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過去の雑記置き場


レジ袋有料化は浸透したか?(2)(8/1)
Ni-MHバッテリーの寿命(8/2)
再発は防止されるのか?(8/3)
ZOZO復活なのか(8/4)
山の保水能力とその限界(8/5)
トランジスタAB級アンプ(8/6)
セキュリティが問われる駐輪場(8/7)
記事の寿命と検索(8/8)
記事の寿命と検索(2)(8/9)
10万円でも効果はあった(8/10)
レジ袋有料化で売り上げが減った(8/11)
林道というより獣道(8/12)
良くも悪くも楽天モバイル(8/13)
トンネル工事は大変(8/14)
今頃?今更?本気を出すらしい(8/15)
エコシステム(8/16)
太陽光発電施設(8/17)
コルクボード(8/18)
独禁法に苦しむGoogle(8/19)
ソフトバンクはヤフーの名をいつ捨てるのか?(8/20)
韓国問題が問題ではなくなる日(8/21)
日産GT-Rに勝る操縦性のNSXだが…(8/22)
水害リスクで料率変更(8/23)
横断歩道と一時停止(8/24)
消えゆくメカニカル部品(8/25)
コロナで収益の上がる業界(8/26)
電気の普及は1910年頃?(8/27)
ゴミを減らす努力(8/28)
アナログVTR(8/29)
下手なオリジナリティ(8/30)
松下とトヨタの違い(8/31)


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松下とトヨタの違い(8/31)
◆ 松下電器もPanasonicになって随分と様変わりしたことは事実だ。松下連邦経営と言われたのも、もはや過去の話なのかも知れない。

◆ 松下的経営の片鱗が残る部分として、製品単価の決定みたいなものがある。
開発費が償却出来たとか量産効果が上がってくるなどすると、粗利が増えてくる。しかし社内的にこれにはリミッタがかけられていて、想定利益以上の粗利を得ることが出来ない仕組みになっていた。想定以上のヒット商品などで粗利が大きくなりすぎた場合など、モデルチェンジして売価を下げるとか、定価の改正を行うなどしなければならなかった。

◆ いわゆる下請け(共栄会社と呼んでいたかな)を大切にするというのはおかしな言い方だが、いわゆる共栄関係を壊さない程度に外注するみたいな習慣というか規定というか、そんなものもあった。勿論下請けが莫大な利益を上げることは出来ないのだが、生かさず殺さず的な厳しさはなかったと思う。

◆ トヨタ経営はこれとは全く異なっている。道路を駐車場として使う(使わざるを得ない)納品のさせ方を初めとして、利益第一安全第二の徹底ぶりが凄い。
最近では鋼材の原価低下に関連して、部品の納入コスト低減を部品メーカーに指示した事が話題になった。

◆ 部材の原価によって利益率が変化するのは当然のことだが、納入先が部材の原価にまで口を挟むことはそう多くはない。部品メーカもメーカ同士の競争があるので、暴利を得るわけには行かない。しかしトヨタは、部材が下がったのだから部品価格を下げろと通達を出した。

◆ トヨタはコロナ禍に於いても利益を出すことが出来た。これに関して社長は、部品原価の低減などを行って利益を確保したとした。下請けには原価が下がったのなら納入価格を下げろと言い、トヨタ自身は原価が下がった分を全部利益にするという、トヨタ経営の真髄である。

◆ 自らの存続が重要であり、下請けの代替はいくらでもいる。トヨタはそう考えている。ちなみに部品納入メーカのデンソーやアイシンなど、大手でも巨額の赤字に陥った。

◆ トヨタほどの企業を成長させるには相当の努力が必要なことも確かだ。成長率が鈍化すれば、顧客や下請けの利益を減らす以外にはない。自動車が沢山売れればトヨタの内部留保を積み上げ、車が売れなくなれば顧客や下請けの利益を減らす。

◆ こうした経営戦略によって巨大トヨタは生き続けている。以前にも書いているが、セルシオの発表の時にトヨタは、車を真面目に作ればこの価格になると言った。
その時点でセルシオ以外の車は真面目には作られていなかったと言う事になる。このセルシオのヒットがレクサスへつながるわけで、トヨタ悲願の高級路線へのいざないだった。大衆車メーカから高級ブランドへ、いつかは達成したいその目標をレクサスに託したのだが…

◆ しかし、例えブランドをレクサスにしたところでトヨタ経営の方針に差異が出るわけではない。トヨタ車にLマークを付けるだけで売価を上乗せするという、結局はトヨタ路線になってしまう。そこには大きな付加価値があるわけではなく、少量生産故に価格が上がってしまうと言う、トヨタが嫌いな方向に行ってしまっている。


下手なオリジナリティ(8/30)
◆ 日本人は他人と同じが大好きである。他人と同じ事を行い、同じものを買い、同じように暮らすことで安心感を得る。しかしその一方で、その同じものに少し手を加えて違った風に見せたいと思う。

◆ メーカーも同じだ。同じような製品を作りながらも互換性を嫌う。囲い込みと言ってしまえば確かにそうかも知れないが、実に下らない。例えば無線機のマイクコネクタ、当初4ピンのものが使われていた。そのたった4本のピンのアサインがメーカ事にバラバラ、何度か共通化案が出るも中々実現出来ない。

◆ これはライトニングコネクタとUSB-Cの違いのような、物理的に嵌合するかどうかと言う問題ではない。SONY版のUSB-Cと富士通版のUSB-Cではピンアサインが違います、間違って刺すと動作しません、みたいなものなのだ。

◆ ドコモはLTEをクロッシィと言った。結局世論に負けてクロッシィは姿を消すが、同じものでさえ違った名称を付けたい。自動車やバイクのABSに関しても、ホンダはALBと称していた。

◆ シャープのスマートフォンには独自のボタンがあり、Androidスタンダードの3ボタン方式ではなかったし、富士通も同様に4ボタン方式を採用した。富士通のスマートフォンは独自のメニューと説明で、一般的なAndroidとは異なる操作系だった。

◆ おそらく今はスタンダードに準拠だとは思うが、M03などは"便利機能"だとか"端末管理"などという項目が並ぶ。こうした下手なオリジナリティは独りよがりに過ぎない。これは便利に違いないとか、こうすればもっと良くなると思って実装するが、使いにくいと評されるのがオチなのだ。

◆ Androidに関しては、Google自身が操作系を変えてしまうと言う、スタンダードに非ず的なところもある。だからといってメーカが独自にUIを変えて良いとは思えない。
どうしてもやりたいのならば切り替え方式にでもすれば良い。

◆ 富士通のメニューほどの独自性ではなく、各社オリジナルの機能を入れようとするのは珍しくはない。GALAXYにしてもそうだしSONYも同様だ。逆に比較的クリーンなのはASUSやHUAWEIとなる。

◆ オリジナリティとは少し違うのだが、日本車のウインカーレバーは国際標準とは逆なのだ。国際標準ではハンドルの位置にかかわらず、ウインカーレバーは左になければいけない。日本車の場合はそのまま輸出するわけではないので、ウインカーレバーは右にあっても良いのだろう。
イギリス向けの車両は、ちゃんとウインカーレバーを左にしている筈だ。

◆ EVの充電用コネクタもバラバラだ。現在は4規格/5種類のコネクタがあるのかな。
大電力故に変換コネクタというわけには行かない。日本と中国では共通規格でと言う話も進んでいる(日本の規格が中国規格に揃える方向)ようだが、インフラ整備や輸入や輸出時の事など、今後様々な問題になりそうだ。

◆ スマートフォンの充電規格同様に、時代と共に大電力伝送の必要性が増す。中国規格では900kWもの充電能力を持たせ、150Aクラスの電線やコネクタを液冷化することによって600Aもの電流を流せるようにするそうだ。大電力充電で大きなコネクタや太い線を使えば、重く大きくなり取り回しにくい。


アナログVTR(8/29)
◆ 今はもう無くなってしまったもの、それはテープを使った記録装置だ。カセットテープレコーダーも、VHSデッキも事実上消滅している。もっとも他のメディアへのダビング用としての用途もあり、入手出来ないわけではない。

◆ アナログVTRと言えばβ対VHSだった訳で、方式上βの方が画質が良いとも言われていた。少なくとも音声記録に於いてVHSは少々酷いシロモノであった。もっともこれはS-VHSで大幅に改善されたわけだけれど。

◆ そのS-VHSがβを超えるきっかけとなったのがタイムベースコレクター(TBC)ではなかったかと思う。TBCはごく一部の高級モデルにしか搭載されていなかったが、その後外付け用が画像安定装置とかコピーガードキャンセラーとして発売された。

◆ TBCは映像信号をメモリに取り込み、正確なタイミングで再送出を行う。これによってジッタが取り除かれて画質が向上する。単純なロジックではあるが、ADCやメモリ価格が高かった当時としては、高価格モデルにしか搭載出来なかった。

◆ アナログビデオ信号では同期を合わせなければ、画像合成もスイッチも出来ない。各機器が非同期で動いていたら、それを同じ画面で見ることが出来ない。
従ってビデオスイッチ装置などは、何らかの方法で(映像信号の)同期信号を(異なる装置で)同期させる必要がある。

◆ ビデオカメラの場合にしてもTVモニタにしても従属なので外部から同期信号を入れればそれに同期して動作する。しかしVTRなど記録された映像をアナログ出力する機器を正確に同期させるのは難しい。ヘッドやテープ走行速度で同期を取ろうとしても、必ずジッタが存在する。

◆ そこでTBCが使用される。TBCは同期の再生のみではなく信号の欠落を埋める(メモリ上のデータを再送する)なども行う。
これによって再生画質が大きく向上したのは、そもそもアナログ記録の性能が十分ではなかったと言うことだ。

◆ VTRはプライベートビデオの記録用としても勿論使われたが、多くはTV番組の録画だった。その録画機能がHDDレコーダに変わることによって、VTRの市場は瞬く間に縮小したのだ。

◆ DVD系への録画需要はあったものの、これは余り流行らなかった。この事からもTV番組などは録画して保存するものではなく、一度観ればその先は不要になる類いだったと分かる。なのでコピー・ワンス(一度だけのコピーを許可するコピーガードの仕組み)は正しかったとも言えるし、多くの人はそもそも一度しかコピーしないのだから不要だったとも言える。

◆ あの当時はコピーが云々と、映像の世界でも音楽の世界でも言われた。それだけが原因ではないのだが、映像系にしても音楽系にしても売れなくなった。そして今はVOD定額配信などが一般化し、コピーして観るという概念そのものがなくなってしまった。

◆ これは、それだけ映像の価値が下がったとも言える。過去に放送された映画や番組は二度と見ることの出来ないソースになった訳ではなく、いつでも(場合によってお金を払えば)観られるソースになった。
勿論公開されていないものは観ることが出来ないが、観ることの出来ないものは需要がないから公開されていないとも言える。


ゴミを減らす努力(8/28)
◆ 随分前になるが東京都内に少し住んだことがある。人口密度の高いところでマンションやらアパートやら、狭い土地の戸建ても並んでいた。住居密度が高いのでポスティング屋には良いエリアだったに違いはなく、毎日郵便箱がいっぱいになるほどのチラシが入れられる。

◆ チラシを入れるなと張り紙がされているポストもあったが、そんなものは無視されるだけだった。集合ポストの入り口をテープで塞いでいたり、定形郵便物は入るけれどA4のチラシは入らないみたいな開口部にしている家もあった。

◆ マンションやアパートは、集合ポストの前にゴミ箱が置かれていた。ポストに入れられたチラシを、そのままその箱に入れる。たぶん再生可能ゴミとして処理されるのだろう。

◆ 横浜はそれほどはチラシ投函は多くはなかったが、それでもそこそこの量である。ポスティングも迷惑なものだが、横浜はゴミ収集は無料なので実害はなかった。伊豆市はゴミ収集が有料なので、要らぬものを送りつけられると損失になる。

◆ FAX送信屋も迷惑なものだ。勝手にFAXを送りつけてくる。いくつもの番号を使い分けているので、着信を拒否してもイタチごっこになるだけだ。FAXの場合はトナーなりインクなり紙なりを消費するので実害が出る。今時仕事ではFAXは余り使わないので、普段は電話線を抜いておくという対策を採った。

◆ レジ袋有料化でゴミを減らしましょうではないが、こうしたものを受け取ると発送企業からゴミ処理費用を徴収出来るようにすれば迷惑行為は減少する。勿論チラシが欲しい人はそのまま無料で受け取ればいいわけだが、邪魔なチラシだと思ったら発送元の企業に請求出来る仕組みにする。

