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過去の雑記置き場


フランチャイズの厳しさ(10/1)
1960年頃の秋葉原(10/2)
CMのあり方(10/3)
UX300e(10/4)
発熱警告(10/5)
今年の冬は寒くなるのか?(10/6)
レクサスGS生産終了(10/7)
何故競争が起きないのか(10/8)
他の事業も諸外国並み価格にして欲しい(10/9)
アイ・ミーブ生産終了(10/10)
携帯電話料金は下がるのか?(10/11)
ソーラ発電所工事は延期されるのか?(10/12)
モールス信号解読(10/13)
内燃機関動力車がなくなる日(10/14)
iOSと見放されたモデル(10/15)
ゆうちょ銀行問題(10/16)
AMステレオ放送(10/17)
配信者とかYoutuberとか(10/18)
中波からVHFへ(10/19)
Webカメラの増設(10/20)
消費は美徳なのか(10/21)
セメダイン(10/22)
貿易問題と通信方式(10/23)
無停止システムの難しさ(10/24)
EPSONはもう買わない(10/25)
事件を起こすオッサン達(10/26)
内燃機構造とは何なのか(10/27)
古風な手口に騙された人々(10/28)
携帯電話料金は下がるのか?(10/29)
日本の物価は高いのか?(10/30)
日本の5Gはどうなるのか(10/31)


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日本の5Gはどうなるのか(10/31)
◆ 昨日日経が「韓国で「5G」離れ 64万人がLTE回帰」と報じた。韓国はいち早く5Gによるサービスを開始したが、エリアが狭い、通信速度がさほど速くないと、利用者の不満が多いそうだ。

◆ 5G契約にはエクストラチャージが必要で、価格に見合ったサービスが提供されていないと利用者は感じている。5G契約から4G契約に戻すには手間がかかるそうだが、それでも5G契約を解除する人が増えているそうだ。

◆ 韓国に於ける4Gの通信速度は160Mbps前後と日本の平均の3倍ほどの速度だ。5Gは600Mbps前後となり、4G通信の4倍くらいの速度にはなっている。ちなみにドコモの5Gの場合は200Mbps〜300Mbps位だそうだ。屋内局のすぐ近くで、その局を独占出来れば1Gbps以上を体験出来る。

◆ 韓国においても5Gのエリアは狭く、頻繁に接続が切り替わってバッテリーが減っていく。
ちょうどLTEのサービスが開始された時と同じようにだ。韓国の事業者も、新しいシステムやサービス開始時には、多少の不便があるのは仕方ないと言っている。

◆ これらは5Gのシステムが悪いわけではなく、使用周波数帯や基地局配置の問題だ。高速通信を行うためには広い帯域が必要で、広い帯域を得るためには高い周波数帯を使うしか無い。高い周波数帯は障害物などの影響を受けやすく、反射などの影響も強い。レーダーに周波数の高いバンドが使われるのはこの為だ。

◆ ドコモの場合は4Gに比較すると5Gの理論通信速度は約2.4倍くらいになる。LTEの通信速度の中央値が50Mbsp程度なので、比例的に速度が上がるとすると120Mbps位になる。
これは5Gでなくても、4Gのままセル半径を小さくすれば実現可能だ。もちろん無線帯域が増えるのだから、収容者数は増える。まあ、これが2.4倍くらい(現時点、後にはもっと増える予定)な訳だ。

◆ サービスイン当初は屋内基地局の近くで1Gbpsを超えたなどと言うレポートも見られた。当然ながら利用者の増加で速度が低下する。ドコモの場合はLTEに於いても地上系がボトルネックになっていた。5Gの基地局が100局あり、全ての基地局に利用者がいたとする。全ての基地局の合計通信速度が理論値まで上がると、100局の基地局のトラフィックは400Gbpsになる。
数万、数十万基地局の(LTEでも同じだけれど)トラフィックをどう処理していくのか。

◆ 米国や一部欧州における5Gサービスの実効速度は100Mbps〜200Mbpsだそうだ。これは4Gよりも速いが、驚くような速度ではない。Ping値は10ms〜20msで、4Gにおける20ms〜30msよりも低遅延だと書かれている記事があった。
一方でHUAWEIは(無線区間は)1msの遅延だから凄いのだと言っている。確かに無線区間は速くはなったわけだが、以前から書いているように現状のシステムでは目に見えるような違いは出てこない。

◆ 5Gは凄い、高速だ、低遅延だと騒ぎすぎたのではないだろうか。いち早くサービスインした韓国や米国、そして欧州では5Gがさほど凄くない事を利用者は知り始めている。エクストラチャージを払ってまで5Gを使いたいという人は多くないと言う事だ。

◆ 日本では5G契約で制限付き無制限(?)データプランもあり、通信方式云々ではなくデータを多く使いたいからと言う理由で5G契約に移行した人もいるとは思うが、本来の通信の方に価値は見いだせるのだろうか。


日本の物価は高いのか?(10/30)
◆ 携帯電話料金をドイツやフランス並みに下げる、つまり月間2Gバイトでの料金を2千円くらいに下げるとどの位幸せになれるのか。そもそも携帯電話料金だけの問題なのか?電気代はカナダや米国の4〜5倍であり、世界的に見ても高い。この一つに原発代がある。発電に要するコストではなく、関連各所に流れていく金額が膨大なのだ。高速道路料金は米国や韓国の約8倍、イギリスやフランスの2倍以上だ。公務員人件費は世界一である。

◆ 電気代の話をすると、日本は停電率が低い高品質な電源なのだから高くて当たり前という人がいる。通常競争が起きると、高品質低価格を売りにしてその企業は伸びる。しかし競争が無ければ価格は自由だ。
孫さんが、シェアを取れば価格決定権を得られるというのがそれである。安くて良いものが本当の価値である事を認識すべきだ。

◆ 電源品質という点で、例えば都市部の停電回数としては日本も米国(NY)も変わらない。しかし東京電力は、回数は同じでも総停電時間は東京電力管内の方が短いと、何年か前まで言っていた。だが台風時の千葉県の大停電で、データを都市部に限定したりとか、色々苦労してデータを作っている。

◆ 日本はエネルギコストや地価が高く、それが物品のコストを上げ、結果として物価は先進諸国の中では高い方になる。為替変動や統計年にもよるがおおむね世界ランキングで5位から10位くらいの間だ。
一方で給与ランキングはと言えば2019年のデータで22位と低い。

◆ 日本の可処分所得が20年前と同程度まで"上がれば"、相対的に物価は安く感じられる。デフレからの脱却が出来なかったばかりか、消費税を上げて経済の回復を阻止してしまった安倍政権の罪は重い。政治は結果が全てなわけで、今更安倍総理が悪かったと言ったところで何も変わらない。しかし現実問題として世界に取り残された日本国が出来上がってしまった現実は変えようがない。

◆ 民間給与を自由に上げる事は出来ないが、公務員報酬は好きに出来る。公務員報酬を上げると雇用者報酬が上昇するので、民間の給与低下分を多少埋める事が出来る。こうした様々なトリックを使って来たツケが今であると言える。

◆ つまり携帯電話料金を下げるのではなく、給与水準を上げれば全てが解決する。もっとも、そうなると各料金は上がってくる可能性があるけれど。ただ現実的にこれは不可能だ。余程の事、以前に書いたようにカネを増産する位しか方法が無い。

◆ 物価を下げるのは国際競争力を付けるという点でメリットがある。携帯電話料金を全プランにおいて半額にする。電気料金を1/3にする。高速道路料金を1/4にする。世界一の税率である相続税とか、固定資産税も見直すと製品価格は下がる。

◆ 携帯電話料金に関してはドコモも追従するよ、みたいな話だ。20GBで4千円で良いのね、はいはい、的な感じを受けた。昨日も書いたが通話基本料金という点からすると、NVNOだと100Mバイトのデータ使用権が付いて900円、1GB付きで990円あたりだ。データオンリーに関しては1GB/590円が最安ではないかと思う。

◆ 通話オンリーで月額千円、1GBが付いて+千円の合計2千円、10GBで合計3千円、20GBで4千円、この位で良いのではないだろうか。


携帯電話料金は下がるのか?(10/29)
◆ UQやYMが申し合わせたような価格でのサービスを予定しているという。大容量プランを必要としている人が多いと、某事業者は言っていた。しかし少し前には、月間5Gバイト以下しか使わない人が多く、ほんの一部の人が多くのデータを使って回線を混雑させていると。

◆ 大容量プランなら絶対的な金額を高く出来るのでARPUが下がらない。余ったら家族で使えば良いじゃないかと言うが。
親回線のデータを分けて貰うためには、更に出費が必要だ。

◆ ドコモの料金プランのページを見ると1,980円の文字が目に飛び込んでくる。
しかしこれは各種割引を最大限に使った時の月額料金であり、定価は3,150円となっている。3,150円で済ませるためには、月間データ使用量は1Gバイト以下である必要がある。

◆ UQが予定しているのは月間20Gバイトで3,980円だ。YMの場合は限定通話無料が付いて4,480円となっている。携帯電話料金の値下げに反対しているかのような意見の多い石川氏は、MNOが価格を下げればMVNOの立場が無くなり、大手の寡占状態に戻ってしまうと言っている。

◆ MNOが価格を下げると言う事は回線の卸値も下がる事であり、MVNOが価格を変えなければ利益が増えるし、価格を下げれば競争力が増す。もっとも大容量プランに関しては、MNOも薄利で売るのだからMVNOが苦しくなるのも分からないではない。

◆ MVNOがやっていけないくらいMNOの料金が下がれば、そこで寡占状態に戻るのではなくMNOの価格が限界まで下がったと見て良い。以前にも石川氏は、携帯電話料金を下げると設備投資に回せるカネがなくなるからダメだと書いていた。

◆ では実際5Gはどうなのか。分離プランによって移動体各社は利益を積み上げたわけだが、しかし日本の5Gは世界に遅れている。engadgetの記事では「菅総理の値下げプレッシャーは総務省の「公正な競争環境」とは真逆の「ゆがんだ競争環境」につながりかねないのだ。と書いている。他にもデータプランはごく小容量と大容量があれば良いみたいな意見のようで、中間は不要だそうだ。

◆ まあ色々な人がいれば色々な考えがあるわけだが、総務省は移動体通信業界やその利用者の実情をどの程度把握しているのだろうか。従来型携帯電話が無くなるからスマートフォンにした、でも使うのは電話だけだからデータ契約など要らないというご老人もいる。しかし現状では通話オンリーのプランはない。使おうが使うまいがデータ契約をしなければならない。

◆ ソフトバンクのホワイトプランは980円だった。通話オンリーならこれで良く、データを使いたければデータプランを加える。3G時代よりも無線区間の伝送効率が上がり、更にはVoLTEでコストが下がっているのだから通話部分は980円でも高すぎるくらいだろう。

