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過去の雑記置き場


コンビニおでんは40年の歴史(2/1)
代替品の無い電球型蛍光灯(2/2)
ファミリーマートとネズミの話(2/3)
害獣を生んだのは人間なのか(2/4)
宝くじに当たるとどうなるか(2/5)
電池不要のリモコンは凄いのか?(2/6)
1MV送電は凄いのか(2/7)
実験用定電圧電源の違い(2/8)
1か0ではないと思うが(2/9)
分解されにくい木(2/10)
あの別荘地はどうなったのか?(2/11)
マイナンバーカードの馬鹿らしさ(2/12)
女性専用車両を増やすべき論(2/13)
パスワードと各社の方針(2/14)
個人事業者になろう(2/15)
塗料の品質が良くなってきたのか(2/16)
コンビーフ(2/17)
サポート有料化に思う(2/18)
どこまでサポートすべきなのか(2/19)
プリインストールアプリ(2/20)
買い方をコロコロ変える(2/21)
撮像素子と画素サイズ(2/22)
日本と欧州で異なるEVの考え方(2/23)
自動レジとRFID(2/24)
香川県はどうなったのだろう(2/25)
香川県と糖尿病(2/26)
川崎市も大変だというお話(2/27)
歯医者に通って1年になる(2/28)
歯医者の話の続き(2/29)


VC
歯医者の話の続き(2/29)
◆ 虫歯予防などが進んで歯医者は儲からない商売になってしまった。一方で矯正歯科などの非保険分野では大きな利益を上げることが出来る。

◆ 海外の歯科は日本よりも進んだ機器などを導入している場合が多い。技術的に優れているという話ではなく、例えば顕微鏡的なものだとか患部以外をカバーで覆うラバーダムの使用などだ。

◆ これらを日本で使う歯科が少ないのは保険が適用されないからだそうだ。
例えばラバーダムは細菌の侵入などを防ぐ意味で炎症などの再発防止に効果がある。しかしこれを使えば歯医者が赤字をかぶることにもなりかねないので使いたがらない。

◆ 顕微鏡なども精密な治療には必要だと言われているのだが、これに関しても予算を捻出しなければならないので導入が難しいのだそうだ。機材に関しては設備投資だから積極的に使えば良いと思うのだが、それにもカネがかかる。

◆ 歯科用CT、マイクロスコープ、ラバーダムを使っていますよという歯科もあるので検索してみると良いかもしれない。勿論機材が全てという事ではないので、その点は勘違いしてはいけない。

◆ 昨日書いた、山を下りたところにある歯科は治療用の椅子にしても機材にしても新しくて快適である。いかにも高そうな、床屋の椅子より余程座り心地が良く、治療さえなければずっとそこに寝そべっていたくなるような感じさえする。

◆ 一方で中伊豆リハビリテーションセンターはごく一般的な病院の中の歯科という感じで飾り気もなければ何もない。
しかし口腔外科の先生も歯科衛生士さんも作業は丁寧で知識豊富である。

◆ 最初に行った歯科で一つ嫌な思いをしたのは歯石か何かのクリーニングの時に衛生士さんの指が唇を押さえつける感じになって痛かったのだ。唇が衛生士さんの指と自分の歯に挟まれる感じで。

◆ 歯医者が儲からなくなり歯科衛生士の給料も余り上がらない。非保険医療をやっているところだと年収500万円も夢ではないそうだが、一般的な求人では年収300万円に達しないところが多いそうだ。

◆ 歯科衛生士は専門の教育を3年受けた上で国家試験に臨まなければならないので、誰でもなれるかと言えばそうではない。志がなければ学校に通わないわけだから。

◆ 2017年には歯科診療所の数はコンビニより多かったそうだ。各歯医者共に患者さんをいかに増やすかには苦労している筈だ。インプラントなど高額な治療を行えば収益は増えるが、一方でインプラントのトラブルも色々言われている。ちなみに最初に行った歯医者はインプラントをやっているが、病院内の歯科はインプラントはやらないそうだ。

◆ 八王子の某歯科では被害者の会的な?団体が出来ているとか何とか。某歯科を非難する看板を立てれば、即刻某歯科がそれの排除に動くのだそうだ。SNSやblogでもそれを話題にしようものなら、訴えるだ何だとDMが来るらしい。


歯医者に通って1年になる(2/28)
◆ 最初に行った歯医者は山を下りたところにある小綺麗なところだ。結構混んでいたが、詰め物が取れてしまったので仕方が無い。私としては、取れた詰め物があるのだからそれをくっつけて貰えればそれで済むと思っていた。横浜の歯科ではそうだったし。

◆ しかし違った。詰め物の取れた歯にはとりあえずの詰め物をし、他の歯を治したりクリーニングしたりの治療になった。顕微鏡で口内細菌を見せてくれたりしたのだが、私としては居心地の良い空間ではなかった。

◆ 歯の削れてしまったところ(歯磨きなどが原因)に詰め物というかレジンを塗って紫外線で硬化させたりの治療が行われるのだが、そんなツルっとした所にレジンを塗ってもすぐ取れてしまう。肝心な歯は、セラミック入りのレジンを入れると何十万円かかるとか、セラミック無しのレジンだと割れてすぐに取れてしまうと言われた。

◆ ある時舌の異常に気づいた。傷になっている。歯に当たったのではないかと思うが直りが悪い。詰め物の取れた歯がそのままで尖っているのだろう。歯医者の予約の日はまだ先なので、心臓の薬を貰っている日赤の医師に診て貰った。ら、口腔外科のある歯科に行った方が良いよと言われた。

◆ それで現在通っている歯科に行く事になった。舌が傷つかないように詰め物が取れた歯にはレジンが詰められた。他の歯も尖っているところがあるとのことで修正が行われた。通院期間中に又別の歯の詰め物が取れた。経年劣化(詰め物も歯も)で昔詰めたりかぶせたりしたものが駄目になってくる。

◆ そのかぶせ物の取れた歯は多少虫歯(かぶせものの下)になっていたこともあり削って治療が行われたが、かぶせものと歯が合わなくなったので新たに作ることになった。これで虫歯というか歯の治療は終わりなのだが、2カ所だけ歯茎の状態が悪いという。

◆ おそらく歯の深いところに歯石などが付着していて炎症が起きやすいのではないかとの事なのだが中々直らない。クリーニングにも限界があるので、これ以上は歯茎を切除して中を見てみる必要があると言われた。だが医師は慎重な人で、毎月様子を見ながら改善の気配があれば切らずに治療を進めたいという。何種類かの薬も試した。

◆ それでも治りが遅く、一進一退であり今年の初めの検診で状態が思わしくなければ切りましょうと言われていた。が、実際には切らなかった。歯茎の状態が改善したためだ。

◆ 医師は何で状態が改善したのか不思議がったのだが、変えたのは歯ブラシと練り歯磨きである。と言っても歯ブラシは従来から使っていたものと同銘柄ながら、柔らかめ→普通にしただけである。練り歯磨きは"ガム歯周プロケア ペースト"に換えた。それまではシュミテクト歯周病ケアを使っていて、更にそれより前にはシステマEXを使っていた。

◆ 歯ブラシはシステマハブラシの柔らかめを使っていた。力を入れて歯をゴシゴシやるタイプなので、固い歯ブラシだと歯の削れる割合が多くなる。だが歯と歯茎の隙間の汚れを取るためには柔らかすぎるのはどうかなと言う事で、普通の固さのものにした。


川崎市も大変だというお話(2/27)
◆ 以前にも触れた武蔵小杉問題は解決していない。マンション住民は資産価値の低下を食い止めるべく、しかし自分たちは金を出したくないので川崎市に要望を出した。

◆ 多摩川が増水した時に逆流を防止するための、完全な仕組みを実装して欲しいと言うもの。仕組みとしてはこれも以前に書いたとおり、多摩川に合流する部分に水門を設けて武蔵小杉側の雨水などをポンプで多摩川の高い位置に流し込む仕組みを作る。

◆ これは一般的に行われていることではあるが、武蔵小杉側からの流入量が多いと設備も大型化してしまい、相当なコストがかかる。しかも多摩川に流れ込むのが1カ所ではないとすれば、設備も複数箇所に設ける必要がある。

◆ 水門を閉めれば良いじゃないかと言っている人もいるが、そもそも川の水面より街の方が下にあるのだから水門を閉めたら雨水が氾濫して街が浸かってしまう。低い土地で問題になるのは、その水をどこに流すか、どうやって流すかだ。

◆ ポンプアップ施設にしても、どの位の雨量を想定するのか、停電対策と非常用電源設備やそれに使用する燃料をどの位確保するのかなど事は単純ではない。首都高速の排水設備にしても、多重の排水ポンプと予備の電源設備などによって成り立っていて、そのメンテナンス費用もバカには出来ない。

◆ またマンションが浸水して電力が使えなくなる問題で、マンションの電源設備を移設する費用を市が負担すべきだとしている。ここまで来ると訳の分からないことで、家の茶碗が割れたから、市がその分金を出せと言っているのと変わらない。

◆ その他にも雨水を一時的に溜めておく貯水槽なども必要だとしている。確かに防災という面で考えれば様々な設備が必要になるのだが、川崎市にしてみればより優先度の高い地域もある筈だ。ごく狭い地域の対策のために市の予算を割くことは出来ない。

◆ こうしたもめ事が起きれば街の魅力が更に低下してしまうであろう事を、あのあたりのマンションから見下ろしている人は理解出来ない。というか、資産価値は下がってしまったので、もう何でも良い的な諦めムードなのかも知れないけど。
報道などを見ると、全てを金額に換算して物事を考えるみたいな印象すら覚える。

◆ マンションは普通は売りっぱなしであり、構造欠陥でもない限り管理その他は管理組合なり管理会社がやる事になる。おそらく住民はデベロッパーにも噛みついたのだろうがどうにもならない。そこで市に意見したと言ったところか。

◆ だがこれ、そうした問題を抱えながら何も対策がされない状態である事を世間に公表したことになる。何も言わなければ静かに忘れ去られていく事柄も、争い事となればしこりは残る。

◆ それに、多摩川の水位が上がって堤防を越えてしまったら何をやってもダメなのだ。水は低い方に流れて行くのだから武蔵小杉近辺は湖のようになってしまう。これは武蔵小杉周辺だけではなく、他の地方や他の河川の付近でも事情は同じだ。それこそ荒川や江戸川の氾濫抑止策を講じた方が被害規模からすれば先にやるべき事となる。


香川県と糖尿病(2/26)
◆ 昨日の話の続きである。粉物文化と糖尿病に関しては色々と言われるところは多い。大阪だったか、炭水化物の食べ合わせは避けましょうと言っているのは。ただお好み焼きなどはそれなりに野菜なども摂ることが出来る。

◆ うどんにはかき揚げや天ぷらだという方も多いと思うのだが、これも粉ものである。そしてうどんは一気に食べるという、結果として早食いになってしまう。炭水化物の早食いが糖尿病の原因になる訳だ。

◆ それでも週に1〜2回うどんを食べるとか、今日は時間がないから立ち食いうどんを胃袋に流し込むみたいなことがたまにあっても大丈夫だ。しかし香川県ではうどんの摂取量が多い事で問題が見えてくる。

◆ 県でもそれは認識していて検査をしましょうと言っている。肥満に気をつけ運動を行い、バランスの取れた食事をしろと言っているがうどんに注意しましょうとか炭水化物の過剰摂取は駄目ですよとは言っていない。どんなに美味しいものでも、体に良いと言われるものでも、それだけを食べていたのでは生きていけない。

