No.22169
RE:日本国債について(続き)
釣具屋
[f:Windows/XP:Chrome/8.0.552.237]
02/03(木) 13:36
返信
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新規書き込みできなくなったので新しく立てます。
個人的には BI には懐疑的ですが、生活保護はもっと審査を緩くすべきだと思います。 理想を言えば、無審査で全員保護。ただし、現金支給は一切なし。全て現物支給。
基本的人権って、現金支給で賄うべきなんですかね?甚だ疑問です。
極論を言えば、受刑者だって基本的人権は守られているわけですから、それと同レベルの 衣食住があればいいのではないかと。
「健康で」に関しては、被生活保護者は、検査などの保険適用外診療も基本的に無料なので フツーの人がコスト的に敬遠するような検査もふたつ返事で受ける、と聞きます。むしろ、 「健康で」に関しては被生活保護の方が恵まれているのではないかと。
「文化的」については、いまや図書館で DVD も借りられますし、都会に住む若年貧困層が クルマも持てないこのご時勢に、地方在住だからといってクルマを持つ必要があるのか さっぱり理解できません。
年金制度に関しては、需給年齢の引き上げなども囁かれていますが、むしろ引き下げる。 だって、60歳雇用どころか、定年まで会社に居られるか怪しくなってきましたからね。 ただし「手薄に」。年金で足りない場合は、上記の生活保護を受ければよろしい。 あるいは、年金を受け取るか生活保護にするか選択制でもよろしい。
以上、二つの政策が実現すれば、政府の出費は減り、将来の不安も減るので内需も拡大。 どうですか?
#もちろん、釣りです。
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No.22170
RE:日本国債について(続き)
佐藤
[p:Windows/7:FireFox/3.6.13]
02/03(木) 15:28
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■jerrybird さん
>>つまり政府が借金すればそれと同じだけ民間の資産が増えます。 >BS上は、現金勘定が有価証券勘定に替わるだけで資産の増減はないと思うのですが、どう解釈するのでしょう??
確かに瞬間的には民間の資産の増減はありません。ですが、政府が借金すれば必ず公共事業なり公務員への給与なり、民間にお金が流れます。そのお金を燃やしたり廃棄すれば、民間の資産は増えませんが、普通はそんなことしませんよね(^^;
なので民間の資産は増えていくことになります。バブル崩壊以降、ずーっとこの民間と政府の間での所得移転が続いてますが、まだまだこの状況が続きそうですね。
■釣具屋さん
>「健康で」に関しては、被生活保護者は、検査などの保険適用外診療も基本的に無料なので >フツーの人がコスト的に敬遠するような検査もふたつ返事で受ける、と聞きます。
確か大阪には生活保護者しか診ない病院があると何かの書籍で読んだ記憶があります。過剰な診察や薬の処方をしても、とりっぱぐれることは無いのでぼろ儲けですね。
>#もちろん、釣りです
釣られてみました(笑)
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No.22171
RE:RE:日本国債について(続き)
とし
[p:Windows/XP:FireFox/3.6.13]
02/03(木) 20:00
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佐藤 さん
jerrybird さんへのレスを見て、なんとなく言いたいことは分かりました。
赤字国債発行して国民全部に手当をばらまけばいい?でもそんなことを言う人は政治家や学者にはいませんよね。
そんなことがあと5年程度のうちにはありえるとお考えということなのでしょうか?
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No.22172
RE:RE:日本国債について(続き)
佐藤
[p:Windows/7:FireFox/3.6.13]
02/03(木) 22:35
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>赤字国債発行して国民全部に手当をばらまけばいい?
もちろんばらまけばそれなりに経済的な効果は間違いなくあるでしょうが、前スレでBIの話が出ていましたけども、それで国家として成長していけるのかどうか甚だ疑問ですよね。。。
無条件にばらまくのではなく、何かしらの対価としてならいいと思いませんか?たとえば今なら北陸地方の大雪で困っているお年寄りが沢山いらっしゃいます。雪下ろしで何人も亡くなっています。この雪下ろし作業を国が借金して地元業者に仕事を発注するというのはどうでしょう。
あるいは新燃岳の火山で周辺地域が火山灰で大変な状況になっています。その火山灰の除去作業を国が借金して地元業者に仕事を発注するのはどうでしょう。
あるいは児童養護施設で育った子供たちが施設を出る際にもらえる支度金をもっと増額するのはいかがでしょう(詳細は→ こちら)
乗数効果としては全く大したことないですけど、別にこれで借金が増えても国民からはそんなに文句が出ないと思います。まぁ公務員の給料を削ってそっちに充てろよ、と思いますが。(^^;
>でもそんなことを言う人は政治家や学者にはいませんよね。
TV、新聞では聞きませんね。私は財務省による情報統制だと勘ぐってます(根拠はありませんが)。
ただ、ネットでは沢山いますよ。小野盛司さん、三橋貴明さん、リチャードクーさん、植草一秀さんなどなど。残念ながら皆さんマイナーですね。
>そんなことがあと5年程度のうちにはありえるとお考えということなのでしょうか?
そんなこと、というのは景気が回復する(=名目GDPが増加する)ということでしょうか。それは無いと思います。なのでこのデフレ不況(=名目GDPの停滞、縮小)がずっと続くと思っています。
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No.22174
RE:RE:日本国債について(続き)
阿部
[p:Windows/XP:IE/8.0]
02/03(木) 22:57
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としさんへ
お金というのはね、マクロ的に見ると、使うと無くなるわけじゃなくて循環するんですよ。例えば、AさんがBさんからお米を100万円分買うとするよね。AさんはBさんに100万円渡します。この時、Aさん観点からミクロ的に見ると「お金を100万円分支出して失った」となります。Bさん観点からミクロ的に見ると「お金を100万円分収入として得た」となります。これらをマクロ的に見ると、「最初Aさんが持っていた100万円がBさんへ移転した」となるわけです。さらにBさんがCさんからお魚を100万円分買うと、お金がCさんに移ります。さらにさらに、CさんがAさんから洋服を100万円分買うと、またAさんにお金が戻ってくるのです。 この例から分かるように、お金の量自体は変わりませんが、お金がAさんからCさんを経てまたAさんまでぐるっと回ってそれぞれが収入100万円、支出が100万円となっているわけです。これを「お金が循環している」と表現するのですね。そして、このお金がぐるぐる循環している状態が激しければ激しいほど、「経済が活性化している」状態となります。
経済とは、こうやってお金を媒介としてモノやサービスを交換し合って成り立っているものなんです。実際問題、この「お金の循環」ということを理解しないと、経済に関しては何も見えてこないのですよ。そして、これは個人間のお話に限ったことではなく、政府と国民と民間金融機関の間でも同じことなんです。
それを踏まえた上で、もう一度佐藤さんの投稿を読み直していただけませんか?
