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過去の雑記置き場


楽天モバイルは順調か?(8/1)
楽天モバイルはどう出る?(8/2)
有機ELは主流になるのか?(8/3)
インセンティブプランに勝るものなし(8/4)
長寿番組鉄腕ダッシュ(8/5)
iPhoneでFelicaが使えない?(8/6)
健保や年金は高い(8/7)
携帯電話料金は高すぎる?海外並みにしろと言うが(8/8)
毛虫が蛾や蝶になった(8/9)
オゾン発生器を直す(8/10)
ジムニーはいつまで乗れるか?(8/11)
蜂の巣はすぐ出来る(8/12)
iPhone神話は崩れるのか(8/13)
楽天の出方を気にするMNO各社(8/14)
鉄筋コンクリートの構造物(8/15)
野良猫は飽和するのか?(8/16)
006P積層電池(8/17)
どうなる?4年縛り(8/18)
スイッチング電源(8/19)
Android10(8/20)
Android10の正常進化部分(8/21)
消えていくもの(8/22)
太陽光発電と自動運転車(8/23)
GPSを使って追跡する(8/24)
将来性とは一体何なのか?(8/25)
イヤフォンを比較してみる(8/26)
通信の秘密の保護(8/27)
イヤフォンを比較してみる(2)(8/28)
弁当屋さんが少ない(8/29)
アンパンマンと憲法九条(8/30)
ドラッグストアは便利なお店(8/31)


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ドラッグストアは便利なお店(8/31)
◆ この辺りにもドラッグストアは何軒もある。クリエイトSD、ウエルシア、ココカラファインなどだ。クリエイトは食料品などにも力を入れていて、価格競争が無くマックスバリュ価格となっているこの辺りの食品価格にメスを入れる。

◆ 一家族1パックに限られるが鶏卵10個が100円以下、1家族2パックに限られるが牛乳が158円など客寄せ商品がある。生鮮品はさすがに弱いが、それでもちょっとした野菜や肉はおいてある。
この辺りではスーパーも7時過ぎには閉まってしまうので、22時とか24時まで開いているドラッグストアは便利だ。

◆ この辺りには無いがサンドラッグは日用雑貨に、ウエルシアは日用雑貨と食品に、クリエイトSDは食品に力を入れている。
ココカラファインを傘下にしようとするマツモトキヨシは医薬品売り上げが全体の約25%を占めてトップだが、例えばクリエイトSDは7.8%でしかない。これはレシート分析によるものだそうなので、陳列商品数の割合とは関係が無い。

◆ 何故ドラッグストアが日用雑貨や食料品に力を入れるかと言えば、それが商売的に成り立つからだ。薬だけを売っていたのでは売り上げに限界があり、そこで日用雑貨からペット用品までを扱うようになる。

◆ 日用雑貨ではホームセンターと競合するわけだが、価格はどちらも同程度だ。品揃え的にはホームセンターと言う事になる。食品は上に書いたように、特にクリエイトは安価展開しているものが多い。新商品・新製品をキャンペーン価格で陳列している様子も見かける。

◆ 飲料や酒類も多くのドラッグストアで扱っている。ホームセンターでも酒類を扱うところが多い。食品類の、何をドラッグストアで買うのかだが、最も多いのは菓子類だそうだ。次にはインスタントラーメンやカップラーメン、米やパン類など。その次に清涼飲料水が来る。

◆ ホームセンターは規模が大きく買い物に時間がかかるとか、何がどこにあるのか分かりにくいという意見がある。その分品揃えが豊富なのだが、特に高齢者などは品物が探しにくい事をデメリットとする。ドラッグストアはホームセンターよりずっと狭く、一般の食品スーパーよりも狭く、コンビニよりも広い面積が"ちょうど良い"と評価されるのだとか。

◆ ドラッグストアに食品を買うために訪れる人が来店者数の5割を超え、更に食品を買うついでに他のものも買ってしまうと言う人が多い。食品を購入する目的は価格の安さで、スーパーなどと比較して絶対的に安いとも限らないのだが、鶏卵や牛乳、清涼飲料水、冷凍食品、アイスクリームなどは確かに安い。

◆ 気軽に買い物が出来るという点でコンビニに及ばないのは店舗面積が広く取扱商品数が多い事がある。逆に価格的にはコンビニよりかなり安い。つまりはコンビニとは競合しにくい店舗構成になっているわけだ。
スーパーでも日用雑貨コーナーを設けているところはあるが規模は小さい。日用雑貨と言うよりも衣料品関係の方に力が入っている感じもするので、この点でも競合しない。

◆ 都市部ではドラッグストア同士が客を取り合う図式になっている。特に郊外では広い駐車場を構えたドラッグストアが増えている。


アンパンマンと憲法九条(8/30)
◆ 私は最近まで知らなかったのだが、アンパンマンは教育に悪いとする意見が多いのだそうだ。日本のアニメの多くは海外でも人気があるが、アンパンマンはそうでもないらしい。
アンパンマンが自分の顔を食料として与える辺りが生理的に受け入れられないとの意見もある。

◆ それより批判が集中するのはばいきんまんを退治する部分だ。暴力による解決は間違っているとか、例え相手から攻撃されたにしても武力行使が正しいとは言えないなど。

◆ こうした批判は様々な部分で表れてくるわけで、ドラえもんのジャイアンだって昔よりもずっとフレンドリーになっている。ガキ大将不要論が渦巻く中で、漫画に描かれるガキ大将像も変わらざるを得ないわけだ。

◆ そのドラえもんにしたってジャイアンやスネ夫に意地悪されたらやり返す的なストーリーが多い。いや、多かったと言うべきか。以前はジャイアンとスネ夫に仲間はずれにされるのび太という図式が当たり前だったが、今はその仲間はずれという事自体が批判の対象となってしまう。

◆ 運動会でも順位を決めない的な、それって何のための競争だみたいな、成績表にしたって良いと悪いがあるのは不公平だと言われる時代なのだ。
学校から競争をなくしたところで受験もあれば入社試験もある。不公平だから全員取れとは言えない。

◆ アンパンマンがダメならスパイダーマンだってスーパーマンだって、怪獣をやっつけるウルトラマンだってダメだ。ウルトラマンは怪獣を虐待していると、怪獣保護団体が牙を剥くかも知れない。

◆ ヒーローは敵をやっつけるものだ。ばいきんまんを捕まえてきて裁判にかけて刑の確定を待つのではヒーローではなく刑事物になってしまう。教育の過程の中でアンパンマンがヒーローだと言う事が植え付けられ、小中学生になってスパイダーマンを見て面白いと思う、という流れもある。

◆ ただアンパンマンが正しいのならば俺も正しいと勘違いし、気に入らない他の子供にあんパンチを食らわせるというのは間違っている。人間が最も勘違いしやすい事とは「自分が正しいとの思い込み」だからだ。

◆ こうした部分を教育するのは親の役割である。子供があんパンチと言って拳を振り上げたら、あなたはアンパンマンではない、勘違いしてはいけないと説くべきだ。アンパンマンは何故ばいきんまんを成敗出来るのか、何故一般人はダメなのかを教える事が教育だ。

◆ それを教えるのが面倒だから、元であるアンパンマンに反対するというのは可哀想だから運動会は全員一位でと言うのと変わらない。以前にも書いたが、有害サイトのフィルタリングより有害サイトとは何であるかを教えた方がずっと良い。

◆ 安倍首相は軍事力を強化したい。その為には憲法を改正する必要がある。では憲法が改正されるとアンパンマンは正当化されるのだろうか。国が正しいとする事を国民が否定するのはおかしいとか、訳の分からない議論が渦巻くのだろうか。


弁当屋さんが少ない(8/29)
◆ この辺りは、そもそも店舗数が少ない田舎だと言う事もあるのだが、弁当屋が少ない。逆に目立つのは100円ショップやコインランドリーだ。コインランドリーは新規開店するところもあるので需要が多いのだろう。駅の近くばかりではなく、駅から離れた場所にもぽつりとあったりする。

◆ 弁当屋が少ないのは弁当を買う人が少ないからと言う事になる。コンビニはそこそこ数があるし、新規開店の所もあるので増加傾向だ。コンビニ弁当に太刀打ち出来ないのだろうか。

◆ Hotto Mottoは前期の黒字から一転、大赤字の決算になった。Hotto Mottoは全国に2700店舗以上を持ち、売上高は前期より増加している。にもかかわらず大赤字になったのはTV CMなど広告宣伝費の過剰投入や、商品価格の値下げが響いたのだとか。

◆ 40代以上の男性客がメインだそうだが、助成を取り込みたいと考えてメニューを増やした事もマイナスだったようだ。
品数が増えるので仕入れや管理のコストが嵩み、しかしそれは思うようには売れなかった。調理に時間がかかって他の弁当類の調理も遅くなってしまうが、人件費をかけて人員を増やすわけにも行かない。

◆ 店舗数や販売量を増やしたい背景には80億円を投じた新工場の稼働率を上げたい狙いがある。自社工場での生産比率を上げる事で原価低減を狙うわけだが、その為には生産量を拡大しなければならない。

◆ 店舗数の拡大も思うようには行っていない。前期、前々期共に新規出店計画数を下回っている。これは新規開店数も確かにあるのだが、閉店数がそれを食ってしまっている。弊店店舗とは売り上げが思うように上がらなかった所だが、そうした閉店店舗が増える事自体経営がうまくいっていない事になる。

◆ 弁当屋の売りは作りたてだ。温かい御飯を提供出来るので炊飯用オイルなどを沢山入れる必要がなく健康的だ。しかしその分コストが嵩む。最近ではコンビニ以外、ドラッグストアでもスーパーでも弁当を売っている訳で、単にコストの比較となるとそちらの方が安い場合もある。

◆ スーパーでは店舗で弁当を作っている場合が多く、それは賞味期限ギリギリの食材の廃棄が減らせるからだ。つまりこれば産廃としてカネを払って捨てなければならないものが利益を生むのだから実質原価率は低い。ドラッグストアなどは弁当工場から仕入れている場合が多く、こちらも量産効果で仕入れ値は抑えられる。

◆ 弁当屋の弁当は作りたてで安くて美味しいとは思うが、昼休み時間帯に買いに行けば待ち時間を我慢しなければいけない。スーパーやコンビニならば並んでいる商品をレジに運ぶだけであり、この辺りもハードルになる。

◆ それでも弁当屋の弁当が売れていたのは割安感もあってだと思う。そこでHotto Mottoはのり弁など主力商品の値下げを行ったが、それも収益率の悪化に拍車をかける事になった。実際売上高は伸びているのだが利益になっていない。今期も店舗数拡大を打ち出しているのだが、果たして。


イヤフォンを比較してみる(2)(8/28)
◆ SONYのMDR-EX750はハイレゾ対応を謳った少し古いモデルだ。SONYらしくドンシャリ系である。ドンシャリなのでインパクトはあるのだが、ボーカルなどが弱く感じる。だからダメというとそうではなくて、ドンシャリ系の好きな或いはそれにあった音楽を聴くには良いとなる。MDR-EX650はドンシャリ度が多少下がるのだが、それでも出過ぎな高音は、ハイハットが頭に突き刺さる感じの音を奏でる。低音はメリハリがある。

◆ BOSEのSoundSportIECHLも、SONY程ではないが傾向は同じだ。低音の歯切れが余り良くなく、バスレフのスピーカーみたいな音とでも言えば良いだろうか。低音まで良く出ているが柔らかい感じだ。高音域も出ているのでSONYほど派手ではないがバランスは悪くない。

◆ オーディオテクニカのATH-CK505Mは高音のどこかにピークがあるのか、結構シャリシャリの音がする。低音もそれなりに出ているのだが歯切れが悪い。
同じオーディオテクニカのATH-CKS770も傾向としては同じなので、オーディオテクニカ的味付けと言えそうだ。個人的にはイコライザで高音を落としたくなる。

◆ SHUREのエントリモデルであるSE112GR-AはMH Beats IE by dr.dreに近い感じで、少し高音域を強くした風である。
高音は良く出ているが突き刺さるようなものではないので疲れる事はない。
実売価格が5千円位である事を考えれば良く出来ていると言える。

