VC

過去の雑記置き場


品物を売るための味付け(9/1)
世の中を便利にする事が技術(9/2)
携帯電話からスマートフォン(9/3)
USB-Cになっていく(9/4)
NHKから国民を守る?(9/5)
レフレックスラジオ(9/6)
医療と寿命(9/7)
工具とかSSTとか(9/8)
長かった梅雨と夏(9/9)
落雷と停電(9/10)
四季の唄ではなく死期の猫(9/11)
分離プランに反対するのはメーカー(9/12)
分離プランと新規開業(9/13)
NHKと韓国の関係(9/14)
今度はSIMロック論になる(9/15)
距離と時間の関係(9/16)
家は乾いていくものなのか(9/17)
コンビニと深夜営業(9/18)
エアコンの電気料金(9/19)
ジムニーのヘッドガスケット(1)(9/20)
ジムニーのヘッドガスケット(2)(9/21)
ジムニーのヘッドガスケット(3)(9/22)
横浜市のバス停と交差点(9/23)
ペットボトルコーヒーの味(9/24)
猫用胴輪を修理する(9/25)
ネコの散歩(9/26)
8日目の蝉(9/27)
除湿機をチェックする(9/28)
軽減税率とは一体何なのか(9/29)
消えていく車たち(9/30)


VC
消えていく車たち(9/30)
◆ 以前にマークXの生産終了の話を書いた。モデルチェンジする事なく消えていくのは、想定販売台数と開発費の関係、或いは衝突安全性などをクリアするための設計変更の難しさもある。

◆ 新たなオフセット衝突基準あり、衝突回避ブレーキやACCなど現代の車には様々な装備が備わっている。これらを設計の古い車に付けようとすれば無理がある。特に衝突安全性などは、それをクリアするためには多くの部材を変更しなければならない。

◆ モデルチェンジだから新設計すれば良いとも言えるのだが、全くの新型車に比較すると不人気車のモデルチェンジはインパクトが小さい。例え同じ形の車を出すにしても、新型車と言うだけで売れ行きは違ってくる。

◆ 年内に生産を終えるキューブも余り売れてはいなかったそうだ。1.5BOX的な、2列シートのワンボックスのようなスタイリングで21年前に登場した。
全長4m未満だが全高は1.65mもある。競合は装備の充実してきた軽自動車だったのだとか。

◆ トヨタのエスティマも生産を終了する。低床ミッドシップというレイアウトの初代が人気を博すも、その後徐々に売れ行きが鈍る。元々は2ストロークエンジン(吸排気バルブ付き)を搭載するつもりだったらしいのだが、エンジンの開発がうまくいかなかった。

◆ 4サイクルエンジンのカムシャフトはクランクシャフトの半分の速度で回るが、2ストロークエンジンではクランクシャフトと同速だ。4ストロークエンジンの6千回転に相当する動弁機構の運動速度は2ストロークエンジンでは3千回転時のそれになる。逆に言えば2ストロークエンジンを6千回転まで回そうとすると、4ストロークエンジンの1.2万回転相当という事になり、動弁機構が高回転について行けなかった。もしかしたら、このエンジンをホンダが作っていたら実用化されていたかも知れない。

◆ いずれにしてもコンベンショナルなエンジンで行くしかなく、4ストロークエンジンを車体中央床下に傾斜マウントした。
その後のモデルチェンジでは共通シャーシのFFとなった。2代目ではハイブリッド版なども発売されたが、いささか高額すぎた。

◆ 3代目はアルファードなどと共通シャーシ化でコストダウンを図るも、先進技術搭載実験車的な装備もあって販売価格は下がらなかった。そして大型ワンボックスブームの終焉と共に販売数は低迷し、モデルチェンジを行う事なく廃止が決まったとされる。

◆ 三菱のパジェロも消えゆく車種だ。まさに一世を風靡したと言われ、三菱自身もパジェロ人気にあぐらをかいて新車種開発を行わずに居たと言うほどのモデルだったが、SUVブームの終焉で地味な存在になった。パジェロミニやパジェロジュニアなど、パジェロと名が付けば売れる時代も過去の話である。

◆ パジェロミニは発売中止後日産へのOEM版として密かに息づいているが、来年以降に新型パジェロミニが出るという噂も絶えない。コンパクトワンボックスや小型低燃費車からコンパクトSUVに人気が移る気配もある昨今、安定した売れ行きを期待出来る軽自動車であればリスクが少ないという事かも知れない。


軽減税率とは一体何なのか(9/29)
◆ 消費税は増税するけれど食料品は増税しないよと言うのが軽減税率というヤツだ。現行の税率に対して軽減されているわけではないので据え置き税率と呼ぶのが正しい。

◆ 食料品以外で税率が据え置かれるのは新聞だけだ。この事をメディアは全くと言って良いほど取り上げない。タブーなのである。何故新聞にかかる消費税が8%なのかを明確に説明したものはない。

◆ 情報の取得を容易にするためだとするならばISP料金やFTTHの税率を据え置いた方が余程効果的だ。誰にも説明が出来ない不透明さがあるから報道もしないし出来ない。まあ紙の新聞で金を稼ぐ文化などそう長くは続かないだろうから良いんだけど。

◆ 日本とはこういう国なのだ。訳の分からないところに使う税金を稼ぎたい、訳も分からず新聞の税率は据え置く。全ては国民の意見を重視しない。景気回復よりも増税を優先するのも日本くらいなものである。日本のみならず世界経済にも陰りが見えている時に増税なのだ。

◆ 景気を回復させると消費が伸びるので税収が上がる。個人消費もそうだし企業の業績が良くなると法人税の収入も伸びる。だから景気回復のために減税をするというのが普通の国のトップがやることだ。所が日本の場合は景気が良くなろうとする度に税率を上げて景気上昇を押さえつけてきた。

◆ 消費税ばかりではなく所得税なども然りである。バブル崩壊後に所得が下がって所得税収が落ち込んだ。そこで税率を変更して税収を上げようとした。結果として手取り分が減って消費に回る分が少なくなった。所得税ばかりではなく年金も保険料も上がった。
平成の30年間で給料は殆ど上がらず、しかし手取りは2割近く減ったのだとか。

◆ そもそも人口が減っているのだから国家予算の削れる部分は削らなくてはいけない。だが財務省という所は、予算規模を増やすことが仕事であると考えている。昔から日本では年貢の取り立てなどがあり、収穫高の半分は持って行かれたという。農民は年貢を沢山納めるので上級国民である。身分は武士の次に高いというスペシャル階級だ。しかし年貢を取られてしまうために生活レベルはさほど高くなかったとも言われる。一方で半分取られても残り半分でそこそこの生活が出来たと言う話もある。

◆ 消費税はポイント還元などにより更に複雑化している。期間限定とは言え還元率を考慮した実質税率は3%、5%、6%、8%、10%の5通りになる。この辺りは新聞などにも書かれているが、その新聞の税率に関しては余り書かれていない。

◆ ポイントバックは現金支払いでは得ることは出来ない。大手スーパーやデパートなどの大規模店では貰うことは出来ない。フランチャイズのファストフードやコンビニは、母体は大きいが経営自体は個人商店的なところが殆どなのでポイントが貰える。しかし個人商店だからと言って全ての店でポイントが貰える訳ではない。

◆ こうした、非常に分かりにくい仕組みになっている。分かりにくくすることで一体自分がいくら税金を取られているのかが把握出来ないという、この辺りが狙いか。何だかよく分からないと思わせれば、重税感はその影に隠れるかも知れない。ただし高額商品は売れにくくなるだろうなぁ、さすがに。


除湿機をチェックする(9/28)
◆ 少し前に、家は乾いていくものなのかという記事を書いた。クローゼットに入れてある除湿機の稼働率が極めて低いからだ。夏場は湿度も高いのだが、それでも殆ど稼働しない。

◆ これって、もしかして除湿機が壊れたのではないか。シャープ製だし。ちなみに修理代と新品価格がほぼ同じというのは他の安価な家電同様である。量産製品に対して修理に要する人件費割合が無視できないわけだ。

◆ 壊れているかどうかは湿度の高いところに置いておけば良い。と言うわけでクローゼットから出して水槽の置いてある近くで電源を入れて放置した。天気の悪い日に行ったので外気湿度もそこそこ高かった。ウチで使っている除湿機はコンプレッサノイズよりもシロッコファンの音の方がうるさいので、稼働状態がよく分からなかったりする。

◆ 水槽近くにしばらく放置してタンクを見ると水が溜まっていた。除湿機は壊れていなかったのだ。この季節なので湿度が高いと言っても夏場ほどではなく、水はそう多くは取れないが故障していないことは確認できた。

◆ これからは乾燥の季節になるので除湿機はまず稼働しない。というか夏場でも殆ど稼働しなかった訳だし。電源は入れてあるので単なる送風機である。シャープ製なのでプラズマクラスタなんじゃらも稼働はしている。

◆ ここに引っ越してきた年は家全体が湿気ていたのだと、今になって思う。換気もしたし夏場は冷房もするので室内湿度は下がるのだが、紙類などが何となくへなっとしたのは湿気を吸ったからだ。

◆ 引っ越してきた年が長雨の夏だった事もあって、雨降りが続くから湿気るのは当然だ位に思っていた。しかし今年の長かった梅雨時も、気づけば紙類が湿気る感じはしなかった。木造家屋が適度な吸湿と排湿を繰り返すと言われるが、一度湿気た家が再び元に戻るには1〜2年はかかるんだなと思った。

◆ 別荘利用物件を購入される方もあると思うが、そこを別荘利用するのであれば湿気が溜まらないようにした方が良い。定住であればやがて家は乾くが、別荘利用の場合は年間の多くの時間は閉め切っているわけで、空気が通らない。家が湿気ればカビの繁殖があるかも知れない訳で、カビがはびこると除去後にもシミになったりして汚らしい。

◆ 太平洋側の冬は湿度が低いので未だ良いのだが、雪が降るような場所だと冬場の湿度も余り低くはならない。コンプレッサ式の除湿機は室温がある程度上がらないと稼働しないというか稼働できないのでデシカント式を必要とする。デシカント式を使うと室温がある程度上昇するので、コンプレッサ式と二台を置くという人もいる。

◆ 良く覚えていないのだが伊豆高原の別荘を見に行ったときに置かれていたのは、たぶんコンプレッサ式だと思う。家によっては浴室に、或いは洗面所他流し台など連続排水が可能な所に置いてあった。
伊豆高原は暖かいと思うのでコンプレッサ式が有効なのだろう。


8日目の蝉(9/27)
◆ 8日目の蝉というタイトルの映画があった。内容を一言で書いてしまうと映画の雰囲気が崩れそうな、そんな映画だ。8日目の蝉は一体存在するのだろうか。蝉は成虫になってから1週間で死んでしまうと言われているからだ。長生きの蝉なら8日目の朝日に輝けるのか?それとも正確なタイマーでも内蔵しているがごとく死んでしまうのか。

◆ と言う議論に終止符を打ったのが一人の高校生だったと報じられたのが6月頃だったかな。研究の結果最長では1ヶ月以上も生きる蝉を確認したという。地道な調査は蝉を捕獲してマーキングし、その蝉を再び捕獲して行くというもの。

◆ そもそもは、夏の間に蝉の死骸を見ることが少ないのは何故だろうと疑問を感じたからだそうだ。この辺りの山にも蝉が居て、死骸が道路に落ちていたり蜘蛛の巣に引っかかっていたりする。蝉の多くはツクツクボウシだ。岡山県に住む植松蒼氏の周りには、夏場には蝉の死骸がないのかも知れない。

◆ そもそも蝉の寿命が何故調査されなかったかと言えば、カネにならないからだそうだ。蝉の寿命に関して論文を書いたとしてもインパクトは大きくはない。だから今まで誰も調べようとはしなかった。