◆ チラシには宣伝すべき企業が書かれているのだから請求先は分かる。ポスティング業者ではなく宣伝によって利益を得る企業に請求すると言う事で。
チラシに特典があると受けt利率が高いと言われるので、受け取り料を請求するのは悪くないと思う。チラシにポケットティッシュがくっついていたり、割引券が付いていたりの発展系だ。

◆ もっとも、今ならホームページでクーポン取得みたいな方がスマートだ。
そうそう、ENEOSは従来はメール会員制度だったのがLINEになった。LINE登録をすると毎月値引きコードが送られてくる。
給油前にそのコードを入力すると1リットル辺り3円安くなる。

◆ 少なくとも今のところENEOSは、クーポンコード以外の無駄なメッセージは来ていない。とは言ってもこうしてLINEで云々の企業が増えたこと自体、若い人が余りLINEを使わなくなった理由だと言われる。特典を受けるためなどにどんどん登録していくと収拾が付かなくなるという。

◆ 現状では通知を切る(非表示)かブロックするかしか方法がない。たしか企業などが使う公式LINEだとブロック相手が分かったような気がするので、ブロックされたら特典はあげないよと出来るのかも。友達登録が出来るのに解除が出来ないのも不便なところ(ブロックした上で削除する以外にはない)だ。

◆ LINEは付帯サービスが沢山あってややこしいみたいな所もあるが、使いたくないものは使わなければ良いだけだ。ただメニューがごちゃごちゃで分かりにくいんだけど。


電気の普及は1910年頃?(8/27)
◆ 1882年に銀座にアーク灯が設置されたとあるので、電力の普及という意味ではそれ以前の話になる。一般家庭に電力が供給されるようになったのは1910年頃だそうだ。

◆ この頃から工場などの電化が進み、電力需要に合わせるかのように発電所が増えた為なのか、1920年頃には電力が過剰になったとある。電力会社の電力ダンピングなどと言う話もあったので、供給過多の状況はしばらく続いたのかも知れない。

◆ 工業に於けるエネルギ需要は石炭が多く、1935年の時点で電力は2割に満たない。1939年には渇水による水力発電所の停止や、石炭不足によって電力の不足が起き、電力調整令なるものが出来たと言う。

◆ 東京では理容店は月曜が休みなのだが、これは輪番停電の時に合わせて休みを取るという意味合いだと聞いた事がある。理容室では照明がないと顔そりなどが出来ない事などが理由だったとか。

◆ 1950年くらいになると、東京周辺の家庭で電気が使えるようになり、主に照明用として利用されたという。しかし同じ東京都でも西側、現在の八王子市や町田市辺りは山の中であり、電化は遅かったそうだ。

◆ 1952年頃の雑誌か新聞の記事で、東京でも電気のない町があるとして紹介されている。照明には灯油ランプなどが使われていたようだが、灯油価格の問題もあって節約をしなければいけなかったそうだ。

◆ 町田や八王子辺りは人口も少なかったと思われ、通学には2時間歩く必要があったとも書かれていた。おそらく冬は未だ暗いうちに家を出て、学校に向かったのだろう。タヌキや猪も居たと思われるし、虫や蛇なども居たと思う。電気がないのだから街灯もなかったはずの山道を、小さな子供が毎日学校まで通ったわけだ。

◆ 高度成長期になると電力需要も高まり、家電製品も多く使われるようになる。とは言っても今のようにキロワット級の消費電力のものなどはなく、消費電力という点ではTV受像機や洗濯機が多かったかも知れない。
NHKが紅白歌合戦の放送を始めたのが1951年だそうだ。

◆ 電力需要の高まりは送電電圧を高めた。1952年には27万ボルトの送電が開始される。ここからいわゆる電化製品の普及が急速になり、冷蔵庫や電気トースターなどが登場する。米国で1951年に原子力発電所が稼働したことを受けてか、日本でも原子力問題の検討が行われる。

◆ 当時は2線100Vだった訳だから、最大電流は30Aになる。当時一般家庭にはクーラーなどはなかったわけだから、30Aでも余裕があったのだろう。1950年代後半には蛍光灯も使われていたと思うが、街灯などは白熱電球だった筈だ。

◆ 1955年以降の電力に関する出来事は原子力原子力となってくる。1957年には日本原電が発足する。そして1965年は東海発電所が臨界となる。この年には原発推進が加速し、福島原発や美浜原発の設置が許可される。

◆ たぶんこの頃から事業所などの冷房需要が本格化したと思われ、冬場の電力使用量よりも夏場の電力消費量の方が多くなり、家庭用クーラーの普及と共に夏の電力需要が増えていく。
1968年に周波数の単位がサイクル/秒からヘルツに改められた。


コロナで収益の上がる業界(8/26)
◆ 外出を控える行動によってゲーム需要が高まり、ハードウエアメーカもソフト業界も売り上げを上げたのだとか。家にいる時間が長くなり、暇を持て余して始めることはゲームと言う事だ。

◆ しかし年齢層が高くなるに従ってゲーム人気は低下し、日曜大工や庭いじりが増えてくる。家の内外を掃除する、不具合箇所を手直しするなどでホームセンターに人が集まる。各地で水害があったことなどから、非常用品なども売れたそうだ。

◆ 最も喜んでいるのはTV局かも知れない。
家にいるとTVを何となく付けるという人が増え、観ているか否かにかかわらずTVの電源を入れている人の割合が増えたそうだ。これはTV離れと言われた事とは全く逆であり、これをきっかけにTV視聴者人口が増えるのではないかと喜ぶ向きもある。

◆ 中高年層のスマートフォン所持率も上がったという。電子決済が云々だとか、マイナポイントがどうしたという話を聞いてスマートフォンを持つのだそうだ。もっとも、マイナンバーカード系のものは操作というか説明というかが役人過ぎて分かりにくい。

◆ 中高年層がスマートフォンをもつようになり、固定回線を解約すると特殊詐欺に遭う率も相当減少すると思う。特殊詐欺犯は携帯電話には電話をしないらしい。
スマートフォン化は進むだろうが、キャリアショップは時短営業や予約制などでそれらの客を取り逃がしている。

◆ iPhone購入者にmicroSDを売りつけるような商売も、相手が高齢者だから成立する。各事業者共にどんどん売っていきたいところだろうが、対面販売や長時間の説明にならざるを得ない高齢者への販売は、現状では少し難しい。

◆ スマートフォン化の流れは災害状況の把握を目的とした人も多い。各自治体などもLINEでの情報提供や、メールやSMSで災害情報を流すなどしている。自然災害が決して他人事とは言えない状況の中で、情報を得るためのツールとして所有する人も増えたそうだ。

◆ 自分たちの子供や孫などがスマートフォンを使うようになっているわけで、LINEやLINE通話などが徐々に高齢者にも浸透しているというのも自粛の影響か。またどこかに出かける時の交通機関の案内や地図などの利用率も高い。

◆ 高齢者仲間がスマートフォンを持ち始めると、周りの人もそれに倣うという、いかにも日本人的である。3Gの終了もスマートフォン化のきっかけだそうだが、ドコモは2026年の終了なのでまだ先がある。

◆ 3Gが終了しても4Gケータイがあるから心配する必要はないと思う。4Gケータイをauはガラホと呼ぶそうだ。ガラケー+スマホを略したものだと言うが、今ひとつ意味が分からない。ドコモはspモードケータイ、ソフトバンクは進化したガラケーと呼ぶ。

◆ 家具やテーブルなども、自宅で仕事をするために必要だとして需要が高まったそうだ。自宅で机の前に座るなんて学生の時以来だというおじさんも。そんなおじさんが選んだのは事務所にあるようなスチールデスクで、その前に座ればイヤでも仕事の雰囲気になるのだとか。まあ、確かにそうかも知れないが、部屋とのマッチングは悪そうだ。


消えゆくメカニカル部品(8/25)
◆ 電子回路による構成が未だ高額だった頃、複雑な機構を使いながらメカニカルで制御していたものが多数ある。まあビデオデッキやハンディビデオカメラは、複雑なメカによらなければ実現出来ない事情があったわけだけれど。そのテープ方式のビデオカメラ自体が無くなってしまい、高価なメカも不要となった。

◆ 自動車ではパワーウインドゥのコストが下がったことで、メカニカルな機構がほぼ無くなった。コスト的には、もしかしたらメカニカルレバー方式が安いのかも知れないが、付加価値の面や組み立てコストを考えると電動式となるのだろう。

◆ いわゆるゼンマイ仕掛けというのも相当少なくなった。簡単なタイマーなどはゼンマイ仕掛けのものもあるとは思うが、それによる電源コントロールならば電子デバイスと液晶表示に任せた方が安価になる。

◆ メカニカルタイマーはゼンマイの力を歯車で減速してみたいな機構になっていて、部材コストは安いとは思うが組み立て工数や管理コストはかかりそうだ。勿論自動組立な訳だが、それは量産が前提の行程である。今やメカニカルスイッチよりもタッチパネルの方が安いという、何にしてもメカは高いのだ。

◆ ゼンマイ仕掛けのタイマーは、5千円台の電子レンジだとか、千円前後のオーブントースターには未だに使われている。
しかし5千円の電子レンジって、工場出荷価格は一体いくらなのかと思ってしまう。
高圧電源がスイッチング方式になるなどで小型軽量低コストが実現出来ているのだろうが、それにしても凄い。

◆ これらもやがて電子タイマーになる日が来るはずだ。メカニカルタイマーを作る企業が減ればコストが上がる。一方で電子部品のコストは下落傾向だ。マイクロコントローラを使用すれば様々な機能を盛り込むことが出来て、それは殆どがソフトウエアで実現出来るのでランニングコストがかからない。

◆ メカニカルスイッチなどを廃することで安全性も高まる。スイッチが切れなくなる事故が無くなる。勿論半導体でも誤動作や短絡事故は皆無ではないが、正しい設計がされていればメカニカルスイッチより信頼性は高い。

◆ 家庭用のタイマーにしても、多くは電子式になっている。電子式であれば複数のON/OFF条件の設定も簡単だ。
Panasonicのメカニカル式タイマーは、円盤に突起状のクリップを付ける事で2種類くらいのON/OFF時間を設定出来るものがあった。

◆ パワー系半導体のコストが下がったことでメカニカルリレーの出番も減る。自動車には多くのリレーが使われていたのだが、その数も減っている。勿論リレーでなければならない場所もあるので使用数がゼロというわけではないが、多くは半導体スイッチだ。

◆ 自動車用リレーとして、小型で大電流を流せるものは価格も高い。低ON抵抗のMOSFETが使えるのであれば、その方が信頼性も高く価格も安い。SSRにしてもリレーよりも安価なものが増えている。まあ増幅度というか、小電流で大電流をスイッチするという点でリレーはそれなりに立派なものではある。有限な動作速度が必要とされる場面もあるし、なので市場から消えると言う事は当分はなさそうだ。


横断歩道と一時停止(8/24)
◆ 以前にも書いたが、伊豆市や伊豆の国市では横断歩道に道路を横断しようとする人がいれば、多くの車は一時停止する。これは当たり前のことなのだが、横浜市では多くの車は止まろうとしない。

◆ 田舎は道が空いているから止まっても大きな影響はないのだとも言えるのだが、逆に横浜では道路が混んでいるのだから横断歩道前で止まったところで移動速度に大きな変化は無い。

◆ 結局の所その土地の習慣だと思う。法を守るかどうかが習慣というのもおかしな話だが、名古屋走りに代表されるアレも習慣というか文化だ。

◆ 横断歩道の前に人がいた時に、止まらず走り続ける車が最も多いのはどの県なのか。実は調査時期や調査方法や調査団体によっても異なる。四国4県、特に高知県では96%近くの車が止まらないというのはTV局の調査だ。

◆ JAFの調査では三重県で、96.6%が止まらない。青森や四国も止まらない。
逆に歩行者優先を徹底しているのが長野県で、68.6%の車が止まったという。
静岡県は2位で58.5%が止まったそうだ。

◆ 何故止まらないのかとドライバーに聞くと、自分が止まっても対向車が止まらないと歩行者に危険が及ぶからと答えた人がいる。しかしこれは間違いである。自分が止まって横断歩道に人がいれば、対向車も多くの確率で停車する。自分から止まろうとは思わない人でも、対向車が止まっているなら仕方がないなとブレーキを踏む。

◆ 万一減速せずにそこを通過した時に歩行者がいたら、横断歩道内での事故という最悪な事態になるかも知れない。極端かも知れないが、運転していれば何が起きるか分からない。そんな状況の中で多少でもリスクを回避する行動が安全につながる。

