ザイモール チタニウムワックスを試す


つや出し専用ワックスとして評判の高いザイモールを試してみることにした。

普段は安いワックスばかり使っている私だが、実はこれ、一度使ってみたかったのである。
ザイモールにも色々な品種があるのだが、今回使った「チタニウム」は主に淡色系車に使われるものらしい。
濃色車用としては深みのあるつやを出すタイプもあるが、これは明るめに仕上がるとのこと。
たぶんこんな高価なワックスを使うのは後にも先にもこれ限りだろう。
(笑)zymolは東急ハンズで扱いがあるらしいが、とても手が出せる価格ではない。
なので今まで使ってみなかったのだが、こちらでは(ほぼ)現地価格で売っているので清水の舞台から空中3回転ジャンプを決めるつもりで買ったというわけだ。
本来はA160に塗って試した方が良いのかも知れないが、A160はポリラックと一部太陽ポリマーの実験中と言うこともあってSLに塗った。
SLも太陽ポリマーとイオンコートの比較実験中だが、そのイオンコート塗布部の一部をクリーナで落としてチタニウムを塗ったというわけだ。

今回はコンパウンドで下地を出すことにした。
が、この細かなコンパウンドで磨き傷を整えるのは相当大変である。
なので磨き傷は(少ないながら)残っている。
この手のワックスを使うときには下地が命である。
荒れたボディーに塗っても(たぶん)期待する効果は得られない。
Zymolはボディーに手で伸ばした。
いわゆる固形ワックスのようなものなので、塗ること自体は難しくはない。
ちょっと伸びが悪いような感じもするから、外気温の低い時期だと作業性が悪いかも知れない。
部分的に塗ったら柔らかい布で拭き取っていく。
どうやらコイツは乾かしてはいけないようなのだ。
ふき取りも固形ワックス並と言った感じだろうか。
ザイモールは甘い香りがするが、作業中は(室内でやらない限りは)さほど気になるものでもない。
臭い的にはイオンコートの方が強いな。
磨き上げていくとツヤが出てくる。
磨き傷が埋まるためか凄く表面がなめらかになった感じである。

写真左から太陽ポリマー、中央から右半分の更に半分がイオンコート、一番右の1/4の面積がzymo
である。
zymolの部分は固形ワックス的なツヤというか輝きになっている。

磨き傷の消え方は太陽ポリマーやポリラックを凌ぐものがある。
日中に見ると目立たないが、水銀灯下などで見ると目立つ磨き傷が目立つのだが、たぶんzymolによって傷は埋まっているはず。
これがつやを出すと言うかキレイに見せる元だろう。

写真右側がzymol塗布部で、写真では違いが解らない。
見た目だと、特に光を反射させた場合に違いが解る。
太陽光下より人工照明のスポットライトなどで映える輝きって感じかな。
濃色車にはチタニウムよりコンコースの方が良いに違いない。
チタニウムはツヤと同時にある程度の耐久性(でもzymol自体、耐久性があるものではない)を持っているそうだ。
このツヤ自体は一度洗車すれば褪せてしまうかも知れないし、殆どのワックスやコーティング剤がそうで、例外的には激艶クリアーのみツヤの持続性が良かった感じだがzymolはどうだろうか。
この手のつや出しワックスを使い始めると、洗車の度に塗りたくなってしまう。
作業性は悪くはないがポリラックが凄く簡単に塗れてふき取れるので、これに慣れてしまうと固形タイプは使えなくなっちゃうな。
耐久性に関しては継続実験を行い、このページに書き足していくことにしよう。
ここ最近使ったワックス類に関して、ポリラック :輝き感のあるツヤ、作業性は極めて良好
太陽ポリマー:深いツヤ、作業に気は使うが塗るのは簡単でふき取りはちょっと面倒
ザイモール :光の反射が美しい。
作業性は固形ワックス並という感じだろうか。
zymolをボディー全体に塗ったらかなりキレイになると思う。
と言うのもポリラックも部分塗りの時と全体に塗ったときで印象が随分異なったからだ。


zymol塗布後2週間が経過した。
先週は5日間も雨が降り続き、その後天気が回復して暑い日が続くなどワックスにとっては過酷だったと言える。
zymolの耐久性を云々するのは筋違いなのかも知れないが、これが予想に反して長持ちしているのだ。

写真の右側1/4がザイモール塗布部、中央から右(zimol塗布部まで)がイオンコートである。
ちなみにイオンコートは塗布後約2ヶ月が経過している。
中央より左側は太陽ポリマーで明らかに見た目が違うが、イオンコートとzymolの撥水性に差が無いというのが意外だったのだ。
梅雨時とあって天候が思わしくなくツヤの感じは良くわからないか、少なくとも撥水性に関しては悪条件の中の2週間では衰えを見せないのだ。
たぶんツヤを求めるなら洗車ごとに再塗布を行いたくなるのだろうか、光沢追求型ワックスとしてそこそこの耐久性も有していることは確認できた。


zymol塗布後1ヶ月である。
耐久性を誇る固形ワックスでも1ヶ月程度しか保たないのに、同じ耐久性をZymolに求めてはいけないのだろう。
が、予想に反して撥水性は十分に維持されている。
ここの所は雨続きで洗車時と言えば必ず洗剤を使用する。
それにも関わらず水玉は衰える様子を見せない。

手前のZymol側も奥のイオンコート側も変わらぬ撥水性なのだ。
所がツヤというか、傷消し能力の方は衰えを見せている。

塗布後にはすっかりキレイに洗車傷が埋まっていたのに、今では元通りという感じ。
そこで再度部分的にZymolを塗り直してみると

こんな感じ。
Zymolを正しく?使う為には毎週塗り直した方が良いかな。
いつもトップクラスの輝きを求める人は、ね。