◆ ドコモの〜1Gバイトまでのプランが3,150円なので、そこから980円を減じた2,170円が月間1Gバイト分のデータ使用量金になる。通話部分の980円は言わば基本料金のようなものであり、通話をすれば従量課金される。すると2,170円はそっくりデータ通信量の従量部分と考えられる。これはあまりにも高額だ。

◆ MVNOでは月間500Mバイトまでが300円というものがある。実にドコモの1/7の価格だ。これでも石川氏はMVNOにとっての脅威と言うのだろうか。ドコモがMVNO並の価格まで下げて来れば話は別だが、現状はそうではない。


古風な手口に騙された人々(10/28)
◆ TVなどでも報道された、カーシェア会社の破綻。手口としては特に珍しいものではなく、古くからあるものだ。例えば和牛商法がそれであり、真珠の場合もあれば原野の場合もあるし、アパート問題もあったし、ジャパンライフだって。

◆ 元締めは牛や馬や真珠に投資させる。投資金はローンを組めば良いという。そしてそのローンは実質的に元締めが肩代わりする、いやそれ以上のお金が毎月振り込まれる事になっている。投資に対するリターンは必ず100%を超える。100%以下の投資など誰もやらない。しかし誰もが儲かるわけではなく、このカーシェア投資にいち早く乗った人だけが儲かる。だってカーシェアがどんどん増えれば利益は薄まるでしょ。とか何とか言われてローンを組まされる。

◆ 今回のカーシェア会社はローンの手続きまで代行したそうだ。ローン会社は契約者と会う事もなく、数百万円から1千万円以上のローンを通してしまったわけだ。しかもローンの名目は自家使用の自動車用であり、カーシェアは契約外となっている。
個人使用としたのはローンが通りやすいからで、高額ローンを組ませるために投資者の年収も多く記載したという。

◆ 牛でも貝でも原野でもアパートでも、最初はうまく行っているように見せかける。毎月ローンの肩代わり費用以上が振り込まれて、ほら儲かっているでしょ、だからもっと投資を増やしましょうよとカネを集める。元締めは、そのカネを投資のリターンとして使うわけで、新しい投資家をどんどん集めなければ資金繰りが出来なくなる。

◆ カーシェア詐欺では、事故車などに高額ローンを組ませる方法で金が出て行かないようにしたようだ。投資家からは500万円を集めるも、実際の車は事故車で100万円みたいな感じだ。なのでカーシェア会社が破綻すると、投資家は資金の回収が出来なくなる。そればかりかローン会社は契約違反で一括返済を求めてくる。

◆ こうなるとローン会社も中古車販売業者も、カーシェア会社とグルなのではないかと思いたくなるだろう。
この手法をそっくり利用したのがソフトバンクのローンだ。高額ローンを組ませた上で、ソフトバンクがローンの肩代わり金を払う。そして実質タダになるとか何とかと宣伝する。

◆ 投資詐欺に騙されやすい人が意外に多いところに目を付けたのが、ソフトバンクのローン販売方式だ。これによってソフトバンク加入者には価値が付く。つまり携帯電話1台に10万円のローンを組ませれば、その契約者は10万円の価値を持つ事になる。この"加入者の価値"を担保にカネを借り入れる。

◆ ソフトバンクがカネを借りると金利が高いが、個人の信用を担保にすれば金利は安い。
そしてその個人には、ソフトバンクがローン肩代わり金を渡す。加入者が増え続けている限り破綻しない仕組みだ。

◆ ソフトバンクは破綻しなかったが、カーシェア会社は破綻した。よって債務はローンを組んだ個人が負う事になる。警察は詐欺での立件は難しいと言っているとか。カーシェア会社もプロなので、ボロは出さない。
あくまでも事業であり、その事業がうまく行かずに破綻した、株式会社の株を買ったがその会社が倒産して株券が紙くずになったのと変わらない。ただこの手の詐欺的投資は、何がどうなって儲かる仕組みなのかを考えれば見抜けそうな気はする。


内燃機構造とは何なのか(10/27)
◆ 今は余り聞かなくなったような気もするが、内燃機マフラーとか、内燃機構造のマフラーなどと呼ばれていた時代がある。
今でも柿本さんの所などは内燃機構造と表現している。

◆ 内燃機構造とは何なのか、マフラーに於ける内燃機構造とは一体何なのかと以前から不思議に思っている。パンチングメタルパイプの周りに消音材を巻き付けたような、ストレート構造のマフラーを内燃機構造という。メーカ純正のマフラーなどは膨張室を設けた構造で、ストレート型のマフラーとは構造も消音理論も異なる。

◆ ストレート構造のマフラーはパンチングメタルパイプの周りに消音材が巻き付けられているのだが、グラスウールなどは圧力変動などで徐々に抜けてしまう。ステンレスウールを巻き付けたり、パンチングパイプを二重化したりと、各社工夫を凝らす。固い消音材を使うと耐久性は上がるが消音効果が低くなる。

◆ 消音効果を上げるために排圧を上げる仕組み、例えば内管径を絞るなども見られるが、排圧を上げるのだから排気効率と考えれば悪化する方向だ。マフラーの出口径を絞って音量低減を目指すのも排圧を上げる作戦だ。

◆ エンジンはアイドリング時とフルパワー時の排気ガス量に大きな違いがあり、全域で消音効果を最大にするのは難しい。アイドリング時に静かな仕様とすれば排圧が上がってしまう。その為に排気管にバルブを付けたりして排圧をコントロールしている車両もある。

◆ それこそ昔はマフラーを変えると何馬力アップみたいな宣伝が氾濫していた。しかしシャーシダイナモなどでの出力確認が容易になると、それらの広告も徐々に姿を消すことになる。エンジンがノーマルの場合はメーカ純正マフラーでもそこそこの性能であり、爆音マフラーに替えたところで極端なパワーアップは望めない。

◆ それでもブォンブォンの音が欲しいと言うことでマフラーを変える人もいる。静かさがカタログ数値を飾るのに、あえてウルサくする人がいるのだから不思議なものだ。それでも速い車なら未だ納得も行くのだが、遅い車を爆音化しても余り面白くないと思う。

◆ トヨタは排気音的な音をスピーカから流すことでそれっぽさを演出する。これは車内がウルサくなるだけで他の誰にも迷惑がかからないから良いと思う。トヨタはEVも疑似インバータ音だかモータ音をスピーカから流すんだったかな。

◆ EVの場合はエンジン音や排気音がないので、ロードノイズや風切り音が目立つ。こうしたノイズを低減するメーカもあれば、トヨタ的に他の音でそれらを目立たなくさせる手法もある。臭いを例にすれば、そもそもノイズのない車を目指すのが消臭剤で、他の音で目立たなくさせるのが芳香剤方式だ。

◆ マツダはレンジエクステンダー付きEVで、エンジンを効率点で回し続けるのではなく、走行負荷に応じた回転数制御をした。
マツダはアクセル開度に応じてエンジン音が変わった方が、感性に訴えられるとした。

◆ 結局ストレート構造のマフラーが何故内燃機構造と呼ばれるのかは未だによく分からない。よく分からないうちに内燃機構造という言葉が余り使われなくなり、そのうち内燃機動力車自体がなくなってしまうような感じだ。


事件を起こすオッサン達(10/26)
◆ 愛知県で頻発した「俺、コロナだ」事件は最近は聞かなくなった。罪になることが認知されてバカなことをやる人が減ったのだろう。そもそも罪になることを認識していなかった時点でおかしいと言える。

◆ 以前に書いた、配信者の便所太郎を名乗る人間が高速道路で急ブレーキを踏んで後方の車を煽ったというあれも、本人に言わせると相手が車間を詰めてきたからだ、相手が悪いと言う。そもそも追い越し車線を「走行」している時点で道交法違反だ。

◆ 航空機内でマスク着用を拒否し、運行を妨害した人もいた。この人も後付けで言い訳をしていた。マスク非着用ばかりではなく運行そのものも妨害したのだとか。
で、捕まってしまったものだから俺は悪くないと言い訳を始めたと言うことになる。

◆ 有名人ではホリエモンも問題を起こしたそうだ。そもそもホリエモンはコロナウイルスの積極的抑制に賛成していない。
記事によれば、ホリエモン氏がマスク着用が定められた店への入店を断られたことから始まる。その店はマスク非着用の人は入店出来ませんと定めているそうで、これは最近多い。

◆ 飲食店でも非飲食店でもマスク着用が必要で、更には手指の消毒もその場でさせられる。話は飛ぶが、スシローでもマスク着用と手指の消毒が必須で、例え入店時に消毒したとしても、席に着く前には再度消毒をと促される。が、そのアルコール容器が殆ど空で…、一応消毒したつもりみたいな、多少は霧状のアルコールは出て来たけど。

◆ その日は予めWebから予約をしていた。
待ち時間は30分だと言うことなので、来店の約20分前に予約した。これなら先に順番が来ることもないだろうし、店での待ち時間は10分くらいの筈。しかしそうは甘くなかった。待ち時間は1時間を越えた。店舗に入った時に番号札を取得した方が早かったと思う。いったい何のためのWeb予約なのか。で、散々待たされたので消毒液がなくなってますよと言うのも面倒だったのである。

◆ ホリエモンは3人で当該店に行ったそうだが、その中の一人がマスクをしていなかったそうだ。店は決まりにより入店は出来ませんというが、ホリエモン氏は気に入らなかったらしい。

◆ 店側は「タチの悪いクレーマー」「当たり前だけど決めたルールはお客様に対する誠意として100%守る。有名人だから特別扱いなんて絶対しない。友達ですらノーマスクはお断り」、これに対してホリエモン氏は「マジやばいコロナ脳。狂ってる」「このマスク原理主義なんとかならんもんかね」と反論した。さらに「ここまで嘘の反論されたら俺もキレるよ。終始穏やかな口調で、俺マスクしながら丁寧に話してたよ。そして失礼な対応で追い出されたよ。ひどい店だな。害悪でしかない」とした。

◆ 店側には抗議の電話などが殺到したそうで、休店に追い込まれたのだとか。Twitterの書き込みでの事件化なども最近は多く、こうした問題は業務妨害に問われる可能性もある。客はその店に入らない自由があり、店側は気に入らない客の入店を拒む権利を有している。その後当該店はクラウドファンディングで店の再開費用を調達した。

◆ なおホリエモン氏の講演会ではマスク着用と検温が必要だとしている。ここで検温やマスクを拒否したら、やっぱり入場は出来ないんだろうな。


EPSONはもう買わない(10/25)
◆ EPSONの大容量タンクプリンタであるPX-S160を今も使っている。ノズルの詰まりで一度修理に出したが、又同じような状態に陥っている。設計がダメなものは何度直してもダメだと言うことだ。ノズルクリーニングを実行しながら使ってはいるが、印字品質はかなり悪化している。

◆ EPSONのプリンタはずっとずっと前にも使ったことがある。その時にもノズル詰まりで修理に出した事があった。その時代からは随分時が経ち、品質や信頼性も向上したかなと思ったのだがダメだった。