◆ 横断歩道付近に歩行者がいた場合でも、発見が遅れたとか、その歩行者がどの方向に向かおうとしているのか判断が出来なかったなど、その時々によって止まれない状況は条件はある。止まろうと思わなかったのではなく、止まれなかったケースだ。

◆ なので一概に法律違反(横断歩道から一定距離内に人が居た場合は止まらなくてはいけないという)が云々という事は言えないが、注意するに越したことはない。
自分が止まった時に対向車が止まらない事は多くはないと思うが、後続車が追い抜いていく事も希にある。Twitterに動画も上がっていたが、非常に危険だ。追い抜いていった車はワンボックスカーなので、視界の高さからして横断歩道は認識出来ていたと思う。

◆ 夏になるとこの別荘地にも人が増える。貸別荘事業が開始されているので、慣れない人もやってくる。先日は前を走る車がいきなりコースを変え、ぶつかりそうになった。
交差点を直進するのかと思ったら、ギリギリになって左折した。こちらは普通に左折していたので、その車に突っ込まれそうになった。

◆ 更にはその車が管理事務所の前で止まるのだが、道路の真ん中に止めるものだから後ろの車が通れない。ドライバーも助手席の人も高齢者ではないのだから余計に呆れた。
貸別荘化による秩序の乱れを気にするオーナーがいたが、気持ちは分かる。冬になれば再び静かな別荘地が戻ってくるとは思うが、困ったものである。


水害リスクで料率変更(8/23)
◆ 毎年のように、日本のどこかで水害が起きる。特に九州地方は梅雨時の大雨や台風被害など、大きな被害を受けている。水害や地震災害で火災保険は適用されるのだが、掛け金に比較して補償が少ない。

◆ 地震保険の加入率を上げたい政府に対して、加入率が上がらないのはこの為だ。入るか入らないかといえば入った方が良いのだが、例え全損になったとしても住み替えのための補償が100%出る訳ではない。

◆ これが一般火災などであれば、契約時の補償金全額が支払われる。地震保険同様に水害も建て替えや住み替えを、全額保険でまかなうことは出来ない。
しかし掛け金は高い。

◆ その掛け金が更に上がるという。自治体のハザードマップなどを参考に、ハイリスク地域では保険料を2割程度上げるそうだ。逆にリスクの低い場所では2%ほど下げるという。下げは2%で上げは20%か。
東京海上日動火災保険では法人向けの保険から適用だそうだ。

◆ 同社は、全体の7割はローリスクエリアであり値下げの恩恵を受けられるとする。しかし、そもそもローリスクエリアでは水災特約を付けないのだから意味は無い。ハイリスクエリアの企業だけが負担増になる。

◆ 損害保険ジャパンは自治体のデータを元に、河川の堤防よりも土地が高い(河川が氾濫しても水が流れてこない)場所をローリスク地域に、堤防より低い場所をハイリスク地域とする。ハイリスク地域では掛け金を1割増しに、ローリスク地域では2%減とする。

◆ 三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、過去に水害の起きた場所の保険料を上げる。細かな地域ではなく、都道府県単位で調整する模様だ。

◆ 2018年度、2019年度共に保険金の支払額は1兆円を超えたそうで、保険会社としても値上げ止む無しと言ったところか。今後は住居選択などでも水害を意識したものになるだろうとも言われる。当然リスクの高い土地は安価になる訳だが、日本の場合は平野部が少ないので川辺か山岳部かみたいな選択になってしまう。

◆ 横浜や川崎然り、神戸や広島なども同様だ。
平地が少ないとなると、水災のない場所では土砂災害が問題になる。水災では大きな面積で被害が起きるが、土砂災害は狭い範囲で重大な災害が起きる。勿論保険会社としては被害の大小よりも被害件数が重要となる。

◆ 横浜は山や崖が多いので、災害防止の観点から造成基準が厳しくなっている。横浜の業者に頼めばどんな土地でも造成してくれると言われるほどだが、そんな横浜でも土砂崩れは起きる。厳しい基準で造成されていても、それは無限の強度を持つわけではない。豪雨が続けば地盤の強度にも限界はある。

◆ 地震・火災・水災・土砂災害、それらが起きない或いは起きにくい場所に住むことは不可能ではない。しかし利便性だとか生活を考えると妥協も必要になる。地盤強度が高く大きな河川が近くにない武蔵野市が一時期人気になったが、地価は高い。高速道路が近くにないのでちょっと不便でもある。
中央線や井の頭線沿線であれば車がなくても便利だ。

◆ 都内や神奈川県の東京寄り、川崎や横浜は地盤が弱いので地震の時に揺れが大きい。
都心や周辺部は"こんにゃくの上に乗っているような土地"だとも言われる。ただ住んでいればそれに慣れるわけで、逆に伊豆に来て震度の割に揺れないなと思ったくらいだ。


日産GT-Rに勝る操縦性のNSXだが…(8/22)
◆ ダブルレーンチェンジなどでは優秀な操縦性を披露するNSXだが、サーキットに持ち込むとGR-Tに負けてしまう。一体何故なのか?
◆ NSXにもESCは付いているし、それを切るスイッチも付いている。スイッチを切れば表向きの制御はなくなるが、過剰なスリップなどを検出すると電子制御が介入する。つまり、ESCが切れているのは通常の走行状態に於ける場合だけと言う事になる。

◆ 例えばコーナリングでアンダーが出たり、オーバステアに変わったりしそうになるとESCが介入して速度を落としたりドリフトしないような制御が働く。
サーキットではグリップギリギリの所でコーナリングするわけだし、コーナー手前ではABSが効くほどブレーキをかける。

◆ NSXも、コーナー手前で完全なグリップ走行が出来るまで速度を落とし、コーナリングするのならばESCは余計な介入はしない。しかしオーバースピードで、いや、プロドライバーに言わせれば適正な速度でコーナーに入っていくと、時にアクセルは反応しなくなり、安全なコーナリングを指導されてしまう。

◆ ヘルメットをかぶらないで試乗するドライバーは、コーナーに速度を落として入っていけばGT-Rより素直に曲がるという。ヘルメットをかぶって攻めるドライバーは、速度を落とさないと言うことを聞かない、速度を落とせばどんどん抜かれるという。

◆ 車としてどちらが優れているのか、判断は難しい。少なくとも一般道でどちらが安全なのかと言われればNSXとなる。
どちらが速く走ることが出来るかと言われればGT-Rだ。それがBMWであろうがBENZであろうが、スポーツモデルはNSXほどの介入はしない。BENZはESPが相当頑張るが、それを振り切ってオーバーステアに持ち込もうと思えば出来ない事はない。
ただしパワーオーバステアに持っていくのは非常に難しい。

◆ NSXはモーターとバッテリーの質量もあって、かなり重い車となっている。いったんスピンモードに入ってしまうと容易に安全姿勢には戻せない。これはフェラーリなどでも同じで、トレッドが広い割にホイールベースが短いので動きが急峻なのだ。だから安全方向にと言うセッティングは間違ってはいない。

◆ NSXに望むとすれば、サーキットモードの設定だろうか。NSXにはいくつかのドライビングモードがあり、切り替えることであたかも車両の特性が換わったようになる。なので、そこにサーキットモード(危険)みたいなポジションがあれば、GT-Rを追いかけ回すことが出来る。

◆ 少なくともレーンチェンジ、ダブルレーンチェンジではオンザレイルズとまでは行かないまでも、乗用車とは明らかに違う操舵性を見せる。そして試乗ドライバーが言うのは、一般道路上では眼界を試せないと。限界が高く破綻を見せないセッティングだが、その少し向こうまで行こうとするものは追い返される、みたいな感じだそうだ。

◆ 個人的に疑問なのは余り大出力ではないモータやバッテリーの存在理由だ。サーキットなどでの操縦性も、このモーターの介入が問題だと書いているドライバーがいる。
ピュアスポーツに近づこうとするならば、ハイブリッドを捨てても良かった気がする。勿論時代だからと言われてしまえばそうなんだけど。


韓国問題が問題ではなくなる日(8/21)
◆ 韓国は何を頑張っているのだろう。レーダー照射事件もあったが、あの必死の言い訳は何だったのか。あくまでも日本が悪いと言ったところで、低レベルの合成画像では説得力がない。

◆ 安倍総理をモデルにしたと言われる土下座像、もしアレと同じ事が日本がやったら韓国は大騒ぎなんだろうな。それこそミサイルくらい撃ってくるかも知れない。海外メディアにも呆れられてしまう韓国はどこを向いているのか。

◆ 輸出管理強化問題でWTOに提訴した韓国だが、韓国の思いとは反対の方向に行っている。米国が「安全保障上の利益を保護するために何が必要か判断できるのは日本だけだ」として韓国の発言を退けた。米国としては韓国-中国の関係性からの判断かも知れない。

◆ 韓国の考えは、国際社会では認められない。しかし韓国に言わせれば、それは国際社会が悪いのであって我々は間違っていないとなる。こうした考えは北朝鮮も南朝鮮も同じようなものであり、その地域の文化に他ならない。

◆ そうした韓国に対して、あなたの考えは間違っていますよと諭すのは無駄だ。根本的な考え方の違いは、宗教論争と似たようなことになってしまう。

◆ 日韓関係を悪化させようと努力している風にしか見えない韓国に対して、何故日本が優遇措置を執る必要があるのか。
これは韓国優遇政治が行われてきた事による後遺症だ。韓国崇拝政治家や中国に傾倒した政治家が現在も頑張っているわけで、官房長官にしたって中国寄りの方である。

◆ 韓国にしても「脅せばおとなしくなる日本」だった訳だから、今までどおりに脅してみる。しかし安倍総理は言うことを聞かない。周りの議員や官僚の言う事は良く聞く総理だが、唯一褒められるのは韓国に毅然とした態度を取っていることだ。

◆ ただし中国に対しては及び腰である。領海侵犯にも強硬措置が執れないのは、菅義偉官房長官や二階幹事長の顔色をうかがわなければいけないからだ。周りの言う事を良く聞く総理だからこそ、政権を持続させて頂いているという認識はちゃんとしている。

◆ 今までは奴隷のように言うことを聞いていた日本が、韓国の言う事を聞かなくなった。
これは文政権の力が弱いからだと言われてしまう。そうでなくても支持率低下で苦しいところなのに、これでWTOから見放されたらどうなるのか。

◆ 韓国では地価が上昇しているようだ。庶民には手の届かない住宅を政府高官が複数所有しているとなり、支持率を下げた。こうなれば更に日本を悪者にするしかないと考えるのが文政権だが、果たして。

◆ 文氏の周りからは人が去る気配だそうで、支持率低下の巻き添えはイヤだと逃げ出しているとか。コロナ対策では日本と違って各国共に支持率を増加させた。しかしその後多額の借金(政府債務)が問題となり、将来に不安を残す、無責任だなどと批判された。

◆ コロナ対策による政府の支出は各国共に苦しいところではあるが、韓国経済が余り強くないところでの債務増加が問題視されたのだろう。この辺りは日本も同じであって、コロナ収束以降の増税合戦に国民は耐えられるのかどうか。弱体化してしまった産業構造自体を立て直すには時間がかかる。しかし財務省は早くカネが欲しいと焦る。


ソフトバンクはヤフーの名をいつ捨てるのか?(8/20)
◆ ヤフージャパンの事実上の親会社であるソフトバンクは大赤字だ。そしてそのソフトバンクにとってのサイフだと言われたのがヤフージャパンである。ヤフージャパンにはどんどん稼いで貰わなければ、ソフトバンクが困るのだ。

◆ ヤフージャパンの持ち株会社はZホールディングスで、去年あたりはYではなくこれからはZだみたいな事を言っていた。しかしZはあまりにも知名度が低く、どうにもならない。そこで(なのかどうかは知らないが)PayPayの名を使う事にした。

◆ 手始めに周辺部からPayPay化を行う。クレジットカード事業はPayPayカードに、ジャパンネット銀行はPayPay銀行に、その他PayPya保険やPayPay証券など、金融系をPayPay化していく。

◆ 米国のヤフーはベライゾンに売られたあげく消滅していて、今はOathになっている。
米国Yahooが絶大な力を誇ったのは1990年頃だろうか。そのYahooもいつしか消えていくのだから、Googleの20年後など誰にも分からない。

◆ 登録型だったYahoo検索システムに対して、NTTのgooは(おそらく)日本初の大規模なロボット型検索エンジンだったと思う。
gooが出現した時には少なからず話題になった。しかしNTT系企業の多くにみられるように、進化をやめてしまった。それが原因だと思うが、徐々に検索シェアを失っていく。