◆ 香川県ではうどんに食物繊維を練り込むなど、或いはうどんやつゆの塩分をゼロにしようとする研究もあるのだとか。こうした研究がされている一方で県はうどんによる健康被害を口にしようとはしない。

◆ 香川県民はうどんを食って死ぬなら本望だと思う人も多いらしいのだが、こうした場合にこそ規制が必要になる。ゲーム規制と同じように週に1回しかうどんは食べてはいけませんとするとか、うどん税をかけてうどんを食べにくくするとかも出来るのだ。

◆ 逆に野菜摂取量を増やす取り組みでも良いと思う。香川県民の野菜摂取量はワーストだと言われている。これもうどんを食べる食文化に於いて、野菜がそれに合いにくいかららしい。確かにうどんとサラダというのはアレだし、うどんに野菜炒めをトッピングするのもどうかなと思う。

◆ 製麺会社は炭水化物の過剰摂取と糖尿病の関係を認めていない。野菜摂取量が全国最低レベルだというのも「香川県民の食卓を見る限り野菜は摂っている」と反論している。糖尿病は遺伝的なものもあるので現在の現時点での食生活が直接云々と言うことではないのかも知れない。しかし具体的悪影響が明確ではないゲームを規制しようとする位なのだから、糖尿病という明確な健康被害が起きている現状を打破するための規制をすれば良い。

◆ もっとも香川県では「うどんは悪くない」と言っているから、当面は"糖尿病県"であり続けそうだ。香川県の方に「そんな食い方は出来ない」と言われそうではあるが、うどんを食べる前にキャベツサラダを食べることで糖尿病リスクは減らせる。先にキャベツなど食ったら、せっかくのうどんが台無しだとなるかも知れないけど。

◆ 香川県では野菜を提供する飲食店を紹介する云々と言っているので、うどん店で野菜を提供することは余り無いようだ。これだって条例を作れば良いんじゃないのかなぁ、うどんとキャベツサラダは必ずセットで出せと。だが香川県は今なおうどんの消費拡大に力を入れているそうだ。県民の命よりうどんが大切だというその精神は褒められるものなのだろうか。


香川県はどうなったのだろう(2/25)
◆ スマートフォン規制で脚光を浴びた?香川県は、初期の条例案の一部を書き換えたのだとか。スマートフォンだけではなくPCも対象にした?とか。香川という件を一躍有名にしたこの規制の詳細はメディアに譲る。

◆ 何度も書いているがこの手のことは規制より教育が先だ。石川県の携帯電話規制にしても、無菌培養された中学生を悪玉菌ウヨウヨの世の中に放り出すようなことになり、今度はそれが問題視され始めた。

◆ 臭いものに蓋をするという年寄りの考えそうな事が、青少年に悪影響を与えている。ゲームにしても、確かに依存は良くないとは思うのだが、逆にゲーム仕立てで教育プログラムを実行しようとする動きもある。

◆ 推理だとかアニメーションなどを採り入れながら算数や科学を教えていく事で、子供が興味を失わないように配慮する。大人だって同様で、教育プログラムで多くの人が寝てしまうみたいなつまらなさを排除しようとする。

◆ 香川県のゲーム規制はゲーム制作側にも飛び火する。ゲーム制作・配信側も香川県のゲーム規制に協力する義務があるとしたからだ。罰則規定などはさすがに作れないとは思うが、ゲーム配信各社に個別に要請していくみたいな事になるとゲーム配信会社は位置情報を取得したりするなどして香川県民を排除する必要が生ずるし、或いは年齢認証が必要になる。

◆ 監視の義務は保護者や教育機関、医療機関にもある。子供がゲームをやっているのを見かけたら「アンタそれ何分やってるの、いつから、何時何分から始めたの?もう時間じゃないの」と聞くのだろうか。

◆ 子供が、なんでゲームで遊んだらいけないの?と疑問に感じても「条例だから」で済ませるのは大人にとっては楽だ。教育より規制の方が手間がかからないのである。そもそもゲームの利用とその害に関して合理的に説明出来る人間は皆無だと思う。そもそもゲームが有害であるという決定的なものはないのだから。

◆ しかし石川県や香川県の人たちにはこの辺りの善悪の区別が付かないようだ。香川県に入った車は1万円以上お土産を買うまでは県外に出てはいけませんなんて条例も作りかねない。

◆ どうしても規制をしたいのであれば、まずはゲームの有害性を立証し、説明し、教育し、規制の張り紙などで周知をし、それでも守らなかった子供に制裁を与えるべきだ。

◆ 香川県は全国有数の糖尿病受療率の高いところだ。糖尿病による死者数が全国3位なので死者率として考えるとトップなのかも知れない。こうした明確な健康被害が出ている現状でありながら、何故うどんを規制しないのか。肥満度も塩分摂取量も低いのに炭水化物摂取量が高いために糖尿病になりやすい。これは成人のみではなく子供の1割が糖尿病リスクの高い状態だというのだ。
ゲームは駄目だがうどんを食って死ぬのは良いよと言う県議会とはいったい何なのか?血液検査はするが原因からは目をそらすという所も、安易なゲーム規制県を表している。


自動レジとRFID(2/24)
◆ 以前に自動レジとRFIDに関して少し書いた。全ての商品にRFIDタグを取り付け、それが買い物カゴと通信出来るようにする。棚から取り出された事を棚側のセンサが感知し、カゴに移されたことをカゴ側センサが判定する。カゴ側センサはWiFiでレジ側に商品が追加されたことを通知する。

◆ 棚から取り出した商品が一定時間カゴに移されない場合は、万引きありとしてフラグを立てる。棚から取り出した商品を元の場所以外に置いた場合は、店員に指示を出して元の場所に戻す作業を行わせる。

◆ カゴに入れた時点で料金集計は完了しているので、レジではお金を払うだけだ。有人レジでも無人レジでも時間はかからない。

◆ ここで問題になるのはRDタグの価格だ。2017年に凸版印刷が1枚5円を提示、大日本印刷も2020年には1枚5円まで下げると言った。凸版印刷は2019年の時点で4円まで下げると大日本印刷は2025年までには1円以下を実現するとした。いかに安く"印刷するか"が低コスト化へのカギとなる。

◆ 現状では未だ高額と言えるICタグではあるが、1円になれば商品管理など全てがそれで行える。製造段階でICタグをセットして様々な情報を書き込む。現在の印刷型バーコードがICタグになると考えれば良い。バーコードでは要領的に不可能だった製品の個別情報(シリアル番号まで行けるかどうかは別として)も書き込める。

◆ これは不良品などのリコールなどをスムーズに行うなどにも使える。多くの商品にICタグが使われれば、量産効果によってコストも抑えられる。或いは同じコストでより高性能・高機能なものが市場に出てくるかも知れない。IC部分に関しては製造プロセスの微細化によってコストは下がる。
ICのコストは土地代(面積)なので、一枚のウエハから多くのICが切り出せればコストは下がる。更にはそれの実装(COBなど)コストの低減も必要になる。

◆ 小さくするにはアンテナも小さくする必要があり、UHF帯が有利だ。Felicaなどは13.56MHzを使うが、商品用のICタグの多くは920MHz帯を使う。ICタグはアンチコリジョンにはなっているが、どの程度のICタグが一カ所に存在出来るのか。回転寿司屋の皿にRFIDが付けられて製造からの時間管理だとか皿の枚数カウントに使用されている。これも初期のものは読み取りエラーが多く、ハンディターミナルで読み込んだあとに店員が枚数を数えて一致を見るという、無駄な二度手間になっていた。だったら最初から店員が数えれば良い話だ。

◆ それが最近では読み取り信頼性が上がってきたと言うことで、必ずしも店員は枚数を数えない。
皿以外のものにはICタグが付けられていないものもあるようで、それは店員が目で見て打ち込む。

◆ 日本では現金決済が未だ主流だが、店員に現金という"危険物"を扱わせるのは様々な面でコスト増になる。ICタグと電子決済が普及すると会計処理も含めたトータルのコストが削減出来るはずだ。ローソンだったか、RFタグを使わずに多数のカメラで商品と客を写して自動決済をするのは。どちらがトータルコストが安いのか、それが普及のカギになる。


日本と欧州で異なるEVの考え方(2/23)
◆ ここではEVそのものの運動性能だとか走行距離だとか充電時間という話ではなく、何故EVなのかだ。日本では何かというとエコだとなる。EVの方がエネルギ利用効率が高いのは事実だとしても、そのエネルギを発電所から持ってきて充電する所までを考えると余りお得ではない。したがってエネルギ利用効率が云々と言い始め、それをEV普及の目的だとするのは正しくない。

◆ EVの場合は回生制御がある事、アイドリングが必要ないなどがメリットになる。内燃機関動力車の場合は発電機の駆動と違って定速定負荷運転にはならず、効率は低下する。ただそれを以てしてもEVが高効率だと言えないのは、送電損失や充電損失があるからだ。

◆ EVが増えるのは時代の流れだとして、これをきっかけに原発を増やしていこうと政府は思っているかも知れない。
高齢原発が増えている事もあり、新たに原発を作っていかないと又々面倒な話になってくる。

◆ 欧州や中国はもっと現実的だ。欧州はディーゼルエンジン車が流行ったために大気汚染が深刻化した。ディーゼルエンジンは燃費が良いからエコだと誰が言い始めたのか知らないが、大排気量マルチシリンダーディーゼルエンジンに過給器を2つも付けてハイパワーを絞り出す、自称エコカーが高速道路をかっ飛んだ。

◆ 中国はご存じの通り公害よりも安全よりも経済発達とばかりに、日本の昭和40年代の再現そのもので大気汚染が深刻化している。中国の公害を批判する人もいるが、かつて日本が歩んだ道だ。途上国が経済成長と技術開発によって先進国に交ざろうとする段階では、多くの犠牲が発生することを日本が証明しているではないか。勿論その教訓を踏まえれば良いが、それが出来ない。

◆ 欧州も中国も内燃機関エンジンの撤廃は環境維持のためである。おそらく中国は原発で作った電力で、欧州は風力や太陽光発電と非原発による発電を使うのだろう。

◆ 効率という事を考えると各家庭で太陽光なり何なりで作った電力でEVを充電するのが一番良い。しかし一般の家屋の屋根にはそんなに沢山の太陽電池板を乗せられない。年間1万km走るとすると2MW位の電力が必要だ。1日平均にすると6kWh位になるのだが、これは3kWの太陽光発電システムであったとしても、バッテリーが空の状態から満充電までに2〜3日かかるという話になってしまう。

◆ 航続距離を考えるとEVのバッテリ容量は100kWh前後で落ち着くのではないだろうか。リーフが62kWh、EQCが80kWh、テスラが75kWhとなっている。10kWhの太陽光発電システムが1日に発電する電力は最大でも50kWh程度、平均では30kWhと見積もられる。これで100kWhのバッテリーを充電しようと思うと4日かかる。

◆ 専用の高速充電設備のある所に行くか、時間はかかるが家庭で充電するかだ。商業施設向けなど500kWh以上の契約ではkWhあたり16円〜17円と、家庭用電力の6割くらいの単価になる。ただし基本料金が高い。
電力の多くは化石燃料から作られる。排出有害物質の回収や排熱の利用などは行われているが炭酸ガスは出る。


撮像素子と画素サイズ(2/22)
◆ スマートフォン内蔵カメラ画質は年々改善している。しかしその改善度が小さくなっているのは、特にハイエンドモデルでは少しの改善に為に多くのコストが必要になってきているからだ。

◆ 中華ものに関しては画素数競争という、過去に日本が得意としていた数字競争にもなっている。今は1億画素だというのだから凄いではないか。ちなみに1億画素のXiaomi Mi Note 10の撮像素子の画素サイズは0.8μmである。

◆ 一方でSONYは画素サイズを1.7μmに拡大したセンサを搭載するのだとか。
CMOSセンサの場合は隣接する画素で電荷の漏れがあるので画素ピッチを細かくしても解像度が上がりにくくなる。Xiaomiの使うセンサではQuadBayerというカラーフィルタを使い、同じ色の画素を4個まとめるような方式だ。隣接する画素への漏れがあったとしても同じ色になるから目立たないとか?

