の内部事情には疎いわけで、当然ながら職員より多くのことを知っているわけではない。なので職員は大臣を馬鹿にする。この傾向は議会と知事にも当てはまって、宮崎県議会と県知事とか長野県とかでも同じような事が起こる或いは起こりそうになった。ただ宮崎の場合は県民からの異常に高い支持率が議会を動かしたというか、小池百合子議員ではないが知事の意見に反対したら選挙で落とされるという考えが働いた。問題は役人は選挙で選ばれているわけでもなければ首になることもないと言うことだ。

◆ 社保庁職員にしてみれば大臣なんて時期が来れば変わるわけだし、たいした仕事はしない飾りみたいなもの。
それに比較すると公務員は重大刑事事件でも起こさない限り首にならない。責任を取る必要もない。病欠しても給料は貰えるし、そもそも全国400万人の公務員が一斉に反旗を翻したらアンタは落選なんだよと笑う。そういわれて協調路線に転じる大臣が多いから官僚支配は変わらない。桝添さんは果たしてどうなのだろうか。
仕事をしないヤツは左遷するとまで言ってはいるが、田中真紀子大臣の時のように職員が全く言うことを聞かなくなったら全員の首を切れるとでも言うのだろうか。というか、そこまでしないと腐った公務員対策は出来ないと思う。公務員にとっては(全ての公務員が悪いとは言ってませんよ、少ししか)例え大臣がそう言ったところで色々なものを盾に反発すれば何とでもなる程度にしか思っていないはずだ。それは、今までがそうだったしそれで(奴らにとっては)何の問題も無かったのだから。

◆ 横浜市でもあったと思うのだが、市の財政が赤字だろうが何だろうが手当を増やせとか何とかとデモみたいな事をやる。奴らにとってみれば財政なんて全く関係のない話で、例えばこれが民間企業であったならば売り上げ低下や利益率の減少は直接的に従業員に跳ね返ってくる。しかし公務員の場合は国の赤字が増えようが地方の借金が増えようが関係はない。自治体が破綻したらさっさとやめて他の自治体にでも行けばいい。
たぶん公務員の多くは(その業務それ自体にたいしてという意味ではなく)植木等の役柄よりも無責任男かも。ただ、公務員が公務員の中にいるとそれが普通になってしまうので感覚自体が麻痺していると思う。議員にしてもそうで、立派な公約を掲げて当選した1期目はマジメに頑張る気持ちもあろうが、様々な「お得なこと」を覚え始めるとマジメに仕事をする気にならなくなる。



高い料金(9/12)
◆ 昨日の話の続きである。EMは日本の携帯電話料金は高いとした。以前はSBMが同様のことを言っていたが今は言わなくなった。EMは当時のSBMと同様に米国の携帯電話料金と比較して見せたが、今や旧態化したと言っても良いGSMと比較して何だというのだろうか。
日本の携帯電話料金が高いのならば、自分たちで安価に誘導すれば良いと思う。EMとしては、ドコモのローミング費用が嵩むから通話料を下げられないと言うが、だったら自前でネットワークを構築すれば良いではないか。確かにローミング費用が下がれば通話コストは安くなる。ローミング費用の適正化はNTTの網解放と同じく必要なことには違いないのだが現時点ではEMの勝手さにしか思えない。自前でネットワーク展開を行い、その上で何かを言うのならば解るのだがドコモに依存しながら文句を言うのは格好悪いと思う。しかもドコモの接続費用はauのそれより安いのである。当然ドコモもこれに対しては反撃し、自分たちの力で(免許割り当ての通り)全国展開してはどうかと切り返した。

◆ iモードネットワークに関してもEMはそれを使わせろ的な発言があった。ここまで来ると言っていることがメチャクチャで、これも自前で作るのは負担が大きいから他社のクローズドネットワークにアクセスさせろと言っているような感じだ。これに対してドコモは当然ながら反対の意見を述べた。キャリア独自の付加価値部分でもあるiモードネットワークを解放するのはおかしいと。EMはやっと加入者が10万人を超えたところであり、とてもではないがビジネススケールには達していない。一つは音声サービスに対応していないところであり、もう一つはエリアカバレッジの問題だ。都内などでは現在の加入者数でも通信速度が落ち始めているエリアもあり、加入者増に対応するための設備投資も更に必要になる。
こうした設備投資を行う中での米国2G携帯電話並みの価格を、実際にEMは導入できるのだろうか。

◆ 参入するまでは携帯電話料金は高すぎると被害者意識が強かったが、いざ参入してみると意外に儲からない、いや、設備投資にどんどん金を食われていく現状を見て密かに細かな部分で値上げし加害者化したSBMを見ていないのだろうか。EMのデータ通信料金もGSM並みの速度でリミッタをかければ今より安く出来ると思う。SBMも日本は何故GSMをやらなかったのかと場違いな事というか、無知をさらけ出していたがEMも似たり寄ったりかなという印象だ。