◆ EPSONを選んだのはキヤノンのプリンタの無線LANに泣かされたためである。
何度もキヤノンのサービスとやりとりをし、代品を送ってもらったりしても解決しなかった。その後サービスセンターに持ち込んで状態を確認して貰い、後日ソフトウエアアップデートが行われてマシになった。ただ完璧かというとそうでもなく、リンクが切れてしまうことが皆無とは言えない。

◆ EPSONのPX-S160Tはモノクロプリンタなのだが、今回別の用途でカラー印字する必要が出て来た。カラープリンタは、件の無線LANが今ひとつのMG3530を使っているのだが、これは通常の家庭用プリンタなのでランニングコスト24円/枚と高い。

◆ 企業利用などのような大量印字をするわけではないが、PX-S160T程度の使用率にはなると思うので大容量タンク搭載モデルが良い。EPSONは論外で、そうするとキヤノンか。出来れば有線LAN搭載モデルが良いのだが、安価なものは無線LAN専用になっている。

◆ 最も安価なモデルは2018年発売のG1310で19,800円だが、LANは搭載されていない。まあUSB接続で共用しても良いんだけど。G3310はスキャナ機能も付いて無線LAN対応、ランニングコストは0.9円/0.4円(カラー/モノクロ)で価格は24,980円だ。G2030(21,880円)やG4030(29,980円)はモノクロ印字はローコストだが、カラーインクは通常カートリッジを使うようで高い。モノクロ大量印字と、カラーはたまに使う程度、というような用途を想定したものだろう。

◆ 5030(29,980円)/6030(39,880円)/7030(44,980円)は、プリント専用/スキャナ機能付き/ADF付きとなる。下位モデルとの違いは印字速度で、下位モデルの8.8ipmに対して13ipmとなる。
プリント速度を上げるにはコストがかかるんだなぁと思う。ちなみにPS-X160Tは15ipmで、使っていてそこそこ速いなと思う速度だ。

◆ MG3530はカラー印字で5.7ipmであり、これは遅い。カラー印字のコストも1枚24円以上と、常用は出来ないものになってしまう。それでも通算10個以上はインクカートリッジを交換しながら使い続けている。キヤノンの場合はノズルがインクカートリッジ一体なので、インクカートリッジを交換するとノズルも新しくなる。

◆ ただし廉価大容量タンクモデルはヘッドは非交換、G5030以上はヘッド交換が簡単にできる。ヘッドの価格も2千円以下なので、とするとG5030が候補か。G5030はプリント専用モデル(スキャナ機能はない)だが、スキャナを使いたい時にはG3530で取り込めばいい話である。有線LANが使えるという点でも安心感はあり、これを買ってみる。

◆ モデル末期で価格が下がったのか?定価以上で売っているショップがある。定価が下がったとすると20%位の変動かなと思う。或いはキヤノンのプリンタは卸値が高いそうなので、元々定価(キヤノンオンラインショップ価格)以上で売られていたとか?


無停止システムの難しさ(10/24)
◆ 高信頼性の要求されるシステムにおいては、いわゆる無停止システムになっている。ハードウエアは壊れるものであり、壊れることを前提にしてシステムを設計する。移動体通信事業にしても、少なくともドコモは日本の東西にデータセンターを置き、災害や戦争などでどちらかが破壊されたとしても業務を継続出来るようになっているというが、顧客管理システムの障害を起こしていた。

◆ もっともそれと同じ事はGoogleも言っていた。データセンターは世界中に分散されているから、どこかの国のセンターが破壊されてもサービスに影響は出ないと。しかしトラブルは起きた。
データセンターは攻撃も受けていないし破壊もされなかったのに、サービスが止まった。

◆ 東証の売買停止はバックアップ機に切り替わらなかったのが原因だったとか。
日経の記事ではハードディスク内のメモリ異常が検出されたが、予備のハードディスクに切り替わらなかったとされた。別の記事では機器内のメモリーの故障と表現されていた。富士通によれば、仕様の変更を加味した設定がなされていなかったという、単なる設定間違いだと公表された。

◆ バックアップシステムを用意するか、そもそも並列運転をするかは悩ましいところである。移動体通信事業者のシステムなどは並列運転しているのではないかと思う。と言っても違う機器なので完全同時に処理が進むわけではなく、時々に同期しながら大きな遅延が起きないように制御されているはずだ。

◆ バックアップに切り替わらない障害は意外に多い。ストレージシステムにしても演算装置にしても、或いは電源にしても、故障の検出がうまく行かなかったり故障が検出されているのに切り替わらなかったりする。

◆ 楽天のトラブルも電源系だった。楽天はうちが悪いのではなくレンタルサーバ屋が悪いと言っていた。電源工事に伴う切り替えか何かがうまく行かずにシステムが止まった。復旧までには相当時間がかかり、影響が拡大した。

◆ 以前に原発を人間が管理することは難しいと書いたことがあるのだが、サーバなどの運用に関しても似たようなことは起きていると思う。例えば楽天の障害にしても、電源工事という作業が引き金になっている。何もイジらなければ何も起きなかったのに、不適切な作業が事故を招いた。

◆ 東証のシステムは自動切り替えが行われなかった場合でも、手動によって予備機に切り替えることが可能だったそうだ。しかし手動で切り替えた場合に、処理がどこまで進んでいるのかが分からなくなる(注文などに矛盾の起きる可能性がある)事から、丸一日の売買停止を決めたそうだ。

◆ 自動切り替えであればある程度の信頼性は確保されるが(何かが起きても東証の責任ではなく富士通の責任になる)、手動で切り替えて何かが起きれば東証の責任になる可能性がある。自動で切り替わらなかった場合の手動切り替えなので、何がどうなるのか、何が起きる可能性があるのかは明確である必要がある。そうでなければ手動切り替えシーケンスそのものが使えないとなってしまう。


貿易問題と通信方式(10/23)
◆ アナログ携帯電話はNTT(当時は電電公社)が開発した。世界でも例を見ない人口密度の過密都市である東京で、小セル方式を実現して多くの加入者の収容を目指した。当時欧州では主に800/900MHz帯が使われていたが、米国では旧400MHz帯の自動車電話もあった。自動車電話が付いているのは普通だが、それがつながるのは希だと言われるほど回線が混んでいた。

◆ 日本のアナログ携帯電話システムは、狭い周波数帯域の中で効率的に周波数を繰り返し使うなど、技術の粋を集めたと言って良いほどよく考えられていたと言える。FDD(周波数によって通信チャネルを分ける)方式なので、IM(3次歪)の関係で好きな周波数が使えるわけではない。基地局内で使える周波数、隣接局で使える周波数などが計算され、移動機に割り当てられた。制御情報は非可聴帯域で音声に重畳されたディジタル信号も使われた。

◆ それらの技術はそのままPDCの時代にも使われることになるが、PDCはアナログ携帯電話よりも周波数利用効率が悪くなってしまった。当時の技術では音声圧縮その他の問題もあり、ディジタル化は、考え尽くされたアナログ通信に周波数利用効率の点で及ばなかった。

◆ こうした方式開発や技術開発の一方で、米国との貿易摩擦問題もあった。いわゆるNTT方式とモトローラ方式が使われることになる。国内ですら規格統一が出来ないという、そしてそれが貿易問題に起因するという情けなさ。そしてそれは3G方式にも影響を与えた。

◆ 日本でW-CDMAの商用サービスが開始されたのが2001年だった。当初はNTT方式であるWCDMAでの試験が行われていたが、後に3GPP準拠のW-CDMAになる。NTT(ドコモ)方式というものが存在するのは、COMA方式での通信開発は主にドコモが行っていたからであり、それが規格化されて細部が変更されたわけだ。今では考えられないことだが当時の日本は景気が良く、技術開発も盛んに行われていたのだ。

◆ しかし日本全国がW-CDMAで満たされることはなかった。貿易摩擦の影響を引きずり、KDDIはcdmaOneを採用して3Gサービスを行うことになる。cdmaOneは当時のデバイス処理能力で無理なく実現出来るナローバンドだったのに対して、W-CDMA方式は難しい面も多かった。

◆ 3Gサービススタート時点では、開発コストもデバイスコストも、消費電力や端末サイズでも不利なW-CDMAに対して、cdmaOneは2G端末同様とまでは行かないまでも、比較的スムーズな開発が出来た。だがデバイス技術は急速に進み、2005年頃にはPDC並のサイズのW-CDMA携帯電話が登場する。

◆ その後W-CDMAはHSDPAとなりcdmaOneはcdma2000として機能拡張を繰り返す。
だが2010年以降はLTEへの移行と統一が図られる。しかし当時ソフトバンク系のみはLTEは未だ設備コストが高いとしてHSDPAの拡張に取り組んだ。周波数利用効率は半分になるが、隣接基地局と2つのコードを使った通信方式などでLTEに劣らないと言って見せた。

◆ しかし通信方式や帯域の違いはいかんともしがたく、世の中はあっという間にLTE全盛になる。取り残されたソフトバンクもLTE化を進めるものの、自慢の900MHz帯をW-CDMAで整備してしまった関係もあり、大手2社の後塵を浴びせられ続けることになってしまった。


セメダイン(10/22)
◆ セメダインは日本初の接着剤だそうだ。
そもそも接着剤という言葉は日本にはなく、セメダインの創業者である今村善次郎氏が作った言葉なのだ。今村氏は国産の接着剤を開発しようと、1919年に研究を開始した。当時29歳だった。

◆ いわゆる合成接着剤は米国製のテナシチンや、イギリス製のメンダインが輸入されていたが、高価な商品であり手軽に使えるものではなかった。今村氏の開発した接着剤はセメダインA号と呼ばれた。

◆ セメダインはセメント+ダインの合成語とも言われるが、当時日本では主流だったイギリス製のメンダインを攻める意味からの攻メンダイン説もある。
関西方面でセメダインをセメンダインと呼ぶのと関係はあるのだろうか。

◆ 1923年に今村商店として創業した今村氏が世に放ったセメダインA号は、海外製に比較すると弱点が目立ったそうだ。接着力や水に弱いなど、それまで使われていたニカワ製や小麦粉などを主成分とした糊の延長線上にあったと言うことか。

◆ 次にセメダインB号が開発される。幻と言われたセメダインB号が存在し、セメダイン社に寄贈されたことはSNSでも話題になった。セメダインB号は黄色のチューブ、セメダインカラーになっている。成分等は不明ながらセメダインCと併売されていたことから、特徴の異なるものだったと想像出来る。

◆ 更に1940年頃にはセメダインCがセメダインBと併売されるようになる。セメダインCはその後のセメダインの原型となったものであり、日本初の合成接着剤として重要科学技術史資料に登録されている。

◆ なおセメダイン社においても、セメダインA/B/C(当時の)原料や成分などは不明らしく、残っているのはラベル等一部のみだったとのことだ。それが当時のセメダインC号の寄贈に始まり、その投稿が話題になったことからセメダインB号が発見されるなどとなった。