◆ ただCMOSセンサの改善も進んでいて、隣接画素間の問題も良くなってきている。もう一つは感度の問題だ。感度を上げようとすればアンプのゲインを上げるのでノイズが目立つ。アンテナと受信機の関係のように、ゲインのあるアンテナを使えばS/Nは良くなるが、ゲインの低いアンテナにハイゲインのプリアンプを入れても限界はある。
極端な話、入力がゼロならゲインが無限でノイズがゼロのアンプを接続しても何も出力は出てこないのだ。

◆ 0.8μmの画素サイズと1.7μmの画素サイズの撮像素子では(フィルタ透過率などが同一だとすれば)光量は4.5倍ほどになる。これはF1.4のレンズとF3位のレンズの光量差になる。さすがにF3は暗いだろうと言う事でXiaomiは4画素をひとまとめにして2.7千万画素のモードも使う。これなら光量は4倍になるので1.7μm画素のセンサと同じくらいの受光量を稼ぐことが出来る。SONYのセンサが1/1.7インチの1200万画素、Xiaomiの4画素まとめモードは1/1.3インチで2700万画素だ。

◆ 実写テストは色々なサイトで行われているが、光量が十分にある環境に於いてブレやフォーカスの問題が排除できると1億画素の解像度が生きてくる。夜景などでを2.7千万画素で撮った場合も総画素面積が大きくなるのでノイズは低減されている。レンズの解像度が追いついているのかという問題はあるにしても、高画素センサのアドバンテージは確かにあると思う。

◆ こうした中で、例えばXperia1の1200万画素センサは明らかに解像度で劣っている。それが実際の写真で(等倍にしなければ)分からないレベルとは言え、解像度が低いことに違いはない。画素サイズを拡大して低雑音と高感度を追求するのか、それとも明るいところでの写真を高解像度で得ようとするのか、実際の撮影シーンとしてどちらを優先すべきなのか各メーカの設計思想の違いが現れる。

◆ 高解像度にすれば画像処理エンジンのパワーも必要になるし、画像をメモリに保存するためにも時間がかかる。少なくともSONYは高画素競争ではなく画素サイズ拡大による画質向上を狙っている。しかし、では最高の画質が得られているのかと言えば否なのだ。SONYはレンズや画像処理も含めたカメラとしてのトータル技術で他のメーカに劣っている。この事でSONYの設計思想のメリットが証明されていないのが残念だ。SONYのセンサを使うSAMSUNGに期待するべきなのか。


買い方をコロコロ変える(2/21)
◆ auは、今度は残価設定型のローンによるスマートフォンの販売を開始する。買い方の変更はこれで何度目だろうか。

◆ いかにApple税を払うかに苦心していると言われ、しかし派手に動けば総務省に察知されてしまう。そこで考え出したのが残価設定型のローンである。残価をいくらにするかによって金額は好きに出来るわけだが、果たして総務省は見逃してくれるのか。

◆ つまり、高すぎる残価設定を行えば値引きと判断されるからだ。まあau的にも色々工夫はしているらしく、例えば仕入れ値と売価に開きのあるスマートフォンの場合は、その儲け分を残価に組み入れて残価基準を上げることが出来る。

◆ 勿論iPhoneの場合は、Appleの言う販売価格で売るために残価の基準が決められる。そこに儲けなどは関係がなく、金は通信料から取れと言うことだ。
Appleからの指示を守る形で、少なくともauとソフトバンクは動いている。
従って販売価格も似たようなものだ。

◆ 残価設定ローンにはもう一つうま味がある。ローンに金利を課すようになれば、その金利は借金額に対してかかる。
10万円のスマートフォンでローンを組めば、金利はその10万円に対してかかる。例え残価設定ローンで残価が5万円あったとしてもだ。

◆ これは実質5万円の借金に対して、10万円を貸したのと同じだけの金利が取れることを意味する。それに加えて元本にならない謎の頭金も取れるのだから、利用者に気づかれないところでの儲けが多くなる。

◆ 今のところドコモのみは独自路線を行っている。一応総務省の言う事を守った形なのでソフトバンクやauよりもiPhoneの販売価格が高い。この辺りも総務省と色々ある筈で、当然ながら交換条件的なものも用意されていると思う。

◆ 分離プランによってMNO各社のスマートフォン販売数は減少した。代わってシェアを増やしたのはSIMフリースマートフォンだ。MNOでも安価なモデルを揃え始めたので今後又事業者モデルが増える可能性もある。

◆ 事業者モデルは、その事業者で使うバンドのみしか使えないようになっている場合がある。Xperiaなどがそうで、800MHz/900MHz帯は納入事業者のバンドに無線部制御プログラムで固定されている。この部分を入れ替えればドコモ用にもソフトバンク用にもなるわけだが、納入時点でドコモ用はドコモバンドしか使えない。

◆ これもSIMロック同様の納入事業者以外では使わせない策の一つだ。これに最も積極的なのがSONYで、他のメーカは各事業者共通としているものが多い。SONYはこうした嫌がらせ的なことが好きな企業であり、著作権とコピー問題の時にも独自のコピー防止策を講じて自滅していった。

◆ スマートフォン部門も自滅の勢いなのだが、今後どうなるのだろうか。事業者の方にばかり向かないで最終ユーザーの方を向かなければいけないのだが、それが分かっていない。
国際的競争力を付けるにはカメラ画質の改善をはじめとして、開発速度の見直しや新たな技術への挑戦だって必要だ。重厚長大路線もそろそろやめにし、シャープを少し見習えば良いと思う。


プリインストールアプリ(2/20)
◆ 米国の複数の団体がGoogleに書簡を送った。プリインストールアプリの制限を行って欲しいと。プリインストールアプリはその動作に関してGoogleのチェックを受けておらず、ユーザデータなどを勝手に送信する場合もある。プリインストールアプリの多くは削除することも出来ず、動作権限も固定されている。

◆ Googleが他人の言う事に耳を傾けるかどうかは不明だし、では実際どういう規制を加えるのかも曖昧だ。
消せないアプリは入れるなとでも言えば良いのか。すると事業者アプリのように、アプリ一覧には出てこないようにしてしまうかも知れない。

◆ 何度か書いているし今はどうかは不明だが、GALAXYはSAMSUNGに何やらデータを送信していた。データ使用量が増えると言う事でドコモショップでも問題視したという話だ。ドコモやauは位置情報を取得している。Googleは位置情報や検索履歴など多くの情報を取得する。

◆ SONYのどうにもならないアプリは、SONY不況のおかげで消える方向だ。アプリ開発をするカネがなくなったという、利用者からすれば非常に嬉しいことが起きた。
プリインストールしなくてもPLAYに置いておけば必要な人はダウンロードする。これが普通なのだ。

◆ スマートフォンメーカは特定企業のアプリをプリインストールすることで収益を得ており、その結果としてスマートフォン価格が少し安くなったりする。いわゆる広告モデルなのだが、それを消すことが出来ないのは問題だ。インストーラーだけがプリインストールされているなら未だ良いが、容量の大きなアプリはストレージを圧迫する。
今や大容量ストレージがあるから重荷ではないにしても、例えば256GBのiPhoneを買ったけれど実質使えるのは64GBでしたとなったら怒るだろう。

◆ ASUSなりHUAWEIのスマートフォンは消せるプリインストールアプリが多かったが今はどうだろうか。消しても又欲しくなればPLAYからダウンロードすれば良い。PLAYを見ればレビューなどを見て他のアプリと比較検討する事も出来る。

◆ 日本の場合は事業者モデルが当たり前だった訳で、SIMフリースマートフォンが出回り始めてようやく浸透してきたところだ。今後はSIMフリースマートフォンを買うことが普通となれば事業者アプリの呪縛から逃れることが出来る。分離プランやSIMロック論などによって事業者モデルの優位性が揺らげばあらゆる面が自由になる。

◆ 事業者モデルが売れなくなれば事業者の収益は減少する。ユーザが何故事業者モデルを買わないのか、それが面倒なアプリ縛りなどによるものだとすれば事業者も考え直さざるを得ないだろう。違約金の制限によって事業者を変える事に対する敷居も下がったとすれば、事業者以外の回線で使用時に決して設定の出来ない事項を、設定しろ設定しろ設定しろと繰り返し出てくるのは嫌がらせ以外の何物でもない。

◆ SONYは事業者ごとに周波数帯に制限を持たせるという酷いことをやっている。これはハード的なものではなく無線制御部分のファームの違いだ。事業者に稼がせて貰っているから仕方が無いという事だが、前時代的でもある。


どこまでサポートすべきなのか(2/19)
◆ 国民生活センターにはスマートフォンの使い方やそのサポートに関する苦情が寄せられる。最近多くなったのがMVNOに関するものだ。特に高齢者からの苦情が多く、無料通話のためには専用のアプリを使わなければならない(楽天モバイルなど)事を知らずに通話を行い高額請求されたというもの。

◆ 専用アプリではないがプリフィクス方式のmineoなども使い方を誤ると電話料金が高くなってしまう。こうした点を事業者はよく説明すべきだと国民生活センターでは言っている。

◆ 確かにこうした部分は事業者の独自のサービスであり、周知徹底する必要がある。若い人であれば自分で調べて何とかするかも知れないが、中高年には難しいことかも知れない。MVNOと契約しても取り扱いやサービスに関する説明書が送られてくるのはごく一部という印象だ。

◆ MVNOなどはMNOに比較するとサポート体制は良くない。ある程度分かった人が使うという位置づけだったからなのだが、最近ではスマートフォン初心者も安価な料金に誘われてMVNOと契約をする。

◆ 例えばインターネット接続にしても通話にしても、設定が終わったらまずここにアクセスしてください、まずここに電話をかけてくださいと案内してはどうだろうか。正しい設定になっていれば○が表示される。或いは、無料通話(通話料金が下がるプリフィックス通話)で電話がかけられていますよと自動応答する。

◆ これが、そこにアクセスしたらバナー広告だらけで何が何だか分からないとか、電話をしたら10分も宣伝を聞かされるみたいなものではダメだが、その駄目なことを平気でやりそうな事業者が多い。この辺りは規格や基準や表示方法を決めてそれを実行させるか、或いはサポート人員を増やして待ち時間を短くしなさいと始動するしかない。

◆ MVNOの場合は事業者アプリ的なものがないので設定に関する問題は起きにくい。事業者独自のサービスだとかログインだとか、細かなオプション契約(砂金はMVNOでも増えてきている)もミニマムだ。問題が起こるとすれば接続に関する部分だ。実際楽天モバイルの楽天回線でも接続出来ないという人が多数居てサポート電話はつながらない、チャットはサーバーエラーになるなど酷いことになった。たった5千人の利用者なのにだ。