◆ 既に完全定額を実施しているWILLCOMは、通話を定額化しても充分に採算ペースに乗ると言う。加入者が増えれば更に収益は高まるだろうが、500万弱の加入者でも黒字を出せるのはインセンティブモデルに頼らない(全く頼っていないわけではない)収益構造を実現したためだという。よりマーケットの大きな中国市場との交流が行えれば事業的にはかなり楽になるだろうし、金のかかる次世代PHSに関してもより現実味を帯びてくるはずだ。



各社の思惑(9/11)
◆ モバイルビジネス研究会の様子は既に報告されているとおりだが、各社の思惑が交錯するというか事業を規制?しようとする事の難しさみたいなものを感じる。焦点はインセンティブ、SIMロック、MVNOの3点になるが、インセンティブ販売制度に対しては既存3事業者(ドコモ、au、SBM)は概ね反対のようだがニュアンスはそれぞれ異なる。ドコモはインセンティブ規制をするならそれでも良いと前向きな姿勢を見せながらも、料金体系の見直しなどやるべき事が多々あるので早急にこれを行うことが出来ないとした。auは端末メーカや販売代理店の収益を保護しなければならない点や、代替期間を長くする事による新サービス導入への障害をあげた。SBMはインセンティブ規制に賛成かと思いきや、自由競争に任せるべきで何らかの規制を行うことは良くないと強く反対する意見だった。これがインセンティブ規制に反対なのか規制そのもの(内容によらず)反対なのかはよく解らないが、規制に強く反対するのが、おそらく本来の企業の姿ではないのか。

◆ SIMロックは解除はインセンティブモデルと密接に関連しているが、各事業者特にドコモなどは端末メーカに開発費名目で多くの金を払っている。従ってたとえインセンティブゼロだとしても、ドコモ製の端末を他のネットワークで使われるのは困るわけだ。
建前的には音声通話やSMSはネットワーク間で互換性が保たれているが、日本の携帯電話事情を見るとネットワーク依存の通信が非常に多く、例えばドコモの移動機をSBMで使ったとしてもメリットはなく、この点に関してはもう少し議論する必要があるのではないかとした。KDDIは世界でも少数派のcdma2000を使っていることがこの場合のメリットとなり、資金回収が担保できるのならばSIMロック解除に異存はないと、他の事業者に比較すると前向きだった。
SBMはSBM用端末が売れなくなることを懸念してか、0円で売られている端末を海外に持って行かれて高額で売られてはたまらないと反対の意見を示した。スーパーボーナスで買いながら、一度も料金を払わずに海外に持ち出されるのではたまらないと、未だに横行している外国人グループによる端末詐欺?を例にした。またドコモとは同方式であるが互換性のないauが(SIMロック解除で)有利になり、公平性が保てないとした。

◆ MVNOに関して、SBMは国による規制には反対と言いながらもドコモにだけはこれを強制しても良いとし、その理由としてSBMのネットワークは貧弱でありMVNOには耐えられないがドコモなら耐えられると。また毎度の事ながら800MHzが無いことに対する不満を爆発させた。いくら基地局を増やしてもまともなネットワークにならないのは800MHz帯を持っていないためだと言うが、これに対してドコモは、ドコモもKDDI(の前身)もSBM(の前身)も同時期にスタートしており、文句を言うならJ-PHONEかDPに対してでしょうみたいな意見を述べた。座長も、EMが800MHz帯をよこせというのならば話も解るがドミナントが言うべき事ではないと窘める一面も。孫さんは苦笑しながら「気持ちはチャレンジャー(新規事業者)だからと誤魔化したが、かなり格好悪かった。確かにこの発言を聞く限りSBMは全くの素人だと言える。企業や企業間競争のあり方に関しての発言のキレが良かっただけに、やはり畑違いなんだなと思った次第。



spam(9/10)
◆ 日本のspam対策として行われた特定商取引に関する法律の改正は全く意味のないものだった。と言うことは以前から言われていた訳なのだが、政府のやることだからこんなものだろう。spamには未承諾広告と表示しろと言ったところで、それを表示している正しいspamは全体の1%以下だという。そもそもspam発送事業者はマトモではないのに、ドロボーに自首しろと言ったってはいはいと聞かないのと同じ事。
この原因として罰則が甘いとか取り締まりを行わなかった罪は大きいはずだ。例えば東京都のディーゼル排ガス規制にしても、取り締まりを行うぞと脅しがあったからDPFなり何なりをみんなが付けた。でも最近は取り締まりが行われていないので、地方から来たトラックは黒煙をまき散らしながら走っている。

◆ 同じ事がspam送信業者にも言えるはずだ。それこそ送信業者を特定しようと思えば出来るわけだが、それをしなかった。例えばspam送信者には罰金最大10億円とかにして、その罰金は全て経済産業省に入る特定財源にしますよと言ったら役人は目の色を変えて取り締まりを開始するだろう。確かにspam送信者が捕まった事もあったが、それでも未だにspamは来る。私はメールアドレス変更によって膨大なspamから逃れたので最近の国内spam事情というか、どんな風にそれが送られてきているのか見る機会が減った。
確かに他のアドレス宛にはspamが来るのだが、受信数自体が少ないので今ひとつ傾向が読めなかったりする。