◆ アンプの特性でも音は変わるがトランスデューサー程の違いはない。マイクやスピーカー或いはイヤフォンによる音の違いは顕著だ。線を変えるとか電源を変えるとかするよりも、スピーカを変えれば音は全く違った風に聞こえる。

◆ でもオーディオマニアがその方向に行かないのは、それは変わって当たり前のものだからかも知れない。異なるメーカのイヤフォンをイコライザを使って同じ音に出来るかと言えばそれはたぶん無理だ。密閉型スピーカの音がバスレフの音にならないように、周波数特性以外の部分に違いがあるからだ。勿論波形の細部に至るまでDSPで加工していけば同じ音に出来るかも知れない。

◆ 昔はトーンコントロールツマミを回すのが精一杯だったが、今はグラフィックイコライザが簡単に使える。なのでイヤフォンの音が気に入らなかったら、ある程度は調整する事が出来る。聴く曲によって、或いは気分によって変えてみるのも良いかもしれない。

◆ そういう意味では余り癖のないイヤフォンの方が自由度が大きい。ただそうしたイヤフォンの音は普通に聞くと地味なので、聞き比べた時のインパクトが少ない。
SONYのイヤフォンなどは比較的音圧が高くドンシャリ系なので目立つのだ。

◆ 最近はELECOMもイヤフォンを出している。品番が書かれていなかったので分からないのだが、たぶん2〜3千円クラスだと思うそれは低域も高域も落ちているような音だった。中域が目立つのでボーカルが強いと言えばそうなるが、極端に言うとAMラジオの音みたいだとも言える。
ELECOMにもいくつかの種類のイヤフォンがあり、前回の記事で書いたものは中域が落ちている感じがしたので正反対である。


通信の秘密の保護(8/27)
◆ 日本においては通信の保護に関する規定はいくつもある。無線通信では電波法第59条と108条、電気通信事業法では第4条がそれにあたる。通信事業者がこの規定に抵触すると思われるのは、ソフトバンクが開始した通信の最適化という名の画像圧縮である。

◆ 他の事業者では圧縮の同意を求めたり、非圧縮を選択できるようにして法への抵触を回避した。これで違法性がないかと言われると微妙だとは思うけど。この点無条件で勝手に圧縮を開始したソフトバンクは有罪だ。
しかしその最適化とやらもSSL通信が一般的となった今では役には立たない。

◆ spamフィルタなども通信の傍受に該当するので、それを効かせるか否かは利用者が選択できる。Googleはspamフィルタを切ることは出来なかったような気がする。GoogleはGmailの他に写真なども検閲している。Googleの言うことにはAIを使って機械がやっているから良いとなる。ちなみに日本の法律には機械が判断するのは良いとは書かれていない。

◆ GoogleはGmailの検閲によって膨大な量の情報を集めることが出来る。自慢のAIに解析させれば経済動向から為替レートまで予測できるはずだ。世界中の内部情報を掘り起こせば、この先で何が起きるかの予測が出来る。そして今度は、その情報が既知となった時に何が収束するのかも分かる。果たして人間が関わらない内部情報による取引は規制されないのだろうか。

◆ こうした事態に陥らないために通信の秘密は保護されるべきなのだ。それが電話であれメールであれ、情報が漏れないと信じられるからこそ重要な通信手段として使う事が出来る。

◆ 最近だとSNS宛ての通信や動画閲覧をパケットカウントしないという事業者もある。何を元にこれを判断するかと言えば通信相手の情報だ。通信相手を特定するためには通信を傍受する必要がある。これが通信の秘密の保護に抵触するのではないかと言われる。

◆ ローソンWi-Fiは通信の全てを傍受していた。いや、今でも蓄積しているかも知れない。これも過去に問題になった。
ローソンとしては、無料でWi-Fiを使わせる代わりに通信のログを取りますよと言うことなのだ。ローソンWi-Fiは登録の必要なサービス(今はどうなっているかは知らない)なので、通信と個人を結びつけて管理することが出来る。

◆ 日本では違法なことも海外のサーバで行えば法は及ばないとされる。ポルノでもギャンブルでも、それが違法でない国でサービスすれば良い。所がこれも規制される日が来る可能性がある。GoogleやFacebookの税回避問題もあり、その企業の拠点ではなくサービスをする地域の法を適用しようとする動きだ。

◆ しかしこれも通信の秘密の保護が壁になる。つまり、GoogleやFacebookが何をやっているのかは通信の中身を見てみなければ分からないからだ。GoogleがSSLを推奨しはじめたのもこうした事情があるからではないのか。全ての通信をSSL化すると、実質的に傍受が不可能になる。
それによってGoogleやFacebookが何を行おうと、それに対する規制を逃れることが出来る。


イヤフォンを比較してみる(8/26)
◆ ハイエンドから始まったバランスドアーマチュア方式だが、最近ではエントリモデルでも使われるようになった。更にはマグネチック・アーマチュア方式のものもあるなど多様だ。

◆ いくつかのイヤフォンを試す機会があったのだが、イヤフォンの場合はスピーカやアンプの比較テストと違って装着する時間を要するので比較しにくい。比較しにくいというか微妙な違いが分かりにくいというか、だ。

◆ いくつかあるイヤフォンで音楽を聴き、これは良い感じだなと思うものをピックアップしてみた。ただ全メーカのモデルという膨大な数を試したわけでも無いので、ほんの限られた製品に過ぎない。

◆ メーカ的に、1モデルも選ばなかったのはELECOMとPanasonicだ。いずれも2千円〜3千円くらいのエントリモデルだと思う。逆に最初に選んだのはAKGのものである。市販価格は高くないものだと思うのだが型番が分からない。

◆ 次に気になったのはMHBeats IE by dr.dreである。スピーカケーブルなどでおなじみのモンスターケーブルを使ったと謳われているものだ。実売価格は1.5万円から2万円くらいだ。最後はJVCのHA-FXD70で、これも価格帯は同じくらいである。

◆ JVCのものはBAだと思う。質量がある。
選ばなかったPanasonicとELECOMのエントリモデルは、周波数特性の問題なのか?中高域のレベルが多少落ちているのか、ボーカルが弱い感じがした。

◆ 最初に選んだAKGのものは低域が出すぎかなとは思ったが、だからといって中高域が弱いわけでは無い。聞いていて疲れる音でも無い。低域は出ているがダンピングファクタが小さい(DFとはアンプの出力インピーダンスの話になるので、同一インピーダンスのイヤフォンを使えばこれが変わる事は無い。)ような、少し歯切れの悪さが残る。

◆ 曲を聴いた時にベースの音がどれだけハッキリ聞こえるか、レベルではなく明瞭度という点でJVCやdr.dreに及ばない。JVCとde.dreは似ている。どちらもベースの音はハッキリしている。JVCのものは高域が出過ぎとは言わないが綺麗な高音というよりはもう少しキンキンした感じだ。曲によっては少し疲れるかも知れないが、派手さがあるので綺麗に聞こえる。ZeroAudioのZH-DX200-CTは高域が綺麗なのだが少しレベルが上がっているような感じで、それを少しオーバーにした感じだ。ZeroAudioのものは3千円台だが、価格の割に良いと思う。

◆ 曲によっては高音の綺麗な感じがうまく表現出来るが、疲れるようならイコライザで絞った方が良いかもしれない。JVCのユニットはかなり重く、長時間の使用だと疲れそうである。ユニット自体が小型なのだが重い。

◆ MH Beats IE bydr.dreは低音の主張しすぎは無いが、しかしシッカリとベースの音は聞こえる。ぼーん、ではなくボンッと。高音域もJVCのもののような出方はしないが、どこかにピークがあるのかな?というような感じもする。JVCと聞き比べると高音の出ているJVCの方が少し派手な感じで目立つ音というか、曲によってはインパクトがある。

◆ そうは言っても若い人でも無い限り、耳の性能劣化が激しいわけだ。実際JVCのものでも少し疲れるかなと言う高音はあるのだが、そもそも高域感度は加齢と共に減少するわけだからJVC位高音が出ていた方が良いのかも知れない。


将来性とは一体何なのか?(8/25)
◆ 東大理三から医学部というコースで医師になった方が、10年後或いは20年後の自分を想像した時に今と余り変わらないのではないかと思ったそうだ。そこで医師からソフトウエアエンジニアに職を変えたという。

◆ ソフトウエアエンジニアの寿命は短い。年を取ればどう頑張ったって若い人には勝てなくなる世界だからだ。
経験だとかノウハウだとかが活かせるほど一つの技術がそこに定着しているわけではなく、むしろ若い人が新しい事を学んだり新鮮な思考で物事を考えたりする事がより良い処理を実現させる。

◆ 10年後或いは20年後に医師は医師でいられるかも知れない。しかしソフトウエアエンジニアでいられる可能性は低い。優秀なソフトウエアエンジニアは何に職を変えるのか。たぶん、たぶんだがより上位の仕様を書く仕事か何かを任されるのではないだろうか。

◆ ソフトウエアエンジニアだけではなくハードウエアのエンジニアだって同じ事だ。経験やノウハウが活かせたのはもはや昔の話であり、CADだとかシミュレーションがエキスパートシステムとして機能してくれる。エンジニアは回路を考えるのではなく、設計ツールをいかに使いこなすかが肝になる。

◆ エンジニアが現場の仕事を続けたいと思えば、今はデバイス屋になるしかないのかも知れない。末端のエンジニアはそれらデバイスを線でつなぐ事が仕事となっているからだ。

◆ しかしそれがCPUなどの設計となると、電気屋ではなく処理そのものの理論を考える人の仕事になる。CPUの動作やあり方みたいなものを設計する人の書いた仕様を元に、それが現実のデバイスとして成立するのか、させられるのかを考える部分は経験あるハードウエアエンジニアの仕事であり、更にはその回路が物理的に成立するかどうかをICの設計屋がシミュレーションする。
もしかするとその回路を実現させるために物性屋がICEのプロセスを考えるかも知れない。

◆ ソフトウエアエンジニアにしても研究的な仕事になると、アルゴリズムそのものを考えるような事を行うと思う。
それこそAIにしても、何をどう処理するのかを書くのではなく何がどう処理されるべきなのかを考えるみたいなものだ。

◆ 誤り訂正だとか符号化理論なども同じように、ソフト屋というよりは数学屋の世界になる。以前にモデムを設計する人の書いたものをDSP用のコードにした事があったのだが、何をやっているのかは殆ど理解出来なかった。
ここでヒルベルト変換して、とか、聞けば何となく分かるけれど位の感じだったのだ。

◆ その意味ではアルゴリズムなりアーキテクチャを設計するのは楽しそうだが多くの知識を必要とする。CPU屋はCPU屋であってモデム屋ではない。専門的な分野になればなるほど細分化される。

◆ 全体を見渡していた方が仕事としては面白いが、広い分野でそこそこの知識が必要になるのだからこれも大変だ。
医師からエンジニアに転職された方、新たな世界で力を発揮して欲しいと思う。


GPSを使って追跡する(8/24)
◆ GPS受信機や通信機の小型化、バッテリの大容量軽量化によって様々な位置情報機器が出来るようになった。超小型の位置情報機器を渡り鳥に付けて軌跡を追跡したのがこちらである。

◆ 中々観測の出来なかったこうした軌跡も分かるようになり、さらにそれらが天候や気候によってどう変化するのかなども研究される事だろう。

◆ 身近な動物としては猫の行動解析などもある。猫は時速600m〜800m程度の速度で移動するのだそうだ。
行動範囲は4km内外と言われる。たまに書いている山の猫は、餌場なのか寝床なのか、山の中腹の所にいる事が多い。だがそこからかなり山を上がったところにも出没するし、山の下の街の近くで見かけた事もある。

◆ いつもいる場所から民家のある辺りまでは2kmほどある。猫は山の中を歩くのではなく車道を歩いて移動している。猫は1時間前後移動すると休憩を取るらしいので、2kmの道のりを歩くには結構時間がかかる。