◆ Googleも同じように、"次"が出てくれば一気にシェアを奪われる可能性がある。この世界では一瞬でシェアが逆転することもあり得る。名前だけの問題とは言え、日本からもヤフーの呼称は消えようとしている。

◆ Yahooは消えたが名称使用料は残っている。
ヤフージャパンがヤフージャパンである限り、年間300億円弱をOathに支払わなければならない。税金すらまともに払っていないソフトバンクグループにとって、この金額は大きすぎる。そこでYahoo離れを加速させる一環がPayPayの名称への変更になる。

◆ 米国Yahooの衰退は利用者層の高齢化でもある。これはヤフージャパンにも言えることで、主要利用者は40代以上が7割にもなるという。40代の利用者が26%で最多であり、50代の23%に比較すると30代の16%は余りに少ない。

◆ PayPayはばらまきなどを行い知名度を上げた。
だったらそのPayPayの名を前面に押し出してはどうかとなったのだろう。Y!モバイルもPayPayモバイルになったりして。ヤフーの名は浸透しているが、古くささが出て来ているのも事実だ。イメージ改革や若年層へのアピール、そして名称使用料のカットとメリットは大きい。

◆ 問題があるとすればイメージだろう。誰もが怪しいと感じてしまうそれは、ソフトバンク系だと言う事で一層の警戒感を生んでしまう。
現実に起こしたトラブルや数多く仕掛けられた罠を考えれば、警戒するのも当然のことだ。
例えばジャパンネットバンクだが、これがPayPay銀行になってイメージはアップするのか?それとも信頼を失うのか。JNBはヤフーの名は付いていないのでそのままでも良いわけだが、ブランドの統一と知名度向上のためには致し方なく、なのか。

◆ ヤフーオークションをヤフオクと変えたのもYahooの名称からの脱却を意味するのか。ヤフーオークションにはヤフーの名があるが、ヤフオクにヤフーの名は入っていない。


独禁法に苦しむGoogle(8/19)
◆ 過去にはマイクロソフトがそうであったように、Googleや親会社のアルファベットが独禁法の壁にぶち当たる。

◆ 世界を牛耳る勢いなのだから当然であり、分離や分社化を行わなければならなくなる。最近ではGoogle検索の闇が暴かれつつあり、自社グループサイトなどに閲覧を誘導しようとする仕組みが露骨すぎるのではないかと言われている。

◆ 例えばGoogle検索ページに於ける広告の表示と、アフィリエイトとしての広告表示に関しても独占的である。Googleは世界中の人の動きを知っているわけだから、有料・無料の様々なデータを持っている。広告主にしてみれば、広告を出すことによって色々なデータ触れることが出来るのもメリットになる。

◆ こうした情報の闇売買に関して書いているページもあるが、闇で行われている事なので証拠は無い。ただ米国などではそれが普通だみたいに言う人も居るので、まあ、そういうことなのだろう。

◆ 独禁法に関する米国での公聴会で、「Googleのスンダー・ピチャイCEOは、検索結果の制御、ユーザーデータの広告での利用、検索結果表示でコンテンツを盗んでいるという批判など、多岐にわたる質問で責められた。」と報じられた。

◆ Googleは広告をクリックした人の住所や年齢までも知っている。自宅でクリックしたのか、出先なのかも分かるし、どんな語句で検索した結果なのかも勿論知っている。こうしたデータはマーケティングを考える上で広告主に有用だ。

◆ 検索と広告を分離するのは難しいが、今後も独禁法違反で罰金などを取られるとすれば、分離や分社なども考える必要が出てくる。別会社にしても、検索順位優遇などのように結びつきは強固で、社名こそ違うが実体は同一だと、今のままではみられてしまう。

◆ 米国の公聴会でもGAFAの中でGoogleへの追求は強かった。逆にAppleに関しては特別な質問がなかった。Appleも相当悪いことをやってきたわけだが、Googleの前では"良い子"に見える。AmazonやFaceBookも然りであり、無難にこなしたとみられる。

◆ トランプ大統領はAppleを余り好きではないようだが、議会はGoogleよりもAppleの方がマシだと考えているようだ。行動が把握されるのは致し方ないとしても、それを悪用する恐れの少ないのはAppleと言う事だろうか。

◆ 確かに行動履歴などが標準で解析されてしまうGoogleは、大統領のセキュリティという面でも不安は大きいはずだ。例え大統領がAndroidを使っていなかったとしても、側近が使っていれば紐付けられてしまう。

◆ 今はないと思うが、昔ドコモの携帯電話にはVIPフラグみたいなものがあった。VIPモードでなら通信は優先される。混雑してつながりにくいところなどでもVIPモードならば優先して接続が可能になる。これなど、特典を与える代わりに行動を把握させてねみたいなものだ。まあドコモは身内みたいなものだろうから良いが、同じ事をソフトバンクがやったらどうか?
◆ Googleを巡る独禁法関連、検索や広告に対する調査は更に行われる。米国がどこまでGoogleに立ち向かえるのか、注視する必要がありそうだ。


コルクボード(8/18)
◆ メモを貼り付けたりするのに、コルクボードをいくつか使っている。60cm×40cm位のもので、安価なものなら数百円から高額なものだと3千円くらいまである。

◆ 安価なものはコルクが薄く、中身は(心材)はバルサみたいな木などで出来ている。高額なものも心材はあるが、それは強度を出す為のものであり、ピンが刺さる部分は厚さが1.5cm位のコルクで出来ている。

◆ 安価なものは1.5cm位のバルサに、2mm位のコルク板が貼ってある。安物はピンで留めるとそこに穴が開いてしまうが、コルクが厚いものは穴が開いても自己修復される。安物は板自体が反ってしまうこともある。

◆ コルク板はコルクのカスみたいなものを圧縮成型したものだ。コルクはコルクの木の皮で、コルクの木は皮を剥いでも再生するのだそうだ。だからといって無限に取れるわけではないようだが、枯れてしまうわけではないので、何度も収穫が出来る。

◆ コルクの木の皮は適度に乾燥させた後にコルク栓などが打ち抜かれる。つまりコルク栓が最もコルクらしいというか、天然素材に近い状態と言う事になる。
コルク栓を打ち抜いた後のコルクは圧縮成型加工されてコルク板になる。コルク板はコルクボードに使われたり、建築素材として使われる。

◆ コルクタイルやコルクフロアと呼ばれるものは床材をコルク板にしたものだ。コルクは柔らかくて触感に優れ、音の吸収などもあるのでオーディオルームなどに使われる。一方で柔らかく吸湿性があるので汚れやすいとか、紫外線による変色があるなどデメリットもある。

◆ コスト的には一般の床材と余り変わらないというか、床材もピンキリなので何とも言えないか。一般的にハードな素材は密度が高いので比重がある。サザンブラックやヒッコリー、自動車の内装などに使われるウォールナットも堅く、比重は0.7〜0.8以上ある。

◆ ちなみにハードウッドだと比重が1を超えて水に沈む。ハードウッドの床材は店舗などに使用される場合も多く、余り手入れをしなくても耐久性が損なわれない。

◆ 杉板など柔らかな素材は感触が良い。比重は0.4前後になる。柔らかい素材は傷が付きやすいのだが、いわゆる木のぬくもりのようなものを感じる素材でもある。コルクはそうした杉や檜材よりも更に柔らかく、その代わり重い家具などを置くとへこみが出来てしまう。

◆ オーディオルームなどでは機材を置く場所には堅いメルバウなどを使い、その他の部分をコルクなど柔らかく吸音性に優れる素材にする場合もある。オーディオ機器は全般的に重いので丈夫な床にしたいところだ。
その中でメルバウは価格も手ごろで使いやすい。

◆ オーディオに凝った人なら床材だけではなく、壁や天井の素材や造形にも気を使う。都市部などでは防音性も必要になり、通常より多くの防音断熱材を入れたり、鉛シートを貼ったりしなければならない。
コルクの防音効果が優れるのは多孔質だからで、これを床材として敷き詰めるのでなくても今ある床の上に貼る?乗せる?ようなコルクタイル的なものもある。どうしても音が気になる集合住宅の子供部屋など、コルクタイルを貼る場合がある。


太陽光発電施設(8/17)
◆ この近所に出来るらしい、太陽光発電施設は出力40MWだそうだ。ゴルフ場の一帯の山を切り崩すなどして、或いはゴルフコースを変更するなどして開拓するのかも知れない。静岡県の開発地域の概要に掲載されていた。

◆ 太陽光発電による利益は減少しているはずだが、それでも事業になるから発電所を作る。それには日照時間が長いとか晴れの日が多いとか、気温が低いとか、様々な条件が揃わないと難しい。
そしてそうした条件面でメリットがあるのが静岡県、そして伊豆地方という わけだ。

◆ ここは標高が500m前後なので、町の方よりも気温が低い。気温が低いとソーラーパネルの出力は上昇する。ただし霧が出ることがある。霧が出る位なので曇っている日が多いのだが、町の方は陽が差している場合もある。

◆ 太陽光発電施設は主にゴルフ場の土地を利用するようなので、土地のコストという点は考えなくても良い可能性がある。開発地域にゴルフコースが含まれているのが謎というか、現状のコースを太陽光パネルで埋め尽くすわけではないだろうし、たぶんコースを避けての設置ではないかと思う。

◆ 40MWの電力を送るためには送電設備も必要だ。どの位の電圧で送電するのだろう。66kVで600A350A(3相なので電流は1/√3になるとご指摘頂きました、ありがとうございます)だと送電損失が大きい伝送出来そうな気がする。66kVの上は154kVなのかな。154kVだと254A150Aと上品な電流になる。いずれにしても大がかりな設備で、数百億円規模の投資額になるのではないだろうか。

◆ 太陽光発電の年間発電量はシミュレート出来て、その誤差は数パーセントだというのだから凄い。国交省の需要予測など、天気予報より当たらないというか、最初から根拠もないことを計画書に書いているだけなんだけど。

◆ こうした高精度シミュレーションによって収益率が計算され、安定した収入が得られるとなれば銀行も金を貸す。別荘地はゴルフ場と隣接しているので、そこはもっとも太陽光発電所に近い場所となる。
ここの家はゴルフ場から離れているので、太陽光発電施設を直接見ることは出来ないし、おそらく工事の音も聞こえないだろう。

◆ 開発による泥流問題なども、山が違うのでたぶん関係がない。以前にシグナスで走った林道の方向に雨水は流れて行くと思う。GoogleMapの劣化によってあのあたりの道は全て消えてしまっていて、Yahoo地図で見ると、シグナスで走った道あたりまでが開発エリアになっているように感じる。

◆ ただ道は沢の所なので、山陰になりそうだ。山を削って沢を埋めるのは大変な話なので、開発エリアには入っているけれどソーラーパネルの設置エリアではないのかも。工事車両はどこを通るのだろう。工事車両が通れるような道がないというか、伊豆スカイラインを通ってくれば重機の搬入は出来そうだが、数十万枚のパネルとかフレームとかを有料道路から運ぶのではコストがかかる。

◆ いつも私が通っている山道は、たぶん通れたとしても10tトラックくらいではないだろうか。他の車が入ってこないようにして誘導員を配置すれば、途中の橋を除いては通れるかも知れない。新たに道を作る事も不可能ではないが、余りに大がかりだ。


エコシステム(8/16)
◆ iPhoneが出て来た頃だったか、あの神尾氏は、エコシステムエコシステムと言っていた。当時も今も個人的にはiPhoneを核とするエコシステムが出来ているとは余り思わない。ケースだとかフィルムなどは関連商品として売れるのだが、Appleによる囲い込みが強烈すぎてビジネス生態系が形成されにくい。

◆ 三木谷氏も楽天エコシステムという言葉を使うのだが、こちらは楽天エコシステムにしても楽天経済圏にしても、ある程度機能している感じはする。元締めは楽天なのだが、楽天ショップはそれぞれが独立している。
うまく商売をすれば楽天だけではなく、関連産業も儲かる点でビジネス生態系が出来ていると言える。

◆ 物品売買のみではなく物流や金融など幅広い分野での顧客獲得を行えば、楽天経済圏は更に巨大化する。こうした、トータルでの囲い込みはヤフーも目指すところだ。ドコモやKDDIも物品販売などを行ってはいるが、システムとしてはAmazonに近いスタイルでありテナント型ではない。

◆ それこそドコモがZOZOを買収してd Fasionを強化する、位のことが出来れば良いがドコモには不可能だ。こと物販に関してはシェアや特典がものを言う。Amazon的な管理されたシステムや物流が付加価値を生み、シェアを伸ばす。もっともコロナ禍に於ける異常な価格での販売などによって、Amazonは信用出来ないと感じた若い世代も多いのだとか。