◆ spamには殆どの場合URLが記されている。メールアドレス集めかなと思うような、本文と返信先だけのものもあるが少ないと思う。このためURLの書かれたメールを遮断するような仕組み(しかも怪しげなURLのみをドコモの場合は遮断しているようだ)も携帯電話事業者などは使っている。幸いにしてF&FのURLはそれを書いても通過できるようで、情報配信メールは(少なくともドコモには)正常送信される。ただし他の事業者も同じかどうかは解らない。URLが書かれている事で無条件排除としているとF&F情報メールは受信できないはずだ。サイトの宣伝をするためにはURLを書かねばならず、そのサイトの管理者も一緒に捕まえてしまうようなシステムでも効果は上がると思う。メルマガ偽装spam(ライブドアがやっていた)だろうが何だろうが、送信者と共にそれによって利益を得るサイト側にも罰を与えた方が良い。というか、多くの場合はエロや出会い系サイトの管理者自体がspamerと化しているわけだから同じなんだけど。

◆ メルマガ偽装は最近減ったと思う。堂々と特定商取引法違反spamを送っても捕まらないのだから、わざわざメルマガ偽装などする必要はないというのがspamerの考え方か。逆に宣伝メルマガを読ませようとする所もあり、楽天などはそうだ。何かを購入するとデフォルトでいくつかのメルマガや宣伝メールを受け取る事になっている。しかもそのチェックを外すのは下の方にあるから解りにくい。もちろん一旦購読モードに入ってからも解除は簡単にできるが、さすが楽天という感じ。



(9/9)
◆ 段ボール肉まんとか偽装牛肉とか、食品に対する安全性は信頼に値しない感じがする。偽物を本物と偽って売った方が儲かるからそうするわけで、これは食品などに限らず何でも同じだ。偽物ではなくて本物風に加工した肉もある。ペッパーランチのステーキは霜降り加工肉と表示されていて、確かに見た目はそんな風だし柔らかさ?もまあまあだ。霜降り加工肉とは赤身の肉に牛脂をインジェクションするもので、当然の事ながらコストはかかるがホンモノの霜降り肉よりはずっと安くできる。おそらくみる人が見れば、或いは食べればインジェクション加工肉だと解るのだろうが、普通の人は単なる安いステーキ位にしか思わないだろうからそれで良いと思う。

◆ 加工肉と言えば吉野家を忘れることが出来ない。吉野家はおよそ人が食べられないような固い肉を、高性能ミートテンダーを使って食用に加工した。このミートテンダー無くして安価な牛丼は生まれなかったと言われたほどのものなのだそうだ。固い肉だろうがすじ肉だろうが食えるように加工してしまえば食用になる。もしかしたら革靴だって食えるように出来るんじゃないのと思うんだけど。
挽肉となると材料はもっとテキトーで良いはずで、それこそ偽装牛肉みたいな事も簡単だろう。高級な?挽肉はそれなりだが、スーパーでパックに入っている挽肉の原料は一体何かなと思うと、もしかして変なものも入っているのかなと思うと食欲が失せる。そんな方は挽肉機を買ってきて自分で挽肉を作ればいいが、元になる肉に高級品を使うとウルトラ高価な挽肉が出来ちゃう。ま、最近は挽肉を作り、様々な材料を混ぜて腸詰めまで自作してしまうと言う方もいるようなので、安全でホンモノを求める人は多いのかも知れない。

◆ 加工肉でも、元の形が残らないほど細かく砕いたものを再成形するようなものもある。身近なところではサイコロステーキなどがこれだ。挽肉よりももっと細かくした肉を、それこそ木目調パネルを作るがごとく赤い部分と白い部分を巧みに組み合わせて自然な肉風に成形するのだ。これはインジェクションよりも安く作れるが筋が全くないので食べると成形肉であることがすぐに解ってしまう。なので一口で食べてしまえるようなサイコロステーキへの加工が行われるのだろう。この成形肉にしても、更に加工技術が進んですじ肉を適度に混ぜてバインダにしたりサーロインステーキ風に脂身の部分を付けたり出来るようになればよりホンモノに近づくはず。もしも高級牛肉の価格が今の5倍くらいになったら、高級牛肉風加工なんてのが出来るかも知れない。偽物食品にしてもへたするとホンモノとたいして価格が変わらなくなってしまうと言うのだから、それなりの加工にはそれなりのコストが必要なのだ。特にイクラなどは漁獲量でコストが大きく変わるのでリスク商売かも。ちなみに偽イクラは食べただけではホンモノと区別が付かないほどだとか。ただし湯の中に漬けてもタンパク質が凝固しないので色が変わらない。いや、よりホンモノに近づけるためにタマゴの白身を加えてみましたなんてのがあるかも知れないけど。



