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過去の雑記置き場


宝くじと信販系カード(11/1)
ドコモの言い分は正しいのか?(11/2)
コード決済の闇(11/3)
地中送電は有効なのか(11/4)
災害に備えることは出来るのか?(11/5)
内燃機関の開発を終える自動車メーカー(11/6)
台風と水害(11/7)
福島原発事故は防げなかったのか?(11/8)
福島原発事故は防げなかったのか?(2)(11/9)
福島原発事故は防げなかったのか?(3)(11/10)
ATOKは劣化しているのか(11/11)
Appleは他社との比較をしない?(11/12)
楽天モバイルの人集め(11/13)
自作派人それぞれ(11/14)
神頼みと火事場の馬鹿力(11/15)
オカルトと確率の話(11/16)
神棚とは一体何なのか(11/17)
うま味調味料(11/18)
宅配料金は随分高くなった(11/19)
コンビニ経営は大変なのか?(11/20)
お守りの有効期限(11/21)
ジムニーのインタークーラー(11/22)
楽天モバイルはどこがダメなのか?(11/23)
アルミ電解コンデンサ(11/24)
電子決済は普及したのだろうか?(11/25)
静岡空港に消えた52億円(11/26)
修善寺駅とはどんな所か(11/27)
缶コーヒーは日本が一番?(11/28)
アニメは悪なのか(11/29)
年末年始渋滞(11/30)


VC
年末年始渋滞(11/30)
◆ 11月の連休の時だったか、横浜まで出かけたのだが渋滞が酷かった。
熱海峠から箱根峠の間の道路が崖崩れで不通になっていた事もあるのだろうが、海沿いの道も混んでいた。
往路はそれでも3時間ほどで横浜に着いたが帰りは5時間以上かかった。
横浜まで空いていれば1.5時間ほどの道程である。

◆ 連休初日とあって東名高速は30kmもの渋滞になっていた。工事が重なって一部車線規制なども行われていたそうだ。何故連休に合わせて工事を行ったのかは不思議だ。新しい道路を作る時にかならす出てくるのが渋滞による経済損失の緩和という言葉だ。じゃあ既存の道路を渋滞させて損失を生むのは良いとでも言うのか。

◆ 緊急工事は仕方が無いとして、大規模な補修工事などは日程を考えるべきである。道路会社が民営化されて一体何が変わったのか。帳簿上で儲かりすぎないように各所にカネを流している現状は、今も昔も変わっていない。

◆ 11月の連休の時、いつも空いている西湘バイパスも出口付近は混んでいた。混んでいたという程生やさしいものではなく、殆ど動かないほどだった。私は箱根方向に行ったのだが、箱根新道も混んでいた。そこで箱根湯本駅前を通る旧道に続くコースにした。

◆ 渋滞の原因は箱根湯本駅前だった。混んでいる箱根新道を迂回した大型観光バスが、狭い駅前を通るのに苦労している。駐車車両や路線バスなどで狭い駅前の道がどうしようもない状態になっていた。旧道は狭いので路線バスでもギリギリなのに、より大型の観光バスが通るのは大変だ。

◆ 観光バスを通行止めにするのは観光地という性格上不可能ではあるが、所構わず停車して客を乗り降りさせる観光バスは邪悪だ。
観光地ならば観光バスが停車出来るスペースを設けるというのが本来ではあるのだが、とにかく山の中なので場所がない。この狭い一角に旅館や温泉がひしめいているのだ。

◆ 私は旧道を通って箱根峠の頂上まで行ったのだが、そこで箱根新道と合流する。頂上でも箱根新道は激しく渋滞していた。箱根の坂が渋滞を生んだわけではなく、箱根を下りた静岡県側からずっと車列は続いていたのだ。

◆ 東名高速が混んでいるから一般道に車が来たとも考えられるがどうなのだろう。東名高速は激しい渋滞だったらしいので、厚木(東名)→小田原厚木道路→箱根→沼津(東名)と走ると一般道の方が少し距離も短いのでナビがそう指示したとか?随分昔、お盆の時に東北道を通った。ものすごい混雑だったので、途中から下道を通ったが下道も混んでいた。どちらでも時間は変わらなかったと思うが、下道は休憩が楽なのと料金がかからないメリットがある。

◆ いずれにしても渋滞は嫌だ。しかし限られた休みの期間にどこかに行こうとすれば渋滞に遭うことは避けられない。二輪なら細い道などにも入っていけるが車だとどうしようもない。深夜や早朝に走れば良いが疲れる。公共交通機関は運賃が高い。困ったものである。


アニメは悪なのか(11/29)
◆ クレヨンしんちゃん、アンパンマンに続いてワンピースもやり玉に挙がった。ワンピースに登場する女性"ナミ"は巨乳だからダメみたいな事になっている。

◆ 環境型セクハラが云々と言い出した弁護士や自称評論家の人が、ナミはダメだと言っている。ちなみにナミは裸で描かれているわけではなく水着を着ている。巨乳がダメだというのなら、街ゆく巨乳の人は公然猥褻で捕まってしまうのか。環境型セクハラになるから外出をしてはいけないとなるのだろうか。

◆ 弁護士太田啓子さんは日赤の献血ポスターに異議を唱える。『日本赤十字社 が「宇崎ちゃんは遊びたい」×献血コラボキャンペーンということでこういうポスターを貼ってるようですが、本当に無神経だと思います。なんであえてこういうイラストなのか、もう麻痺してるんでしょうけど公共空間で環境型セクハラしてるようなものですよ』
◆ これはTV番組でも取り上げられたようだが、視聴者の同意は得にくかったのだとか。余程ニュースがないのか、ネタ切れなのかと言ったクレームが付いたという。そう言えばTV朝日が雨男発言問題を過剰に取り上げた事で、番組自体が批判されまくったというのも面白かった。河野太郎防衛相には同情の声が聞かれた。以前はTV局の言うことは真だみたいな風潮もあったが、今やリアルタイムで批判が始まる。

◆ 日赤のポスターに話を戻すと、これも巨乳だからダメだというのだろう。
巨乳を目の敵にしているのか、あるいは身体的特徴を指摘したいじめを行いたいのかはよく分からない。そのうちサザエさんのワカメちゃんはパンツが見えているからダメだ、環境型セクハラだと言い始めるかも知れない。いや、ワカメちゃんは巨乳ではないから大丈夫なのかも。

◆ 巨乳を目の敵にしているとするならば、ルパンの不二子だってダメだ。低俗なアニメとしてセクハラだと言われてしまう。映画なんかもダメなんだろうな、その手は全部R18指定にしなさいとなるのかな。アダルトビデオの世界では芸術かエロかみたいな議論があったが、同じようなことが起きるのだろうか。

◆ この太田さんのTweetにものすごい数の反論が寄せられていた。大衆は太田さんの考えを支持していないとなると、太田さんが極めてエキセントリックな思考を持っていると判断出来る。まあ独自の判断があったとしても、それが法に触れるわけではないのだから特に問題は無い。しかし太田さんはその独自の判断を法律に結びつけて何かをしようとするので反感を食らう。

◆ 男性に対しても牙を剥くかも知れない。
ボディービルダーが筋肉を露わにするような格好はセクハラだとか、自転車競技者が太ももを見せる格好はダメだとか。ボディービルダーが白いシャツを着て散歩に出かけた。すると突然の雨に打たれてシャツが透けて筋肉が露わになった。弁護士センセーは、天気予報をよく見ていれば降雨は予見可能であったとし、ボディビルダーが悪いという、とか。


缶コーヒーは日本が一番?(11/28)
◆ 缶コーヒーというかコーヒーの缶詰が発明されたのは1800年代の米国だ。コーヒーを缶詰にしようと、どこからどう思いついたのか。
手軽に飲めると言ったって、そもそも缶詰は手軽ではない。湯を沸かすことなくコーヒーが飲めるという点と、保存性が良い点でメリットはあると言えるけど。

◆ 日本では1950年代に明治製菓が、その後コーヒー店オリジナルのもの、そして缶コーヒー普及のきっかけになったと言われるUCC製が1969年に登場している。UCCは手軽さをコンセプトにしたという。当時の缶コーヒーにプルトップ構造は存在せず缶開け用の金属製の小さなパーツが付属していた。

◆ このUCC缶コーヒーは大阪万博をきっかけに知名度が上がり、いわゆる缶コーヒー文化のトリガになったと言われる。明治製菓の缶コーヒーの価格は50円だったと言うから、現在の価格にすると200円とか300円に相当したのではないだろうか。ラーメン屋で食べるラーメンが100円でおつりが来た時代だそうだ。

◆ 缶コーヒーが一般的になると規格が作られ、コーヒーを名乗るには飲料100g中にコーヒー豆を5g以上使わなければいけないと決められた。一般的なショート缶ではこれを満たしているものがある。缶コーヒーではなく店などで淹れるコーヒーの場合は飲料100gを作るのに要するコーヒー豆の質量は10g程度だそうだ。

◆ 缶コーヒーの場合は少ないコーヒー豆から、まさに絞り出すようにエキスを抽出する。
従って家庭などで淹れるコーヒーと同列に扱うことは出来ない。コーヒー飲料になると100g中のコーヒー豆の質量は2.5g以上5g未満、コーヒー入り清涼飲料となると同1g以上2.5g未満になる。

◆ その他ミルクの分量などでも、或いは糖分によっても分類があり、勝手に名称を付けることは出来ない。こうした規格の中でいかに味わい深いコーヒーを作るかが競争になる。一時期ほどの売れ行きでは無くなった感もあるが、缶コーヒーのCM合戦が盛んな時もあった。

◆ 缶コーヒーとその場で淹れるコーヒーは似て非なるものだから競争関係にないと言われていたが、コンビニでの100円コーヒーによってこの図式も崩れた。缶コーヒーは量産効果で価格を下げられる反面、輸送コストなどが必要になる。100円だった自動販売機のコーヒー価格は、消費税の導入により100円以上で安定した。

◆ そこにコンビニコーヒーの出現である。ビジネスマンなどが昼食を買いに来たついでに、コーヒーを買う。今までは缶コーヒーやペットボトル入りのコーヒーを買っていた層の一部がコンビニコーヒーを選ぶようになった。
これにはファストフード店もダメージを受けたと言われるのだが、今でもそうなのだろうか。

◆ そうそう、セブンイレブンブランドのペットボトル入りコーヒーを買ってみた。価格は128円と激安ではないが、それなりの味がする。決して不味くはない。香りや苦みはゴールドブレンドが強いのだが、味わいというかコーヒーらしさはセブンイレブンブランドのものも負けてはいない。苦みの強いコーヒーが苦手な人はセブンイレブンブランドのコーヒーが良いと思う。128円はこの味を作る為に必要な価格なのか、それともコンビニ価格なのか。


修善寺駅とはどんな所か(11/27)
◆ 修善寺駅は5年ほど前綺麗に整備されたのだそうだ。以前がどんな感じだったのかは知らないのだが、少なくとも現在は綺麗な駅舎になっている。綺麗にはなっているが人は少ない。

◆ オリンピックの自転車競技で一時的に人は増えると思うのだが、今度はその人をさばけるのかという問題がある。観光客は多すぎても少なすぎても大変で、安定して人が来てくれるのが一番良いのだ。

◆ そもそも修善寺付近には何もないのだから観光客も限られる。昔のように移動手段が鉄道メインだというのならば別として、今は高速バスなどもあるので乗降客も減る。

◆ 駅から相当離れた場所に日帰り温泉があるのだが、駅ビルにこうした温泉施設でも作れば人が来るのではないだろうか。横浜周辺、相鉄線の上星川駅には駅の隣接ビル(駅ビル?)に日帰り温泉がある。上星川駅は急行の止まらないローカル駅ではあるが、乗降客数は2.5万人にもなる。

◆ 日帰り温泉を繁盛させるには、かなりの努力も必要だと思うが何もないより良いだろう。温泉地らしく駅前に足湯のある駅もあるわけだ、大江戸温泉物語でも誘致すれば(良い条件を出さないと来てくれないとは思うけど)人が増える。