◆ 寿命を調べるには自然環境の蝉をサンプルとしなければならず、作業量が多いことも研究対象から外された理由だろう。
蝉の行動範囲がどの程度かは知らないがそのうち微少なバッテリー内蔵送信機などが出来て、遠隔で蝉が生きているかどうかが分かるようになるかも知れない。

◆ 蝉は13年或いは17年すると成虫になる。
13年や17年であることから素数蝉とも呼ばれるそうだ。13年と17年の最小公倍数である221年目には蝉の大発生が起きるなんて話が新聞に載っていた。

◆ 13年に1回とか17年に1回とか言われるのだが、その13年目や17年目は毎年やってくる。決して蝉の鳴かない年はないのだ。だから今年が221年目かも知れないし来年が221年目かも知れない。13年周期の蝉と17年周期の蝉が交配した痕跡は発見されているという。しかし何故周期の異なる蝉が居るのかはよく分かっていない。

◆ 蝉は樹液を餌とする。蝉を捕まえてきて飼おうとしても樹液を確保することが難しい。
その為短命になり、それが蝉の短命説になったそうだ。今の世の中ウナギの完全養殖も出来る時代だから、人工飼育用蝉の餌みたいなものも作れないことはなさそうだ。
ただし需要があるのかと言われると疑問だったりする。

◆ カブトムシやクワガタは飼育セットに入れられてられている。この辺りならばカブトムシでもクワガタでも捕ることは出来るが、都市部では不可能だ。もはや昆虫はデパートやホームセンターで買うのが不通の時代なのだ。

◆ 秋になれば虫の声が聞こえはじめる。夏の夜に鳴く虫は少ないが、秋はコオロギも鈴虫も大合唱である。軽井沢には山ほど居ると言われるカマドウマは、この辺りでは余り見かけないが居ないわけではない。たまに外にある散水栓の近くに居たりする。軽井沢だとコイツが数十・数百と居ると言うから結構不気味だ。


ネコの散歩(9/26)
◆ 昨日の続きである。何らかの事故でネコが外に出て行ったとする。飼い猫が野生化して生きていける可能性は低く、他の動物などに怯えながら家から離れてしまうかも知れない。しかし家の周りの臭いとか、外の様子が少し分かれば、もしかしたら戻ってこられるかも知れないとの期待だ。

◆ ここは特に山の中なので、他の動物も居るし虫だって居る。虫に興味を持って追いかけていったら、それでもう家には戻れないかも知れない。犬は呼びが効くのだが、ネコは勝手な生き物なので呼ばれても来ないことの方が多い。

◆ なお外に出す時にはこんなものに入れていく。完全に蓋を閉めておくとネコは出られないのだが、外に興味を示す猫もいるので紐も付けていく。抱いていないと怖がる猫もいるので抱くのだが、メインクーンやスコティッシュフォールドは5kg超なので結構疲れる。

◆ 歩くネコは紐に逆らわずゆっくりと歩く。歩かないネコは座ってしまって歩かない。外の景色に驚いて暴れる猫はいないが、好奇心旺盛なネコは草むらなどに入っていこうとする。だが平均的には外は怖いようで、シッポを胴の下に丸めて入れた緊張のポーズになる。

◆ 緊張状態で何かに驚けば冷静ではなくなる。と言っても未だ外になれさせるほどは連れ出していない。外に慣れれば安心ではあるし、お世話になっている動物病院の先生はご自身で飼っているメインクーンを自由に外出させている。動物病院は修善寺駅の方なので交通量もあり、私からするとちょっと心配なのだが(外に)慣れれば動物だから俊敏と言うことか。

◆ 家の中だけで飼っていて外を知らないネコがベランダに出るだけでヒヤヒヤする。
虫を見つけてぴょんとジャンプして姿を消すのではないかとか、ねこの跳躍力はかなりなものなのでベランダやバルコニーの手すりなど簡単に飛び乗れる。

◆ これもネコによって違うのだが、普段から梁に上ったりしているのだから細い手すりの上を歩くことなど何でもないだろう。だが、その梁から落ちてくる猫もいる。怪我こそしないが、テーブルなどに当たったら痛いだろうなと思う。梁から落ちて着地に失敗してテーブルに当たって、びっくりしてパニックになって部屋中を駆け回った猫もいる。

◆ 神経質なネコは驚くとパニックになる。ネコが落ち着くまでは逃げ回る状態になる。
落ち着いているネコだと多少のことには動じないのだが、これは種類もあるが個体差の方が大きい。ベンガルは俊敏で運動能力が高く野性味があるので動きが激しい。薬を飲ませるなどで捕まえようとすると、その雰囲気を鋭く察知して梁に上がってしまう。

◆ メインクーンはのっそりしていそうで意外に俊敏、メインクーンもその巨体からは想像出来ない運動能力で梁に駆け上がる。スコティッシュフォールドは手足が短いからなのか、梁には上がれない。ロシアンブルーは俊敏だが、もはや老猫なので余り動くこともしない。若いロシアンブルーなら、きっと梁の上を縦横無尽に移動したことだろう。


猫用胴輪を修理する(9/25)
◆ 猫用の胴輪がある。と言っても想像しにくいかも知れない。様々なものがあって、私がメインに使っているのはこんな感じのものだ。これは面積が広くて良いのだが、サイズの調整が構造上出来ない。多少は調整が出来るが、大きく変えようとすると全体のバランスが悪くなる。

◆ そして、これだけだと抜けてしまう可能性があるのと、胴輪のラッチ具自体が引っ張られて外れる恐れもあるので補助的にこれも付けている。

◆ 構造は紐と、それがクロスする部分が動かないようにビニール的なものでガイドが付いている。だがこのビニール的な部分が壊れてしまう。ビニール部分が壊れると首輪部分と胴輪部分に均等に力が加わらなくなる。

◆ クロスする部分は軟質のビニールで出来ているのだが、紐が動いてストレスがかかるので割れてしまうのだ。
軟質だがポリプロピレンやPETのような強さはなく、(大げさに言えば)蝋細工を壊すようにポロッと取れてバラバラになる。

◆ 余り使っていないので紐の部分は全然傷んでいないのに使えなくなる。このプラスチック部分がないと、紐がクロスしている部分が固定されないので胴輪として成立しなくなってしまう。紐を八の字にして首と前足の後ろに引っかけただけになるので過度に首が絞まったり、おかしな方向に首と胴が引っ張られたりする。

◆ そこでこのプラスチック部分を作ることにした。あり合わせの材料に半田ごてで穴を開ける。本来は細い穴で、紐を通してから全体を組み立てたと思われる。しかし紐をバラす事は出来ない(縫い付けられている)ので、太い穴にしてラッチ具ごと穴を通さざるを得ない。

◆ Amazonの写真をよく見れば分かるのだが、クロスさせた紐の片側はプラスチックに固定されている。しかしこれも出来ない(針金でも使えば出来るが)。プラスチック板に開けたのは中央のフック金具が付いている部分を通す穴と、その前方の紐を通す穴2つだけだ。

◆ 軟質ビニールの利点はねこの背中のカーブに合わせて変形することだ。製作品は凄く固いわけではないが軟質とは言えない板なのでフラットである。ぎゅっと締めるとねこの背中が痛いかも知れないが、そこまで強くは締めない。

◆ それよりも補助胴輪として、メインの胴輪が外れた時やラッチが抜けた時に機能してくれれば良い。ネコは個体差があるが、紐を付けて散歩出来る固体もある。家の中で飼っているネコなので積極的に外には出たがらないが、多少は外の世界を見せておくことも必要かなと思ったりする。

◆ 何かに驚いてとか、想像し得ないことが起きてネコが外に出てしまう可能性もゼロではない。全く外を経験したことのないネコは驚き、パニックになってどこかに走って行ってしまうだろう。そして二度と戻ってこられなくなる。そんな事もあり、外を見せておく必要もあるのかなと思う次第だ。勿論勝手には家から出さない事が基本であり、普通は出ない。


ペットボトルコーヒーの味(9/24)
◆ 以前にも書いたかも知れないが、ペットボトル入りのコーヒーを良く買う。1リットル入りで100円前後とガソリンより安い。って、ガソリンと比較してもしょうがないか。

◆ 銘柄は様々で各コーヒー飲料メーカーが発売している。メーカやブランドによって味も勿論違うのだが、一番分かるのは濃さではないかと思う。価格の安いものは薄いのだ。おそらくは液体の濃さと言うよりも香りやコクや味などが濃く感じるかどうかか。ちなみに缶コーヒーのロング缶とショート缶では水に対するコーヒー豆の数が異なる。

◆ ネスレゴールドブレンドブランドのものは少し高額なのだが、確かに美味しい。香りが良い、コクがある。ネスレを飲んでからUCCを飲むと、何とも薄く感じるのだ。ちなみにドラッグストアでネスレは110円位、UCCは安売り店だと68円位で買える。

◆ 私は濃いめのコーヒーが好きなのでネスレを美味しいと感じるのだが、薄めのものをごくごく飲むタイプだと違ってくるのかも知れない。
ポッカのコーヒーも買ってみようと思いながら、今はいつもネスレにしている。

◆ 濃いコーヒーならエスプレッソになるわけで、個人的にはエスプレッソよりもカフェラテの方が好きだ。以前にエスプレッソマシンを買った事があったが、掃除などが面倒だった。
今だと全自動マシンがあって、豆を入れておくと挽く所から抽出、コーヒーカスの排出までを行ってくれる。

◆ コーヒー豆のカスは圧縮された状態で内部に溜まるのだそうだ。これを何日かに1回捨てる事と、その時に内部を掃除する程度で手間がないという。これなら良いかなとは思うのだが、豆の管理も味に影響する。

◆ こうした点で出来合のコーヒーは良く出来ている。最低のコストで最高の味を出すのだから、アマチュアに真似の出来る事ではない。喫茶店のコーヒーにしても、その店独自の淹れ方や挽き方がある。家庭で出せる味のコーヒーではお金は頂けない、お金を払っても飲みに来たいと思う味を作るのだと、某店主は言っていたい。

◆ ペットボトルのコーヒーは1リットル入りで100円、喫茶店のコーヒーは250mlくらいで500円、それにはそれなりの手間がかかっている。そしてペットボトルのコーヒーは量産効果によって価格が抑えられている。

◆ ペットボトルコーヒーの賞味期限がどの位なのかチェックしていないが、ペットボトルはガス透過性があるので酸化すると思う。コーヒーは比較的酸化で味が変わりやすいので、買ってきたら早めに飲みきった方が良いのかも知れない。

◆ 私はコーヒーに牛乳を入れて飲むが、この牛乳の味も結構違う。以前に間違えて買ってきてしまった牛乳は生クリーム?的なものが入っているもので、それなりに濃くて美味しかった。味は成分表示では分からないところもあるので難しい。

◆ ある程度は価格比例なのかも知れないが、同じ銘柄でも売っている店によって結構価格が違う。その店の得意とするブランドが安くなっているので、拘るならば飲み比べないと。


横浜市のバス停と交差点(9/23)
◆ 横浜市内を走行するバスのバス停の位置は非常に悪い。以前にも書いているが、交差点の近くや十字路にバス停が設置されている。確かに交差点は人が集まりやすいので便利なのかも知れないが、そこにバスが停車する事で渋滞が起きる。

◆ 交差点以外の場所のバス停も勿論あるが、ここなどは交差点の中(停止線を越えた位置)にバス停がある。バス停の部分はバスが停車出来るスペースになっているが、多くのバスはそこに停車せずに車道に止まる。それはバス停側に寄ってしまうと発車する時に車道に移らなければならず、渋滞時に時間がかかるからだ。