◆ 三木谷氏が楽天回帰みたいな現象を語ったが、楽天がイメージを上げたのではなくAmazonが自滅した部分もある。その楽天にしても相変わらずというか何というか、汚い商売をしている出典店舗も沢山ある。まあマスクや消毒液の転売規制などによって、それらショップは閉店を余儀なくされたんだけど。

◆ そうした楽天経済圏に加わる楽天モバイルだが、今のところは企業イメージが悪すぎて安心して使えない。MMD研究所に金を払ったところで、データメイキングが雑すぎてどうにもならない。基地局整備の遅れから始まり、申し込みのトラブル、物販のトラブル、メンテのトラブル、サポートが劣悪であるなど、今のところ褒められるところがない。

◆ そして、それらの点が改善されたとしても、10年は言われ続けるのはソフトバンクを見ても明らかだ。真面目とかコンプライアンスという、楽天と対極にあるそれを今後は意識していく必要がある。10年間楽天モバイルが続くとすれば、今のソフトバンク程度のエリア展開になっているだろう。

◆ モバイル事業で多くの顧客情報が手に入るのだが、それを活かすのも難しい。これもソフトバンクを見れば分かる。ヤフー系サービスに特典を盛り込んだところで、ではソフトバンクの加入者が増えるのかというと否なのだ。

◆ ドコモはAmazonと組んでみたが、これにしても成功しているとは言えない。たまたまAmazonを使うからという人がいたとしても、それを理由にドコモに加入すると考える人は多くはない。

◆ 楽天にしても、今のところ楽天会員と楽天モバイルとは明確はシナジーは得られていない。もっとも楽天会員にしても、楽天カード会員にしても、会員にはなったがサービスは使っていないという、幽霊会員が多いのではないかと思う。


今頃?今更?本気を出すらしい(8/15)
◆ 楽天は決算発表の場で、基地局建設を5年前倒しにすると言った。当初 は2026年に達成する予定だった、人口カバー率96%を来年の夏にも達成する事が出来るという。来年の春には人口カバー率が70%に達する見込みだと言い、この時点でKDDIとのローミング契約の見直しになる。

◆ KDDIにしても突然の発表に困惑は隠せない。ローミングエリアのデータ量リミットを5GBに引き上げた時も、KDDIは寝耳に水だとしていた。今回の件もKDDIには未報告だった可能性もある。
自分たちが一番、自分たちのやることに他社はおとなしく付いてくれば良いと考える楽天らしさが出ている。

◆ 決算発表の場ではMMD研究所による、楽天モバイルの満足度の高さがアピールされた。これはここに書いたようにデータ自体がおかしい。過去にもソフトバンクのカバー率を100%とした上で、iPhoneを使うのであればソフトバンクがベストであると、MMDは書いた。

◆ 楽天モバイルが1年で人口カバー率96%を達成出来るのか?現在のカバー率は不明だが10%とか20%位だと思う。ゼロからエリア構築をしたという点でUQがあるが、これはauの基地局ロケーションも使ったので楽天よりは楽だったと言える。
それでもカバー率10%から90%に達するまでには3年弱を要している。

◆ 当時あちこちでUQ基地局の工事が見られて、ソフトバンクの基地局工事よりも多い印象だった。特に山間部などでは、真新しい基地局の多くがUQのものだった。エリア拡大エリア拡大との言葉はソフトバンクが圧倒的だったが、実際にはUQのエリア拡大率の方が大きかった。UQは2万基地局の時点で人口カバー率が85%に達したとした。

◆ そのUQのさらに3倍の基地局建設を行うというのが楽天モバイルだ。人口カバー率96%を2012年前後のソフトバンク並の粗い配置で得るとしても、おそらく3万基地局くらいは必要だと思う。現状の基地局数は5千程度、楽天によれば物理的に完成している基地局数は1万にもなるというが、あくまでも楽天が言っているに過ぎない。

◆ 楽天の言っている事が本当だとすれば、あと2万局を開設すれば人口カバー率96%も夢ではなくなる。年間250日稼働出来たとして、1日あたり80局を作らなければいけない。8時間労働だとすれば1時間あたり10局である。

◆ 当時あれだけ言ったソフトバンクでさえ、ピーク時の年間基地局増加数は1万くらいだったのだ。楽天もソフトバンク方式で、各市区町村役場をエリア化していくのだとは思う。
こうすることで人口カバー率の数字を稼ぎ出すことが出来る。しかし問題は別にある。現時点で楽天モバイルのエリアカバー率は、ローミングを含めれば99.9%以上に達している。それが突然96%に減少すれば、当然使えない場所が増える。

◆ この場所でもKDDIローミングがあるから使えるが、楽天モバイルがエリア化に着手するのは数年以上先だろう。実際ソフトバンクやUQは圏外である。圏外ではあるが、両社のエリアマップのべったり塗られたエリアでもある。
特にソフトバンクのエリアマップは酷く、山の中だろうが何だろうが全部色が塗られている。
明確に圏外だと言われた場所だけは色を抜くのかも知れないが、とにかく酷い。UQのエリアマップも褒められたものではないが、ソフトバンクに比較すればマトモに見えてしまう。


トンネル工事は大変(8/14)
◆ リニアと静岡県の問題は片付きそうにない。いったいどうなるのかと言う話はあるが、トンネル工事自体も大変なようだ。今はシールドマシンなどを使うだろうから工事の進行は早いとは言え、岩盤や湧き水の問題など、対処すべき事は多い。

◆ トンネルは山を貫通するように開ける穴なのだが、開けた穴の周辺の地盤強度も問題になる。急斜面では土砂崩れの危険があり、土砂崩れが起きるとトンネルの入り口が塞がってしまう。

◆ 従来はトンネル周囲の土砂崩れ対策をするような工事は余り無かったと思うのだが、長野新幹線や北陸新幹線などではトンネル入り口から山の上の方まで土砂崩れ対策を施したような工事がある。山ごと崩してしまった方が早いのではないかと思えるほど、まるでダムを見るような感じのものもある。

◆ 地震などによって例え少しの土砂が崩れたとしても、そこを新幹線が高速で通るのだから、乗り上げれば大事故になってしまう。落石などから線路を守るガードでは十分な安全性が確保出来ず、大がかりな斜面工事になった訳だ。どこまでの安全性を見込むかは難しいが、今は安全のために斜面対策が行われている。

◆ こうした設計上での安全策を見ると、2012年に起きた笹子トンネルの天井板崩壊事故など、まさに人災そのものと言える。これは設備の老朽化が直接的原因だったようだが、地震などによって徐々に各所に歪みが発生した可能性も指摘された。

◆ トンネルではなくても、地震による天井板の脱落による事故もあった。設計強度の問題もあるのだろうが、昨今のシミュレーション技術を以てしても事故になってしまうと言うのは、コストの問題などもある。

◆ 設計に余裕を持たせれば工費が嵩むわけで、安全基準をどこまで見るかと言うことだ。建築設計だけではなく自動車にしても航空機にしても、ロケットにしても悩みどころは多い筈だ。航空機など安全を絶対としなければならないが、過剰に質量の嵩む装備は乗せにくい。自動車の場合も質量や、コストも問題になる。

◆ ロケットの設計に関して、日本のエンジニアは故障しない信頼性を得るために努力をする。米国は故障した時のバックアップシステムを重視する。日本人は、信頼性が高ければバックアップは不用になるという考えで、ロケットのコストを抑えることを行った。

◆ こうして時代と共に信頼性は向上し、安全性も高くなっている。そんな中でトンネル周囲の岩盤の状態まで考慮して工事を行うのだから大変だなと思う。こうした積み重ねが高度な安全性を生み出すわけだが、工費がかかるんだろうなと、工事の写真を見て思った。

◆ トンネル掘削マシンも高性能化や大型化が進む。リニア新幹線用の掘削マシンは、直径が14mで重さは3000tにもなる。これを使って平均400m/月の速度でトンネルを掘っていく。これは都内の地下を掘り進むために開発されたものだそうで、いわゆるトンネル工事用とは異なるかも知れない。

◆ 第一首都圏トンネルは品川から等々力(川崎市)までの延長約37kmで、北品川にはそのトンネルに通じる縦穴が開いている。穴の直径は14mで深さは80m以上だそうだ。


良くも悪くも楽天モバイル(8/13)
◆ 少し前の楽天モバイルの記事には多くのコメントを頂いた。複数投稿になりやすいのかな?SeeSaaは遅いので、反映されないと思って再投稿してしまうとか。閲覧だけではなく設定など全て遅いので、負荷の高い状態が継続しているのだろう。

◆ コメントには楽天モバイルに不快な思いをさせられた方、楽天モバイルの素晴らしさを絶賛される方もいる。人それぞれ感じ方が異なるのは当然だろうし、あのソフトバンクにだって熱烈なファンはいたのだ。

◆ TwitterやBlogなどを見ていると、通常は楽天圏内だった場所が今日は圏外みたいな記事も少なくない。これは工事やメンテで基地局を止めているのかも知れない。ドコモやKDDIは工事予定を組んでその日程に沿って作業を行うのだが、楽天はメンテナンス日程も守れずに、直前になって訂正したりしないまま突き進んだりした。

◆ 通常メンテナンスは契約者に影響がないように行うのだが、基地局密度が低いと、そうは言っても影響は出てしまう。しかし今の基地局数で度々メンテが必要だとすれば、将来的に基地局が増えた時には大変なことになってしまう。

◆ 基地局の正常性のモニタは色々と難しい。
基地局内の設備の多くはそれが正常に動作しているか否かを内部でモニタしていて、異常があると通知が出るようになっている。しかし無線部に関しては、測定器を内蔵しているわけではないので、特性劣化の類いを検出するのは大変だ。

◆ 某通信事業者では周辺の移動機からの信号(無線信号ではなく移動機からのデータ)によって基地局の状態を判断する仕組みを採っていた。コストを優先する余り様々なベンダーの基地局を乱立させたソフトバンクは、基地局の故障を察知出来ない状態が結構続いた。

◆ PHSの基地局も異常を掴みにくく、過疎地だとそもそも接続移動機が少ないので故障かどうかの判断が出来ない事もある。
PHSの場合はTDDなので、周辺基地局で当該基地局の信号をモニタする事が出来ない訳ではない。

◆ アンテナ系の異常検出も難しい。アンテナが完全に壊れたとか、フィーダーが切れたりすればSWRの検出で異常が分かるが、アンテナに何かが引っかかっているとか向きが変わってしまったなどのトラブルは検出が出来ない。

◆ 特に都市部では基地局密度が高いので、1つや2つの基地局(張り出し局)が壊れても、利用者すら気づかないみたいな事もある。
故障ではないが、新しいビルが建設されてセル内電界強度が変わることもある。こうした様々な要因に対して、各事業者は人間を巡回させて見回るという作業を行う。

◆ 平均故障率が1万分の1位の信頼性しかないと、毎日何十局も壊れることになる。いや、実際にPDCの頃の機器は、毎日どこかが壊れていたと某事業者は言っていた。

◆ 楽天は仮想化だから〜と言っているが、仮想だろうが何だろうがエリア構築には基地局が必要だし、多くの基地局があれば壊れるものもある。伝送線路が切れる事故もあれば停電も起きる。こうした中で十分な信頼性がなければ通信事業者としてはやっていけない。

◆ 先日はRakutenLinkが起動しなくなった。5分ほど放っておいたらバージョンアップ・ダウンロードのお知らせ表示になり、それが完了して立ち上がるまでに更に数分かかった。


林道というより獣道(8/12)
◆ ここは山の中なので林道的な道がいくつもある。以前にシグナスで走ってみたことがあるが、オフロードバイクがあればもっと冒険が出来た。この林道は、林業か椎茸栽培農家が使うような道で、クローラの跡などが見られた。

◆ 一部は川と道が共用みたいになっていて、雨が降った後などは川に変わってしまうのだろう。そんな場所なので道と言っても石がゴロゴロ転がっている。
他に行ってみたい道もあったのだが、シグナスでは走破出来そうになかった。

◆ この道よりも更に細い、夏場などは草が生い茂って道であることすら分からなくなるような所がある。唯一それを示すのが標識で、東京電力の送電線巡視用の道である旨が書かれている。

◆ この山の中には本州内陸方向から伊豆半島の先端方向に電力を送る送電線がある。その鉄塔のチェックに、獣道みたいな所を登っていくわけだ。日本の送電線は山中にある事が多く、建設コストもメンテナンスコストも高い。そしてその山の中の鉄塔をメンテナンスする人々の苦労も大変なものだ。