◆ 今はどうなのか知らないがiPhone4/5の頃にMNOのショップにiPhoneに関する相談に行くとAppleStoreに行けと案内された。AppleStoreに行くと接続の問題だから事業者に聞けと言われる。iPhoneはAppleに聞くことは出来るがAndroidに関してGoogleは対応すらしてくれない。Googleが対応してくれないよと国民生活センターに言ったら、Googleに注意をしてくれるのだろうか?
◆ トラブルなり何なりが起きたとして、その責任を取るべき企業がどこなのかは明確にしなければならないがこれが難しい。原因を作ったメーカなり事業者は無償でサポートすべきだが、それを肩代わりする企業があったとすれば有償でも仕方が無い。ただし金を取る以上は責任を持ってサポートすることが必要だ。


サポート有料化に思う(2/18)
◆ ドコモショップなどではショップの店頭以外で購入したスマートフォンのサポート業務を有料にしているそうだ。これまでも店頭でスマートフォンを買うと販売手数料的な料金が取られている。物を売っておいて、売るための金を寄こせとは随分乱暴な商売だ。

◆ この料金をドコモショップではサポート費用としている。サポートを受けようが受けまいが店員の前に座ったら席料を取られるみたいなものである。明確なこの席料の他に謎の頭金も取られる。そして更にはサポート費用だ。

◆ サポート費用を取られるのは、他店で購入した或いはオンラインショップで購入した端末の設定などだそうだ。ちなみに量販店で購入してもサポート代の2千円は取られるのではなかったっけ。しかし設定や質問はドコモショップに行けと言われる。そしてドコモショップに行くとサポートは有料だと言われる訳か。

◆ ドコモショップの存在意義とは何なのか。殆どの事がオンラインで出来る(ショップに出向かなければならない事項もある)のだからショップに行くことなく用事は済むのではないか。では何故キャリアショップがあるかと言えば、客(契約者)を増やしたいからだ。

◆ MVNOでもショップ展開をするところが増えたのは契約数を増やしたいからであり、ショップが出来れば人が来て契約者数が増える。ドコモは昔からそうだが客を大切にはしない。ドコモのサービスを使わせてやっているという考えは電電公社時代からなのか。千葉県のショップが問題を起こした「クソ野郎」事件も同様である。

◆ お店で謎の頭金を取られながらも高い製品を買ってくれたわけで、つまりはオンラインで買うよりこの時点で高い。そんな客から更に販売手数料と設定サポート料を取るとは何事かとなる。

◆ 今のところドコモショップは人気で、待ち行列が途切れることがないという。確かに料金プランの変更や契約変更など、分かりにくい部分はドコモショップに出向いた方が早い。実際Withプランなど、分離プラン後に端末を買い換えても継続出来るのかどうかなどがよく分からなかった。

◆ ドコモショップが混んでいるのはドコモの説明が悪いからだ。誰も混雑するショップなどには行きたくないが、明確な説明が無いから仕方なく行く。無料のジュース目当てに行く人もいるだろうが、多くは何かしら用事があっていく。

◆ スマートフォンのトラブルもその一つだ。サポートが嫌なら壊れない製品を作れば良い。壊れてしまうのであればサポートは仕方が無い。
端末販売で儲けているのだから客を待たせることなくさっさと処理をしてほしいものだ。

◆ 設定のサポートにしても、読んで分かるような解説書でも作ったらどうだろうか。販売費用2千円を取るなら書籍を売った方が安く付く。どうせドコモの宣伝満載の書籍になるだろうけど。これを見れば全てが分かりますよみたいな。或いはスマートフォンで再生出来る動画入りのmicroSDを売るとか。

◆ それでも分からなければ他の事業者に行くとか、MVNOに行くとかでも良い。MNO系が全部横並びでサポート有料化を行い、MVNOはサポート無料ですよとやったらそれも差別化になる。技術や情報は有償だからとドコモは言うかも知れないが、そもそもドコモが売った物だ。ドコモでの正規の扱いの無いSIMフリースマートフォンのサポートを頼んでいるのではない。


コンビーフ(2/17)
◆ コンビーフ(cornedbeef)は牛肉の塩漬けみたいな保存食である。
SPAMにも少し似ているがコンビーフは繊維質な感じの肉である。
コンビーフなのだが原材料はビーフだけではない。コンビーフの缶詰の価格にもよるが馬肉などが使われているものもある。

◆ コンビーフはそのまま食べても、マヨネーズを付けて食べても、炒めてパラパラにしても美味しい。コンビーフの食感が嫌いだとか、炒めれば食べられるけれどそのままは嫌だという人もいる。食べ物の好みは様々ではあるが、コンビーフに関しては好き嫌いがある食べ物でもある。

◆ コンビーフと言えば台形の金属缶に入っているあのスタイルが特徴なのだが、コンビーフ大手の川商ではパッケージの変更を行ったのだそうだ。

◆ あの金属缶は70年前から使われていたそうだが、製造設備の老朽化などもあってプラスチックカップやアルミック缶と呼ばれるものに変更した。パッケージの変更に驚きはないのだが、そもそも今まで変更されなかった事に驚きを感じる。

◆ パッケージの変更と共に内容量を2割減らした。ノザキのコンビーフの川商フーズでは「100gでは多すぎるという意見を尊重したため」としている。100gの従来版の実売価格は300円前後、ニューパッケージ80g版の定価は395円となっている。

◆ このパッケージ変更のニュースを見る前にコンビニでプラスチックパッケージのコンビーフを見ていて、パッケージが変わったんだなと思ってはいた。プラスチックパッケージは今風であり、少し大きく見えたが内容量は減っている。

◆ 従来のパッケージは少々開けにくい所もあったし、金属缶の開けた部分で指を切るなどの心配もあった。なのでプラスチックやアルミのパッケージは歓迎されると思う。値上げは別として。

◆ コンビーフは1948年に商品化されたそうだ。発売当時は瓶詰めで、その後おなじみの台形の缶詰になった。保存可能期間が現行商品で3.5年と長いのも缶詰のおかげか。ノザキのコンビーフのノザキとは、コンビーフを発売した野崎産業から来ている。その後川商フーズとなり、JFEグループとなり現在に至っている。

◆ 米国では1890年前後にコンビーフが作られたというので、日本に入ってきたのはかなりあとと言う事になる。なお馬肉などを使ったものをコンビーフではコンミートとしている企業もある。これは法改正によってコンビーフが再定義された事からだ。コンビーフを名乗れるのは牛肉100%のもののみである。

◆ ようするにマヨネーズ風とか、みりん風調味料、アイスクリームやジュースとかのアレである。商品名と原材料が定められているものに於いては、その名称を安易に使う事が出来ない。買う方からすれば名称で中身が分かるのは有り難いとも言える。ただアイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスなどは分かりにくかったりする。

◆ こうした食品類も中国製が氾濫してくるのだろうか。安全性という点で現在は疑問な点も少なくはない中国製だが、信頼性や品質の向上を行えば日本製品などすぐに駆逐されてしまう。


塗料の品質が良くなってきたのか(2/16)
◆ 国産車と輸入車の違いに塗装の品質をあげる人は少なくない。塗料と塗装工程はコストのかかることでもあり、中々高価格高品質に出来ない。コストダウンと軽量化こそ第一だとする自動車メーカで、海外メーカ並みの塗装を行うことは不可能だとまで言われる。

◆ 油性塗料全盛期にはそれでも徐々に品質改善が行われたのだが、水性塗料の時代になりリセットされた感もある。全ての面に於いて最高の性能を発揮する塗料の開発は難しい。何事でも同じだが、どこに重点を置いて開発するかが必要だ。

◆ 一般産業用の塗料でも耐久性や耐候性、ツヤなどの品質を重視したものは高額になる。安価な塗料は高額なものに比較すると劣る部分が出てくる。自動車用でも同様に塗装作業性や乾燥性、どれだけ薄く塗れるか(質量低減)、そして何よりも安価である事が重要になる。

◆ 海外メーカでは質量の点や作業性、コストよりも塗装品質や耐久性に重きを置いていると言われる。とは言っても車両価格にもよるだろうけど。センチュリーが塗装に力を入れているとトヨタは宣伝している。人間の手による磨きを行っているとの事である。エンブレムは職人が1.5ヶ月かかって作るという、どうでも良いことと塗装を一緒にされてもなぁとは思う。

◆ 発色性などを追求すると価格が上がったり作業性が悪化したりする。トヨタが使ったマイカ塗装は工場ラインでは一定の品質に出来るのだが、補修塗装が難しいと言われた。マイカ塗装はメタリック塗料の金属の代わりに雲母を入れたもので、複雑な光の反射が期待出来る。

◆ メタリック塗装にしてもマイカ塗装にしても塗料そのものの品質を上げることなく見栄えを良くする事が出来る。塗料の価格は多少は上がるのだが、見た目の変化が大きいのでアピールしやすい。

◆ 以前にマツダのソウルレッドクリスタルメタリックが綺麗だと書いたことがある。デザインや品質にこだわりを見せるマツダの水性塗装ラインにも関係しているのだろうか。水性塗料は乾燥工程で多くのエネルギ(乾燥用の)を必要とするため、この部分の工程を管理すること、塗料の役割を再検討することで中塗りを廃したで。これによりトータルのコストダウンや発色性の追求が可能になったのだとか。

◆ ボディには電着塗装などでサフェーサーやさび止めが塗られるのだが、そのあとにごく薄い塗装層を設けることにとってサフェーサーなどの色が出ない(透過しない)ようにするのだとか。こうした一部の追加行程を必要とする塗色は別途お金がかかることになっている。

◆ マツダの赤も綺麗だがスズキのブルーも綺麗だった。マツダ車に劣らないような質感とツヤを見せる。マツダ車の匠塗りも世に出て久しいわけで、国内各メーカがその技術を研究したことだろう。そして徐々にマツダのアクアテック塗料的な塗装技術を身につけ、美しい国産車が出来上がってくるに違いない。

◆ スタティックな耐久性と共にハネ石などの衝突による傷付きや割れなど、塗装には多くの要求がある。弾性塗料といえども石などがぶつかってくるとヒビが入って面で割れてしまうことがある。旧ソアラなどは塗面が柔らかいのか石がめり込むようにミクロのへこみが出来、ある程度の衝撃が加わると割れるように塗装が剥がれた。


個人事業者になろう(2/15)
◆ 最近は副業やアルバイトを許可する企業が増えた。アルバイトをすることで節税を行う事が可能になる。

◆ 某ライブ配信者が会計事務所に聞いたという話によれば、ライブ配信で映したものは全てライブ配信のための経費として認められるという。3度の食事風景も晩酌も様子も、それを映して配信すれば経費だという認識だ。

◆ これを一般の人が利用しない手はない。何か新しいものを買ったらそれを映して配信する。自分自身は経費化する必要がないので、自身を映す必要はない。車を買ったら車を映し、自転車を買ったらそれを映す。毎日の食事も映す。

◆ ライブ配信者が言うには、こうして全てを経費にすると家賃や電気代のわずかな負担以外は全て経費になると言っている。パチンコ代も、馬券を買う費用も、酒もタバコも全てだ。