◆ 実際私が山を下りる時にその猫を見かけ、買い物を済ませて山を登る時にも数百メートルしか移動していなかった。歩くのは大変だろうから乗せていってあげるよと言いたいところだが、猫には通じない。

◆ 鳥に付けるGPSロガーは数グラムだそうだ。日本ではブッポウソウの渡り調査などをしているそうだ。ブッポウソウは8000km近くもの旅をするという。

◆ ただデータロガーの問題などで中々詳細なデータが取れなかったという。これも近年の技術進化によって高性能なGPSロガーの小型軽量化が進み、今後は更に有用なデータが取れるのではないかと言う事だ。

◆ 昆虫の移動などを調査している人もいるが、昆虫に付けられるGPSロガーが作られるのは何年後か。移動速度が遅いとすればサンプリングインターバルを長く出来るのでバッテリーを小型化出来る。GPSロガー自体はかなり小型に出来ると思うが、バッテリーとアンテナが問題だ。

◆ 人間の行動はGoogleや通信事業者に把握されている訳で、何か事象が起きた時の行動解析なども行われているのだろう。勿論そのデータは表には出てこない。表には出てこないが裏の世界では高く売れるそうだからデータはカネになる。

◆ デパートが来店客の行動解析をしようとした事があったし、パルコだったか、これは行動解析用端末を貸し出すという形でオープンな調査を行った。このデータを元にして店内の店舗位置を変えて来店客数を増やしたというニュースもあった。

◆ こうしたオープンな調査ではなく、しかもそのデー多量たるやものすごい量のものがカネを出せば手に入ると言う事だ。Googleはその個人の年齢や性別も知っている訳だから、デパートやショッピングモールはそれを欲しがるだろう。


太陽光発電と自動運転車(8/23)
◆ 太陽光発電による自然破壊は各地で起きている。伊豆半島でも大規模な太陽光発電施設を作るために山を切り開き、自然が破壊されると問題になっていた。
今年の初めにはFIT法違反で経産省が改善命令を出した筈だ。

◆ 事業者は韓国だったか、朴聖龍(パク・ソンヨン)代表の伊豆メガソーラーパーク合同会社だったか。山の開発面積の計算を間違える(縦×横の計算が出来なかったようだ)など、事業者に有利なデータを提出したが、バレた。レーダ照射事件の時のコラ画像並に分かりやすい不正だったと言う事か。

◆ ソーラ発電所に反対運動が起きるようになったきっかけはソフトバンクにもある。
規制の緩かった時期に、コスト最優先の安全第二で発電施設を作ったために自然災害などでパネルが崩れるなどして被害が出た。その後規制は少し厳しくなった。

◆ 太陽光発電は自然エネルギを使う、環境に優しいと言われながらも実際にはそうではない。京セラ関連会社が北関東を中心に山を切り開いている発電施設でも、そこから流れる泥流で川に魚が住めなくなるなど被害が出ている。

◆ ここでもコストダウンのために泥流対策が行われず、県などの指導により後から調整池が作られたそうだ。しかしその貯水量がいっぱいになるとポンプを使って泥土の強制排水をするものだから、河川は濁り下流の水田にも土が流れ込んでいるそうだ。

◆ トヨタの自動運転車のCMをご存じだろうか。交通事故を無くす事を願ってトヨタに入社したという人が、交通事故ゼロのために開発を続けるみたいな感じのものだ。環境に関しても、自動車メーカは環境を考えた車作りをしているという。しかし排ガス規制の強化に反対するのは自動車メーカだ。コスト最優先で安全第二の車を作れば暴走事故が頻発する。

◆ 自動運転車を作るより先にやる事がいくらでもあるだろう。未来の安全を考える事も必要だが、今ここにある危険な車たちをどうにかする事も必要なのだ。以前にも書いたが、ブレーキを踏まずともリバースやドライブレンジにシフト出来てしまう仕組みを無くすだけでも効果はある。

◆ トヨタの社長だったか、日本では完全自動運転の車を走らせる事も事故をゼロにする事も出来ないと言っていたのは。いずれも難しい事だと思うし、実際に事故ゼロは不可能かも知れない。しかし事故ゼロに向かっていかなければ事故は減らない。

◆ 民間企業のやる事なので太陽光発電にしても自動車にしても利益を追求しなければならない。日本では安全な車や安全な設備にカネを払う或いはカネをかけるという文化が、未だ成熟していない。しかしこれも、文化がないからどうでも良いとか、前例がないからやらないよではダメだ。

◆ 太陽光発電に関しては買い取り価格の関係もあるので、これまでのようなペースでメガソーラーが増えていく事は無いかも知れない。だが、今度は老朽化の話になってくる。年月が経てば機材は劣化するしパネルの発電効率が落ちる。更にはそれらがゴミとして捨てられる日が来る。リサイクルだ何だと言っても、コストをかけてリサイクル出来るのはほんのわずかでしかない。


消えていくもの(8/22)
◆ 真空管を使う機器はかなり少なくなっている。民生用として最後まで残っていたのはブラウン管や高圧整流管だ。水平出力管もある程度使われていたが、やがてトランジスタに置き換えられた。

◆ 液晶ディスプレイの進化は白色(青色)LEDに支えられたと言っても良い。もしも白色LEDが無かったら、バックライトはCFLやELに頼っていたはずだ。

◆ 大型液晶ディスプレイの価格低下はあっという間にブラウン管を消し去った。現在20歳くらいの人はブラウン管式のテレビ受像機を知らないかも知れない。

◆ 液晶パネルは何にでも搭載され、スマートフォンの普及でタッチパネルも一般的になった。新入社員がビジネスフォンの操作が分からず、何度も液晶面をタップしていたなんて話も笑い話とは言い切れない。

◆ ダイヤル式の電話機を見せると数字の所を押してみるのが精一杯で、回すという考えそのものが浮かばないという。ダイヤルを回す、は、もはや死語だ。

◆ スマートフォンのカメラのシャッター音、何故あの音なのかを説明出来る人ももはやいないかも知れない。レンズシャッターだとあの音はしないわけで、フォーカルプレーンシャッターとミラーの跳ね上げと、オートワインダーが無ければいけない。

◆ フィルムカメラで残っているのはインスタント系位だろう。大判フィルムなどは残っている可能性もあるが、35mmフィルムは全滅したと言っても良い。
フィルムの入手性もさることながら現像なども一部カメラ店などが扱うに限られる。

◆ ネガやスライドなども今の若い人の多くは見た事がないはずだ。フィルム式のカメラを渡して、これはフィルムという媒体に記録するものなんだよと言ったら、撮影済みのフィルムを引き出して「何も写っていないよ」というかも知れない。

◆ 今の人はCDやDVDは知っていると思うが、20年後には今現在のアナログレコードのような感じになっているのか。DVDは比較的多く使われたが、BDはどうだろう。容量を増やすために色々苦労したのだが、あっという間にメモリに取って代わられてしまった。

◆ 20年後にガソリン車は残っているとは思うが、ガソリンスタンドの減少などもあるだろうから使いにくい乗り物になっているかも。そもそも車を自分で運転する時代では無い可能性が高い。

◆ 今や真空管は高級品である。オーディオアンプなどで使われる一部の真空管は海外で製造されているものが入手出来たりする。ただアンプを作ろうとすると、出力トランスや電源トランス、チョークコイルなどが手に入りにくい。それでも現時点で全く入手が不可能と言う事は無いが、今後どうなるか。まあ、アナログレコードプレーヤが生産されたり、CDではなくアナログレコードで新譜を出す人もいるくらいなので、完全に消滅はしないかも知れないけど。


Android10の正常進化部分(8/21)
◆ 従来はスマートフォンメーカが独自に実装せざるを得なかった部分も、OSに取り込まれている。Android9でNFCのスイッチがFelicaに及ぶようになったのも、もしかするとOSレベルでの制御が増えたためかも知れない。

◆ ディスプレイは、最近は有機ELを使ったベゼルレスや二つ折りなどもある。
Android10ではOSレベルでこれに対応するそうだ。SONYのサイドセンス的な機能もOSがカバーしてくれるのかも知れない。

◆ 有機EL対応はダークモードの搭載にも表れている。有機ELは光らせない方が電力を消費しないので、黒っぽいバックに白文字の方が電力消費を抑えられる。光る場所が少ないので焼き付き問題にもメリットがある。

◆ ノッチなど画面の切り欠きにはAndroid9で対応済みだ。こうしたディスプレイ関係の対応は、一時期の流行のために多大な作業量が発生するという点でGoogleにとっては面倒で嫌な作業に違いない。

◆ iOSのようにハードウエアも自分で作っているのならともかく、様々なスマートフォンを対象にしなければならないAndroidはWindowsと同じような苦労を強いられる。OSレベルで対応していないとセキュリティアップデートなどに時間がかかるなどする。

◆ 折りたたみモデルと言えばGALAXYの折りたたみ版が発売だとか。この機構で壊れない方がおかしいと言われていた折りたたみ機構だが、根本的設計を見直さないと壊れてしまう事が明らかになったとか。でも発売までに時間がかけられたおかげで、折りたたみディスプレイをOSレベルで対応して貰えるのだから良かったかも知れない。

◆ ディスプレイ関係はメーカとしても結構大変だと思う。OSでサポートされない機能をさもOSがやっているかのごとく見えるように実装しなければいけない。OSの正常進化とはスマートフォンというハードウエアの現状に合わせていく事ではないだろうか。

◆ 勿論その逆にOSが先に機能を実装し、それを活かすハードウエアをメーカが作るという流れもあるだろう。ただ例えばiPhoneの3G TouchなどをOSに入れたとしても、それを使いたがるメーカがどれほどかという問題はある。

◆ 設計者と利用者間の意識の違いがあるようにOSメーカとスマートフォンメーカの間にも温度差がある。Androidは様々な機能をOSレベルで取り込む事でカスタマイズの手間を軽減しようとするのだが、事業者アプリはその真逆だ。OSの機能などを無視して動作するように実装させたりするのだからメーカもたまらない。

◆ Android10ではアプリからGPSの利用も少し変化する。バックグラウンドでGPSを使っても良いのか、フォアグラウンドだけで使わせるのか、或いは全く許可しないのかが選択出来る。しかしドコモ位置情報アプリなどはこれらの設定を無視して動くのだろう。

◆ OSレベルでのセキュリティ強化には反対はしないのだが、Googleの位置情報取得や通信事業者の位置情報取得はセキュリティ云々に関係なく行われるのは気に入らない部分だ。


Android10(8/20)
◆ Android10は何が変わるのか。
何も変わらず密かに性能向上が有り難いわけだが、そうは行かない。Android10では又々操作を変えるようだ。

◆ Android9ではHOMEボタンを"-"にして左右にフリックするなどの機能を追加したのだが、その2ボタン方式からワンボタンへの変更が行われるのだそうだ。

◆ ボタン数を減らす試みは一時期計測器でも行われた。少ないボタンに様々な機能を割り当てる事こそ先進的みたいな、一種の流行だ。ツマミを回してツマミを押す、みたいな操作で階層的に設定をする。しかしこれは数年で廃れる事になる。

◆ そのボタンが単独で機能した方が操作が速く間違いにくいのだ。
オシロスコープがあったとする。入力チャネル1のレンジを上げたいとする。ツマミの沢山あるオシロであればCH1のゲインのツマミを回せば良い。しかしツマミが一つのオシロだと、まずそのツマミをCH1用に設定し、次にゲインの調整に設定し、そしてツマミを回す。

◆ Andoidの将来がどうなるかは分からないが、Googleの遊びに付き合う利用者も大変だ。タッチパネルがありながら、何故音量ボタンがハードウエアキーなのか、モデルによってはマナーモードがハードウエアスイッチだったり、カメラボタンが独立していたりする事実をGoogleは知らないのだろう。

◆ Android9でも従来型の操作性を残すメーカが多いので、Android10でも切り替え可能にしてくれるかも知れない。従来風の操作にしても全く同じになるわけでは無いのだが迷いは少ない。

◆ 特に片手で何かをしようとする時にホームボタンをどちらかにスワイプしろとかそこで止めておけとかは面倒だ。デカいスマートフォンの場合はそもそも片手操作が不安定になりがちなので余計である。