◆ そんな巡視路をマウンテンバイクコースにしたという。送電線の下を通る巡視路を少し整備してマウンテンバイクコースに仕立てた。こうすれば過剰に草が生えることも防げてメリットがある。

◆ 東電も粋なことをやるなと思ったら、何とこのコースは4,000円の使用料のかかる有料コースだった。まあ料金は付加価値なので、価値あるコースであれば有料化は当然だろうし、整備費用もかかったと言うことなので。

◆ そしてもう一つ、有料と言う事は送電線の下の土地は東電のものか或いは借りているものと言う事になる。もしも全国各地の送電線の下の土地が全て東電の権利物であるとすれば、その地積は莫大になる。

◆ 山の中と都市部では事情が異なる可能性もあるが、都市部では送電線は他人の土地の上を通っていることが多いとのことだ。送電線の真下にも家を建てることが出来て、電力会社からは空中使用料的な線下補償料が支払われるとのことだ。
電磁波が云々とか電波障害や電磁ノイズが多いという事はあるが、金銭面ではメリットがある。

◆ なお自分の土地の地下40m以内や地上300m以内の使用に対して権利を主張することが出来る。送電線が空中を横切ることによる補償料は月額数千円程度(住宅の土地の場合で)という事だ。ウチは土地の中に電柱と支線が立っていて、それの使用料が貰えている。

◆ そんな送電線下の、あるいは送電線を見回りに行くための林道が全国で整備されれば、自転車コースやバイクコース或いはハイキングコースなど、目的を分けながら使う事が出来そうだ。有料化すると管理が必要になるので、管理コスト以上を稼ぎ出す必要はある。自然動物などによる危険性がゼロとは言えないので、そうした面でものサポート体制も作っておく必要がある。

◆ それでも普段走れない山道、それも獣道に近いような自然の中を走れるのなら利用者が増えるかも知れない。ちなみにフジヤマ・パワーライン・トレールと名付けられた富士の麓のマウンテンバイクコースは、全長約7kmで高低差約200mのクロスカントリー型、アップダウンが激しい中級者以上向けと位置づけられている。


レジ袋有料化で売り上げが減った(8/11)
◆ 全てのスーパーでと言う話では無いと思うのだが、レジ袋の有料化で客単価が減少したというデータがあるそうだ。レジ袋が有料なので、エコバッグなどに入る分しか食材を買わないのだとか。

◆ これまではついつい買ってしまっていたお菓子など、例えばポテトチップスなどは嵩張るからやめておこう、みたいな感じだ。レジ袋が2円〜3円として、これを毎日2枚買っても年間2千円くらいの話だが、消費の落ち込みはそれよりずっと多いことになる。

◆ コンビニでもこれは言えるようで、手で持ち帰れる分しか買わない、ついでに何かを買っていく人が減ったと言われる。コンビニに何となく立ち寄って何となく何かを手に取り買っていくという、そうした客が減ったのかも知れない。

◆ ただこれは一時的なものだと思う。人々が環境に慣れてくれば消費は回復するだろう。浪費は不要だが消費は必要なものであり、嵩張るからと言って買わなくて済むものがそう多いとは思えない。

◆ 更にはレジ袋有料化のタイミングと、コロナウイルスによる景気低迷時期が重なっただけかも知れない。景気回復には数年が必要だとみる人も多い状態であり、そうした外部要因での客単価減少とも考えられる。

◆ もっとも、大物などはスーパーで買わずに通販で買うという人は増えると思う。いつもなら何気なく買っていた缶詰類、嵩張るから、重いからと買わなかったら不足してきた。缶詰だけを買いに出るのも面倒だから、じゃあ通販でまとめて他のものと一緒に買っちゃおう、という感じで。

◆ 重いものとエコバッグの耐久性という話もあった。いわゆるレジ袋は結構丈夫に出来ていて、尖ったものでも入れない限り、簡単に破れたりしない。エコバッグも普通の強度はあるわけだが、繰り返し使う事や重いものを運んだりするとほつれてくる。これまでは主に値段が気になっていたというエコバッグも、これからは品質面も気になる。
エコバッグが破損すると考えるだけでも恐ろしい。買ったものがみんな道路に転がってしまい、卵は割れる。

◆ 安いだけのエコバッグから、品質も加味して選ぶようになると、エコバッグの謳い文句も変わるのか?エコバッグでも使い捨てに近いものは取っ手が取れたりするので、まあ使い捨てに近いものなので仕方ないんだけど。不織布製のエコバッグは、綺麗なプリント柄だったりすると高品質そうなイメージを受けるが所詮不織布である。

◆ 不織布製にしてもビニール素材にしても、安価なものは100円以下で買える。品質に多くの期待は出来ないけれど、何と安いことか。とは言っても使い捨てレジ袋の50倍使えるのかなと言うと、そこまでの耐久性があるのかどうか。

◆ いわゆる布製のバッグでも50円とか80円で売られているのを見た。ビニール製や不織布ならともかく、ちゃんと布で出来ている。一体製造原価はいくらなんだ?みたいな。だって布代だけだって50円という事はなさそうだし、縫製費用も必要。
不要部材か何かを使って作ったとか?あるいはバッグ自体の不良在庫を放出したとか?


10万円でも効果はあった(8/10)
◆ 10万円の定額給付金で消費増大効果が認められたそうだ。前月比では大幅アップだという。しかし前年同月比ではマイナスだ。これは実質的な経済的打撃が10万円では穴埋め出来なかったことになる。

◆ 外出や外食の抑制がいかに経済の停滞を招くかが数字として表れた。だからGoToキャンペーンなのだよと官房長官は言うのかも知れないが、これは時期が早すぎた。新型コロナウイルスの危険性が去ってからなら良かったのかも知れないが、人々の移動が再開された事で再び感染が広がってしまった。

◆ 総理は、もしかしたら緊急事態を宣言したいのかも知れない。現在の感染状況がとても正常だとは思えないからだ。
しかし官房長官や麻生のオッサンの顔色を見ればそうも言い出せなくなる

◆ GoToを先延ばしにして(以前に書いたように)飲食や旅行業者は据え置き期間付きの無利息融資でつなぐ。消費の落ち込みは再度定額給付を行って持ちこたえさせる。そうしながら年末に向かって感染者数を減らして行くと共に、諸外国並みのPCR検査数に持っていく。
感染者数が減ってくると陽性者が見つけにくくなってくるからだ。

◆ 現状でPCR検査をすると竹中氏のパソナが儲かる仕組みが出来ている。ここを崩さないと検査数は拡大出来ない。
政府が検査数を増やそうとしても、厚労省の利権や天下り先の都合で全ては決まる。
総理が厚労省の言うことを聞くのは簡単だが、厚労省は総理の言う事は簡単には聞かない。TV番組に出てくる"元厚労省…"なオバサンの発言の奇抜さを聞いても分かる。

◆ 東京都の曜日ごとの感染者数をみると、先週と同レベルになっている。都知事の呼びかけによって感染拡大の防止が行われた可能性もある。今週更に感染者数が減れば、少なくとも東京都のピークは過ぎたと言えるだろう。

◆ しかしピークが過ぎたからと安心すれば又感染が広がってしまう。例え東京都で感染者数が数人にまで減少したとしても、他府県で感染者が増えていたのでは駄目だ。関西や九州、そして沖縄はかなり危険な状況だ。

◆ 日本全国で感染者数を減らす以外に、安心して暮らせる環境は戻ってこない。
逆にそれが出来れば、旅行にしても食事にしても安心して行うことが出来る。
次に問題になるのが海外との交流だ。

◆ ただそこまで感染者数が減るのを待てないというのが政府であり、経済活動の再開にシフトした。経済か人命かは難しい問題で、人命を重視して経済が今より更に悪化すれば、経済を理由とした死者が増える可能性があるが、これはカネで防げる。

◆ 経済を優先した場合は感染拡大で死ぬ人が増える。これを防ぐのは治療薬かワクチンなのだが、今の所その双方とも出来ていない。
経済活動を停滞させずに感染を予防出来るのが一番良いが、これも又難しい。

◆ 以前に立ち寄ったガソリンスタンドがある。伊豆市から下田市、伊豆半島の先端方向に向かう途中にあるのだが、先日通りかかったら閉まったままだった。前回通った時も閉まっていたし、ガソリンの価格表示プレートが以前の価格のままだった。観光客の減少でガソリンスタンドも潰れてしまったのか?


記事の寿命と検索(2)(8/9)
◆ WordPressの記事はWordPressのエディタ書いている。いわゆるリッチテキストエディタのようなもので、文字修飾が出来たりするのはSeeSaaなどのBlogのエディタと変わらない。
写真の挿入なども簡単にできるが、HTMLのコードを書きたい時にはコード入力エディタに切り替えなければならない。

◆ INDEX付きの記事も簡単に書ける。Hタグで見出しを設定すると、その見出しを集めて目次にしてくれるのはWordなどと同じだ。目次は折りたたむことが出来る。

◆ 目次付きの記事も書いてみたわけだが、冗長にしないので余り意味は無かったかも知れない。序章だとか、その文言の説明だとかで文字数を稼ぐようなページにしないと余り役立たないかも。見渡せる範囲で次の項が現れるのだから、目次を見てとかそれをクリックして云々でもない。

◆ 話の流れが非連続的な、例えばインストールの項と設定の項とかで目次を付けるのならば話は分からないでもない。しかし1章を読まないと2章の説明が理解出来ないような、つながりのある記事の場合に無理矢理Indexを付ける意味は全くない。
WordPressの機能がそうだから使ってみよう的な考えだと変なページになる。

◆ Google検索のヘッポコ具合をSEO屋はうまく掴んだのかも知れない。AIだ何だといい気になっているGoogle検索はSEO屋にしてみれば赤子の手をひねるより簡単、みたいなものだろう。AIが滑った転んだよりも、従来型の検索ロジックの方が余程マシだったが、当時SEO屋はGoogle検索は難しいと言っていた。

◆ そうは言っても、検索から漏れて消えて行ったページが戻ってくるわけではない。
ただ画一的なページを好むのは日本語のページだけのような気もする。Googleは過去に、日本人エンジニアはダメだ、使えないと言っている。その駄目な日本人エンジニアが日本語のページ解析をAIに教えているとか。Googleも商売だから仕方がないという見方もある。

◆ 検索にbingを使う事も増えてきているし、米国などでも他の検索エンジンを模索する動きはあるという。まあ検索アルゴリズムなんて時代と共に変わるのだろうから、どこかに埋もれた有用なページが再び陽の目を見る日が来るのかも知れない。

◆ 広告がTVからWeb主体になると言われ、商業ページやステマ的なページが氾濫する。そうしたページは検索されてナンボの世界だから、検索順位を上げるために多額の投資をする。視聴率稼ぎのためにTVがヤラセ番組を作るのと同じである。

◆ 技術の進化と同じように様々なものの論理的寿命が短くなる。最近はスマートフォンの進化も落ち着いては来たが、明日には又新たな技術が登場するかも知れない。そうした中で古い記事に何の意味があるのかと言われれば確かにそうなのだが、不変の技術やノウハウもある。

◆ そのものズバリを書いてものではなくても、似たような事象の経験談から要因を推測出来る事もある。藁をも掴むではないが、経験とはそういうものだ。中高年技術者がいなくなった企業がノウハウ不足に困るのと同じだ。

◆ 設計や製造は最新の技術を使って行うことが出来るが、それは各社とも同様だ。そこから更に何かを得ようとした場合に、歴史や経験がものを言う。と、トヨタも言っていた。


記事の寿命と検索(8/8)
◆ 何事でも同じだが、ものには寿命がある。それが物体であっても非物質であっても同様だ。例えばこの記事だが、コラムに近いものなので即座に寿命が切れるものではない。しかしニュース記事などは、その事象が終わるとすぐに古くなってしまう。

◆ いわゆるホームページコンテンツからBlogへ、そしてTwitterへと投稿は楽になっている。投稿が楽になる分記事の寿命は短くなったとも言える。Twitterでは文字数制限がある事もあり、その時々の瞬間を伝える掲示板的なものだと思っている。

◆ こうした記事の特性や傾向や寿命は検索アルゴリズムにも影響を与えている。Google検索では、特別な事情が無い限りTwitterの記事は余り検索されない。単純な語句で検索すればTwitterの記事で検索結果が溢れても良さそうだがそうはならない。