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No.22175
RE:RE:日本国債について(続き)
ほりこし
[G:Windows/7:IE/8.0]
02/04(金) 08:38
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> マクロ的に見ると、使うと無くなるわけじゃなくて循環するんですよ > 確かにそうですが、全てそれで片付けようとすると金利が10%でも50%でも、消費税が100%でも何でも良いとなってしまいますよね。
最初の方に赤字国債を国民全てが買わなければ不平等であるとしたのは、国債の金利分を国民全てが負担しているのに、還元されるのは国債を買った人だけだと言うことです。
公共工事にしても同じで、全ての国民から吸い上げた金が特定業者やファミリー企業や天下りに重点的に配分されるわけですね。 高度成長期と違い、今は公共工事が利益を生み出したり産業を活性化させる率が低くなっています。 ようするに、効率の悪い部分に金を突っ込むのがこのところの公共投資ではないかと思うわけです。
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No.22176
RE:RE:日本国債について(続き)
やじろじゃ
[Windows/XP:IE/8.0]
02/04(金) 09:51
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循環論で語ると、複式簿記の法則は適用できないのではないかと。 資産、あるいは何かを手に入れた対価として金品を支払うのですから これは循環と言うよりも差引じゃないかと。
で、何かを生み出すのは国債だけでは無く、労働も、ではないかと。 動労の対価として金品が支払われる。 ただ、それが適正価格であるか不当廉売なのかは別ですが、 働いた以上に金品が得られれば利益であり、それに見たなければ減損である。
更には、雪かき等の公的扶助は税金による所得再配分機能で賄われており 税収の不足から公的扶助に問題が発生、仕方なく国債発行と言う流れでは無かったかと。
循環論でいえば、確かに流れをせき止めている人が居るのでしょうが それが誰なのか、何なのかを良く考えないと、貨幣価値が飛んでも無い事に なってしまうのではないか?と思いますが、如何でしょうか。
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No.22178
RE:RE:日本国債について(続き)
fushikiz
[Linux/Ubuntu:FireFox/3.6.10]
02/04(金) 14:48
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ドーマー条件ってなのだろうか。
というのは、確かにドーマー条件が保たれれば理論上国は存続するかもしれない。 また国債のほとんどが国内で消費される限り、日本国内はOKかも知れません。
しかし例えばS&Pなどの格付け会社が、恣意的に低い格付けした場合に、 日本の企業は事実上外国で起債が困難になり、また銀行が国際的に業務が 困難になるなどして、国際競争力で不利益を被り、結果日本にもって帰る お金が減るでしょうね。
>> マクロ的に見ると、使うと無くなるわけじゃなくて循環するんですよ
もう一つの考え方として、同じお金でも循環する回数を増やす、というのがあると 思います。で、問題になるのはやはり高齢者層の銀行なりタンスで寝ている資金 ですね。
これを動かすにはまず信託という制度を拡充すること、これで年よりが安心 してお金を使える状況を作る、ということ。先進国のなかで信託という制度が 一番機能していないのが日本だと思います。
また子供や孫に金を動かして使わせることだと思います。これは子供や孫への 資産の移転を活発化することじゃないでしょうか。
年よりは老後が心配だから金は使わない。しかし、オレオレ詐欺で分かるとおり 子供や孫には使ってしまってもいいと思っている。確かに住宅の建て替えや リフォームも一つの方法ですが、子供がいなくなった年よりには住宅のスペース は余っている。したがって特定の部屋だけ断熱工事などはするかも知れないが、 建て替えする気にはなれない。
ただし二世代、三世代住宅にするとか、あるいは子供に家を譲れるなら建て替える モティベーションも沸くかもしれない。
個人的にはやはり少子化というのは、国家レベルでも、家庭レベルでも高齢者から 子供に金が向かわないことが原因でありまた結果でもあると思います。
ところで、景品でもらったUSBメモリー4GBにUbuntuをインストールして書いて いますが、エイジェントはどう見えるかな。Ubuntu使えますね。
FUSHIKIZ 断熱可など
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No.22179
RE:RE:日本国債について(続き)
ロボット好き
[Windows/XP:IE/6.0]
02/04(金) 15:06
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釣具屋さんという、2chみたいなハンドルネーム書き込みの方の言いたいことは、理解力 が不足していましてよく分からないのですが、ずいぶんと偉い(と思っている)方だと いうのは理解できました。 ほりこしさんやFUSHIKIZさんたちの書かれていることは、難しいけどもっと分かりやす いですよ。 立派な方たちをやっかむ人に、こんなことを言うとかえって逆効果かな?。 映像知識をかなりお持ちみたいですので、東芝さんなどのメーカー技術者の方でしょうか?。 勝手な憶測で失礼かもしれませんが、なんとなく、以前ウィルコムの東芝端末が2,3歩時代遅れと評価 されていたりしましたから・・。
景気とお金の話になると、相手は国内だけではないのだと、借金しても日本景気浮揚が大切という 話になりますが、やはり限界があるのでは、と感じます。 お金・お金といっても、お医者に治療してもらってその労働の対価を払うとか、家の修理で他人に 作業を任せてその対価を払うというように、もともと、労働力を流動性を持つものに置換しただけ です。 ですから、あまりお金と労働力を切り離して考えるのもどうかと思います。
安い労働力で仕事させた商品は、やはり安くなります。 借金すれば、未来の労働力の果実を、今食べられてリッチな気分に浸れますが、将来ただ働き しなければならなく(謝金返済)なるのは当然です。(リッチな気分に浸っていない他人に返させよう というのが今の日本?)