◆ 配信を仕事とするのだからそれによる収入も必要になる。全く収入が無いにもかかわらず、それを生業として経費を使うのは不自然だ。にわか配信者に有料アイテムを投げてくれる人などはいないので、これは自分で投げる。有料アイテムを(通信事業者の)キャリア決済で購入し、それを自分に投げる。キャリア決済した有料アイテム代は通信費として経費に計上する。

◆ 勿論自演で投げると損失が出る。ライブ配信サイトに持って行かれる分が数十パーセントあるからだが、それを使っても節税効果の方が大きければ得になる。毎月数千円程度、年間数万円(実質損失1万円程度)の身銭を切れば配信業が成り立つ。ライブ配信ではなくYoutubeなどの動画配信でも良いだろう。これはリアルタイム配信ではないので楽ではあるが、収益化という点が難しい。

◆ 昨年の日本の年収中央値は約360万円だそうなので、社会保険料が約55万円、所得税額が約7万円で住民税額が約20万円になる。この給与を貰っている人が300万円の自動車を買ったとする。自動車は6年償却なので年間50万円の経費算入が出来るが、個人利用もあるので事業経費としては半分の25万円とする。ガソリン代や車検、整備費用その他も半分程度は経費に出来る。更にパソコンとモニタを新調し、これが30万円だったとする。30万円は償却資産になるのだが、特例として一括償却が認められており、全額経費算入が出来る。さらには毎月の電気代の30%程度(ライブ配信に必要な電力として)、固定回線通信費の100%(個人利用はないと想定)、移動体通信料金とスマートフォン購入代金の50%、家賃(固定資産税)の事業割合などなどを経費算入する。家族との外食も、それを映像化する事で経費にする。赤字額が170万円を超えれば源泉徴収により支払った所得税約7万円を還付させることが出来、次年度の住民税、社会保険料を節約出来る。

◆ 3度の食事や晩酌などに関して、ライブ配信者は経費だと言い張るが私はそうは思わない。3度の食事は配信するしないに関わらず摂るものであり、それを税務署が経費と認める可能性は低いからだ。まあ経費に突っ込んでおいて指摘されたら修正申告するでも良いとは思う。実際そうして経費に入れている配信者が殆どなのだから。


パスワードと各社の方針(2/14)
◆ アカウント乗っ取りや不正アクセスなど、パスワードの安全性が問われる。gooのアカウント乗っ取りでは他社から漏洩したパスワードが使い回されていたためにログインされてしまったと説明した。しかしどこから漏れたのかは明らかにされず、そもそも漏洩があれば大事になるはずなのに何もなかった。いったい漏洩元の「他社」とはいったい何なのか。他社ではなく自社ではないのか?
◆ 銀行系ではトークンや2ndパスワード方式、或いはその併用が使われる。
HSBCは2ndパスワード方式だが、2ndパスワードは全ての文字を入力するわけではない。最初から○番目と○○番目と…みたいに歯抜けで入力させる。これによってその通信が傍受されたとしても2ndパスワードは一発では盗めない。みずほ銀行も同様の方式だ。ただしHSBCはログイン後の手続きでトークンを必要とするがみずほ銀行は何もない。

◆ 2ndパスワード方式はHSBCやみずほ銀行スタイルが正しい。2ndパスワードを全て入力させるのは、1stパスワードの時だけと変わらない。この馬鹿らしい方式を採用するのが楽天である。楽天もパスワード漏洩事故を起こして不正アクセスを許したが、goo同様に他社で漏れたパスワードが使われたと言い張った。

◆ 楽天・ソフトバンク・ヤフーなどIDやパスワードの漏洩があった訳だが。ヤフーのIDやパスワードは半ば公然と売られている時期もあったという。企業的信頼の薄いこれらは、少なくとも他とは別のパスワードを使っておいた方が良い。

◆ 以前にも書いたが楽天の一部サービスではパスワードの寿命が3週間だったか?に決められていて、期間内に変更しないとログインが出来なくなる。例え用事がなくてもパスワードを変更するためだけにログインしなければならない。多くの人はパスワードの後に番号を振って、そこだけをインクリメントするという。  
◆ パスワードの強化が行われるようになったのは7Pay事件がきっかけだったとも言える。ヤフーはトークン方式が使えるようになった。ワンタイムパスワードはスマートフォン用のアプリで生成する。ドコモもワンタイムパスワード方式で、それはSMSで通知される。どの程度の強度でワンタイムパスワードを必要とするかを設定出来る。

◆ MUFJ銀行やセブン銀行、ゆうちょ銀行、JNBはスマートフォンのアプリによるトークン方式でワンタイムパスワードを生成したり、スマートフォンのアプリによって振り込みその他手続きの承認を行う。Googleも同様にSMSでの認証かまたはスマートフォンによる認証による二段階認証が出来る。

◆ スマートフォンなどでの認証が出来ればパスワードは不要になるとも言える。ただし一度スマートフォン認証を行うとしばらくは通常のID/パスワードだけでログイン出来るなどする場合もあり、これだとパスワードが必要になるが、いわゆるパスワードの強度はさほど意識しなくても良い。

◆ MUFJやゆうちょ銀行はフィッシング詐欺対策ソフトをインストールしろと迫ってくる。どういうビジネスモデルになっているのかと考えてしまう。ちなみにこれら言われるとおりにインストールすると、ソフト同士の干渉などが起きて上手く動かないこともあるそうだ。


女性専用車両を増やすべき論(2/13)
◆ 鉄道に女性専用車両がある。しかし女性にも様々な好みがあるので車両を増やすべきだと主張する人がいる。
女性専用車両は香水や化粧品に臭いに満ちていて、臭いに敏感な人は乗りたくないという。まずは香水などを使用する派と使用しない派に分けるべきだというのだ。

◆ 次ぎに混雑時の問題がある。ヒールの高い靴などを履く女性は電車の揺れに弱い。揺れた時に隣の人にぶつかったり足を踏んでしまうこともある。何人かが倒れて怪我をした事もあったそうだ。そこで混雑時間帯に も女性が座れるように車両を増やし、手すりなども増やすように求めている女性もいる。

◆ 座席の取り合いも激しいそうで、時に言い争いも起きるという。こうしたトラブルを防止する観点からも女性専用車両を増やすか、女性専用電車として全車両男性の乗車を禁じるべきだと主張する女性もいる。女性専用車両が女性のためであるならば、乗客である女性が満足しなければ意味がないと言うことだ。

◆ 現状では居心地の悪い女性専用車両に乗るか、或いは女性専用ではない車両に乗るしかない。そして最近では女性専用車両に乗らない女性が増えているのだそうだ。こうした事態を見ても女性専用車両の快適性改革が必要だというのである。

◆ 女性専用車両を増やしたり女性専用列車を希望する女性がいる一方で、だったら最初から女性専用車両など作らなければ良いという意見もある。最近では電車内に防犯カメラが設置されるなどしているわけで、そうした防犯対策の強化の方が良いというわけだ。

◆ 女性専用車両賛成派は6割程度なのだそうだ。男性専用車両を作れば良いという意見も6割以上ある。理由は男女差別になるからだとする割合が最も多い。男女平等だとか性差別云々と言いながらも女性専用車両が増えている現状は何なのか。

◆ 女性を専用車両に押し込んで隔離するという点から女性蔑視だと感じる人もいるそうだ。まあ、確かにそう考えることも出来る。性で分離すると言う事は分離された方もした方も気に入らないのだ。ただし女性は女性専用車両に乗らなければいけない決まりではない。女性専用車両に男性が乗ったとしても法に触れるわけではないが、場合によっては鉄道会社の規定によって追い出されるかも知れない。

◆ 女性専用車両が導入されて20年、これまでも様々な観点から議論が重ねられてきた。しかし鉄道会社は特にそれらに耳を傾けるでもなく、女性専用車両を作ってやったんだから文句を言わずに乗っていろコノヤロウだ。

◆ 今後日本の時効も就業人口も減るわけだから電車の混雑も緩和される。実際人口増加の時期よりも混雑は緩和されているという。
人口が増加している時には車両数を増やそうとも常に混雑している状況だった。それが(車両を増やさなくても)緩和される方向になっているというのだから人口減少とは凄いものだと思う。

◆ 鉄道会社が苦労して複々線などにしたその投資は回収出来るのだろうか。電車の本数増加により踏切が開かなくなり、対策として地下や高架工事を行ったその投資も回収しなければならない。乗客数が減少すれば料金を上げるしかなくなる。


マイナンバーカードの馬鹿らしさ(2/12)
◆ e-TAX申請の記事でも書いたが、マイナンバーカードがいったい何のためにあるのかはよく分からない。国民に番号を振りたい財務相が作ったわけだが、そんなものは勝手に振っておけば良い。

◆ マイナンバーは個人情報と位置づけられる。ちなみに楽天は電話番号を個人情報だとは認識していないそうで、単なる数字列は個人情報にあらずと言っている。個人情報ではないので利用者に許可を得ることなく電話番号を利用しても問題ないという認識だそうだ。しかしマイナンバーは個人情報であり、公開の制限を受ける。

◆ マイナンバーをむやみに他人に教えてはいけないわけだが、人間や機械が読み取れる数字列なのだから誰にでも読めるしコピーも出来る。コピーが許された機関以外はコピーしてはいけないよと規定されているが、それを守らないのは勝手だ。

◆ マイナンバーを何故保護しなければいけないかは番号法第19条で規定されているからだという。何故19条が作られたかと言えば、番号を保護するためだそうだ。では何故番号を保護しなければならないかというと19条があるから…… だったら見える位置に表示などしなければ良い話で、何のためのNFCなのか。

◆ マイナンバードで何が出来るかと言えば、コンビニなどで住民票を受け取ったり、今後は健康保険証の代わりにもなるという。そう言えば住基カードってやつもあったよなか。アレはどうなったのかな。

◆ 保険証の代わりにならなくても保険証を使えば良いし、コンビニで住民票を週に1回取るなんて事はないので出張所なり市役所なりに行けば良い。マイナンバーの数字列が欲しい時にはマイナンバー入りの住民票を取れば良い。

◆ マイナンバーカードは有効期限があるので、作っても永久に使えるわけではない。免許証と違って有効期限切れのお知らせは来ない。マイナンバーカード一枚で運転免許証にも、保険証にも、パスポートにも利用出来れば発行する人が増えるかも知れない。

◆ 銀行や証券会社などではマイナンバーカードのコピーの提出を求められる。番号だけを伝えるのではなくカードのコピーが必要だ。しかしコピーは19条によって制限されている。

◆ 楽天証券だったか、楽天ポイントの運用のために口座を作ったがマイナンバーカードの提出を求められたので口座は解約した。マイナンバーが必要なのではなく、マイナンバーカードのコピーを寄こせという。ちなみにその時にはマイナンバーカードは未だ持っていなかった。

◆ マイナンバーを寄こせというのは法に従う限り仕方が無い事で、これが財務省の目的になる。しかしカードのコピーを寄こせというのは少し違う。コピーする時には番号以外の部分を隠すことが出来るが、隠すと自動認識されずに再送信を求められることがある。

◆ 他人のマイナンバーカードのコピーがあればそれが使えそうな気がする。マイナンバーの照会が金融機関や楽天に出来るのであれば別だが、マイナンバーを打ち込むと住所氏名が出てくるなんて所までは行っていないと思う。


あの別荘地はどうなったのか?(2/11)
◆ 家具インテリア販売などを手がけるニトリの子会社であるニトリパブリックは、2011年に北海道の千歳市郊外に中国人向けの住宅(別荘)を建築した。空港に近いその場所は決して便利なところではないそうだが、中国人にとっては人気の物件になったようだ。