◆ 同じようにBlogのプライオリティも低い。
商用ブログサービスや、ディレクトリやファイル名に"Blog"の文字を入れるのは、SEO対策上はやめた方が良い。最近の傾向として、話題ごとにカテゴリ分けするのではなく複数のBlogに分けるのも、ファイル名やディレクトリで検索結果が左右されるからだ。

◆ 例えば同じBlogの中でパソコンの記事と料理の記事をカテゴリ分けで書いていたとする。このBlogのディレクトリとファイル名は、例えば/blog/blog.htmlだったとする。一方ではBlog自体を分けて/cooking/beef.htmlと/computer/windows.htmlとするならば、こうした方が検索順位は間違いなく上がる。
例え記事の内容が同じだったとしても、だ。

◆ 度々書いているようにGoogleが好む記事の書き方をしなければ検索順位は上がらない。
その為にWordPressのテーマなどでは、見えないIndexが作られるものもある。Indexを付けて見やすくなる記事とそうでない記事があるが、Google的にはIndexを付けろという。そこで検索ロボットには"見える"が、ブラウザアクセスでは邪魔なものは見えないようにしたテーマもある。GoogleはIndexが付いていればBlogではないみたいな単純な判断ロジックなのかも知れない。

◆ こうなってしまうと有用な記事も不要な記事も、体裁だけで判断されている事になるし、検索アルゴリズムにもおおいに問題はある。FreeBSDとblacklistdの記事は書いているが、これにしてもblacklistdから連想されるからなのかブラックコーヒーが出て来たりblackの名が付くアーティストが検索されたりして、含まない:blacklistdなんて表示になる。検索語なんだから含めろよと言いたい。

◆ デマツイートや炎上ネタ、偽のカネ配りでのフォロワー稼ぎなどが氾濫する現状、Tweetした記事の寿命は数分から、それが何度もリツイートされたとしても1週間くらいだろう。Blog記事は、いつ見に行ってもそこにそれがあるので寿命は長い。ただし検索されにくく、もはや検索されない記事は存在しない記事と同じだとも言える。

◆ こうした傾向を踏まえるならば、いわゆる雑記や日記的なものと、論理・物理解説的な記事は分けなければいけないのだろう。インストール手法や設定の仕方、整備記録や分解の仕方などの記事はそれっぽく作る。そうした手間をかけないと検索されないのが現状なのだ。しかし、旧来の方法で書かれたページに有益な情報がある事は多い。


セキュリティが問われる駐輪場(8/7)
◆ 実は修善寺付近には有料の駐輪場がない。自転車やバイクに乗る人が少ないので、無料のスペースがあるだけで事足りてしまうのだ。

◆ 横浜周辺では各駅近くに有料の駐輪場がある。都内などでは地上4階くらいまである駐輪場も存在する。それでも自転車置き場の不足は深刻で、路上には自転車が溢れる事態になる。路上に放置された自転車は、運が悪ければさっさと撤去されてしまう。

◆ そんな混雑する自転車置き場では、場所取りのために通勤時間を早める人も居る。定期契約の出来るところでも、定期契約権は待たなければ空きが出ない。
私も新横浜に駐輪場を借りていたのだが、借りるまでにはそこそこ待つ必要があった。

◆ 最近は悪い人が居るという。そこに駐輪されている自転車をどかして、空いた場所に自分の自転車を止める。どかすには駐輪時間に応じた金額を支払う必要があるが、路上に止めて撤去された時よりは安く済む。なので、他人の自転車を勝手にどかしてその場所に止めてしまう。

◆ 自転車と駐輪場の施設をチェーンなどでつないでいれば良いが、簡単な車輪ロックだけなら自転車はすぐにどかす事が出来る。有人の施設では見回りの強化なども行われていると言うが、実際の所は被害に遭っても泣き寝入りになるそうだ。

◆ 駐輪場内に自転車があればまだしも、どかした自転車を路上に放置すれば撤去されてしまう。ちゃんと駐輪場に止めたのに撤去されると言う事で、自治体にクレームを入れる人も居る。しかし駐輪場に止めた証拠がない訳で、それを認めれば誰しもが"駐輪場に止めたのに撤去された"と言い出すだろう。

◆ バイクの駐輪場でも同様の事は、理屈の上では可能だ。前輪を固定するタイプの駐輪場ではハンドルロック出来ないかしにくい状態であり、ロックしていなければまっすぐ後ろにバイクを引っ張り出す事が出来る。

◆ 横浜駅西口の駐輪場は、以前は前輪ロック型のものだったのだが、機器の入れ替えでロック板方式になった。民間の駐輪場なので監視カメラもあるが、ロック板の手前に止める原付も後を絶たない。

◆ 東神奈川にある駐輪場はチェーン方式だ。これはハンドルロックをする事が出来るのだが、原付なら持ち上げて引きずり出す事が出来る。ロックを解除するにはお金を入れて番号を押すだけなのだから、誰にでも出来る。
チェーン方式も、チェーンをかけたフリをするとか、すぐに抜けるところにチェーンをかけるなどの不正が横行する。

◆ 駐輪台数の多い所だと、自動車と同じような入出庫ゲート方式になっている。これだと駐輪密度も上げられるので、規模の大きな所ならコスト的にも見合う。しかし4〜5台しか止められないような所では前輪ロックかチェーン方式が多く、この方がコストも安い。

◆ 自転車用駐輪場は平面から立体になり、更には地上だけではなく地下も活用するなど大がかりになってきている。駅周辺で土地も高い事から、出来るだけ収容密度を上げたいわけだ。横浜はそれでも坂道が多いので自転車利用率は高くないと思うが、東京郊外などでは今も自転車が溢れている事だろう。


トランジスタAB級アンプ(8/6)
◆ PIONEERのAB級トランジスタオーディオアンプを触る機会があった。電源も回路も左右チャネル独立していて、22000μF/80Vの電解コンデンサが左右それぞれ2個付いている。トランスの電圧は64Vと45V書かれていたかな。

◆ AB級で実効出力は120W×2、消費電力は280Wとなっていた。AB級はアイドリング電流をそこそこ流すので、定常消費電力も大きいはずだ。シャーシには大きなヒートシンクが付けられていて、電源を入れておくだけでほんのり温かくなった。

◆ このアンプは完全DCだそうだが、DCオフセットキャンセル回路の都合か、DCから増幅出来るわけではない。高域はフルパワー時に80KHzまで保証されていたと思う。最近のトランジスタアンプで80KHzは難しいものではないが、このアンプはかなり年代物のようなので当時としては苦労があっただろう。

◆ パワーアンプの場合は混変調ひずみも問題になりこのアンプも仕様で謳われていた。まあオーディオアンプの世界では%単位なので楽と言ったら設計者に怒られそうだが、無線の世界ではdBだから。

◆ 小出力時の周波数特性は200KHzが謳われている。200KHzとなるとオーディオ用のOPampもそろそろ厳しくなってくる領域だ。と言ってもこのアンプはディスクリートで組まれているので、NFBやら位相補償やらで苦労したかも知れない。

◆ 今はわざわざトランジスタでアンプを作る時代でもなく、携帯機器などはディジタルアンプなのだからある程度の特性にはなるし、ある程度以上の特性にはならない。それこそ銅製のシャーシを使ったから云々とか、電源トランスがどうのこうのなんて過去の話なのかも。

◆ 以前にも書いたが、50Hz用のトランスそのものが無くなってきている。重く大きなトランスよりも、軽くて小さく高効率なスイッチング電源が当たり前になっている。自動車用のバッテリー充電器もスイッチング電源なのだとか。しかしスイッチング電源は無理が利かないというか、定格電流までしか流せない仕様だ。所が昔のトランス式だと、電圧を上げればヒューズが切れるまで電流が増えていくという、だから昔ながらの充電器が良いんだという車屋さんがあった。

◆ 電源効率を考えたらA級とかAB級のアンプは使えない。A級アンプになればアイドリング消費電力もフルパワー時の消費電力も変わらない。しかし導通角が大きいので歪みは少ない。B級だと導通角が180度しかないので、プッシュプル構成で360度になる訳だが、これだとクロスオーバ歪みが取れない。そこでもっと電流を流してAB級にするわけだ。

◆ この辺りもリニアリティの良いトランジスタなりFETが登場し、或いは回路の工夫などでリニアリティは良くなる。無線機の高周波増幅器は、普通はプッシュプルでは使わないというか、周波数が低ければ使えるがUHF帯では難しい。
しかしQAM変調では高いリニアリティが求められ、リニアリティの悪化は変調精度の悪化となってエラーレートを上げてしまう。

◆ 基地局などではプリディストーション、PA段でのノンリニアの逆特性をベースバンド側で作り、PAのノンリニア特性をキャンセルする仕組みが使われたりする。


山の保水能力とその限界(8/5)
◆ 今年も九州などでは大雨による被害が発生した。ここ最近は毎年のように水害が起きている。浸水被害もあれば土砂崩れの被害も出る。自然を前にして人間に出来る事は少ない。被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

◆ 山に雨が降っても、すぐに川が出来るようなことはない。踏み固められてい ない山の土には落ち葉が積もり、ふわふわの腐葉土的な感じになっている。そこに例え大雨が降ったとしても、水は土にしみこんでいくので山肌を流れることはない。

◆ しかしそんな山の土にも限界はある。連日の雨量が200mmを超えるくらいになると、地下水が湧き出すようになって川を作る。土にしみこんだ水が地中を通り、地表に出やすい部分から湧き出す。山の斜面に降った雨水が地下水となってまとまり、それが地表に出て川となる。

◆ 普段は水など全くない場所に川が出来、泥を洗い流してゴロゴロとした石が露わになる。地下水は雨が止んでも1〜2日はわき続ける。その後は又涸れた川に戻ってしまう。

◆ もっと多くの雨が降れば、山の斜面を伝って雨水そのものが下に流れるのではないかと思うのだが、そんな光景は未だ見ていない。というか、そんな状態になったら山の土が道路に流れ出してきて大変なことになりそうだ。

◆ その大変なことが起きてしまうのが、山を削って作られたソーラ発電所だ。踏み固められた山肌は水がしみこまなくなり、ソーラパネルに降った水が硬い土の上に落ちる。山崩れ防止のために排水設備を作らなければいけない決まりがあるが、それは単に作ったというレベルに過ぎない。

◆ 何度も雨が降れば排水溝は土で埋まり、水は行き場を失う。京セラ系の企業が各地で問題を起こしているのも、こうした排水口の設備が不適切だからだ。行き場を失った雨水は山肌を削りながら流れ落ちる。山の土は大量に川に注ぎ込んで濁流となる。

◆ こうした事でソーラーパネルの固定フレームが脱落してしまうこともある。静岡県内のソーラ発電所近くに住む人も泥流の被害を受けるという話だ。そうした人たちが新たなソーラ発電所の建設に反対している。森を壊す自然破壊も確かにあるが、それ以上に厄介なのが泥流だ。

◆ 傾斜地は、その傾斜に合わせてソーラパネルを設置することが出来るので効率が良い。しかも山なら土地も安いと言うことで、あちこちにソーラ発電所が出来ている。静岡県は環境が適している(天候だとか気温だとか日照時間など)と言うことでソーラー発電所が多い。

◆ 昔はゴルフ場の開発が問題になったこともあったが、景気の低迷でゴルフ場人気は低下した。この近くにもゴルフ場があるが、排水口が川に接続している。その川も晴天が続くと全く水がなくなるのだが、雨が何日か降り続くと水量が増える。

◆ ゴルフ場と川の境目あたりに排水施設?沈殿槽みたいなものか?なにかコンクリートの建物がある。この別荘地でも排水をいったん処理してから川に流すので、ゴルフ場もそうなっているのかも知れない。

◆ この別荘地の近くにもソーラー発電所計画があるらしく、説明会の案内が来ていた。一体どの位の規模のものが出来るのか、追って報告したい。


ZOZO復活なのか(8/4)
◆ ソフトバンク系ヤフー傘下のZOZOTownは沢田氏体制になりアパレル各社との関係も正常化に向かった。最悪な関係になってしまったと言われたオンワードとも、再び取引を開始する。

◆ ZOZO前社長の前澤氏は強引と言うよりも勝手色が強い経営者だった。これは楽天の三木谷氏にも見られる特徴である。確かにある程度の企業規模を持つと、経営者は独自性を発揮してみたくなる。周りの言う事は聞かずに、俺の力だ的に権力を振りかざす。それが成功すれば良いが、多くは失敗に終わる。

◆ ZOZOにしても当初はアパレル各社あってのZOZOという認識で居たのだが、ZOZOの急拡大によって(前澤氏は)ZOZOがあるからアパレル各社が存在出来ると、大げさに言えばそんな風に考えるようになったのではないか。

