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過去の雑記置き場


昨年は静岡県で今年は千葉県(10/1)
高速道路とゴミ問題(10/2)
ダスキンの強引商法(10/3)
Xperia1のカメラ性能評価(10/4)
マンションと修繕(10/5)
誰が混乱するのか、させるのか(10/6)
掃除機は回転ブラシで決まる?(10/7)
Roombaの種類と違い(10/8)
軽自動車の輸出と現地生産(10/9)
続ペットボトルコーヒーの味(10/10)
Windows8(10/11)
台風19号が接近している(10/12)
ロボット掃除機に求めるもの(10/13)
SAW,BAW,水晶フィルター(10/14)
キャンペーンの切れ目が縁の切れ目(10/15)
PLCはどうなったのか?(10/16)
IFTTTサービスによるTwitterへの投稿(10/17)
いつまで続くか、iPhoneセレモニー(10/18)
足つぼはオカルトなのか?(10/19)
書店の次はケーキ屋さん(10/20)
蛍光灯(10/21)
仕入れすぎたのだろうか?(10/22)
人車鉄道(10/23)
製造業の消える日(10/24)
清里とはどんなところか?(10/25)
自然災害(10/26)
オーディオ不況とJVCケンウッド(10/27)
レコードは高かったのか(10/28)
私道問題と閉ざされた土地(10/29)
ツボ押し棒が消えてしまった(10/30)
楽天回線と山手線一周(10/31)


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楽天回線と山手線一周(10/31)
◆ 石川温氏による山手線一周テストがYoutubeで見られる。最初は衛星写真の地図モードでスタートするが、通信が不安定になり衛星写真を諦める。が、やがて地図すらも表示されなくなってしまう。

◆ 楽天向けP30のアンテナピクト表示設定はものすごいことになっている。
ドコモやauでRSRPが-110dBm、ソフトバンクでも-115dBm位で圏外を表示する。しかし楽天モバイルでは-140dBm(ノイズレベルですな)でも1本を示す設定だそうだ。ドコモやauが2本の-95dBm付近で、ソフトバンクと楽天モバイルは5本を示す。

◆ 山手線の内側なら何とか使えると聞いていたが、山手線内ではダメか。特に駅に入ると電界強度が下がる。駅周辺の密集地はアンテナの設置スペースがない為だと思われる。アンテナ設置スペースは限られるがトラフィックは増大する。

◆ MNO3社は屋内局を増やすなどして対応するが、それでも利用者数が増えれば速度の低下は免れない。更には走行中の電車も人口密度が高い。電車内のトラフィック対策は、周辺のビルなどに設置したアンテナビームを向けるなどしている。

◆ 駅構内への基地局設置は難しい部分もあるのだが、10ヶ月くらいあれば申請から設置まで完了すると思う。駅周辺も人が集まるのでトラフィック対策が大変だ。
これは各社共にナノセルやピコセルで対策をしている。楽天ご自慢のクラウドシステムが高トラフィックに耐えられるのかどうか、現状では高トラフィックを起こそうにも駅周辺に基地局がないし加入者も少ない。

◆ 楽天モバイルは基地局数を来年3月頃までに現状の1.5倍にすると言っている。それでも総務省に(帯域獲得の為に)提出した資料の数字を下回る。この辺りが総務相を怒らせた理由ではあるのだが、それでも楽天は「10月のローンチに向けては必要なカバレッジを準備できる見込み」だとした。

◆ 800MHz/900MHz帯がないから云々と言い出しそうでもあるが、EMは1.7GHz帯で頑張った。EMを買収したソフトバンクはEMの開拓したエリアによって多いに助けられた。イーモバイルも新規事業者ではあったが、WILLCOM系技術陣が入ったこともあって(ソフトバンクや楽天とは違い)合理的に基地局設置を進めた。

◆ なので新規事業者であったとしても移動体通信系のエンジニアがいればエリアは作れる。と言うとソフトバンクは、我々の強みは技術を持っていないことだと訳の分からないことを言い始めた。今頃ソフトバンクは思っているだろう、楽天は10年前のウチと同じ苦さを味わっているなと。

◆ 楽天は人材を集めようとしているが、要項を見ると博士号を持っていないとダメとか何とか。そうじゃないんだな、理論解析などは全く行う必要は無い。必要なのは確度の高いシミュレーションモデルを作ること、エリア設計や伝搬特性検討の経験者だ。

◆ シミュレータソフトの選び方が分かる人材だけでもプラスになる。シミュレータソフトのオペレータも必要だ。更には実際に移動しながらエリア調査を行う人員も要る。
エリア調査の結果をシミュレータソフトに反映するオペレーターも必要だ。このどこに博士号や修士が必要なのか。もう楽天は訳が分からないんだろうなぁ。


ツボ押し棒が消えてしまった(10/30)
◆ 少し前に足つぼマッサージの話を書いた。ツボ押しに使っているのは木製のこんなやつで、実店舗で買うと500円位だと思う。しばらくこれを使っていたのだがある時見当たらなくなった。

◆ ツボ押し棒はいつも決まった場所に置いておくというか、引っかけておくというか、なので置き忘れたとか別の場所にしまった可能性はない。付近を探したり引き出しの中に入れたかなと探したりもしたが見つからない。

◆ 木の棒が勝手にどこかに行くはずもなく、つまり犯人はねこなのだ。ネコが咥えてどこかに持って行ってしまったのだ。さほど小さなものでもなく、探せば見つかるだろうと思ったのだが見つからない。犬なら穴を掘って埋めるなんて事もするだろうが、ウチに居るのはネコなのだ。

◆ でも見つからない。いくら探しても見つからない。チェストの下にもないしリビングにもない。見つからないものは仕方が無いので別のものを買うことにした。新たに購入するのはこれまで使っていたのとは別の形のものにしてみた。

◆ 早速使ってみると、先が尖りすぎていて少し痛い。ツボをピンポイントで刺激するには良いのかも知れないが、ツボ押しの棒としては先端が尖りすぎている。ならば削ってしまおうと言うことでヤスリを持ち出すのだが、これが結構堅い木で出来ている。

◆ 先が丸くなるくらいまで削りたいのでディスクグラインダーを持ち出した。
ディスクグラインダーに研磨用の、サンドペーパーの束みたいなヤツを付けて削った。最初は金属などを削る砥石を付けたのだが、木を押し当てても焦げるばかりで余り削れなかった。研磨用のものを付けるとそこそこ削れた。

◆ ディスクグラインダーで削った後は棒ヤスリでバリを取り、サンドペーパーで仕上げた。削ったのは長さ的に1cmもないと思うのだが、先端が丸く出来たので痛みを感じることもなくなった。これでもツボにうまく入ると、かなりの刺激を感じる。

◆ これは棒を押し当てていたさではなく、押した部分の他にまで響くような刺激と言ったら良いだろうか。何とも説明しにくいのだが、棒を押し当てた痛みとは全然違う。ツボ押し棒の形状の好みというか先端の尖り具合の最適値?は人によって異なるかも知れない。木製のものであれば加工もさほど難しくないので、自分に合わせた形状にしてみるのが良いだろう。

◆ 木製にしても樹脂製にしても、組み立ててあるものは外れたり割れたりする。最初に使っていたものは一体加工品ではなく棒を2本組み合わせて十字型を作っていた。その中央部分の接着が弱く、力を入れたら外れた。外れて怪我をすることは希だと思うが、外れた所がささくれ立って手にトゲが刺さるかも知れない。

◆ 以前にも書いたが自動車のパネルに木を使う場合は、クラッシュした時にも木の破片が飛び散らないように薄い金属板に貼るなどする。軟質樹脂の場合は危険な割れ方はしないと思うし、加工が楽かも知れない。金属製もあるが、高額で加工が難しい。まあ加工しないで使う分には問題ないけど。


私道問題と閉ざされた土地(10/29)
◆ 長崎市青山町の私道問題が報道されていた。私道を管理する業者が、道路維持にカネがかかるからと言う理由で市に無償譲渡を申し出た。しかし市は市の決める道路基準に達していないという理由で断った。業者は町内会に対して譲渡を持ちかけるも、町内会も断った。業者は仕方なく道路維持管理費を徴収するとして有料道路化に踏み切るが、住民はカネは払いたくないと言った。業者は、ならば仕方が無いので道路を封鎖するとした。

◆ 封鎖されると住民は怒り始める。道路は必要なものであり、封鎖するとは何事かと。封鎖を続けるなら裁判を起こすぞと言っている。

◆ この例は多くの人が利用する道という事で報道されたのだが、私が子供の頃住んでいた家でも同じような事があった。隣接する家は公道に接しておらず、ウチの土地を通って公道から出入りせざるを得なかった。そこで市に対して公道接道部分から隣接した家の前までの土地を市に寄付すると申し出た。しかし市は譲渡される理由がないとして断ってきた。よって今でも隣接地は公道に接していない、どうにもならない土地となっている。

◆ こんな場所はいくらでもある。長崎市では、現在は宅地造成の接続道路は市道扱いにするのが基本だそうだが、従来はそうではなかった。横浜市や東京都においても私道のままという所は多々ある。以前に書いたことがあるが、港北ニュータウンや町田市の方でも山を切り崩して造成した宅地の道路が、開発事業者が異なるが為に接続されていない箇所がある。

◆ すぐそこに見える場所なのに、バリケードがあるので通行出来ない。緊急自動車も迂回していかなければいけない。造成されたエリアが広いので迂回すると言ってもほんの少し遠回りする所の話ではなく、何kmも走らなければならない。

◆ バリケードではなく数段の階段化されているところもある。人が通るのは許すが自転車やバイク、自動車は通るなと言うわけだ。
私道道である以上道路管理コストが発生するので、住民以外は通るなと言うのは間違っているとまでは言えない。

◆ この別荘地内の道路の多くは市道である。しかし暫定的に別荘地の管理会社が道路管理を任されている。市の道路なのだから市が維持管理をしてくれと言ったところで、暫定的に管理会社が管理する話になっているのだから市は知らないよと言う。この暫定措置が40年も続いているそうだ。管理会社は市に何度も管理を市に移してくれと言ったそうだが、市は嫌だと言うばかりだそうだ。

◆ 今はそれでも管理会社が補修などを行っているから良いが、管理会社が知らないよと言えば道路は荒れ放題になる。市に言ったところで、それは管理を任せてあるから知らないよと言うだろう。とは言っても最終的には市道なのだから市が何とかせざるを得なくなる。

◆ 長崎の例でも市が譲渡を受けてしまうと市の責任になるので何もしない。青山町の住民が困るかどうかなど市は知ったことではない。裁判でも何でも自由にやってねくらいの感じだろう。なお市道もあるが道幅が狭いのだそうだ。市としては拡幅計画中ですよと言っておけば済む話で、それが実行されるのが20年後か100年後かはわからない。


レコードは高かったのか(10/28)
◆ ドーナツ盤のレコードが数百円、LPレコードは3千円前後だったのだろうか。たぶん、当時の物価からすると結構高価なものだったのだと思う。
CDが出始めた頃、CDプレーヤは高額な機械だった。CDメディアって2千円くらいだったのかなぁ、出始めの頃はアナログレコード用のマスターをCDにしたものが殆どだった。

◆ アナログレコードでは聞くことが難しかったノイズが、CDならば音量を上げるだけで聞こえた。その後はCD用に録音されたものが増え、S/Nもかなり良くなったのを覚えている。

◆ CDプレーヤは価格がどんどん下がり、十数万円もしたものが数万円で買えるようになった。ホームオーディオ用としてもそうだが、カーオーディオ用のCDチェンジャーが各社から発売されはじめたのもこの頃だろう。

◆ ディジタルオーディオプレーヤーが全盛となるまではCDやMDが使われていたし売れていた。その後ディジタルオーディオプレーヤが流行始めると、CDからの録音が問題になり始める。SONYはコピープロテクトに熱心だったが、結果的にはそれがCD不況のトリガになったと言っても良いだろう。

◆ ディジタルオーディオプレーヤは小型軽量で便利な機械だった。それまでのMDプレーヤよりも小さく軽く沢山の曲を入れることが出来た。しかしCDからのコピーが制限されるとディジタルオーディオプレーヤの意味がなくなる。