◆ 2011年に建築されたのは17棟で、工費は6億円余りだったとか。ニトリでは外国人向けの施設開発を行うとして、1万人規模の外国人を収容する町を作ろうと計画した。ここで言う外国人とは中国人のことであり、別荘地内には中国の衛星放送を受信するためのアンテナが設置されている。

◆ 17棟の別荘は早々に完売したそうだ。販売価格は3千万円前後、100人あまりの中国人が来て契約をしたという。ニトリは今も中国人向け別荘の販売を行っているのだろうか?当時は付近住民の反対などもあり、中国人向けの別荘開発は一時中止すると言っていた。

◆ 別荘を1,000棟まで増やして1万人の中国人を呼び寄せるという計画は17棟を作った時点で怪しくなってくる。中国人と地元の人の間ではトラブルが起き、別荘地内を日本人は通るな的ないざこざもあったそうだ。こうしたこともあり、ニトリは計画を見直さざるを得なくなる。

◆ 北海道には所有者不明の土地が多いのだそうだ。更には持っていても仕方が無いと言うことでその土地を売りたい人も多い。こうした格安の土地を狙ってニトリは別荘開発を行った。中国人などへの土地転売も行われているようだし、韓国企業がソーラーパネルを並べるために土地を取得したりもしている。

◆ 所有者が不明なのは転売が繰り返されるからだそうで、それが海外の人や企業となるともはや追跡が出来ないのだとか。日本の場合は土地の所有権移転が起きたとしても登記簿は書き換えなくても良い。その為、所有者や履歴などが全て記載はされない。
その土地がどういう経路で転売されたのか、誰が持っていて何に使うのか、使おうとしているのかも分からない。

◆ 北海道で何故中国人向けの事業などが推進されるのかはよく分からないのだが、札幌にも中華街構想的なものがあるという。住居と商業施設の入ったビルには中国系店舗で埋まり、住居部分は中国人が買っているそうだ。地元紙は中華街構想の第一歩だ的に喜んでいるそうだが…
◆ ニトリは2014年に中国進出を開始した。中国進出の足がかりとしてニトリ別荘計画があったのだろうか。確かに国内需要は低迷しており、大きなマーケットのある中国は魅力的だ。しかしその分競争も激しく、企業イメージなどを浸透させるためには目立つ事業が必要だとも言える。

◆ 北海道に1万人規模の中国人町を作り、そこで使われるカゴやインテリア商品を供給出来るとなれば売り上げは上がる。更にそこに来た人が中国に帰り、そこにもニトリの店舗はあるとすれば足を運ぶのかも知れない。
しかし実際には1万人規模の中国人町構想は構想に終わってしまった。

◆ 中国人町構想は北海道だけではなく九州でも計画があるのだとか。大都市圏では土地の価格も高いし反対も起きるが、地方であれば障害は少なくなる。日本人にとっては不便な土地だったとしても、中国人向け別荘という位置づけならば高く売れる。北海道にしても九州にしても空港から近い事、これが重要だそうだ。


分解されにくい木(2/10)
◆ 木は分解されにくい。木から作られた紙も分解されにくい。浄化槽にトイレットペーパーなどを大量に流すと分解されずに沈殿する。木材の中のセルロース、ヘミセルロース、リグニンは分解されにくい有機物なのだ。

◆ 今から3億年くらい前にはこれらを分解する菌類やバクテリアが存在していなかった。倒れた樹木は腐敗しないまま地中に存在し続け、それが石炭化したと言われる。

◆ 植物は光合成を行い酸素を排出するので地球の酸素濃度が高かった。枯れた木が分解されるとそこで二酸化炭素が発生するが、分解されないのだから二酸化炭素濃度が高まらない。

◆ しかし時代が進むと木材腐敗菌だとかリグニンを分解するキノコが発生する。
これによって枯れた木は分解が進み、石炭化せずに土に帰るようになる。植物が腐敗することで、上昇し続けた酸素濃度も減少に転ずる。

◆ 酸素濃度の高い時期には昆虫が巨大化したとも言われる。その昆虫もセルロースなどは中々分解が出来ない。草食動物や木を食べる昆虫はセルロースなどを分解する細菌を腸内に持っている。
キノコが持っている分解菌は、これら昆虫や草食動物の分解菌よりも強力なものもある。

◆ 生分解性プラスチックがある。二酸化炭素を排出しながら分解して行くプラスチックで、レジ袋などに使われている。分解性が良いので厄介なゴミ化はしにくいのだが、それを知らずに保存用の袋として使うとやがてボロボロになってしまう。

◆ 例えばゴミ袋に生分解性プラスチックを使うと、これをそのまま埋めてもやがて分解される。日本では3ヶ月で6割の分解、欧州では2年で9割の分解を基準としている。

◆ 元々は分解されることのなかった木が、キノコなどの出現によって分解されるようになった。もしかすると生分解性プラスチックではないプラスチック類をも分解する菌が、今後現れるのかも知れない。
そうなればそうなったで、プラスチックを分解から守る技術が必要になる。

◆ 加工性が良くて安定した物質で毒性がなく、安価なものとして大量に使われているプラスチック。分解しにくいことはメリットでもあるが廃棄しにくいと考えればデメリットだ。リサイクルも一部材料では可能だが、リサイクルコストの問題がある。

◆ 石油を食べる細菌は研究されている。原油流出などによる海洋汚染の浄化用としても研究されている。ある種のバクテリアに栄養を与えると増殖する。増殖したバクテリアは炭化水素を食べる。食べるべき炭化水素がなくなるとバクテリアは死滅する。

◆ しかしバクテリアは炭化水素の分解に時間を要する。増えたバクテリアにより、赤潮的な状態が発生することもあるという。
それまで存在しなかったバクテリアが増殖しているわけだから、海洋の環境が変わることになる。

◆ PET樹脂を分解するバクテリアも見つかっているなど、それらの培養なり増殖なり活動の活発化なりの研究が進めばゴミ問題解決の糸口になる可能性もある。


1か0ではないと思うが(2/9)
◆ 働き方改革とは何なんだろう。コンビニの正月営業論でも同じなのだがみんな揃って同じ方向を向くという事が、何かを規制化しようとする日本人は大好きなのだ。正月は休みにすると言ったら全部休みにする。残業をカットすると言ったら全員が定時で帰る。

◆ しかしこちらの記事には納得しがたい部分がある。「柔軟性を求めるなら、残業も認めてほしいね。残業代は要らないから」と書いているが、労働者とは労働力を売って金に換えているのだから、無償労働は正しくない。もっとも後ろの方で「ほがらかな会話ができるのも、残業の醍醐味である。」とある、ようするに仕事をするために会社に残るのではなく、会話をするために残る、自己満足のために残る人なのか。

◆ 他に仕事が趣味だと書かれている部分もあるが、趣味感覚で仕事は出来ない。仕事には責任がつきまとうわけで、趣味とは全く違う。キリの良いところまで終わらせてから帰宅したいと思うのは良くある事だ。自分の能力不足により定時で終わらないこともあろうし、他の用事に時間を取られてしまった場合もあるだろう。或いは開発マシンの処理時間や測定器が昼間は空いていないと言った事情があるかも知れない。

◆ しかしそれはやりたい残業ではなく、終わらなかったら仕方がない残業だ。当然無償での労働などは考えられない。サービス残業などが問題化する中、この記事を書いた横山氏は何を言いたかったのか。

◆ 残業のカットは雇用の促進という面から言われ始めたのかも知れない。労働時間を短くしてその分の雇用を増やせば、有効求人倍率が上昇して景気が良くなったように見えるからだ。

◆ 製造現場などでは手順の悪い人は仕事が遅くて残業になる場合もある。雇用側としては仕事の遅い人に多くの給料を払うことになるので、その分基本給を下げたくなる。開発現場などでは少し違って、能力のある人のところに仕事が集中するので終わらなくなる。
あの人に頼んでおけば何とかなるだろうと、あらゆる仕事が山積みになる。

◆ このように一口に残業と言っても様々な事情がある。某中央官庁の職員は朝いったん出勤した後は喫茶店で(一応PCなどを持ち込んで)過ごした後、午後に少し仕事をする。夕方になると取引先の人間と打ち合わせと称する食事を摂り、21時頃に庁舎に戻ってから帰宅する。
これも残業だ。

◆ 私は20歳代後半の時はかなりの労働時間だった。日付が変わる前に帰れるのは珍しいみたいな感じで休日も勿論出勤した。残業時間が月に200時間を超えるような日が続いた。今考えると、よく過労死しなかったなと思う。もっとも高度成長期の日本の労働者はもっと過酷な労働条件の中に居たのだろうけれど。

◆ 当時は、それでも仕事が嫌だとは思わなかった。労働時間が長かったので毎月ボーナスを貰うくらいの収入にもなったし、仕事が一段落したらまとめて休もうみたいな気持ちもあった。そうした労働を苦痛に感じる人は別の職場に移れば良いし、我慢が出来るのなら我慢をして稼ぐのも良い。勿論36協定的な歯止めも必要だし、やりたくない人間に無理強いしてはいけないが、全てこうと決めたらこうなんだとするのもどうかとは思う。こんな話もあるので残業はほどほどに。


実験用定電圧電源の違い(2/8)
◆ 実験用に定電圧電源を使うのだが、メーカによる設計というか設計思想の違いがある。菊水やアジレントの定電圧電源は電圧出力端子に容量の大きなコンデンサが入っていない。0.1μF以下のコンデンサは入っているかも知れないが、でもその程度だと思われる。

◆ ケンウッドの電源は大きな容量のコンデンサが入っている。リップル的には有利に働くかも知れないのだが、定電流制御をした時に遅延が起きる。コンデンサに蓄えられた電荷は定電流制御によらず抜けるので大電流が流れる。

◆ 例えば定電圧電源の電圧を10Vに設定し、電流制限を10mAに設定するとする。菊水やアジレントの電源にこの設定を行い、出力端子にLEDを接続すると電圧はVfまで落ちてLEDは点灯する。

◆ ケンウッドの電源で同じ事を行うとLEDは一瞬点灯して破壊する。コンデンサに蓄えられた電荷によりLEDに過電流が流れて壊れてしまう。LEDによっては過電流に強いものもあるが、完全破壊されなくても暗くなってしまうものもあった。

◆ 出力側のコンデンサ容量の少ない菊水やアジレントの電源では、出力のノイズ低減のために外部にコンデンサを入れても良いよとなっている。モデルによっては外部に付けたコンデンサ容量とリップルの関係が記されている。

◆ 実験用安定化電源の場合は専用に設計するので、一般的には出力側コンデンサはごく小さな容量にする。また出力に追加でコンデンサを入れた場合や、インダクタンス負荷の場合など、広い範囲で安定に動くように設計されている。電圧や電流フィードバックの位相が回っても発振しない。

◆ 最近はスイッチング電源タイプの実験用安定化電源も増えてきた。中華電源の場合はスイッチング電源だけの回路のものもあるので、その場合は出力側のコンデンサ容量が非常に大きくなる。多少気の利いたものだとスイッチング電源部分をプリレギュレータとして使い、その後段にシリーズパスレギュレータを組み合わせている。

◆ これは内部写真が載っているが、スイッチング電源だけで構成されているのではないだろうか。確かにヒートシンクがあってファンも付いているのだが、5Aの電源として考えるとヒートシンクが小さい。
定電流電源部だけをトランジスタで行っている可能性もあるけど。