◆ 観光客誘致の為というとすぐ金を使いたがるが、そもそも伊豆市なんてビンボーなのだから熱海市方式での誘致に力を入れれば良い。観光客が増えると雇用も発生するし人口増に寄与するかも知れない。温泉屋を誘致して法人住民税や固定資産税を一定期間免除するなどしても十分に元は取れる。

◆ こうしたことがオリンピック前に行われていれば観光客の収容能力的にも、あるいは修善寺周辺のアピールという意味でもメリットが出たと思う。せっかく人が来るのだから、それらの人々にもう一度来て貰う事を考えなければそれで終わりだ。

◆ 現実的には人が多くなりすぎて道路は渋滞し、こんな所には二度と来たくないと思う人が続出だったりして。自転車競技は伊豆サイクルスポーツセンターという所で行われる。修善寺からバスで20分ほど離れた場所になるが、そこまでの道路は片側1車線だ。伊豆サイクルスポーツセンターの収容人数は4.5千人、バス100台分の人間が移動する。

◆ 宿泊場所は少ない。以前に書いたワイナリー隣接のホテルがある位か。この別荘地内の貸別荘もオリンピックをアテにしているとの話があった。と言っても貸し物件はいくつかしかない。修善寺-三島間は30分くらいだと思うが、何せ単線なので駅での停車時間が長くてダルい。何でこんな不便な場所でオリンピックなんだよと言われそうだ。

◆ 夏は暑いと言っても東京ほどではない。伊豆半島は温暖ではあるが極端に暑くはならない。
サイクルスポーツセンターは山の中腹なので30℃を超えることは少ないのではないだろうか。今年のように梅雨が長引くと天候が心配され、梅雨が明けたらあけたで気温が心配される。もはや東京近郊でのスポーツ競技は(気候的に)無理なのかとさえ思えてくる。


静岡空港に消えた52億円(11/26)
◆ 航空機もろくに飛ばない空港、船がやってこない港をどんどん作る国交省や自治体は一体何をしたいのか。静岡空港は開港以来10年連続の赤字で、累損は51.5億円に達したという。たぶんこれは県税から支出されているはずだ。

◆ 空港開設計画は1987年だったそうで、当時の運輸省が1996年に許可を出した。
その後も民営化論など色々あったようで、完全民営化というか民間に押しつけたのが今年の4月だとか。

◆ 静岡空港がどこにあるのかというと、静岡駅と浜松駅の中間辺りだ。浜松以西の人は名古屋空港を使った方が便利になり、静岡以東の人は羽田を使うのではないだろうか。TVなどでも静岡空港を使いましょうみたいな放送をしているが、何か特別な事情でも無い限り使わないだろうし、使われないから赤字なのだ。

◆ JALだったかANAだったか、路線撤退があったとかなんだとかとも言っていた。客の乗らない航空機を飛ばすのは航空会社にとっても何のメリットもない。この問題は静岡空港だけではなく全国のローカル空港が抱える。全国の空港の赤字額は400億円にもなる。

◆ 飛行機を離着陸させるにはコストがかかる。従って空港を分散させると効率がどんどん悪くなる。空港のキャパシティ問題などで新空港を作るならともかく、各県に空港を作りましょうみたいなことをやるのは無駄以外の何物でも無い。

◆ 航空機は短距離を飛ぶのが得意ではない。運航の手間も燃料消費量も、離発着を含めた旅客時間でも意味が無くなる。それが離島などで陸路を使えないというのならともかく、そうでないのなら陸上交通を使った方が得だ。

◆ 航空機に乗る手続きなどの時間、下りてからの時間を考えると100kmの移動でも200kmの移動でも1時間以上かかる。しかも空港は余り便利な場所には作られないというか作れないので、そこまでの移動時間もかかる。

◆ 東京ー大阪間だと新幹線と余り変わらない(移動時間は当然航空機の方が短い)が、多くの人は新幹線を使う。ちなみにLCCを使うと移動コストは航空機の方が安い。
500kmあまりの移動でもこんな状況なのだから、静岡空港が使われないのはもはや当たり前なのだ。その当たり前の無駄を当たり前に行うという馬鹿らしさに呆れるではないか。

◆ 静岡駅周辺から静岡空港までは車で1時間弱の距離になるが、静岡駅から1時間をかけると東京駅まで新幹線で移動が出来る。
浜松駅からも静岡空港まで1.5時間ほどかかるが、新幹線で西に向かうと新大阪に到達出来る。

◆ 離発着便は国内線は沖縄・九州と北海道だけなのかな。週に1便とか2便の路線もあると思うので本州発着があるかも知れない。国際線は中国便と韓国便がある。仕事や観光で九州や北海道に行く人も勿論いるとは思うのだが数は少ないだろうし、数が少ないから赤字なのだ。

◆ 静岡県は言うだろう、年間50万人以上が利用していると。観光シーズンや帰省シーズンなどは乗降客が増えるのだろうが、一日の平均として見れば1,500人程度だ。単線の終点の田舎の駅である修善寺駅でさえ5千人前後の利用者がある。5千人の利用者のある修善寺駅だって、周りには何もない。
その程度の乗降客数では商売にならないからだ。


電子決済は普及したのだろうか?(11/25)
◆ 電子決済と言うよりも非現金決済が意外に増えていないとのニュースがあった。中高年は中々現金から離れないと言うこと、非現金による決済に安心感を持っていないらしい。

◆ クレジットカードなども使い慣れている人ならば問題は無いが、ある年齢になって急に使えと言われても戸惑うだろう。最近ではリボ払いで金利を稼ごうとする動きが活発で、設定に注意しないとリボ払いが最初からイネーブルになっているカードがある。

◆ スーパーなどで系列カードの勧誘をしているが、勧誘員にお任せするとまず間違いなくリボ払いの設定をされてしまう。しかも少額からリボ払いが効くようにされるので、無駄な金利を払い続ける羽目になる。さらに、それに気づいたとしても残金を一括返済は出来ない仕組みのカードが多い。

◆ 何度か書いている○○Payも落ち着いてきたというか、使う人以外は使わないみたいな感じだ。PayPayと7Payによる信頼の失墜も大きかったと言われるし、PayPayはその後もトラブルを起こしていて信頼出来る支払いシステムではないと感じた人も多いだろう。

◆ 以前にも書いたが、サポートの悪さも安心感をスポイルしている。何かあった時に問い合わせるという、その問い合わせがスムーズに出来ない。クレジットカードのサポートセンターでも待たされることはあるが、それでも電話は通じる。

◆ LINE Payや楽天Payは電話受付そのものを行っていない。問い合わせせずに済むくらいの信頼性があれば良いが、現状ではそうではない。楽天にしてもソフトバンクにしても、元々サポートの良くない企業だ。ITだから何でもメールでみたいな言い訳は通用しない。

◆ 結局コストを削減する為には人件費を削りたくなるわけで、特にサポート系はカネがかかる。しかし一方でシステムにしてもアプリ自体にしても完璧ではないので問い合わせが発生する。全てのスマートフォンで全く支障のないアプリであるならば良いが、実際はそうではない。

◆ 楽天銀行だったっけ、問い合わせは質問サイトを使えみたいな事を書いて反感を買ったのは。質問サイトが銀行のサイトだと思って個人情報を書く人が後を絶たなかった。質問サイトは一般の質問サイトであって銀行のサイトではない。と、書いてあったのだが勘違いするよなぁ。その楽天は楽天カード、楽天Pay共に一昨日トラブルを起こして8時間ほど利用が出来なくなっていた。

◆ 設定や使いやすさの点でも問題はある。
アプリなどの説明だけで全ての設定が完結出来るほど安易ではない。メルペイは後払いなのだが、銀行口座の設定だとか支払い方法の設定、ポイント還元が起きた場合の、そのポイントをどうやって使ったら良いかなどが分かりにくい。

◆ ポイントを使うづらくした方がメルペイ側が得をする、確かにそうではある。
メルペイも大規模キャンペーンがあれば(iD連携で使いやすいので)使うかも知れないが、それ以外ではまず使わない。PayPayは一度もチャージすることなく、キャンペーンで貰った500円を使い切って終わり。LINE Payのみ残高が残っているが、何かに使ってしまわないと。


アルミ電解コンデンサ(11/24)
◆ アルミ電解コンデンサ、ケミコンとも呼ばれるものだ。アルミ箔と液体をしみこませた絶縁体をくるくる巻いて作られている。昔はその液体にPCBが使われていて、破裂するとそれが大気中に拡散した。

◆ アルミ電解コンデンサは安価で大容量のものが作れるので色々な回路に多く使われている。高耐圧品だと1kV近くまで、大容量品は数十万μF位まである。
欠点はESRが比較的大きいことや巻物なのでインダクタンス成分があること、そして高温下では寿命が短いことだ。

◆ アルミ電解コンデンサに代わってタンタルコンデンサがよく使われた時期もあった。タンタルコンデンサはアルミ電解よりも高周波特性に優れ、ESRも低かったがショートモードで壊れるのが欠点だ。
ショートモードで壊れるので下手をすると基板が燃える。タンタルコンデンサを使う時には耐電圧に十分すぎる余裕を持たせなければいけない。

◆ 最近ではMLCC(積層セラミックコンデンサ)や導電性高分子アルミ電解コンデンサが使われる。MLCCは100μFを超える大容量品も登場しているのだが、DCを印加すると容量が減少してしまう。また圧電特性があるので可聴域の信号を吸収させると鳴きが起こる。

◆ MLCCはESRが低いのでスイッチング電源のリップル低減に効果がある。しかしQが高いのでスイッチング電源のLと共振したり位相が回って発振したりする。スイッチング電源側もMLCC用に位相余裕度を持っていないとダメだ。

◆ 共振に関しては、自己共振もあるので話が厄介になる。一部MLCCメーカではESRを意図的に大きくすることでQを下げ、共振をブロードにするなどしている。自己共振があると言うことは、MLCCメーカがLに見えたりCに見えたりするわけだ。なので、2つの異なる静電容量のMLCCを組み合わせると並列共振特性を見ることが出来る。

◆ 古い機器などの修理の為に電解コンデンサをMLCCに置き換えたりすることがあると思うが、無用なトラブルを避けたいのならば電解コンデンサは電解コンデンサに交換した方が良い。導電性高分子アルミ電解コンデンサはESRが非常に低く特性が良いのだが、大容量品が無いとか耐圧が低いなど用途が限定される。

◆ 電解コンデンサと同じく巻物構造のものにフィルムコンデンサがある。金属箔を蒸着するなどした絶縁フィルムをぐるぐる巻いてある。電解コンデンサの絶縁体がフィルムになったと考えれば良い。(マイラー)フィルムコンデンサやシルバードマイカコンデンサはオーディオ屋さんが好んで使う。
マイカコンデンサは巻物ではなく積層構造ではないかと思う。

◆ 現在のようにMLCC全盛期以前は電解コンデンサもあったしオイルコンデンサ(高耐圧無極性用途では現在も使われている)、マイカコンデンサもマイラコンデンサもあった。これらコンデンサがMLCCで置き換えられ、小型大容量品も、温度補償用も、何でもMLCCになった感じがする。

◆ 温度補償用コンデンサは、今は余り使われなくなった。LC共振回路を組む時に(一般的には)温度が上がるとインダクタンスの増える。ただしコアの入っているものに関しては、コアの都合もある。こうした温度傾斜を持ったコイルと、温度上昇で容量が増加する特性のコンデンサを組み合わせると温度特性をキャンセルすることが出来る。


楽天モバイルはどこがダメなのか?(11/23)
◆ 設備の遅れを総務省から再三注意されるも三木谷氏は順調を繰り返した。そして迎えた10月1日、サービスインは出来ずにβテストの開始となった。しかしβテストも順調には進まない。通信不良や圏外は想定内だとして、それらトラブルに関するサポート体制が貧弱すぎた。

◆ ここでも又総務省からお叱りを受ける事になる。サポートへの電話はつながらない、電話をするとチャットサポートを案内されるがチャットページはサーバーエラーでつながらない。移動体通信事業を甘く見ているとしか思えない楽天だが、今までは(今でもだけれど)MVNOとして業務を行っている。