◆ 通知の消去方法も変更になるそうだ。
今までのタップ操作からスワイプになるとの事である。私は通知の管理はアプリでやっているので、この変更にインパクトは無い。
設定パネルも変わるそうだ。Android9でも変わったが、又変えるらしい。

◆ 純粋な機能面としては5Gへの対応が謳われる。と言ってもユーザには見えない部分ではないかと思う。こうしたいくつかの変更によってアプリ側も変更を余儀なくされる。10代目になるAndroidは未だ安定しないのか。

◆ 先日UFJ銀行のお知らせが来ていて、Android10対応版にアップデートしておいてねと書かれていた。アップデートしないまま使い続け、OSが先にアップデートされてしまうと認証機能などがリセットされるそうだ。

◆ GCMの件もそうなのだがGoogleには互換性の維持という考えは無いのだろうか。変化させるのは良いと思うが、急激な変化や互換性を捨てるような変更は混乱を生むだけだ。他のOSやWindowsの成功や失敗を見ているだろうに、それが中々活かせないんだなぁ。


スイッチング電源(8/19)
◆ スイッチング電源の進化は半導体の進歩だと言える。高速大電流のスイッチング素子なくして高効率のスイッチング電源は作れない。
トランジスタの無い頃はリレーで電源を断続してトランスを駆動したDC-DCコンバータがあった。

◆ スイッチング周波数を高くするとコイル(トランス)やコンデンサを小さく出来るし応答性を上げる事が出来る。従来実験用の電源の多くはトランス式のシリーズパスレギュレーション方式だった。

◆ 100Vの商用電源をトランスで目的の電圧付近まで下げ、それを整流してレギュレータを通す。入力電圧が50Vで出力電圧が10V、10Aの電流を流すと損失を受け持つトランジスタは400Wも発熱する。その為大電流の定電圧電源には大きなヒートシンクが付いている。

◆ この実験用電源の分野でもスイッチング電源化が進んでいる。スイッチング電源そのもののレギュレーションやノイズが低減された事、更にはスイッチング電源の後にシリーズパスレギュレータを入れる事で特製を改善する。

◆ こうした流れの一つとして電源トランスの価格上昇がある。トランスメーカの多くはスイッチング電源用の小型トランスがメインとなり、50Hz/60Hz用のトランス製造が余り行われていない。当然ながら量産されていないので価格が上がる。

◆ オーディオ用のアンプなど特定のモデル用のトランスは勿論あるが、汎用のトランスは減った。50Hz/60Hz用のトランスの製造個数が減った事で部材や製造コストが上がり、オーディオ用にしても実験機器や測定器用のトランスにしても価格は以前より高いのだそうだ。

◆ スイッチング電源は電源ユニットの小型化にも貢献する。従来は大きく重かったACアダプタが、今や2cm角くらいで出来てしまう。乱暴な機械だと非絶縁型のスイッチング電源になっている。

◆ ウチで使っている中華オゾン発生器は100Vを整流し、スイッチング電源デバイスは絶縁トランスを介する事無く負荷まで接続されている。トランスよりコイルの方が安価だし小さい。

◆ 非絶縁型のスマートフォン用ACアダプタを風呂で使って感電死したみたいな事件もあった。さすがに外部に電力を取り出すACアダプタは絶縁しないとダメでしょう。

◆ 昔のトランスレス型の真空管ラジオなどはシャーシが商用電源の接地側になるようにコンセントの向きを変えたと言う話を聞いた事があるが、これも結構乱暴である。昭和中期にはコストを下げた機械なんだから、感電に注意しないといけないよみたいな感じだったのかも。

◆ 感電と言えばアースを取る事がスタンダードな輸入計測器などは漏洩電流が多いために感電した。アースをちゃんと取れば問題は無いし、漏電ブレーカが作動するほどの電流が流れるわけではないが感電するのだ。

◆ スイッチング電源のスイッチング周波数はデバイスの進化と共に上昇する。デバイスのスイッチング時間が早ければMHz台のスイッチングも可能だが、電流を取ろうとするとデバイス的に少し未だ難しいかも知れない。


どうなる?4年縛り(8/18)
◆ auやソフトバンクは4年縛りを行っているが、これは10月以降は表向きは禁止になる。例えばauの場合は端末の半額サポート的残価保証ローンみたいな仕組みがある。これは4年ローンを組み、2年目に機種変更すると残債を免除するというものだ。

◆ 実質的に半額になるわけだが、その為には機種変更を行う必要があり契約も更新される。これが長期縛りに該当すると言う事で10月以降は禁止になる可能性が高い。また端末の残価設定も、値引きは2万円までと言う部分に抵触する可能性がある。

◆ ではiPhone11はどうなるのか。法施行ギリギリまで半額サポートや4年縛りを続ける可能性もある。総務省はそれはダメだと言っているが、今は法律が無いのだからやり放題だ。

◆ 固定回線とのセットもある。ソフトバンクAirは無線回線を使ったものだがソフトバンクは固定回線同様の速度が出るから固定回線に含まれると言っているし、決算でも固定回線契約数に含めて水増ししている。ソフトバンクのFTTHはソフトバンクAir並に速度が出ないと言う事か。ソフトバンクAirは契約自体は2年縛りだが3年ローンを組ませる事で途中解約出来なくしている。

◆ またモバイル回線を解約すると固定回線も解約されてしまう(現時点でも同様かは不明)のでモバイル回線と固定回線の契約時期が異なっている場合には、必ず違約金を払う必要が出てくる。

◆ モバイル回線の契約に関する条項は決められているが固定回線は蚊帳の外である。なので、ソフトバンク式のセット割りを強化すると縛り効果は長続きするし、2年以内の違約金額もがっぽり取れる事になる。

◆ ソフトバンクの4年縛りは半額サポートへの再加入条件を撤廃した。これがあると、一度半額サポートに加入すると機種変更の度に新たな4年縛りが始まる。
昨年秋にこれが撤廃されたので、4年縛りは4年で終わらせる事が可能になったわけだ。

◆ 新型iPhoneの発売日から法施行までの10日間、ソフトバンクは猛烈な勢いで拡販を行うだろう。それこそゼロ円でもマイナス10万円でも、今契約させてしまえば縛りはずっと有効だからだ。

◆ 加入者側にしても、最後のキャッシュバックですよと言われればソフトバンクに乗り換えるかも知れない。エリアの問題や通信速度の問題、強烈な縛りが続く事を考えれば決してお得では無いにしても一時金に目がくらむ。

◆ 新型iPhoneは余り値上げされないのではないかと言われる。現時点では2018年モデル並に売れるとAppleは見ているようだ。ただ毎年のように下方修正がかかるわけで、シェア減少は防ぎきれないという感じではある。

◆ そしてiPhoneシェアが未だに高い(調査会社によって異なるがおそらく4割ほど)日本での売れ行きをAppleは気にしているだろう。さすがのApple税も法律の前では思うように行かなくなる。高く買って安く売れという指示にも従えなくなるはずだ。


006P積層電池(8/17)
◆ 006P型の積層9V電池は、元々はトランジスタラジオ用としてSONYが電池メーカに作らせたのが始まりなのだとか。当時のトランジスタラジオは比較的高い電圧を必要としたために電池を何本か直列で使う必要があった。

◆ シリコントランジスタの場合は接合部電圧が0.7V前後あるので、これ以下の電圧では動作しない。当時のゲルマニウムトランジスタの接合部電圧はもう少し低い。
電源電圧が1.5Vだとすると最大振幅は1.5V迄にしかならない訳で、Vceが0.1Vあったとすると残りは1.4Vだ。抵抗負荷などで考えればその半分程度の電圧しか使えない。ゲルマニウムトランジスタだとしても入力には0.1V以上が必要なので、自ずと電源電圧を高くしたくなる。

◆ しかし電池の本数を増やすと電池の分だけ体積が必要になってしまう。そこで積層電池という考え方になったわけだ。電流容量はさほど必要ではないが電圧は欲しい。006P電池の中身は1.5Vの角形で平たい電池が6個直列に積層されている。

◆ 最近では円筒形の単6型電池を直列接続したものもある。現在残っている積層電池は006Pや円筒形の6Vや12V系のものがある位だが、昔はカメラのストロボ用の300V〜500Vの電池(VHSのビデオカセットテープのような外形)や真空管式ポータブル機器のB電源用の電池などもあった。

◆ 006Pも最近では使われる機器は多くはないが皆無でもない。私が使っているORP(酸化還元電位)計やディジタルテスターも006Pである。アナログアンプを必要とする機器ではダイナミックレンジとノイズの関係から電源電圧を高くしたくなる。と言っても内部にレギュレータがあるので006Pを使ったとしても機器内部の電圧は5V〜6V位だ。

◆ レギュレータを入れるのならSW方式でステップアップすれば良いとも言えるのだが、ノイズを嫌う。ORP系をスイッチング電源のACアダプタで動作させたら表示がとんでもない事になった。±999mVの電圧計なので、外部電源を想定した回路になっていれば問題は無いはずなんだけど。

◆ ORP計は常時電源を入れっぱなしで使っているので1〜2ヶ月で電池切れになる。006P乾電池は100円ショップで買う事が出来るので100円だ。今はすっかり流行らなくなってしまったがNi-CdあるいはNi-MHの二次電池がある。1.2V×7本で8.4Vが定格電圧だ。最近ではLi-ionバッテリーの2直列で7.2Vのものが増えた。放電終止電圧が7V位、充電直後は8.5V位の電圧だ。

◆ Ni-MHバッテリは充電が少々難しい(ΔtやΔV検出が必要)のと、充電デバイスが今は少なくなってきたので割高感がある。Li-ionは充電デバイスも安価なのでお買い得感はあるが、連続使用で1〜2ヶ月の電池寿命の機器だとそのお得感も微妙である。

◆ Li-ionの場合は電池容量が大きいので1〜2ヶ月もつ機器ならば2〜3ヶ月の連続利用が可能になるだろう。それは良いのだがLi-ion二次電池2個と充電器のセットの価格で006P一次電池ならば2〜4年分も買えるのだ。ORP計は1〜2ヶ月で電池がなくなるが、ディジタルテスターの方は数年使っても未だ電池交換の時期になっていない。機器の消費電流よりもバッテリの自己放電の方が多いんじゃ無いのと言うレベルだ。と考えて、今のところ二次電池に手を出していない。100円ショップで買ってきた006Pをストックしておくのが良いのかなと言う事で。


野良猫は飽和するのか?(8/16)
◆ 山の中に野良猫が居る。野良猫というか地域猫みたいな感じで餌が与えられたり屋根付きの家?が作られたりしている。町から別荘の方に上がってくる道中なので別荘に住んでいる人かゴルフ場関係者が世話をしているのだろう。

◆ 最初の頃は人を見ると逃げていった猫だったが、今は車を見るとニャーッと鳴きながら近寄ってくる。以前にそこに張り紙がしてあって「ちび」と命名していると書かれていた。捕獲する事が出来れば避妊手術をしたいとも。

◆ 私は「シロクロ」と呼んでいる。白いボディに黒の斑点が付いた柄だからである。他にキジ柄みたいな猫も来ているし、「クロシロ」と呼んでいるのだが、黒いボディに白い斑点の猫もいる。

◆ シロクロは雌猫なので子供を産むはずだ。もしかすると既に避妊手術を受けているかも知れないけど。街中の猫だと増え方をコントロールしないと猫だらけになってしまう。しかし山の中だと環境が厳しいのでどんどん増える事は無いだろうと思う。

◆ 一つは食料だ。小動物も居なくなる冬の間は、一体何を食べて生きているのだろうかと不思議になる。食べるものがなければ生きていけない。それでなくても野良猫は感染症などが蔓延しやすく短命だ。飼い猫が10年或いは20年と生きるのに対して、野良猫は3年くらいの命らしい。

◆ 飼い猫が子供を生めば殆どの子供は親猫にまで育つ。しかしこれも野良猫の場合は生まれた数の半数も大人にはなれない。
病気などもあるし外敵も、或いは過酷な自然に耐えられないのだ。