◆ 出力側コンデンサ容量の大きな電源にLEDなど半導体を直結する場合は、定電流設定を行ったとしても電圧を徐々に上げていくなどの操作が必要だ。過電流に対して弱い機器の破壊防止に定電流設定を行う場合も、負荷のコンデンサ容量で定電流が効いた頃には機器が壊れている可能性もある。

◆ 一般的な出来合の機械であれば内部にも安定化電源やコンデンサもあるわけで、実験用安定化電源の過渡特性まで気を使う必要はない。私は鉛バッテリーやLi-ionバッテリーの充電に定電圧電源を使う。Li-ionの場合は電圧を4.10Vに設定して電流を1CAにしておけばそれで良いので楽だ。鉛の場合は15V/0.1CA位にする。電圧を上げるのは活性化(というのかな)の為だが、この電圧を10時間以上印加し続けるのは良くない。


1MV送電は凄いのか(2/7)
◆ 少し前に直流送電の話を書いたが、現在の主流は交流送電である。送電電圧を上げれば同じ電力の伝送に必要な電流が減少し、線抵抗でのロスが軽減される。

◆ 1MV(メガボルト)で1mAの電流を流した時の電力は1kWであり、これを100Vで得ようと思えば10Aの電流になる。しかし電圧を一定以上に上げるのは困難も伴う。

◆ 1MV送電の研究は1970年前後に各国で始まったそうで、それの規格化などにも取り組まれたという。現在では国土の広い中国でUHV送電の延長距離が最も長く、合わせて800kVの直流送電も行われているそうだ。

◆ 1MV送電線は銅線を芯にしたアルミ線で直径は35mm位らしい。これがスペーサーによって6本或いは8本束ねられている。交流送電では表皮効果があるので線を太くするのは余り効率的ではない。表面積は2乗でしか効かないが質量は3乗で効いてくる。他にも耐風圧性だとか色々な理由があるのだろう。

◆ ちなみに線を固定しているスペーサーは1個が数十kgもあるという重いものだ。そしてそれを支える碍子も巨大で、高耐圧の長い碍子を多数並列に使うという。碍子の重さだけで線あたり数トンになるというのだからこれも凄い。

◆ 更にはこの重い線や重い碍子を支える鉄塔も凄い。ラジアル型のシールドマシンみたいなもので穴を掘り、数百トンのコンクリートを流し込む土台によって支えられている。この鉄塔を作る場所の多くは山中で、完成までには2年前後の日数がかかるのだそうだ。鉄塔は組み立て式で、部材を固定するボルトは1万本以上だと言うから、ネジの重さだけでも相当なものだ。

◆ 基礎の工事は様々な工法があるそうで、山中以外では水を使って掘った土を排出するリバース工法なども使われるらしい。基礎の深さや大きさ、地盤などによって複数の工法を使う事もあるそうだ。鉄塔の組み立てにはクレーンが必要で、クレーンを別に建てる場合もあれば鉄塔に中央部にクレーンを据え付ける場合もある。

◆ 北関東などと東京を結ぶ線が1MV送電に対応しているとのことだが、現在は500kVで運用しているのかな。鉄塔に電線を張るのも大変だ。プラスチックロープを渡し、それをワイヤロープにし、それで電線を引っ張る。工事を行うためには150mにもなる鉄塔に人間が上り作業をする。

◆ 150mもの高さを上るだけでも体力を使いそうだが、さらに電線を固定したりと作業が続く。動画などでも工事の風景が紹介されているが、高いところが嫌いな私としてはその画像を見るだけで恐怖を感じる。

◆ 送電設備は作ればそれで終わりではなく、メンテナンスも必要になる。この伊豆の山の中にも送電線があり、送電用鉄塔までの獣道的所には標識がある。夏場などは草に覆われてどこが道だか分からなくなる。山の中の鉄塔に行き着くまでがまず大変だ。

◆ 伊豆スカイラインの熱海の方で一昨年くらいだったか、鉄塔の工事が行われていた。メンテナンスなのか新設なのかは分からなかったが、結構長期にわたって工事現場が出来ていた。道路にものが落ちたりしないようになのか、道路周辺に監視員がいた。鉄塔は道路からは離れた場所にあった。


電池不要のリモコンは凄いのか?(2/6)
◆ TOTOのウォシュレット用リモコンで電池を不要としたものがある。スイッチを押すとそのストロークをリンクで発電機に導き、発電機を動作させる。全体を省電力設計にしているようで、軽い力でボタンは操作出来るそうだ。

◆ 赤外線リモコンは赤外線LEDを点灯させるためのパワーが必要だという事で2.4GHz帯を使った無線式になっている。確かSONYも以前に赤外線LEDの消費電力を嫌って無線式リモコンを使ったことがあった。

◆ 発電機の発電電力に関してはよく分からないのだが、全体の構成で省電力化が行われているとするとリチウム一次電池で20年や30年の使用は可能だと思われる。コスト的な問題であればマンガン電池で10年でも良い。アルカリ電池は液漏れの心配があるので使いにくいだろう。

◆ 使用頻度にもよるのだが、TVやエアコンのリモコンの電池は単四電池を使ったものでおよそ5000回の赤外線送出程度、単三電池を使用したものだと1.5万回くらい使えるそうだ。無線式だと更に低消費電力になるので、この10倍くらいはいけるだろうか。トイレ用として考えて、1日10回の操作があると10年から30年くらいで電池寿命が来ることになる。(自己放電を考えない場合)
◆ 太陽電池板は大きさとデザインの点で使いにくいかも知れないが、電卓に付いている程度のものであればどうだろうか。トイレが真っ暗と言う事は考えにくいし、停電の時にはそもそも便器自体が動作しない。

◆ この自己発電型リモコンの最大の欠点は表示機能が無いことだ。現在どのモードにあるのかとか温水の温度設定や水の強さがどこになっているのかが分からない。ここまでやったのなら電子ペーパーを使えば良いと思うのだが、何故そうしなかったのか。

◆ 発電機やそこへの力の伝達リンクなど、無電池式リモコンの構造は複雑だ。
構造の複雑さと加える力の大きさは物理的故障の原因になる。ボタンを勢いよく押せば発電機の負荷は重くなり、大きな力が加わる。どのスイッチを押しても発電機は動作する必要があり、一方でどのスイッチが押されたかを検出しなければ制御が出来ない。押されたスイッチの判定にはホール素子を使っているとのことなので、回路も含めればタクトスイッチを使う何倍かのコストになっている。

◆ 実際にこのリモコンを操作してみたことがないので何とも言えないのだが、果たしてこれを作った目的は何だったのだろうか。単に電池を不要にするために頑張ってみたという事なのか。そもそも電池を不要にしなければならない理由はどこにあったのだろう。電池電圧が低下しましたよと(表示器を付けて)メッセージを出すとか、音声合成なり録音音声で電池交換を促すのではダメなのか。
トイレ自体には擬音発生装置も付いているのでスピーカやアンプは用意されている。

◆ スイッチの重さ、ストロークなども含む操作感が従来型リモコンと何ら変わりはなく、水の強さや温度のモニタもあり、その上で電池が要らないよと言うのであれば凄いねと言われるかも知れない。


宝くじに当たるとどうなるか(2/5)
◆ 2年くらい前だったか、宝くじに当たったとTweetした人が居た。それはウソで、宝くじの番号を書き換えて当たり券に変えてしまったのだ。
後に本人がアレはウソでしたと言ったのだが、宝くじに当たったとTweetした直後から大量のDMが来たという。

◆ 当たったことがウソだったという事よりも、そこに群がるタカリ達の様子の方が面白いというか、こんなDMが来たよと、その話の方が面白かった。

◆ 子供が難病だからカネを分けてくれとか、高齢の親の介護が大変だからカネをくれとか、夢を叶えたいからカネをくれ、億のカネがあるのだから俺にも100万円寄こせみたいな訳の分からないものまで。

◆ だったらZOZOの前社長の前澤氏にタカれば良いのに。前澤氏は1,000億円も持っている。孫さんだって三木谷氏だって腐るほどのカネを持っているのだからタカれば良いのに。それとも、稼いだカネを寄こせとは言わないけれど努力せずに降ってきたような宝くじの当選金には群がるというのか?
◆ そんなたかりのDMにはこう返事するのが良いだろう。「あなたと同じようにカネをくれカネをくれというDMが既に10億通も来ました。私は心が広いので全ての方に当選金を分配することにしました。
一人あたり1円です。つきましては、まず最初に振込手数料を当方の口座にご入金ください。手数料は銀行等によって違うのですが、私の労力分も含め一律千円とさせていただいております。早急なお返事をお待ちしています。

◆ 個人のタカリ以外にもNPOを名乗る団体などから寄付のお願いもくるそうだ。これだって前澤氏に寄付して貰えば良いのに。当たりの情報を自分が漏らしたのならばともかく、自分が何も言わなくても情報は漏れるらしい。天下りの宝くじ元締めが漏らすのか、或いは銀行が漏らすのか。

◆ 情報が漏れると面倒なことになるので、宝くじに当たったら銀行用や天下り団体用別に電話番号を用意しておく。その、どの番号にタカリの電話がかかってきたかで情報漏洩元が分かる。

◆ 銀座の風呂敷から一億円の、あの方も何だかんだと苦労をされたそうだ。まあ出所の分からないカネだったこともあってタカリよりも脅迫などが多かったそうだ。他に川崎の竹藪から1億円が出て来たなんて事もあったっけ。

◆ 正月が暇で死にそうだなんて人は、宝くじの当たり券を画像処理で作り出してみてはどうだろうか。実はその当たり券事件の時には早々にあれは画像処理されたモノだと言われていた。加工が不十分だったのか、或いは何かの痕跡が残されていたのか。加工した画像を一度プリントアウトした上で撮影し直せば良かったのかも知れない。或いはウソとバレるように痕跡を残していたとも考えられる。

◆ 17歳の人間がBIGに当選したとTweetした話もあった。これは後に日本スポーツ振興センターが"当選したのは別の人"として17歳高校生氏のにわか人気者は終わったのだった。
嘘を吐くのは勝手として、それがウソだったんだよとバラすタイミングが重要だ。よく出来たウソだったねと言われるか、アカウントを消して逃げる羽目になるかもその人次第である。


害獣を生んだのは人間なのか(2/4)
◆ 箱根の商店街に出没した3頭の猪に関して、ダレノガレ明美さんが「(略)イノシシだって人間の住む街に行きたいわけじゃないはず。だから、危ないけれどもイノシシを殺さないでほしいな」とTweetして話題になったのは先月中頃だった。

◆ 猪などの害を受けた事の無い人からは賛成意見もあったようだが、多くは批判的な内容だった。山に食糧が不足していて猪が街に来るわけではない、天敵が居なくて食料のある環境において、動物たちは生態系が破綻するギリギリまで増え続けるなどなど。

◆ 日本中が山や野原ならば野生動物はそこで暮らす。しかし山や野原が切り開かれて町が出来れば動物たちは山の奥に逃げていく。これを以て町を作った人間が悪いと言えるのかどうか。猪にとって天敵となり得る人間がそこに現れた訳だ。

◆ 多摩ニュータウンの開発を舞台とした平成狸合戦ぽんぽこは、開発とそこに住む動物たちを描いたものだ。これがタヌキでは無く猪だったらどうだったのか。或いは鹿、既に絶滅してはいるがオオカミや野犬だったら印象は違ったのか。