◆ βテストに参加する為にはスマートフォンを新規購入する必要があるのだが、これに関してもトラブルが相次いだ。発送済みになっているのに品物が届かないとか、逆に品物は届いているのに発送完了になっていないなど、これが通販の会社なの?と不思議に思うようなトラブルだ。

◆ もっとも楽天自体はモールを提供しているだけで、通販としての実務の多くは各出店者が行っている。ここがAmazonとの大きな違いであり、楽天がものを売ったり送ったりの作業には慣れていないのではないか。

◆ 楽天が得意なのは迷惑メールの発送、迷惑電話による勧誘などであり実務には向いていない。しかしモバイル事業はFREETELも買収したしDMM Movileも買収した。楽天自身もMVNO事業を行っているのだから多少のことは分かっても良さそうだ。

◆ 楽天はどこがダメなのか。現時点では基地局数が少なすぎてエリアの穴が多すぎる。楽天回線とau回線の切り替わりが多く通信が安定しない。サポートは改善されたと言うが、単にサポート電話の接続待ち時間が少し短くなっただけで問題解決能力が高まったわけではない。どこがダメかと言うよりも、今のところ良い部分が余りない。

◆ これだけトラブルを起こしているのに楽天モバイルも三木谷氏も特にアクションは起こしていない。こういう無視を決め込む所も総務省からすれば面白くないわけだ。官公庁は書類とポーズが大切である。中身がいい加減だったとしても書類の体裁が整えば何とかなることは、楽天モバイルが周波数割り当てを受けられたことで分かる。

◆ その後総務省から注意を受けても、ウチは遅れてないよ、計画通りだよなどと言うから逆鱗に触れる。済みません、毎週、いや毎日でも報告しますから許してくださいと言えば総務省はおとなしくなる。そして16時45分くらいに担当者の所に行き、話が長くなりそうなので「割り勘」で食事でもしながら聞いていただけませんかと誘う。担当者は仕方が無いなと言いながら付いてくる。
飲み屋に行って飲み食いが終わりそうなタイミングで「会社に戻ってもう少し作業を急ぐように檄を飛ばします」と言いながら席を立ち、役人の分も合わせて会計を終わらせればお仕事終了だ。

◆ 総務省だけではなく中央省庁の多くは同じだと思う。役人によっては夕方になると来客待ちをする。総務省の言うことをハイハイと聞く所への対応が良くなるのは当たり前だ。逆に孫さんのように火を付けるだ何だと騒げば当然のように嫌われる。


ジムニーのインタークーラー(11/22)
◆ 現在のターボ車の殆どにはインタークーラーが付いている。吸気温度を下げることによって空気密度を上げ、より多くの空気を吸入させる。過給器で断熱圧縮された空気の温度は100℃以上にもなるが、これをインタークーラーで外気温度近くまで冷やす。

◆ インタークーラーはフロントグリル奥に取り付けられるのが普通だが、一部車種ではエンジン上部に置かれる。エンジン上部に置くメリットは配管長を短く出来る事くらいだ。逆にデメリットは沢山ある。インタークーラーの大きさ(縦横寸法と厚み)に制限を受ける事、走行風が無い場合はエンジンルーム内温度によって加熱されること、配管の取り回しや配管の曲がりがきつくなりやすいなどがある。

◆ JB43型ジムニーのインタークーラーはエンジン上部にあり、ボンネットのエアスクープからの風で冷やされる仕組みだ。吸入空気温度と走行速度の関係を見てみると、およそ80km/hまでは速度が上がるに従って吸入空気温度が下がる。30km/h以下では冷却効率が悪く、吸入空気温度は上昇する。

◆ 停車中などは冬場でも吸入空気温度が70℃にもなる。ラジエーターで暖められた空気やエンジンや補機類の熱でインタークーラーが温められるからだ。ラジエータファンが回ればエンジンルーム内圧力は高まり、熱い空気がインタークーラーを熱しエアスクープから排出される。

◆ と言うことで新型ジムニーではフロントグリル奥にインタークーラーが移動された。電動ファンの吸気で冷やされる位置であれば効率は高まるだろう。低速走行時だとフロントにインタークーラーがあったとしても冷却効率は上がらないからだ。

◆ JB43型ジムニーに乗っている人の中には電動ファンを付けて強制冷却にしている人もいる。強制冷却すれば低速走行時でもインタークーラーの恩恵を受ける事が出来る。
過給による空気密度の増加、断熱圧縮による空気温度の上昇とそれによる空気密度の低下を考えると下手なブーストアップよりもインタークーラーの効率改善の方が安全に出力を増加させることが出来る。

◆ ターボチャージャーのコンプレッサ排気温度はターボチャージャーの効率にも左右されるので一概には言えない。単純な断熱圧縮に於ける温度上昇よりも実際の空気温度は高い。
吸入空気温度を20℃下げることが出来ると、1割ほどのブーストアップに相当する。

◆ ジムニーの場合、外気温度30度前後の時の吸入空気温度は60℃前後である。外気温が20℃になると40℃位になる。いずれも無過給時であり過給状態が続けば当然温度は上がる。無過給状態でこれだけ変わるのだから、風が当たらない時のインタークーラーは加温器になってしまっているわけだ。

◆ フロントに大型のインタークーラーがあれば、過給時においても現状より10℃以上は温度が下がるはずだ。外気温と同じとまでは行かないが、大型インタークーラーの威力は大きい。
ターボチャージャーのコンプレッサー出口の温度は100℃を超えると思うので、それを走行風によって50℃以上も下げられるのだ。

◆ 現在主流は空冷式のインタークーラーだが、低速高負荷運転の多いジムニーなどは水冷インタークーラーの方が似合っている。水冷だと水という比熱の大きな物質との熱交換になるのでインタークーラーの体積を小さく出来、水温の変動が小さければ安定して吸気温度を下げることが出来る。


お守りの有効期限(11/21)
◆ お守りの有効期限は一年だと言われている。有効期限が言われ始めたのは平成時代になってから?昭和の頃には余り聞かなかったような… これも平成不況の産物なのか。最近ではお守りを1年以上持ち続けるのは逆効果(害がある)説まで登場した。1年すると天使が悪魔に変わるって?
◆ お守りの効果1年説は伊勢神宮だかどこかがお守りを1年ごとに交換するような、古いお守りを回収して新しいものを配った風習からだとも言われる。

◆ 前向きに?考えるならば、その時々にマッチするようにお守りは毎年変えましょうという感じか。効力が徐々に失われる説もあるのだが、電池じゃないんだから神通力みたいなヤツが自然放電するのかなぁ。パワーが有限だとしたら、その容量によってデカいお守りとか携帯用で小型だけれど容量は小さいよみたいな、色々あっても良さそうだ。強力なパワーを一時的に発揮するのが合格祈願用で、家内安全用は緩効性みたいな。
でもまあ、そのうち色々なお守りが登場してくるかも知れない。

◆ 1年が経過したお守りはそれなりの手続きを以て廃棄しなければならないとされる。一方で、効力を失ったお守りはもはやお守りではないので燃えるゴミだという説も。まあ後者の方が考えとしては合理的だ。最近では(神社で燃やして貰ったりするのが大変だと言うこともあって)捨ててしまえば良いとか、二つに切って捨てるとか、色々ある。

◆ 少し前に神棚の話を書いたのだが、お守りも神棚くらいの効果はあるのかも知れない。強大な力を有しているわけではないとしても、誤差以上の何かは持っている的な。今やお守りも量産品であり、原価と販売価格からしても強い念を封じ込める手間はかけられない。

◆ パワーストーンの話も書いたのだが、これにも寿命があるという。上野の超有名店では"気を入れる"そうなので、徐々に気が抜けてしまうのかも知れない。お守りの神通力が抜けるのは駄目な気がするのに、気が抜けるのは納得出来るみたいな、気のせいか。

◆ 耐久消費財は何かしらの寿命を設けないと代替が進まなくなってしまう。お守りやパワーストーンがこれと同じ考えになるのかどうかはよく分からないが、一つのイベント的な代替行事としての意味合いもあるのだろう。それこそiPhoneの発売日をみんなで喜ぶみたいな、ハロウィンやクリスマス、正月みたいな。正月にしたって日本では1月だが中国は旧正月だ。日程が重要なのではなくイベントが重要なのだ。

◆ 私は初詣など余り行かなかったのだが、修善寺には修禅寺があるので行っている。初詣客はそう多くはなく、正月休みで地元に帰ってきたと思われる若い人などが集まって都会の話?をしていたりする。初詣もイベント色が強い訳で、そんなイベントも最近は流行らないのだろうか。一極集中ではないけれど、有名所には人が集まり、ローカルな所からは人が消えるような。

◆ 修禅寺は寺院だから仏様、神社は神様なのかな。帝釈天も寺だなぁ。初詣というと神社をイメージするのだが、明治神宮のイメージが強いからだろうか。明治神宮は相当な人が初詣に来るのだが、神様の力が巨大だったとしても効力が薄くならないか?


コンビニ経営は大変なのか?(11/20)
◆ 大手とは言えないセイコーマートの社長が、他のコンビニと違ってウチのロイヤリティは10%だと言った。営業時間で縛ることもなく、他店と競走になる商品やサービスは出来るだけ避けて効率的な運用を目指すという。

◆ では大手コンビニ各社のロイヤリティはどの位なのか?セイコーマートによれば他社は35%だというが、これは自前の物件を用意した最低ラインだと思う。土地も物件も本部が用意し、雇われ店長的な商売の場合は利益の7割前後が本部に取られる。

◆ まあ元手殆どゼロで始められるという点でリスクはないわけで、利益の7割を取られるのは当たり前だとも言える。では平均利益率はどうかというと、平均では3割くらいだそうだ。

◆ オリジナル商品などは利益率が高く、一般商品など競走のあるものは利益率が低い。化粧品類や下着類などは利益が高いと、それぞれで異なっている。

◆ 売り上げは月間1千万円を超えないとかなり厳しいそうだ。しかしこの1千万円は超えられそうで難しいという。
本部では月間1.5千万円以上を稼げるように頑張れと指示する。月間1千万円だと粗利は300万円、自前物件だったとするとオーナー側には200万円弱が残る。全て本部のお任せ物件だとすると90万円くらいしか残らない。

◆ この中から水道光熱費やアルバイトの従業員の給料も払わなければいけない。
そう考えれば月間1.5千万円は稼げという本部の方針も分かる。その位売らないと実質的に食っていけなくなってしまうからだ。

◆ セブンイレブン東日本橋1丁目店問題がある。順調に利益を上げていた同店は、セブンイレブンのドミナント戦略の犠牲になった。長男は自殺、オーナーは失踪後店舗跡地から遺体が見つかった。ドミナント戦略により店の経営は成り立たなくなってしまったのだ。勿論オーナーが自主廃業を決めることも、契約上可能であれば出来るし、他のコンビニに鞍替えする事も不可能ではない。

◆ セブンイレブンがいつの間にかローソンになっていたみたいな所があるが、条件面でローソンが勝ってブランド替えしたような感じだろう。横浜で、最初はセブンイレブンだったかなぁ、それがローソンになり、やがて小児科医になった。
駐車場のない場所なので近所からのクレームが凄かったのだと思う。道路が狭く、交差点に近いその場所に車を止められれば瞬時に渋滞の列が伸びる。

◆ セブンイレブンのオーナーは苦情に絶えきれずにコンビニを廃業、跡地をローソンが見つけて開店するも同じことが起きて廃業に追い込まれたみたいな。場所は悪くないが駐車場がないのが致命的だった。少し離れた所に駐車場は用意されていたが、客の多くは路上に駐車した。一台が駐車すると更に駐車台数が増えて片側車線が塞がれる。

◆ 今はその場所は小児科医になっている。駐車場は別に用意されているのだが、それでもこの道路に車を止める人が居る。歩道と車道の境にポールが立っているが、歩道に駐車する車が後を絶たなかったからだろう。
この道路は交通量が多いので駐車車両があるとすぐ渋滞する。


