緑ゴケキラーは効くのか?

珊瑚・魚・猫

トロロ藻対策は過去に書いている。
その後リセットを行うも藻類は又繁殖したのだった。
そこで緑ゴケキラーを試してみる事にした。
緑ゴケキラーは成分非公開、天然海水の成分で出来ているとなっている。

海水の中にはありとあらゆる物質が溶けているので、まあ天然海水由来と言っておけば大抵は間違いではない。
現物の臭いを嗅いでみると酢酸エチルが成分である事が分かる。

標準使用量は水槽水100リットルに対して5mlを4日続けて添加するとなっている。
濾過槽のないベルリンシステムでは添加量を減らし、魚水槽では100リットルに対して10mlを添加する。

そこで総水量約250リットルに対して10ml(100リットルあたり4ml)を添加してみる事にした。
添加は4日続けて行うが、添加しても目に見える変化はない。
スキマーの状態も変わらない。

添加して1週間ほどすると、緑色のコケ類が茶色く変化した。
枯れているようにも見えるのだが、ライブロックから容易に剥がれるわけでもない。
茶ゴケは貝類やイソギンチャクが好んで食べるのだが、この”元緑ゴケ”は食べてくれない。
勝手に剥がれてサンプ槽に落ちるものもあり、サンプ槽の物理フィルタに藻類が引っかかっている。

トロロ藻の変化からすると効いている感じで、添加を数回繰り返せば更に効果的だと思われた。
説明によれば最初の添加から1ヶ月すると2回目の添加が行えるとなっている。

しかし生体に変化が現れ始めた。
最初に元気を失ったのはトサカだった。

しぼんでうなだれてしまっている。
これに気づいて80%以上の換水を行うと、徐々に復活した。

その後元通りに戻ったが、活着性トロロ藻も復活した。

次に不調になったのはウミアザミだった。
ウミアザミは繁殖しすぎる位繁殖して、水槽の中がウミアザミでいっぱいになるのではないか位の勢いだった。
元気な頃のウミアザミはこんな感じだった。

しかしそのウミアザミが開かなくなった。

ウミアザミは換水後にも調子は復活せず、全て溶けてしまった。

換水はいつも通り焼津に行って海洋深層水を買ってきた。

海洋深層水を加温の後、出来るだけ水槽の水を抜いて換水した。

ディスクコーラル、ヌメリトサカ、スターポリプ、ハナガササンゴに影響はなかった。
イソギンチャクは褐色になっていたのだが、綺麗な白色に変化した。
褐虫藻が抜けたような感じだ。

魚はフォックスフェイルが死んだのだが、緑ゴケキラーによる可能性は低い。
他の魚には影響がなかったのと、フォックスフェイスが突然死的に死んでしまった事にある。

緑ゴケキラーがトロロ藻に効くのは確かなのだが、生体への影響が大きい。
添加量のコントロールで何とかなるかも知れないが、添加量を少なくすれば藻類への影響も小さくなる。

緑ゴケキラーは光合成を阻止する何かが入っているのかも知れない。
これによって藻類は枯れるが、光合成によってエネルギを得ている褐虫藻もダメージを受ける。

褐虫藻が抜けて美しさを取り戻したのがスターポリプだ。
光が強すぎたのか褐色になってしまっていたのだが、緑に戻った。

もしかするとミドリイシをパステルカラーにする事が出来るかも知れないが、未実験である。


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