◆ いや、実際に意味がなくなったのはディジタルオーディオプレーヤではなくCDだった。その頃から楽曲ダウンロードが一般的になり、音楽ソースとしてのCDは役目を終えたと言って良いかもしれない。

◆ ディジタルオーディオプレーヤには非可逆データ圧縮された音楽情報が記録されているわけだが、それに対して音が云々などと言う人は少なかった。聞ければ良いという話ではなく、圧縮してもそこそこの音質を維持出来ていたからだ。

◆ アナログレコードが最近又売れているという話は以前にも書いたが、これは日本のみの事情ではなく東南アジアでも同様なのだとか。ただアナログレコードは割高なようで、それをカセットテープに録音して聞くというのが一般的らしい。

◆ MDやディジタルオーディオプレーヤではなく、カセットテープというのが何とも昭和な感じがする。経済発展著しい中国などではディジタルオーディオプレーヤの方がずっと安いのだろうが、途上国やその地方都市においては日本製の中古オーディオ機器が未だに幅を利かせているわけだ。

◆ さらにはそうした昭和な機械は修理にも耐えてくれるのだろう。価格が安く丈夫で長持ちする日本製の古いオーディオ機器と、それらに比較すると高額なアナログレコード。日本製の中古レコードプレス機でアナログレコードは作れますよ、みたいな。

◆ アナログレコードプレーヤにしてもカセットデッキにしても、アナログ信号を扱うものなので修理も出来る。CDプレーヤとなると回路図やデバイス情報無しに修理するのは大変だし、不良箇所が分かったとしてもデバイスが入手出来なければ直せない。CDデッキなどはカスタムデバイスを使っている場合が多いので、直そうとすると他の機器から移植するくらいしかない。


オーディオ不況とJVCケンウッド(10/27)
◆ オーディオ機器が売れない時代になり、老舗的メーカが廃業や倒産に追い込まれた。従来のチューナー、プリアンプ、メインアンプ、アナログレコードやCDプレーヤなどの構成から小型のシステムコンポになる。

◆ 更にはディジタルオーディオ全盛となりディジタルオーディオプレーヤはその後携帯電話やスマートフォンの機能の一部となっていく。こうした時代の中で生き残ったのがJVCケンウッドだと言われる。

◆ 家庭用オーディオ機器市場の縮小に、JVCケンウッドはカーオーディオやカーナビ分野に進出した。コンパクトなミニコンポやシステムコンポなども発売し、一定のシェアを獲得したという。

◆ 従来型オーディオ機器が全く売れないわけではないそうだが、オーディオ人口の減少や高齢化はマーケットにとって厳しいものがある。趣味の多様化と言ってしまえばそうかも知れないが、都市部に於ける住宅事情などもあって新たなオーディオ好きが出現しない・出来ない状態だという。

◆ 録音問題を指摘する声もある。コピー問題に対してオーディオメーカは敏感になり、録音機器の開発自体を渋る傾向があるとか。楽曲メーカーの反発を食らわないためには機器を作らない方が良いとの思いもあるらしい。

◆ 景気が回復したとしてもオーディオ機器の市場は活性化されないとも言われるが、一方で管球アンプや大型スピーカーなど高価格品を中高年が買い求めるという部分はあるようだ。

◆ オーディオ機器メーカーは優れた特性のアンプを開発する。歪率が低くハイパワーで周波数特性はフラットだ。こうした当たり前のアンプ、隙の無い製品作りが"どれも同じ"になってしまったとも言われる。

◆ 不完全であるが故に音が違う、音が変わる、この音が良いとかあの音は良くないと言われたわけで、完全な製品に近づけば"どれもいい音"から"どれでもいい音"になってしまう。そこには興味の対象が存在しない。

◆ 電源トランスに拘った、電解コンデンサを吟味した、シャーシーを銅メッキしてみたとか、電気的性能とは余り関係の無い部分を売りにした時代はもうやってこないのか。まあ、そうした様々な工夫というかギミックが真の性能を追求したものであるならば、計測器などでは真っ先に使われているはずだ。

◆ 測定器では測れない何かが違うなどと言われるが、測れない性能を議論することに若者は興味を示さない。それこそスマートフォンのCPU性能がどうの、ベンチマークの数字がどうのという時代・世代に、何だか分からないけどこれが良いよと言ったって"ソースを出せ"の一言で終わってしまう。

◆ 自分が良いと思う音がいい音であり、そこには価格も質量も容積も関係ないという合理的考えが今風なのだ。今は無きサンスイの中古アンプを求める層などは、完全な音を求めているのではなく当時の音を聞いてみたいのかも知れない。


自然災害(10/26)
◆ 昨年、一昨年は九州地方が水害に見舞われた。台風の影響や停滞した前線などにより雨が降り続く。数十年に一回規模と言われる大雨が2年続けて降ったとあっては例外的豪雨ではなくなる。そして今年は台風19号により各地で大きな水害が起きた。その爪痕も消えぬ昨日も千葉で冠水が相次いだ。千葉は3.11で液状化が問題になった以外は災害が多いイメージではないが、自然の猛威には抗えなかった。

◆ ここは山梨県だが崖と川に挟まれたところに住宅が建っている。かなり築年数の経っている家もあるので川の氾濫はなかったと思うのだが、台風19号のもたらす豪雨にも耐えられただろうか。

◆ 山梨県甲府市は明治時代に水災に見舞われているが、その後は大きな災害は起きていないようだ。この川は東京都側に流れ、相模湖に通じている。平野部では高低差が少ないので氾濫が起きやすいが、山間部は逆に高低差があるので川の水位が上がりにくい。

◆ 最近水害が起きていないからと言って安全だとは言えないのは日本全国同じだ。ここに何十年も住んでいるがこんな水害は初めてだと、インタビューに答えている人の画像はよく見る。短時間の多量の雨が降る傾向が強まっている昨今、今まで安全だったからと言って明日も安全かと言えばそれは分からない。

◆ 平坦地で集中豪雨があると道路は意外に早く冠水してしまう。木々のある所では雨に打たれた木の葉などが排水溝を塞ぐ。車道は歩道より低くなっている所が多いので、行き場所を失った水が溜まる。

◆ 下水への排水が間に合わなくなると、降った雨水は道路に流れることになるので水量はあっという間に増える。道路に水が溢れると地下道や地下街、アンダーパスを水没させはじめる。首都高速は元々川だった所を道路にしたので低い場所が多い。その為強力な排水ポンプを設置している。

◆ 電力で動くポンプの能力で間に合わなくなったり停電の場合にはガスタービンか何かを動力とするポンプを稼働させるようだ。今までにそうした事態が発生したかどうかは分からないけど。冠水エリアが広いと排水した所でその水が又道路に戻ってきてしまうかも知れない。たしか水の出口はお台場付近だったかな。

◆ 我々の出来る事は土嚢を積むとか排水ポンプを稼働させるのが精一杯だ。それで水害が防げれば良いが、床下浸水でも家へのダメージは少なくはない。全面基礎やベタ基礎では水が抜けにくいので湿気がこもり、腐りやカビの原因になる。

◆ 床上浸水ともなれば家具や畳も駄目になるのだから被害は甚大だ。今年はもう雨の季節も終わりそうだが、九州の水害のように2年続けてなんて事がなければ良いと思う。火災保険に水災特約を付けていたとしても、全額が補償されるわけではない。水害と地震による被害は補償率が低いので金銭的にも復旧が困難になる。今回の被災地では、もうこの土地には住めないと諦めて出て行く人もみられたそうだ。


清里とはどんなところか?(10/25)
◆ 山梨県の清里が有名になったのは1975年前後だそうだ。1980年代には年間200万人以上の人が観光に訪れ、タレントショップなども出来た。

◆ TV番組のタイアップだったらしいがビートたけし氏の北野印度会社、あの田代まさし氏の店なども賑わっていたという。タレントショップが増えた事で若い人が押し寄せ、高原の原宿と呼ばれた。休日ともなれば人気の店には行列が出来、付近の道路が渋滞した。

◆ 駅周辺はメルヘンチックな建造物が建ち並んで、テーマパークを思わせる雰囲気だ。建物は各オーナーがいわば勝手に作ったもので、景観の統一性を自治体や商店会が決めたものではない。それにもかかわらず町全体の統一性が損なわれないというのが凄い。建築家やデザイナーなどは雰囲気作りの設計に苦労したのだと思う。

◆ 当時の清里駅周辺の坪単価は数百万円とも言われたが、それでもこうした店がどんどん建ち並んだ。しかしブームはやがて去るものであり、1980年代後半には観光客数も大幅に減少した。

◆ タレントショップや人気の店も閉店するところが相次ぐと、それによる客数の減少というフィードバックがかかって行く。ちなみに現在の地価は当時の1/100にも満たないそうだ。

◆ 寂れた清里は、現在に至る30年間あまり町並みを変えることなく存在している。観光客がゼロになったわけではないが、それは一時期の熱海のように、廃墟と化した当時の建物がただ風化を待っている状態である。

◆ 平成の30年は平成不況の30年だったと言われる。若者の車離れ、若者の音楽離れ、一体若者は何に金を使っているのかと問えば、税金と社会保険料ですと回答が返ってくる。給料は上がらないまま負担が増え、遊ぶ為の金が捻出しにくくなった。

◆ 清里は新宿から中央線経由で3〜4時間の距離にある。甲府から清里にかけては当時開拓が進んで、レストランや別荘地、ペンションなども多数建築された。

◆ 中央リニアが開通すると甲府辺りまでの旅行時間がかなり短縮される。ただこれによって清里が再び栄えるのかと言われれば疑問でもある。知名度向上に尽力して観光客を少し増やした熱海のように、何かを起こさなければ何も起きないのがリゾート地の悲しさでもある。

◆ 清里は避暑地としても人気が高かったわけだが、雪に覆われた冬も魅力的だそうだ。今はわずかな観光客が町並みを見に来る程度、当時多感だった17歳も今や50歳である。町並みに若かりし頃の甘酸っぱい思い出を感じ、ソフトクリームを頬張って帰ってくる感じか。

◆ 清里、八ヶ岳、野辺山は小河内ダムに沈んだ村人たちが移り住んで人口が増えたのだとか。野辺山から9kmの距離にある別荘、土地約300坪に26坪ほどの建物が建って250万円の物件が出ていたが、すぐに売れてしまい掲載が消えた。築37年は、ちょうど清里バブルのさなかに建ったものだと思う。


製造業の消える日(10/24)
◆ 人件費やエネルギコストの上昇で日本の製造業は競争力を失っている。そんな中でシャープも国内での冷蔵庫生産から撤退する。
設計は国内で行うそうだが、生産は海外工場となる。

◆ 野菜などでもそうなのだが、海外生産したものを運賃をかけて日本に運んだ方が安い。シャープはタイの工場で冷蔵庫を生産するそうだが、タイ以外の国への輸出コストも日本より有利になるそうだ。

◆ シャープの親会社である鴻海精密工業はグローバルなレベルでの価格競争力を付け、拡販につなげたいとする。
Panasnicは一時期白物家電の国内生産比率を5割まで上げた。しかし最近では「ブランド力が高くても価格が高ければ競争力はない」と発言しているとおり、国内生産ではライバル企業と勝負が出来ないと言っている。

◆ 特に中国などでの販売に力を入れる同社は、低コスト生産が必須となっている。確かに海外生産品は信頼性が低いと言われるし、安くて丈夫で壊れないと言われた日本製家電製品らしくないとも言われる。
この辺りは難しいところで、生産管理に力を入れたとしても即座に高信頼性の製品が出来上がってくるわけではない。

◆ 日本の家電製品の信頼性の確保は日本製部品の信頼性もある。海外生産時に多くのメーカーは現地企業の部品を使う事になり、その部品自体の信頼性が足を引っ張ることもある。当然使う部品に関しては信頼性データなどの提出を求めるのだが、その信頼性データ自身の信頼性がどうなのかみたいな事になる。

◆ 自動車の排ガス不正問題同様にメーカ自身が嘘を吐いている事を見破るのは難しい。電気的特性であれば測れば分かることだが、経年劣化などを判断するには時間がかかる。部品不良で何度も問題になったのは電解コンデンサだ。