◆ バスが車道を塞ぐのと、ここは坂道なので視界が悪く追い越しも出来ない。当然渋滞し、渋滞するから次に来たバスも車道に停車する。そんな中で死亡事故も当然のように起きている。昨年夏にはバスを降りた子供が横断歩道近くを渡ろうとして車にはねられ死亡した。

◆ バス停は交差点内にあり、バスは横断歩道上に停車していたため横断歩道から少し離れたところを渡らざるを得なかった。はねた対向車はバスの影から出てくる子供の発見が遅れた。はねた運転手には執行猶予付きの判決が出たが、裁判長はバスが横断歩道上に停車していた事にも触れた。

◆ 交差点内にバス停を作るのが危険なのは誰が見ても明らかである。ただでさえも道路整備が遅れがちな横浜市において、バスが続けて停車すれば大渋滞になる。
他の車がその道路に入ってこなければバスの前に車は居なくなる訳なので、続いてきたバスが交差点を塞ぐように停車する。

◆ 結局そうしたところで後続バスはその大渋滞に巻き込まれるわけだから、ならばちゃんとバス停車スペースに停めれば良いと思うのだがそうしない。バス会社なり市(市営バス)なりが指導すれば済む事だ。バス停の位置にしたって、電車の駅の場所を変えるわけではないのだから必要な手続きをすれば良いだけだ。事故が起きたところで前例がないとか何とか言ってバス停の位置は動かさないのだろう。工事があれば移動するのに。

◆ 全国的に見たバス停の位置はどうなっているのだろう。伊豆のこの辺りでは、そもそも交差点が少ないしバスの本数も少ないから邪魔に感じた事がない。バスも、後ろに車が詰まってくると乗降客がいなくてもバス停に停車して後続車を先に行かせる。

◆ 交差点近くのバス停は、横浜市の場合は交差点の手前にある事が多いのだが伊豆市では交差点をこえた側にある場所は存在する。まあこれにしても邪魔な事には変わりはなく、バスが少しでもバス停より後ろに止まればバスは横断歩道を踏んでしまう。ちなみにバスはピーク時間帯では20分に1本くらいあったはずだ。横浜だと数分ごとにバスが来るので大違いではあるが、本数が少ないから危険でも良いという話にはならない。

◆ 交差点或いはその側端から5m以内は駐車禁止なのだから、交差点内のバス停はそもそも違法だ。法律が平等だとすれば、そのバス停に止まったバスのドライバーは全て違反切符を切られなければならない。


ジムニーのヘッドガスケット(3)(9/22)
◆ 今回の故障とそこに至る原因は、おそらくプロなら分かったのだろうが素人の私には全く分からなかった。

◆ 以前に書いたようにヘッドガスケットが抜け気味かなと言うことやラジエータキャップ不良の話も書いている。なので経験豊富なメカニックであればここから推測したことだろうが、私としてみれば"後で考えたらそうかもね"位で、関連性すら思い浮かばなかった。

◆ コメントではラジエータ交換後のエア抜き不良だとあったが、ラジエータを交換してから100km以上走った後の水温上昇なのでこれは考えられなかった。エアの抜けにくいと言われるジムニーではあるが、どこかにエアタンクに相当する空間でも存在しない限り考えにくい。

◆ ウオーターポンプとついでにサーモスタットを交換したときには、サーモスタット不良を最初に疑わないのか?との意見があった。サーモスタット不良であればエンジン負荷や回転数にかかわらず水温が一定以上になるような気がした。

◆ エンジン回転数が上がると開ききらないサーモの弁の隙間からも水が流れようとするので水温が下がる、事はあると思うのだがこの辺りはよく分からない。

◆ 測定器でこんな事があった。アドバンテストの自社製スペアナなのだが、寒い日にキャリア純度が下がってしまう。ノイズが乗り、酷いときにはPLLのロックが外れる。しかししばらくして筐体内温度が上がると安定する。

◆ 直接的にはPLLやVCOを調べたくなる。温度によるドリフトでフリーランニング周波数がロック外の所まで行ってしまい、ロック外れの状態になる。
しかしそうだとすると周波数のコントロールもおかしくなるのではないのか。ロック外まで行ってしまうのだから。

◆ と言うことで目を付けたのは電源部だ。温度の低下で電解コンデンサの容量が減少し電源にノイズが増えてVCOを変調するのではないかと考えた。と言ってもそれを測るのは大変で、何のノイズを図っているのか分からないくらいのリップルだろう。なので電源に並列に電解コンデンサを追加した。これで低温時にもちゃんと動作するようになった。

◆ 年代物の機械だったので電解コンデンサの容量抜けもあるだろうなと思ったわけだ。十分な設計余裕度があればトラブルに至らないケースもあるが、コストや容積の制約のあるものでは余り贅沢な設計は出来ない。

◆ こんな修理にしても色々なケースを経験しているから予測が出来る事だと思う。電源ノイズを測ろうと一生懸命になっても時間は無駄に過ぎているばかりかも知れない。VCOの電圧感度を考えれば容易に想像できる。

◆ これと同じように様々な経験を積んだメカニックは的確な予想と合理的な理論の組み立てで故障箇所を見つけていく。

◆ 喉に魚の骨が刺さったと来院した人の、その喉の骨を引っこ抜いたら出血が始まって大変なことになったという話がある。細いけれど長い骨は食道を突き抜けて血管にまで突き刺さっていたそうだ。


ジムニーのヘッドガスケット(2)(9/21)
◆ ウォータポンプのインペラが腐食し、エンジン回転数の低い時に吐出量が減ったのではないかと思ったのだがウォータポンプは正常だった。念のためサーモスタットを交換したが高負荷後の軽負荷時に水温が上がる現象は解決しなかった。回転数が下がると水温が上がるのだから、原因はウォーターポンプ系ではないかとの思いが頭から離れない。何故水温が上昇するのか原因は分からずそのまま車を使用していた。

◆ しかし症状は徐々に悪化し、水温の上昇が顕著になった。最初の頃は数百km走行した後に水温が上がり、そしてすぐに下がる感じだった。だが後には高負荷時に明確に冷却水が減少するようになった。水温上昇後に冷却液をチェックすると数百cc減少していた。失われた水はリザーバタンクの水位を上げた。

◆ ガスケット抜けで燃焼ガスが水を追い出してしまう。高負荷後の軽負荷時に水温が上がる原因はこれだったのだ。高負荷時に燃焼ガスが冷却水中に混ざり込んでキャビテーション的(本来のキャビテーションとは異なる)な事が起きる。すると冷却水流量が減少し温度が上がるが、回転数が上がると流量が増える&ガスが水中から抜けるので水温が正常になる。狭いガスケットの隙間から漏れてくる燃焼ガスはマイクロバブル的な、水中滞在時間の長いものだったのかも知れない。

◆ 症状が悪化したことでガスケット抜けがハッキリした。過給状態になると冷却液に、明確に気泡が見えるようになった。
リーク箇所が分かるかなと思い、ガスケットフィックスの残っている分を入れた。これによって漏れは幾分修復され、冷却水の目に見えた減りはなくなった。

◆ 修理のためにシリンダヘッドを外したが、ヘッドガスケットを見てもガスケットフィックスの銅色は分からなかった。むしろ燃焼ガスか何かで煤けていた。煤けていた場所は1番と2番シリンダーのエキゾースト側だった。ここの温度が上がったか、温度変化が大きくリークが起きたのだろう。

◆ 心配なのは再度のガスケット抜けである。
自分で組んだから自信がないと言うこともあるが、何しろ16.5万キロも走った軽自動車のエンジンだ。歪みは規定内ではあったが、どうも心配なのだ。

◆ これから気温が下がればクーラーも使わなくなり、外気温度の低下に伴って水温上昇もなくなる。スカイウエイブも自分で組んだエンジンだけにいつ壊れるかと不安になったが今も未だ普通に動いている。半年くらい経てば不安も少なくなってくるとは思う。

◆ ラジエータキャップの故障は分かりにくい。これによって水温が上がるわけではないからだ。チューニングショップなどでラジエータキャップを加圧テストするのは、その不良によるトラブルでは修理規模場大きくなりやすいからだろう。

◆ 空冷エンジンのようにヘッドの温度を測っていれば冷却系統の異常はすぐに分かるのだが、そうでないと分かりにくい。

◆ 通常の使用において5年や10年で壊れるものではないと思うが、安価なものなので不安があれば取り替えておいた方が良い。
ディーゼルトラックなどでは冷却水量をモニタするセンサが付いているが、ジムニーには付いていない。BENZには付いていた。
しかし水量センサではラジエータキャップの不良は分かりにくい。


ジムニーのヘッドガスケット(1)(9/20)
◆ 修理記はblogに書いたとおりである。ヘッドガスケット抜けに至る原因を考えてみた。最初に気づいたのはラジエータキャップの不良だ。ゴム部分を抑えているリングが外れ、圧力を保持出来なくなっていた。これに気づいたのは、走行後の停車時に音がしていたからだ。

◆ ラジエータが加圧出来なくなると水は100℃以下で沸騰する。高負荷走行時には水温が100℃を軽く超える。
ここは山の上の方なので、県道からずっと上り坂だ。場所によっては全開でも40km/h程度しか出ない坂道だ。エンジンに負荷が加わり、速度が出ないので水温は上がる。夏場はクーラーも使用するので負荷はより上がり、冷却はより厳しくなる。

◆ この事でシリンダヘッドのエキゾースト側など、温度の上がりやすいところで沸騰が起き、冷却不良になったと考えられる。冷却不良が起きると部分的熱膨張などでシリンダヘッドに歪みが発生し、ガスケットの密着が悪くなる。

◆ オーバーヒート状態が長く続くなどするとシリンダヘッドは恒久的な歪みを生ずることになるが、バラした時に極度な(規定外の)歪みが見られなかったことから、一時的な熱膨張などで部分的な変形が起きただけだったと考えられる。

◆ ヘッド部分だけではなくシリンダのウォータージャケットでも過熱が起きると、酷い時にはピストンが膨張して摩擦が過大になりエンストするのかも知れない。

◆ ジムニーのガスケットは3層メタルだが、繰り返し熱負荷が加わる経年劣化や部分的な過熱によって抜けてしまったのだろう。水温上昇に早期にに気づいたり、或いはブーストアップなどでのガスケット抜けの時にはヘッドの歪みは余りみられないのだと思う。

◆ ラジエータキャップの不良に気づいた時点で、リザーバタンクには多少のススが見られた。おそらくわずかな漏れが起きていたのだろう。ラジエータキャップが不良になって吹き抜けが起きたのか、それとも吹き抜けが先でラジエータキャップがとどめを刺したのかは定かではない。

◆ この時点でガスケットフィックスを入れた。ガスケットフィックスは銅粉とグラスファイバー的なもの、おそらくは空気と長時間触れると固まる何かが入ったドロドロの液体だ。
これを入れて様子を見ていた。勿論ラジエータキャップは交換した。

◆ だが今度は漏れ防止材がリザーバタンクへの流路を塞いでラジエータ圧力が上昇、ラジエータタンクのカシメが緩んで水漏れした。これは停車中に気づいたので冷却液不足で走行することはなかった。ガスケットフィックスは入れっぱなしで良いそうだが、こまめなチェックは必要だと感じだ。

◆ ラジエータを交換した事で漏れ防止剤がなくなった。これが原因なのか、或いは症状が徐々に進行していたのかは不明だがオーバーヒートが起きた。ラジエータ交換後100km以上を走り、家に帰ってくる途中で水温が上昇した。この時は冷却水量の減少はほぼなかった事、エンジン回転数を上げると水温が下がる事でウォータポンプを疑った。