あまりただ働きしなくて良かったときに借金を全部返せなかったのに、これからは急に返済力が アップするという話は、マクロ経済的には大丈夫だと聞かされても、やはり眉唾に聞こえてきます。 お金を労働力という観点で考えるなら、国内の雇用がやせ細ってしまうと、将来のただ働きですら 出来なくなってしまうから、それが今、経済人たちが非常に悩んでいるところなのでしょう。 国内の様々な仕事を、新興国の労働力がどんどん肩代わりしてしまっているからです。
その解決のために、最近、各国の政府がFTP、貿易自由化を掲げて、需要を国外にと血眼になって いますが、「貿易自由化、それは世界一致に至る道」という単なる美麗字句に過ぎないと思います。 過激な意見になりますが、本当に世界の経済一致を目指すなら、FTPの逆、柔軟な関税運用が最善だと 考えます。 つまり、各国の自由な経済に依存するのではなく、国内の経済基盤にあわせた柔軟な関税の設定で、 国内産業と国外産業の基準を合わせ、国内の産業保護と、国外産業への指針も示すというものです。 (他国の治安安定度や、輸入品の安全・信頼・必要度から関税ゼロを目標とする、他国への明確な指針を 示す関税)
各国の貿易不均衡も問題になっていますから、国内の需要と雇用だけで暮らせる社会を想定して、 その延長線で、各国との均等貿易を維持できる関税を設定し、他国の製品安全度、雇用を徐々に改善し てもらって、世界の関税を徐々にゼロに持っていくというのが、経済一致にいたる方法だと思います。 不当に安い労働力で出荷される商品に高い関税を課すことは、その国の労働者を間接的に保護する ことです。安さに目を奪われて許されていた不当な労働力を、高関税で防ぐことができるからです。 もちろん、低賃金の国に奪われていた国内の雇用も守ることになります。
価格より質の重視への転換が進めば、その国の人たちだけでなく、輸入する国にも益になりますし、 質の良いものは、その価値を認められて高くても人々は買います。 企業が安い労働力を求めて海外に出る、というような流れではなく、すべての国の雇用と賃金の 均衡化が、本当の世界経済の一致につながるはずです。 輸出産業でも、相手国で生産するならその国の基幹産業の一員ですから、その国の企業として、 十分に価値があるはずです。
掘ったら出でくる天然資源でも、必ず人の力が必要です。お金・経済は、結局は人の労働力で、 FTPというまやかしではなく、すべての国で雇用が守られ、天然資源や貴重な技術、価値あるものに ふさわしいプレミアがつき、ずるや騙しをする企業が淘汰される状況こそ、本当の経済自由化になる のではないでしょうか。
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No.22180
RE:RE:日本国債について(続き)
阿部
[p:Windows/XP:IE/8.0]
02/04(金) 15:32
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ほりこしさんへ
>全てそれで片付けようとすると金利が10%でも50%でも、消費税が100%でも何でも良いとなってしまいますよね。
金利については後述しますが、基本的にはそうです。実際、高負担高福祉国家は高い税率のかわりに社会保障を厚くし国民に還元することで、経済におけるお金のフローを確保しているわけです。(もちろん、高負担高福祉国家には問題は生じないなどという極論を申し上げるつもりはありません。) 経済政策とは、このお金の循環におけるフローをどうやってコントロールするかの方策に過ぎないのですよ。フローさせる方策についてはまさにケースバイケースであり、日本の場合は過剰貯蓄がフローの阻害となっているため、政府が国債で過剰貯蓄を吸収しもう一度市場に流し込む必要があるわけですね。また、今のような不況時に消費税率をアップさせると民間の消費活動を阻害してお金がフローしにくくなるので、やってはいけないわけです。
>赤字国債を国民全てが買わなければ不平等である
債権というのは、そのリスクの見返りに利子をもらうわけで、国が国家権力でもって国民に対し無理矢理債権を買わせてリスクを与える、というのは自由市場においてやるべきことではありません。また、リスクの見返りとしての金利は需要と供給の均衡点で決まることであって、強制的に設定するものでもありません。リスクをとって債券を買った人が利子をもらう、不平等かもしれないけど債権とはそういった性質のものである、としか言いようがありません。ただ、先にも述べた通り、政府が国債発行によって得たお金はまた国民に対するサービス供給等に使われるため、国債の恩恵を受けていない国民はいないということです。
>公共工事にしても同じで、全ての国民から吸い上げた金が特定業者やファミリー企業や天下りに重点的に配分されるわけですね。
はい、その通りです。ただ、今の公共投資額は明らかに少なす過ぎます。埋設40年経って耐久期間が一斉に過ぎ交換時期が来ている水道管が、予算がつかないためになかなか交換できない、なんて話がゴロゴロしているわけです。国民の公共サービスのために必要なだけの公共投資は行うべきです。それ以上は無駄であると言うのなら、後は住宅補助に回していいのです。 また、公共投資の効率について言えば、先ほどのお金のフローという観点からは別に効率が悪くっても構わないものではあるんですよ。(良いに越したことはないんですけどね。)
私が先の投稿で「経済というのはもっと民主主義とからめて考えてみるべきだ」なんて発言しましたが、所詮は奇麗事に過ぎない、ということは私だって分かってはいるんです。「デフレ不況下での緊縮財政は間違っている」なんて知っている人は超マイノリティなわけで、恐らく、比率的に1%以下じゃないのかな。
民主主義って、マイノリティが社会を動かしちゃいけないんです。国民のほとんどがデフレ不況下でも緊縮財政を望むのであれば、それを実行すべきなんですね。ただそれが、間違った知識で判断されて行われた場合、結果として国民を幸せにはしないのです。だから私は、奇麗事であっても正しい知識を広めようとする努力は必要である、とそう思っています。 私はほりこしさんに、「デフレ不況下での緊縮財政は間違っている」という事を納得していただければそれでいいんですよ。
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No.22181
RE:RE:日本国債について(続き)
fushikiz
[Linux/Ubuntu:FireFox/3.6.10]
02/04(金) 15:49
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>その解決のために、最近、各国の政府がFTP、貿易自由化を掲げて、需要を国外に >と血眼になっていますが、
FTA TPPでしょうか。
さて、貿易って何で儲かるのでしょう。例えばアンティーク家具やジーンズ、 過去の東インド会社などでは、地域で値打ちが違うもの、それを交換して 儲けるわけですね。ユダヤの方々などの国際金融も、お金の値打ちの地域的、 あるいはタイミング的な違いで儲ける。
とすると、貿易は時間空間的な価値評価の歪み、、、で利益をとるわけです。
で、国際的に物流の規模やスピードが早くなると、物の価格というのは平準化 されていく。それは例え地域によって値打ちが違う物も高速に行き来するうちに 平準化されてしまうからです。
とすると、動かないもの、例えば人件費ですね。これの空間的な歪みをなるべく いただこうというのが、ビジネスのうま味になる。つまりTPPなどは最終的に 人件費の綾をとるのに便利なシステムということになりますかね。
だから、製品をばらまきたい勝ち組自動車家電品業界にはメリットがあり、負け組 の農業は反対する。これは勝ち組の儲けを負け組に回して自給率を確保しなければ いけないことになるでしょう。