◆ セメダインB号は、オークションで古いラジオのキットを落札した方が、そのキットの中に入っていたとして保存していたものだという。今から10年ほど前だったそうだ。そしてそのセメダインB号と共に箱に入っていたのは、当時日本で最もよく使われていたメンダインだった。

◆ その後様々な用途別接着剤が開発され、無溶剤タイプが今は主流なのだろうか。溶接並みの接着強度を誇ると言われるメタルロックなどもある。メタルロックは2液性のエポキシ系だろうか。
JBウエルド社のオートウエルドも2液性の強力接着剤で、金属成分か何かを含んだエポキシ製だとか。

◆ 接着剤と両面テープの品種は非常に多い。材質や用途に合わせてと言うことになるのだが、一体どれを選べば良いのか分からない。接着強度にしても、それこそ溶接並と言われてもどの程度の強度なのかが分かりにくい。メーカ側としても母材の状態などによっても接着強度が異なるわけで、一概に数値化はしにくい事情があるのだろう。

◆ 結局は具体的な数値ではなく、最強だとか何でもくっつくだとかという表現になる。オートウエルドはプラスチックも着くとなっているが、PPなどは着かないだろうなぁ。そもそも一液性接着剤の蓋がPPな訳で、それがくっついてしまったら使えなくなる。


消費は美徳なのか(10/21)
◆ 昭和初期とか戦時中は物資が不足していた。消費は悪であり、壊れたものは修理して使うのが普通だった。東南アジアで日本製の古い自動車やバイクが修理に修理を重ねられながら使われている、あの光景が日本にあったのだと思う。

◆ 戦後から非戦後へ。戦後の物資が乏しい時期を乗り越えた日本人は、苦しかった戦時中や戦後から抜け出そうとしていた。高度成長期に入れば今の中国のように、健康だとか公害だとかよりも生産・生産・生産だったのだろう。ものを作ればどんどん売れる、メーカは儲かり従業員の給料は上がり、給料が上がるから消費が拡大する。

◆ 牛乳や清涼飲料水はガラスのビンに入れられて、デポジット制だった。物資の少なかった時代にはものは無駄には出来なかった。しかしやがて紙容器となり、ペットボトルとなる。リサイクルは新たな産業を生まない。消費と廃棄でこそ産業が成長するのだと言わんばかりにゴミが増えた。

◆ 資源の乏しい日本にありながら、ものを作って売って壊して燃やすというサイクルは、さもそれが永久機関であるかの如く続けられた。消費こそ美徳、消費無くして経済発展はあり得ないと、当時の日本人は思っていたのかも知れない。

◆ 使い捨て、必要ならそれを買い、要らなくなったら捨てる。レンズ付きフィルムなどは後にリサイクルが本格化するが、利用者からすれば使い捨てカメラである。
重く大きく高価なカメラを持ち歩かなくても、写真を取りたい時には使い捨てカメラを買ってくる。

◆ 高価格車の中古価格が安かった。そもそも高価格車を買う層は所得があるのだから中古車は買わない。中古車を買う層は合理的な生活を営もうとしているのだから高価格車は買わない。結局高価格車の中古は売れないので値が下がる。

◆ しかしハイソカーブームなる現象起きるとそれも一転する。見た目がハイソカーというかハイソカージャンルの車であれば年式は問わないみたいな感じになる。若者がおっさん臭い車を乗り回し始める。更にはそこから進んでデートカーなるものが登場するに至っては、もう自動車メーカも何を作ったら良いのかみたいな感じだったのではないだろうか。

◆ 売れない商品が出来てしまったとしても、それは売れる商品で取り返せば良い損失だった。オーディオ界にだってLカセットとかDCCとか、訳の分からないものが登場したではないか。景気が良い頃は冒険が出来た。売れるかどうか分からないけれどとりあえず作って売ってみようと。

◆ あの頃の家電業界や自動車業界のパワーは、今の中国に劣らない勢いがあった。2年でマイナーチェンジをし、4年でフルモデルチェンジする。ユーザは車検ごとに車を買い換え、新たな車にはゴテゴテとエレクトリカルコントロールが満載された。
トヨタの○○は市場実験車だから、みたいな噂も囁かれた。そのモデルで成功すれば他車にも装備する。人気が出なければお蔵入り。

◆ そんな乱暴な商品企画があるのかと思われるかも知れないが、日本全体に勢いのあった頃とはそう言う事なのではないかと思う。
田中角栄氏が日本列島改造論を唱えたのは1972年の事だったそうだ。地方分散の推進というその論は日本列島改造ブームなる、地方の地価の上昇をもたらしたのだとか。


Webカメラの増設(10/20)
◆ 増設と言っても新たに購入したわけではない。もう20年も前に買ったPanasonicのBL-C10である。これはカーポートの下というか給湯器の上というか、そこに置いている。野良猫がやってくるのをチェックするために置いたのだが、場所が今ひとつ良くない。

◆ もっとも赤外線モードなど付いていないので夜間は見えない訳で、余り役には立たなかった。ただ自動録画ソフトが使えるので、猫だけではなくタヌキが来ていることも分かった。

◆ 増設したのは手持ちのBL-C10があったからで、パンの調子が悪い(リミットまでパンしてしまうと固着する)が、首振りさせなければ使える。画面も少し暗いので調整が狂ったとか、そう言う事かも知れない。

◆ これはカーポートの前方の桟に付けた。
道路が見渡せるので宅配便などが来ればすぐ分かる。夜間でも野良猫が来るとセンサーライトが反応するので画像を見ることが出来る。センサーライトは結構敏感なのだ。

◆ BL-C10は屋内用なので、屋外に付ければ寿命は長くはないと思う。一応は屋根の下だが風が吹けば水しぶきはかかる。以前に使っていたパン・チルト・ズーム付きのカメラも非防水だったが、壊れたのはフォーカスのメカだった。プラスチックの成型筐体の接合部形状からして、水が基板に流れ込むような構造にはなっていない。パンやチルトの可動部があるので、その隙間から水は入ると思うが、たぶん筐体に沿って下に抜けると思う。

◆ まあこの辺りも実験の一つとして、壊れたら壊れたで中を見てみようか。カメラとして使えると言えば使えるのだが、30万画素のVGA解像度、しかも昔のCMOS撮像素子なのでボケボケである。今時の千円くらいのUSBカメラの画質にも遠く及ばない。

◆ だから壊れる事を気にせずに屋外にも設置出来る。カメラを増やしたのでHUBも屋外に付ける羽目になった。4ポートの小型のものをプラスチックケースに入れて(これは壊れて欲しくないので)設置した。実は壊れても良いHUBもあるのだが、昔のものなので消費電力が大きい。今のHUBは消費電力が1W〜2Wなのだからすごい。昔のHUBなんて盛大に発熱していたのに。そして2W程度の消費電力なのにGbEなのだ。

◆ BL-C10はどこかにもう一台あったはずだ。もしかしたら壊れているかも。部品取りように取っておくかな程度の感じで箱に入れていたかも知れない。当時USBカメラはあったがWebカメラは少なかった。USBカメラは当時のPCには負荷が重く、CPUパワーを結構使ってしまう感じだった。そんなわけで何台かのBL-C10を使っていたわけだけれど、画質の悪さが何とも気に入らなかった。

◆ 今なら中華カメラが安く買える。多くの中華カメラは中継サーバへの登録が必要なものだ。
この手は登録情報を抜かれる、カメラ画像を抜かれるとやりたい放題なので注意が必要である。

◆ カメラを選ぶ際にはPCからダイレクトにアクセス出来るものが安心だ。スマートフォンに専用アプリを入れるものが多いが、こうなると中華アプリも入れなければならなくなる。常用スマートフォンを使わずに設定することは出来るが、そもそも画像を持って行かれるのは気に入らない。


中波からVHFへ(10/19)
◆ ソフトバンクがVodafoneを買収したあと、我々には800MHz帯がないから云々と、孫さんは言い始めた。そもそも800MHz帯を持っていなかったVodafoneを買収したのがいけなかったわけで、後から文句をいうのならばKDDIでもドコモでも買収すれば良かった話だ。

◆ その後も総務省に火を付けると言ってみたり、訴えると言ってみたりしてドコモの800MHz帯のW-CDMA転用を遅らせるなどの妨害工作を行った。

◆ ソフトバンクは自らの力で勝ち取るのではなく、他社を蹴落とす事によって自分が目立つという経営スタイルだ。ADSLの時にもそうだった。NTTに架空(結果として)発注をすることでダメージを与える戦法を採った。これによってNTTのみではなく、他社がどれほどの被害を被ったか。

◆ そこまでしてもADSL事業はトータルとして黒字にはならなかったというのだから、いったい何をやっているのだという話である。そんな孫さんは900MHz帯を獲て大喜びしたものの、LTEでのエリア整備を行わなかったものだから、又々他社に後れを取ることになってしまう。

◆ そんな孫さんは900MHz帯をプラチナバンドと呼んだ。小セル型の移動体通信に於いて電波は飛びすぎてもダメだし飛ばなくてもダメだ。波長が長ければ屋内などに電波が届きやすいが、電気長が長いのでアンテナ効率が上げにくくなる。
更にもっと低い周波数では、狭いところを(電波が)通れないので、トンネル内のエリア化などで不利になる。900MHz帯が万能なのではなく、あくまでも移動体通信にとって良い周波数だと言うことだ。

◆ 先日も書いたが中波AM局の問題がある。中波帯の利用をやめてVHF帯に移行したいとする事業者もある。中波帯のラジオがビル内などで聞こえにくいのも、波長が長いので電波が窓からは入れないなどもある。

◆ ではVHF帯が万能なのかと言えばそうでもない。中波帯同様のエリアを確保しようと思えば、多くの中継局が必要になる。
中波帯であれば山の中でも受信は出来るが、VHF帯ではそうは行かない。この辺りでも山間部や山陰をカバーするために中継局がいくつもある。

◆ 中継局によってエリアを広げたとしても、自動追跡選局付きのラジオでないと、都度チューニングし直さなければいけない。
利用者が不便だと感じれば聴取率は上がらない。中継局を多く立てるにはコストもかかる。中波帯は大電力送信と大きなアンテナ設備が必要で、その維持管理に莫大なコストがかかると放送事業者は言っている。しかし、ではVHF帯を使うとトータルとして安くなるのかと言えば、それも疑問だというのだ。

◆ 放送事業者が無線放送設備を全廃し、IP放送に切り替えると共に、移動体通信事業者とタイアップした移動体IPラジオにすることも不可能ではない。自力で放送エリアを広げるのではなく、移動体通信事業者のネットワークを使って放送する。

◆ 移動体通信事業者は放送事業者から通信料を得る形で、放送受信者はこれまで同様無料でラジオを聞くことが出来る。通信の仕組みとしてのブロードキャスト(報知の仕組み)を使えば余計な帯域を消費しないで済む。


配信者とかYoutuberとか(10/18)
◆ Twitterでもそうだが、問題行動をして閲覧数を上げるというのはちょいと考えの足りない人が行う行為だ。話題性が欲しかったとか閲覧数を上げるために事件を起こす訳だ。確かに動画配信やYoutubeではそれが収益に結びつく訳だから、危険度と収益を秤にかけることになる。