◆ 第四級アンモニウム塩問題は、これを使った低ESR品で液漏れが起きた。第四級アンモニウム塩のシールが難しく、液漏れした事によりプリント基板を破壊した。日本製を真似た台湾製の電解コンデンサも同様の液漏れを起こした。これはPCなどに多用されていたもので、不動のPCが増えた。単なる生産上の管理不足では、電解液の注入量が適切ではなかった為のトラブルもある。

◆ 中国製電解コンデンサは小容量の電解コンデンサを大容量とシールの貼られた別の大型の缶に入れて販売されているものがある。容量偽装というか大きさ偽装というか、モバイルバッテリーに砂を入れて質量嵩ましをしたようなものだ。
さすがにこうしたものがメーカに納入されることはないが、中国部品の信頼性自体がまだまだ高くはない。

◆ 国内生産からの撤退が相次ぐと、生産設備にしても部品調達にしても需要は減少する。製品にもよるがある程度の電子機器となると生産ラインや検査ラインはかなりの設備投資額になる。この部分がそっくりなくなるのだから、白物家電生産メーカ以外にもインパクトが広がる。

◆ 日本のやっている少子化対策が、訳の分からないところに金をばらまくばかりであまり効果を発揮していない。同じ事が国内産業対策にも言える。何が原因で何故海外に出て行くのか、政府は分かっていない。法人事業税を下げれば良いと言っているが、それだけではない。


人車鉄道(10/23)
◆ 私は全く知らなかったのだが、人車鉄道というものがあったらしい。
小田原から熱海までの約25kmを、走った。いや、走らせたと言うべきか。

◆ 人車鉄道は数人乗りの小型の客車を数人の工夫が押して走らせるという、人力車の鉄道版みたいなものだ。25km区間の所要時間は3.5時間程度だったそうだ。開業は1895と書かれていたような気がする。

◆ 人車鉄道はその後蒸気機関車を動力源とした近代的?鉄道に移行していくことになる。人車鉄道は工夫の人件費などもあって運賃が非常に高額だったそうだ。動力源として牛や馬を使わずに人間を使ったという、これにも何か理由があるのだろう。

◆ と思ったら馬車鉄道と呼ばれるものが、特に海外では多くあったようだ。日本では馬が歩ける道路に軌道を敷いた路面電車風のものが1900年代初め頃に使われたとある。その1900年代初頭には既に電化された、いわゆる電車が実用化されている。

◆ 東アジアにおいても人車鉄道的な、トロッコ列車のような仕組みは存在した。
道路、と言っても舗装などありもしない時代だから当然未舗装路なのだが、そこを手押し車で移動するよりもレールの上を移動させた方が走行抵抗は圧倒的に小さくなる。

◆ 動物の力を使う事なども含め、何らかの動力を考えると言うよりも、まずは走行抵抗の小さな軌道を使う所から始まったのかも知れない。鉄道というのは線路の幅こそ狭いものだが、総延長が長いので土地の面積を多く使いコストがかかる。場合によっては橋を架けたり山を切り崩す必要もあっただろう。

◆ 人車鉄道は建設コストが低い事がメリットとなった可能性はあるが、一方でランニングコストは高かったわけだ。人車鉄道の時代が長く続かないのは、イニシャルコストを鑑みたとしても蒸気機関車が有利と判断されたからだ。

◆ しかし蒸気機関車は大きく重い。線路などの強度も高める必要があった。蒸気機関車は動力シリンダーの数が普通は2個だが、これを6個にしたものもあったという。国鉄だったか海外の話だったのか忘れてしまったが、巨大な蒸気機関車を作って高速輸送を行うという計画もあったようだ。巨大化する理由は駆動輪の直径を大きくしなければならないからでもあり、駆動輪速度は400rpmを超えられないと言われる。

◆ 機関車を大型にしてハイパワー化すれば最高速度を上げることが出来る。蒸気機関車の、おそらく破られないであろう最高速度記録はマラードの203km/hである。マラードは3つのシリンダーを1.7Mpa以上の圧力で駆動した。

◆ 日本ではC62が129km/hを記録しているが勾配や曲率半径の為なのか日本では最高速度を上げる為の研究は余り盛んではなかったようだ。海外の機関車が空気抵抗を低減させるべくスムーズな面構成であったのに対して、日本の機関車はいわゆる機関車型をしていた。

◆ 蒸気機関車は燃料を窯に入れる(自動化も出来る)必要があるなど、運転を担当する機関士と燃料などの担当する機関助士が必要だった。当時は輸送量に対する人件費が云々の時代ではなかったのかも知れないが、労働条件の過酷さもあって蒸気機関車は消えゆく運命を辿る。


仕入れすぎたのだろうか?(10/22)
◆ 某スーパーに行ったら賞味期限が残り1日というせんべいを安売りしていた。元々形が崩れたり欠けたりしているものを袋詰めしたB級品で、たまに店頭に並ぶらしいが元々価格が安いらしくすぐ売れてしまうのだとか。

◆ そのせんべいが50円で売られていた。通常価格は198円とか、そんな感じではないかと思う。賞味期限の残りは1日だけだが、子供連れの人が大量に買い物カゴに入れていた。

◆ 私も買ってきたのだが、さすがに沢山は食べられないよなと思い2袋だけ。せんべいなので少し賞味期限を過ぎても大丈夫だろう。ちなみに消費期限は印字されていなかった。

◆ このせんべいはよく売れるらしいのだが、何故賞味期限ギリギリのものがあったのか。スーパーが仕入れて倉庫に眠っていたとか、或いは大量に仕入れたら売れ残ってしまったとは考えにくい。店頭に出すと1〜2日で売れてしまい、入荷待ちになると書かれているページがあった。(人気商品なのかも)
◆ とするとメーカーか流通の倉庫に放置されていて賞味期限が間近になったと考えるのが妥当だろうか。食品問屋が倒産したとしても、それであれば賞味期限に余裕のあるものが売られていくだろう。倒産するくらいだから長期在庫品を持っていたとか?
◆ 流通にしてもスーパーにしても管理は徹底しているだろうから、普通は賞味期限間近のものなどは無い。いわゆる売れ残りであっても、生鮮品以外は賞味期限に余裕のある時期から価格を下げはじめる。

◆ 生鮮品は元々賞味期限が短いので、その日のうちに食べなければいけないものなども売られてはいる。以前に書いたドラッグストアのクリエイトSDは、パンなどの賞味期限間近品の安売りしている。クリエイトのレジは値引きシールそのものを画像として読み取り認識するのが面白い。

◆ クリエイトSDのアプリを最初にダウンロードすると2割引クーポンが付いてくる。購入した商品の1点だけが2割引になる。が、このアプリの通信量が多いのかMVNO回線では起動に時間がかかりすぎる。混んだレジで2分も3分もアプリの起動を待つのは迷惑なので、予め起動させて準備しておかなければいけない。MNO回線ならすぐ起動するのだが、ZERO-SIMでは遅くて駄目だった。

◆ Xperia1で通信量を見てみると約20Mバイトだった。何回か起動させているので一度にこれだけ食うと言うことでは無いと思うが、3分ほど起動を待ったZERO-SIM入りZenfone4は7Mバイトほど食っていた。
しかし結局起動しなかったのでXperia1からテザリングで起動させた。これは起動に要するデータ量であって、ダウンロード時のアプリの容量ではない。

◆ ZERO-SIMは遅いことが多いが、タダなので文句は言えない。常に遅いわけではなくたまに普通の速度が出る時もある。biglobeのau回線と比べると、速度的には1/4位な感じだ。そのBiglobeの方は7〜8Mbpsは出ている。ZERO-SIMは500Mバイトしか使えないので速度テストは実行していない。


蛍光灯(10/21)
◆ LED全盛で蛍光灯は影を潜める。一時期は電球型蛍光灯が沢山使われていたのだが、今やそれらもLEDになっている。蛍光灯に比較してLEDの発光効率がものすごく高いわけではないのだが、指向性により無駄な方向に光を出さない工夫で省電力化されている。

◆ 電球型蛍光灯は電子点灯方式だが、昔ながらの蛍光灯にはグロースターターランプなるものが付いている。
電源を入れると蛍光灯は未だ点灯しておらず、グロースターターランプ内で放電が起こる。放電が起こると内部の温度が上昇し、バイメタルになっている接点が閉じる。接点が閉じると安定器、蛍光管のヒーター、グロースターターランプの接点が直列になっているので蛍光管のヒーターに電流が流れて加熱される。

◆ グロースターターランプは短絡状態になっているので放電は起こらず、やがてバイメタルの温度が冷えると接点が開く。この時に安定器は放電開始電圧以上の高電圧を発生し、これをきっかけに放電が起こる。一回では蛍光灯が点灯しないことも多く、グロースターターランプの接点は少しの火花を散らしながら何度も開閉する。

◆ 放電が起こるとヒーターは自己発熱する。放電が開始されると蛍光管内のインピーダンスが下がるので両端の電圧も下がる。これによりグロースターターランプは(接点が開いていても)再放電しなくなる。

◆ グロースターターランプという自動点灯装置が無かった頃は、このグロースターターランプの接点の代わりのスイッチを人間が操作することで蛍光灯を点灯させた。私は良く知らないのだが、昔の蛍光灯は点灯までの時間が長かったと聞いたことがある。

◆ この、長らく使われてきたグロースターターランプにも電子化の波が押し寄せ、トライアックやFETを使ったものがある。
一般のグロースターターランプが100円位で購入出来るのに対して、電子点灯管と呼ばれるものは数百円と高い。ただし接点を持たない為寿命が長い。

◆ 安定器方式の灯具では50Hz用と60Hz用を分ける必要があり不便だった。それがインバータ点灯方式になり、質量軽減や効率向上、瞬時点灯などが実現した。古い灯具のメンテナンス用として電子点灯管は便利なものだが、やがてそれらもLED照明器具へと変わるだろう。

◆ 現時点ではグロースターターランプも電子点灯管も入手は容易だが、数年後にはどうなっているのか。既に国内では白熱電球は製造されていないという。蛍光管に関してもおそらくはその流れだ。白熱電球にしても蛍光灯にしてもガラスが使われているので割れる。しかしLED照明は普通はガラスを使わない。

◆ 点灯管方式やインバーター方式の他にラピッドスターター方式がある。これはヒーター制御回路を組み込んだ安定器と、放電開始電圧の低い蛍光管を使用する。商業施設などの灯具に多く使用されている。同じワット数(同じ長さの直管蛍光灯)でもラピッド方式用とグロースターターあるいはインバーター用では電気的特性が異なるので注意を要する。


書店の次はケーキ屋さん(10/20)
◆ ケーキ屋さんの閉店や倒産が相次いでいるという。ケーキ類は利益率が高いために比較的小規模な店舗でも経営が成り立った。大手チェーン店との差異は専門性、その店オリジナルのケーキが売れはじめれば安泰だと言われる。

◆ しかしコンビニスイーツと呼ばれるものや大手チェーン店との価格競争、更には小麦やバターなど原材料費の値上げで利益は減少した。原材料費のコストアップ分を販売価格に転嫁できないのは、専門性よりも価格という不景気故の売れ方にもある。

◆ 大手チェーン店も路面店の売り上げは減少した。そこでショッピングモールに場所を移すなどで存続を図る。ここの近くのショッピングセンターには不二家が入っている。広いスペースではないのと不二家なので(!)あまり客が来ているようには見えない。

◆ ではスイーツ市場そのものが縮小しているかと言えばそうでもない。ただしケーキに限って言えば年々減少している。洋菓子店でも利益率の良いケーキが売れなくなると、経営状態は悪化する。2017年度に於ける「菓子およびパン」の原価率は5割に迫ろうとしているそうだ。これでは利益率の高いケーキの筈が、逆になってしまう。

◆ 街の飲食店は全て同じだと思うのだが、客が減ると仕入れ数量を減らさざるを得ないのでコストが嵩む。作った商品が売れ残るので製造量を減らし、ショーウインドゥが寂しくなる。客が来なく、品数も減るので活気がなくなる。こうしたことで更に客足が遠のく。