しかし、これは一種の無限連鎖的に関係者の貧富の差を拡大し、次第にはほんの 一部分の人間がすべての物をとる。それ以外の人はいい夢をみるが貧乏になるという しかけだと思います。つまり上流は一部、中流は没落してしまう、というぐあい。
例えばアメリカですよね。合法不法的な移民の国で、ある程度稼ぐと外国の安い ものを買えます。例えばアメリカではペイしないが日本で、いやアジアで作っている 家電品や洋服、什器でしょうか。確かに物は増えるが、次第にお金がまわらなくなる。
米国でRCAなどがテレビを作らなくなったのは70年代、日本が90年代ですかね。 韓国や台湾が2000年代で、2010年代には中国やインドでもペイしなくなる。
とすると、地球の果てのジャングルの奥地まで、人件費の差の果実を求めて資本家は 工場を移していくのでしょうね。その家庭で、中流は物質的には豊かなるが没落 していく、という無限連鎖が続く。
そしてマルチ商法のように一部の米国の胴元にすべてが集まるしかけなのでしょう。 で人間がいなくなったらロボットに作らせる?新型の生産性がよいロボットが古い 生産性の劣るロボットを駆逐していく、、、永遠に、ということでしょうか。しかし ロボットは人間よりも早く移動できますよね。ロボットは生まれ故郷に郷愁をもつ ことがナイから。その点日本人は弱い。
最終的には熱帯雨林かツンドラまで工場をもっていくのかなあ。暗い話ですね。
ところで、やはりUSBメモリーを議事SSDとしたUbuntuは結構起動が早いのですが、 大量のファイル読み込みが発生するとほとんど止まりますね。例えばこれを書いていて 漢字変換が大きな辞書を読み込もうとした直後反応が極端に鈍くなる。
ただし一旦読み込むと、HDDでは味わえないほど高速の漢字変換になるなあ。印刷は ブラザーのサイトにインストールスクリプトがあり、それが自動的にドライバーを wgetし、もしそれに失敗したらwindows用をWrapperでインストールしてくれます。 まあブラウザ(フラッシュ)、ネット、openoffice、動画音楽が可能であれば windowsがなくても過ごせないこともない、、、かな。95%位は。
FUSHIKIZ
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No.22182
RE:RE:日本国債について(続き)
やじろじゃ
[f:Windows/XP:IE/8.0]
02/04(金) 17:42
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阿部様の話を要約すると、なんとなく現代の中国、その政策を連想いたしました。
もっとも、かの国では社会保障制度が破綻し、国民は一山当てたらとっとと国外逃亡 と言うのがトレンドの様ですが。
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No.22183
RE:RE:日本国債について(続き)
とし
[p:Windows/XP:FireFox/3.6.13]
02/04(金) 19:32
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>>そんなことがあと5年程度のうちにはありえるとお考えということなのでしょうか?
>そんなこと、というのは景気が回復する(=名目GDPが増加する)ということでしょうか。それは無いと思います。なのでこのデフレ不況(=名目GDPの停滞、縮小)がずっと続くと思っています。
??そうお考えならなおさらNo.22146の発言は何を根拠におっしゃったのでしょう?
No.22146 RE:日本国債について
>>>どういうシナリオを想定していますか? >>>理論的に説明してもらえませんか? >> >>この10年間、赤字国債額は毎年60兆円程度ずつ増えてきています。 >>昨年で総額が900兆円だったと思うのですが。 >>この増加率でいくと、私の記憶では国民の預金総額が >>1200兆円なのであと5年程度という話だと思います。
>その5年間に国民の預金総額は増えていかないという仮定をしてらっしゃいますが、その根拠は?
私がお聞きしたいのは、この文では国民の預金総額は赤字国債の発行分を賄いきれるだけの預金を国民がするようなことがあるのでは?という話だと思いましたので、そのようなことが起きる可能性があるのかお聞きしたかったのですが。
別にマクロ経済の話をしたかった訳ではありません。ですのでNo.22161 の回答は回答になっていませんね?
ちょっと聞き方がまずかったのですかね?では再度お聞きします。
今後5年程度の期間に赤字国債の発行分を賄いきれるだけの預金を国民がするようなことがあるとお考えのようですが、その根拠はなんでしょうか?
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No.22185
RE:RE:日本国債について(続き)
阿部
[n:Windows/XP:IE/8.0]
02/05(土) 09:35
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としさんへ
>別にマクロ経済の話をしたかった訳ではありません。
国債というのは、マクロ経済のお話なんですよ。 ミクロ的視点で国債を見ると、政府債務累積高が増えていることしか分からないわけです。そうではなくて、マクロ的に「お金の循環」ということを国全体で考える必要があるんですね。 としさんはちょうど、「木を見て森を見ず」の状態に陥っているわけです。
お金のフローを追っていくと、政府が国債を発行し民間金融機関から吸収したお金は、また国民に対して使用するので、民間にお金が戻っていくのですよ。そして国民は銀行に貯蓄するため、また民間金融機関の過剰貯蓄となるのです。これは、民間の支出が増えて民間企業が民間金融機関からお金を借りて過剰貯蓄が解消するまで続くわけです。 私が「個人間のお話に限ったことではなく、政府と国民と民間金融機関の間でも同じことなんです。」と書いた現象とは、そういうことなんですね。
後、日本が国債を発行し過ぎで破綻する、というお話は2000年頃からあり、その時から後5年くらいでうんたらかんたらとか言われていたんですね。それから10年以上経ちましたが、相変わらず日本国債の金利は世界最低であり、全く債務不履行の兆しをみせていません。そのこともよく考えてみて下さい。
i58-94-187-151.s11.a022.ap.plala.or.jp
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No.22186
RE:RE:日本国債について(続き)
釣具屋
[p:Windows/XP:Chrome/8.0.552.237]
02/05(土) 10:50
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ロボット好きさん:
失礼ですが、端末の前で爆笑してしまいました。ほんとごめんなさい。釣られすぎですよ!
ほりこしさんや FUSHIKIZ さんのことは、やっかむどころか、実際のところ尊敬しています。 じゃなかったら、この掲示板に書き込むどころか、F&F 見にきませんって。しかしながら、 これは片思いのようでして、勤め先が人格を左右するという認識もどうかと思いますが、 少なくとも、ほりこしさん、FUSHIKIZ さんには嫌われているようです。
話を戻しまして、ほりこしさん、FUSHIKIZ さんの投稿を自分の都合のよいように端折りますと ほりこしさん:「富→貧にお金を流すべきなのに国債など逆進的になっている」 FUSHIKIZ さん:「老人から子供世代、孫世代にお金を流すべきだ」 ですが、 阿部さん:「消費税が100%でも何でも良い→基本的にそうです」 と言っていますね。
お三方にお尋ねしたいのですが、こちら のような話が出ています。 こちらについては、皆様、どのようなご意見をお持ちでしょうか?