エアコンの電気料金(9/19)
◆ 今年の初めに買い換えたリビング用のエアコンは、エアコンが消費した電力量を電気代に換算して累積表示してくれる。この機能は電子レンジにも付いているが電子レンジはその時に使った電気代が出るのみである。

◆ エアコンの方は30日間の累積表示にしている。エアコンを使い始める6月頃から料金が上昇しはじめ、今年の場合だと8月の下旬にピークとなった。
つまり7月下旬から8月下旬にかけてが最も多くエアコンを使った事になる。

◆ と言ってもエアコンを使うのは食事の時とその前後くらいなので、一日中使う事はまず無い。30日間の累積金額のピークで1,350円位だった。その後は徐々に減り始めて現在は900円位になっている。

◆ 暑い日に使えば10分以上はフルパワーで運転されるので、それなりに電力は消費する。その後はパワーダウンして室温を一定に保つ感じだ。設定温度は24℃に、人のいる方向に風が来るように設定してある。

◆ 長く部屋に居る場合は風が人に当たらないように設定した方が快適だが、キッチンの方まで冷やそうとすると人のいる方向めがけて風が来た方が都合が良い。昨年は4kWのエアコンだったので冷えが悪く、2kWのウインドゥエアコンと、更にキッチンに向けて扇風機を動員したりしていた。

◆ それに比較すると7kWは何と強力な事か。今年は昨年ほどは暑くはなかったこともあり、冷房能力に全く不足は感じなかった。2Fは傾斜天井なので容積が大きいのと断熱空間が狭い事で冷房効率が悪い。

◆ 夏場に比較すると冬の暖房代の方がずっと高くなる。現時点で灯油代は82円前後になっていて相変わらず高い。暖冬なら良いのだが、冬場の暖房代は結構痛い出費になる。

◆ ここは井戸水(別荘地が管理する簡易水道)なので夏冬で水温は余り変わらないとは言っても冬場の水は冷たい。水が冷たいので風呂を沸かすにも時間がかかる。給湯器とキッチン間に距離があるので湯が出るまでに時間がかかり、水とガスを無駄にしている感は否めない。

◆ そんな事もあって冬場のガス代は夏場の2倍くらいになる。夏場が楽に過ごせるのとは反対に冬は過酷な山の中なのだ。それでも私としては虫の少なくなる冬場の方が過ごしやすい。冬でも陽の当たる時間帯は閉め切っていたのでは暑いくらいの室温になる。陽が余り当たらなかった横浜の住宅街とは大違いというか、そもそも木しか無いし。

◆ 今年はサニックス電気に変えたので昨年より電気代はかなり節約出来るはずだ。各電力配電会社共に価格体系が変動したりプランが変わったりするので、本当はこまめに見直した方が良いのだ。面倒だけど。

◆ その点で縛り付きの契約は避けるべきだと思っている。Niftyもサニックスも縛りはないので解約は自由だが、2年以上の縛りだと結局損をする事にもなりかねない。現在稼働していない原発を完全停止させて補助金をゼロにすれば電気代は安くなるだろう。原発が全く不要だとは言わないが、LEDをはじめとした省電力によって電力不足は騒がれなくなった。


コンビニと深夜営業(9/18)
◆ 深夜まで営業している、或いは24時間営業のコンビニエンスストアは便利だ。便利ではあるが当然のことながら客数は減るので収益率が低下する。ファストフードチェーンなどでも深夜営業の是非が度々問題となる。

◆ 深夜営業と収益率の関係は景気に大きく左右されると言われる。景気が良くなると、いわゆる眠らぬ街が出来上がり深夜人口が増大する。しかし景気が悪化すると人々は早々に家路を急ぐ事になる。

◆ セブンイレブンの深夜営業に関する問題は根深いものがある。セブンイレブン本部はオーナーの利益を確保するために24時間営業は必須であるという。セブンイレブンの調査によれば深夜営業を行いたくないとする店舗は200店前後であり全体の1%なのだそうだ。

◆ 業界二位のファミリーマートは一部店舗で営業時間を短縮する。ファミリーマートの調査によれば深夜営業を行いたくないとする店舗は7000を超え、全体の2割以上だそうだ。
そして深夜営業を中止した事でオーナーはより多くの利益を手にする事が出来たのだそうだ。

◆ 何故セブンイレブンとファミリーマートの見解が異なるのか。セブンイレブンは試験的に、深夜営業を行わない店舗でオーナーの利益が減る事を確認したそうだ。しかし非営業時間でも平均3人のスタッフが常駐したという。一方でファミリーマートは閉店中のスタッフ数は平均1人以下だったそうだ。

◆ 非稼働原発にも関わらす補助金を払い続けるのと同じで、セブンイレブンは無駄な人件費を払ったが故に収益率が悪化した訳だ。開店していても閉店していても同じだけの人件費がかかれば、節約になるのは光熱費くらいなものである。

◆ 深夜営業を中止すると売り上げが下がり、本部からの深夜営業補助金もカットされる。従って月間総売上は大きく減少するが、人件費の減少分がそれを上回るのでオーナーの収益は増える。

◆ セブンイレブンの古屋氏は時短潰しなど無理な方策により引責辞任する事になったのだが、会長職に止まる事で未だ猛威を振るっていると言われる。時短はさせない、賞味期限間近でも値引き販売はさせないという本部利益を最優先に考える同氏は、全ては顧客の利便性のためだという。

◆ 増税は福祉財源のためだというのと同じで、そう言っておけば人々は納得せざるを得ないだろうという事だ。
こうした考えがセブンペイの失敗にもつながっているわけだが、一方で業界一位の座を守り続けたいという営利企業故の難しさもある。

◆ ファミリーマートでは通年営業時間を短縮する店舗、曜日によって営業時間を変更する店舗など柔軟に対応していくようだ。コンビニに行ったら閉まっていた、だったらファミリーマートにはもう行かないと思う顧客が増えるのか?或いは閉店しているねくらいで済んでしまうのか。

◆ 24時間営業の強制、夏場には売れないおでん販売の強要が優越的地位の濫用だとし、オーナーらが公取委に訴えた。ローソンオーナーも公取委に報告するという。この辺り、オーナーとセブンイレブン側は任意の契約であり、契約に基づいた店舗運営だから難しいような気もする。


家は乾いていくものなのか(9/17)
◆ 引っ越してきた年の夏は長雨で湿度の高い日が続いた。翌年はごく普通の夏だったがクローゼットに入れた除湿機は稼働し、2〜3日に一度は水を捨てなければならなかった。

◆ 今年も同じように除湿機の電源を入れているのだが、水を捨てたのは1回か2回なのだ。今年の梅雨は長く雨が降り続いたのだが、クローゼットの中はさほど湿気なかった事になる。

◆ この家は別荘利用されていたので普段は閉め切られていたわけだ。当然風も通らないので中の空気はよどむ。
山の中で湿度も高め、それで換気もされないのだから家全体が湿気た感じになっていたのではないだろうか。

◆ 以前にRCの話でも書いたが、鉄筋コンクリートは築数年にわたって湿気を放出するので、どうしてもカビなどが生えやすくなる。これと同じように構造物である木材が水分を吸った状態になっていて、それが水分を放出するので加湿器稼働率が上がったのではないのか。

◆ 今年はと言うと、木材だとか畳だとかの水分含有量が普通の状態になり、湿度の高い時にはそれを吸収し、湿度の低い時にはそれを放出するという日本的木造家屋の特徴そのままの感じになったのではないか。

◆ 湿度の高い日には木材がそれを適度に吸収するので加湿器が稼働するほどの湿度にならない。やがて雨が上がって空気が乾けば木材は湿気を放出する。狭いクローゼットの中だけの話ではなく、家全体としてだんだん乾いてきているのだと思う。

◆ 何度か書いているが伊豆高原の別荘地では別荘利用の家屋で除湿機がいつも稼働している。これも、適度な湿度が維持出来ていれば除湿機の稼働率もそう高くはならないのではないか。逆に除湿機を止めてしまうと家全体が湿気てしまい、それを乾かすには多くの時間と電力が必要になると。

◆ 使わないと家は傷むと言い、風を通す事が必要だとも言う。なので管理事務所に有償のサービスを頼んでおくと、決まった日に窓を開け放して風を入れてくれる。こうすることで家の中の空気の滞りを改善し、湿気に起因するトラブルやカビの発生を防げるわけだ。

◆ ここに来たのが夏だったので、今年で3度目の夏になる。別荘利用されていた家を通常の水分含有率の家に戻すには、3年くらいかかるというのが私の経験となる。

◆ 今年の梅雨は長く雨も多かったのだがカビなどは殆ど無かった。靴箱の中もクリーンな状態が続いた。オゾン発生器などの効果も勿論ある思うが、靴箱以外も湿気でベトベトなんて事はない。

◆ 比較的湿度の高いエリアにある別荘で、除湿機が動いていないとカビ臭かったりすると思う。カビがはびこって壁紙が駄目になっているなんて状態だと修繕が必要だが、それ以外の、多少かび臭い程度であれば住むうちに改善されると思う。パネル工法などだとパネルの間の湿気が抜けないなど色々ありそうだが、別荘物件でパネル工法は滅多にない。


距離と時間の関係(9/16)
◆ 横浜に住んでいた時、横浜駅の西口までは約8kmの距離だった。車で移動して、空いていれば30分で到着するが混んでいると2時間近くかかる事もあった。休日などは混んでいるので1時間前後見ておくという感じだった。

◆ ここから三島までは約30kmである。
沼津もルートは多少異なるが30kmであり、空いている時間だと40分くらいで着く。多少混んでいる時だと1時間くらいかかる。

◆ 横浜では平均時速が10km/h以下の事が殆どだが、ここでは平均速度が30km/h以下になる事は殆ど無い。横浜ではスクータで移動すると時間短縮が出来る。車では入りにくい細い道を通れるからで、勿論車でも通れるのだが離合が大変だったり歩行者が多かったりするので避けていた。

◆ ただ、では気軽に三島に行くかと言えばそうでもない。やはり1時間は遠いのだ。それに三島まで行かなくても買い物などは出来るわけだし、2時間かければ横浜に行けると考えると三島に行く理由も余り無くなる。

◆ 道が空いていて信号なども少ないので平均速度が上がるわけだが、なので車の走行距離も伸びる。ここに来て車の走行距離は年間1万km前後になっているが、車の使用時間という意味ではさほど長くはない。

◆ 例えば下田に行くにしても1時間くらいの道のりになり、距離は50km位だ。有料道路は通らず一般道でその位の時間だ。
横浜から首都高速を使ったとしても平均速度が50km/hを超えるのは希である。夜間など空いている時間であれば平均速度は上がるが、日中では無理だ。

◆ 60km/hで走っていると1分間に1km進むので、信号待ちが2分あれば2km分になる。
この辺りにも信号機はあるが密度が低い。そもそも道路が少ないので交差点が少ない。住宅街から出てくるような道路は信号機がない。なので信号待ちが余り無く、車が止まるという事が少ないのだ。

◆ オリンピック開催時に首都高速の料金的規制が行われるそうだ。空いている時間帯は料金を5割引にするが日中は2倍以上(一律千円増しだったかな)にする。値下げは5割で値上げは10割以上な所が何とも。首都高速は多少交通量が減るとは思うが、下道が大変だろうなぁ。なおトラックなどは規制を受けない事になっている。3.11の時の大混雑を何も学習出来ていない。

◆ 地方からオリンピックを見に自家用車で来る人は少ないと思うが、そもそも東京都に入るまでが大渋滞だったりして。この辺りは始まってみないと何とも言えないが、個人の移動にしても物流にしても問題は起きるだろう。

◆ 道路を増やせば渋滞が減るかというと、これも難しい。道路が増えるとその道路に分岐したり合流したりする箇所が増える事にもなるので、そこがネックになりやすい。道路の多車線化も同じで、左から合流した車が200m先の交差点を右折したいとなれば渋滞の原因になる。