◆ 街中の猫でも病気などはあるので寿命は短い。地域猫は避妊や去勢をすべきだと言われているので、猫の数は年々減少するはずだ。山の猫はもっと環境が過酷であり、自然繁殖に任せていたとしても猫は増えないのではないのか。

◆ ブリードすれば猫は年に2回子供を産むそうだが、野良猫の場合は出会いの問題もあるので子供を産む回数は少なくなる。
そしてその生まれた子供も成猫まで生長出来る確率は多くない。なので避妊手術をすれば山の猫はいなくなる。

◆ シロクロは餌を与えられているので食料に困る事はない。しかし怪我や病気はあるだろう。何日も姿を見ない時があると、どこかで死んでしまったのではないかと心配になる。今はそこそこ馴れているので捕獲は可能だし、捕獲して動物病院に連れて行く事も出来る。

◆ しかしせっかく自由な山の中に居る猫、嫌がる猫を病院に連れて行く事は、それが長寿につながる事だとしても猫にとって幸せかどうかは分からない。街中の猫では糞害や庭を荒らすなど迷惑猫になってしまうが、山の中では全てが自由だ。

◆ 鹿や猪は農作物を食べてしまうなど害獣ではあるが、鹿は人間に対しては滅多に牙を剥かない。植物が食べられてしまうのは困るのだが、奴らも生きていく都合上餌は必要だ。でも食べられては困るので網を張って進入禁止にはしている。それに比べれば猫やタヌキは無害に近い。鹿よりも数が少ないと言う事もあって、そりゃあタヌキがそこら中に居たら邪魔だ。


鉄筋コンクリートの構造物(8/15)
◆ 鉄筋コンクリート(RC)製の住宅というと、4階建て以上や床面積の広い規模の建物というイメージである。RCは木造や鉄骨構造に比較すると費用がかかる傾向にあるので小規模な住宅には向かない。ただし曲面などの造形が自由なので変形地を有効に使うなどは出来る。

◆ RCでも様々な作り方があるので一概には言えないが、メリットとしては上に書いたような造形自由度がある。型枠を斜めにしてコンクリートを流せば斜めの壁が出来るわけで、木造や鉄骨構造では難しい形状も作れる。

◆ 強度を出しやすいので柱のない広い空間を作る事が出来る。これは、最近では鉄骨構造でも可能ではあるが、より剛性の高い広い空間が得られる。開口部を広く取る事も出来る。

◆ デメリットはコストや工期、湿気の問題がある。コンクリートは水分を大量に含んでいて、それが徐々に抜ける。完全に乾くまでにはかなりの年月を必要とするので、それまでは室内外に湿気が放出される。

◆ こうした理由から図書館などは建築後に除湿機を連続運転するなどの対策が必要だと言われる。マンションなど同様に結露の問題もある。熱容量の大きなコンクリートは温まりにくく冷めにくいので、冬場などは結露が起きる。これはカビを発生させたり壁紙を朽ちさせる。

◆ こうした点を考えると木造住宅というのは中々良く出来ていると思う。最近では重量木骨などと呼ばれる、太い木材の柱を使って広い空間を作り出す工法もある。
鉄骨構造も同じように広い空間が作れるので、特に都市部では工事規模が大きくなるRCは余り使われない。ちなみにコンクリートパネルなどを使うプレハブ的な工法に近いRC構造物もある。

◆ 別荘地などの斜面に家を建てる場合にRC構造にすると設計自由度が格段に上がる。
張り出し構造などを作ったり傾斜地に合わせた形状、曲面なども自由に作れるからだ。ただし構造物の質量が大きいので基礎は大がかりになり、コストがかかる。

◆ それでもデザイン住宅(デザイン別荘)ではRCや、RCと木軸を組み合わせた構造の建物がある。RCで何が出来るかと言うよりも、デザインを成立させるためにはRCでなければならないみたいな事なのだろう。

◆ 普通の四角い家を建てるのならば構造にこだわりは余り無い訳だし、普通は四角い土地なので建物もそれに合わせて四角くなる。傾斜地などでも造成によって平らにした上で建物を建てるのが住宅街では一般的だ。

◆ 別荘の場合は、斜面は斜面のままそこに建てるのが普通なので傾斜が急になれば長い柱が必要になる。柱を立てずに張り出し構造にするには強度が必要であり、自ずとRC構造になる。その張り出したものと一体化したRC住宅になる場合もあるだろうし、いわゆる基礎的な構造体をRCで作った上に木軸住宅を乗せるような場合もある。

◆ この別荘地にもRC+木造?みたいな建物がある。基礎(張り出し)と壁が鉄筋コンクリートで屋根は木造なのか?そんな感じだ。
熱海の方だと急な崖が多いのでRC住宅が増える。崖に沿って建てるような場合は高さがあるので強度的にRCになってしまうのかも知れない。



楽天の出方を気にするMNO各社(8/14)
◆ Vodafoneを買収して移動体通信事業にソフトバンクが参入した時、大手2社は余り気にもしなかった。価格競争を仕掛けてきたとしても消耗戦になればソフトバンクに勝ち目はないと笑った。

◆ 孫さんは10年でドコモを抜くと言ってみたものの、エリアの問題もあり、解約率の高さもありで思うように事業は進まなかった。多額のキャッシュバックなどを出す販売手法によって、それでも何とか加入者を増やす事は出来たが、ドコモはおろかauすらも抜く事は出来なかったのである。

◆ 楽天の場合はほぼゼロからのスタートである。Vodafoneという既存事業を買い取ったソフトバンクよりも明らかに不利だ。しかし何故かドコモやKDDIは楽天の動向を気にしている。エリア展開が急速に進むわけでもなければ、運用その他のノウハウを持っているわけでもないのに。

◆ 業界的には孫さんのような野良経営者よりもサラブレッドである三木谷氏の方が影響力を持っていると言う事になる。楽天自体の云々よりも楽天を取り巻く各企業の影響も大きい。楽天経済圏などと言われるが、それは楽天内で完結するものばかりではなくそれを取り巻く企業の多さにもある。

◆ 個人的には楽天の影響力がそれほどまでに強いとは思えない。確かにMVNOではトップの加入者数ではあるのだが、それは端末の安売りによって増やしたものだ。楽天は遅い、使えないほど遅いというレビューは数え切れないほどある。それを一部のステマサイトが否定しているに過ぎない。

◆ ただ通信速度に関しては以前ほどの酷さはなくなったとも言える。ブラウザでの表示に分単位で時間のかかる事はあっても、タイムアウトしてしまう事は少なくなった。しかし一度付いた評判は中々消えない。これがMNOとしての楽天モバイルにどういう影響を与えるのか。

◆ 楽天はソフトバンクの手法を真似ている。しかし今秋からは端末の抱き合わせによる販売が出来なくなる。安価な端末販売なくして楽天モバイルの加入者増はあり得るのだろうか。スマートフォンを安価に販売する事は勿論可能だが、それを契約と絡める事が出来ない。安売りをすれば他社のユーザがそれを買うので損失になる。

◆ 同じ事はソフトバンクにも言えて、キャッシュバック無くしてソフトバンクはあり得るのかという話だ。そこで楽天にしてもソフトバンクにしても料金の値下げを行う可能性がある。これをMNO各社は気にしている。ネットワークやサービスが弱い事で相殺されるのか、それとも見かけの価格は揃えておくべきなのかと悩んでいる。

◆ 楽天モバイルの動向はドコモやKDDIが気にしているが、分離プラン移行後のiPhone(の価格)がどうなるのかの方が一般利用者には気になるのではないだろうか。

◆ MNOになる楽天モバイルと、完全分離プランが法律によって決められた後に来る年末商戦。ドコモやKDDIは、料金プランは多少いじるかも知れないが現状と大きな違いは無いだろう。未だにキャッシュバックを積んでいるソフトバンクはどう出るのか?そして楽天モバイルは?


iPhone神話は崩れるのか(8/13)
◆ 欧米では毎年シェアを下げているiPhoneだが日本では人気が高い。それでもiPhoneX辺りからはゼロ円販売が少なくなったためにシェアを落とした。
現状ではソフトバンク系がキャッシュバックを山積みしているくらいであり、それは量販店に於ける販売数にも表れている。

◆ ソフトバンクショップでiPhoneが売れないのはキャッシュバックを積めないからだ。さすがに販売店がやった事と言ったって、ソフトバンクの看板を背負ったショップではマズいだろう。

◆ 今年の年末商戦は建前的には分離プランに移行しているはずだ。現在でも総務省の指導によってドコモは分離プランになっている。auも当初はかなりキャッシュバックを積んでいたが、今はすっかりおとなしくなった。残るソフトバンクは期間を短くしながらそれを繰り返す形でキャッシュバックを行っている。

◆ 期間を短くするのは、通報されて総務省が動く頃にはキャンペーンが終了している風に見せかけるためだ。それを繰り返し行う事で加入者集めをする。今集めた加入者には高額違約金も適用出来るので縛り効果も継続する。

◆ もしも、ソフトバンクが分離プランに移行するとすれば価格を下げるなりしないと利用者は減るだろう。それと共にiPhoneのシェアが低下する可能性もある。これまでは多額のキャッシュバックにより実質安いからiPhoneを買っていたという人も、価格が同じなら他のモデルでも良いんじゃないのと考えるかも知れない。

◆ SIMフリースマートフォンの売れ筋が3〜5万円レンジであり、ハイエンドスマートフォンはその2倍の価格だ。iPhoneシリーズの最高価格帯だと4倍にもなる。
iPhoneは外部メモリが使えない仕様のため、本体内のメモリを増やす必要があり高額になってしまう。

◆ 本体価格を下げるという意味では、USB-Cの採用と共にmicroSDスロットを用意する必要があるかも知れない。Appleが新たに搭載した新機能をAndroidが真似れば成功、真似なければ失敗とも言える。そうは言っても毎年何か新しい技術を搭載する必要がある。

◆ それはAndroidとて同じ事なのだが、AndroidはGoogleが勝手にいじっていれば良いと、スマートフォンメーカは他人事だ。
しかしAppleはOSもハードウエアも自社製なのだから厳しくなる。そして唯一シェアの高い日本でも分離プランが始まるとなればApple税すら取れなくなる可能性がある。

◆ iOSも増築に増築を重ねて分かりにくくはなったが、それでも統一性などはシッカリしている。Androidのようにバージョンが変わると操作性が変わるなどと言う事は(あまり)ない。余り変わらないから人に聞く事も出来るし教える事も出来る。中高生女子を中心にiPhone人気が高いのもその辺りが理由なのだとか。

◆ もう一つは高齢者である。これも、人に聞けば教えて貰えるという点でiPhoneに安心感がある。バージョンがどうのとかメーカがどことかという必要がない。iPhoneはいつもiPhoneであり、いつまで経ってもiPhoneなのだ。


蜂の巣はすぐ出来る(8/12)
◆ 今年は蛾は多いがハチは少ない。だがその少ないハチが飛び回る姿を見た。さほど多い数ではないがスズメバチ的な大きな蜂が飛んでいた。蜂が飛び回っている時は、どこかに巣は作れないかなと調査しに来ているのだと思う。

◆ 翌日、1Fのベランダから外を見ると蜂が何匹も飛んでいる。これはどこかに巣があるのかと見たら、掃き出しのサッシの上辺りに巣があるではないか。少なくとも昨日までは存在もしていなかったのに、既に直径5cm程にまでなっている。

◆ 巣の周りには、巣が見えないほどハチがたかっている。スズメバチはまず女王蜂が巣を一匹で作り子供を産む。子供が成長するとその蜂たちが巣作りをする。しかしこの場合は産卵や成長の過程があるので一晩で巣は出来ないはずだ。

◆ もう一つ考えられるのは、どこかに本拠地があってそこから飛んできた蜂たちが分室を作ったと言うことだ。これならば人海戦術ならぬ蜂海戦術で突貫工事が可能だ。巣は未だ出来たてというか、いわゆる蜂の巣的な6角形の穴の開いた本体のみで、それをカバーする丸い部分は作られていなかった。