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No.22187
RE:RE:日本国債について(続き)
たけ
[Windows/XP:IE/8.0]
02/05(土) 11:11
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結局のところ、 国民全体から「国策で無利子」でお金を銀行に集めさせて「有利子で国債」にして 特定の業界、ファミリー企業に還元 してるだけではないですか。 これが現実のマクロ経済だといわれると含蓄のある言葉だとおもいますけど。
個人的な感想としては公共投資は効率が悪くてもよいというのはどうかとおもいます。というのも本当に必要なものなら自動的に効率が一定は確保されるのではないかとおもうのです。効率を考えずに将来的にリターンの大きいところに投資してこなかった結果が現状のようにおもいます。
日本では、井戸水を使わせずに水道に変えさせたり、どこまでも下水道を引いたり、最初の計画段階から維持費を無視しすぎで、ユニバーサルサービスにこだわりすぎじゃないかとおもいます。
softbank221042071150.bbtec.net
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No.22188
RE:RE:日本国債について(続き)
釣具屋
[p:Windows/XP:Chrome/8.0.552.237]
02/05(土) 12:05
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阿部さん:
>「木を見て森を見ず」の状態に陥っているわけです。
森と言うのは、森全体が一気に枯れるわけではなくて、必ず個々の木から枯れていくんですよ。
「ミクロだと怪しいけれど、マクロに見れば問題ない」などという価値観を全ての国民が 持ち合わせているわけではありません。それこそ、一握りの経済論「木」を見て、国民感情 「森」を観ず、ではないですか?
その結果として生まれたのが「将来への不安」です。
将来への不安は、経済を停滞させます。そこを無理やり還流させようとしても、既得権益を 得たリタイア世代が利益を得るのが現在の仕組みです。若年貧困層にお金を回す仕組みは これっぽっちもありません。リタイア世帯は、将来への不安から、タンス貯金を増やします。 これで、どうして「お金の循環」を語れるのでしょうか?
お金を循環させたければ、森ではなく、むしろ、個々の木を見るべきです。
森だけ見てれば済むのであれば、国債を刷るなど周りくどいやり方をせず、もっと直接的に、 日本銀行券を刷って円の価値を下げ、エコ(ノミー)カー減税とかエコ(ノミー)ポイント などと称して国際競争力のある企業に回せばいいのではないでですか?
そうではないですよね。
資産のある人は、円建ての資産の価値が目減りする。負債のある人は、金利だけ上がって 返せなくなる。そのどちらでもない人も、インフレ率より早く所得が増えることはない でしょう。結果、日本経済はボロボロになります。
風が止まれば、森は死ぬと言われています。森が死ぬと、そこに住む動物たちもいなく なります。しかし、二酸化炭素排出量をマクロみると、プラスマイナス、ゼロですね。
無論、私が望むのは、こんな未来ではありません。
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No.22189
RE:RE:日本国債について(続き)
阿部
[n:Windows/XP:IE/8.0]
02/05(土) 12:08
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釣具屋さんへ
>阿部さん:「消費税が100%でも何でも良い→基本的にそうです」
今自分の投稿を読み直してみましたが、確かに書き方が荒くて分かりにくいですね。 そこの部分を要約するなら以下のようになります。
「経済のお金のフローにおいて、国民を幸せにするだけの量分が流れるのであれば、消費税が100%であっても構わない。」
そして、そのフローさせるための経済政策はケースバイケースである、と。私は一言も日本において消費税100%が正しい解決法であるなどとは述べていませんからね。(念押し) むしろ消費税率アップは間違っていると明言しております。
問題にはね、必ず順序と大小というものがあるんですよ。 そして、経済における問題の順序と大小というものは、マクロ的視点で国家を眺めないと判別できないものなんです。
1. まず、現在のデフレ不況を脱する。それが第一優先。 2. そのためにはお金のフローを良くすることを考える。 3. お金のフローを良くするためには日本におけるお金のフローを把握する。 4. フローの阻害要因は過剰貯蓄にあることが分かるので、過剰貯蓄の解消を考える。 5. 過剰貯蓄の解消には政府が大規模支出を行い需要喚起をする。 6. 需要喚起のために公共事業を行う。資金は国債で過剰貯蓄を吸収して調達する。
だから私は、最初の書き込みから一貫してお金のフローの改善ということのみに焦点を当てて解説しているわけです。
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No.22191
RE:RE:日本国債について(続き)
釣具屋
[p:Windows/XP:Chrome/8.0.552.237]
02/05(土) 12:22
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阿部さん:
公共投資がフローを改善させるというのは、ルーズベルトもビックリなニューディールだと 思いますよ。
さて、釣具屋が外国籍だったとして、日本政府が公共投資以外に打つ手がなくなったのが明らか だとしたら、何をしましょうか。簡単ですね。政府の投資先を買いあさることです。国内の フローは停滞していますから、抗う術はありません。
フランス政府はルノーを通してうまくやりましたね。きっと、日本政府が自動車産業を潰さない ことを知っていたのでしょう。結果として、エコ(ノミー)カー補助金という日本政府の公共投資を うまく手に入れることができました。補助金終了間際に滑り込むのがやっとだったVWとは 大違いですね。
結果として何が起きたでしょう?ミクロに見てフローが良くなるどころか、マクロに見ても キャッシュが国外に逃げたではありませんか。
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No.22192
RE:RE:日本国債について(続き)
釣具屋
[p:Windows/XP:Chrome/8.0.552.237]
02/05(土) 13:24
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さて、フローを悪化させている「不安」とは何でしょうか。思いつくままに挙げてみます。
1.「増税の不安」 ゆとり世代の若者であっても、銭勘定に関してはそれ程バカではありません。 しかし、銭勘定がいくら得意でも、これだけ先行きが不透明だと、なけなしの 余剰金も「貯金」以外に選択肢はありません。公共投資が成功し、フローが 改善されれば、税収も増えるかもしれません。しかし、失敗した場合は増税です。 若者はギャンブルもしなくなりましたね。公共投資もそれに近いものがあります。
2.「年金の不安」 受給年齢の引き上げなどという話も囁かれています。一方で、企業の終身雇用は 崩壊しました。収入が無くなるのが早まったのに、年金を得るのは遅くなります。 その間のつなぎ資金を蓄えておくのは、いまや若者の常識です。それもなけなしの 余剰金の中から。
3.「少子化の不安」 子供を生んでも、幸せにさせられるか?そんな不安が少子化を生みます。少子化 時代にできることは、自分の子供には迷惑をかけないこと、すなわち貯金、そして、 子供に少しでも財産を残してあげたいこと、すなわち貯金。もはや若者の常識です。
まだありますが、とりあえずこの辺で。フローが悪くなったのは、この辺りが原因と 見ています。
さて、ここまできて、ようやく冒頭の話に戻ります。
公共投資を増やしても、増税の不安を煽るだけで、フローの改善にはなりません。 生活保護などという不平等な公共投資は今すぐやめるべきです。
年金を厚くしても、破綻が早まるだけで、フローの改善にはなりません。むしろ、薄く した方が、満遍なくもらえる(という期待が高まる)ため、不安の解消になります。
・・・というのが、冒頭に書いた主張です。
マクロだけ見ていて、これらは解消されますか?