◆ 何度か書いているように孫さんは、シェアを取れば価格決定権は自社に移ると言っている。同じようにZOZOは、販売価格はウチが決めるとやった。それに対してメーカー各社は反発した。ZOZOだけで売っているわけではない、他の販社の都合も考えて欲しいと。ZOZOのシェアはさほど高くはなく、中小実店舗の経営も考えたメーカーはZOZOとの取引を中止した。

◆ 日経は「きっかけは、ZOZOが当時の前沢友作社長のもと、18年12月に導入した有料会員向けの割引サービス「ZOZOARIGATOメンバーシップ」。出店していたアパレル各社は「ブランド価値を毀損する」と反発し、オンワードHDやTSIホールディングスが一時撤退するなど有力企業の離反を招いた。」と書いた。

◆ メーカーは小売店あっての商売であり、双方が儲からなければ発展はないと考えた。一方でZOZOは、ウチが全ての利益を供給すれば問題はないだろうとした。しかし天狗の鼻はへし折られ、前澤氏は孤立する。だが方針転換は容易ではない。地位も金もある俺に何故逆らうのかと前澤氏が思ったかどうかは知らないが、下手なプライドや意地もあっただろう、当然だ。

◆ だが結局は経営失敗の烙印が押されることとなり、前澤氏は一人になる。ZOZOから離れた前澤氏に残ったのはカネだけで、自分が凄かったのではなく、ZOZOを成功させたことが凄かったんだと再認識したかも知れない。
前澤氏はお金ばらまきおじさんとして生きていく決意を固めたのか、金をばらまけば注目される、しかし金をまかなければ、石を投げれば当たる程度の一人のオッサンに過ぎない。

◆ ヤフー傘下となったZOZOはアパレル各社との関係正常化を目指す。もはや前澤氏は居ない、Win-Winの関係を築くZOZOとして再出発しますよと、従来どおりの取引関係修復を提案する。

◆ コロナ禍と言う事もあり実店舗での売り上げが大幅に減少した。元々アパレル業界は新製品の短期需要とセール依存と言われている。年間製造数の約半数である14億点が売れ残る。オンワードは今年の決算で24億円の赤字を計上した。コロナウイルスの感染が収束しなければ、実店舗での売り上げは更に減少する。

◆ 実店舗でなくては売れない、実物を見ずに買う通販などあり得ないと言われた"常識"を覆したのがZOZOだった。そしてその後は楽天なども衣料品に力を入れ始めることになる。だがZOZOを手に入れたヤフーは一歩先んじた訳で、今後の収益源として期待されている。


再発は防止されるのか?(8/3)
◆ 楽天モバイルが総務省から注意を受けたのは何度目だろうか。基本的に楽天は何を言われても気にしない。捕まって処分を受けるまでは、全ては合法だと考えていると、楽天の営業マンが言っていた。不正行為を一々気にしていたのでは商売にならない、捕まれば仕方がないが捕まらなければ無罪だと言う事なのだ。

◆ 楽天miniに関しては酷いものだった。何しろ公表している仕様と異なる物を売っていたし、指摘されるまでそれを認めなかったからだ。事の起こりはminiの1円販売開始時からだった。他事業者で使えないようにするためか、BAND1を非対応にした。楽天モバイルでは楽天モバイルを使う限り関係のないことだとした。

◆ しかし利用者からの報告が相次ぎ、楽天は無断で仕様を2度変更したことを認めた。しかし仕様の変更はそれだけではなく、その点に関しても利用者に突っつかれ、後付けで仕様の変更を認めた。そしてこの事は総務省の耳にも入ることになる。

◆ この事でさらに問題が発覚する。仕様の異なる装置に、別の機器で受けた認証番号を表示したこともバレてしまった。ここまで来るともうメチャクチャというか、知識が有るかないかの問題ではないくらい酷い。そもそも通信事業者には無線関連免許保有者が必要なのに。

◆ 楽天は対応を公表した。
開発主管部署における業務プロセス改善の徹底→業務プロセスの問題ではないと思うし開発セクションには関係はないだろう。
人材の適正配置、採用、育成強化およびチェック体制の強化→無線免許保有者がいるのだから、採用や育成とは関係がない。
新製品導入時等の各部門の情報共有と部署間の合意形成の徹底 機器の設計業務、社内チェック体制と継続的な業務モニタリングの強化→そんなに大げさな問題ではなく、常識があるかないか程度のことだ。
問題発生時の原因究明および従業員コンプライアンス強化の更なる徹底→コンプライアンスとは、楽天という企業体からもっともかけ離れたものだと思う。

◆ 例えば楽天ショップの不正表示問題にしても、会社ぐるみでやった事がバレて三木谷氏が謝罪している。楽天の河野氏は対策後に「海外を見ても、ここまでのシステムを導入しているサイトは他にないのではないか」と自信を見せた。楽天ショップと楽天モバイルは違うから不正はやり放題?楽天モバイルは「今回の指導に基づき事業体制を見直し、再発防止を徹底するとともに、お客様へより良いサービスを提供できるよう努めてまいります」としている。一体何度見直せば普通の企業になれるのだろうか。

◆ 携帯電話の価格に関しての話が又持ち上がってきている。ドコモの社長は、実際の加入者は家族割りが適用されるケースが8割にのぼっていて、いわゆる定価より安い」と言っているが、割引ありきの料金体系が正当だとするのはおかしい。

◆ こうした中で楽天が価格破壊を起こせるのかに注目も集まったが、ドコモ社長は楽天は眼中に無い的なニュアンスのことも言い始めている。今のままでは信頼を更に失い、自滅への道を歩んでしまう。楽天の残骸をどこが買い取るのかという話も出ているほどだ。楽天モバイルが生き残るには、真面目にやる事だ。
嘘やいい加減な運営で今までは良かったかも知れないが、移動体通信事業は楽天が思っているほどいい加減ではない。


Ni-MHバッテリーの寿命(8/2)
◆ 今は余り使われなくなったNi-MHバッテリーだが、ルンバのバッテリーはこれである。Li-ionバッテリー搭載モデルもあるので、今後Ni-MHバッテリーは消えゆく運命だろう。

◆ Ni-MHバッテリーは充電が難しい。ΔtやΔVで満充電を検出するのだが、継ぎ足し充電などの場合は必ずしもこれが検出出来ない。検出出来ない場合に充電が停止してくれればいいが、そうでないと過充電になる。

◆ Li-ionバッテリーよりは過充電に強いのだが、繰り返し過充電を行うと液漏れに至る。放電時にはメモリ効果と呼ばれるものもあって実質容量が減少する。メモリ効果を小さくするためには深放電と満充電をしないことであり、トヨタのハイブリッドカーなどは20%-80%の範囲で使うため、バッテリーの実質容量分だけ使う事が出来ない。

◆ Li-ionバッテリー搭載車の場合にバッテリー容量がNi-MHバッテリー搭載車より少なくて済むのは、実質容量を使い切れるとか放電電流を多く取れるなどの理由だろう。

◆ 同じNi-MHバッテリーでも容量によって特性は異なる。これはLi-ionバッテリーでも同じなのだが、容量を大きくするためには他の特性を犠牲にする必要があるからだ。以前にエネループを使っていて、それが意外に早く駄目になってしまった。元が取れたのかどうか怪しい感じで、使途はワイヤレスマウス用のバッテリー(当時のものは大食いだった)なので大電流放電をしたわけではない。

◆ エネループは500回くらいの充放電寿命を誇っていたのかな。しかし実際には十数回の充電で充電エラーが起き始めた。定格電流での放電を繰り返すと内部抵抗が上がってくるが、マウス程度の放電電流でも駄目になるのだ。
内部抵抗の上昇は充電器が検出してエラー表示になる。

◆ それでもエネループはマシな方だったようで、2.5Ahの大容量を誇るPanasonicのエボルタはもっと早くに寿命を迎えたのだとか。逆に容量を欲張らずに1Ah以下としたNi-MHバッテリーは長寿命だとのことだ。コードレス電話などに使われている組電池は容量を欲張らずに長寿命化を行っているのだろう。

◆ ルンバのサードパーティバッテリーは公称容量を競うみたいな所があるが、重視すべき点は容量ではなく寿命だ。毎日充放電を繰り返すので、エネループ並の特性でしかないとすれば1年を待たずして充電出来なくなってしまう。ルンバの場合は1CA位の放電をするので放電特性なども考えたセルが使われている可能性もあるが、サードパーティのものはどうなのだろう。少なくとの純正品に関しては、クレームがあったのか寿命対策品みたいなものに変わった。

◆ ルンバ用のサードパーティーLi-ionバッテリーは姿を消した感じだ。売られていたものはバッテリーユニット内部に充電制御回路と過放電防止回路が組み込まれていた。公称容量はNi-MHバッテリーとさほど変わらなかったと思うが、価格は高かった。

◆ 30年以上前にはメモリのバックアップ用にNi-Cdバッテリーが使われていた。5V電源からダイオードと抵抗を通しただけみたいな充電回路だと、5Vからダイオードの順方向電圧降下電圧を減じた4.3V位がかかり続けることになり、3セル/3.6VのNi-Cdバッテリーは過充電になる。これを3セルではなく4セル/4.8V品なら過充電にならなかったわけだ。勿論満充電にもならないけれど。


レジ袋有料化は浸透したか?(2)(8/1)
◆ レジ袋有料化に伴う弊害も報告されている。一つは以前から言われていた万引き問題で、これまでは他店で買ったものがレジ袋で区別出来た。しかしそれが廃されると他店で買ったのか時点で買おうとしているのかの区別が曖昧になる。

◆ 都内のコンビニなどでは買った品物をマイバッグなどに入れずに持ち替える人が増えたそうだ。マイバッグは不潔になりやすいこともあり、昼間にパンやおにぎり、弁当などを買った人がそれらを抱えて持ち帰る。で、そうだ飲み物も買わなくちゃと再び店内に入ってくると、精算済みかどうかの見分けが付かない。

◆ 海外でもレジ袋の有料化が行われているが、セルフレジで購入枚数以上のレジ袋を"万引き"するケースが後を絶たず、レジ袋に万引き防止タグを付けるという何が何だか分からない状態にもなったそうだ。

◆ これは日本でもあるが、買い物カゴごと持ち帰ってしまう人も居る。買い物カゴを店外に持ち出してはいけないとか、買い物カゴの取っ手を外すなどの対策はしているが、買い物カゴの万引き被害は大きい。買い物カゴを店外に持ち出した時点で万引で捕まえると張り紙されている店もあった。しかしスーパーなどではカゴに入れたままカートに乗せて車まで運ぶ人は多い。

◆ 買い物カゴごと持ち帰ったところでそのカゴが再び使えるわけでもない事から、買い物カゴ自体を貸し出し方式にするとか、全店共通買い物カゴでどこでも返せるようにしたら良いみたいな意見もある。
ようするに貸し傘スタイルみたいな感じなのだが、初期投資額が大きくなりそうな所が問題だ。

◆ イギリスではレジ袋に法外な高価格を付けたところがあって問題になったとか。日本では高くても10円位だが、今後の価格設定においては文句が出る可能性がある。
袋を有料化するには袋の管理コストや店員が袋の必要性を聞くための時間ロスなども含まれる。

◆ そしてこれは、例えばイオンの買い物袋を相鉄ローゼンに持っていくみたいな事だって起こる。これは上に書いたように、万引きのチェックが難しくなることを意味する。
全店が印字のないレジ袋にすれば良いが、現状ではスーパーの名前やロゴが印字されていたり着色されていたりする。

◆ レジ袋ほど薄くはないがエコバッグほど高額ではなく、何回か使ったら捨てても良いなと思える程度の、少し見栄えの良い袋の要望もある。エコバッグも使っていれば汚れるわけで、特に会社員など昼時の弁当買いだし用と考えると使い捨ての方が気軽だ。

◆ 100円の袋がレジ袋の100倍使えるかどうかは分からないが、まあ10回使って100円なら良いんじゃないのと思えるくらいのものが良いかもしれない。スーパーでは丈夫そうな保冷バッグが100円位だったかな。これは何度も使えそうだし冷凍食品などを買って帰る時に便利だ。

◆ 海外ではレジ袋の有料化でレジ袋の消費量が大幅に減少したそうだ。しかしゴミ袋として使われるビニール袋は大幅に消費量が増えたという。ただしポイ捨てされるゴミ袋の量自体は相当減ったそうなので、正規に捨てられるプラスチックゴミ自体はさほど減少しなくても、ポイ捨てゴミが減ったことはメリットだ。