◆ この、蜂の巣状の蜂の巣というのは変だけれど、その蜂の巣がある程度大きくなるとその周りを囲むように幾重にもなったカバーを作り始める。そんなものが作られる頃には数百匹にも及ぶ働き蜂が蜂の巣建造を急ぐようになる。

◆ 蜂は意外に殺虫剤に弱い。ゴキブリ用の殺虫剤でも簡単に殺すことが出来る。
今回は昨年購入したハチアブバズーカジェットを使う。至近距離からの噴射なので普通の殺虫剤でも良いのだが、ハチアブバズーカジェットくらいの時間あたりの噴霧量があると、逃げだそうとして飛び去る蜂そのものにも薬剤が噴霧出来るので全滅に追い込める。

◆ ハチが周りを取り囲む巣に殺虫剤を噴射する。瞬間的にハチはあらゆる方向に逃げ出すが、既に薬剤を浴びている。
残った巣はむしり取って捨てたのだが、サッシの部分に巣のベースが張り付いたままだ。これが意外に強固で中々取れない。

◆ 巣を撤去した後もお出かけ中だった働き蜂が帰巣するが、既に蜂の巣はない。
蜂の巣の本部がどこかにあるならそこに帰れば生きながらえることが出来る。
そして又新たに、どこかに分室を作り始めることだろう。木でも何でもいくらでもあるのだからそういう自然の中に作ってくれないかなぁ。

◆ 確かに人家の軒下などは風雨を凌げて日光も当たらないのだが、最大の敵である人間が住んでいる。
今回は駆除しやすい場所だったから良かったが、昨年のように高所に巣が出来ると厄介である。

◆ この先も新たな巣が出来るというか、作り始める蜂も居るだろうから気をつけないと。スズメバチの巣は、本当にすぐに巨大化してしまう。沢山の働き蜂が一気に作り上げるみたいな感じだ。
巣が大きくなるとハチの数も増えるので巣の製造速度は衰えない。でもある程度の規模になると別の所に分室なり支店なりを作り始めるらしい。


ジムニーはいつまで乗れるか?(8/11)
◆ あちこちガタが来ているジムニーである。購入時点で14年落ちの14万キロ走行車だったのだからボロである。錆などは余り無く、その点で状態は良かったが軽自動車で14万キロも走ったという方が凄いと思う。

◆ もう少しカネを出せば良い車は買えた訳だし、或いは軽自動車ではなく小型車であれば同じ価格でも状態の良い車が手に入ったかも知れない。
以前にも少し書いたように何だかんだでカネがかかった事もあって、財源が不足していたのだから仕方が無い。

◆ 今年は今年で非課税枠で何とかならないかと奮闘中である。国民健保と住民税の負担が重く、中々車にまでカネが回せない。でも考えるのは自由なので、普通車枠なら何が良いかと見回してみる。

◆ 本当は軽自動車の方が、車庫証明が要らないとか税金が安いとか楽で良いのだが、海水を運ぶ事を考えるとパワーが足りない。ジムニーに海水を積んで帰ってくる時は、後ろから迫る車がトラックだったとしても道を譲らなければならない。

◆ 車の性格上エンジン回転数を上げて出力を稼ぐような乗り方ではなく、低中回転域の広いパワーバンドを使う感になる。なのでピークパワーも勿論必要だが低中速回転域のトルクが200N・mは欲しい。

◆ 小型車或いは普通車枠で思いつくのは、この辺りでもよく見かけるCX3だ。SUVっぽい形はしているが最低地上高などは乗用車レベルである。車高が低い分コーナリングなどは楽だと言われる。

◆ 価格は4WDのガソリンが2.8百万円前後、4WDのディーゼルが3百万円くらいだ。ガソリン車が110kW/195N・mでディーゼル車が85kW/270N・mとなっている。音と排ガスの臭いはアレだがディーゼルのトルクは魅力だ。トランスミッションは6ATである。

◆ もう少し本格派といったら変だが、クロスカントリー的な4WDだとレネゲードだろう。これなら多少の雪道は平気だ。ただし信頼性に難がある。イタリア製のアメ車なのだから故障知らずというわけには行くまい。

◆ レネゲードはターボチャージド1.3リッターエンジンで132kW/270N・mを絞り出す。トランスミッションは9ATだ。価格は4WDモデルで3.8百万円だ。4WDモデルは最低地上高やエンジン出力もFFモデルとは異なっている。
2WDモデルだと百万円ほど安くなる。

◆ エンジンキャパシティだとかボディーサイズだとaudiのQ2があるのだが個人的にはスタイルが余り好みではない。
普段使い用としては車体が小さいという点が評価出来る。この辺りは軽自動車が多いので、小さなスーパーなどの駐車スペースは狭い。

◆ Q2は1リッター3気筒エンジンから85kW/200N・m或いは1.4リッターの110kWが選べる。最も安価なモデルで約3百万円だ。どちらも7ATだ。ただ日本に輸入されるモデルは全てFFだと思う。4WDを入れると上位モデルと競合するとか何とかで日本には正規には入っていないはずだ。この辺りがaudiのページは見にくく分かりにくい。


オゾン発生器を直す(8/10)
◆ 電源ボタンを押してもすぐに電源が切れてしまうオゾン発生器は直せるだろうか。内部はワンチップコントローラによるロジック回路、3つのタクトスイッチとLCD表示器、高圧発生モジュール、小さなシロッコファンで出来ている。

◆ 作り自体は悪くはなく、ファンや高圧発生部と基板はコネクタで接続されている。今や中国も人件費より部品の方が安くなったのか。
電源はスイッチング方式で、非絶縁型だ。プラスチックケースだから感電はしないが日本では認められない設計かも。

◆ 電圧を測ってみると、コンセントを差し込んだ状態で10V前後が観測された。しかし電源スイッチを押すとその部分の電圧が2V位まで落ちて電源が切れる。電源が切れると言うよりマイクロコントローラがリセットされてしまう。

◆ 怪しいのは高圧発生部なので、このコネクタを外すと正常動作になった。
高圧発生部そのものが壊れたのか、或いは二次側のリークなのか。二次側は高圧両電極をガラス管を通して無声放電させる、ごく一般的な方式だ。

◆ このガラス管部分を外すと正常動作というか、電源は切れなくなった。
ガラス管に埃などが付着して高圧がリークしているのだと思う。ガラス管をどうやって掃除しようか。ストローよりも細いガラス管なのだ。

◆ ガラス館に入っている金属棒(電極)は中々綺麗にならず、金属磨きを使用してようやく汚れが取れた。ガラス管にも金属磨きを入れて磨きたいが何せ細い。ガラスの先端はシリコン的なもので塞がれていたのでそれを外し、針金を突っ込んで突いてみたが汚れは余り落ちない。

◆ 物理的清掃では限界か。ならばと言うことで61%の硝酸に浸けてみることにした。これは効果てきめんで、一発で汚れが落ちた。シリコンのカスはさすがに取れなかったけど。

◆ 綺麗になったガラス管を組み直して電源を入れる。と、ピット音がしてすぐ止まってしまう。直っていない。
どこがリークしているのかとガラス管を徐々に差し込んだり、電極を半分だけ指したりして確かめると電極とガラス管を固定している熱収縮チューブ的なものがリークの原因のようだ。

◆ 材質的にはグラスファイバー的な繊維で出来ている感じだ。放電による痕は見られないが、全体の絶縁抵抗そのものが下がっているのだろう。
この部分を電極から離すように組み付けて修理は完了した。

◆ 今回は硝酸で洗浄したのだが、クエン酸に一晩浸けておいても良いかもしれない。クエン酸であれば扱いは楽で安全である。水槽関係のものもクエン酸で洗うとかなり綺麗になるので時間はかかるとは思うが洗浄できるかも知れない。

◆ 猫のトイレ部屋には富士通の紫外線方式のオゾン脱臭機を置いているのだが、オゾンの消臭効果は抜群である。猫がオゾン発生器のスイッチに飛び乗って止めてしまうことがあるのだが、脱臭効果がなくなったことがすぐ分かるくらい違うのである。


毛虫が蛾や蝶になった(8/9)
◆ 今年はやたらと毛虫が多かったわけだが、その毛虫たちが蛾や蝶になった。美しいアゲハチョウなども飛んでいるのだが、多くは地味な茶色の蛾である。

◆ 蛾は夜行性のものが多いが昼行性のものも多数存在するそうで、捕獲してみないと蝶の仲間なのか蛾の仲間なのかは分からないのだとか。今も外を見ると沢山の蛾だか蝶だかが飛んでいる。

◆ 蛾の天敵はトンボやクモだそうだ。昨年も蜘蛛の巣を多く見かけたが今年も多い。だが蛾は意外に蜘蛛の巣には引っかからない。大型の蛾が蜘蛛の巣に引っかかっているのを見たことがない。

◆ トンボは蛾や蝶やスズメバチにも攻撃を仕掛けるのだそうだ。と言ってもトンボの季節はもうしばらく後になる。山の中にもトンボはいるのだが、その数は余り多くはない。安定して綺麗な水のある場所が少ないからだろう。

◆ 小さな池的なものはあっても、日照りが続けば干上がってしまうし、大雨が降れば溢れてしまう。ヤゴがいたとしても雨が降れば流されてしまうだろう。トンボやヤモリやトカゲ、コウモリが増えると蛾やハチは捕食される。もしかしたら来年はそうした生物が増えるかも知れない。

◆ ハチを余り見ないこともblogに書いたが、今も余り見かけない。昨年の今頃はスズメバチが結構飛び回っていた。昨年の夏は暑く、暑さに弱いスズメバチが山の上の方に逃げてきたとも言われたのだがそれでも暑くて繁殖力が低下したとか?
◆ 昔の人は昆虫や蝶類或いは動物の行動などで天候を占った。それが統計予報となり、今は観測機などを駆使した科学的な予報の範囲が広くなっている。しかし統計的予報と科学的予報では的中率に極端な差はないのだとか。

◆ 横浜にいた頃は季節感もさほど感じるわけでもなく、まして昆虫の生態など、そもそも昆虫が居ないのだから気にもしなかった。しかし山の中に居ると動植物や昆虫の様子に直に接することになる。ここに来たのが一昨年の夏だったので、毎年の夏の様子の違いも実感している。

◆ 夏は暑く冬は寒いという、決してそれだけではない自然の変化がこれほど大きいのかと思う。地方にいる方にとっては当たり前の事も、私にとっては初体験だ。

◆ この辺りで見かけることはないが軽井沢では竈馬(カマドウマ)に悩まされるという。いわゆる便所コオロギと呼ばれる昆虫で、それが何十匹も家に入ってくることもあるとか。寄生虫以外の点で人間に危害は加えないそうだが、素晴らしい跳躍力の持ち主であり駆除が難しい。カマドウマは暗く湿った場所が好きだそうで、湿度の高い軽井沢ならではか。

◆ 湿度と言えば、今年の梅雨は梅雨らしく雨が続いた。昨年も今年も余りカビを見ていなかったのだが、7月の半ば辺りだろうか、カビが何カ所かに点在していた。一昨年は下駄箱の靴にカビが生えたのだが、今年はそれはなかった。下駄箱に入れたオゾン発生器とプラズマクラスタ発生器が効いているのかも知れない。

◆ そのオゾン発生器は先日壊れた。内部は簡単なロジック回路と高圧発生部、小さなシロッコファンで出来ている。何かのエラーを検出して止まっているような感じなのだがよく分からない。


携帯電話料金は高すぎる?海外並みにしろと言うが(8/8)
◆ 携帯電話料金は4割下げられるという所から始まった値下げや分離プランなどなどだが、携帯電話料金よりももっと不公平なものは沢山ある。

◆ 例えば国会議員の報酬だが、2位以下を抑えてぶっちぎりに高い。支給額として約2.2千万円だが自由に使える文書通信交通滞在費が1.2千万円ある。つまり実質約3.4千万円の報酬とも言える。
これは2位の米国の2倍以上、3位のドイツの3倍以上の額である。