新エンジン(9/8)
◆ トヨタ版バルブトロニックとも言えるバルブマチック機構を搭載した3ZR-FAEはボクシーに搭載された。ボクシーはタウンエースをベースにFF化を図ってコストダウンを行うと共に乗用車化したワンボックスカーである。適度なボディーサイズで8人を収容できるボクシーとノアはトヨタワンボックスの中でも比較的売れている方ではないだろうか。この車達のモデルチェンジを機に可変バルブリフト量の新エンジンが搭載されたわけだが、今ひとつインパクトに欠けるというか宣伝していないというか、そもそもワンボックスだから燃費を求める類でもなければパワーや操縦性云々でもなく、むしろ低速トルクだとかコンパクトさ(エンジンルームはギッシリで、ぶつかったら車両火災の危険が大きそう)をアピールしたかったところだろう。

◆ 車両自体は特に何ということもなく、みにくいセンターメータを未だに使っているのかと感じた程度。ハイグレードなモデルにフルオプションだと価格は300万円を超えると言うから意外に高い。最廉価版は200万以下なので、この値段なら許せるかなと言う感じだがろくな装備は付いていないかも。この手のワンボックスは顔つきが悪い方が売れるというわけで、ボクシーもあえて不細工を気取ってみましたみたいな感じ。問題のエンジンは158馬力を発生するが特に目立つスペックでもない。トランスミッションはトルクコンバータ付きのCVTで、エンジンや駆動系のノイズは大きめだという。約1.6トンの車体を軽快に動かすためかスロットルを少し開けるとガバッとトルクが立ち上がる設定は顕在で、このセッティングによって購入者は凄くトルク感があるような錯覚に陥る。が、そのままエンジン回転数を上げていっても高まるのはパワー感ではなくノイズだけというのは他のトヨタ車と似たようなものだ。

◆ サスペンションはこの手の車にしては固い方らしいが剛性の不足は否めず4つのタイヤがバラバラに向きを変えるようで落ち着かないと表されている記事もあった。この点は室内寸法優先設計なので致し方ないところだと思う。そもそも貨物車的な発想によって室内寸法を最大限に取った車だから、それに乗り心地や操縦性まで求めるのは筋が違う。問題の燃費だが、これは走り方次第なので何とも言えないとは思う。だが特別良いという評価はかなり少ないようで、都内と首都高速を走った場合で6km/l台、高速道路を中心に地方道を走った場合で10km/l台、おとなしく燃費重視走行を行った場合で12km/lがやっと出ると言った感じだろうか。
3.5リッター級のワンボックスが都内を走ると4km/l〜5km/lという(これも乗り方による)から、2リッターのエンジン搭載車が6km/lは普通なのかも知れないが、2リッターの排気量と考えると燃費が悪い感じだ。高速道路走行に関しては空気抵抗の面もあるので多くは期待できないが、それでも10km/l台が出れば良いと思う。燃費を稼ぎたければもう少し速度を抑えた走り方をすれば違ってくるはずだ。

◆ BMWのバルブトロニックでもカタログの謳い文句のような燃費にはならなかったわけで、実はこのバルブリフト量制御によるミラーもどきってたいして燃費が良くならないのかも知れない。勿論カムプロファイルを切り換えたり可変したりしてミラーサイクルに持っていけば燃費も変わってくるとは思うのだが、それは結構大変な事である。それに比べれば(可変リフトでも複雑な機構を使うが)BMWが実用化したという信頼性を考慮に入れて真似した方がずっと開発費は節約出来る。
ま、実際に信頼性がどうかとか経年変化でどうなるのかは時が経ってみなければ解らないし、その頃まで可変バルブリフトエンジンが生き残っているかどうかも解らないが。



次世代(9/10)
◆ LTEがサービスインに向かおうとしている中、次世代通信方式にも注目が集まっている。通信技術なんて地味な世界ではあるけれど、何かをやっていかなければいけないという所が通信事業者にとって大変なことだと思う。例えば米国は未だにGSM全盛であり、不満の声は余り多くない。もっともiPhoneの発売後は通信速度に対する不満がかなり出てきたそうだが、そのiPhone自体が市場を独占するほどの感染力を持たなかったから通信の高速化に対する事業者の判断は又揺らいだのかも知れない。

◆ 日本での高速通信に関しては現KDDIが口火を切った。
CDMA通信方式を採用して下り最大64kbpsでのサービスを行ったのだ。だがそれは成功したとは言えなかった。高速通信に対する需要が見えてこなかったのに加え、事業者自身も帯域の使い方を模索している状態だったからだ。その後コンテンツ主体で広帯域通信を売り込んだKDDIは成功したと言える。それに遅れてドコモがW-CDMA化を推進し、今はHSDPAがスタンダードになりつつある。こうなるとKDDIは旗色が悪いが、しかしRev.Bまで待つ以外にはない。データ通信が携帯電話使用用途のメインだとすれば高速化は必要と言うことになり、通話がメインであるとすれば高速化など必要がない。

◆ ドコモもKDDIも次世代高速化通信方式としてはOFDM(A)を採用する。2GHz帯で何とか実現可能なMIMOなどを利用して周波数利用効率を高めながら高速化を目指すわけだ。800MHz帯では波長の関係からMIMOは難しいと言え、従って800MHz帯はエリアカバレッジのためだけの存在になるだろう。次世代といえるかどうか解らないがSBMは次世代に関して多くを語らない。むしろサービス面の強化が課題であるかのような意見も聞く。基調講演などでも、ソフトバンクはYahooJAPANでポータルのトップとなりADSLで有線ブロードバンドのトップとなったと繰り返す。聞いている側からすると何故ポータルのトップと携帯電話事業でトップを目指すところがつながるのか意味不明だ。この論法で行くと通信事業のトップであるドコモ(NTT)はポータル(goo)のトップでも良さそうだがそうではない。