◆ 度々問題を起こして毎年のように逮捕されるしんやっちょこと大原氏は、逮捕案件こそないものの今年も問題行動が止まらない。先月だったか泊まったホテルだか旅館の厨房に侵入してそこを荒らすなどして問題になっていた。

◆ 以前にトゥクトゥクで日本一周をしたという、便所たろうを名乗る人間も無茶なことをやった。高速道路の追い越し車線を低速で走行し、後方から車が近づいてくると急ブレーキを踏むという危険行為をやっている。

◆ 煽り運転厳罰化など分かっているだろうに、やっている事が宮崎容疑者と同じ事なのだから呆れる。批判が集中すると、予め後ろの車とは車間距離を取った上で急ブレーキを踏んだとか言い訳したが、動画がYoutubeにアップされているのだから嘘だと分かる。

◆ 動画では、後方の車が接近してきたから急ブレーキを踏んだと自ら言っている。この人は全身に入れ墨を入れていて、それを見せつけて威嚇もしたようだ。

◆ しんやっちょも最近では話題性がなくなり、以前のような閲覧数は稼げていない。まあ、だから問題行動を起こしても事件になりにくいという面もある。
便所たろうという人も閲覧数は多くはないのだが、さすがに高速道路での危険行為は問題視されたようだ。

◆ 追い越し車線を低速で走行する車は少なくないが、何故追い越し車線を走行したくなるのだろう。前に車がいないから快適だと言っていた人もいたが、違反行為だと言う事は認識していないのだろうか。

◆ 東名高速では追い越し車線の走行は結構取り締まりが行われているが、どの位の効果が上がっているのか。路肩走行の取り締まりは、一定の効果があったと言える。昔は路肩走行車は数多くいたが、今はかなり少なくなっている。
歩道橋の上から双眼鏡で見て取り締まりを行うなど、警察も頑張ったと言える。

◆ 同じように追い越し車線の低速走行車や、殆ど速度差のないトラック同士の争い的追い越しも取り締まりを強化していただきたいものだ。まあ、取り締まりが強化されたからと言って、考えのない動画配信者やYoutuberはやるとは思う。

◆ 便所たろうを名乗る人物は様々な方法で集金行為を行っているそうで、危険行為もこの一環なのかも知れない。今はすっかり影を潜めた、金バエを名乗る配信者も閲覧数のためなら逮捕も厭わないと言い切っていた。

◆ 金バエを名乗る配信者の人気がなくなったのは酒を飲んでの配信がなくなったからだそうで、酒を飲まなくなったのは酒の飲み過ぎで体を壊したためらしい。配信のためとはいえ、さすがに体を壊してしまっては酒も飲めないか。

◆ そう考えると配信ネタによって逮捕されるのは良い(逮捕され釈放されると、その時に閲覧数が稼げるかららしい)が、病気は苦しいからダメと言う事か。病気にしても(入院すれば)退院時に閲覧が稼げるのではないのか?


AMステレオ放送(10/17)
◆ 過去に中波帯のAM放送がステレオ化されたことがあった。あらゆるものがリッチ化を目指した時だからと言うこともあろうし、最初で最後の進化などとも呼ばれ、これをきっかけにAMラジオ放送の聴取率アップを見込んだのかも知れない。

◆ AM変調波のステレオ化にはいくつかの方式がある。以前に書いた両側波帯で別の信号を送る方式などは装置が簡単で分離度も極めて高いのだが、通常のラジオで受信すると両側波帯の和の音が聞こえる。この場合に左右のチャネルで位相が逆の音を伝送した場合、受信機から音が聞こえなくなる。

◆ いわゆるモトローラ方式は日本でも採用された。25Hzのパイロット信号を使うもので、モノラルラジオでも問題なく受信が出来た。各局はこの方式を使ってステレオ放送を開始したのだが、人気は今ひとつだった。

◆ 流行らなかった理由はステレオラジオの価格が高かったことがある。わざわざAMラジオをステレオで聞いて何になるのか的な、ステレオならFM放送で聞くからAMは要らないというような意見もあった。ラジオが売れないのでデバイス開発も積極的には行われず、結果としてラジオの価格も下がらなかった。

◆ 中波帯AM放送は広域放送であり、電界強度の変化や混信もある。FMステレオ放送同様に、AMステレオ放送も安定して受信するためには十分なS/Nが必要であり、受信エリアが限られた。やがてモトローラ自身がAMステレオ放送設備関連から撤退することとなり、最初で最後の進化は進化を完了しないまま消え去ることになった。

◆ そして今、そのAM放送自体も消えようとしている。AM放送全盛、電話リクエスト全盛だったのは昭和50年代だろうか。野球も人気があり、夏場は野球中継が行われた。ラジオから流れる野球中継の音で夏を感じたという人もいるかも知れない。

◆ しかし時代と共にAMラジオの聴取率は下がることになる。カセットテープレコーダからCDの時代になり、車の中で聞くものはラジオから音楽へと変化していった。ウォークマンのヒットも、ラジオ離れを加速させた。家庭内のディジタル機器、PCをはじめとして様々なものが溢れ、スイッチング電源が使われ、AMラジオはノイズを拾うようになる。

◆ こうした事から聴取率は下がるわけだが、2005年に60代以上の年齢層で聴取率が上がった。地デジ化によってTVを離れた中高年層がラジオを聞き始めたのだろうか。しかしそんな中高年層もやがてはこの世を去って行く。するとラジオを聞かない層が高齢化する訳なので、高齢者もラジオを聞かない層で埋め尽くされる。

◆ 収益率で見ると、実はラジオよりもTVの方が減少率が高い。ラジオの聴取率や収益はダラダラと下がってきたのだが、TVは急激に収益率を下げている。比較的安定しているのがFM放送で、極端に伸びることはないが大赤字にもならない感じなのだ。

◆ いずれにしてもAM放送聴取率がこの先上がる見込みはなく、停波の話が出るのも不思議ではない。しかしその例で行くならばTV放送に関しても、やがて停波の流れになってもおかしくはない。

◆ 各社が広告宣伝費をどう使うかという調査で、最も広告費の落ち込みの激しいのが新聞だ。
総務省の資料が2009年までしかなく、その後の動向が分からないのだが、2009年に落ちたものが2015年には再び上昇、なんて事は考えにくい。


ゆうちょ銀行問題(10/16)
◆ ゆうちょ銀行に関しては度々書いている。セキュリティ対策ソフトをインストールしろとか、フィッシング詐欺に引っかかるなとか、しつこいくらいにメールが来る。しかし何のことはない、自らのセキュリティが甘いばかりに6000万円もの損害を出しているではないか。

◆ こういう所が郵政公社時代、或いはそれ以前の郵政事業庁、郵政省の頃と変わっていない。俺たちが間違えることなどあり得ない、バカなことをするのは常に国民だ、その国民の尻拭いのために俺たちがいかに苦労をしているか分かるのか!的な考えである。

◆ 国民が過ちを犯すから面倒なことになる。だからセキュリティソフトを入れろとうるさく言わなければいけない、おかしなSMSに騙されるなと繰り返し言わなければならない、それでも騙されるやつがいると。

◆ お偉いさんが「大丈夫だろうな」と問えば、「月に一回注意を促すメールを送っています」と答え、それに対して「本当に大丈夫だろうな」と繰り返されれば「明日からはメールを週に1回送るように各部署に連絡を徹底します」なんて答えちゃう。

◆ 現場猫の世界と同じで、上司は部下がやっているから"ヨシ"、部下は担当部署がやっているから"ヨシ"担当部署は、最終的には上がチェックするから"ヨシ"の世界だ。言われたことはやっている、だから俺たちに責任はないという事になる。

◆ 所が実際はゆうちょが発行するプリペイドカードでも不正行為が行われた。お偉いさん「お前大丈夫だと言ったよな?」→「ログインのセキュリティは完璧です、ですが今回は連携の所で問題が起きました。いえ、うちだけの問題ではなく他行もやられています」→「そうか、うちだけじゃないんだな」→「はい!、他行もやられています!」→「それなら仕方がないな、対策はどうする?」→「多要素認証で対処します」→「多要素#$&%(’&?」→「ご存じないのも当然です、これは最近使われ始めた方法です」→「それをうちでも導入するのか」→「はい、他行同様に2要素認証を計画しています」→「他行同様?おまえ、それでもゆうちょ銀行員か?他行の上をいけ、うちは5要素認証でいけ」→「はっはいっ!」
◆ インターネットバンキングなどは外注だろうし、社内に詳しい人などいないのだと思う。でもそれは業務のメインでは無いから外注のままでいいやとしてしまう。セキュリティシステムなどはその時々に応じて対策も対応も異なってくる。まさに生き物を扱うように対策を変えていかなければならない。

◆ それが出来ないのならば、郵便局にはんこを持って行く方式しか安心は出来ない。そもそもキャリアメールは良いけれど他のメールはダメという時点で考えがおかしいでしょう。まあ、今回はそのキャリアであるドコモの事件で他の乗っ取りも発覚したわけだから、やっぱりドコモ様々かな。

◆ セブンペイ事件も酷いものだった。セブン&アイでもセブン銀行は、前身となるアイワイバンク銀行設立時に三和銀行が協力したりした関係で、ネット銀行として一応のレベルには達していると言える。今はどこでも使えるかも知れないが、セブン銀行は早くから海外銀行のキャッシュカードが使えるなど便利だった。


iOSと見放されたモデル(10/15)
◆ 最近は他のサービスのログイン情報を使って、そのサービスにログインする方法が増えている。DeNAのサービスだったか、TwitterやFacebookによるログインは出来るが、独自の設定は出来ない仕組みだった。怪しげDeNAのサービスなので(使用していない)AppleIDを使ってログインしようとした。ら、iOSが古いために何かしらの操作ができずログインは出来なかった。

◆ たぶんOS絡みの認証要求の承認か何かが必要だと思うのだが、こういうものはOSとは切り離したアプリで実現してほしいものだ。勿論全てのモデルでOSアップデートが行われるのならば良いが、現実はそうではない。

◆ そのiOSはだいぶAndroidに近づいてきた。ウィジェットも使えるようになったし、ドロワー的なものも出来た。ドロワー的なものはAppleの決めたとおりにしか動作しないので使い勝手は悪いが、それでも全てのアプリを並べておかなければならなかった従来よりは良いか。

◆ ドロワーの使い勝手が良いとは言えないというか明確に悪いので、今後改良される可能性はある。Android化するのならば、Androidの操作感もコピーしなければ混乱が増えるだけだ。既にあるものを真似るのなら、操作方法も真似た方が良い。

◆ Androidに慣れている人からすればドロワーの扱いにも慣れているが、iPhoneしか知らない人は混乱するんだろうなぁ。アプリはどこにあるんだみたいな感じで、しかも使用頻度が低いアプリの非表示が設定されていると、余計に見つけにくくなる。