◆ 生き残りをかける街の洋菓子店はインターネットを使った情報発信や通販にも力を入れはじめている。ただし通販となると冷凍設備などを導入せねばならず、コストがかかる。それでも店売りだけではどうしようもない状況を、通販が救う例がいくつもあるそうだ。

◆ 情報発信によってケーキの酒類や価格が分かる。客数の減少により他に客がいない店に入っていくのは少しばかり勇気の要ることだが、ホームページが出来る事によってその店のケーキの種類や価格までも知ることが出来る。これにより目的を持った客の来店につながるという。

◆ 更にはそうした他店のホームページを見て売れ筋を調べる、競争力のある価格を提示するなどのチャレンジが出来る。薄利多売ではないが、何か客を呼ぶ商品がなければそもそも店の存続が危うい。スーパーなどの客寄せ的安売り商品のごとく、目玉商品を作ることで客数を増やす。

◆ 従来は口コミなどで広がっていった人気に支えられた街のケーキ屋さんだが、今は大手チェーン店同様にマーケティングが必要だ。ただ何となく経営しているケーキ屋さんが消え、様々なトライを続けるところの中の一部が生き残るという図式だ。

◆ 自分の店を閉めてショッピングセンター内に店を出すケースもある。路面店の売り上げは減少傾向だが、モール内の店舗では売り上げの増加も見込める。ただしテナント料など経費がかかる。更にはショッピングモール内の他の店舗との競争も熾烈だ。客は見比べて、その場で選ぶことが出来るからだ。


足つぼはオカルトなのか?(10/19)
◆ 足の裏のツボのマッサージがある。時に痛かったり痛くなかったりする。昨年の夏に憩室出血で入院を余儀なくされたのだが、入院以前1週間くらい前から大腸のツボを押すと痛い状態が続いていた。
普段は痛くないのに、なんで痛いんだろうなと思っていた。

◆ 私は余り胃が丈夫ではないので胃痛もあるのだが、そんな時は胃のツボを押すと痛い。何でもない時には押しても特に何も感じない。不整脈が多い時は心臓のツボに刺激を感じる。

◆ 少なくとも内臓の状態がツボで分かるというのは本当っぽい。この痛みのを感じる部分を反射区と言うらしい。何故足のその位置が内臓の状態を表すのかは良く知らないが、事実としてそうなのだからそうなのだろう。

◆ 更にその部分をマッサージすることで内臓の働きを改善すると言われるのだが、これも理由はよく分からない。リンパ(何でもリンパだと言えば済む的な臭いがする)の流れだとか、末梢神経の云々だとか、血流がどうのこうのとか、脚気の検査と同じ理由だとか、自律神経が云々とか副交感神経がどうのこうのとか、結局よく分からないんじゃないの?みたいな感じなのだ。

◆ でも結果的に足つぼマッサージで当該内臓の動きが正常化するらしい。病気が治るとか治らないという問題ではなく、例えば少し食べ過ぎたとか便秘気味だとか、そんな時に腹の痛みや便通が改善されるかも知れない程度の効果だ。

◆ 私は足つぼマッサージで症状などが改善するかどうかはよく分からない。しかし内臓の働きの弱っている箇所を発見出来るとは思っている。憩室出血は繰り返すそうなので、足つぼで大腸部分に痛みを感じたら食事の量を減らすとか野菜を多く摂るとかと気を付けることにしている。

◆ 夏の終わり頃にも大腸部分のツボに痛みを感じたので、暫くはグラノーラなどを昼食にしていた。ちなみにシリアルはSerialではなくラテン語が語源のCerealである。グラノーラはコーフレークの高級版みたいな、ナッツ類やドライフルーツなどを混ぜて焼いたようなものだ。

◆ 御飯一膳に相当する量が50gから60g程度であり、450gで500円前後だから一食分が60円位となる。これはコンビニのおにぎりよりは安いが米を買って炊く御飯よりは高い。
まあ御飯の場合はおかずも必要なので、そう考えると似たようなものか。50g中の食物繊維は数グラム程度なので全質量の1割くらいとの事だ。糖質はものによってかなり差があるもののかなり多く含まれている。

◆ これは牛乳やヨーグルトを加えた場合でも適度な甘さを感じるようにと言うことだと思う。熱量は100kCal〜200kCalと低くはない。なお糖質○○%カットという製品もあるようだが、実際に成分を比較すると他のものより糖分が多かったりする。何に対してのカット率なのかがハッキリしないので、謳い文句を信じて買うと失敗する。

◆ 私は血糖値はさほど高くないので良いのだが、血糖値の高めな方は抵抗があるかも知れない。これが全く甘くないものだと美味しくないと思う。粉っぽいと言うか、トウモロコシなどの粉を固めたものなのでドッグフードと変わらないというか何というか。


いつまで続くか、iPhoneセレモニー(10/18)
◆ iPhone発売日には各社揃ってセレモニーを開くことになっている。何を今更と言ったってAppleがそうしなさいと言えば従うしか無い。イベントには芸能人も呼ばなければならず、事業者の負担は小さくはない。

◆ そんなものApple自身がやれば良いだろうと思うのだが、それではAppleが経費を負担することになってしまう。CMでも何でも費用負担はMNOというのがAppleのスタイルであり、それは今後も変わらないだろう。ただしシェアが下がってくると事業者がAppleの言うことを聞かなくなる可能性はある。

◆ 在庫切れ商法も破綻し、各社共に供給はスムーズになった。Apple直営店に並ぶ人も減少したが、それでも百数十人のファンは開店前に列をつくったと言う。列を作るのはiPhoneを早く手に入れたいからではなく、イベントとしての要素が強いのだとか。
以前は"並び屋"をも動員した訳だが、最近はそれもなくなってしまったのか。

◆ MNO各社は来年を5G元年として料金プランや新サービスなどを発表するだろうが、悲しいかなiPhoneは対応出来ていない。次期iPhoneの頃には5G熱も冷め始めている事だろう。
そんな中で5G対応のiPhone12ですよとは、さすがに言えない。何を今更と思われてしまう。

◆ iPhoneにしてもAndroidにしてもCPU処理能力の上昇は鈍ってきている。PCと同様に現状の処理能力で不満を感じることは殆ど無く、しかしゲーム利用者などはもっと速くと思うわけだ。Appleは月額課金のゲームストア的なものをオープンしている。ihoneのアプリは全体的に価格が高いのだが、月額課金であれば駄目なアプリを高額でかわされる危険もなくなる。

◆ Appleもハードウエアを売る商売から、ソフトウエアやサービスを売る方に重点を置き始めている。将来的にiPhoneのシェアがどの程度まで下がりどの程度で落ち着くのかは分からない。MACのシェアが7%位なので、10%前後はキープ出来るのではないだろうか。

◆ 日本では未だに40%前後のシェアを誇っている。数年前には5割を超えていたのだが徐々に落ちてきている。世界でのシェアは11%(調査企業によって差がある)だそうなので、この辺りで落ち着いても良い。
もしもiPhone11でこれ以下のシェアになってくると失敗作と言われ始める。

◆ 新型が出ればすぐに次期モデルの噂が飛び始めるのは何でも同じなのだが、iPhone12は5G対応で指紋認証が復活し、USB-Cが使われるようになるから待った方が良いよとの記事も出始めた。中でも5G対応と指紋認証への要求というか希望は強いようだ。

◆ 日本でシェアを確保するには安売りが必須なのだが、各社半額サポートは綺麗な状態での下取りが前提だという事を忘れてはいけない。カバーガラスを割らないように、傷を付けないように、大切に2年間使わなければいけない。半額で買えると思って月額費用を払い続けたのに、その時になったら半額で買い取って貰えなかったなんてTweetが目に浮かぶ。


IFTTTサービスによるTwitterへの投稿(10/17)
◆ 以前はMovableTypeのプラグインを使ってTwitterへの自動投稿を行っていた。しかし2019年の6月頃からだったか、Twitterの仕様変更によってプラグインが動作しなくなった。

◆ そこでIFTTTサービスによる自動投稿に切り替えた。IFTTTは何かのサービスと何かのサービスを結びつけるサービスで、無料で使用出来る。

◆ 例えばblogが更新されたらMailが来るようにするとか、RSSをメールで受け取るとか、インスタグラムに投稿したら同じ記事をFacebookとTwitterにも投稿するなどなどである。

◆ F&FではRSSが更新されたらTwitterに自動投稿するように設定した。後に画像付きの投稿に変更したが、いくつか問題が起きた。画像付き投稿では、画像が無い時には大きなNoImageと書かれた画像が貼り付けられてしまう。画像が無い時には画像無しで投稿するという処理にはなっていない。

◆ そこでダミーの画像を入れる事にしたのだが、その画像サイズを1×1ピクセルにしたら自動投稿が出来なくなった。
アプレットエラーが出て、内容はTwitter側の障害となっていた。調べてみると2018年時点の記事で4×4ピクセルが最小であるとなっていた。

◆ IFTTTのサービスはRSSをポーリングしているのだと思うが、自動投稿までのタイムラグは一定していない。早い時には十数分で、遅い時には1時間以上かかる。
それでも自動投稿が出来るのでありがたく使わせて頂いていた。

◆ IFTTTが連続してエラーを吐いて自動投稿が止まった場合は、いったんそのサービスをOFFにしてから再度ONにするとか、設定を全て最初からやり直すなどすると回復する。何がトリガになってエラー状態に陥るのかは不明だ。

◆ その後IFTTTサービスがRSSを読まなくなった。数日待ったが回復しなかったのでSocialDogに切り替えた。これは画像無しの場合は自動的に小さな透明画像が添付され、気が利いている。今のところ安定に動いている。SocialDogは元々はTwitterの様々なサービスを集約したようなものである。

◆ 動作としてはIFTTTと同じで、RSSを読み込んで更新されていればTwitterに投稿してくれる。RSSを読み込むのは、無料版では毎時1回が最短である。読み込んだ時の更新記事自動投稿数にも制限があるが、F&Fでは特に問題が起こるような厳しい制限ではない。

◆ SocialDogに関してはblogにも書いた。有料版と無料版があり、Twitterに特化したサービスである。企業などでは有料版を使って効率的にTwitterを使うのだろう。無料版は制約は多いのだが用とを絞ればそれでも使える。と言っても無料版ばかり使われてはSocialDog側の負荷が上がるばかりで困るはずだ。

◆ 宣伝を入れるかどうかと言うのは難しい所で、宣伝を入れたら客離れが起きたサービスは多い。毎回の自動Tweetに「この投稿はSocialDogにより行われています」みたいなものを入れるのならば、月に1回くらいの宣伝ツイートの方が未だ良いかな。直接的宣伝ツイートではなくリツイートさせるのでも良いかもしれない。ただしいかにも宣伝ですよ的文章ではなく、いいねが付くようなヒネリが欲しい。


PLCはどうなったのか?(10/16)
◆ PLCとは2006年頃に登場したもので、商用100Vの線にデータを重畳させて通信を行うものだ。使用帯域は4MHz〜28MHzだが、アマチュア無線バンドの輻射出力は小さくなるようになっているのだとか。

◆ PLCのメリットは、コンセントにつなぐ機器であれば(その機器にPLCモデムを内蔵すれば)容易にネットワークに接続出来ることにある。LANケーブルを這わせる必要も無く、(当時は)高価で低速な無線LANに頼ることも無い。

◆ そんな素晴らしい?技術だったのだが流行らなかった。理由はモデムが比較的高額だったこと、単相三線給電に於いては異相側との通信に難があったことなどがある。ラインフィルタ付きのテーブルタップでも信号は減衰した。
通信距離はモデム間で200mと規定されているが、他の機器などが接続されると通信距離が短くなる。

◆ 他の機器とはTVや冷蔵庫や洗濯機などなどで、条件が悪いと個別ブレーカーの異なる隣の部屋との通信もうまくいかないなどと言われた。配線の状態や信号減衰量はその家によって異なるし、他の家電の状況も異なる。こうした中で安定な性能を発揮させることは難しかったわけだ。

◆ さらには無線LANの伝送速度の向上と価格の低下があり、実質100Mbps程度のPLCの出番は無くなった。こうしたことから欧米では過去のものになったが日本では未だモデムが販売されている。