◆ 観光バスなどはどうなのだろう。路上を駐車場代わりにするのは大阪でも秋葉原でも同様よく見かける。路上で観光客をおろし、バスはそこで待機する。秋葉原でも新横浜付近でも観光バスが二重駐車するものだから他の車の通行が著しく不便になる。


今度はSIMロック論になる(9/15)
◆ 分離プランの法の隙間を突いたソフトバンクの半額作戦。いかにもソフトバンクらしい販売方法である。各社がこれに追従すると分離プランは意味が無くなる。各社共に誰でも買えますよと謳えば良い。各社がやれば買うのはその事業者のユーザーなのだから、これまでと変わらなくなる。

◆ 半額で買うためには端末を返す必要があるので、売り払うわけにはいかない。結局その原資は通信通話料から捻出されるので、この点でも従来と変わらない。同じモデルを長く使う人は不利になると言われた、それに関しても全く是正がされていない。

◆ SIMロックを解除すれば良いという論もあるが、各社が横並びで半額下取りをやれば意味は無くなる。半額下取りをして貰うためにはソフトバンク(の場合は)指定のスマートフォンに機種変更しなければならない。
2年で買い換える人は半額、買い換えない人は全額の支払いが必要だ。

◆ 確かにこの点でSIMロックがなければ他事業者に移ることも出来るが、現状ではSIMロックがかかっている。なので、SIMロックの即時アンロックやSIMロックをかけること自体を規制した方が良いという話もある。

◆ 下取り禁止にするわけにはいかないし、下取り額を規制するわけにも行かない。
販売と下取りを別の企業が行うとしたところで、連携すれば何にも意味は無くなる。

◆ 事業者が端末販売をしなければ良いという意見もある。しかしこれ、別会社を作れば済んでしまう事なので余り意味は無い。分離プランがうまくいかないのは、こうした逃げ道を塞ぎきれないからだ。UQはKDDIなのかとかYmobileはソフトバンクじゃないかとか、企業買収で周波数帯をかき集めるのはおかしいとか、そういった論と同じ事だ。

◆ 現時点ではまだ行われていないが、移動体通信以外の契約とセットにし始めるかも知れない。FTTHを契約すると●●割引ですよとか、○○カードを作ると安くなりますよと言う具合だ。これも通信とは分離されているので文句は言えない。

◆ ソフトバンクはFTTHと通信契約がリンクしていた(今もそうかも知れない)ので、どちらかの契約を解除すると両方解約になる。スマートフォンの契約を解除するとFTTHも解約になり、違約金が発生する。

◆ クレジットカードを契約するとスマートフォンの月額費用がゼロになりますよ、でもクレジットカードを解約すると違約金が2万円かかりますよ、クレジットカードの手数料は毎月3千円ですよみたいな、訳の分からないことだって起きるかも知れない。

◆ 従来型携帯電話全盛期の第一次分離プランをぶち壊したのはソフトバンクだったわけで、今回の法規制に関してもあらゆる手を使って壊しにかかるだろう。それこそ脱法ハーブと規制のごとくで、ソフトバンク対策法でも作らない限り無理だと思う。

◆ 韓国だったかな、分離プランを推進しようとして失敗し元に戻ってしまったのは。
他の国にしても分離プランは中々うまくいかない。現金がダメだとなれば金券を出す、金券がダメだとなれば品物をおまけに付けてそれを換金させるパチンコ方式をやり始める。


NHKと韓国の関係(9/14)
◆ NHKは韓国をとても大切にしている。噂によれば在日韓国人からは受信料を徴収しないのだとか。ま、これは都市伝説だという話もあるのでケースバイケースなのかも知れないが、TVを買ったから契約に来てくれと言う人に対して無視を決め込んだという事は(その人から)聞いた事がある。

◆ 貿易問題にしてもNHKは「輸出管理が厳しくなる対象が広がり、企業によっては輸出に必要な手続きが増える可能性があります。」と報道した。厳しくなるのではなく通常の手続きに戻っただけだ。政府も通常の手続きに戻したと言っている。
しかしNHKは韓国の言う事をそのまま報道している。

◆ 世耕弘成経済産業大臣は、韓国側の報道を垂れ流ししているに過ぎないとNHKに苦言を呈した。一部韓国人ですらNHKの報道によって日本が韓国いじめをしていると誤解を招くと言っている。NHKは世界各地で放送している事もあり、その影響力は小さくはない。

◆ 過去にNHKはサムスンの宣伝も行っていた。特定の企業名や製品名を出さない筈だし、過去には歌詞までも変更させた経緯がある。歌詞に特定企業名が含まれているので変えろ、さもなければNHKではその歌を流さないと。歌詞にしろ詩にしろ絵画にしろ、その一部を変更すればそれではなくなってしまう。しかしNHKは歌詞を変えさせたのだ。

◆ だが相手が韓国企業となれば話は別で、サムスンのGALAXYが発売されたと宣伝する。
シャープや富士通やソニーの名は決して出さずともサムスンが新製品を発表すれば大きく取り上げる。
NHKは何故反日番組を作るとかという問題を考えているページがあった。制作に関わった人間はその名前が公にされていないそうだが、それを調べて国籍を調査したという記事だった。

◆ フジテレビは韓国資本が入っているので仕方が無いとして、NHKは何故なのだろうか。
NHKは放送法64条により巨額な収入を得ている。しかし放送法4条は無視している。放送法4条とは以下である。

◆ 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一  公安及び善良な風俗を害しないこと。
二  政治的に公平であること。
三  報道は事実をまげないですること。
四  意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

◆ 少なくともNHKの報道は政治的に公平ではないし事実を曲げていないとも言えない。支持政党を調査する的番組では若者の半数は自民党を支持していると報道した。これに対してそんな事はない、事実に反するという意見が出されたがNHKは無視した。若者が支持する自民党が素晴らしいよと報道したのではない。それら自民党を支持する若者は間違っている、若者が保守化している傾向は是正されるべきだとした。ようするに自民党支持者が若者に広がる事で日本は駄目になると言いたいのだ。

◆ こんな調子だから議員からクレームが出るのだが、もはやNHKの暴走は誰にも止められない。
NHKが正しいと言えば、例え間違った事ですら正しいと思われる、思わせる報道は今後も続くだろう。例の池袋暴走事故に関しても、NHKはいち早く加害者を元院長とすら言わなくなった。


分離プランと新規開業(9/13)
◆ カネを積んでの顧客集めはソフトバンクと楽天なのだが、その楽天はウソがばれて恥をかいている。三木谷氏は事業の進捗は順調だと繰り返したが、総務省に進捗状況が計画と違うとバラされてしまった。楽天は過去の様々な不正事件でも平気で嘘を吐くわけで、総務省が警戒するのも分かる。

◆ 総務省は3度楽天モバイルを行政指導したそうだが、それでも楽天は開業にこぎ着けられなかった。来春までは実証実験を行うと言うことで何とかお茶を濁した。現状ではMNOが他社回線を使ってはいけないとはなっていないので、楽天にしても口では自社回線だ、うちは凄いぞと言いながらもMNOとしての全国展開をはじめないかも知れない。

◆ 楽天は表向きでは分離プランに賛成だと言っているが、やっている事はソフトバンクと何ら変わらない。ソフトバンクは法規制されるまではやるよと言いながらやっているが、楽天は表向きは格好を付けた事を言いながら裏ではコソコソやっている。この辺りがソフトバンクと楽天の大きな違いだ。

◆ ただ楽天が端末ばらまき無しに成長出来るのかというと難しい感じはする。勿論三木谷氏の事だから方で規制されようが悪い事はやるとは思うのだが、それだけで加入者を増やせるのかどうか。他社に追いつくだけのサービスエリアやネットワークを今から構築するのに、一体どれだけのカネがかかり、どれだけの時間がかかるのか。

◆ 勿論端末以外に月額料金を下げる事も行うだろう。ソフトバンクにしても新料金プランで割安感を出して来た。同じような事をやろうとすると、自社ネットワークの整備が必須だ。au回線を使う限り、au系MVNOとの競争にしかならないからだ。

◆ ウチは速度が違うよMNOだよと言ったところで、ウソはすぐバレる。しかも縛りなしで行くと言っているので、嫌だと思った人はさっさと楽天を去るだろう。勿論自社ネットワークやエリアが整備されて、安価で高品質なサービスが出来れば話は別だ。

◆ しかし楽天の設備計画は予定通りに行っていない。ウソばかり言う楽天に対して総務省は、毎月報告を提出するようにと指導している。放っておけば計画が進行しないうちに来春が来てしまう。結局出来ませんでした、23区内だけ自社回線ですとその時に言われても(総務省は)困るわけだ。

◆ 楽天モバイルが死のうが生きようがそれは総務省の気にするところではないが、楽天モバイルの顧客が困る。困った顧客は総務省にも文句を言うだろう。何故楽天に免許を与えたのかと。ちょうど携帯電話の料金値下げ議論のさなかだったこともあり、競争の激化という点で政府は楽天参入に期待した。だが楽天は、そもそも開業スケジュールで躓いた。

◆ 楽天モバイルの広報もメディアの質問に対して「答えられない」「公表していない」「詳細は言えない」を連発する。これでは総務省なりメディア側が不安になるのも当然だ。総務省が月例報告を求めるのだから、楽天の言う「7月以降は基地局建設は加速している」もウソなのだろう。

◆ この辺りもソフトバンクの、ネットワークは改善している、通信速度は一番だの真似と言えば真似だ。ただソフトバンクは孫さん自身が巧みな話術で投資家を誤魔化したのだが、楽天にそんな芸は出来ない。果たしてMNOとしての楽天モバイルはいつ正式スタート出来るのだろうか。


分離プランに反対するのはメーカー(9/12)
◆ 分離プランに移行すると共に、端末価格などの制限も加えられようとしている。国内事業者は概ね賛成のようだがAppleをはじめとする海外勢は反発している。日本市場を重要であると位置づける製品或いは部品メーカやそれらの関係する団体が、規制に反対している。

◆ 中でもAppleの反発はものすごいものがあり、著名ライターも「驚いた」そうだ。Appleが鬼の形相なのは日本でiPhoneのシェアが異様に高い事にもある。世界では選ばれない(と言っても15%以上のシェアがある)iPhoneも日本では選ばれているからだ。

◆ 何故選ばれるのかは価格が安いからである。10万円〜20万円近い定価のiPhoneが実質ゼロ円で手に入るのは日本くらいなものだ。Appleは卸価格から販売価格まで細かに指示要求し、それが満たされなければiPhoneは卸さないよと言う。

◆ 日本のためにFelicaも乗せたわけで、日本でのシェアが海外並みに低下されたのでは困るのだ。シェアを下げないためには安売りしかない。所がこれが法規制されれば高額なiPhoneはシェアを失う。だからAppleは猛反発している。

◆ 値引きが行われなくなると競争が阻害されて消費者が高い端末をかわされる事になるとAppleは言っている。現状ではAndroidスマートフォンを買ったユーザから得られる儲け、或いは通信料収入をiPhoneの安売り原資としている。これがAppleの言うところの自由な価格競争だ。

◆ 一方で値引きが規制されると定価の勝負になる。より良い製品をいかに安く作るかというのがApple以外のメーカの考える事であり、日本ではこれを自由な競争と呼んでいる。

◆ Appleとしては日本人が損をしようが、事業者がゼロ円販売しようが関係はない。iPhoneが沢山売れて自社が儲かれば良い。まあ、これは全ての企業に言える事であり、企業の価値とは株価を上げる事だからだ。その為に努力をするわけで、Appleも魅力的なiPhoneを生み出す努力はしている。しかしその販売は押し売り手法なのだ。