◆ 新たにインストールしたアプリは、これまでであればホーム画面に追加された。しかしこれからはドロワーに追加される。Androidではホーム画面にも追加する設定が出来るがiOSは出来ないのかな。となればドロワーの操作は必須になる。

◆ ドロワーはカテゴリ分類されているので、そのアプリがどのカテゴリに属するのかを考えるか、あるいは(アプリの名前を覚えていれば)検索して見つけ出さなければいけない。カテゴリわけは決められたものであって、利用者自身が他のカテゴリに当該アプリを移動することは出来ない。

◆ iPhoneを使っている人の多くは、Androidは難しくて使えないという人たちだ。そんな利用者に、Androidより分かりにくいドロワーを扱わせる事が出来るのだろうか。
Androidと同じにはしたくなかったのだと思うが、もっと易しいインタフェースを考える余地はあったはずだ。

◆ iOS14は変更点が多かったようで、非対応アプリが随分とあった。徐々に対応が完了して落ち着いてきているが、一部のサービスにおいては「アプリが使えないのでブラウザから操作してください」みたいなアナウンスもしていた。

◆ OS変更に伴うアプリの対応に関してはAndroidでも同じようなことがある。検証が完了するまでは正式対応させたくないからロックをかける、みたいな所もある。アプリを作る側としては、OSのバージョンが変わる度にアプリ自体を変更したりするのは大変だろう。

◆ 新機能に対応させなければならない部分は仕方がないとして、新機能などはしばらく様子を見た方が良い。新機能を実装してみたけれど、評判が良くなかったからやっぱりやめますみたいな事も起きる。


内燃機関動力車がなくなる日(10/14)
◆ カリフォルニアは2035年以降は内燃機関動力車の販売を禁じるのだとか。
欧州などでも同様の動きであり、欧州各メーカは新型エンジンの開発を中止している。

◆ EVとエンジン動力自動車でどちらが高効率なのかは度々議論される。ガソリンエンジンの効率は、実走行状態では20%に及ばない。定負荷定回転運転でも30%行くかどうかと言う値である。

◆ 火力発電所の効率は、最新設備のもので55%を超える。送電効率を考えたとしても50%を超える。バッテリーの充放電やモーター効率を考えると30%台にはなるが、それでもガソリンエンジン車よりは効率が高い。

◆ ただ火力発電で作った電力でEVを動かすというのは余りお利口とは言えず、化石燃料以外の発電電力を使わないと何をやっているのか分からなくなる。本来は太陽光発電などの電力を使うのが良くて、それも太陽光発電所の電力を直接EVに溜めるのがお得だ。

◆ 以前から書いているように、EVはEVだけの問題ではなく雇用の問題でもある。
エンジンの設計製造組み立てなどが不要になるのだから、自動車メーカの構造そのものが変化する。

◆ 消耗品ビジネスにしても、エンジンオイルやトランスミッションオイルが不要になれば、メーカも販売店も売り上げが落ちる。ガソリン需要が減少するとガソリンやナフサなどが余るはずだ。
まあガソリンやナフサまで蒸留しないで、全部灯油(軽油)としたらダメなのかな。

◆ トラックもEVになると軽油も要らないか。低速トルクの大きなモータはトラックなどに向いている。トランスミッションが不用になるかどうかは分からないが、モータの特性からするとドライバーは楽になると思う。

◆ 実際EVトラックのレポートなどを見ても、走り出しでトルクが出るので運転しやすいという意見の一方で、ディーゼルエンジン車並の加速に抑えるスイッチがあれば、加減速による荷崩れの心配が無くなるというものもあった。

◆ 大型車はEV化しやすいが、軽自動車やバイクなどはバッテリー搭載スペースや質量の点で難しい。それでもバイク各社がモータ動力モデルの試作を行っている訳で、ハーレーダビッドソンのライブワイヤーなども話題になった。

◆ ディーゼル排ガス規制が行われて、道路会社はトンネル内の照明や換気装置のメンテナンス頻度が下がり利益を増した。今後EV全盛になれば、こうした設備のコストは更に下がることになる。
それでも値上げをするというのが道路会社なんだけど。

◆ 日本は方針をハッキリさせていないが、おそらくトヨタ辺りが猛反対しているのだろう。米国の方針決定によりトヨタ株は下げた。日本では2030年時点で、2016年車より3割燃費を良くする目標を掲げているに過ぎない。

◆ しかし排ガス規制同様、国内自動車メーカは国内需要だけでは生きていけない。よって国際基準に合わせる必要があり、各社共にEV転換を迫られることになる。
しかし国内メーカのEV開発は遅れている。一方で規制が早くに決定した欧州勢は一定のノウハウを得ているとも報じられた。米国での販売比率が高く、しかしEVを持っていないスバルは焦りを隠せないと書かれている。


モールス信号解読(10/13)
◆ PICの話はblogにも書いているが、PICでモールス信号デコーダが作れるかななどと考えてみた。単にドットとダッシュの長さを測って判別する程度は簡単なことだが、これでは中々精度が上がらない。

◆ 打鍵速度の揺れなどを吸収するのに平均を取ったりする方法、パターンマッチで近い符号と照合させる方法など、色々試されているが誤りは起きる。人間が聞いて分かるのに何故機械には聞き取れないのか。

◆ 打鍵速度の揺れは確かにあるが、それよりも打鍵する際の感覚的な(自然の揺れではなく)速度の違いを吸収することが必要なのだと思った。例えばDE JA1AAの場合に、ー・・ ・ ・ーーー ・ー ・ーーーー ・ー ・ーとなる。このなかでAは3回出てくるが、Jの次のAと1の次のAではダッシュもドットも長さが違う場合が多い。

◆ 言葉で例えるならば銀色と銀座で銀のあとの無音の状態の長さが違う。その符号と次の符号の関係や、決まったワードをリズミカルに打つ時で符号の長さも間隔も違ってくる。

◆ 符号そのものの検出は、符号の長さを測る絶対値方式もあるだろうし、直前の符号と長さを比較する遅延検波的な手法もあろう。遅延検波の場合は1つ前の符号によって結果が左右されるので3dB感度が悪化するがノイズには強い。

◆ パターンマッチを使うのならば、パターンは1文字だけではなく複数文字の集合として扱った方が良い。更に、DEの次にJが来れば、次はAかHかRかEか…と予測が出来る。予測に反した場合は過去に戻って、つまりDEの次がJでなかった場合、Jの前がEでなかった場合を考える。最尤複合法のように考えていくとエラーが少なくなるはずだ。

◆ これはワード単位の解析だけではなく符号そのものの解析においても同様で、例えば・ー ・ー (AA)なのか、或いは・ ー ・ー(ETA)なのかを判別する時も、その符号の妥当性を検証出来る。最初の文字がEだとすると、その後にTが続く時のスペースはこの長さで良いのか?もし最初の文字がAで、次にAが続く時の間隔は妥当なのかを考える。

◆ 機械でデコードするメリットは人間には解読出来ない符号を解読することだ。人間が聞いて分かるのであれば人間が聞けば良い。
しかし混信があったりS/Nが悪い時など、人間には聞こえない符号が機械に解読出来る可能性がある。

◆ ディジタル無線通信の初期に、ディジタル通信の方がアナログ音声通話よりも感度を高く出来たのが意外だった。アナログ音声は殆ど聞き取れないのに、符号化して復調すると音声になる。
更に誤り訂正などを加えると(帯域などその情報を送るためのエネルギの差は当然あるけれど)さらに品質は向上する。

◆ 混信を排除するにはフィルタを使うのが一般的だが、狭帯域フィルタは情報も欠落させる。混信は周波数の違いなのでFFTを使って弁別するとか、周波数を弁別した上で混信部分もデコードし、あとから混信した情報を取り除く事で混信波より目的波の方がレベルが小さい場合でも複合出来る可能性がある。(混信波のレプリカを作って逆位相で混信を打ち消す)
◆ 一般的なディジタル通信に比較すると、モールス通信は非常に速度が遅いので、さほどCPUパワーを食わずに処理が可能だ。CWデコードには有り余るパワーのJetson Xavierなどを使うと色々出来そうだ。


ソーラ発電所工事は延期されるのか?(10/12)
◆ 40MWのソーラ発電所計画、計画では12月から工事を開始したいとなっていた。しかし別荘地の住民は反対している。ゴルフ場をソーラ発電所にする場合は、新たに開拓するわけではないので工事許可が早いという。

◆ しかし住民は反対した。ゴルフ場の向こう側(別荘地から離れている側)の山に作るならまだ影響は少ないとも言えるが、ゴルフ場のコースを潰してソーラパネルを並べると、別荘地の道路のすぐ先にパネルが設置されることになる。

◆ ゴルフ場は木が無いので風が強く、立木もなぎ倒される程なのだ。そこに風圧面積の大きなパネルが設置され、それが飛んで道路を塞いでしまったら大変だ。排水にしても、池を作る計画だと言うがパネル面積と池の容量を比べれば、早々に溢れてしまいそうだ。各地で問題になっている泥流も発生するだろう。

◆ 別荘地の住民は署名を集め市役所に向かった。行政側もソーラ発電所には前向きではなかったようで、住民の反対があれば県にも意見をしやすいとのことらしい。山の下の集落も泥流などの被害は出るだろうが、距離が離れていることもあって、余り気にする人がいないのが現状だそうだ。

◆ 反対者が居ない場合は(たぶん)ゴルフ場の再開発と言うことで、静岡県は新たな環境影響評価な行わない方針だったのかも知れない。しかし伊豆市からもこの実施を求める声が上がれば、静岡県側も環境影響評価を行わざるを得なくなる可能性がある。

◆ 環境影響評価が行われると、その調査終了までには数年を要することになるそうだ。それでも諦めずにソーラ発電所計画を進めるのか、それとも他の方法で稼ぐ方針になるのか。いずれにしても12月の着工は阻止出来るのではないかと住民は見ている。

◆ この記事はローカル新聞にも載ったのだが、同新聞記事によれば伊豆市は約7.3億円の歳入過多だったそうだ。地積が広く人口が少なく、普通に考えれば住民サービスにカネがかかる。水道にしても、確かに戸数が少ないから総延長距離としては短いとは思うのだが、その配管は山の中を通ったりしていて、毎年のように古くなった配管が壊れている。

◆ 一昨年の台風の時だったか熱海一帯が断水したのは。これも山越えの水道管が土砂崩れによって破損したためだった。改修はフレキシブル管のような、壊れにくい管が使われた。こうした工事にも多くのカネがかかっていると思うわけで、過疎の町は意外に頑張っていると言えるのかも知れない。

◆ そもそも議員の報酬が横浜市議の1/5以下だというのだから、副業なくして議員だけでは食べていけないだろう。それでもコロナ禍においては、休業要請外の企業にも10万円を支給するなどした。横浜の行政が悪かったからよく見える部分もあるが、自治体規模が大きくなると良いことは無いのではないかと思う。