◆ 公務員報酬も高い。公務員給与は民間平均の約1.7倍である。アメリカ・フランス・カナダ・イギリス共に国民の平均年収の1割増し以内になっているし、ドイツやオーストラリアは国民の平均年収より公務員年収の方が下だ。

◆ と言う話をすると日本は公務員の数が少ないからと言う人がいるが、人数と給料にどういう関係があるのか。公務員給料を民間並みにすると、約350万人×300万円=10兆円の財源が生まれる。年収300万円以下の公務員はどうするんだと訳の分からないことを言い出す人がいそうだが、あくまでも平均ですからね、平均。消費税率5%の時の消費税による税収が約10兆円なので、公務員給料を国際社会並みにしたならば消費税率は現在より5%下げられる。

◆ それだけではない。公務員宿舎問題もある。
10年前のデータで21万戸らしいので現在はもっと増えているだろう。これを民間賃貸物件並みの賃料で貸せば2〜3千億円の収入になる。これは携帯電話料金を4割下げた事による国民の通信費負担減少額よりも大きい。更には国民年金と共済年金を一本化すれば一般国民の年金額が上昇し、生活保護を受ける人の割合が減る。

◆ こんな簡単なことを何故行わないのか?行えないからこそ日本は世界で一番うまくいった社会主義国家だと言われるのだ。公務員は国民のために働くのではない、国民は公務員の豊かな生活を維持するために働く必要があると財務省はきっと言っている。

◆ 高速道路の単位距離辺りの料金も日本はずば抜けて高い。通行料が高いと言われるドイツでも12円/kmくらい、日本はその2倍以上だ。米国やイタリア・フランスでは5〜8円/kmとなっている。高速道路料金が値下げされると物流コストが下がるので地方産業の競争力が増大する。

◆ 勿論海外よりも安いものだって沢山ある。よく言われるのが水道料金だ。ロンドン・ニューヨーク・サンフランシスコよりも日本の水道料金は安い。これは水資源が多い日本だからだと言える。日本よりも水道料金の安い国はカナダやスイス・イタリアなどだ。ただ水の品質という点で日本の安全性は高い。

◆ 所得税は世界第3位の高さである。日本よりも税率の高い国は北欧など、税による社会サービスが充実している国だ。逆に国民のためにならないカネを使っているという点ではトップになる。

◆ NHK問題もあるが、これはペイ・パー・ビューにするしかないだろう。観たい人はカネを払う。NHKに言わせると、そういうシステムにするとカネを払ってまで観る人がいなくなるからダメだという。考え方が公務員そのもので、何か放送していれば勝手にカネが入ってくるという考えになっている。


健保や年金は高い(8/7)
◆ 控除などの関係もあるだろうが、所得税を年間5万円払う人の住民税は10万円前後になり、国民健康保険料は20万円くらいになる。所得税額年間5万円だと年収200万円くらいだろうか。

◆ 正規雇用でボーナスがあるとすると月給は支給額で12万円とか13万円でしかない。そこから所得税と住民税と国民健康保険代の合計約3万を支払う。

◆ 沖縄の保育士さんの給料が安いとTwitterで拡散されたことがあったが、支給額が16万円くらいで手取りが12.6万円くらいだったかな。社会保険料が2.5万円、所得税と地方税1.3万円引かれている。この方は非正規雇用ではなく正社員で勤続7年目だそうだ。

◆ 国税と地方税の比率変更で、政府は国税を減らす分地方税が増えるだけなので全体としては変わらないと言った。しかし控除が異なるので実際には大増税になった。沖縄のこの方の明細でも住民税は所得税額の3倍以上だ。

◆ 私は2ヶ月に1回病院に行って薬を貰う。保険を使った3割負担で支払額は6千円くらいだ。従って年間3.6万円ほどかかる。10割負担だと10万円くらいであり、それでも健康保険代を払うよりもずっと安い。

◆ 政府は市販薬による軽度疾病の治療を進める。これにより健康保険料の支出は年間5000億円減らせる(国民の負担は増える)から、病院に行かないで薬を買いましょうねと言う。

◆ 国民健康保険料は年々値上げされている。だいたい2年ごとに上限額が引き上げられて今は80万円〜96万円だ。年間80万円だと月間6.7万円、それほどの医療費を使うには入院して手術でも受け続けないといけない。

◆ 全国平均の年間医療費は、厚労省のデータによると35万円弱だそうだ。国民健保ではこの7割を負担するので支出は24万円くらいだ。だとすると上に書いた年収200万円世帯の掛け金でまかなえる。

◆ 勿論高齢者などで収入が無い人も医療費を使うわけだからその分をどこかで稼ぎ出さなければならないが、日本人の平均年収は432万円だそうなので、その分でカバーできているのではないのか。ちなみに公務員の平均年収は724万円だそうだ。

◆ 健康保険も問題だが年金も問題だ。2004年に当時の坂口厚労相が100年安心にしたいと語り年金改革法を通した。その後2008年に麻生総理は「100年安心だと思っている人は極めて少ない」と発言し、2009年には「政府として100年安心と言った覚えはない」と否定する。2014年には田村厚労相が「100年安心と政府が公式に言った事は無い」と発言する。しかし2019年には安倍首相が「100年安心の年金制度が出来た」と言い、これを受けてか麻生氏も以前の考えをひっくり返して「100年安心が大前提だ」と言い始める。

◆ 政治家の言うことがいかにいい加減であるかを示す発言だ。というか、政治家にとって年金などどうでも良いから100年安心だろうが明日から不安だろうが関係がないのだ。選挙前に安倍首相は年金財源は不足していないから大丈夫だと言った。年金財源は160兆円以上あり、現役世代からの集金額約60兆円よりも支給額約54兆円の方が少ない(厚労相2011年のデータ)ので無駄遣い財源が蓄積されていく。だって国民年金なんて月間5万円くらいしか支給されないのだから、そりゃあ無駄遣い財源が増えるよねぇ。


iPhoneでFelicaが使えない?(8/6)
◆ iPhoneの日本仕様な部分がFelicaである。iPhoneケースにカード型Suicaを入れたりして頑張っていた人々はこれを待ち望み、そして喜んだ。余計な機能は要らない、自分の使わない機能が付いているとそれを誤って起動させてしまう危険性があると言ったのは神尾氏である。

◆ そんなFelica反対派のiPhone使いの人々も、iPhoneにFelicaが搭載された瞬時に考えをひっくり返した。Felicaは素晴らしい、もうこれ無しでは生きてはいけないと。Android利用者からすれば、何を今更言っているのかと。

◆ だがiPhoneのFelicaはそこそこトラブルが多い。その中で特定のリーダーで使えない、全てのリーダーで反応しないなどがある。Appleによれば対応アプリをいったん削除して再インストールする、或いはいったん全てのアプリを削除して初期化した上で再登録すると改善する場合があるという。

◆ まあドコモでも同じような事を案内するなぁ、Androidでも。要するに原因不明のトラブルと言う事だ。特定のリーダに反応しないのは、iPhoneのFelica用のアンテナ感度が悪い為もある。iPhoneのアンテナ位置をリーダの中央に近づけないと反応しない。プラスチックカードやAndroidスマートフォンの感覚では駄目な場合がある。

◆ iPhoneで使用するSuicaのトラブルも検索してみると沢山出てくる。iPhoneマニアに言わせるとiPhoneを改札のパネルにかざすのではなく、シッカリ置いて1秒待つ事が大切だと。

◆ Suicaが使えないトラブルは、Felica自体が反応しない場合とFelicaは反応するがSuicaアプリ(機能)が反応しない場合があるようだ。再起動で改善される事もあるようなので、改札で引っかかるのが心配な方は改札を通る前に再起動させれば良いと書かれている対処法もあった。

◆ Suicaを使った人は分かるだろうが、他の決済系Felicaに比較すると反応速度がかなり速い。乗車系に関しては分散処理やローカル処理で速度を稼いでいる。一々通信路を使って照会していたのでは100msの反応速度は得られない。

◆ iPhoneでも反応する時にはそこそこ反応すると思うのだが、突然駄目にもなる。だからプラスチックカードも持ちましょうねと、一体何のためのFelicaなんだか。そんな事もあるのでコード決済が使われるのかも知れない。高信頼性の確保が出来ない機能より、その機器で使える機能を実装せよみたいな。

◆ と言っても交通系でコード決済が使えるはずもない。人間が操作をして決済する仕組みと機械内部で全てが完結する仕組みでは機能も性能も大きく違うのだ。コード決済にしても、私はLINE Payが反応せず使えなかった事がある。最終的に使えたが何度も読み直してやっとと言う事もあった。コード決済の信頼性はPayPayと7Pay問題により毀損されたし、今後どうなるのか。ばらまき的割引合戦が終了した後も使い続ける人がどれほどいるのか。


長寿番組鉄腕ダッシュ(8/5)
◆ 最近は見る事も殆ど無くなった鉄腕ダッシュではあるが、様々な企画と共に随分長く続いている。最初の放送は1995年、鉄腕ダッシュの前に"ザ"が付いたのが1998年だそうだから20年以上続いている事になる。

◆ 以前に鉄腕ダッシュで使われたソーラーカーのダン吉に関して書いた事がある。
400W前後と言われるソーラーパネルと推定14kWhのバッテリを搭載する。
バッテリ容量は航続距離が60km前後である事、車重がオリジナル車両よりも500kgほど増加している事からの推測値だ。

◆ 400Wのソーラーパネルは1.5kWhほどを発電する。パネルを外して太陽の方を向けておけば2kWh以上は発電出来る可能性がある。曇りや雨の日もあるので平均1kWhとすると2週間で満充電にする事が出来る。

◆ 実際にロケを目撃した人によれば、非走行中のロケ場所でバッテリをそっくり交換する作業が行われていたそうだ。
これなら充電よりも時間がかからない。
交換はロケバスなどでソーラーカーを囲むようにし、トラックで運ばれてきたバッテリと交換するそうだ。バッテリーは日立のEVカート用らしい。

◆ 当時はまだネットだSNSだという事も少なかったのでインチキもバレにくかったのだろうが、今では無理だろうなぁ。
EV以外でも魚を捕ったりするロケもある。これも、釣りをする場所と魚の種類が合致していないとか、魚の多くは購入したものだという話もある。

◆ バラエティ番組なのである程度は仕方のない部分もあると思う。とは言ってもイッテQもヤラセが発覚して問題になった。イッテQは最高視聴率が20%を超えた時もあったそうだが、ここの所は低迷気味だとか。ベッキーの不倫問題はダメで手越祐也氏の未成年飲酒問題や窃盗事件容疑者問題は良いのかとも言われる。この辺りは、サンミュージックは弱いがジャニーズ事務所の力は強大だとしか言い様がない。

◆ イッテQのやらせは内部だけの問題ではなかったので公にされたとも言える。
やらせとまでは言えないところではあるが、報道番組などでもそれに近い事はある。視聴率のためなら手段を選ばないやり方は今に始まった事ではない。

◆ ほこ×たてはやらせ問題で番組が消滅してしまったが、個人的には好きな番組でもあった。ただ制作側の知識が足りないというか、まあ多くの専門知識を求めるのは無理なのだが、そうは言っても少しは勉強して欲しいなとも思った。

◆ ほこ×たて的な番組はNHKでもあったかな。戦い(矛と盾の)ではなく同じ分野での競争みたいな感じだったと思う。
これにしたって事前テストや何やらをやれば結果は出てしまうわけで、だからといってぶっつけ本番ではリスクが大きい。

◆ テレビ東京の大食い番組も、対戦途中で打ち合わせを交えながらの番組作りだった。そんな所が目撃されたり写真を撮られて利するのも時代であり、その後は海外ロケが多くなった。

◆ 台風進路や予想被害の推定自由化が起きたらTV局はどう放送するのだろう。面白おかしく、或いは過剰な危険で煽るような放送をすれば視聴率が稼げる。どの局でも唯一同じ事を言う天気予報は自由が規制されているからだ。


インセンティブプランに勝るものなし(8/4)
◆ 法規制を前にと言う事でソフトバンクのキャッシュバックが凄い。ゼロ円販売の抑制など俺たちは知らないよとばかりにバラまく。ソフトバンク系のショップでは表だった違反行為が出来ないので、家電量販店を中心に多額のキャッシュバックを行う。家電量販店を中心とした販売統計でソフトバンクが上位に来るのもこれが理由だ。

