Donut Labが固体電池を作ったよ、電動バイクに搭載するよと発表した。
電動バイクであるVerge MotorcyclesのTS Proは600kmの航続距離で0-100kmが3.5秒とは書かれているが、バッテリー容量やモータ出力、車重は不明だ。
なお発売は数ヶ月以内としている。

モータは出力一定の動力源であり、トルク一定のエンジンとは異なる。
エンジンの場合はトルクが一定(実際のトルクが一定になっているという意味ではない)型の機関なので、回転数の上昇と共に出力は上昇する。
出力は回転数とトルクの積だからだ。
一方でモータは出力一定の動力源(同)なので、回転数の上昇と共にトルクが減少する。
このためゼロ発進加速は速いが、伸びがないフィールになる。
これは特に二輪車などにおいては乗って楽しい特性とは言えなくなる一方で、実用的な(発進や停止を繰り返したり荷物を運ぶような)乗物に適している。
減速ギアボックスが不要なのも出力一定特性の恩恵だ。
Donut Labの固体電池の重量エネルギ密度は400Wh/kgで、Li-ionバッテリーより高いが、極端に高エネルギ密度というわけでもない。
使用温度範囲は-30℃~100℃とされている。
価格はLi-ion系バッテリーより安価で、一般的材料(入手しやすい&地政学的制約を受けない)で出来ているそうだ。
12C/5分で満充電が可能、10万サイクルの充放電寿命を誇る。
なお5分で充電は可能だが、実用的には10分かかる(かける?)ようで、電動バイクでは充電時間を10分としている。
Donut Labはホームページがあるのだが、どのような企業なのかは書かれていない。
設立は2024年説が有力なのだが、サイクルテストはいつ行われたのだろう?
10万サイクルのテストを行うためには、少なくとも2年の年月が必要になる。
限界テストだと思うので加速テストが成立しない。
なお特許や論文、進捗に関する情報は皆無だそうだ。
ソフトバンクは2021年に固体電池の研究を始め、2023年に300Wh/kgの重量エネルギ密度を得たとしている。
ただし充放電サイクルは数回程度。
2024年には充放電サイクル寿命を数百回まで高める事を目標とし、現段階で200回程度の充放電に耐える電池が出来たという。
トヨタはやるやる詐欺なので実情は不明だ。
2021年には固体電池は出来たけれど寿命が短いのでEVには搭載せず、数年内に発売されるハイブリッド車に使っていくと語った。

計画では今年からEV用の固体電池を量産開始、来年には搭載車両発表としていたが、最近の情報ではこの計画が2030年以降にされたとも言われる。
電池と言えば中国で、半固体電池とか疑似固体電池とかハイブリッド固体電池などが一部実用化されている。
このあたりの中身的には結構怪しくて、それこそハイブリッド車はEVなのか?みたいな論になってくる。
半固体にしろ2/3固体にしろ、良いものであれば沢山使われても良いのだが、中国EVメーカはLFPを使っている。
中国と言えば鉛蓄電池の電解液をケイ素系にしたという、シリコンバッテリーなるものがあった。
これが鉛蓄電池の半固体化みたいなもので、ケイ酸ナトリウムと希硫酸から作られた、ナノシリカゲルと呼ばれるゲル状物質が使われている。
シリコンバッテリーは酸を使わないから安全だというのは嘘で、ゲル状物質には硫酸が含まれているので酸性であり、希硫酸を使った鉛蓄電池とほぼ同様の反応によって充放電が行われる。
なおLi-ionバッテリで言うシリコンバッテリーは、Li-ionバッテリーの電極にシリコンカーボンを使ったもので、鉛蓄電池ベースのものとは全く違う。

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