◆ 一部PLC推進メーカなどはIoT時代に再び脚光を浴びると言っているが、それは無いと思う。何よりコストの問題があるからで、1円でも原価を削りたいとする家電メーカーがWi-Fiインタフェースよりも高額なPLCモデムを使うとは考えにくい。

◆ データを垂れ流すことになるのでセキュリティの問題を指摘する人もいる。極端な話、同一設定のモデムがあれば隣の家で信号を傍受出来る可能性もある。この論で行けば無線LANも同様と言うことになるが、PLCは設定不要を謳っている(予めセットされている?増設の場合は?)のが違うところか。

◆ PLCモデムの最新規格はギガbpsでの通信が出来るというのだが、電灯線重畳では無く専用の同軸ケーブルを使うそうだ。だったらツイストペアでいけるLANの方が使い勝手が良い。

◆ 結局の所日本ローカル規格であること、販売数量が少ないのでスケールメリットが出せないこと、商用電源に接続する機器なので安全性や関連規格にて恋号させなければいけないこと、結果として性能の割にコストがかかるので普及しない。

◆ ではモデム1組が千円だったら売れるのか?これも無線LANではコネクト出来ない場合を除いては売れないと思う。今となっては伝送速度が遅いからだ。マンションなどで異なる階との通信をしたいような場合でも商用電源の配線や配置によってはうまくいかない。やってみたらダメだったという可能性も高い。

◆ 無線LANの場合は流用が効くがPLCはダメだと使い道が無い。ヤフオクで中古を見てみると千円くらいで落札されているものがあったが、最近は殆ど出品されていない。


キャンペーンの切れ目が縁の切れ目(10/15)
◆ 乱立する○○Payなのだが、最近はほぼ使わなくなった。LINE Payには多少残高があるのだが、めぼしいキャンペーンがないので使っていない。全くキャンペーンが無いというわけではないので、使う機会があれば使うかも知れない。LINEの場合は請求書の支払いなどに使えるので無価値というわけではない。

◆ PayPayはアプリをインストールすることで500円貰えた。9月だったか、1,000円貰えた時期もあったようだ。
これは貰った500円をほぼ使っただけでチャージはしていない。残高は100円以下に減っている。10月の2割還元キャンペーンでは、残高が減るだけで支払いが出来ていないというソフトバンク系らしいトラブルが起きた。

◆ メルペイは9月にキャンペーンがあって利用金額の半額が還元されるというので設定した。最大還元金額は3,000円なので6,000円までの利用で還元率が最大になる。メルペイの使いやすい点はiD支払い連携が出来る事だ。わざわざコード画面を見せる必要は無い。これだけでもメリットは大きい。後払い設定も、使いすぎの危険性があるのはクレジットカード同様なのだが便利だ。

◆ キャンペーンなどでコード決済を使ったという人も、その後の利用率は低下傾向だそうだ。理由は"面倒だから"がトップに来る。キャンペーンなどが無いのならSuicaで払えば良いではないかとなる。Androidスマートフォンであれば様々な決済方法が使えるのでなおさらだ。

◆ 以前にも書いたように日本ではFelicaによる支払いの文化が10年以上前からあるわけで、そこに不便なものを持ち込んで乱立させたところで利用率は中々上がらない気がする。利用率を確保するためにはキャンペーンを続けなければならないのだが、ショボいキャンペーンに利用者は振り向かない。

◆ 実際LINE PayにしてもPayPayにしてもキャンペーンは継続的にあるのだが、私はその恩恵を受けようとは思わなかった。何か買い物なりをする予定があれば使うが、キャンペーンに参加するためにカネを使う理由は無い。
PayPayはキャンペーンで使おうと思ったらエラーで使えなかったり、LINE Payもエラーで店員が手間取ったりと、スムーズに行きにくい。

◆ そして、使える店が少ないと言うこと。メルペイはiD連携で、LINE Payはquick Pay連携で使えるところが多いが、PayPayや楽天PayはFelica連携は出来ないのだろうか。Felica連携なら使うのも簡単になるが、だからといってキャンペーンの無い時に使おうとは思わない。
(クレジットカードの)iDならば1%の還元が常に起きるので、あえて他の支払いを選択する理由が無い。

◆ ○○Payを使わない或いは使わなくなった理由にサポートセンターの対応をあげる人もいる。
LINE Payのサポートの悪さは有名だそうで、基本は自動応答のみらしい。トラブル発生時などの対応も数週間以上かかっている、サーバトラブルやメンテでLINE Payが使えない時があるなどの不満もある。

◆ PayPayも同様でサーバトラブルや障害で使えない事がある、サポートセンターの待ち時間は平均で2時間、メールサポートも返事は中々来ないという状況だそうだ。メルペイは電話での受け付けはしていない。楽天Payも電話での問い合わせ受け付けていない。不正利用や不審な残高変化なども全て専用アプリからの問い合わせになる。


SAW,BAW,水晶フィルター(10/14)
◆ 帯域制限フィルタとしてQが高いのは物理振動子を使うものだ。L/C共振回路では実現が難しい程の急峻な通過或いは減衰特性が得られる。

◆ 広帯域を使って通信を行う特定の周波数帯の中に狭帯域の通信が妨害波として存在するケースがあった。通信は数MHz幅の帯域で行われていて、妨害波は数kHzの幅だった。妨害波はどの周波数に出てくるかは分からない。

◆ さてこの妨害波をどうやって取り除けば良いか。幅数kHzのリジェクションフィルタで、周波数が可変出来るものがあれば良いがそんなものは存在しない。そこで目的の帯域全体を150MHz辺りにミキシングダウンし、150MHz帯で水晶フィルタを通した。水晶フィルタは幅数KHzのリジェクションフィルタであり、この出力を(ミキシングダウンに使ったのと同じ局発で)ミキシングアップした。局発の周波数を変えることでリジェクション周波数が連続可変出来る。

◆ 水晶フィルタはこうした狭帯域のフィルタに向いている。しかしATカットの場合は水晶振動子の厚さ1mmで約1.6MHz、100μmまで水晶振動子を薄くしても16MHzにしかならない。n次のオーバートーンを使う方法があるがCIとスプリアス特性が次数が増えるに従い厳しくなる。

◆ SAWフィルタは高い周波数帯用のものが作れるが帯域を数KHzにまで狭く出来るQにはならない。逆にディジタル通信用などの広帯域で群遅延の少ない用途に向いている。SAWフィルタにも櫛形や共振型など種類があり、それぞれメリットもデメリットもある。

◆ 無線通信に於いて、他の通信との混信を避けるために急峻なフィルタを必要とするケースがある。ガードバンドを広めに設けると周波数利用率が悪化する。某通信に於けるバンドプランの検討会の時に、急峻なフィルタの使用を前提にしてガードバンドを無くそうという話があった。

◆ ガードバンドがあろうがなかろうが、それは決まりの上のことだけであり実際に空間の何かが変わるわけでは無い。送信側は占有帯域幅と帯域外スプリアスを、受信側は隣接チャネル選択度と三信号妨害特性を十分考慮すれば良いというわけだ。妨害を与えない或いは受けない環境では帯域ギリギリまで使う事が出来、妨害を受ける環境ではバンドエッジを避ければ良い。

◆ 当時ちょうどBAWフィルタの実現化に向けた論文などが出て来たところであり、将来こうしたフィルタが一般的かつ安価になれば実質的な通信帯域はより広くなると言われた。バンドプランを検討する段階では未来の技術であったとしても、そのバンドが使われはじめる頃には現実の部品として存在する可能性が高いと考えられた。

◆ 移動体通信用の周波数は色々である。800MHz帯から5G用のミリ波まで、いくつものバンドがある。アナログ携帯電話の頃は同軸共振器などを使ったフィルタやデュープレクサが主であり、大きく重かった。これが後にはSAWフィルタ、SAWデュープレクサとなり非常に小型になった。そして数GHz帯以上の周波数向けにはBAWフィルタ、BAWデュープレクサが使われはじめている。こうしたフィルタや高周波用のICの進化はマルチバンド対応のトランシーバー(移動体通信機の無線部)を簡単に作れるようになった。


ロボット掃除機に求めるもの(10/13)
◆ 某家電ライター氏に言わせると、ロボット掃除機の必須機能はスマートフォンとの連携だという。掃除の進行具合などがスマートフォンで分かることこそ大切だそうだ。

◆ 私は全くそうは思わない。ロボット掃除機は放っておけば掃除をしてくれる機械であり、スマートフォンを取り出して進捗具合を確認する必要などないのだ。

◆ この辺りはステマチックな記事が氾濫しているので察しなければいけない。
なので記事によってお勧め機種が違ってくる。使用環境によってロボット掃除機に何を求めるかは変わってくる。吸引力を求めたところで限界があるわけで、各モデル共に凄く差があるかというとそうでもない。比較テストサイトもあるので参考になるかも知れない。

◆ 実際に動作させての比較サイトもあるが、多くの場合は仕様での比較しか書かれていない。カタログには良いことだけしか書かれていないので、これでは比較が難しい。前出家電ライター氏はRoombaのゴムローラーを強く勧めるが、吸引力や掃除能力比較サイトを見ると一般的ブラシとさほど差はない。

◆ 無難なところでRoombaという選択もあると思うが価格が高い。しかし並行ものだとRoomba980が2万円台だったりする。
国内正規品は8万円を超えるのでその差は大きい。並行輸入品排除の為か、並行品は修理しないよとiRobotの日本法人は言っている。本国製を含む海外製品は、iRobot日本法人に言わせると偽物と同様と言うことだ。

◆ これまでも並行品は修理しないと強気に出た代理店や日本支社もあったが、本社にクレームを入れると状況が一転する事も多い。
iRobotの日本法人は、本国仕様はRoombaではないと言っていますよとクレームを付ける。すると本社から日本支社にお叱りが入るというわけだ。ま、これでダメなら本国に修理に出すか捨てるしかない。

◆ Roombaのメリットとしてサードパーティーのパーツが豊富である点がある。販売台数が多いので消耗品などが安価に出回っている。実際私もバッテリーは社外品を使っている。最安値は2千円くらいなのだが、私は不良に当たった事のないこれを560にも770にも使っている。

◆ 560と770の違いの最も大きな点は走行性能だ。560は毛足の長い絨毯の上は走行できないが770は前進やバックを繰り返して抜け出すことが出来る。560では必要だったバーチャルウォールを、770ではセットしなくても大丈夫だ。なお赤外線によるバーチャルウォールはiRobotの特許だとかで、他社ではマグネットテープを使う例もある。

◆ 絨毯などの段差で引っかかるのは560も770も同じだが、それはコーナーのブラシが絨毯の下に潜ってしまう事が原因だ。コーナーブラシが複数あるモデルなどは余計厳しい状態になるかも知れない。コーナーの回転ブラシを床面に対して斜めに取り付け、センサが段差を検出したら"バックで上る"制御をすれば良い。Roombaの場合は2cmの段差を乗り越えられるとしているのだが、絨毯のようにめくれてしまうものは苦手だ。

◆ 私がRobot掃除機に求める機能は"停止しないこと"だ。停止しなければ掃除は完了するが、何かに引っかかって止まってしまうとそこで終わりになるからだ。


台風19号が接近している(10/12)
◆ 台風19号の予想進路のほぼ中心に位置するのが伊豆市である。台風は北上に従って形が崩れはじめ、周辺の風速も減少はしている。10時現在で風は激しくはないが昨夜から降り続く雨は時折強く、降り始めからの雨量は240mmに達している。

◆ 静岡県静岡市は伊豆市よりもっと西の方なのだが、冠水エリアが広がっている。千葉県をはじめとした関東地方では停電が起きた。朝日新聞だったかな、発電機の選び方みたいな特集記事があった。ヤマハのサイトへのリンクのみあったのでタイアップ記事かも知れない。

◆ 静岡市では市庁舎の移転か何かでもめている。市長は市庁舎を移転したいのだそうだが、移転先は海抜の低い浸水被害が想定される場所だとか。市長は、建物をかさ上げすれば何とかなると言っているらしいのだが、市民は何故そこまでして危険なエリアに持っていくのかと反対する。