◆ ちなみに多摩ニュータウンと言えば、過疎化が問題になっている。築年数が経ち居住者の高齢化が進み、建て直しが出来ず、やがて巨大な廃墟が生まれるのではないかと言われる。多摩ニュータウンが東京都心に近ければ、或いはニュータウンの中の交通の便が良ければ違ってきたのだろうが現状では不便な場所と捉えられる。

◆ 多摩ニュータウンにしても横浜の港北ニュータウンにしても、便利な場所ではない。多摩ニュータウンも港北ニュータウンも鉄道の駅がある(作った)が、何しろ広大なエリアなので駅までが遠い。結局の所低コストで大規模開発となれば山を切り崩すしかない。

◆ 不思議に思うのはここである。中央に未開発的緑地があり、両側に1車線の道路がある。これって片側2車線の道路を予定していたものなのだろうか。所が予定した交通量に達しなかったので開発が中止されたとか。

◆ 鹿が増えすぎたのは天敵であるオオカミが絶滅したからだと言われる。だが一方で埼玉県の奥地などにはオオカミがひっそりと生息しているのではないかと、調査を続けている人がいる。この辺りだと獣害と言えば鹿と猪だが猪の数はそう多くは見かけない。

◆ 日光の方だと鹿とニホンザルが人間の生活の邪魔をする生物となる。北海道には熊が出て度々人間を襲ったりする。都市部にこれら動物が現れれば大変な騒ぎになり、警察が出動して捕獲作戦が繰り広げられる。だが伊豆の山の中に鹿が出たと110番しても「近寄らなければ何もしませんから」と言われるくらいだろう。そもそも鹿と遭遇する事は珍しくはない。

◆ それに、鹿がどの位いるのかは知らないが駆除出来るような数ではない。年に1回くらいは猟友会が鹿を捕るらしいが、それでも鹿は年々増えているそうだ。鹿が増えすぎれば町に下りていく事も増える訳で、これを以て「鹿だって人間の住む街に行きたいわけじゃないはず。」とは言い切れないわけだ。


ファミリーマートとネズミの話(2/3)
◆ 昨年の春頃だったか、渋谷区にあるファミリーマート店内を走り回るネズミの姿が騒動となったのは。
都会のネズミは珍しくはないし、飲食店を悩ませる。当該コンビニの中を縦横無尽に走り回るネズミの動画も投稿された。1匹や2匹ではないネズミが、あちこち動き回っている。

◆ ネズミのいない飲食店な皆無なのではないかと言われるほどで、各店舗とも苦労している。駆除業者に頼んでも中々全滅には追い込めず、ネズミ対策用としても"貸しネコ"商売もあるのだとか。

◆ 飲食店では常にネズミ駆除を行っているし、夜間には食材は見えるところに置かないなど徹底している。食材が出しっぱなしにしてあれば、それはネズミの餌になる。食器などもネズミが侵入しない密閉棚に、フライパンやシンクなどは開店前に洗浄消毒する。

◆ 何にしても同じなのだが生物兵器は強い。それがネズミだろうとゴキブリだろうと、若いネコはオモチャだと思ってかまいまくる。勿論ネズミを捕ることもあるが、多くの場合はネズミは自らそこを去って行く。

◆ ゴキブリに関してはアシダカグモが役に立つ。アシダカグモが1匹いると家中のゴキブリは全滅する。ただしアシダカグモは大型で見栄えが悪い。巣は張らないのでその点は良いのだが、およそ可愛いとは言えない風体である。ちなみにウチには天然のアシダカグモがいる。勿論ゴキブリはいない。

◆ ネズミ騒動になったファミリーマートは、一時ホームページにお詫びの文章を掲載したが、2ヶ月ほどで掲載を中止し無かったことにした。その1ヶ月後には問題の店舗を閉店した。ネズミの発生原因は分かったとファミリーマート側は言っているそうだが、その原因は社外秘なのだそうだ。

◆ 他の店舗に関してもネズミ調査を行ったと言う事から、店舗内の何かが原因だった可能性もある。それに関してもファミリーマート側は社外秘を貫く。コンビニには食材がそのまま置かれているケースは少ない。多くは包装された状態になっている。勿論ネズミはビニル袋などカジって穴を開けるのだが、美味しい食材がある店が隣にでもあればネズミはそこに移動していく。

◆ コンビニにネズミが居着くのは環境にもあるという。24時間営業であれば常に空調が効いていて快適な環境がそこにある。独立店舗ならまだしも、ビル内の店舗では配管スペースなどを通ってネズミが移動するので駆除が難しい。ビルごと一斉に対策をすれば良いが、コストなどの関係もあって中々出来ないのだとか。

◆ 飲食店などでは閉店後にネズミ対策用の猫を放しておくことも出来るが、コンビニではそうは行かない。外敵のいないコンビニはネズミにとって居心地が良いのだ。24時間営業だとネズミトラップを仕掛けることも出来ないし、猫を放すわけにも行かない。
食品を扱う以上殺鼠剤などを噴霧する事も躊躇われる。

◆ 飲食店関係者によれば、一匹でもネズミがいたらすぐに駆除業者に連絡するのが鉄則だという。場合によっては臨時休業にして駆除を優先する。しかし時短も休業も許されないコンビニは、駆除業者に連絡することすらしないままネズミが増えてしまったのではないかというのだ。


代替品の無い電球型蛍光灯(2/2)
◆ 電球型蛍光灯の生産終了品が多くなっている。通常のソケットタイプのものならLED電球に交換すれば良いのだが、ボール型や独自形状のソケットタイプだと代替が無い。

◆ 従来型蛍光灯も同様で、調光可能なインバータタイプだと、例えソケット形状が同じだったとしてもそのまま交換が出来ない。灯具ごとリプレイスすれば良いのだが、ペンダントライトなどでそのデザインを気に入って使っているような場合は困る。

◆ スペースなどによってはソケットを交換したり回路を変更して点灯させることも出来ない事は無いが、今時町の電気屋さんでも嫌がる仕事になる。照明器具を調度品としてみた場合はその寿命も長く、しかし電球の寿命は有限だ。

◆ エジソン電球的白熱球なども形状によっては入手が難しい。LEDタイプのものも発売されているのだが、照明器具の場合はソケット形状が同一だから装着出来るかというとそうでもない。

◆ ウチにあるE17ソケットのスタンドもLED電球を入れるには苦労した。白熱電球よりも全長が空くし長いので灯具に入りきらないのだ。ソケットにねじ込めてしまえばギリギリ何とかなるのだが、そもそもLED電球が長いのでソケットに入れられない。

◆ 仕方が無いのでバラバラにしてソケットを外し、そこに何とかLED電球をネジ込んでから組み立てた。組み立てるとLED電球の先端が灯具と干渉したが、これはもう仕方が無い。もちろんE17の電球なので未だ市販されているとは思ったがLEDにした。

◆ LED照明もかなり安価になり、白熱電球は製造が中止され、電球型蛍光灯も放電型の蛍光灯もやがて姿を消すのだろう。シーリングライトなど特にデザイン性が云々では無いものは長く使い続けるものだ。故障率も低いので10年以上使う事も多いだろう。

◆ 一般的な円形の蛍光灯ならばLEDに変更も出来るが、インバータタイプだとか管径の細いタイプはどうなのだろう。蛍光灯は細く長くすると効率が上がるので、高効率を謳う天井照明では細いタイプも使われる。今のところは入手可能だが岩崎電気などは蛍光管の生産を終了する。

◆ Panasonicも蛍光灯照明器具は生産終了だそうだ。省エネだから買い換えましょうねと言っているが、政府が2020年以降はLED化を推奨するみたいな所も関係している。LED照明以外の製造が禁止されるわけではないが、流通量の減少によって入手性の悪化や価格の上昇が起こる可能性はある。

◆ 大塚商会では「ご存じですか?蛍光灯や水銀灯がなくなります。照明の2020年問題」として不安を煽っている。従来型照明を使っている工場やオフィスでは、真っ暗になって仕事が出来なくなるとも書いている。まあ、大塚商会らしいと言えばそうなるが、今年から蛍光灯が生産終了される事はない。

◆ 灯具が生産中止されても当分は部品となる蛍光灯は供給され続けるが、入手性や価格の点で今までどおりと行かなくなるかも知れないというだけのことだ。


コンビニおでんは40年の歴史(2/1)
◆ コンビニでおでんが売られるようになったのは40年も前だそうだ。コンビニでの調理品販売の先駆けとなった訳だが、それには利益率の高さがある。ロイヤリティは粗利に対しての割合なので、利益率の高い商品の販売は本部の利益を押し上げる。

◆ しかし昨年の春には店長がいない隙に本部社員がおでんの材料を無断発注していることが明らかになった。勿論無断発注はおでんの具だけではないのだが、おでんは廃棄率が非常に高く店の負担になることから公になった。

◆ 更には夏にもおでんを販売しろとの本部の方針に、夏に売れないものを夏に売ってどうするのかと反発があった。
調理品の粗利率が高いのは、人件費を加味していないからだ。おでんは管理が必要なものなので店員の負担が増える。
店員の負担を考えると店の利益は低く、本部の利益だけは大きくなる。

◆ 美味しい状態でおでんを販売するには具材につゆをかけたり、つゆを補充したり、具材を裏返したり、数時間売れなかったものを廃棄して新たに具材を入れることなどが必須だ。

◆ こうした事情からおでんの扱いを中止する店が増えた。この近くのローソンにもセブンイレブンにもおでんはない。極端な話、おでんの具から店で作るようにすると粗利は相当大きくなるが、実際問題としてそれは不可能だ。だが現実的には手間のかかり具合はコンビニ店の運営の範囲を超えていると言われる。

◆ ファミリーマートはレトルト的おでんを販売しているそうだ。これは手間をかける必要もなく、衛生面の問題も無く、弁当を温めるのと同様に電子レンジで温めて売ることが出来る。コンビニのおでん扱い中止に関する記事は昨年12月中頃から増え始めたのだが、一部ニュースにはクレームが付いて削除されたのだとか。

◆ 廃棄の問題に関して、もしもセブンイレブンが安売り販売を認めていたとするならば、おでん販売は続いていた可能性もある。何しろ年間販売数量が億の台にもなるという商品なのだ。更には自動化も必要だろう。具の位置を変えたりひっくり返したりつゆをかけたり、或いはつゆを補充したりする作業は自動化が可能だ。
自動化すると賞味期限管理も出来るので、賞味期限が近づいた具は半額の具の入ったおでん鍋に移せば良い。

◆ まあ本部としてはカネをかけた自動化よりも、コンビニ店員の労働力を使った方が安いと考えたわけだ。こうした本部第一主義がコンビニ実店舗の負担を大きくし、不満が増える。セブンイレブンに関して言えば顧客ファーストでもなければ店舗と本部の二人三脚でもない。

◆ 恵方巻きもいつの間にか全国で売られるようになった。元々は関西発祥で、関東では余り馴染みがなかった。これも全国に広めたという点でコンビニの影響は少なくはない。こうした影響力ある販売システムをより有効に使い利益を上げていくという点で現在のセブンイレブン経営陣の方針が果たして正しいのかどうか。

◆ コンビニの衰退は利便性の低下にもなる。今はどこにでもあるのが当たり前のコンビニだが、経営不振などによって店舗数が減れば不便になる。