◆ この辺りは解っている人には解るが解らない人は「凄いですね〜」となるのかも知れない。コンテンツ事業は儲け口だと思う。ドコモは早くからクローズなiモードネットワークでこれらの事業を成功させてきた。だが孫さんは閉じたネットワークの中にいても面白くないという。これは正しいだろう。ただし危険もある。
セキュリティ面で保証されないネットワークへの進出を容易に行わせて問題がないほど日本の携帯電話ユーザはその世界に慣れているのだろうか。auはダブル定額などを早くから始めたこともあってデータ通信量は多いと思う。絶対数としてはドコモが最大ではあるが加入者一人あたりのデータ通信量としてはauの方が多いかも知れない。ただしアプリからの通信には制限がかかるためヘビーユーザには向かない。SBMは加入者あたりのデータ通信量が最も少ない。従ってこの部分を掘り起こすだけで大きな収益につながる可能性がある。



老人向け(9/6)
◆ 老人向けというわけでもないのだが、らくらくホンは一定の販売台数を維持している。これに比較すると中年向けと位置づけたシャープ製のDOLCEはパッとしなかった。本物志向が云々と言いながらも見た目の安っぽさはピカイチだったし、そもそも高級路線を行こうとするならばシャープではダメ、ソニーでなくちゃ。
この辺りの見せる技術に関してはソニーだと思うし、一般向けの方は今ひとつ人気がないが、特定ユーザ向けならば何とかなりそうな気がする。らくらくホンもモデルチェンジを重ねて5代目になったのかな。最新モデルではGPS受信機能も搭載して徘徊老人対策もバッチリな感じだ。そうそう、ドコモの位置検索サービスであるイマドコサーチは一回5.25円の料金がかかるのだが、この料金は無料通話分が適用されない。ドコモのホームページを見ても無料通話分が適用されないと書いてないのにおかしな話だ。

◆ 老人向けとして成功を収めたモデルにツーカーのSがあった。これによってツーカーはそれまでの加入者純減から一時的にせよ脱した訳だから、このセグメントの需要は潜在的に大きかったと言える。このツーカーSの成功を見て各社共に老人用移動機の開発をスタートさせたが、ツーカーSのような単機能に割り切ったものはさすがに作れなかった感もある。ツーカーSを選んだ人に聞くと、電話番号は紙に書いて携帯電話の裏に貼っておくからメモリは不要なのだとか。そもそもメモリ機能があったところでメモリへのセットの仕方が解らないとかメモリからの呼び出し方法が解らないとかで役に立たないのだそうだ。ドコモの場合はメモリも付いていればメール機能もある。ようするにツーカーSよりもう少し携帯電話を使いこなせる人たちをターゲットにしていると言うことだ。

◆ 今後時が経てば普通の携帯電話を使っていたユーザが老人となり、そうするとそこそこ機能の付いた老人向け携帯電話が欲しくなるのかも知れない。実際老人向けと一般向けで何が異なるかと言えば、液晶表示の見やすさ(字の大きさ)やキーの見やすさや押しやすさではないのだろうか。その為か一般向け携帯電話でも文字の拡大表示が出来たり(これはソフトだけの問題なので何ということはない)押しやすいキー(一般の人が使うにしても押しやすい方が良い)になっていたりする訳だから、必ずしもらくらくホンが特殊なものと言うことでもない。でもらくらくホンを指名買いする人が多いのは、らくらくホンを買えば安心という携帯電話そのものへの安心感ではなくて購買時の安心感があると見る人もいる。結局の所、老人向け携帯電話のブランドが出来上がっている訳で、これはツーカーSにも見られたものだ。

◆ ツーカーSは、それを指名して買いに来るお客さんが非常に多く、非取扱店では対応に困るほどだったという。
携帯電話の様々な機能や各社の特徴を理解している人ならばともかく、何を買ったらいいか解らない→らくらくホンなら良いだろう、みたいな感じか。老人向けがそこそこ売れているのに子供向けは売れないんだな、これが。キッズケータイSA800iの後継機も出てくるんだか出てこないんだか。



地図その後(9/5)
◆ ケータイで使用していたゼンリンの地図の試用期限が切れてしまった。試用期限が切れると特定の縮尺率でのみしか表示されなくなる。まあそれでも使えるというか、何ならGoogleMapsとの併用で良いと思うのだが一つ気になる仕様もある。それは有料契約すると表示される渋滞情報だ。今までの無料試用期間にはこの機能はディセーブルになっていて使ったことがない。車に行けばVICSがあるから渋滞情報を見ることは出来るが、これもまあ当てにならないというか何というかで私としては不満もある訳なのだ。実際ビーコン受信機をつけていたところで渋滞情報が正確に取得できるかと言えばそうでもなく、渋滞表示の出ていない道に入ったところがセンシングされていないだけで大渋滞ということもある。