◆ 市長にしてみれば庁舎を移転させたんだ的功績を残したいのだろう。浸水被害が想定される場所に持っていけば、その後又移転が必要になって無駄金を使えるかも知れないという未来もある。これぞ箱物事業の真骨頂だと市長はにやけているかも知れない。

◆ ちなみに現在浸水被害が出ているのは駿河区だそうなので、庁舎移転問題で揺れる清水区とは少し離れている。駿河区は海抜の低いエリアが海岸沿いに広がっているので浸水被害が起きやすい。東名高速は高架になっているので浸水は免れている。

◆ その東名高速道路は通行止めだ。東名高速が通れない場合でも東西輸送幹線を確保するのに有効だと国交省が言う第二東名も通行止めである。新幹線や在来線も運休を決めている為、物資輸送は難しくなっている。

◆ 関東や東海の多くの企業も休業になっている。各運送会社も集荷・配達共に本日は行わないとし、JPも昨晩の時点で本日の全ての業務を行わないと決めたそうだ。
強風によるトラックの事故なども起きるし、道路の冠水などがあれば配達員が危険になる。

◆ スーパー台風19号という事で過剰に反応している感もあるが、安全シフトだから悪いとは言えない。都内などのスーパーで飲料水や食料品が売り切れたとニュースになっているが、この辺りでも同様だ。昨日のスーパーやドラッグストア、ホームセンターの様子は後ほどblogに書く予定である。

◆ その他逐次変化する気象状況や河川の状態などはTwitterで。なお国交省の防災サイトはサーバー負荷増大なのか、マトモに接続出来ない状態が続いている。防災サイトが災害に弱いという、いかにも役人の仕事みたいな頼りなさだ。従来のシンプルなサイトであればサーバ負荷は少なかったのかも知れないが、少し前に"現代風な重いサイト"にする為に金をかけたのだった。

◆ 狩野川などは避難勧告水位ギリギリの所までになっている。避難勧告水位は氾濫水位の5割くらいの所に設定されているので、即座に氾濫するわけではない。しかし水位を知りたい人も多いはずだ。

◆ 関東各地でも河川の水位が上昇している。雨が降ってから河川の水位が上昇するまでにはタイムラグがある。特に下流の方では雨がやんだ後に堤防が決壊するなどもあるので注意しなければいけない。


Windows8(10/11)
◆ 先日Windows8のインストールされたPCを触る機会があった。Windows8にはいわゆるスタートメニューがない。まず困ったのが設定画面の出し方だった。タイル状のトップ画面にはゲームだとか何だとかが並んでいるだけで設定がどこにあるのか分からない。

◆ Windowsキーを押すと見慣れた画面になるが、そこでWindowsキーを押すとタイル状の画面に戻るだけだ。幸いにしてデスクトップ画面にIEのアイコンがあったので検索して調べた。
ら、タイル状の画面で右クリックしてインストールされているソフトの一覧を出すのだそうだ。

◆ さっそくやってみた。一覧が出たが、まさに一覧なので探しにくい。でも設定を見つける事が出来た。慣れればこれでも良いのかも知れないが、Windows10で元に戻したのだからやはり駄目なUIだったのだろう。

◆ 次に困ったのはシャットダウンの方法だった。これも検索する事によって判明した。いくつかの方法があるがいずれも直感的ではない。

◆ Windows8を見て思ったのはAndroidOSがバージョンごとに操作性を変えてくる点だ。ホームボタンの操作方法まで変えてしまうのは、Windowsからスタートメニューを消し去ったに匹敵する。

◆ Windows8の失敗をGoogleは知らないのだろうか。そうか、Google社内ではMAC利用者が圧倒的らしいのでWindowsの事情など知らないのか。しかし、ならばAppleの操作性を見習う事は出来ないのだろうか。Microsoftと同じく、Appleとの差異化を図るべく無茶な変更を繰り返しているというのか。

◆ 新しい操作方法でもそれが優れたものであればすぐに浸透していく。しかし開発者がどんなに素晴らしいものだと思ったところで、利用者が拒否すれば廃れていく。iOSの3D Touchだって消えたではないか。

◆ Windows10の次期アップデートに関しても色々噂が出ている。まあ基本的な使い勝手が余り変わらなければ問題は無いとは言え、多くの部分が初期化されてしまうのには困る。特に企業などでは、システム登録したソフトが勝手に外されたりするので社内アプリが一斉に起動しなくなるなんて事も起きる。

◆ バージョンをチェックして、システム登録されたものが外れていないかチェックしてとか余計な事をやらなければならない。これで困るのが古いソフトで、既に対応が停止されているものなどは手動で再設定をしなければいけないので面倒だ。

◆ 操作性が変わって戸惑ったのはOffice系のソフトも同じだ。メニュー系が変わったので、目的の機能を探すのに時間がかかった。さすがに今は慣れてきたのだが、大幅変更のメリットがどこにあるのか私には分からない。開発ツールを変えたら変わっちゃいましたみたいな、そんな程度じゃないのと言いたくなる。

◆ Androidの操作の変更は大きな機能追加によりそれが必要になった感は薄く、単にGoogleのエンジニアのお遊びだと思う。
いくつか変更案が出たから、じゃあジャンケンで決めようか、みたいな。余計な変更をする余裕があるなら、基本機能を充実させるべきだ。百害あって一利無しのDozeだって何も改善されていない。


続ペットボトルコーヒーの味(10/10)
◆ 前回の記事では飲んだ事のあるネスレゴールドブレンドとUCCに関して書いた。その後POKKAとBlendyのものを買ってみた。POKKAのものは1.5リットル入りで容積あたりの単価はネスレゴールドブレンドに匹敵した。POKKAは1リットル100円以下でUCC価格に近いものだった。

◆ 他にはコカコーラのジョージア、サントリーのBOSSもあるが余り見かけない。機会があれば飲み比べてみたいと思う。POKKAは比較的高額なので期待したのだが、私の好みの味とは違った。
薄い感じがするのだ。ネスレゴールドブレンドが味も濃くも濃いめで苦みが強いので、それと比較するとどうしても薄く感じてしまう。ただ味的にはUCCよりもコーヒーらしさが強いかなと言う感じで不味くはない。

◆ BlendyはUCCに近い味でゴクゴク飲める。ネスレゴールドブレンドに比較してもPOKKAと比較しても薄めだと思う。ちなみにアメリカンコーヒーとは濃いコーヒーを薄めたものではなく、荒く挽いた豆で薄めに入れたものを言う。なので香りは強めだが苦みは弱い、みたいな感じになる。

◆ UCCやBlendyはアメリカンコーヒーのようなコクはないが、薄めなのでゴクゴク飲むには良いとも思う。私は微糖か甘さ控え目を買うので無糖やスタンダード加糖だと味の感じが変わってくる可能性もある。私は甘いものは好きだが甘すぎるコーヒーは余り好きではない。

◆ コンビニのコーヒーではセブンイレブンの味が好きだ。これもコクが強く香りが強い。
そのセブンイレブンブランドでもペットボトル入りのコーヒーが売られているそうだが味はどうなのだろう。おそらくはOEMだと思うので、製造メーカをみれば味の想像が付いたりして。これがセブンイレブン系の工場というか下請けで作られたオリジナル品であれば価格を確かめてみたくなる。

◆ 夏場は冷たいコーヒーを飲む事が多いが、冷たいものは甘みを感じにくい。これからの季節は温かいコーヒーが欲しくなる時期でもあり、微糖や甘さ控えめ品でも甘さをより多く感じる。まあ私の場合はカフェオレ的にミルクを入れてしまうので、その分でも甘さは少なくなる。甘みだけではなく味や香りの感じ方もホットとアイスで異なるだろうし、好みもあるので何が良いと決めつけるのは無理があるか。

◆ 缶コーヒーの味はブランドによってかなり違うのだが、ペットボトル入りコーヒーはそうでもない。私はインスタントコーヒーは殆ど飲まないのだが、インスタントコーヒーが好きだという人もいる。コーヒーにしても缶コーヒーの味が好きだという人もいる。カップラーメンやカップ焼きそばの味が好きだという人もいるので、好みは様々なのだ。

◆ ペットボトルものなどは、送料にもよるのだが通販が安い。最近はメーカー直送で送料を節約する販売法がある。注文自体は一般のネットショップに対して行うのだが、発送はメーカーの工場から行われる。これによってメーカーから販売店までの送料が節約できると共に、販売店は在庫リスクを減らす事が出来る。


軽自動車の輸出と現地生産(10/9)
◆ 日本独自の規格としてやり玉に挙げられる事も多い軽自動車である。軽自動車優遇があるから登録車が売れないのだとは米国の弁だ。確かに車庫証明が不要な地域があるとか税金が安いなど、特に地方や田舎では軽自動車が圧倒的に多い。

◆ 今後の税制変更で軽自動車がどうなるのかは不透明だ。米国の言い分も聞きたいのは山々だろうし、一方で地方有権者の声も無視できない。所有に対する税金から走行課税という話もあり、走行距離が長くなりやすい地方の人にとってはこれも問題である。更にはガソリンスタンドの減少やEV化の流れなど、自動車を取り巻く環境は変化していく。

◆ この辺りでも、勿論小型車や普通車も走ってはいるが数は少ない。スーパーの駐車場でもホームセンターでも、軽乗用車や軽トラックなどが駐車場を埋めている。都市部とは違った光景なのだ。

◆ そんな日本独自の軽自動車だが、東南アジアを中心に海外にも輸出されているのだそうだ。軽自動車の国内販売割合は乗用車全体の4割にも達するそうで、中古市場も当然ある。過走行などで国内では売れにくいこれら中古車が、比較的安い価格で海外に輸出される。

◆ 日本の軽自動車が走る東南アジア諸国では軽自動車に慣れた事もあるようで、違和感なく受け入れられるのだとか。
そんなマーケットの一つがパキスタンなのだそうだが、基本的に自動車の輸入は禁止なのだとか。それでも法の隙をついた輸入が行われていたようだが近年これも不可能になった。

◆ そこでスズキはパキスタンでの現地生産を開始したという。さすがに660ccのエンジンでは動力性能が不足するとあって、日本の軽自動車規格のボディに800cc或いは1000cc以上のエンジンを搭載するようだ。ちなみにパキスタンに於ける新車市場は日本車がシェア100%だというから凄い。

◆ 東南アジアの国によっては、関税の関係があるのかも知れないが現地生産の新車と日本から輸入する中古車の価格がさほど違わない。勿論年式や走行距離にもよるとは思うのだが、なので、現地生産の意味がある。

◆ 軽自動車が特殊なサイズかというとそうでもなくて、数は少ないが海外でも軽自動車に似たサイズの車はある。スマートやフィアット126、ちょっと毛色は違うがセブンなども似たようなサイズだ。エンジンはフィアット126が2気筒の650cc、スマートKは600ccのターボ付き3気筒だ。

◆ 日本車の中古に人気があるのはパーツ供給や信頼性の高さだという。BENZやBMW用パーツはサードパーティーがかなりあるが、日本車用の部品も増えてきている。年式の古い車でもそれらパーツを使って修理して乗るというのが一般的だそうだ。

◆ ジムニーにしたって既に16万kmを超えて使えているわけだし、凄いなぁと思う。
商用車で人気なのはハイエースで、これは中古価格が高い。ハイエースの廉価版的にアルファードやベルファイアも輸出され、現地ではそれらも含めてハイエースと呼ばれるのだとか。日本製のバイクが"カブ"と呼ばれるのと同じだ。


Roombaの種類と違い(10/8)
◆ うちにあるRoombaは560と770だったかな、かなり古いものである。現在だと800番台や900番台やiシリーズになっている。560と770はそこそこ違いがある。560は前進のみの移動しかしないが770はバックもする。そのため絨毯などで引っかかる事が減った。

◆ 回転ブラシの材質も変更されているようだが大きな違いではない。ブラシがゴムローラーに変更されたのは800番台からで、これにより埃の絡みつきが減少したという。iRobotの言う事にはゴムローラーの方が清掃能力が高いそうだが、だったら他の掃除機もゴムローラー式になっても良い気がする。

◆ 800番台では吸引力のアップも謳われている。結局の所吸引力が小さければゴミは吸い取れないという事なのだ。
おそらく制御部分なども変わっているとは思うのだが使ってみて分かるほどの変化ではない。iRobotでは部屋の間取りを記憶する事で効率的な掃除をすると言っている。