◆ Appleは新製品の値引き制限にも反対しているし、旧製品の値引き販売にも反対している。
旧製品を安く売られると新製品が売れなくなるというのだが、それは新製品に魅力がないからだ。Androidにしたって売れ筋価格帯は3万円〜5万円レンジだというのだから、Appleも自由な競争が大切だというのならば安価な製品を出せば良い。

◆ いずれにしても総務省案はAppleにとっては相当なダメージがあると思われる。元はと言えばApple優遇の是正的意味もあった訳なのでAppleがダメージを感じるという事は総務省案には一定の効果はあると考えられる。

◆ 総務省的にはパブリックコメントを寄こせと言ってはいるが、反対してきたメーカーに対して今後は注意をしていくというあぶり出し的な意味があったりして。既にドコモは分離プランありきの販売体制になっている。現状でゼロ円以下の販売を行っているのはソフトバンクで、iPhone8を新規かMNP契約すると最大で13万円くらいのキャッシュバックが行われている。auも高額キャッシュバックは行っていたが、今はそれも無くなったと思う。


四季の唄ではなく死期の猫(9/11)
◆ 猫に死期が近づくと、まずは痩せる。おそらく餌を食べる量が減っているのだと思うのだが、食べが悪いなとは思えないので食べているけれど痩せるという感じかも知れない。

◆ 次に感じるのは目の変化だ。目が奥に引っ込むようになり、目やにが出る。目やには、目の病気や怪我でも出るが、死期が近い猫は緑色っぽい粘度の高い目やにが目の鼻側にたまるようになる。ティッシュなどで拭き取ろうとしても、目が引っ込んでいる事もあって少し取りにくい。

◆ こんな状況になると、猫の命は残り数ヶ月である。猫が痩せてくるので何か食べさせたいと思うが、栄養を付ける事は安楽な死から遠ざけてしまう事になるという。栄養摂取が少なくなり、自然に弱って死んでいく事が猫にとっては楽なのだそうだ。

◆ 猫にもよるが、人に余り触られたくない猫は人が近づくと威嚇するようになる。しかし気まぐれに、人の横で寝たりもする。

◆ 老猫になると喉を鳴らす事がめっきり少なくなるが、これも死期が近づくと抱かれながら喉を鳴らす事がある。
傷みなどがある時に、それを打ち消す脳内物質が分泌され、気分が良くなる為なのだとか。

◆ 死期が近いのはロシアンブルーである。2004年の7月に生まれたロシアンブルーは15歳を過ぎた。純血種で15年は十分に長生きである。命のろうそくはあとわずか、正月は迎えられないかも知れない。

◆ 生き物はいつか死ぬのだけれど、そうは言っても死とは嫌なものだ。少しでも長く生きて欲しいのは勿論だが、今は苦しまずに死んで欲しいと思う気持ちの方が強い。そしてここは山の中なので土に返す事が出来る。横浜では中々そうは行かないのだ。

◆ ロシアンブルーは数年前に死にそうになっている。腎臓や肝臓が殆ど機能していないと動物病院で言われた事があった。その時は、自分で猫にプラセンタを注射し、卵黄を与え、水をシリンジで飲ませて何とか回復した。その時はいわゆる老衰では無かったので、色々手当てをした。

◆ 以前に死んだアメリカンショートヘアは病気だった。リンパ腫で、だんだん弱っていった。それでも10年生きたのだからアメリカンショートヘアとしては短命とは言えない。アメリカンショートヘアは10年前後で死んでしまう猫が多いからだ。

◆ 猫の場合は抗がん剤的なものが殆ど使えないので、悪性腫瘍が出来ると諦める事になる。手術で取り除くなどは出来ると思うが、猫にはその分の苦しみを与える事になる。なので私は医者通いはしなかった。猫の好きなように猫の時間を使えば良いと思っていた。

◆ ロシアンブルーも、残された時間を好きに過ごせば良い。食べたい時に食べ、寝たい時に眠り、ひなたぼっこをしながら暮らせば良い。他の猫がいるので完全な自由は無いかも知れないが、横浜の家よりも日当たりが良いのだから気持ちも良いだろう。

◆ 以前にもロシアンブルーは老齢猫だと書いたのだが、ここの所目に見えて痩せたその姿を見ると、死期は近いのだろうなと思った次第である。


落雷と停電(9/10)
◆ 8月の下旬頃だったと思うのだが、早朝から雷鳴が轟いていた。伊豆市付近は余り雷雲は発生しない。もっと北の方の富士山近くや御殿場の方だと雷雲や夕立みたいな気候になる。その、比較的天候の安定している伊豆市に大粒の雨が降り、稲妻が光る。

◆ 未だ外は薄暗い時間だったので窓の外に稲光が見える。どこかに落雷したのかなと言う程の大音響と地響きもある。
ここは山の中なので、山の木などに落雷するのかも知れない。ここの近くにはドコモとauの携帯電話基地局があるが、そこにも落雷はあるんだろうなと思っていた。

◆ わずかな時間の中で雨と雷は激しくなり、稲光の直後の地響き的ドカンという音と共に停電した。落雷の場所にもよるだろうが、一般的な電柱が被害を受けたのなら復旧には時間がかかるんだろうなと思った。と同時に、町からここまでの間の電柱が壊れたとするとFTTHもダメかなと。

◆ だがインターネット接続は生きていた。UPSの警報音が鳴る。インターネット接続出来ると言う事はローカルな電柱が壊れたわけでは無いのか?東京電力に連絡しないと、確か通報された順に直すとか言っていたよなと思い出す。

◆ と、そんな事をしている間に停電が復旧した。想像ではあるが、高圧送電線の鉄塔にでも落雷したのではないのか。それで送電が止まるわけだが、経路を切り替えるとか予備側に切り替えるとかして送電が再開したのだろう。UPSの記録では停電時間は32秒となっていた。

◆ 台風15号は伊豆半島に接近すると勢力を増し、非常に強い台風となって接近した。伊東沖を通過したことで、伊東側では被害が出たがここは大丈夫で停電もなかった。しかし伊豆市内でも伊東市でも停電している箇所があり、復旧までにはまだ数日かかると報道されていた。

◆ ニュースでは農家で発電機を使う人の姿が映し出されていたが、エンジンが始動せずホームセンターに買いに行くと言っていた。
信号機も機能しなくなり、警察官がかり出されているそうだ。昨年の大停電は中部電力エリアだったのだが、今回は東京電力管内である。

◆ 伊豆市側と伊東市側は、少なくともこの辺りでは線は接続されていない。距離的にはほんのわずかなところなので、双方接続すれば信頼性は上がる。もっとも、人口が少ないのでそこまで必要なのかとなりそうだ。
ただ商業施設があるので、何日も停電が続くのは困るだろう。

◆ 台風が過ぎ去った昨日は、静岡県内でも35℃を超える場所があった。電力無しでは冷蔵庫内の食品が腐ってしまう。オール電化住宅の人が、何も出来ないと言っているところもニュースに映し出された。

◆ 家屋の被害は屋根が剥がれたとか、ホテルのガラスが割れたとかの被害があった。伊東の海岸付近は被害が多かったようだ。もしかすると伊豆側から伊東に抜ける山道も倒木で塞がれているかも知れない。

◆ 都市部だと電力供給経路が多いので、例えば落雷などがあったとしても停電の範囲をかなり絞り込める筈だ。ここは山の下からの電力線の一カ所にスイッチがあるだけなので、そこを切るとこの山全体が停電する。


長かった梅雨と夏(9/9)
◆ 今年の梅雨は長かった。まさに梅雨という梅雨であって雨も降った。梅雨前線もシッカリと居座った。冬は暖かかったが春が寒かった。さくらの花に雪が積もるなどした。5月になると気温が上がり、各地で記録的高温になったが7月には低温続きが記録を作った。

◆ 梅雨明けは7月29日、梅雨明け後には青天が戻るももはや8月である。8月半ばには秋雨前線が現れて、一時的にせよ気温が下がった。昨年は暑い夏だったが今年はそうでもなかった。いや、気温は各地で上昇したのだが、それが長く続かなかったので気分的に楽だったと言える。

◆ 山の様子は度々書いているとおり、スズメバチが少なく毛虫や蛾が多かった。
クワガタも昨年より沢山いた。それら昆虫を捕食するクモも沢山いる。昨年はカメムシが大量にいたのだが今年はどうだろう。カメムシは秋から冬に出現するイメージがある。

◆ 9月も半ばになると夏も終わりだなと思うわけで、短かった夏も終わりが近づく。灯油価格は未だに余り下がっておらず、今年の冬も電気暖房が主になるのかな。電気暖房だけでは足りなければ灯油も使うので、やはり価格は気になる。

◆ 昨年に比較すれば普通の夏だったので、この冬の普通の冬だと良いなと思う。
雪はまあ仕方が無いとしても気温が下がると凍結の心配が増える。昨シーズンは雪は降らなかった。雪が降っても除雪が早々に行われるので余り不便は無いが、夏にしても冬にしても停電があると嫌だ。

◆ 別荘地内では貸別荘事業がスタートしている。件数が未だ少ないので多くの人が来ているという感じは無いが、来年の春から夏には貸別荘に来る人が増えるかも知れない。別荘地内の雑草なども管理側で綺麗にされたりして、全体的に少し綺麗になった風ではある。

◆ 風が吹いたあとや雨の後には木の葉が道路に積もるわけだが、以前に比べると管理が行う清掃が早いので綺麗に保たれている。木々の葉は側溝にも落ち、それが雨の日には排水溝を詰まらせる。
だがこれも掃除が早いので、道路が水たまりになる事も無くなった。

◆ 貸別荘事業が良い事ばかりだとも限らず、それは分譲マンションの賃貸化と同じような問題を抱える。今後貸別荘が50軒とか100軒に増えた場合にどうなるのか、騒音やセキュリティは大丈夫なのかは未だ分からない。

◆ 管理側としても収益を上げなければならないわけで、管理側が儲からないと管理が良くならない。貸別荘事業で人を呼ぶためには管理の出来た別荘地である必要もあり、なので周辺整備も進めている。
除雪などに関しても貸別荘事業との兼ね合いなどで、より良くなる可能性もある。
遊びに来た客が突然の雪で帰れなくなったなんて事だとクレーム対象だ。もっとも別荘地内が除雪されても、伊豆スカイラインが通行止めだと不便なんだけど。

◆ 計画としては別荘地内や隣接地に店舗を作るような話もある。近所で買い物が出来れば便利になるが、これも客数によるだろう。ゴルフ場があるので、ゴルフ客も使える施設であれば多少は集客出来るだろうけど。


工具とかSSTとか(9/8)
◆ ジムニーのエンジンに関してはBlogに書いている。エンジンをばらすとなれば色々な工具を使う訳だが、以前にスカイウエイブのエンジンを整備した時の工具が色々役に立った。というか、仕事でエンジン組みをやっているわけではないのでこんな時でも無いと使う機会が無い。

◆ それでもいくつか工具を買い足したりもした。汎用工具は買いやすいというか、使う機会があるだろうと思うので買える。これが専用い工具となると中々買えない。今回は読者の方からストレートエッジなどをお借りする事が出来たので非常に助かった。

◆ 以前にも書いたのだが、これをご覧頂いている色々な方に助けられ、支えられている実感がある。ホームページを公開していなかったら、教わる事にも限りがあっただろう。

◆ 工具を揃えるのは最初は確かに大変だ。
色々買うものが多いし、何を買ったら良いのか迷う事もある。私が今も昔も一番使っているのは安物の工具セットだったりする。既に初代のものは金属ケースが錆びだらけになってしまい、ソケットなども角が丸くなったりして使わなくなった。ただ捨ててはいない。
ネジを回す工具としてでは無く、シールを打ち込んだりする時のスペーサーとして使えるかも知れないからだ。