宅配料金は随分高くなった(11/19)
◆ ヤマト運輸を中心とした宅配便の値上げが凄い。宅急便60サイズの近県価格は2016年の756円から現在の930円と、3割近くも上がったことになる。デフレの時代にありながらこれだけの値上げが出来るのも凄い。

◆ 値上げが出来たのはAmazonのおかげでもある。Amasonの荷物を大量に取り扱う為に一般の荷物を運ぶ余裕がなくなった。そこで「運びたくない値段」を付ける事が出来たとも言える。しかしそれでも労働は過酷になる一方であり、ヤマト運輸はAmazonの荷物の一部を取り扱わないことに決めた。

◆ これによって労働条件は緩和されたのだが、同時に売り上げ減に悩むことになる。
そもそもヤマト運輸の創業者は、単価が安くても大量の荷物を運ぶことで業績は拡大するとの考え方だった。

◆ しかし増え続ける荷物と労働条件の改善を名目に、2017年には大口契約者に対しても4割の値上げを行ったという。Amazonなどの荷物は280円から400円に跳ね上がった。これによりAmazonは中小業者を中心とした配達に切り替えるなどを行った。
郊外などではデリバリープロバイダーが配達をするのだが、その日配達品質は悪く苦情も多い。

◆ ヤマト運輸に回る荷物の量は減少して労働条件が改善され、同時に価格アップによって利益を確保出来る予定だったがそうは行かなかった。ヤマト離れが予想以上の勢いを持ち、荷物の減少に歯止めがかからない。
2019年は2四半期連続の赤字になり、経営陣も焦りはじめる。

◆ 話によればAmazon向けの大口料金は値下げされると言うことだ。いったんは値上げしたものの、値を下げるから荷物を回してくださいというわけだ。勿論これで困るのはデリバリープロバイダーなど後発である。
確かに配送品質は悪いが価格が安い。今やAmazon関連業者と言われるくらいになったマーケット、これを手放すわけには行かない。

◆ JPにしても同様だろう。ヤマトが取り扱いを渋り始めてAmaonの荷物の多くはJPに回った。JPはAmazon対策で人員を増やすなどした訳で、今更荷物を減らすと言われても困ってしまう。こうなれば、一時期の値上げ合戦ではなく値下げ合戦が起こる可能性も否定出来ない。

◆ 宅配便の扱い量は、増えることはあっても決して減らないと言われて来た。しかし必ずしもそうではないことをヤマトが証明してしまった。ヤマトは値下げによるAmazon回帰もあって3四半期は黒字になる模様だ。価格を下げてでも取扱量を増やせという創業者の考えの正しさが身にしみているだろう。

◆ 労働条件の緩和はドライバーにとっても良かったのかと思うと意外にそうではないという。
残業が減ったり仕事は楽になったが、その分給料が減った。給料が下がったので退職者が増えた。では以前のように過酷な労働が良いのかと言えば、必ずしもそれを肯定は出来ない。ヤマトの労組も何が良いのか分からない状態だとか。

◆ Amazonのみに振り回されるのはどうかと思うし、Amazonが宅配料金を決めて行くみたいな現状が良いとは思えない。日本においてもAGFA対策を進めていかなければ、それら企業によって振り回されるだけ振り回され、安定が得られないばかりか依存状態にも陥ってしまう危険がある。


うま味調味料(11/18)
◆ 中華の味を変えたとまで言われる味の素である。以前は化学調味料と言われ、今はうま味調味料と言われる。味の素はグルタミン酸ナトリウム、いわゆる昆布のだしの成分を主としている。ハイミーはグルタミン酸ナトリウムを主としている所は味の素と変わらないが、味の素ではそれぞれ2.5%しか含まれていない、鰹だしの成分であるイノシン酸ナトリウムと椎茸出汁の成分であるグアニル酸ナトリウムを、それぞれ8%としている。
(1.25%:4%と書かれているものもある)

◆ グルタミン酸ナトリウムは比較的安価だが、他の2成分は少し原価が高くハイミーの市販価格に反映されている。味の素とハイミーを比較してみればすぐ分かるが、ハイミーはいわゆるグルタミン酸ナトリウム臭さみたいなものが少ない。

◆ 以前は調味料に頼る味付けなど料理として認められないみたいに言われていたのだが、人気ラーメン店の料理人がうま味調味料なしでは店が成り立たないと言った事などで見方も変わってきたそうだ。くじら軒もなんつッ亭もうま味調味料なしでこの味は出せない、もし同じ味を作ろうとしたら何倍もの金額になってしまうと口を揃える。

◆ 濃縮スープの素にしても濃縮調味料にしても、工場生産するものに価格で勝つことは難しい。天然フリーズドライの昆布だしや鰹だしにしても、極限まで搾り取る(実際には粉末にして溶かして濾す)のだからコストの差は歴然だ。しかも温度や圧力管理も出来ているので常に同じ濃度のものが作れる。

◆ 化学調味料と言われた所以は味の素がグルタミン酸ナトリウムをアクリロニトリルなどの炭化水素から作る研究をした為だと言われる。現在は協和発酵の技術によりサトウキビからバクテリアにより生成し、出来上がったグルタミン酸に水酸化ナトリウムをくっつけてグルタミン酸ナトリウムとしている。イノシン酸ナトリウムなどは発酵法などにより生成される。

◆ 現在市販のインスタントラーメンなどの食品を含めて、アミノ酸調味料(いわゆるうま味調味料)が含まれていないものは皆無と言える。脂肪注入肉などなども脂肪と共にうま味調味料を圧入することで味を調えている。

◆ 中年以降の人だとうま味調味料反対派も多い。調味料なくしても同じ味が出せる、その方が自然で美味しいという。というか同じ出汁成分を同じように含有させれば同じ味になるのは当たり前なのだが、ラーメン店主が言うようにコストと手間が膨大になると言うことなのだ。

◆ キュウリとトマトを角切りにして多めのハイミー、食塩、レモン汁、多めのオリーブオイルを混ぜただけのものはさっぱりして美味しい。これがハイミー無しだと何ともつまらない味になる。ハイミー無しにこの味を出そうとしたら鰹や昆布のスープを煮詰めて濃縮させてと大変な作業になる。味の素では、これを多めに入れると味の素臭くなってしまうのでハイミーがお勧めなのだ。

◆ ハイミーは業務用の1kg入りを買うのが良い。一般家庭向けの小容量パッケージではコストパフォーマンスが悪すぎる。業務用だと味の素製以外のものもあり、粒状が少し違うかなと言う程度の差がある。


神棚とは一体何なのか(11/17)
◆ 昨日の宝くじの話で神棚に保管すると当選確率が上がる的な話を書いた。
確かにオカルトではあるのだが、神棚のある家は少ないだろうと言うことで有意な差と見て良いかもしれない。ちなみに神棚保管で高額当選した人は24.3%、引き出し保管では23.3%と1ポイントの差でしかない。
ただし上にも書いたように、引き出しは普通に存在するが神棚は今や珍しいという事なのだ。

◆ では神棚のある家の割合はどうかというと約3割なのだそうだ。調査は第一生命によるもの。3割もあるというのが意外である。ちなみに神棚とは似て非なるものではあるが、仏壇のある家は全体の4割、マンションでは2割にとどまるそうだ。

◆ 神棚はいわゆる流行的なものもあるそうで、インテリアの一つとして存在させる的に作る場合があるという。神様もデザインなのかと言うことなのだが、いわゆる民族的歴史や背景を形にしたみたいな事なのだろう。

◆ 私が育った家には社(やしろ)があった。
鳥居があったかどうかは覚えていないのだが、今となってはそこに何が祀られていたのかは分からない。キツネが居たかなぁ、何となくそんな気がする。
家の横に参道的なまっすぐな道と、その両側に木が生えていた。道の正面には小さな小さな社があった。道の長さは10mくらい、幅は1mも無かったと思う。社はあったが神棚はなく、仏壇はあった。

◆ 神棚は家の最上階に南または東向きに置くのだそうだ。神棚は神社の分社、まあ支店みたいなものだな、たまに神様がやってくる的な休憩所かも知れない。全国を旅する神様が立ち寄る一つの場所として存在していると思えば良いのではないだろうか。

◆ 神棚を設置するとロボット検索エンジンがその場所を自動的に神様に通知し、と言うことではないと思うが、神様は何でもお見通しなのでその神棚にも立ち寄ってくれるに違いない。しかし身内に不幸があった時などは神棚の扉を閉めて紙を貼り、お供えや拝礼も控えなければいけないそうだ。なお武道場に神棚を設置させたのは文部省だそうで、学校の神棚設置を義務づけた。しかし敗戦後はGHQにより神棚撤去令が出されたという。

◆ 家庭用神棚はいくつかの形状というかスタイルがある。価格は1万円以下から数万円程度が売れ筋らしく、時に特価品や激安とされるものもある。神棚に激安品かと複雑な思いを感じるのだが、まあ買う方も人それぞれである。激安神棚で宝くじが当たればコストパフォーマンスは最良ではないかと思う人もいるかも知れない。

◆ 日本人は信仰と言うことに関して余り熱心ではない。だからこそインテリア感覚で神棚を設置する的な動きになるのだろう。もちろん神棚がインテリア的にも相応しく更にその上で御利益まであるのならば否定する理由はない。

◆ 喜び事や悲しいことなどをきっかけに神棚を設置する人が多いのだそうだ。嬉しいことがあれば神様のおかげだと思い、悲しいことがあればそれを早く取り去ってくれると信じることで人は気持ちが楽になる。都合が良いと言っては語弊があるのだが、神様のおかげだと思ったり神様のせいにしたりする事で自分の気持ちを楽にする事が出来る。


オカルトと確率の話(11/16)
◆ 昨日の話の続きである。パワーストーンに何を願うのか、不況の現在にあっては金銭的充実と答える人も多いだろう。そこまで直接的だと露骨すぎるかなと、少し控えめに仕事が成功するように、重要なポジションに就けるようにと願うかも知れない。

◆ 直接的ではないが神頼み要素を強くすれば賭けに勝てる力が欲しいと望むだろう。パチンコでも競馬や競輪でも、当たる確率が上がれば結果として儲かることになる。競馬は理論だという人もいるが、運的要素も多分にある。昨日リンクさせていただいた記事には後日談がある。果たしてパワーストーンはいかなる理由で腕を離れていったのか。物理的に弱かっただけでしょと科学的理由を求めているのではない。何故落ちなければいけなかったのか、何を示唆しているのかを想像するのだ。

◆ 以前に宝くじの当選確率の話を書いた。
ジャンボくじの当選確率は0.05ppmである。(ジャンボくじは毎週は売られていないけれど仮に)毎週1回、10枚の宝くじを買う習慣のある人の当選確率は毎回0.5ppmである。公団住宅の抽選と違って、外れたら当選確率が上がるなんて事はない。

◆ だから毎週買う分を年に1回にまとめて530枚を買えば当選確率は27ppmにまで上がる。ただしそれで当選するのは1回だけだ。もしも毎週買っていれば、連続53回当選するかも知れない。

◆ 27ppmにしても確率が高いわけではないので、まあどう買っても大きな違いはないかな。と言う所が神頼みにつながるのだ。そもそも当選すること自体が奇跡的なことであるのだから、同じくらいオカルトな神頼みをしても良いではないかとなる。

◆ 買った宝くじを冷蔵庫で冷やすと良いとか、電子レンジで高周波照射を行うと良いとか、とんでもないオカルトだけれどそれで何かが起きるのなら起こして貰おうじゃないかと思うのも勝手だ。
どこにしまおうが何をしようが、パワーストーンを乗せておこうが、パワースポットで清めようが、誰に迷惑がかかるわけでもない。

◆ 話はずれるが立ち往生していた車を助けたことがある。辺鄙な場所でしかも夜中だった。乗っていたカップルはお礼にと千円札を差し出した。私は断ったのだが、銭洗弁天で清めたお札だからと、きっとこのお札が助けてくれたのだからと私の手にねじ込んだ。

◆ 年末ジャンボ宝くじを買ったら、10枚は冷凍庫で冷やしまくり、10枚は電子レンジで高周波を照射し、10枚は神棚…いや、神棚なんかないか。しかし宝くじ当選者の、宝くじをしまっておく場所のトップが神棚なのだ。
2番目はごく一般的に机の引き出しだそうだ。鞄などに入れっぱなしにしていたという人がそれに続く。ちなみに冷蔵庫に保管したという人もランキング入りしている。

◆ そうか、やっぱり冷蔵庫かと思うのはどうかな。保管場所などそうそうあるわけでもなく、じゃあ土に埋めておきましたとか金庫にしまいましたという方が特殊だ。でも神棚のある家と机の引き出しのある家の割合からすれば圧倒的に神棚のある家が少ない。では神棚のある家に住む人の宝くじ購買率が高いのかというと、それも考えにくい。やっぱり効果ある?