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No.22193
RE:RE:日本国債について(続き)
ほりこし
[G:Windows/Vista:FireFox/3.6.13]
02/05(土) 13:40
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釣具屋さん
リンク先の何をどう思うかを答えればいいのかよくわからないですが、消費税が高額所得者に優しいのはその通りですね。 北欧諸国などでも食品などへの消費税率を下げるなど制御しているところもありますから。
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No.22194
RE:RE:日本国債について(続き)
釣具屋
[p:Windows/XP:Chrome/8.0.552.237]
02/05(土) 14:22
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ほりこしさん:
分かりにくくて申し訳ありません。
「年金受給者の消費税率はマイナスだった件」は、年金受給者が物価スライド制により (税率アップは物価上昇と見なされるため)消費税率上昇による支出の増加よりも、 年金収入が増える、という話題です。
> 消費税が高額所得者に優しい
そして、年金受給者にも優しい。
これは、「老→若」も「富→貧」も両方否定することになります。個人的には、年金受給者 が消費税率上昇によってプラスになろうとは思いもよらなかったことなので、皆様の感想を お尋ねしたいと思いました。
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No.22196
RE:RE:日本国債について(続き)
ほりこし
[G:Windows/Vista:IE/8.0]
02/05(土) 19:34
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経済の本質的話しではなくなりますが、年金受給者の実質受給額アップは私は良いと思います。 何しろ年金の受給額は生活保護受給額より低いんですからね。 じゃあ年金を上げましょう、じゃなくて生活保護費を下げましょうって話も出てましたけど。
> これは、「老→若」も「富→貧」も両方否定することになります。 > 金持ち老人にとっては確かにそうですね。 もっとも金持ち老人って、老人になる前に沢山の金を稼いだ(天下りとか)訳で、それなりの所得税なども払ってきていると考えるとどうなのでしょう。
一番幸せ?なのは若い頃にさんざん金を稼いで引退した老人です。 こうなると所得がゼロになるので保険料も安く済む。 でも実際は貯金をがっぽり持っている。 そこで預貯金やそれに類する持ち金に課税してしまったらというのが前に書いたことになります。
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No.22197
RE:RE:日本国債について(続き)
FUSHIKIZ
[M:Windows/XP:FireFox/3.6.10]
02/06(日) 00:15
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>お三方にお尋ねしたいのですが、こちら のような話が出ています。
これについては、書いたとおりわが国は老人偏重なんですね。一方 子供は世界的に必須な予防注射すらしていない。
WHOは日本のワクチン行政を世界的には北朝鮮やバングラデシュ並と みなしています。
皆さん覚えていますかね。あの75歳以上の後期高齢者で一騒動が あったのに、今はだれも問題にしませんよね。むしろこれの改革には 反対意見の法が強いです。これが騒ぎになったおかげで、実は子供が 老人に搾取されている構造が良く見えてきたと思います。
多くの自治体では、被扶養である中学生高校生の健保負担は3割で収入が ある老人より高い。まあ亡国ですね。小学校でも先進国で1学年40人 以上なんて日本だけでしょう。
いつも政府の赤字の話がでると、日本にはそれを上回る貯蓄がある、 と言います。しかし、これがぜんぜん回転していないのですね。
個人的には消費税は10%に上げる代わりに食料品は据え置きと すべきだと思いますが、需要不足のままでは不景気になるだけ なのは皆様がおっしゃるとおりです。とすれば、なるべくお金が回る よう、つまり老人から一番負担の重い子供や子育て世代にカネを回して 使ってもらうのがいいんじゃないでしょうか。
FUSHIKIZ
fle2-14.coara.or.jp
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No.22198
RE:RE:日本国債について(続き)
佐藤
[p:Windows/XP:FireFox/3.5.16]
02/06(日) 00:30
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■としさん
うーん、申し訳ないですが私の説明力では限界です。。。なので、少し趣向を凝らして以下のような与太話を考えてみました。長くなりましたが、読んでもらえれば幸いです。
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あるところに所得税が100%の国がありました。この国には現在、A(あり)さんとK(キリギリス)さんが住んでいます。Aさんは身の回りの世話をする仕事を2万円で請け負っています。Kさんは働く気は全くありませんが、なけなしのお金2万円を持っています。
さて、夏が過ぎKさんのお家の庭が草ぼうぼうで大変になりました。Aさんに草むしりやお家の掃除をお願いして、2万円を払いました。Aさんは特にお金を使うアテがないのでそのまま年度末を迎え、政府に所得税2万円を納めました。
翌年、Kさんは無一文になりましたが、もちろん働く気はありません。ですが部屋はちらかり放題。庭は草ぼうぼう。Aさんに仕事をお願いしたいのですがお金がないため頼めません。そこでKさんは政府を強請ります。K「おい、働く気はないけど金をよこせ!憲法25条だ!!」。政府は仕方なく手持ちの2万円をKさんに渡し、Kさんは早速その足でAさんに身の回りの世話をお願いし2万円を払います。またまたAさんはお金を使うアテがないため2万円を納めます。
以降、Kさんは政府からお金をもらいAさんに身の回りの世話をお願いしAさんは納税する、というサイクルが永遠に続くかと思われましたが、Aさんは何かがおかしいと思い始め、政府に嘆願します。A「所得税100%はおかしいんちゃいまっか?」政府は要望を受け入れ税率を50%にし、Aさんはこの年1万円を納めました。
そうするとどうでしょうか。政府はお金がないためKさんに1万円しか渡せなくなります。Kさんは非常に怖い人なので「今年は1万円しか用意できませんでした」などと言うと殺されかねません。そこで政府はもう1万円を調達するべく1万円分の国債を発行します。この国債は払えるようになったら払うという国債ですが、ほどなくAさんが手持ちの1万円を持って国債を買いに来ました。これで政府はKさんに2万円渡せて一安心です。
政府:1万円の借金 K:現金2万円 A:1万円分の国債
以降、Aさんは2万円の売上のうち1万円は納税し、残りの1万円は国債を購入するようになり、政府はその合計2万円をKさんに渡し、KさんはAさんに2万円で身の回りの世話をお願いする、というサイクルができあがり、それが10年続きました。その10年たったある日のこと、
政府:10万円の借金 K:現金2万円 A:10万円分の国債
このサイクルも永遠に続くかと思われましたが、Aさんは不安になります。この手持ちの10万円分の国債はホントに戻ってくるのだろうか・・。またこの年もKさんは2万円を払いAさんに身の回りの世話をお願いします。Aさんはその2万円のうち1万円を納税すると、このような状況になります。