◆ MNOではソフトバンクのみが多額のキャッシュバックを行っている。
勿論契約縛り付きなので、安易にキャッシュバックを狙う縛られる。でも法施行の後は解約料が千円になるんでしょ?と言うとこれは違う。解約料は過去の契約には遡らないからだ。

◆ MVNOも規制の対象になるので、楽天モバイルやOCNは端末安売りキャンペーンを繰り広げる。楽天モバイルなど、例え特例措置で法規制から除外されたとしても分離プランを徹底すると言っていた。が、現時点では法施行前だからと言う事なのか安売り作戦展開中だ。

◆ 私も楽天モバイルから何台かのスマートフォンを買っている。年々複雑になる縛りは面倒ではあるが、何しろ端末が安く買えるのだからお得感がある。楽天モバイルの躍進は端末安売りの成果だ。これはOCNも同様であり、インセンティブプランこそ加入者増大の切り札なのだ。

◆ しかし端末を安売りするには原資が必要になる。分離プランで加入者数を稼いだmineoが、もしインセンティブプランを行っていたら加入者数は現在の3倍に、赤字は2倍になっていただろう。しかし加入者が増えれば収益を上げやすくなる。しかしYBBのように赤字から脱する事が出来なくなる可能性もある。

◆ ソフトバンクにしても楽天モバイルにしても、法規制される迄に加入者を集めて縛り付けておきたい訳だ。総務省から注意を食らったとしても、代理店がやった事と言えば済む。代理店までは現在は規制は及ばない。代理店は「ソフトバンクからやっていいと言われている。だが国から規制されるかもしれないので、今のうちですよ」(東洋経済オンライン )と話す。

◆ キャッシュバック条件に4年或いは5年縛りもある。契約縛りではなく長期ローンを組ませる。勿論キャッシュバックがあるので途中で一括返済や返済して解約も出来るのだが損になる。iPhone8がタダになり、さらに8万円の現金が貰える(ソフトバンク)のならばと4年や5年ローンを組む人もいるわけだ。

◆ 現在一括ゼロ円販売を行っているのはauとソフトバンク、更にキャッシュバックを積み増すのがソフトバンクだ。auはソフトバンクほどではないが、家電量販店を中心にゼロ円販売を見つける事が出来る。

◆ ゼロ円販売規制って一体何だったのかと思われるような現実なのだ。第一期分離プランをぶち壊したソフトバンクは、ゼロ円販売の規制も全く気にしない。10月からの法規制も、うまい抜け穴を見つけるのではないだろうか。

◆ 例えばソフトバンク光である。ソフトバンク光はソフトバンクを解約すると自動解約になる。逆に言うと、ソフトバンク光で縛るとソフトバンクを解約できなくなるとも言える。


有機ELは主流になるのか?(8/3)
◆ 単色の有機ELはオモチャやレーダ探知機、携帯電話の背面ディスプレイなどに使用されてきた。バックライトが不要で視野角が大きく、コントラストが高いので自動車用としてメリットが大きい。

◆ 液晶の場合はコントラストが有限なので夜間に黒い部分からも光が漏れるとか、低温時の応答性に問題があったり高温時に真っ黒くなってしまうなど難しい面がある。現在では液晶の品質も向上してきてはいるが、それでも蛍光表示管が使われる事もある。

◆ 蛍光表示管にしても有機ELにしても液晶ディスプレイほど寿命が長くはない。単色有機ELの場合は輝度の低下が問題(焼き付きは余り目立たない)になる。10年以上前に買ったレーダ探知機のディスプレイも、使用時間はさほど長くはないのだがかなり暗くなっている。

◆ 有機ELは自発光なのでコントラストが高い。これはプラズマディスプレイでも同様で、有機ELやプラズマディスプレイに慣れた目で液晶ディスプレイを見ると黒が黒く出ないのでメリハリがない。これは特に大画面テレビを暗めの部屋で暗いシーンを見るとよく分かる。

◆ そこに表示される情報を見る分には有機ELにメリットはあるのだが、焼き付きや輝度低下は大きなデメリットだ。以前にblogで書いたが、画素ごとに累積発光量(輝度×時間)を記録して補正をかけるとか、画素を全点灯させてカメラで撮影して画素ごとに輝度補正するでもしないと焼き付きが目立つようになる。

◆ のべ使用時間が2千時間くらいになると焼き付きが明確になる事は以前の実験で分かっている。同じ画面をどれだけ表示し続けるかだが、毎日3時間表示したとすると2年後には焼き付きが目立つようになるはずだ。

◆ 現状では寿命の問題はあるにしても表示品質だとか物理的寸法や特性(曲げられるなど)を優先する傾向だ。おそらくコスト的にも今後は液晶より安価になると思う。これは富士通製のミッドレンジスマートフォンも有機ELを過去に使用した事でも分かる。

◆ シャープ製のスマートフォンも有機ELを使うのだから時代も変わったというかシャープが変わったというか、だ。有機ELのテレビも登場しては消えみたいな感じだったが、スマートフォンで有機ELが大量に使われるようになると技術の進化とコストダウンも同時に起きる。

◆ 液晶TVの価格が10インチ/1万円位まで下がっており、家電各社は利益を出すのが大変だ。一時期は何でも3Dだったが、アレはどこに行ったんでしょうね、みたいな。スマートフォンよりも大画面のTVの方がコントラストがよく分かるので有機ELに向いている。

◆ 現状で有機ELは韓国製か、一部中国製がメジャーだ。国内生産も不可能ではないがコスト的には難しい。景気が良ければ設備投資も盛んになるのだろうが、大規模生産が出来なければコストは下がらず国際競争力が生まれない。

◆ 有機ELは発光させなければ電力を食わないので、画面を黒っぽくすれば低消費電力になる。そんな事からなのか、アプリによっては黒い背景と白文字の組み合わせを選択できるものも増えてきた。


楽天モバイルはどう出る?(8/2)
◆ 過去に発覚した楽天ショップの二重価格表示などなどの不正、一部はそれが発覚した。当初はショップが勝手にやった事だと言っていた楽天だが、ショップから「楽天従業員に指示された」と聴取された事により楽天のウソがばれた。

◆ この時にはショップの運営停止や、騙されて買った顧客に対して返品・返金(ポイントでその金額相当を返した)を。希望があれば行うとした。
楽天はあくまでも従業員個人が行ったものであり、組織犯罪ではないと強調した。

◆ だが従業員が個人でこれを行う理由がない。楽天の場合はトップダウンの態勢がかなりシッカリしていて、末端の担当者には殆ど決定権がない。
実際不正に関する連絡も「メールではするなと社内に通達が来ている」と担当者は語っていた。証拠を残す事は過去の失敗を再び行うことになるからだ。

◆ 楽天は二重価格防止のためにルールの徹底を図ったとしている。高額表示を行った商品が売れていない場合、その高額表示を元にした○○割引は認めないという。だがこれ、関係者が高額でその商品を買えばクリアできる。と、担当者が言っていた。

◆ 楽天では5割引セールなども行う訳だが、5割引と書かれている品物の価格が非割引時と殆ど変わっていないショップがある。これも、通常価格を2倍にして関係者がそれを買ったという事実を作っただけのインチキだ。

◆ 楽天はメルマガと称する迷惑メール(法規制以前)や違法な電話勧誘で規模を拡大してきた。電話勧誘は一度断ればその後は電話をしてはいけないのだが、担当が違う、部署が違うと言いながらしつこく電話をしてくる。

◆ 明るい悪人のソフトバンクに対して、陰湿な悪人の楽天はこうした手法を得意としている。それは、ソフトバンクが既存顧客を持っていなかったことも関係する。広く一般人を騙すには、それなりの手法が必要だ。一方で楽天は楽天会員を持っている。

◆ 楽天会員に対して「メールを希望されない方にも、弊社からの重要なお知らせとして配信しています」と宣伝メールを送りつければ良い。ちなみにF&Fではこのフレーズを検出すると、spamだから受け取らないよとエラーを返す設定にしてある。

◆ メールだけではなく申込書の郵送、電話による勧誘も行うだろう。購買年齢層が高めだと言われる楽天故に電話勧誘は簡単かも知れない。それこそ、振り込め詐欺に騙される顧客層なんだから契約を必ず取れと命令が下るだろう。

◆ 今なら特別に楽天ポイントを○○万円分差し上げますと電話でやれば足は付かない。楽天会員になって頂いた5年目のお祝いにとか、7年目に感謝を込めてみたいなやり方ならばグレーゾーンになる。MNOとしての楽天モバイル接続やローミング設定、更にはVoLTE対応などを考えると、新たなスマートフォンを買わせるのが一番良い。なお今年の春現在で楽天モバイルのMNOネットワークに対応したモデルはシャープ製など9機種に限られ、iPhoneは非対応となっている。


楽天モバイルは順調か?(8/1)
◆ FREETELに続いてDMMモバイルを買収した楽天モバイルの加入者数は220万に達するそうだ。買収による上乗せ分が約64万契約だそうなので、自力による獲得が150万契約以上だ。

◆ これはMVNOとしては勿論トップだ。
端末の格安販売などの効果は大きかったと言えるし、複雑な縛りによる解約防止策も功を奏している。楽天によれば加入者獲得コストは1万円前後だそうで、実はこれでは儲けが出ない。それはmineoを見ても明らかであり、中々黒字化できないのが現状だ。mineoは黒字が見えてくる度に新たな設備投資などを行い、カネを使ってしまう。

◆ MVNOとしては、100万契約を超えれば利益を出しやすくなると言われる。しかしMNOとして考えると1桁足りない。
加入者が多くても少なくても必要な基地局コストは多くの加入者に分散しなければ維持すら出来なくなる。こうしたことからも加入者獲得に力を入れなければならない。

◆ 一方で加入者が一定以上に増えると、新たな設備投資が必要になる。仮想化システムの場合は多くの加入者をさばくには膨大な処理能力が必要になる。仮想化によってコストは抑えられるのだが、処理は集中するので当たり前の話だ。

◆ 楽天はFREETEL買収後に、FREETELから楽天への回線切り替えを促す通知を送った。これはウチにも来たのだが私は回線は切り替えなかった。DMMに関しても同様に巻き取りを行いたいとは思うのだが、どれだけの加入者が切り替えを望むのか。

◆ WILLCOMを買収したソフトバンクは、未来のないPHSからソフトバンク或いはYMへ移った方が良いよと言った。しかしWILLCOM加入者はソフトバンク系に移らずに解約していった人も多かったという。
FREETELやDMM加入者にしても、その全てが楽天モバイルに吸収できる訳ではない。

◆ 同じ事は楽天モバイル内でも起こりうる。
MVNOとしても楽天モバイル契約からMNOとしての契約にどの程度の人が移行するかだ。楽天モバイルはMNO用のSIMを(勝手に)送付するそうで、楽天のことだから言葉巧みに「10月以降はこのSIMをご利用ください」的にやるのだろう。これでMNOの加入者数を稼ぐことが出来る。

◆ MNOのSIMとは言っても未だエリアは狭い。
おそらくはローミング設定か何かでドコモの回線を使わせるに違いない。これによって見かけ上のエリアは広くなり、自力でのエリア拡大コストを抑えられる。特に収益化が難しい地方や山間部などはドコモ回線を利用した方がずっとお得だ。

◆ ローミングエリアでは通信速度が遅くなるだろうが、ベストエフォートだ何だかんだと言えば誤魔化せそうだ。分かっている人は相手にしない、よく分からない層を取り込むスタイルもソフトバンク方式である。

◆ ドコモはMNOでありながら他社回線をアテにするのはいかがなものかという。一方で楽天モバイルの料金を注視するとも言っている。持久戦になれば敵ではないとソフトバンクを見下した時とは違う。多くの楽天会員を抱えるだけに無視できない存在なのだろう。しかも強引な営業や景品表示法違反を行う楽天だけに、油断をすると一気に加入者を持って行かれる可能性もある。