神頼みと火事場の馬鹿力(11/15)
◆ 人間の身体能力には限界がある。限度を超えると人間自身が破損してしまう可能性があり、一定のリミッタがかかっている。しかし、例え一部が破損したとしても生命が助かる可能性があるならばとリミッタが外れる瞬間が火事場の馬鹿力なのだとか。トカゲが尻尾を切り離しても逃げようとするのと同じようなものだ。

◆ 神頼みも同じようなもの、ただしこちらは体ではなく心というか頭に働くものだ。受検が近づけば合格祈願をする。
そもそも受験とは他人を蹴落として自分が合格するという競争だ。そんな欲深い思いを神様がかなえてくれると思うだろうか?神は強欲な人間をアシストするのか?

◆ まあ、実際には神頼みの内容などはどうでも良い。神は自分の中に宿るものであり、自分が神の力を受けると信じれば力が発揮出来るからだ。合格祈願をしたのだからきっと受かるに違いないとの思いで臨めば、それが叶うかも知れない。他力本願という名の底力を知らぬ間に発揮することになる可能性だってある。

◆ パワースポットやパワーストーンなども同じだと思う。お守りや風水にしたって、ダウジングも似たようなものだ。
ダウジングロッドで水道管を探す、探せる確率は低くないそうだ。しかしダウジングロッドを機械にセットすると何も起きない。ダウジングロッドを動かしているのは紛れもなく人間なので、それはロッドが云々ではなく人間の見えざる能力の指針に過ぎない。

◆ 少し前に流行った?引き寄せの法則がある。思えば叶うというヤツだ。思って叶うのならば不況も殺戮も飢餓も瞬時に消滅するわけだが、実際はそうなっていない。思うことによって波動が云々みたいな理屈を、当然ながら私は全く信じていない。しかしこれが宗教的な広がりで全世界の全人類が同じ事を思ったとすれば、自ずとそれは叶う方向に行く。ただそれで経済が好転するとは思えないんだけどね。

◆ パワーストーンは意外に馴染みがあって、いや、何だよその馴染みって、石に馴染んでどうするんだと言われそうだけど。ウチの下の子、今は子供と言うほど小さい子ではないわけだが、幼稚園に入るかどうかと言う頃にパワーストーンが大好きだった。勿論意味など分からず、単に綺麗な石ころが好きだっただけだけれど。

◆ その後パワーストーン系の人?からブレスレット的なものを貰ったことがあった。
欲しい能力は何か、伸ばしたい力は何かと聞かれたので学問や知識だと答えたような気がする。するとパワーストーン系の人はそれに効く調合?によってブレスレットを作ってくれた。

◆ そして又時が経ち、誕生日の時だったと思うのだが一つの石を貰った。それが何に効くものなのかは語られなかったが、あえて聞くものでもないだろうと言うことでそっと鞄にしまった。と言うことを思い出させる記事がこちらにあった。パワーストーン界では超有名な所で作って貰ったと言うお話のカテゴリ分類が"オカルト"になっている。オカルトとは能動的魔術というのかな、能動的魔術って何だと考えてはいけない。つまりはよく分からないことと訳せば良い。


自作派人それぞれ(11/14)
◆ 何年も前から見ている自作系のサイトがある。Webmaster氏はハードウエアもソフトウエアも、機械ものも自作してものを作る。専門はソフトウエア分野だと思われるがハードウエアの知識も持っている。

◆ Webmaster氏は色々な回路を実験したりするのだが、安定化電源は所有していない。何かを動作させる時には乾電池や二次電池、異なる電圧が必要な時にはDC-DCコンバータや三端子レギュレータを使う。出力インピーダンスの低い二次電池で実験をして、回路を焼損させることも一度や二度ではない。

◆ Webmaster氏が何故実験用の電源を買わないのかは不思議だ。まあDC-DCコンバータや三端子レギュレータを使えば事足りるのだから必須ではないと考えているのかも知れない。

◆ 電圧計も持っているのだが市販品ではなく自作品だ。これも、何故自作品なのかは分からない。小数点以下3桁まで表示出来るようなのだが、精度や確度は不明だ。電圧にしても電流にしても抵抗値にしても同じなのだが、精度良く測定するのは難しい。桁数を増やすのは容易だが、精度の保証されていない測定器は測定器に非ずである。

◆ しかしこれも電源同様、現状の自作品で間に合っているのだからそれで良いのだろう。文中には苦労して電圧をぴったりに合わせる話などが出てくるが、その基準となる自作電圧計の確度はどうなんだろう。

◆ 普通の回路の自作で小数点以下何桁もの精度が必要になることは希である。そのWebmasterが使う電圧は5Vが主体であり、最近は3.3V系が増えて困るとも書いている。5V系と3.3V系の混在は色々と面倒だからだ。

◆ 面倒と言えばSMDの部品が増えて面倒だとも書いている。面実装のデバイスは、専用基板を使って2.54mmピッチに変換しなければならないからだと。確かに0.5mmピッチや0.65mmピッチのデバイスに線を付けるのは大変である。変換基板にデバイスを半田付けするのもコツが要る。

◆ そうは言っても足つき部品は年々減っている。足つき部品は実装コストや実装面積の問題もあるので今や殆ど使われていない。パワーデバイスなどは別として、トランジスタなどにしても数Aの電流用ならばSMDが殆どである。

◆ 定電圧電源だが、最近の中華ものの多くはスイッチング電源だ。トランスのコストがバカに出来ない事がある。スイッチング方式はノイズと応答性に難があり、いくつかの中華安定化電源をみてみたがノイズや安定性に関しての記載はなかった。まあ5千円くらいで100Wとか200Wの定電圧電源が手に入るのだから多くを求めてはいけないか。

◆ ディジタルテスターにしても中華ものだと千円台で手に入る。精度は±0.5%+±2デジットとなっている。AC/DC電圧や電流、抵抗、静電容量や周波数も測れる。一体原価はいくらなんだと言いたくなるようなものだが、これが特異なものではなく似たような価格でいくつもの製品が売られている。

◆ DMM用のシングルチップデバイスが安いから出来るのだろうが、筐体も必要だしプローブだって必要だ。こうした中華ものを見ていると、日本の製造業もいよいよダメかなと思ってしまう。


楽天モバイルの人集め(11/13)
◆ 楽天モバイルが求人を行っている。世界に類をみない、世界初のチャレンジ、通信業界のトップを走る、トップレベルのエンジニアと一緒に、などと言葉が並ぶ。モバイル系無線技術者を募集していると書かれていたが、詳細をみると無線技術者がメインではなかった。

◆ メルマガ発行担当者や代理店営業係、マーケティング担当、広告代理店、オンライン広告、緊急対応、あ、あった、無線通信技術者。博士号を持っていれば応募出来るそうだ。博士号がなくても修士学位があって3年の実務経験があれば良いのだそうだ。無線通信関係部署を希望しても、研修だとしてメルマガを書かされるかも知れないけど。

◆ 求人内容というか詳細をみると、どんな人材を揃えれば良いのかすら分かっていないような気がする。カネがあるのなら優秀なエンジニアをヘッドハントすれば良い話だが、四半期決算では前年同期比マイナスが目立つばかりだからダメか。
それなりの会議の名簿を見ればどの会社のどんな人が会議に来ているのかが一目で分かる。

◆ 研究開発でもしようというのであれば理論に詳しい人間が必要になるが、買ってきたものを使うだけなのだから、むしろオペレーションエンジニアと実運用に於けるエンジニアが必要なはずだ。

◆ 楽天本体の方は継続就業年数が余り長くないらしい。楽天として若い人を優先して取るのか、それとも中年になると限界を感じて他に移っていくのかは分からない。ソフトバンクでもエンジニア集めには苦労した。EMなりWILLCOMを買い取っても、優秀なエンジニアはすぐに去ってしまう。

◆ 通信業界に身を置いた、それなりの技術や経験を持った人は通信機器メーカなりドコモやKDDI、ドコモファミリー企業群に行ってしまう。以前にも書いたがソフトバンクの社内体質に嫌気がさしてやめていく人も多い。ソフトバンクの社内では同じ部署内の人でも他部署でも、全てがライバルとなる。従って部署内で問題が起きても誰も手伝おうとはしない。問題を抱えた人を放っておいてその人間がクビになればライバルが一人減る。

◆ 更には自分を主張する為に孫さんに直接アプローチする事も必要だ。社内であるいはその部署で目立つこと、最強のイエスマンになれるか否かが出世を決める。
営業などの部署はそれで良いと思うし、ソフトバンク自身が代理店業だったので全てをライバルにすることで優秀な人材が残るのはその通りだ。しかしそうした体質が通信事業者として相応しいかと言えばそうではない。

◆ 楽天にしても社内体質は同じようなものだろう。部署或いはグループやチームで問題解決を試みるような、或いは作業を分担して仕様作成に取り組むような体質ではない。移動体通信事業者は一人が頑張ってどうにかなる話ではない。運用部という部署が出来るかどうかは知らないが、エリア問題やトラブルへの対処など優秀なリーダーと信頼出来るチームがあってこそとなる。

◆ そうしたチームにある程度の権限を与えることでトラブル対策が早くなる。一々ハンコを貰って何だかんだとドコモのようなシステムでは動きが遅い。


Appleは他社との比較をしない?(11/12)
◆ iPhone11の発表の時にAppleはGALAXYやHuawei30Pro、Pixelとの比較グラフを見せたのだとか。Appleファンは、今になって何故他のスマートフォンとの比較をはじめたのかと嘆いたとも言われる。Androidと比較をはじめれば、OS上の機能にも話が及んでしまう。
こうなればiPhoneの優位性は無に等しくなる。

◆ ベンチマークテストの結果iPhone11はGALAXYの2倍のパフォーマンスを持つGPUを搭載しているとなる。勿論それはウソであり、事実グラフに横軸目盛りは振られていない。まあ横軸を逆対数にでもすればどうにでもなる話である。この辺りはソフトバンクが得意とする所で、投資家は簡単に騙される。投資家は数字に強いのかと思ったら意外にそうではないのだ。

◆ CPUの演算性能自体はiPhoneXのA12とさほど変わらない。しかしAntutuベンチマークテストの結果は20万も上がったのだから凄いとしか言い様がない。iPhoneXとiPhone11では全く別物といえるほどの性能差なのだ。iPhone8はiPhone11の半分以下の性能しか有していないことになる。

◆ この辺りが真実か否かはiPhoneXとiPhone11の比較動画もあるので確認してみれば良いと思う。Snapdragon855のAntutuベンチマーク数値よりも10万ほど高いiPhone11だが、スコアを稼いでいるのはGPU部分である。Appleがベンチマーク値のグラフを持ち出すのは至極当然と言える。

◆ CPU性能もA13の方が優れているが大きな違いでは無く、メモリ性能はSnapdragon855が大きく勝っている。ゲーム特化型のA13の存在価値はあると思うし、マルチタスク性能や機能では劣るが比較的軽いiOSとも相まってトータル性能を確保する手法は、ハードウアもソフトウエアも自社設計出来る強みだ。

◆ GoogleはSoCを作れないしクアルコムがOSを作っているわけではない。Googleに関しては、ストリートビューを作るみたいな力業は得意なのだが制御という点は不得手だ。自動化を推進するのは人件費の削減などにも関連するから良いことだとは思うのだが、その自動処理技術が駄目なのだ。しかしそれをダメと認めずに押し通すのが、マネジメントの駄目な所である。