政府:現金1万円、10万円の借金 K:0円 A:現金1万円、10万円分の国債
Aさんは不安になりもう国債を買わないことにしました。何か起きたときのために1万円を手元に置いておく事にしました。さぁ困り果てたのは政府です。どうやっても2万円を工面できません。やくざのKさんに恐る恐る「今年は1万円しか用意できませんでした」と言ってなんとか許しを請いました。
政府:10万円の借金 K:現金1万円 A:現金1万円、10万円分の国債
次に困ったのはAさんです。2万円で仕事を請けていたのですがKさんの手持ちは1万円。仕方なく今年はサービス価格として1万円で手を打ちました(これがデフレの始まり)。今年のAさんの売上は1万円なので、所得税は5千円です。所得税を納めた時は
政府:現金5千円、10万円の借金 K:0円 A:現金1万5千円、10万円分の国債
となります。さぁ政府はまた困りました。今年は5千円しか用意できません。Kさんはご立腹ですが仕方ありません。しかしもっと困ったのはAさん、今年は出血サービス価格の5千円で仕事を請けないといけません(デフレスパイラル)。
とまぁこのように、毎年毎年半分になるわけで、最終的には
政府:10万円の借金 K:0円 A:現金2万円、10万円分の国債
というようになり、Kさんのお家は雑木林のように荒れ放題、Aさんは仕事をしたくてもできないようになってしまいましたとさ。めでたしめでたし。
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全然めでたくはないのですが、わりと今の日本も似たような状況じゃないかなぁと思っています。もちろんこの経済モデルは現実とは全く異なりますのでもっと深く考える必要があります。例えば中央銀行の存在を定義する、信用創造(民間の借金)という概念を導入する、金利を設定する、投資活動を組み入れる、他国と貿易できるようにする、消費税を課す、などなど。
ま、これは単なる与太話なのでこれで何か結論めいたものを申し上げるつもりはございませんが、一番重要なのは、お金が滞留すると最終的には皆が困ることになる、ということです。ですので政府は、お金が滞留しないように、税制、財政、金融政策を実行する必要があります。
121-87-7-25f1.osk2.eonet.ne.jp
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No.22202
RE:RE:日本国債について(続き)
レーマン
[Windows/XP:FireFox/3.6.13]
02/06(日) 15:04
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佐藤様、初めまして。この「日本国債について」の話の流れを非常に興味深く見ていた者です。 アリとキリギリスの例え話で、この国の病理が見えた様な気がしました。
経済って流れ、ですよね? 例え話だと政府−>キリギリス−>アリ−>政府、とお金が流れていた。でも、このお金の流れ方って感覚的に不自然です。何故なら、キリギリスは何も生産していないのにアリの労働の成果を受け取っている。つまり、政府を介してアリの労働力をキリギリスが搾取している、とも言えるからです。
これがこの国の病理ではないですか?
別に、働かざる者喰うべからず、なんて言いませんが、あまりにも酷すぎる。声の大きなキリギリスばかりを優遇する政府なんて到底信用出来ません。
乱暴に言えば「経済は流れなんだから、不公平を拡大しようが銭を流せ!」、という主張はマクロ経済的には正しいのでしょう。そう「リーマンを救う為に公的資金をぶっ込め」という主張が多分正しかった様に。 でもねえ、それではアリの不満が爆発して、どうにもこうにも身動き取れなくなるのでは?
結局、この国は信用不安なんだと思います。それを解消しない限り、つまり例え話なら「税金をキリギリスに使うのでは無く、アリがキリギリス以外とも商売出来る様な改革に使います」とでもしない限り、正しい方法論に向かって歩き出すことは不可能なのでは?
もっとも、その改革が上手くいく保証なんてない。そして、改革の過程で有象無象のキリギリス共と本気の白兵戦を繰り広げる必要が有るのでしょうけどね。
それが出来るかと考えると、未来は暗いですね。
ppf7-202.valley.ne.jp
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No.22205
RE:日本国債について(続き)
hirax.net
[MacOS/IntelMAC:FireFox/3.6.13]
02/06(日) 22:03
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人が「持つお金」の量次第で、それぞれの人にとっての「リスク」というものは、その「目方」をずいぶんと変えるように感じます。
> リスクをとって債券を買った人が利子をもらう、 > 不平等かもしれないけど債権とはそういった性質のものである、 > としか言いようがありません。
そう考えると、「リスク」を背負ったものが「リターン」をもらう性質のものである、としか言いようがない現実だとしたら、なかなかにヘビーですね。
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No.22207
RE:RE:日本国債について(続き)
阿部
[n:Windows/XP:IE/8.0]
02/06(日) 22:13
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レーマンさん、そして皆さんへ
>乱暴に言えば「経済は流れなんだから、不公平を拡大しようが銭を流せ!」、という主張はマクロ経済的には正しいのでしょう。
自分の意図とは違ったように伝わる所を見ると、やはり私の書き方は分かりにくいようです。皆様に無駄なお時間をとらせてしまい、本当に申し訳ありません。
私が先の投稿で、問題には大小と順序があると書きました。まず、不況になると何が問題か?統計データを見ると、景気と犯罪率、離婚率、失業率は非常に高い相関関係があることが分かります。そして、そのような景気と高い相関で連動する問題の中で最も大きなものは「自殺率」です。簡単に言うと、不景気になると自殺が増えるのです。
不況というのはお金のフローの停滞です。このお金のフローを一刻も早く良くしない限り、今この瞬間にも死ななくて良い人が経済苦で死んでいくのです。また、公共投資は現在のところどうしても利権問題がついて回りますが、政府の責務として公共サービスの提供というのは欠かせないものであり、我々の生活を直接支える大事なことです。今、公共投資額が減額されているために、本来は必要であるはずのインフラの整備などの事業すら行えなくなっています。
そのような現状を理解するのであれば、多少不平等が発生するとしても、まずは公共投資を行いお金のフローを改善し救える命を救う、利権問題やその他不平等な問題は景気が良くなってからゆっくり対策する、それが順序ということになります。別に、不平等が発生したからといって、人は死んだりしないのです。
そして、「不況時の緊縮財政」というのはこのお金のフローの停滞促進を意味し、それで過去には死ななくて済んだはずの人間が数万人レベルで死んでいった歴史があるのです。「不況時の緊縮財政」が間違っているというのは、歴史が過去に何度も証明していることなのですよ。我々は、歴史に学ばねばならないのです。
想像してみて下さい。お金が回らずに死んでいく人達の気持ちを。
釣具屋さんへ
それらは全て因果関係が逆です。不況だから、増税や年金、少子化の不安が出てくるのです。不安が原因で不況になるわけはありません。そして不況が長くなるにつれて、それらが負のスパイラルのように連鎖していくのです。不況が不安を呼び、その不安がさらなる不況へと繋がっていくのですよ。
先ほど例に挙げた犯罪率、離婚率、失業率、そして自殺率が高くなる問題が、不況が原因で起こるのと同じことです。犯罪率が高くなったから不況になるわけではありませんよね。