◆ 地方と国を見てもそれは明らかで、規模が大きくなれば無駄が目立ちにくくなる。無駄が目立たないから好き勝手に金を使ってしまう。小さな市町村だと、そんな無駄をすればすぐに予算が底を突く。伊豆市にしても要らぬ資料館を作ったりしているのだけれど、熱海のような観光客誘致に金を使った方が良かったと思う。


携帯電話料金は下がるのか?(10/11)
◆ 携帯電話料金の低廉化に意欲を燃やす菅総理、果たして値下げは実現するのだろうか。事業各社はARPUを下げたくないので、最低料金は下げたくない。
しかしそれでは値下げ要求に従っていないと言われるので、大容量プランなどの値下げを行った。

◆ 一方で端末価格は上昇した。これによって事業者の利益は増えた。つまり、端末販売にかかる費用分の値下げが行われていないことになる。全ての場合とは言えないが、インセンティブプランの時よりも端末代+通信費用として見た場合には現行プランの方が値上げになっている場合もある。

◆ 値引き制限が行われたことにより、事業各社は定価の付け方にも工夫を凝らすようになってきた。通信料は高止まりさせながら、あくまでも端末は安くしたい、しかしこれが菅総理は気に入らない。端末値引きの余力があるなら通信料金を下げなさいと言うことだ。しかしそれを言い始めるとCMにかける費用は良いのかとなってくる。

◆ 国は税金を上げる時に福祉費用だという。少子高齢化が進むから金が必要だという。事業者は設備投資に金が要るという。5G或いはその先の投資のためには資金が必要だと。
だが実際に国は消費税分を福祉に回すわけではない。消費税分を福祉に回すなら他の予算から福祉分を差し引けば良い。法人事業税のからくりなどもその一つだ。

◆ 事業者も設備投資が必要だと金を集めても、実際には顧客獲得費用に消えていく。集めた金に色が付いていない以上、何にどう使ったのかなど分からない。電力会社は金を使って収益率が悪化すると電気料金を値上げ出来る。電力会社はTV番組をスポンサードしたりCMも流す。電力会社のCMに何の意味があるのか不明だ。

◆ 事業者の事業者用端末販売を禁止するとどうなるだろうか。黎明期には確かに事業者による端末の開発や販売が必要だった。しかしそれはメーカの自主開発力を削ぎ、国際競争力を低下させることとなった。電電ファミリー最後の富士通もスマートフォン事業を手放すに至って、事業者による端末の買い取りと販売は役割を終えたのではないのか。

◆ 在庫品・型遅れ品の廉価販売が許されているが、何を以て在庫なのか?型遅れ品を新たに仕入れたらどうなるのかなど、規制が追いついていない部分があるし、規制自体も分かりにくい。

◆ 事業者モデルが無くなると、事業者は一般販売品であるSIMフリーモデルを売ることになる。これを安売りすれば、それを買って転売する業者が仕入れるだけなので、値引き規制も不要になる。販売に関してはキャリアショップも家電量販店も同じになる。

◆ 端末販売の自由化前はキャリアショップで携帯電話を買うのが普通だったが、それが自由化された時点でキャリアショップは一般販売店と同じになった。ただしそこで扱う携帯電話自体がキャリアモデルだったために、一般販売店はキャリアショップに販売方法などを揃える形になった。

◆ この時に一部メーカーは、キャリアモデルを独自のルートで販売した。アフターサービスもメーカー自身が行ったのだが、おそらくは手が回らなかったのだろう、その後はキャリアを通しての販売に逆戻りする。
こうしたキャリアと端末の歴史みたいなものを変えることが出来れば、新たな競争、つまりは通信事業者が通信事業そのもので競争する時代が来るかも知れない。


アイ・ミーブ生産終了(10/10)
◆ アイ・ミーブは2009年に登場したEVである。世界初の量産型EVとして三菱自動車から発売されたものの、販売台数的には失敗だった。リーフが50万台を売ったのに対し、アイ・ミーブは2.3万台しか売れなかった。

◆ 理由は様々だとは思うが、航続距離などの点で魅力に乏しかった事や、モデルチェンジ出来ないまま古びて言ってしまったことなどもあろう。バッテリーはリチウムエナジージャパン(三菱・GS湯浅などが出資)製となっているが、当初は東芝製も使っていたと思う。

◆ 東芝製は質量や大きさの点で不利ではあったが、耐久性に関しては他のバッテリーよりも良かった。リーフなどがバッテリーの性能低下を気にする中、東芝製のLi-ionバッテリーは性能低下が少なかった。

◆ アイ・ミーブは軽自動車サイズでありながら320万円と高額だった。これはリーフとほぼ同額、テスラモデル3が500万円程度なので割高に感じられる。
資金的問題もあり開発が継続出来なかったと三菱は言う。売れない車を作り出してしまった以上、モデルチェンジしたくても出来ないのが現実だったのだろう。

◆ 社内的にEVの開発を進めるという方針でもあれば別だが、色々な問題を起こしてガタガタになっていく中では、新たな(リスクを伴う)開発に金が出ないのも当然かも知れない。勿論経営的に、今後はEVが主流になるのだという信念的なものでもあれば、赤字だろうが何だろうが開発は続けられたはずだ。

◆ テスラはPanasonicとバッテリー製造を行いコストを下げようとしている。ホンダは中国企業に出資を行い、バッテリーの供給体制を固めようとしている。EVの場合は、これまでの自動車メーカーの技術やノウハウが中々活かせない。

◆ 安全性だとか快適性などはともかくとして、ここ30年くらい各社が研究してきた低燃費だとか高効率だとかローエミッションなど、EVには全く関係がなくなってしまう。既存の自動車メーカにとって、今の日本の景気が余り良くないことはメリットになっていると思う。

◆ これで景気が良かったら、EV専業メーカが乱立する事態になったかも知れない。EVは自動運転車とも相性が良いので、市場の将来性という点でも、近未来感という点でも投資家の心を動かすものではないだろうか。

◆ アイ・ミーブの生産は終了するが、軽自動車規格のEVから撤退するわけではないという。大株主である日産との共同開発スタイルで23年にも次期モデルを市場に出したいとする。リーフなどのバッテリーを流用するなどすれば、コストメリットも出せるはずだ。

◆ 軽自動車のハイブリッド化が難しいと言われるのと同様に、EV化もバッテリーの質量やコストの面で難しい。ブームと言うこともあるが、コンパクトSUVのEV化が多いのも、バッテリーの搭載場所や質量がさほど気にならない形態だからとも言える。

◆ EV専用設計が出来れば効率的なレイアウトが採れるのだが、既存の軽自動車との共通化を進める方向に行くと無駄が出来てしまう。
ただし共通コンポーネントの価格は安くなる。
この辺りをどう見ていくかが難しいところだと思う。


他の事業も諸外国並み価格にして欲しい(10/9)
◆ 携帯電話料金だけに目が行っている菅総理である。電気料金や高速道路通行料金、ガソリン税などを見直した方が経済へのインパクトは大きくなるのは明らかだ。

◆ 電波事業としては放送事業者の存在もある。ドコモが支払う電波利用料は180億円弱、NHKは20億円である。
利用帯域が異なるなど差異があるから仕方がない部分もあるが、その電波の利用者(仮定受信者)数だとか、エリア面積を考えれば放送事業者の電波利用料は安い。

◆ 少なくともNHKは何の努力もせずに年間8千億円を稼ぐ。その金で反日放送をしているのだから、総理にも現状を見て頂きたいものである。総務省の大切な天下り先なので、政治家にも手が出せない部分ではあるが、そうしたところにメスを入れるのがお好きなのではないのかな、菅総理は。

◆ NHKと携帯電話、いずれも公共性の高い事業だが、丸一日使えなくなって困るのはどちらかと問われれば携帯電話だ。放送局はNHKだけではないが、契約携帯電話事業者が使えなくなると代替がない。

◆ 電電公社の民営化、郵便事業の民営化、国が直接或いは力を貸した、昔の三公社五現業も国は役割を終えてきている。
NHKがどうあるべきなのかではなく、今の時代としては、NHKは必要なのかどうかだ。NHK専用の法律に守られなければならない時代なのかどうか。自由競争ではいけないのかどうか。

◆ 移動体通信ではデータ料金に目が行きがちなのだが、では通話料はどうだろうか。
アナログ携帯電話の頃こそ回線交換が主体ではあったが、PDCではアナログ通話路を使わずに接続出来るようになり、現在ではVoLTEになった。

◆ 固定回線でも全回線の6割以上が、0AB番号のIP通話になっている現状で、通話や接続コストは下がっているはずだ。しかし携帯電話通話料は下がっていない。通話を使う人が少ないから、通話時間は減少傾向だから文句が出にくい部分なのかも知れないが、通信料金で利益が出なくなれば事業者は通話で稼ごうとし始める。

◆ 楽天によって携帯電話料金は下がるのか?同じプランをドコモやauが出したならインパクトはある。しかし楽天でダメなのは加入者数を見ても分かる。楽天はどこに買われていくのかとか、孫さんは移動体通信事業に飽きているから、楽天がソフトバクを買えば良いとか、もはや楽天だけではどうにもならないよと世間は言っている。

◆ 企業的信頼性が余りに低いことに加えて、数々の問題やトラブルも起こしている。総務省からの行政指導だって、紛れもなく日本一である。さすがのソフトバンクもこれほど酷くはなかった。素人集団にしたって、その素人度合いが楽天は別格なのである。MVNOの質の低さも独特だったが、しかしMVNOの方はさほど酷い運営状況ではなかった。

◆ 日本で初めて移動体通信事業をしろと言っているわけではなく、見習うべき事業者は沢山ある。そうした参考に出来る事業者が沢山あるのに満足な展開が出来ない。以前に書いたが、楽天モバイルショップは電話番号も非公開だ。ショップに電話をする事も出来ない携帯電話事業者は、おそらく日本で唯一だ。そんな楽天に見合う価格は、UN-LIMIT 980円でどうだろう?ソフトバンクもホワイトプランが起爆剤になったんだし。


何故競争が起きないのか(10/8)
◆ 携帯電話料金が下がらないのは事業者間で競争が起きないからだ。従来は端末価格というかたちでの競争が起きていた。iPhoneのゼロ円配りや、さらには高額なキャッシュバックでソフトバンクは加入者を増やした。

◆ スマートフォンの安売りやキャッシュバックは顧客獲得費用としてカウントされる。顧客獲得費用に数万円かかったとしても、それは2年間の通信通話費用で取り返せる。これが移動体通信各社のビジネスモデルだった。

◆ しかしスマートフォンの安売りが規制され、スマートフォン価格での競争が出来なくなった。結果として事業者は利益を積み上げることになった。スマートフォン価格やキャッシュバックという競争すらもなくなってしまったからだ。

◆ では何故本質的なサービスや価格で競争をしないのか。何故横並びの価格にしかならないのか。これは価格競争をする気が無いからだと言うしかない。現状の加入者数から大きな変化は無いと認識する各社は、料金を下げてまで顧客獲得や解約阻止を行う理由がない。自ら消耗戦を仕掛けても何の得もないことを悟っている。