◆ 先日ローカルFM局で、Googleナビを使うと他人の敷地や農道を案内するから困るという話をしていた。農道に入っていこうとするのでナビを無視して県道を進むと、やがて県道でUターンする指示が出て農道に戻されたみたいな内容だった。人間が確かめて道幅などを検証するゼンリンと、衛星写真があれば地図は作れるとするGoogleの違いだ。

◆ 地図に関してはAppleも問題を起こしている。
しかしその後徐々にではあるが改善され、一応は使えるレベルになったのかな。Google地図に関しても、酷い所は修整されたそうだがその他の所は手が付けられていない。というか手が付けられないのだろう。この辺りに企業としての体質が現れる。

◆ スマートフォンはハードウエアもOSも完成度が上がっている。CPUの性能にしても上昇幅が小さくなって来た。iPhoneはコストの問題も抱えている。もはや高額では売れない時代になり、コストダウンも視野に入れなければならない。中国との貿易問題もある。そうした中でシェアは落ちている訳で、何とかこれを食い止めなければいけない。Appleの優位性はAndroidとの(優位な点だけの)比較、これが答えだったのだろう。


ATOKは劣化しているのか(11/11)
◆ 昔からそうなのだが、ATOKは何かをきっかけにして学習内容を忘れてしまう。学習内容を忘れると変換精度は目に見えて悪化する。これは困ったことであり、改善されているのでは無いかと期待を込めて新しいバージョンを買う。だが裏切られる。

◆ 最近ではアクセサリ機能的なものは増えてきたが、基本は殆ど変わらないと思っているので買い換えることも無くなった。古いバージョンと使い比べてみても、ニューバージョンとの違いは明確では無い。

◆ 日本語の文節変換はかなり面倒なものだ。米国人からみた日本語という言語はトップクラスに難しいとされる。
日本人にしても正しい文法を理解出来る人がどれほど居るのか。文法が正しくなくても、時に主語が無くても通じてしまう冗長さがあるので、余計に正確な文法から外れる。

◆ 漢字があるので文字数あたりの情報量が多い。アルファベットは26文字の組み合わせでしかないが、漢字はそれ自体で意味を示す事が出来る。まあ、絵文字や顔文字みたいなものだ。そしてかな漢字交じりで同音異義語などがたっぷりあるので変換が難しい。

◆ 単漢字変換や単文節変換で文章を作る人はMS IMEでもGoogleIMEでも大きな不満は無いと言われる。MAC使いの人はMACのIMEの性能限界からか、単文節で変換していく人が多いのだとか。

◆ ATOKの色々な不具合が直せないのは、新規に設計したものではなく増築に増築を重ねたからではないだろうか。最初は平屋建てだったものが、今は高層建築になっている。あちこちを強化したり、エレベーターやエスカレーターを付けたりしているが、元は平屋のシャックだったわけだ。

◆ だから学習内容を突如として忘れてしまうとか、アルファベット列が勝手に変換されるなんて言う不便な所がそのまま残っている。ジャストシステムの誰もがその原因がどこにあるのか分かっていない。
ヘタに基礎でもいじろうものなら、高層階で何が起きるか予想も出来ないというインフェルノ状態にあるのだ。

◆ そんな不具合があってもATOKを使うのは、連文節変換に強いからである。文節を区切り直す事も無く長い文章を打ち込んで変換してくれるのは非常に楽だ。逆に短い文節ごとに変換を繰り返す使い方の人は、ATOKは変換精度が悪いという。いや、単文節なら精度も何もない、単に学習強度の差に過ぎないんだけれど。

◆ ATOKでは学習しない或いはしにくい事がある。この"事"もその一つで、単文節或いは単語変換していけば漢字になるが、長い文章で変換すると漢字にはならない。漢字になるように教えても、決して覚えようとはしない。
こういうATOKが自我を見せつけるような場面に時々出くわす。

◆ こうしたATOKの不具合を嫌ってGoogleやMicrosoftのIMEに乗り換えたという記事も多く目にするようになった。以前であればMSIMEなど使えるレベルではなかったのだが、今は使える。
多少の我慢でMSIMEが使えるのならば、ATOKで無くても良いではないかとなる。ちなみに辞書内の単語数ではMSIMEやGoogleIMEの方がATOKよりも多いと言われる。訳の分からない変換はGoogleが多い。例えば「違いが分かる男の腕」が「チ害が分かる男脳で」みたいになる。


福島原発事故は防げなかったのか?(3)(11/10)
◆ チェルノブイリ原発も大事故を起こしている。制御棒の一斉挿入からわずか1分ほどの間に、定格出力の100倍にも及ぶ熱量となり爆発した。チェルノブイリの原発は出力を下げながらいくつかのテストを行う予定だった。
当初の計画とは少し異なったスケジュールになったことや目標出力の設定値を誤ったことなどから予定外に出力が低下した。出力の低下を回復させるべく操作を行い、これにより炉の出力は徐々に増加した。炉の出力増加が急激だったのか?理由は不明だが操作員は緊急停止スクラムボタンを押した。しかしこの状態ではポジティブスクラムとなり、間を置かず出力は急上昇して爆発した。

◆ スリーマイル島の事故はイオン交換樹脂の交換作業をきっかけとして起きた。イオン交換樹脂の交換作業がうまくいかず、結果として冷却水ポンプが停止した。冷却ポンプ停止により圧力容器の内部圧力が上昇し、安全弁が開いたがそのまま固着した。原子炉はスクラムとなり停止すると共に非常用炉心冷却装置が稼働した。
しかし操作員は、水蒸気により過剰な指示となった水位計を信じて冷却水量が多すぎると判断した。しかし実際には水位は下がっており、操作員が非常用炉心冷却装置を手動停止させたことでメルトダウンに至った。

◆ 福島の場合は非常用復水器のバルブが開いていた2号機は3日間持ちこたえている。
「非常用電源で非常用復水器バルブが開いた場合は手動で閉じてはいけない」とマニュアルに書かれていれば、3日間の猶予の間に電源車や給水車を手配出来た。

◆ 操作員や上司は原発に関する教育を受けているはずで、そこらのオッサンを連れてきたわけではない。電源喪失で非常用発電機に切り替わったら、今度はその非常用装置がいつまで動くのか、燃料は?信頼性は?津波は?地下3階まで水は入ってこないのか?排水ポンプの能力は?と、考えるでしょう。非常用電源に切り替わった時に(念のために)電源車を要請していれば、更に余裕が出来た。

◆ 3つの事故をみると人間が原発を操作することは出来ないのではないかと思える。隠蔽電力じゃなかった、東京電力が(当時は無かったと思うが)「原発が地震による電源喪失で非常用電源に切り替わりICが動作した」とTweetしたら、操作員より余程考え深い人々が次の行動を指示してくれたと思う。

◆ 壊れた原発を何とか冷却しようと不眠不休で頑張った操作員達と報道され、実際頑張ってくれたのだが事故は拡大した。報告書で事故は人災であるとしているが、単に原発は悪くないんだよ、安全性に問題は無いんだよと結論づけたいだけだ。

◆ 100歩譲って原発が安全だとしても、それを操作・管理する能力は東京電力には無い。原発再稼働の基準を原子力発電所というハードウエアにしているが、操作員の知識と判断力もチェックした方が良い。世界の原発事故一覧を見ても、1980年以降の日本の原発の事故は他国に比較して非常に多い。

◆ 福島の事故では効果が否定されて配布も服用も進まなかった安定ヨウ素剤だが、最近の訓練では一転して配布している。また被害想定区域に於ける避難の迅速化なども行われる。つまりは福島事故を教訓としたわけだが、逆に言えば福島原発周辺住民の立場は一体どうなるのか。


福島原発事故は防げなかったのか?(2)(11/9)
◆ 以前に書いたことがあるがBENZは衝突の危険性が高まった時に鼓膜を守る為に大音響のノイズをスピーカから出力する。これによって鼓膜を緊張状態にし、エアバッグが開いた時の気圧変化で鼓膜が損傷しないようにする。

◆ 日本製の一部自動車には水没を検知するとルームランプを付けると共にパワーウインドゥを開放状態にする機能がある。水没したからと言って急に電源が喪失するわけではないので、制御回路さえ防水になっていればパワーウインドゥを開ける事は出来る。

◆ JaguarやBENZの一部車両、トヨタの12気筒などは片バンクごとに独立した制御が行われていて、万一の故障の際にも残った側のバンクで走行が可能なように設計されている。一般的な車にしてもフェールセーフモードに入って、可能な限り走行が可能な制御が行われる。

◆ 自動車ですらこのようなフェールセーフが考えられているのに、例えば逆走事故を起こした横浜の電車はどうだろう。線が切れた(接触不良を起こした)ら逆走しましたって、一体どうやったらそんな危険な仕組みを考えられるのか不思議になる。

◆ 原発にしても、非常用復水器のバルブを非常用バッテリーで開放する仕組みくらい考えられるだろう。主電源が切れたから、バックアップ電源が切れたからそれで終わりではダメだ。原発の世界では電源が落ちたらもうダメだがスタンダードなのかも知れないけど。

◆ BENZの盗難警報は警報器にバッテリーが内蔵されている。メインバッテリーを外して車を盗む事が想定されているからだ。非常用復水器のバルブ(モーター)にもバッテリーを内蔵し、制御不能になったらスタンドアロンで動作させることくらい簡単だ。

◆ 非常用復水器のバルブ(開閉装置・制御装置一体)と制御室間で通信が行えなくなったらバルブをオープンにすれば良い。非常用復水器だけではなく、格納容器内の圧力制御にしても温度制御にしても、メカニカル圧力スイッチや温度ヒューズで助けることだって出来る。

◆ 原発は安全だから非常事態など発生しないと、設計者が本当に思っていたとは考えられない。この機構が駄目になったら次はこれで保護し、それがダメだったらこのバルブを開いて、それでもダメで水素が発生しそうなら建物の一部を吹き飛ばして水素の滞留を防ぐとか、普通に考えられることだ。

◆ 外部からの注水にしても、配管途中のバルブが無電源状態で開いていた為に半分以上の水はロスしていたそうだ。これにより十分な冷却が出来なかった。でもそれって当時の現場では分からなかったことなのだろうか?制御装置などはGE、日立、東芝製である。

◆ 冷却用に海水を使いたくないみたいな話があったが、結局は注水したのかな。
井戸を掘っておけば(海に近いので塩分濃度は高いとは思うが)真水は確保出来る。石油コンビナート級のタンクが1つあると100メがリットル程度の水を溜めておける。

◆ 事故の際にも東京電力本店や官邸(経産省?)はいったんはじめた海水の注入を止めるように求めた。海水の注入は試験的に少しだけ行ったもので、その試験が終わったから注入をやめたと説明すれば良いと言い訳も考えられた。


福島原発事故は防げなかったのか?(11/8)
◆ 最悪の事故となった福島第一原発だが、事故を防ぐことは出来なかったのか。事故当時の原発のまま、最良のケースが想定されるならば事故は大きくならずに済んだ可能性がある。

◆ 3.11地震によって原発は自動的に非常停止した。外部電源の喪失で非常用ディーゼル発電機(DG)が自動起動した。
その後主蒸気隔離弁が閉じて圧力容器内部圧力が上昇した。これを検知して非常用復水器(IC(RCIC))のバルブが開いた。ICは数十時間にわたって電源を必要とせずに原子炉の冷却が出来る仕組みだ。

◆ ICが作動した事によって圧力容器内の温度圧力ともに下降に転じるが、温度下降が規定値以上になった為ICのバルブを手動で閉じて温度下降率をコントロールした。

◆ 当初の津波の予想は6m前後とされたが後に10m以上となる。津波が(東京電力が想定した津波高より)大きいとされたとしてもICのバルブを開いていたならば、メルトダウンは数日間遅らせることが出来た。これは2号機が証明している。

◆ ICを開きっぱなしにすると過度な温度降下により各部の(熱膨張・収縮率などによる)損傷が懸念されたそうだが、メルトダウンよりは良かった。ただしマニュアル通りに作業する以外にはなく、津波がくるからと言ってICのバルブが開けられたのかと言えばそうではないのだろう。