◆ JARTICでも大まかな渋滞情報を見ることは出来るのだがあまり役立つとはいえない。高速道路の渋滞情報ならばそこそこ正確に出るが、首都高速はあまり正確にVICSには反映されない。国の行うVICSみたいなものの他に民間の行うサービスもある。
当然有料な訳なので使った経験はないのだが、ホンダやBENZもやっていたかな。もちろん自動車メーカの他の純民間の情報センタもある。果たしてこのゼンリンの地図の渋滞情報がどこから取得されているのか?どの程度の精度があるのかを試してみたいというわけで有料契約してみた。契約月は無料になるので少しお得な感じ。渋滞情報が正確ならば月額367円も惜しくはない。月額315円(だったかな?)で地図だけを見られるコースもあるのが、車に乗るのならば渋滞情報は見たい。有料契約したのが今月はじめなので渋滞表示の精度がどんなものなのかはまだよく分からない。これは今後追ってレポートしていこうと思う。

◆ そもそもVICSはなぜ精度良く渋滞情報を出せないのか。一つにはビーコン機器の価格があると思う。
高速道路と一般道ではビーコンの方式が違う(管轄省庁が違う)から部品レベルでもコストアップになってしまうし、それを付ける車が少なければビーコンからの情報取得数も少ないので渋滞情報の精度は上がらない。だからビーコンをつけない。
というようなネガティブフィードバックがかかっているばかりか、そもそも国はVICS事業に飽きちゃったんじゃないのかな。渋滞センシングなどもどんどん整備していかなければ間に合わないと思うのだが一般道にビーコンが増えている気配も余り感じられないし、年間予算(昨年で8千万円くらい)がどう使われているのか例によってハッキリしていない。

◆ が、事業計画とやらを見ると研究とか調査などという文字が並んでいるので、まあ期待は出来ないだろう。この「調査」というのは何にでも使える魔法のワードで、調査というくくりでどんどん金を使っちゃうと言うのが(奴らにとっての)うまい方法なのである。結局は天下り団体な訳だから実際の利便性とか何とかは全く気にしていないと思うしいったん(整備に)金をかけたら後は放置というのが一般的でもある。



非常電源(9/4)
◆ データセンタもネットワークセンタも、大抵のところは非常用電源設備が整っている。病院やホテルなども非常用電源設備を持っている。携帯電話基地局の多くもバッテリバックアップがあるが、果たしてそれはどの程度有効なのだろうか。ドコモやauの基地局の多くはバッテリで数時間の稼働が出来るが、その後は電池切れになる。非常用発電装置を持った局もあるが数的には大したことはないだろう。結局のところ災害発生時後の数時間使えるという話で、その後は商用電源の復旧や電源車の到着を待たなければならない。旧vodafoneはこのあたりを割り切って基地局コストを下げた。
信頼性の高い商用電源に期待してバッテリバックアップ装置を持たない局を建設した。これだと停電と同時に使えなくはなるが、auやドコモとの違いは数時間使い続けられるかどうかだけだからあまり違わないだろうと言うのが旧vodafoneの考え方だった訳だ。

◆ 非常電源はどの程度の容量なのか。これは基地局の規模などによっても異なるので一概にいえないのだが、無線通信設備を動作させると共に冷房機も動かし続けなければならないので大変である。
40V基地局の場合の電流は100A台になるので、数系統に分けたバッテリや電源装置が備わっている場合が多く、他に冷房装置用の3相200Vや単相100Vなどマルチに出力してくる。交換制御などの設備のある局だと、ビルの1フロアが全部電源(たぶん200坪分くらい)になっていて、2Vのバッテリが専用レール(交換が容易なように)の上に並べられ、電解液が漏れても大丈夫なようにバッテリブロック(たぶん2Vのバッテリが数十個)ごとにバットというかプールというか、そんな感じなものに入っているというか囲まれている。この規模の局になると発電装置も当然持っているわけだが、それが起動するまで、起動しなかった場合の保守時間をバッテリでまかなわなければならないわけだ。

◆ 他にも(これはふつうの通信事業者にも求められる条件だが)耐震構造になっている事とか、水害に強い場所に建設されているとか、雷対策が十分に出来ていることなどがある。雷に関して、簡単な基地局は金属製のコンテナのようなものに入っているのであまり問題はない。ビルの場合にはビル内部の壁面に銅板が何枚も打ち付けてあって、ビルに落雷した場合でも壁面の銅板でアースに落ちるようになっている。もちろん避雷針からのアースはビル外壁から少し離れた場所に設置されているが、そこからの誘導やそれが壊れた場合などでも内部機器に影響がないようにと、いろいろな対策がされている。
旧vodafoneは基地局をコストダウン出来たことを会見で語っていたが、実際これらバックアップや信頼性対策に要するコストは大きい。バッテリは定期的な交換が必要だしメンテナンスだって必要だ。発電装置にしてもそれは同じ。この部分を省くことによって相当な節約は出来て、しかもauやドコモ局との差は数時間使えるかどうかだけ。果たしてどちらの考えが合理的なのか。おそらくドコモやauに言わせれば、災害発生直後はもっともトラフィックが高くなる時間帯であり、そこの通話や通信をカバーしたいと言うのだろうが。