◆ 間取りを記憶すると言ってもカメラ付きモデル以外だと走行ルートで長さを測っているに過ぎないので精度には疑問がある。全くスリップなどが無いのであればともかく、絨毯の上などでは駆動輪もセンシング輪もスリップする。

◆ 基本的な機能はモデルごとの差は少ないが、例えばダストボックスにゴミが溜まった事を知らせる機能だとか光学式ゴミセンサーの搭載で掃除の完了度を判断するなどの機能は追加されている。吸い込んだゴミを再噴射しないためのフィルタが追加されたモデルもある。

◆ ロボット掃除機で面倒なのは掃除機の掃除だ。細かな埃などを取り除く為には別の掃除機が必要になる。これはダイソンの掃除機を圧縮エアで掃除するようなものであり手間がかかる。これに対してはRoombaのダストボックスのゴミを自動的に吸い取る充電ステーションと、ダストボックスの水洗いが可能なi7+というモデルがある。

◆ i7+は吸引力の高さを謳うのだが、消費電力増大で連続稼働時間が75分と短い。バッテリーはLi-ionである。このため、いったん充電してから再度掃除をするレジューム機能が付いている。同じLi-ionバッテリ搭載の980は120分の稼働時間なので結構違う。なお980もi7+も吸引力自体は同じだと書かれている。

◆ 560にはスケジュール機能は無かったと思うのだが、スケジュール機能付きリモコンで代用が出来る。このリモコンは所有していたのだが壊れた。スケジュール機能を使うと、毎日或いは特定の曜日に家を留守にする時間を狙って掃除をさせる事が出来る。

◆ Roombaは便利な機械ではあるが清掃能力的には完璧ではない。毎日Roombaで掃除をさせたとしても、週に1度は普通の掃除機をかけるくらいでないと部屋は綺麗にならない。最も大きな差は吸引力である。

◆ うちは猫がいるのでねこの毛などはRoomaがかき集めてくれる。しかし猫砂(うちはシステムトイレなので直径数mmのセラミックボール)は中々吸い取ってくれない。重いもの(たぶん数百ミリグラム)や大きなものは吸い取りにくいのだ。

◆ それでもRoombaは毎日勝手に掃除をしてくれるので助かっている。毎日動かしているとRoombaがあちこちにぶつかるのでだんだん壊れていく。ゴムのバンパー状のものが外れたり、色々と。


掃除機は回転ブラシで決まる?(10/7)
◆ 掃除機は吸引力が全てではなく回転ブラシの性能こそが大切だと書かれていたのはダイソン製掃除機を崇拝する方の記事だった。回転ブラシでかき集めたゴミを吸い込めれば良い、アンダーパワーな吸引力でも全く問題が無いことをダイソンが証明したのだとか。

◆ これによって従来掃除機には使われなかった軸流ファンが使用でき、消費電力の低減が行われたとも書かれていた。掃除機と言えば遠心ブロワやシロッコファンなどで大きな吸引力を得るものが殆どだが、ダイソンは違うのだそうだ。

◆ 軸流ファンは小型に出来るのでロボット掃除機などにも使われている。ロボット掃除機は以前にも書いたように、便利で手軽ではあるが掃除機としての能力は低い。ただし勝手に長時間掃除を続けてくれるのでゴミはそこそこ取れる。

◆ 短時間に掃除を済ませたいと思えば回転ブラシヘッドも必要だし、吸引力も必要だ。吸引力が不要であるなら家電各社は大電力を消費する掃除機など作らない。吸引力の差を回転ブラシでカバーできるのなら言うことはないのだが、実際にはそんな事は無い。

◆ 絨毯の奥に入った綿埃や砂埃は吸引力無くして吸い取ることは難しい。回転ブラシも毛足の長い絨毯の汚れを取ることは出来ない。ふとんクリーナーなどはふとんを叩いて汚れを引き出す仕組みのものがある。これも回転ブラシだけでは十分な吸引力にならなかったからだろう。

◆ 回転ブラシ式の掃除機の歴史はかなり古いと思う。現在はモーター式が主流だが吸い込む空気でタービンを回す方式もある。サードパーティーのエアタービン式回転ブラシは中々良く出来ている。ヘッドのサイズが大きいので家具の下などの掃除はしにくいのだが、大型のタービンで回転パワーはモータ式以上、ただしエアツール並の音がする。私はこれに穴を開け、吸引口が塞がれてもタービンにエアが行くように改造して使っている。

◆ ダイソンのハンディークリーナーはちょっとしたゴミとかねこの毛を吸い取るのに使っている。回転ブラシヘッドを付ければ床掃除にも使えるが、床掃除なら普通のフィルタ式掃除機使った方が効率が良い。

◆ サイクロン部分は汚れが激しくなって吸引力が落ちるのでたまにエアーで吹いている。フィルターパック方式はそれを交換すれば吸引力が戻るが、サイクロン方式は何かと面倒だ。まあバッテリー式はこれしか無いので文句を言いながらも使っている。

◆ 以前にも書いたが最近の主流は低騒音だ。ハイパワーより低騒音と言うことで各社開発を進めたという。仕事から帰ってきて夜にでも使えるくらいの静かな掃除機が人気だとか。
掃除機にしても冷蔵庫や洗濯機などにしても5年や10年は使う訳だが、いずれもその時々の流行機能がある。形や色にしても同じなのだが、そうやって変化を与えないといけないのだから開発者は大変だ。性能がある一定レベルに達した製品の運命でもあり、スマートフォンもやがて同じようになるのだろうか。


誰が混乱するのか、させるのか(10/6)
◆ 複雑怪奇な軽減税率の犠牲になっている人は多い。個人商店もその一つであり、軽減税率対象のレジ導入費用が嵩む事から販売品目を変更したり縮小したりするところもあるという。

◆ 非課税事業者であれば面倒なことは起きないわけで、規模の縮小や販売品の整理は自衛策と言えるのかも知れない。非課税事業者や個人でも、取引先の都合によっては課税事業者にならなければいけない可能性がある。特定の書類を取る為には、年商にかかわらず消費税課税事業者にならなければいけない。

◆ 中規模店でも負担増は避けられない。非現金決済の導入は機器やレジの入れ替えのみではなく、クレジットカード手数料という損失が生ずる。価格競争において現金だけしか使えないけれどその分安いよと客を集めたスーパーは困惑する。

◆ 実際ウチの近くのスーパー(チェーン店)でもクレジットカード決済が可能になっていた。カード決済の方が得ですよと店員さんが言っていた。顧客は得をするかも知れないが、スーパーは電子決済手数料の分だけ損をする。この損失は価格に転嫁されるのだから、果たして軽減税率はお得なのかどうか。

◆ 以前にも触れたがフランチャイズか否かでも実質価格が変わる。客からすればフランチャイズかどうかなど分からないわけで、同じ(名前の)店なのに○○店とここと違うのは何故かと聞かれるケースもある。で、パートのレジ係は従業員を呼び、従業員が客に説明するがその間レジは止まる。 
◆ ショッピングセンターのフードコート、そこで食べれば10%の税率だが持って帰るのならば8%である。持って帰ると申告してそこで食べても、後から金を取るわけには行かない。なので店側は気にしないというファミリーマート方式での運用を決めていたそうだが、税理士からは全て10%取れと言われたとか。フードコートではそこで食べるのが一般的だと税務署は判断し、8%は認めない恐れがあるからだとか。

◆ そんな話が広まって、店先のベンチなどを撤去する所も出始めた。店先にベンチがあると、それを以て10%課税されると言われ始めた。
店側は無用なトラブルを避ける為に撤去しましたみたいな説明をするが、トラブルは店と税務署の間で起こる問題を指している。この手の話はショッピングセンターのみではなく、高速道路のサービスエリアでも起きるだろう。

◆ 高速道路のサービスエリアのフードコートで食べ物を買う。それをサービスエリア内の公園で食べるとか、或いは別の飲食店のスペースにあるベンチで食べるとどうなるのかなどなど。
税率を10%固定にして申告年収300万円以下の人に一律2万円を給付した方が余程手間がかからない。

◆ 増税話として自動車の走行距離課税の話も出て来ている。1kmあたり5円の課税で、その代わりにガソリン関連税を消費税以外ゼロにするなら、まあそんなものかなと思う。燃費が10km/l以下の車では減税、低燃費車では増税になる。ガソリン関連税をそのままで走行距離課税されたら大変だ。重量税や自動車税との絡みもどうなるのかよく分からない。

◆ 財務省はもっと増税したいと考えているようなので、自動車の走行距離課税や一時期言われていたスマートフォン課税など、今後どんどん税金を増やす事が得られる。


マンションと修繕(10/5)
◆ マンションなどの外壁を含む修繕は15年〜20年ごとに行うのだそうだ。ここで問題になるのは20階建て以上の高層物件である。通常の工事のように足場を組んでと言うわけにはいかないので期間も費用も大きくなる。

◆ 50階建て以上の高層マンションとなると外壁の修繕だけで2年の期間と10億円以上の経費がかかるそうだ。これは一戸あたり200万円近くの負担になるそうだ。

◆ 買うときには、そんなに修繕費がかかるとは思わなかったという人が多い。売り手は15年或いは20年先の費用に関して多くを説明しなかったり、或いは割り引いた数字を書いたりする。実際問題として15年先にどの位の費用がかかるかは算出しにくい。

◆ 景気や物価、或いは工法などによっても変化するし部材によっても変わってくるだろう。マンション販売時にはかなり楽観的な数字を出す場合が多いのだとか。だがいずれはその15年後がやってくる。そこで修繕費の見積もりを取り、住民たちは驚くことになる。

◆ 修繕期を前にして部屋を売却して出て行く人もいる。だが修繕期が近づくと部屋は売りにくくなってくる。都内のマンションでも空き室が目立ち管理が行き届かなくなり始めた物件が少なくはないという。特に高層マンションはその傾向が強い。

◆ 高層マンションの場合は全てにカネがかかる。エレベータをはじめとして給排水や電気・通信関係の工事も割高になる。憧れのタワーマンションも時期が来れば修繕が必要になり、それがうまくいかなければ資産価値はどんどん下がってしまう。

◆ 大げさに言う人は、一時期のリゾートマンションと同じ事が起きるとまで言う。修繕費や付帯経費が多額になるので資産価値の減少が大きくなる、数十年単位で見た場合にコストがかかりすぎると言うことだ。

◆ マンションの修繕問題は以前にも触れたことがある。別荘地のマンションも同様なことが起きていて、物件価格自体は200万円とか300万円に落ちているが大規模修繕時には100万円単位でカネが必要になる。戸建てにしても従前は必要なのだが、集合住宅の場合には故人の判断では住まないところが難しい。

◆ 色々な業者に見積もりを依頼する所から始まり、実際の修繕が行われるまでに数年を要した例もあるそうだ。少し前に商業施設の模様替えの話も書いたのだが、大規模な建物では修繕にしても改善にしても難しい。
コストの面もあるが期間的なものもあり、外壁工事などでは(足場などで)ベランダが塞がれて日照などの問題も出てくる。

◆ 郊外に建った高層マンションは都内の物件よりも修繕が難しい傾向にあるそうだ。資産価値の問題もあるし、一時期急激に建物が増えたことから値崩れ傾向が見られるそうだ。郊外と言っても場所によるとは思うのだが、そうした高層マンション群の住民数が減少すると街自体の活気が失われるという悪循環に突入しかねない。と言う話を聞くと新百合ヶ丘とか、川崎市の山の方のマンションを思い出すなぁ。高齢化が進むと高層階はエレベータが面倒だという老人も増えてくる。そして人口減とあって街の居住者数自体が減ってきている。


Xperia1のカメラ性能評価(10/4)
◆ 8月末にDXOMARKにXperia1のスコアが載った。これまでSONY最高であったXperia XZ Premiumの83を抜いて91ポイントを獲得した。SONYもやれば出来るじゃないかと喜べる数字ではない。何と30位にも入れていないからだ。