◆ 温度降下率の調整でICがもし開いた状態で津波が来ていたら、メルトダウンは起きなかったかも知れない。更に言うならば非常用の最小限のバックアップ電源が制御室内にあったならば、ICのバルブコントロールや温度・圧力計器などが使えた。

◆ 3号機は一部電源が生きていたのだが圧力容器内の温度上昇(圧力上昇)を制御出来ずにメルトダウンに至った。温度制御が出来なくなったのは生きていた一部電源のバッテリーがなくなった為とされる。

◆ 一号機の過酷事故によって付近の線量は増加し、外部からの民間運送業者による物資搬入が出来なくなった。東京電力は電源車は派遣した(電源車は水素爆発などによるケーブルが損傷して使えなくなった)ものの、予備のバッテリーなどは供給しなかった。

◆ 東京電力本体からすれば"福島とその周辺は捨てる"事を決めていたのかも知れない。福島原発においても圧力容器や格納容器の爆発的破壊があれば、福島県や周辺は人の住むことが出来ない状況になると考えたそうだ。

◆ 上に書いたように1号機のICによる冷却が続いていれば、その間に様々な対策が取れたことになる。電源車も被害を受けず、注水なども可能だったかも知れない。また1号機や4号機建屋の爆発が起きなければ、作業性や作業環境の極端な悪化が起きなかった。なので、全てが最良の方向を向けばメルトダウンは防げたのではないか。

◆ 非常用電源のあり方、非常用設備やその動作の考え方などが余りにお粗末だ。
携帯電話制御局などは商用電源が落ちると、バッテリーで動作を継続させながら非常用発電機が自動起動する。バッテリーは制御機器室の近くにあるので、バッテリーが壊れる(外部からの衝撃や浸水など)時には主要制御装置も壊れる時だ。更に制御装置が停止してもメインの管理・処理装置は別のバックアップ電源である程度の動作を続ける。


台風と水害(11/7)
◆ 台風19号による水害は大きな被害をもたらした。河川の氾濫や堤防の決壊によって広い範囲が水没した。
場所によっては家屋の一階部分がそっくり水に浸かるほどとなった。

◆ 台風19号は大量の湿った空気を運んできた。それが上空の寒気に冷やされて大量の雨を長時間降らせた。これまでにないような雨量により河川が氾濫し、或いは堤防の決壊が起きた。

◆ 水害が起きやすい場所では対策が講じられるのだが、今まで何十年も水害がなかったような場所は水に対する対策も何も講じられてこなかった。
マンションなどの高層建築だと直接的水害を受けないのだが、上下水道や電力系が使えなくなる。

◆ 中目黒周辺の目黒川は、対策が講じられる前は頻繁に氾濫が起きた。川からあふれ出た水は付近を水没させていく。
大雨の予報が出ると川の近くの家々には土嚢袋が並べられた。中目黒近辺にはマンションも多いのだが、そのマンションにも土嚢袋や排水ポンプが用意される。しかし駅から川辺にかけては土地が低くなっていることもあり、下水は噴水のように吹き上げる。

◆ 土嚢袋で防げるくらいの水深であれば被害は大きくならないのだが、それを超えるとマンションの地下に水が入ってしまう。何台かの排水ポンプを動かすのだが、それでも間に合わないと電源設備や上下水道設備が浸水して機能が停止する。

◆ 当時の中目黒周辺は高層のマンションではなかったが、それでもエレベーターが使えない不便さ、電気や水道を使えない不便さに住民は困惑していた。戸建てに住んでいる人は家具などを道路に出して乾かしていた。その後目黒川を深く掘る工事が行われて氾濫はなくなった。

◆ 台風19号の水害では武蔵小杉周辺のマンションに関して話題になった。地域というか、マンションというか、住民というか、まあ色々と。それでもマンション自体が壊れることはなかったわけだが、千葉のゴルフ練習場鉄塔倒壊では多くの家が破壊された。台風から2ヶ月が経ち、やっと撤去が始まっている。

◆ 風災の場合は火災保険で何とかなる場合が多いが、保険会社がゴルフ場側の過失だと言い始めると保険が出なくなる可能性もある。風災特約の付いていない保険の場合は勿論補償されない。ただ建ローンを組んで家を買ったとすれば保険に入っているはずだ。ただし最近では任意加入になったのかな、昔は強制だったけれど。

◆ 総合的に見るとマンションは比較的安全だと言える。地震や火災に対しても安全性が高い。一時的に電力や上下水道が使えなくなったとしても、やがて復旧する。戸建ての場合で浸水したり屋根が飛ばされたりしたら、復旧までには大変な費用と時間がかかる。確かに液状化によってマンション自体が傾くなどもするわけだし、それの復旧は容易ではない。しかしそんな極限を語っても仕方が無い。

◆ マンションでの災害を見ると建物は壊れないが住民関係が壊れるみたいな。上層階の住民は下層階より多くの金を払って買ったんだから、下層階は下水が溢れても我慢しろ的にトイレの使用をやめなかったなんて話もあった。
まあ実際問題としてトイレを使う為に何十回もの階段を上り下りするのは現実的ではない。
逆に下層階の人たちは他の場所のトイレに行くのも買い物も楽だったわけだ。


内燃機関の開発を終える自動車メーカー(11/6)
◆ 欧州の自動車メーカーは新たな内燃機関の開発を行わない。現在生産されているエンジンの改良などは行うが、新規のエンジン開発を中止するとした。

◆ 今後はEV用としてのモーターや制御機器開発に力を注ぐと言うことだ。
日本ではホンダがディーゼルエンジンの開発を中止する。ホンダもEVに力を注ぐ為だとしている。ディーゼルに関しては国内外のメーカーが新規開発の中止を発表している。

◆ ホンダは2030年までに、国内販売車両の台数の2/3をEV化する。EV化の進む欧州では2025年前に全車両をEVとするとしている。

◆ ノルウェーやオランダは2025年以降の内燃機関動力車の販売を禁止する方向だ。ドイツやスウェーデンは2030年、イギリスやフランス、スペイン、中国など多くの国ではその期限を2040年としている。

◆ 欧州でEV化を強力に推進するのはディーゼル問題がある。ディーゼルエンジン搭載車は燃費が良いから環境に優しいのだと、大排気量過給器付きのマルチシリンダーディーゼルエンジン搭載車が増えた。その結果としてPMやNOxの大気中濃度が上昇した。

◆ 欧州はディーゼルの排ガス規制が早かったので、日本のディーゼル排ガス規制前のように黒煙を噴き出しながら走るという風ではなかった。しかし規制が行われていたとしてもディーゼル車の台数が増えれば大気汚染は問題になる。以前はECOの象徴のようなディーゼルエンジン搭載車が、今は悪魔になってしまった。

◆ VWなどの不正問題もディーゼルのイメージを悪化させたと言われる。そんな事もあって欧州のディーゼル人気は下降線だ。そこで欧州自動車メーカーは(ディーゼル排ガスに危機感の薄い)日本に続々と輸出を始めた。日本では軽油価格とガソリン価格の差がある程度あるのでディーゼル車にも勝ち目がある。

◆ 日本においてEV技術を持っているのは日産や三菱、来年EVを発売する予定のマツダ、欧州で先行発売予定のホンダe、出遅れ感の否めないトヨタは2人乗りの超小型EVの発売を予定している。

◆ 以前にも書いたがEVは内燃機関動力車に比較すると使用部品が大幅に少なくなる。
バッテリーは高額だがその他の部品の価格はどんどん下がってきている。トヨタはEV550万台生産の日を2030年としていたが、後に2025年に前倒しした。しかし販売に対しては懐疑的で、EVはそんなに売れるわけはない、主流はハイブリッドだと未だに言っている。

◆ 他社がEVに舵を切ったとしても、車両価格や航続距離の問題を鑑みればハイブリッド車の販売台数が落ちることはないと考えているようだ。実際メディアのインタビューでも550万台の目標に対して、実際は100万台でも厳しいかも知れないと言っている。

◆ しかし他メーカに言わせれば、それはトヨタがハイブリッドに固執しているからでありEV開発やコスト問題に真剣に取り組んでいないからだとなる。トヨタがEVに動けば業界全体としてコスト競争が盛んになると見る。後は日本政府の出方だ。排ガス規制や燃費規制の強化に(トヨタの反対を押し切って)踏み込めるのかどうか。


災害に備えることは出来るのか?(11/5)
◆ 今年は台風15号が千葉県に大きな被害をもたらし、その後の台風19号は関東から東北地方で水害を起こした。秋台風と言うこともあって上空には冷たい空気があり、そこに向かって台風があたたかい湿った空気を運んできたので大雨が降った。

◆ 風自体は台風15号よりも弱かったと思うのだが、雨量は桁違いだった。それは雨が長期にわたったこともある。台風は接近から通過まで短時間ではあったが、台風の接近するかなり以前から雨は降り始めていた。大型の台風であり、影響が長時間にわたった。

◆ この地でも降り始めからの雨量は400mm近くになった。箱根では観測以来と言われる900mmを記録した。山間部に降った雨は河川の水量を徐々に増大させた。伊豆市や伊豆の国市でも狩野川の水位が上昇して付近で水害が起きた。

◆ 東京や神奈川、埼玉や東北地方でも河川の水量増大と氾濫、堤防決壊による大水害が何カ所かで起きた。多摩川の堤防決壊による水害が起きた1972年を思い出させるような水害だったと言える。SNSなどではスーパー堤防があれば防げたみたいな書き込みがあったが、スーパー堤防の整備には数百年の歳月が必要だと言うことを認識していない。

◆ しかもスーパー堤防が計画されていた部分での決壊ではなく、他の河川の他の部分だった。大きな河川の堤防が決壊するなどと言うことは滅多にない。それなりに整備が進んでいるからだが、多摩川や江戸川、中川や荒川までもが危険水位だと言われた。

◆ 数十年に一度、いや数百年に一度の巨大台風だと言われたのだが、もしかしたら来年も又やってくるかも知れない。九州の水害にしても、滅多にないこと、希な災害だと言われた次の年にも水害は起きた。
もはや過去の気象事例はアテに出来ない。

◆ 地震や水害を避ける事は出来ない。地震のない場所に引っ越すとか、河川の近くには住まないと言うくらいしかない。私は川の近くに住んだ事はあるが、川より高い場所だった。生まれ育った家は川よりも15m以上は高かったし、アパート住まいの時も川より5mくらい高い坂の上だった。

◆ 横浜の家の近くに川はなかったし、そもそも住宅地全体が高台だったので冠水したとしても床下浸水くらいだっただろう。それ以上水が溜まろうとしても、低い土地の方に流れて行ってしまう。

◆ 住宅地で3階建ての許されるエリアであれば1Fを駐車場にするなどして住居をかさ上げすることは出来る。台風19号接近の際には河川近くの立体駐車場に長い列が出来たそうだ。みんな車を避難させたのだ。

◆ どこが安全かではなくどこが幸福か?の幸福度ランキング(日本総合研究所)なるものがある。基準がアレなので結果もアレなのだが、一位に輝くのは福井県だ。福井県は本州の佐賀県と言われるマイナーな県だが幸福度は高い。2位は東京都、3位富山県と日本海側の人気が高い。東京都を除くと太平洋側の県が出現するのは9位の愛知県、10位の静岡県、11位の神奈川県である。南海トラフでぶっ壊れる愛知や静岡、福祉劣悪の神奈川県で何故幸福度が高いのだろう。


地中送電は有効なのか(11/4)
◆ 昨年の静岡大停電、今年は千葉の大停電、そして言われるのが地中送電だ。地中送電にすることによって電柱が倒れる心配がなくなる。
道路が広く使え、景観が良くなる。
しかし送電ロスが増えるのとコストの問題がある。

◆ 送電ロスは交流であるが故に、誘電体が近づくとロスが増える。空中に張られた電線であれば誘電体は空気だ。
地中送電は風の影響は受けないが水や地震の影響を受ける。水没した場合にどうなるのか、絶縁性は確保し続けられるのか。地震で地盤が変形して電線が切れると復旧には非常に時間がかかる。