お得?(9/3)
◆ 先月からドコモのファミ割MAX50などが始まった。これは契約年数に関係なく基本料金が半額になると言うヤツだ。 例えばタイプS(4,830円で2,000円分の無料通話、通話単価18.9円/30秒)にパケットパック10(1,050円で1,050円分のパケット料が含まれ、パケット単価は0.105円)を組み合わせ、毎月ほぼ無料通話分を使い切るケース(ウチの子供の場合)で考えてみる。上記の合計は割引後で3,465円(パケットパックは割り引き対象外)だ。 このひとつ上のプランにすると、同じ3,465円の支払いで4,000円分の無料通話が付き、通話単価は14.7円/30秒に下がるがパケット単価は割引がないのでパケット単価は0.21円となる。タイプSの例で行くと、通話時間は約53分で1万パケットを使い切っている。これをタイプMにすると同時間通話した後で2,442円が余ることになり、1万パケット分の2,100円を引くと342円だけ得になる。ただし、通話が多ければ得になりパケットが多ければ損になるから微妙だ。

◆ 同じケースをSBMで考えてみるとどうだろうか。ホワイトプランは980円で通話単価は21円/30秒だから、通話料と基本料金の合計で3.206円になってしまい明らかに高い。そこでWホワイトにしてみると3,073円になるが余り変わらない。パケット代はパケットし放題が1,029円なので、それを加えると4,102円だ。従量課金でパケット代を払うと2,100円なのでこれはパケットし放題の方がお得。こう書くとドコモ真似プランを使えば良いではないかと言われそうだが、だったら何もエリアに難のあるSBMを使うことはない。au真似プランならばもう少し安いかも知れないが、だったらauで良い。またこの例での通話相手はドコモとauのみで残念ながらSBMユーザに対して通話を行わないのでホワイトプランのメリットが出ないのだ。ではどのくらいSBM宛の通話(しかも21時以降には電話を使わないと仮定して)ならば同料金になるのだろうか。計算してみると6割の通話先がSBMで、かつ定額通話の出来る時間内に使えば得になると思う。

◆ SBMのシェアがもっと増えてくれれば状況は違ってくるが、現状で(今はSBM宛はゼロなのだが)6割の通話をSBMでしかも21時以前に行う事は考えられない。ちなみにドコモは家族間通話が3割引になるが、家族間通話が殆ど無いので計算には含めていない。ホワイトプランをもってして価格破壊だと言っている人もいるが、実際の使用条件で考えてみるとドコモ(auもほぼ同じか、W定額ライトで少し安くなるかも)よりSBMは高いと言うことになる。ただし友だちがSBMユーザだとか家族そろってSBMならば話は別だろう。何しろ定額或いは準定額が活かせれば非常に強力で、あくまでもこの計算の条件は私の家族のケースで考えているからだ。こう考えるとSBMのARPUは余り下がらなくても良いのだが、実際にはかなり下がってきている。このことを考えると2台目需要か法人需要がメインになってきているのではないかと思うのだがどうだろうか。では仮にドコモが自社内通話を無料にしたらどうなるのか。この例で行くと約半分がドコモ宛通話なのだがパケット料金があるので単月で見ると安くならないと思う。余った無料通話分を考えながら料金プランを変えていけばお得にはなるのだが、自社内定額とはその程度の事なのかも知れない。(通話時間は延びると思うけどね)



燃料(9/2)
◆ ガソリン価格はもう下がらないのかも知れない。多少の上下はあるものの、レギュラー140円前後が普通になったガソリン価格。ハイオクは更にそれより10円以上高い。都内を中心にアルコール系物質を混ぜたガソリンが売られている。アルコール含有燃料と言えば韓国製のガイアックスがあったっけ。ガソリンよりも価格が安くガソリンよりもオクタン価が高いというふれこみだったのだが、ホンダ車などがアルコールによって壊れる(燃料パイプのアルミやゴムなどが傷む)事もあり、2003年には販売が禁止された。
他のメーカの車にも影響はあったのかも知れないが、アルコール含有燃料を使用している国に対して輸出するような車は対策が出来ていたのかも知れない。ガイアックスが販売禁止になる以前も、最初は非課税だったこの燃料が売れるとなると早速課税が始まった。このあたりの対応の早さはさすが日本国という感じ。自分たちの得にならないことは先送りにするくせに増税となったらササッとやってしまう。

◆ ガイアックスの成分は5割がガソリン、3割がアルコール、残りがMTBEなどの添加剤だったそうだ。そもそもアルコールや添加剤はガソリンよりも高額であるのだが、課税されなければガソリンよりは安くなる。ここを突いたのがガイアックスだったわけだが、その後課税されるとなると商売は出来なくなってしまう。この件では裁判も起こされたがガイアックス側敗訴。アルコールは元々オクタン価は高いのでガイアックスも100オクタン近いか言われていたが詳細は不明。熱量はガソリンより低いので燃費が悪くなるはずなのだが、某ページによれば「アーシングとの相乗効果で15%以上の燃費向上が認められた」と、なる。アーシングの効果を謳っている時点で信用性がゼロなのだが。