◆ SONY製の撮像素子を使った他のスマートフォンが高い点数を得ているのにSONYはダメだ。画像処理技術がダメなのである。確かに比較写真などを見てもSONYが飛び抜けて優れている風には見えないし、トップグループのSAMSUNGやHUAWEIに比較すると見劣りするのも事実だ。

◆ SONYはカメラ部隊の技術も借りたと自信を持っていたようだが、SONYの"最高"も世界に舞台を移せば30位にも入れない訳だ。SONYは自分たちは最高であると思っているはずだ。最高だと思っているのでSAMSUNGやHUAWEIのカメラを調査しない。最高だと思っている時点で進化は無いのである。

◆ おそらくSAMSUNGやHUAWEIはライバルを研究し、良い部分を採り入れながら進化している。SAMSUNGなどはベンチマークテストチューニングまでする訳で、例えばカメラ性能ならばどこが重要なのかも研究し尽くしているだろう。

◆ Aの部分の性能を上げるのとBの部分の性能を上げるには、同じくらいの時間がかかるとする。一般的にはAの性能を上げた方が使い勝手が良くなるが、ベンチマークテストの数字を上げるにはBだ。とすればトップクラスのカメラ性能を誇るスマートフォンの開発者は、間違いなくBの性能を上げてくる。

◆ ベンチマークテストが全てとは言えないが、数字で表されるものは比較が簡単だ。
HUAWEIのP30 Proが112でXperia1が91ですよと言われればP30は凄いねとなる。
マニアであれば評価の中身を見ると思うが、逆に数字は一人歩きが大好きでもある。

◆ ちなみにXperia1で評価される点はオートフォーカスの精度と速度だ。デュアルピクセル撮像素子のおかげで、位相差検出が可能になっているからだ。評価されない点はディテールの甘さや露出の不正確さだ。ディテールの甘さは他のモデルとの比較写真でも分かる。デュアルピクセル撮像素子よりも高画素撮像素子にすべきだったのか?SONYはデュアルピクセルだから事実上2倍の画素数ですよと言ってみたが、撮影時には半分しか使わないのだから仕方が無い。

◆ それでも唯一日本製品がランキングに入っているのだから喜ぶべきなのか、それとももはや日本の技術は世界に通用しないと諦めるべきなのか。確かにフォーカスの正確性は重視されるべきで、Xperia XZ Premiumではピントがうまく合わずに苦労したことがあった。この点Xperia1はフォーカスが早く正確だ。

◆ Xperia XZ Premiumではフォーカスが合っている(AFなので)状態でシャッタボタンを押すのだが、結果としてどこにもピントが合っていない状況があった。どこかにフォーカスしているのならば、フォーカスポイントを間違えたかなと思えるのだがそうではない。

◆ あとはXperia1のマルチカメラによるスムーズなズームがある。だが超広角は切り替えになってしまうし切り替え時間がかかる。
撮像素子が違うからだとか、ハードウエアのチャネル数の制限だとかもあるのだろうが、シームレスに使えないのは面白くない。


ダスキンの強引商法(10/3)
◆ ダスキンの強引な押し売りは随分前から問題になっているが改善はされていない。NHKの集金人同様に未成年者を相手に契約をさせるなども行うそうだ。手口としてはインターネット回線契約の押し売り同様で、この近所は全て無料で置いていく事になっているなど「無料」「決まった事」「ご近所全て」などを連発する。また「皆様にお試しでお受け取りいただいています」と、受け取るのが当然の事であるかのように物を置いていく。無料なのに受け取らない理由などありませんよねと、要らないといっても置いていく。

◆ これは確かに無料なのだが期間限定である。返却しないと有料になるので、様々な情報を取られる。ダスキン本社がやっている場合もあるし、代理店と称するところがやっている事もある。

◆ 対応したのが子供や老人の場合は、理由を付けて家に上がり込み有料契約を結ばせる。他にレンタル商品をいくつも置いて契約させるなどする。契約をしないと帰れない決まりだと言って居座る例もあるそうだ。

◆ こうした被害は2008年頃から報告されている。最近では手口が巧妙化しているのでSNSなどで話題になる事も増えた。
2015年頃には消化器売りの話が出て来ている。消防署から来ました的な、アレだ。

◆ 無料サンプル押し売りは、規定時間内に何件の契約が取れたかで報酬が決まるのだとか。この辺りはNHK集金人システムと同じで、なので外注としても強引な押し売りをして儲ける事になる。

◆ 先月だったかTwitterでダスキンの押し売り被害に遭ったとの書き込みがあった。その数時間後にはまとめサイト的なものがいくつも立ち上がったのだが、これは運営者は同じなのだろうか。或いは反ダスキンな企業がネタとしてTweetさせたとか?そうでなければ、今更ダスキンの悪事にまとめサイトがいくつも立ち上がるのは不自然だ。

◆ 手口的にも目新しいものではなく、未成年者が留守番をしているいる家にダスキンの押し売りがやってきて契約させていった的なものである。言葉巧みに未成年者を誘導して契約させる手口など、ダスキンなら当然だ。

◆ まとめサイトがTweetの真実味を薄くしているような感じではあったが、多くの人がダスキンには気を付けようと再認識する事になれば役には立ったという事か。Twitter自体の信頼性の低さもある。バズらせる為にウソのTweetをするのは良くある話だし、元ネタを加工して2匹目のドジョウを狙うとかも多い。

◆ それを簡単に信じてリツイートする人が多いのもTwitter利用者の特徴だ。Tweetされている事の8割はウソだ位に思っていれば良くて、ウソだと分かってリツイートという人だって少なくはないはずだ。

◆ それを是正しよう・させようとしても無理で、だったらTwitterなど見なければ良いとなる。で、そんな人が多いのでTwitterを長く続けている人が少ないのが現状だ。何が本当で何がウソかを見抜く事は難しい。自分で調べられる人は良いが、そうでないと他人の言う事を信じるしかなくなる。調べるにしてもGoogle健作の劣化が激しい昨今、色々と難しいのが現状だ。


高速道路とゴミ問題(10/2)
◆ 高速道路のPAやSAのゴミ箱に家庭ゴミを捨てる人が居る。各SAや或いはコンビニでも家庭ゴミを持ち込まないで欲しいと言う。何故家庭ゴミを持ち込むのか。

◆ 一つの理由は出かけるタイミングとゴミ収集日の関係だ。伊豆市はいつでもゴミを出せるので良いのだが、横浜市はそうではない。以前は毎日回収だったらしいが、やがて隔日に間引かれ、そして今は週に2回だったと思う。週2回に収集を減らしたのが夏前であり、夏場は生ゴミが腐るから収集をせめて隔日にしてくれと苦情が殺到したそうだ。

◆ そこで夏場だけは隔日で収集するという話になったが、その夏以降は(夏でも)週に2回の収集になる。住民サービスの悪い横浜市なので仕方が無いというか何というかな訳で、生ゴミは3日も成熟されて悪臭を放つ。

◆ で、ゴミ収集日の夜に泊まりがけで出かける人は非常に困る。収集は3日も先なので集積所に置くわけにも行かない。かといって家の中や家の周辺に置いておけば悪臭が発生したり虫が寄ってきたりする。困った住人は生ゴミを持参で旅行に行き、ゴミ箱を見つけてそこに捨てる。

◆ もう一つはゴミ捨てが有料の場合で、数円を節約するためにゴミを車に乗せて運ぶ。そんな人もいるとは思うが割合的には少ないだろう。わざわざゴミと一緒に旅行に出かけるなんて、気分も良くない。

◆ ビニール袋は臭いを通す。臭いというかガス透過性があるので臭いも漏れる。ガス透過製の低い袋にでも入れれば良いのだが、レジ袋にしても市区町村指定のゴミ袋にしてもガス透過製は低くはない。生ゴミなどを入れるのに便利な薄手のビニール袋は更にガス透過性が高いので、生ゴミの臭いが漏れる。

◆ ディスポーザーでもあれば生ゴミ自体が減少するので問題は無くなる。市区町村によってはディスポーザーの設置に補助金を出しているところがある。伊豆市は本下水率が低いのでディスポーザーに補助金は出ていないと思うが、コンポストには補助金が出ていたかも。

◆ 伊豆市はゴミは有料収集である。有料のゴミ袋を買う必要がある。これも、本来は住民税でまかなわれるべきものだ。ゴミを有料化するから住民税を下げますよと言うのならば分かるが、そうではない。
伊豆市は面積に比較して住民数が少ないのでゴミにしても上下水道にしてもカネがかかる割に収益にならないから仕方が無い部分もある。

◆ これでゴミ収集が週に1回とか2回ですよと言われたら文句の一つも言いたくなるが、いつでもゴミ置き場に持ち込みさえすればOKなので我慢している。ゴミ集積場はロッカー(スチール物置)のようになっている。これも田舎なので道ばたにゴミを置いておくと野生動物が荒らすからだと思う。

◆ これも田舎だからだと思うが、台風や大雨の被害が予想されるときには早々に避難所が開設される。一人暮らしの人や老人世帯などは避難所に移動する人も少なくは無いという。これも人口が少ないから出来る事なんだろうな。横浜で避難が必要な事態が起きるとすると、何百人もの人が集まって来てどうしようもなくなるかも。


昨年は静岡県で今年は千葉県(10/1)
◆ 昨年は台風による影響で静岡県内だけでも約78万件が停電した。今年の台風15号では千葉県で60万件以上が停電した。

◆ 静岡県のケースでも千葉県でも復旧が遅れたのは送電網の切断が多岐にわたったためだ。静岡県ではどこが壊れているのか把握すること自体に時間がかかっているとした。千葉県の例では東京電力が当初は9月11日中に復旧させ るとしていたが、調べてみたら状況が悪かったとのことで完全復旧は未定と言い直した。

◆ 静岡県は中部電力エリアで停電が起き、伊豆は無事だった。台風15号でも伊東市では停電が起きたが伊豆市はごく一部エリアが停電しただけと被害は少なかった。

◆ 台風は伊東沖あたりを通過する時点で非常に強い台風へと発達した。千葉県に上陸すると高圧送電線の鉄塔をなぎ倒す、電柱をなぎ倒すと猛威を振るった。
停電が長引いたことで断水エリアも広がり、携帯電話も使えなくなった。またガソリンスタンドには長蛇の列が出来た。

◆ 千葉県は、東京近郊ではワンボックスカー所有率が高いそうで、停電によって冷房が使えなくなった家に居るのではなく車で過ごした人が多かったという。車を使えばガソリンが減り、給油に数時間も並ばなければならなかったそうだ。

◆ 静岡大停電はニュースにこそなったが、千葉県のような危機的状況は報道されなかった。人口密度も違うのと、田舎の方が電力依存度が低かったのかも知れない。
ただ田畑を管理するための揚水ポンプや水耕栽培用の機器を動かすための電力は緊急的に必要だったようで、ホームセンターからも大手通販点からも発発の在庫がなくなったそうだ。

◆ 千葉県では数百Whのインバータ内蔵バッテリーユニットを売る人が現れたとかで商魂たくましい。停電が復旧したエリアでは家庭用燃料電池の売り込みもあったと聞くが、あれって自立発電できたっけ?太陽光発電にしても自立発電の出来ないものが多い。最近のものはスイッチの切り替えで対応できるようになっていたりする。

◆ 携帯電話やスマートフォンの電池切れで、充電用電力の無料開放をするところには列が出来たと言う。しかし、そんな事をしている間にも基地局の非常用電源がダウンしはじめ圏外エリアになっていった。

◆ 東京近郊でこれだけ大規模な停電が起き、更に復旧までに2週間以上を要する事が起きるなど誰が想像しただろう。復旧が遅れたのは房総半島中央部の山の中である。冬場の東京の気温が一桁になると、房総半島中央部の山では零下を記録すると言うほど環境が違うところだ。その山の中を通る送電線が切れてしまうと房総半島の先端は停電してしまうと言うわけだ。

◆ これは伊豆半島でも同じで、山間部を通る送電網が壊れると下田の方に電気を送れなくなる。何があるか分からない世の中、せめてスマートフォンの電源くらいは自力で確保したい。100W程度の太陽電池板1枚とチャージコントローラ、自動車用バッテリがあれば安心感は高まる。さすがにクーラーを動かす事は出来ないが、扇風機だけでも随分違うはずだ。