◆ 2代目の安物工具はプラスチック系のケースに入っている。10mmのソケットはよく使うので買い換えた。ラチェットハンドルも買い換えた。余り使わないソケット類はそのままだ。もっとも、固く締まったネジを外すような時は安物工具セットのものではなく、別途購入したものを使う。

◆ 滅多に使わないというか使い道がないのがSSTだ。スカイウエイブのクランク周りをバラす時の巨大なソケットなど1回しか使っていない。これより巨大なものというとロータリエンジンのフライホイールを止めているナットを回すヤツ位かも知れない。

◆ SSTは汎用工具でも不便を我慢すれば何とかなるものもあるのだが、SSTがある位なのでそれが無いと効率が悪かったり作業が出来なかったりする。そうそう、クランクケースを開けるヤツも買ったんだった。これは汎用品だったかな。

◆ タコ棒やコンパウンドなんかもう使わないだろうと思っていたが、昨年のエンジン発電機の時に、そして今回も活躍した。2ストロークエンジンほどではないがOHVやサイドバルブはバラし易くて良い。OHCはカムを外すのが、というかタイミングチェーンやベルトが嫌なんだなぁ。いや、機構的に云々では無く組間違えた時のリスクが大きい。

◆ ここは山の中なので多少の音は気にならないのも気が楽だ。スカイウエイブのフロント周りだったか、嵌合を抜こうとして叩いていたら苦情が来たもんなぁ。都市部では密閉空間で無いと音の出る作業が出来ない。エンジン自体は部屋に持ってくれば良いので未だ何とかなったが、スカイウエイブのボディー系はそうは行かない。

◆ コンプレッサも、現在使っている静音型なら横浜でも使えそうだ。以前に使っていた静音型は、静音型とは言っても結構音がした。エアツールも、エアを解放しながら使うものは音が大きいので気を遣う。


医療と寿命(9/7)
◆ 少し前に野良猫の話を書いた。山の中に居る野良猫のシロクロである。初めて見かけて既に3年目、今も元気にしている。シロクロは汚れた猫である。山の中の草などに体が触れるので、土や埃も付着する。
それでも猫は毛繕いするから、野良動物としては綺麗な方だろう。

◆ シロクロは小さい。推定体重は3kg程度だ。シッポは短く曲がっている。
最近は人間に馴れてきたので道路でくつろいでいる事が多い。車で通りかかっても逃げないが、スカイウエイブで通ると逃げる。少なくとも車は自分に危害を加えないと認識している。

◆ 野良猫の寿命は短い。病気になったとしても、誰も薬はくれない。自然治癒に任せるしかない。喉が渇く暑い日も、水がなければ飲む事は出来ず、肉球も凍える雪の日だって誰も温めてはくれない。

◆ 人間にしても同じで、医療の発達により長寿が実現している。50年前だったら助からなかった命が、今は治療出来る世の中だ。治療を受けるかどうかは本人次第だ。Steve Jobsも膵臓ガンの治療を受けなかった。

◆ 何故治療を受けなかったか、色々言われている。医者の再三の連絡に対して多忙を理由に断ったとか、メスを入れられる事を嫌ったとか。しかしその後に早期に手術をしなかった事を後悔していたようだとも語られる。

◆ 例えば60歳、或いは70歳の普通の人、つまりJobsのようなスペシャリストでは無い人がガンの宣告を受けたとしよう。
切れば直るかも知れないし直らないかも知れないが、放っておけば必ず死んでしまうと言われたとする。そこで治療を受けるかどうかは悩み所だ。

◆ 治療を受けたとしても再発の危険性或いは治療が成功しない可能性もある。手術などによって残命が厳しい状態になる可能性もある。治療が成功したとしても、その後50年もいきられるわけではない。
何もしない健康な人でも、いつかは死ぬからだ。

◆ 治療をせずに痛み止めだけを処方して貰いながら静かにその時を待つのか、出来る治療は全て行い、残りの人生を健康で過ごせる道にかけるのか。或いは入退院を繰り返しながら弱っていく自分を実感しなければいけないのか。

◆ 若い人であれば治療の道を選ぶべきだと思う。20代、30代の人の寿命は遙か先である。例え病状が落ち着くまでに数年を要したとしても、まだまだその先の人生がある。高齢者の場合はそうではない。その先の人生という所の大部分を既に使ってしまっている。

◆ 若い人ほどの体力もない、抗がん剤に対する苦痛に耐えられる自信もない。それでも治療の道を選ぶのか。私はいわゆるガン家系ではないが、それでもガンにかかる可能性は勿論ある。ガンの場合はゆっくり弱っていくので未だ良いのだが、心臓病は突然死の可能性が高いのが嫌だ。何事にも準備がある。

◆ 医療の発達していなかった時代は長生き出来る可能性が低かった。人間(じんかん)50年ではないが、今では何と言う事のない感染症でも昔は命を落とした。


レフレックスラジオ(9/6)
◆ レフレックスラジオとは、同じ増幅回路に高周波増幅と低周波増幅を兼ねさせるものだ。アンプは1台で、ハイパスとローパスフィルタを使って周波数を弁別する。ラジオ周波数を増幅した後検波し、検波した低周波信号を再び同じ回路で増幅する。これによってトランジスタの使用数を減らす事が出来る。

◆ トランジスタが登場してしばらく、トランジスタは高価な部品だった。そこでレフレックス方式が考えられた。
これならば低周波用と高周波用の独立した増幅回路を使う事無く、共通のアンプ1個で済む。

◆ オモチャのトランシーバは送信回路と受信回路にトランジスタを切り替えて使った。送信時には水晶発振回路用としてトランジスタを使い、受信時には超再生用としてトランジスタを使う。
送信中は受信動作はしないので、トランジスタはスイッチで送信側に接続される。受信時にはそっくり受信用に使われる。

◆ 共通の回路は低周波増幅であり、送信時には入力がマイクに接続されて出力が変調トランスに接続される。受信時には検波出力をスピーカに出力するレベルまで増幅する。当時は低インピーダンスのスピーカを直接ドライブする事は出来ず、出力トランスを使って8Ωのスピーカを駆動した。トランジスタ側のインピーダンスは数百Ωに設定された。

◆ 低周波出力回路は大抵はプッシュプルであり2つのトランジスタを使う。安価なものだとシングルエンドで使うので1石で済む。前段のプリアンプにも1石が必要で、送信時にはスピーカーをマイクとして使う。これに高周波用が1石なので3石のトランシーバと言う事になる。

◆ トランジスタを含む電子部品よりも、多接点のスイッチの方が安かった時代の設計だ。今ではスイッチなどメカ部品の方が値段が高いので、送受信それぞれ別の回路を組むのが普通だ。

◆ 今時でも超再生受信機があるのかどうかは分からない。超再生受信機は高周波増幅回路でも付けない限り、クエンチングノイズを外部に輻射してしまうのでノイズ発生器になる。超再生受信機は簡単で感度が高いので良いのだが、無信号時のノイズと不要輻射が問題だ。

◆ 今はワンチップの受信機ICがあるので、これを使った方が簡単で安定度が高く感度も良いし選択度も確保出来る。では超再生の出番はないのかというとそうでもなくて、センサやアラーム信号の受信機など低消費電力で動作する必要のあるシステムに使われる事がある。この場合も高周波増幅回路を入れる事で不要輻射を減らしている。メーカは忘れてしまったのだが高周波増幅回路付きの超再生受信機ICがあったと思う。アンテナフィルタにSAWフィルタを使う事で狭帯域を実現する。

◆ 超再生のクエンチング周波数で送受信を切り替えたらどうなるかという話があった。数百KHzで送受信が切り替わるわけで、同じ仕組みの受信機というか送受信機とペアにすると双方共にランダムに送受信が切り替わるから、相互通信が出来るのではないかというわけだ。もっとも、数百KHzで送受信を切り替えたら、ものすごいスプリアスが出るのでその点で実用的ではないけど。


NHKから国民を守る?(9/5)
◆ 立花孝志氏はNHKから国民を守る党の党首である。立花氏はネット配信者などに声をかけて選挙に出馬させ、何人かを当選させた。AV男優だか監督だかの前職だった配信者も立川市議か何かで当選させた。市議は、当選したのは良いが上納金が重くのしかかるとぼやいていた。

◆ 立花氏はワンセグチューナー内蔵携帯電話などは放送の受信を目的とした機器ではないから放送法の除外項にあたるとして裁判を起こし、負けた。これによりワンセグチューナー内蔵の携帯電話などは受信料徴収の対象となった。
こんなもの、少し考えれば分かりそうなものなのに、バカな事をしてくれたものだ。そもそもワンセグチューナーが何故内蔵されているかと言えば、ワンセグ放送を受信するためである。裁判に勝ちたいのなら、他の部分で攻めなければいけないが知識が足りなかったのだ。

◆ 立花氏は放送法によって契約の義務はあるが支払いの義務はないと主張した。
これもおかしな話だ。契約した以上は支払わなければならない。契約しても支払わなくて良いのなら、万引きは正当化される。立花氏への上納金だって、来月から払うのや〜めたと言えば済む事になってしまう。立花氏は同氏が代表を務める法人の株券を発行して5千万円を集めたそうだが増資はされていない。立花氏は「あれは借りたカネ」だと言うが、では何故株券を発行しているのか。これも立花理論により、返す必要のない契約なのだろうか。

◆ 目立つ事をやって目を惹く、気を惹く作戦は成功したが、実はNHKの正当さを訴えるのが目的なのではないかと思ってしまう。非常に簡単で馬鹿らしい、簡単にひっくり返されてしまう裁判や主張を大声で叫んでいるだけだ。

◆ NHKをペイパービュー化しようという意見には賛成出来る。政府は公共放送としてスクランブル放送は適さないと言っているがここは意味不明である。重大なニュースや非常時などはスクランブルを解除すれば良いだけだからだ。

◆ NHKから国民を守るのならば、TV受像機を買わないで過ごしましょうねでも良いと思う。TVを持たない若者が多いなか、この主張は支持される可能性がある。と言っている間にNHKはIP放送を拡大し、インターネットに接続する全ての機器は受信料の対象だと言い出すかも知れない。

◆ 実際、受信料をがっぽりつぎ込んでIP放送設備を構築しているという。まあIP放送ならフィルタリングが可能なので、NHKのサーバに接続出来ないプロバイダとかNHKフィルタリングサービスなんてものが登場するかも知れない。しかし民放各社はNHKのこの行動が納得出来ない。行動にと言うより、労せずいくらでも稼げるシステムが嫌なのだろう。放送衛星打ち上げ失敗時にも「受信料があるから又打ち上げれば良い」と言って反感を買った。
ようするに受信料が過大なのだ。カネが余って仕方が無いから、何に使おうかと考えはじめる。

◆ 立花氏はマツコ・デラックス氏にも噛みついたらしいのだが、内容は良く知らない。マツコ氏がせっかく話題に出してくれたのだから喜んでも良いのではないだろうか。そもそも政治家なんて批判を受けてナンボの世界である。何を主張しても誰も反応せずに無視されたら、それこそ存在の意味がなくなってしまう。


USB-Cになっていく(9/4)
◆ USB Type-Cは新しいデザインであるが故に柔軟な電気的特性や頑強な物理的性能を持っている。スマートフォンの多くはこれを採用しているし、タブレットやノートPCでも採用例が増えている。

◆ マイクやイヤフォンもDN/DPとSBU端子を割り当てる事でUSB Type-Cのコネクタに接続する事が出来る。少し凝ったものだとマイクロコントローラを内蔵して信号の切り替えなども行う。