◆ 千葉と言えば3.11で液状化が激しかったところだ。上下水道の復旧にも相当な時間がかかった。そんな場所に電線を埋めることが得策なのかどうか。地盤の弱いところは空中送電で、地盤の強固なところは地中送電という風に分けて考える必要があるかも知れない。

◆ 静岡県でも千葉県でも山間部に於ける停電被害は大きかった。地中にすると土砂崩れで壊れる危険があり、空中では倒木の影響を受ける。地中でも空中でもない、地上じゃダメなのかな。現在でも6.6kVの3相3本の線を束ねて送電しているところはある。線を密着させても十分な絶縁性が得られる。

◆ さすがにこれをそのまま地面に這わせるのは危険(誘導などもあるし)なので専用の部材を使って設置する。電車用の様々なケーブルが小さなU字溝みたいな中に入っているのと同じ感じで。土砂崩れがあると壊れてしまうが、そもそも地上配線なので復旧は楽だし地形が変わってしまったとしてもそれに合わせて線を張ればとりあえずは復旧させることが出来る。

◆ これらは技術的問題と言うよりも、むしろ様々な制限や法律や許可など政治的な問題のクリアが必要だろう。もしかしたら都市部では出来ないかも知れない。なので地盤の強い都市部や幹線道路沿いは地下送電で、地盤の弱いところなどは電柱方式で、山間部など人が余り立ち入らないところは地上送電でと分けて考えなければならないかも知れない。

◆ もう一つは個人レベルでの停電対策だ。3.11の時の無駄な輪番停電、夜間など電力が余る時間帯にも街灯を消すなどした。これによって自治体の支払う電気代が大幅に減って無駄遣い財源ががっぽり出来た。道路の照明も消したので道路会社も儲かった。

◆ 困ったのは個人ばかりなりと言うことで、新築マンションには自家発電設備を備えたところもあった。停電対策がマンションのウリになったのだ。停電対策に太陽光発電とバッテリーの組み合わせはコストはかかるが面倒さはない。家ごとUPSに接続されているみたいな感じだ。

◆ 家庭用としては4kWhから10kWh位のものがよく使われる。価格は100万円〜400万円と高い。可搬型のものだと1kWh〜5kWh位が主流となり、数十万円で手に入る。これは太陽電池板連動というものではなく、スタンドアロンだ。

◆ 10kWhあると夜間の電力はまかなえる。日中に晴れていればソーラーパネルからバッテリーの充電が出来る。可搬式のスタンドアロンタイプは何らかの充電が必要だ。そもそも電気が止まっている状態では充電が出来ない。停電が1〜2日ならば節約してバッテリーをもたせる事も出来ようが、長期化すると無力だ。


コード決済の闇(11/3)
◆ ポイント還元など国策的なキャッシュレス決済の推進もあって小規模店でもキャッシュレス決済導入を行った所もある。先日TV番組のインタビューに答えていた人は、即時導入だと言われて8月に契約したが、未だに使える状態にならないと言っていた。

◆ 決済代行会社が言うには申し込み殺到でサーバー側の設定が間に合わないのだそうだが、そんな事があるのだろうか。店主は使えない端末を前に、いつになるんでしょうねと首をかしげていた。ちなみに決済代行会社の表向きの開通までの期間は、審査後10日〜1ヶ月となっていてFelicaやクレジットカード決済より少し時間がかかる。

◆ 小規模店でポイント還元率が高くなるので、キャッシュレス決済は小規模店でこそ威力を発揮する。ところが小規模店は審査に通りにくい。申し込んでも審査落ちしてしまうとキャッシュレス決済は出来ない。

◆ キャッシュレス決済は導入費用の他にランニングコストもかかる。決済代行会社はクレジットカードの手数料より安いですよと売り込むのだが、それでも3%前後から高い所では5%以上にもなるという。表向きの2%とか3%はかなり特殊な契約の場合で、一般の個人店などでは定価の手数料を取られる。

◆ これに対抗する個人店は、バーゲン品は現金でお支払くださいと張り紙をする。
或いは決済手数料を別途頂きますよと表示する。手数料を客に求めるのは契約違反なのだが、それを知ってか知らずかだ。

◆ 振り込みが遅いのも問題だという。決済後即時振込があるわけではないので、資金余裕のない小規模店では仕入れに回す金がショートする。決済から現金化まで30日〜60日、これを短縮したいのならばオプション料金を払えとなる。ずっと現金商売を行ってきた店にとって30日でも十分に長すぎる。

◆ トラブルも多いという。コード決済しようとしてもサーバが反応しないとか時間がかかるとかでうまくいかないケースだ。
問い合わせをしてもサポートにつながらないのでどうにも出来ない。

◆ こうしたことがあって初めて店主は気づく。クレジットカードかFelica決済にしておけば良かったと。クレジットカード決済でも手数料は3%位にはなるし、センタートラブルは(今は)殆ど無い。20年くらい前には、今のコード決済と同じようなことも起きたようだけど。

◆ コード決済導入店でも、中高年の多い店舗では殆ど使われないのが現状だという。カードや電子決済の方が得ですよと言っても「面倒だから」と現金で払っていくそうだ。
若者の多い店ではコード決済率が上がってきているそうなので、客層を考えた上での導入の必要もありそうだ。

◆ 利用者側がコード決済に幻滅するように、店舗側も面倒なことばかりでメリットは全然ないと嘆く。コード決済で客が増えてくれるのならまだしも、手数料だけ取られて損ではないかと。こう思っている店舗はやがてキャッシュレス決済をやめてしまうのかも知れない。
PayPayや7Payの事件などもあり、コード決済は店側からも利用者側からも信頼度を落としたと言っても良い。


ドコモの言い分は正しいのか?(11/2)
◆ ドコモが不快感を表すのは楽天に対してだ。MNOでありながらもMVNOの立場をやめない楽天モバイルは、あたかも自らの力でエリアを切り開いたような印象を与えるという。

◆ 不採算エリアなども苦労してエリア化してきたのに、自社ネットワークを(僻地や山間部では)整備せずに他社のネットワークを借りるのは不公平だというわけだ。

◆ 実はこれはソフトバンクも当初言っていた。いや、ドコモの立場ではなく楽天モバイルと同じ立ち位置での発言である。僻地のエリア化は採算が取れないので、他社のネットワークを借りたいと。更にはドコモのiモード網も開放しろと言っていた。

◆ 当時は日本に於けるMVNO的な考え方自体がなかったのでソフトバンクは自力でエリア化を進めたわけだが、それでも未だにドコモには及ばない。iモード網の開放は、ドコモが鼻で笑っただけだった。

◆ 楽天モバイルのエリアは、関東地方は23区内だけ(近郊でも使える所はあるがエリアマップにはない)である。エリアマップはかなりいい加減で、区界までを塗ったに過ぎない。おそらくは電波伝搬やセル構成などを全く知らない人が、23区を塗っておいてねと渡された地図に色を付けただけだ。

◆ 23区内はともかく、エリアエッジくらいはどうなるかを予想して塗ればもう少しそれっぽくなった筈だ。エリアシミュレータなどは持っていないだろうが、基地局の立地条件から推定するくらいの事は出来る。

◆ 素人がやるにしても基地局を中心に円形にセルを作るんだよくらいは分かるだろう。楽天モバイルのレベルとはこんなものなのだ。セル設計などもベンダー丸投げで、それを検証する事すら出来ていないと思う。

◆ 地形や建物に対する伝搬特性などがシミュレート出来ないと、どこに基地局を作って良いのか分からなくなる。当初のソフトバンクのように、建てやすい所に立てたらセルエッジばかり出来てしまったみたいなことが起こる。

◆ だったら自社エリアにしないで、面倒な所はドコモなりauを使えば良いと思いたくなるわけだ。地方や山間部などトラフィックが多いわけでもなく、帯域買いをしても基地局を自前で持つより安いと考えるかも知れない。

◆ 採算の取れる高トラフィックエリアだけを自前で整備すれば、全体の採算は取れるとも考えられる。ドコモにしてみれば、これはずるいとなる。MNOなのだから自分で苦労しろよと言うことだ。同じ事はYMやUQに対しても思っている。MNOのサブブランドは正当な競争に反するではないかという事だ。

◆ 総務省としては、楽天に甘くしておかないと楽天モバイルが潰れてしまうかも知れない。かといって甘くし過ぎれば公平な競争にはならない。実際問題として2030年までに自社網を完全整備しなさいと言っても無理だろう。ソフトバンクなど未だにドコモのレベルに達していない。

◆ ドコモがエリア整備をせずに足踏みしていれば追いつけるかも知れないが、ドコモにしてもauにしても不感地帯を無くす為或いはセル内トラフィックを下げる為にどんどん整備をしている。


宝くじと信販系カード(11/1)
◆ インターネット経由で宝くじを買うことが出来る。そう言えば馬券も買えるんだったかな。今や何でもネット経由で買える時代だ。では宝くじでも買ってみようかと通販?サイトにアクセスすると、特定のクレジットカードでしか買えないとなる。

◆ 使えるクレジットカードの多くが信販系と言われるものだ。DCカードだとかセゾンとかで、しかも3Dセキュアに対応したもののみと言うことで範囲は狭まる。ドコモのケータイ払いも使えるようになったとか。

◆ 私はMUFJ銀行に口座があるのだが、MUFJ経由でも宝くじを買える。検索して分かったのだがMUFJ銀行 宝くじとするとみずほ銀行のサイトばかりが出てくる。
"MUFJ銀行"とくくってもダメ、-みずほとやるとみずほ銀行系が消える。が、三菱UFJとすると正しく検索される。確かに国内では三菱UFJが正しいが、MUFJ銀行で検索すれば正しい結果が出る。やっぱりGoogleはボロだ。

◆ 銀行で買うのと宝くじ通販サイトで買うのでは、どこがどう違うのかはよく分かっていない。購入予約(毎回買うとか)も双方出来るようなので同じなのかも知れない。宝くじ通販サイトでは1枚から買うことが出来ると書かれている。

◆ 宝くじの当選確率は1ppm位だと思っていたのだが、高額当選ジャンボくじだと0.05ppm位に下がっているのかな。相当当たりにくいと言える。10枚買えば当選確率は10倍になるが0.05ppmが0.5ppmになるだけだ。と言っても普通は10枚セットを買う。たぶん宝くじ売り場でも1枚くださいと言えば買えるとは思うが私は買ったことが無い。

◆ 通販サイトで1枚だけ買うとする。1枚のくじが無料になる確率は1/10なので、うまくすると無料になるかも知れない。1等前後賞を含めてと言うことであれば複数枚買う必要があるが、1等だけで良いやと諦める?ならば1枚だけ買えば良い。

◆ 0.05ppmとはどの位なのか?10kg入りの白米がスーパーで売られているとする。売り場には20袋、200kg分が山積みにされている。この20袋の中に当選の米粒1つがあるくらいだ。ロト6だと当選確率は0.2ppm弱ある。ロト7は0.1ppm位なのでロトくじの方が当たりの確率が少し高い。
なので、ロト6がキャリーオーバーしている時に同じ番号で複数口買うのが一番良いような気がする。

◆ 当たり前の事ながら当選金額の低いくじは当たりの確率が高く、例えばロト4だと100ppmの確率で100万円が当たる。でも、どうせ確率が低いのだから当選金額が高い方が良いよなと言うことで高額当選金のくじに人気が集中するわけだ。

◆ 世界各地の宝くじに比較して日本の宝くじの当選確率は低く1/2から1/4位でしかない。還元率が低いのは売上金がどこかに消えていくからである。

◆ 宝くじの当選確率を飛行機事故に遭う確率と比べる数字が出てくるが、飛行機事故に遭う確率は10ppm位ある。交通事故に遭う確率はぐっと高まって0.5%と、パーセントオーダーになる。

◆ 宝くじに当たる確率は殆どゼロと言って良いくらい低いのだが、それでも当たる人が居るのだから当たる。飛行機事故が必ず起きる可能性は、人為的出ない限りゼロだが、宝くじは抽選されれば必ず誰かは当たる。