◆ 現在は炭酸ガス排出抑制モドキでバイオエタノール含有ガソリンが売られている。これもアルコールのみではなく改質アルコールというか、添加剤入りアルコールというかで、一応レギュラーガソリンとオクタン価も発熱量も価格も同じくらいに調整されているとのことだ。こうして植物から造られるアルコールをガソリンに混ぜるとなると、(燃料用の方が儲かるから)従来は食物用として作られていた作物が燃料用に変身してしまう。すると食物用が不足して価格が上がる。そもそも全地球上で生産される植物を燃料の元として使ったとしても世界で使われる燃料をまかなうことは全く出来ないという程度の生産量な訳で、だから日本をはじめとして数カ国が燃料用アルコールを欲しがり始めると農作物の価格はすぐに上昇するのではないのだろうか。燃料用アルコール生産高ではブラジルが突出していて、ブラジル産のサトウキビやトウモロコシはどんどん燃料となっていく。サトウキビやトウモロコシが燃料用として安定的に売れるとなると、他の作物を作っていた農家もこれらを作り始め、結果として他の作物の供給状態が悪くなって他の物も高くなる。風が吹いて桶屋が儲かるような話なのだが、化石燃料を発端とした影響は世界中に広がったと言うことである。



地図(9/1)
◆ GoogleMAPは良くできていると思う。地図だけではなく衛星写真を重ねてみられる所など、なかなか使い勝手も良いし検索と連携しているという所が最大のメリットでもある。以前私はYahooの地図を使っていたが最近はGoogleの地図を見ることの方が多い。javaでグリグリ動かせるのも便利な点だ。
携帯電話で利用できる地図に関しては過去にも書いているが、私はGoogle地図を携帯電話で見ることが出来ないものだろうかと思ったことがある。残念ながらjavaを理解しないiモードブラウザでこれを見ることは出来ないし、mobile2pcを使ってPCの画面を見れば見られないことはないが操作性が悪い。
と、思っていたら先月中頃からはiアプリでGoogle地図が見られるようになった。早速試してみたが、これはなかなか良い感じである。

◆ ただし地図自体はビットマップなので読み込みに時間がかかる。HSDPA機でもさっと読み込めると言うほどの速度ではないので、非HSDPA機だとかなり遅く感じるだろうしF903iXのようなアプリからの通信速度の遅い機種でも本来のパフォーマンスは発揮できないと思われる。現状ではGPSやNEC製携帯電話に付いているニューロポインタ(ThinkPadのグリグリみたいなもの)に対応していない(もうすぐ対応らしい)のが残念だが、VGA画面には対応している(文字は荒く見えるが)。
と言うことは、N902iXのようなQVGA機種で見ればデータ量が1/4なので(その代わり表示が荒くなるが)更に読み込み時間は少なくなると言うことか。いずれにしてもベクタの地図を見てしまった後だとビットマップは分が悪い。Google地図がベクタになることは考えにくいので残るは通信速度の更なる向上と画像展開速度のアップに期待するしかない。

◆ 携帯版GoogleMAPはドコモ用として公開されたが、auとの提携はどうなったのかな。BREWで書くアプリが間に合わなかった可能性は十分にあるが、実行速度的に見ればBREWの方が有利なので(その代わり通信速度は遅いが)いずれは移植されると思う。検索機能付きの便利な地図が無料で使えるとなると、現在サービスを行っている有料の地図屋さんは打撃を受けるだろう。各社共に地図連携の検索機能などを提供はしているものの、検索だったらGoogleの右に出る者はいない。しかもGoogle地図は無料で使えるのである。この辺りが広告収入による運営の巧みなところであり、下手すると有料サービスよりも儲かったりするのではないのだろうか。

◆ こうなると、いよいよGoogle広告も携帯電話対応なのかと考えたくもなる。検索やニュースに続いて地図の提供ともなると、日本の携帯電話市場に魅力を感じ始めたのかなと見たくもなる。現在のGoogle広告はjavaが動かないブラウザでは見ることが出来ない。ドコモのフルブラウザだとちゃんと表示されるが、フルブラウザを使うと定額料がアップするので利用者はそう多くはないはずだ。しかもデータ量制限があるので最近のリッチなページはデータ量オーバで見ることが出来ないなどの制限も加わる。例え制限付きであっても現状のパケ・ホーダイ料金内で使えるのならば良いが、2千円以上も余計に取られるとなると考えてしまう。サードパーティーのブラウザアプリもあるが、多くは中継サーバなどがボトルネックとなってHSDPAの通信速度は全く活かすことが出来ない。ibisよりはjigの方が少し速い感じがするというか、ibisの無料版などは頭が痛くなるほど遅いし完全無料のサイトスニーカはハングアップしているのではないかと思うくらいレスポンスしないから使えたものではない。



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