i58-94-187-151.s11.a022.ap.plala.or.jp
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No.22208
RE:RE:日本国債について(続き)
nobody
[u:Windows/XP:FireFox/3.6.13]
02/06(日) 23:30
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この手の議論を見ていると、以下の3レベルの人の間で議論がかみ合って無い ことが多いですね。
1.企業会計がわからない。複式簿記を知らず、頭の中は単式だけ。 2.企業会計と複式簿記は理解しているが、国家の特殊性を理解していない。 3.国家が「通貨を発行できる」という点で企業や地方とまったく違うことを理解している。
この3レベルを観点において、このスレッドを読み返して見ると、議論がかみ合わない 理由が良く見えてくると思います。
なので、私が良く言う「ドーマー条件について言及していない財政破綻論は無視してよい」 というのは、1.2.を排除するためのフィルタだったりします。
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No.22210
RE:RE:日本国債について(続き)
釣具屋
[n:Windows/XP:Chrome/8.0.552.237]
02/07(月) 01:15
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阿部さん:
> それらは全て因果関係が逆です。 不況が「因」で不安が「果」というわけですね?自己矛盾している事に気づきませんか? > 不況だから、増税や年金、少子化の不安が出てくるのです。不安が原因で不況になる > わけはありません。 ここまでは、不況が「因」で不安が「果」ですが、 > そして不況が長くなるにつれて、それらが負のスパイラルのように連鎖していくのです。 > 不況が不安を呼び、その不安がさらなる不況へと繋がっていくのですよ。 因が因を呼び果が因へと繋がっていくと、因も果もないと言っているのはあなた自身ですね!
釣具屋は、そこには相関があるだけではなく、ヒステリシス特性があると考えています。 公共投資等により無理やりお金を回しても、不安が解消されなければ、結局の状態に戻ります。 ヒステリシスがあるから株屋は儲けられるわけですが、国家としてみた時、鉄損を減らす事を 考えなければ、費やしたエネルギーは熱に変わっておしまいです。
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No.22220
RE:RE:日本国債について(続き)
阿部
[n:Windows/XP:IE/8.0]
02/07(月) 22:26
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釣具屋さんへ
釣具屋さんが >森と言うのは、森全体が一気に枯れるわけではなくて、必ず個々の木から枯れていくんですよ。 とおっしゃっていたので、私は釣具屋さんがまず最初に将来不安が原因となって不況が始まるという主張をなさっているのかと思って、上の説明をしました。間違っていたのならごめんなさい。 ただ、もう少し補足説明させて下さいね。
まず、最初は不況になることで将来への不安が出てくるのですね。好景気の時には、将来不安というのは覆い隠されているのでそれほど経済に影響を与えないものなのです。そして、その不安がしばらく解消されないでいると、消費の抑制という実際の行動に出てきて、お金のフローが悪化することでさらなる不況へ繋がっていくんです。最初は不況の結果であったはずの将来不安というものが、次には原因となって負のスパイラルが始まってしまう、それを連鎖と呼んでいます。
そして、その負の連鎖を止めるには不況と将来不安を同時に断ち切る必要があるのですね。だから、私は最初の投稿でお金のフロー改善と将来不安の解消を同時に提言しているのです。 そういう構造を理解しているのであれば、現政権のように増税して社会保障に充てる、という解決法は適切でないことが分かります。いくら社会保障を厚くして将来不安の解消を図っても、増税したらお金のフローを停滞させてしまいますからね。
i58-94-187-151.s11.a022.ap.plala.or.jp
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No.22221
RE:RE:日本国債について(続き)
通りすがりのホイキタです。
[Windows/98:IE/6.0]
02/07(月) 23:36
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難しいことは解りませんが、経済は簡単に制御できないことが大事で、一部の人の思惑で制御できてしまうような仕組みになってしまったら大問題なんじゃないでしょうか。
ksechttp027.sec.nifty.com
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No.22222
RE:RE:日本国債について(続き)
nobody
[u:Windows/XP:FireFox/3.6.13]
02/08(火) 00:27
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>難しいことは解りませんが、経済は簡単に制御できないことが大事で、 >一部の人の思惑で制御できてしまうような仕組みになってしまったら >大問題なんじゃないでしょうか。
なぜ、そう思われたのですか?具体的にどのような事例を想定されていますか? 経済学の授業を(教養課程で良いので)受けられたことはありますか? 一物一価の法則って知ってますか?
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No.22223
RE:RE:日本国債について(続き)
通りすがりのホイキタです。
[Windows/98:IE/6.0]
02/08(火) 01:08
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>なぜ、そう思われたのですか?具体的にどのような事例を想定されていますか?
経済を自由自在に操るのは労働を自由自在に操るのと同じ?
>経済学の授業を(教養課程で良いので)受けられたことはありますか?
ありません。
>一物一価の法則って知ってますか?
知りません。
ksechttp004.sec.nifty.com
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No.22224
RE:RE:日本国債について(続き)
K2Z
[Windows/Vista:FireFox/3.6.13]
02/08(火) 02:44
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はじめて書き込みをします。 経済についてはまったく明るくないです。
その上で質問なのですが阿部さまがこのスレでいいたい(いっている)ことは 私のような人間が思ってしまう ・国債 => 日本の借金増える => 将来不安 や ・公共事業 => 一部の人間にしか税金が還元されない => 将来不安 といった考え方をフローが回っている!いつか将来安心だ!って 思うよう考え方を変えるべきだってことでしょうか? (そう考える前提でないと不況と将来不安を同時に断ち切れないですよね)
「正しい知識が普及しない」と書いていたのはこういうことかと 考えたのですがいかがでしょうか
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