◆ USBは調歩同期やクロック同期式のシリアルインタフェースの新世代版として登場した。だがWindowsが正式に対応しなかったために普及が遅れた。その後Windowsが対応し、標準的なインタフェースとして急速に広まった。

◆ その後伝送速度を向上させた規格などが登場し、USB3.0で5Gbpsだっけ。コネクタもmicro USB Type-B SuperSpeedが登場したが、これも今後はUSB Type-Cになっていく事だろう。USB Type-CのUSB3.2規格だと最大伝送速度は20Gbpsに、USB4.0では40Gbpsになる。

◆ スマートフォンに使用するにあたっては物理的強度や表裏のない嵌合、十分な容量の電流供給能力などが必要になり、これらも仕様に盛り込まれた。電力伝達能力は100Wと規定される。

◆ iPhoneもUSB Type-Cを使うと言われているがもうすぐ発表されるモデルでは見送られるのだとか。シェアを落としたiPhoneは「何故Type-Cにしないのか」と批判される始末だ。シェアのある頃はLightningこそ正義だみたいに言われていたのに。

◆ USB TypeAは広く使われているが物理的強度が高くはない。抜き差しを頻繁にするとか、可搬機器での使用、振動環境での使用が考慮されていない。ノートPCなどではUSBコネクタが不良になるトラブルがある。
多くは基板との半田付けが外れてしまうなどのトラブルだ。

◆ 同様の事はmicroUSBコネクタでも起きるのだが、USB TypeAよりはmicroUSBコネクタの方が丈夫な印象がある。デスクトップPCのコネクタの全てがType-Cになるとは思えないが、Type-Cが1〜2個付けられたものはある。

◆ USB Type-CのケーブルはmicroUSBのケーブルよりも太い。最近では性能を確保しながら柔軟性のある素材を使った選も登場しているが、出始めの頃のケーブルはゴツい印象だった。USB Type-Cが出始めた頃はmicroUSBをUSB Type-Cに変換するコネクタが多かったが今は逆だ。急速にUSB Type-Cが普及した事を表している。

◆ この変換コネクタにしてもUSBケーブルにしても100円ショップにあるのも凄いと思う。一体原価はいくらなんだ、みたいな感じである。初期の頃の100円ショップのUSBケーブルは品質もそれなりだったが、部材原価が下がったのか競争があったのか、結構マトモなものが売られている。

◆ 100円ショップで思い出したが、100円ショップで売られているAC100Vのコンセント?分配器みたいなヤツは接触抵抗が大きい。ヒーターなど電流の流れる負荷を接続すると相当発熱する。ACアダプタなどをたこ足配線するには十分だが、そこに掃除機やヘアドライヤーはつながない方が良い。


携帯電話からスマートフォン(9/3)
◆ 携帯電話サービスが開始されたのが1994年だそうだ。それ以前に、いわゆる自動車電話のユニットとバッテリーを(まさに)かついで、有線電話のない場所でも電話が出来るような使い方をした例が海外で増え始めた。

◆ ハンディ型の携帯電話であるTZ802が登場したのが1987年、その後質量を640gまで軽量化したTZ803が1989年だった。
バッテリーは取り外し可能なもので、常に1本か2本の予備バッテリーを持っていないと不安だった。商用電源のある場所や車の中では充電コードを接続して使用した。

◆ 契約時に保証金10万円を取られ、通話料は毎分100円位だったと思う。現在の通話料が毎分40円前後なので、意外に下がっていない。その後小型化が急速に進み、100g以下の携帯電話が普通になる。

◆ 最初の頃は貸与品で、その後は売りきりとなった。以前にも書いたが、池袋で打ち合わせがあった時にドコモショップ前に行列が出来ていた。何だろうと入ってみると新機種の発売の日だという。時間があったので富士通のカラー液晶の携帯電話に機種変更した。

◆ 機種変更に思いのほか時間がかかってしまい、待ち合わせの時間イスコし遅れた事も鮮明に覚えている。携帯電話にもカラー液晶か、凄いなと思ったものだ。
その後は小型化よりも高機能化に進む携帯電話は、アプリが使えたり或いはカメラやFelicaが搭載されるなどした。

◆ 次に記憶にあるのがN904iである。これは海外出張から戻ってきて、立ち寄った家電量販店で見たというか新発売みたいな感じだった。ヒンジ部の合成は不足していたが、ごくごく普通のシンプルなデザインは受け入れやすいものだった。

◆ 確かこの時に2in1の2番号目を契約してN904iを殆どタダで入手したような。この辺りは記憶が曖昧だけれど。日本語入力にT9を使っていた事もあり、NECから離れられなかった。従来型携帯電話の最後はN-02Cだった。

◆ そしてN-07Dのスマートフォンに移行した。当時のスマートフォンはNEC製が特に酷いと言う事はなく、富士通製も酷いものだった。発熱しまくって電池が勝手になくなっていくのは無線系にも問題があった。回線が混雑してくると接続出来ずにリトライが多発するような場面もあった。LTEを無効にしたほうが動作的にもバッテリ的にも良いと言われた時期である。

◆ その後はXperiaになる訳だが、フリック入力に慣れられずに文字入力が嫌になった時期でもある。今でもフリック入力には慣れていない。N-07Dに比較すればSO-04Eは良く出来ていた。厚く重いのはSONY製なので仕方が無い。
同じ時期にXperia Zが発売されているのだが、小型軽量を求めてSO-04Eにした。

◆ その後は2年ごとにその時のモデルを買っている。ただ2年前のXperia XZ Premiumと現在使用しているXperia1を比較すると進化度合いは余り見えなくなってきているのも事実だ。SO-04EからXperia Z4、Xperia Z4からXperia XZ Premiumでは動作速度などで進化を感じたのだが、飽和してきたと言う事だ。


世の中を便利にする事が技術(9/2)
◆ 自転車や自動車の発明は、人間の移動時間の短縮だ。電気と電球によって照明器具は便利で手軽になった。蒸気機関によって工場生産の可能性が広がった。もはや新たな発明はないと言われながらも様々な新技術が登場する。

◆ しかし時に逆戻りすることもある。ただしそれは古き良き時代を懐かしむ的なものだったり、或いは少量生産に適しているからという理由もある。真空管アンプは前者でありアナログレコードは後者だ。最近ではCDではなく最初からアナログレコードを発売するアーティストもいるのだとか。

◆ コード決済なども退化である。少なくとも日本にはFelicaがあり、これは安全で早い。一方のコード決済はアプリを立ち上げてそれを読んで貰うという、原始的な方法だ。コード決済を使わない人の多くはセキュリティ面だとか個人情報漏洩を心配し、更にはクレジットカード決済やFelica決済より面倒だと感じている。

◆ Felicaを世界に広めなかったのはSONYやドコモ(フェリカネットワークスの主要株主)の責任である。確かにコード決済は店舗側の設備費用が安く済むと言われるが、その分不便だ。自動車は速く移動が出来るが自動車用の道路が必要だ。歩行者道しか作らなければ建設費用は安いが早くは移動出来ない。

◆ Felicaを世界に広めなかったフェリカネットワークスの責任も少なくはないが、Felica/NFCを中々搭載しなかったAppleの責任も大きい。iPhoneのNFCは一部では使用可能にはなっているが、自由度が少ないので余り役に立たない。

◆ フェリカネットワークスはたいした事もせずに毎年6億円ほどの利益を捻出する。
SONYの好きなライセンス商売がここにあるのだが、SONYにとっての3億円(持ち株比率)などたいした額ではないし、ドコモにとっての2.5億円だってそうだ。

◆ しかしフェリカネットワークスがこの6億円のために存在しているからFelicaは世界に広まらない。VHS方式を開発したビクターが技術を各社に無償提供して事実上のスタンダードになった事、高額な特許料を取ろうとして絶滅してしまったベータ方式、学ばないSONYの姿がそこにある。

◆ それでもAppleにNFCを搭載する勇気があったら世の中は変わっていただろう。
どうせ搭載する事になるのなら早くやれば良かったわけだし、搭載しないのならずっと非搭載を貫くのが過去のAppleだったのではないのか。

◆ と言っても世界シェアから見ればiPhoneなど一握りに過ぎないので、今後は影響力も更に下がるに違いない。あとは中国勢がどうなるのかだ。既に中国ではコード決済の危険性が一般に知られており、コード決済の次を模索しはじめている。一部では顔認証による決済も行われていると言われるが、マスク大好きな日本人には無理かも知れない。

◆ 少なくともコード決済は非接触近距離RFよりも不便なもので退化だ。するとやがてはNFC(-F)に戻るのか、或いは別の方式になるのか。いずれにしてもコード決済が使われ続ける事は無いと言い切る人もいる。
私にしてもPayPayで貰った500円は使い切ったし、LINE Payへのチャージもしていないしで、下火になった。


品物を売るための味付け(9/1)
◆ イヤフォンの比較記事は何日か前に書いた。SONY製は低音と高音域が盛り上がった感じの派手な音がする。これは聞いた時にはインパクトがあり、他のイヤフォンの音を地味に感じさせてしまう。

◆ イヤフォンだけではなくスピーカも派手目な味付けになっている。これは良いか悪いかという問題ではなく、好きか好きではないかの問題だ。SONYのイヤフォンがそこそこ人気がある事を考えると、ドンシャリ系も支持されている事になる。

◆ カメラ画質も同様だ。SONYやPanasonicのデジカメは、一昔前によく言われた記憶色の再現というコンセプトを元にしているかのようだ。記憶は色あせるものではなく、より鮮明に、みたいな。青空はより碧く、木々はより深い緑に輝くという。
これらの色合いに慣れてしまうと、ディジタル一眼レフなどで撮った写真は地味に見えてくる。

◆ 随分前になるがトヨタのエンジニアが言っていた。サスペンションを固くするとクレームが増える。頼りないくらいふわふわしたサスペンションにすれば、顧客は乗り心地が良いと満足してくれるのだと。これは柔らかいサスペンションが乗り心地の良いサスペンションであると顧客が認識してしまっている事が原因だ。

◆ では柔らかくしながらも走行安定性を確保する事は出来ないのか。エンジニア氏はフランス車を研究し、横力に強い構造をポルシェに学んだと語った。しかし製品化は出来なかったという。そこにはコストの問題が立ちはだかったからだ。

◆ サスペンションを取り付けているボディの剛性が弱く、そこが動いてしまう。それによりアライメントが狂うので操縦性に変化が出る。リアサスペンションの取り付け部が、コーナリング時にトレッド方向に動く事を避けるために補強金具1本を入れたい。しかしそれがコスト的にいかに大変だったかをエンジニア氏は語っていた。

◆ だが現在トヨタはボディーのしなりをサスペンションの一部として使うという、剛性の低さを積極的に使う設計を行っている。これはシミュレーション技術の発達がなしえた技だ。振動をサスペンション自体が吸収する必要はなく、乗員に伝えなければ良いと考えればボディの歪みも積極的に使える。

◆ 剛性を上げるにはカネがかかるが、現状の剛性を活かすのならカネはかからない。あとはボディが繰り返し変形する事に対する耐久性を確保すれば良い事になる。そしてこれが柔らかいサスペンションを作り出せるとすれば、それはユーザにも好まれる。

◆ 個人的にトヨタ車のサスペンション設定がそう悪いものだとは思っていない。確かに柔らかいのは事実だし、柔らかい割にハーシュネスの吸収も良くない。だが柔らかい割には破綻しない。柔らかい故に突然挙動が変わる事が少ない。かといって限界が低いかと言えばそうでもない。高齢者にも優しい?セッティングになっていると思う。

◆ 挙動変化を緩やかにするのは、路面状況を伝えにくいステアリングにもある。これも、路面助教を的確に伝えるセッティングにすると「ハンドルが取られる」とクレームが来るからだそうだ。