◆ 波風立てない安定政権で支持率を下げないという、安倍内閣に似ている。特に何をするわけでもないが失敗も少ない。事業者にしても流動性の低い現状では、これまでどおりそっと維持していくのが一番の得策だ。
無理に料金を下げることもないのは、他社も下げないからだ。

◆ 何故競争する必要がないのか。それは現状の加入者数と利益に満足しているからとなる。ソフトバンクは多少効率は悪いかも知れないが、その分インフラも弱いのでバランスしている。加入者数の増大によるスケールメリットは各社共に受けている。

◆ では端末の価格競争による顧客獲得は何故起きるのか。顧客獲得費用は一時的な支出に過ぎないので、言わば広告宣伝費みたいなものだ。余剰費用で顧客獲得を行って加入者数が増大すれば、決算データの見栄えも良くなる。所が料金競争が起きてしまうとARPUが減少するのだから決算書の見栄えが悪くなる。

◆ もっと利益を削る、加入者数が増えないと収益率が悪化するようになれば、自然と競争が起きる可能性もある。少しでも安く、少しでも良いサービスで他社から顧客を奪い取る意欲が起きるかも知れない。

◆ 各社共に更なる料金改定を行う準備があるとしている。今までの傾向どおりに最低価格を余り下げないまま、データ量を増大させてお得感を出すなどの、ARPUを下げない作戦が主になるとも言われる。だから"最低料金を半額にせよ"みたいな目標値を出した方が、目に見えた形での料金低下が起きる。

◆ 最低料金が下がると、比例的に全てが下がらないとおかしな話になってしまう。ところが、たとえば30GBの料金を下げました、これまでは30GBで3千円だったものを60GBで3千円にしました、半額にしましたと言われたところで多くのライトユーザには関係がない。
関係はないがデータ通信量辺りの価格比較をすれば確かに安くなっている。これがこれまでの事業者のトリックでもある。

◆ ドコモなど割引ありきの話もしていた。加入者の多くが家族割りに入っているから安いと。
これって基本料金部分は安くなるけれど、データを分け合ったりするシェアオプション代として500円必要になる。見かけ上は少し安くしておいたけれど、ARPUは変わらないよと言うのが事業者だ。


レクサスGS生産終了(10/7)
◆ レクサスGSって何だっけ、ウインダム?いや、あれはESか。元々はカムリがESで、2代目ESがウインダムだったかな。で、GSはアリストか。アリストはクラウンがベースだったっけ。

◆ GSはLSの下に位置するモデルだそうだ。LSがショーファードリブンだとするとGSはもう少しパーソナル寄りという感じか。当時トヨタはFF化を進めていて、一部の車両を除いて全てFFにする的なことも言っていた。

◆ 重量配分など不利な面もあるが、部材コストも組み立てコストも節約出来る事や、FF特有の挙動も押さえ込める事からの計画だったと思われる。実際米国車などでもFF化が進んでいた。

◆ しかしトヨタは全車FF化を中断する。アリストもそんな中で生まれたFRレイアウトであり、走りを重視した車はFRに回帰する的な謳い文句でアリストやアルテッツァを発売した。

◆ 当時トヨタはマークIIやクラウンがFRレイアウトとして残っていた。もしもアリストやアルテッツァが誕生しなければ、全車FF化は更に進んでいたのかも知れない。ちなみにアルテッツァはレクサスISである。

◆ レクサスを欧州でも売りたいトヨタなのだが、人気は今ひとつだ。そこでGSに477馬力を絞り出す、5リッターV8エンジンを詰め込んだGS Fを2015年に発売する。AMGやBMW M5に対抗するとしてデビューしたが、477馬力はいささかオーバーではないのかと言われる。

◆ トヨタの言う最高速度は270km/h、サーキットなどのテストで250km/h強までは伸びた。だが270km/hを得るなら400馬力以下でも十分だという所で、"トヨタ馬力"ではないかと言われる。実際空力特性の余り良くない日産GT-Rが480馬力で290km/h位まで伸びることを考えれば"トヨタ馬力"説も頷ける。

◆ 2010年にはLFAが登場し、4.8リッターのV10エンジンは560馬力を発生、最高速度は325km/hに達するとした。300km/hを超える車は多々あれど、それが320km/hとなるとスペシャルな車だけが達成出来るレンジになる。500台限定生産、500億円以上の開発費がかかっていると言われ、車両価格3,750万円も話題となった。

◆ そんな高価な車両を早速高速周回路に持ち込むメディアがあり、そして最高速が300km/hにも達しないことが明らかになってしまう。
ただし海外の0-400mテストでは日産GT-Rをわずかに(0.08秒くらい?)リードした。
トラクションに不利な2WD故にスタート直後はGT-Rにリードを許すものの、空力特性などにも助けられてその後差を詰め、そして抜き返す。

◆ LFAのCD値は公称0.31だが、これはミラーなどを取り外した状態かも知れない。自動車誌のテストによればスポイラー格納時に0.36、スポイラー上昇時には0.39になったという。バブル崩壊後の不景気時期ではあったが、2010年頃はまだトヨタも元気があったわけだ。

◆ 2010年以降は景気低迷もハッキリと分かるようになり、消費税は2倍に上がることになる。
トヨタとしても赤字(LFAは赤字だったらしい)覚悟でのハイパフォーマンスカー発売は、それが話題を得られるとしても踏み切れなくなる。
せっかくのV10エンジンやトランスアクスルなど、それが量産車に行かせるとは思えないが、少量生産車に乗せる夢はもう見られないのか。


今年の冬は寒くなるのか?(10/6)
◆ 記録的な猛暑となった8月、梅雨明けが遅かった関係で夏の期間は短かったが、東京では猛暑日記録を更新するなど話題になった。静岡県でも高気温記録を更新したんだったかな
◆ 気象庁はラニーニャ現象が冬まで継続する可能性が高いとし、寒い冬になる可能性があるとした。ラニーニャ現象が起きると夏は太平洋高気圧の勢力が増して暑い夏になりやすく、冬場にはいわゆる西高東低の気圧傾向が強まり、寒気が入りやすくなるという。

◆ 前回のラニーニャ現象は2017年秋頃から2018年の春にかけて発生した。
2018年には東京で23cmの積雪があり、33年ぶりの低温注意報が出されるなど寒い冬となった。

◆ 明日の天気もアテにならないのに、何ヶ月も先の傾向など当たるわけがないと言ってしまえばそれまでだが、昨冬の暖冬傾向から一転して寒い冬になる可能性もある。

◆ ここは山の上なので冬は寒い。雪が積もることもある。2017年から2018年にかけての冬は気温がマイナス7℃位まで下がった日があった。気温が下がると電気暖房は効きにくくなり、どうしても灯油に頼ることになる。昨年は灯油価格が高かったので電気暖房主体で過ごしたが、暖冬だったので助かった。

◆ この冬が寒いとすれば、今から灯油を仕入れておいた方が良さそうだ。今はホームセンター価格で70円くらいだが、需要期には値上がりする可能性がある。
コロナショックでガソリン価格が下がった時に、ガソリンスタンドによっては灯油が50円台になったそうだ。

◆ しかしこの辺りでは70円以下にはならなかった。夏場で需要期ではないことからタンクに残った灯油を売っている状態だったとも考えられる。灯油価格が70円くらいなら電気代より灯油代の方が安い。灯油価格が80円を超えると電気代の方が安くなる。

◆ 電気暖房でも外気温度が下がると効率が更に悪化する。室外機温度が下がると運転中段が起きたり、氷結防止が行われたりする。室外機に湯でもかければ良いが、だったらガス暖房の方が良いんじゃないのという感じ。

◆ 2Fに付けたエアコンは容量が大きいので、少なくとも昨冬は灯油暖房機よりも早く室内が暖まって快適だった。冷房でも同じだが、早く適温まで制御されれば快適な時間が増える。

◆ 従来は能力可変範囲が狭かったので、大が小を兼ねるとまでは言い切れない面があった。最近ではVVVFインバータに能力可変コンプレッサも組み合わせるなどして可変範囲を大きくしている。ただし多くのエアコンは最大能力で運転した時に最大効率が出るわけだから、パーシャル運転では効率が低下する。

◆ ここで水道菅が凍ったことはないが、外に出してある散水用のホースは凍った。
凍るのはまあ良いのだが、それによって破損すると困る。気温の下がりそうな時には2Fの水道を少し出しておくなど、対策は採る。給湯器は、余程温度が下がるのならば水抜きをするが、そうでなければ特に対策はしない。温水配菅は、寝る前に湯を出して温めておく。保温剤が巻かれているので、翌朝までに零下にまでは冷えないだろう期待する。


発熱警告(10/5)
◆ 今はまず見ることのなくなったスマートフォンの発熱警告、以前はちょくちょく目にした。炎天下で使っていたり、動画撮影を連続して行ったり、ゲームプレイしたり、或いは充電時にも温度上昇の警告が表示されることがあった。

◆ 従来型携帯電話の頃にも発熱の問題は取り上げられていて、このままCPUなどの発熱が増え続ければ、やがてクーリングファンが必要な時代になるかも知れないと言われた。

◆ しかしデバイスの改良、微細配線化によって動作電圧は減少し、消費電力も減少した。ただし、いわゆるハイエンドSoCは高集積度と高クロック周波数でパフォーマンスをひねり出す必要から、各メーカ共に発熱問題に苦しんだ。

◆ その後ヒートパイプなどでの放熱や、筐体の放熱設計などが進んで今は余程の事が無い限りは温度上昇の警告ダイアログは現れない。富士通などもこの温度上昇には苦しんだわけだが、もしも当時熱設計が上手く出来ていたら、携帯電話事業の売却もなかったのかも知れない。

◆ 結局富士通は個人向けの事業を全て売却することになった。パソコン関係も、携帯電話系の販売部門も売り払われる。
価格競争となると今や海外メーカには勝てないし、スマートフォンにしてもSIMフリー機などで頑張ってはいたが価格競争に負けたみたいな所はある。

◆ 電電ファミリーとして残っていた富士通も撤退となり、残るはSONY位なものか。
メーカとしてはシャープも残ってはいるが、海外資本だし。スマートフォンの場合は販売台数が全てみたいなところはある。販売台数が伸びないと開発費が捻出出来なくなる。それでも富士通などはブランドイメージが多少はプラスになっていたとは思う。

◆ 発熱関係で面白い話があった。キヤノンのEOS R5は動画撮影で人気が高いのだそうだ。しかし連続して8k動画を撮っていると、やがて発熱警告が出て撮影出来なくなってしまう。しかしこの警告、ちょっとおかしいんじゃないのと思った人たちが解析を行う。

◆ どうやらこの警告、実際の温度上昇を検知しているのではなく動画撮影時間のみで警告を出していると言うのだ。そこでバックアップバッテリーを外してみたりと、様々な方面からアタックが開始される。
動画撮影時間は内部RAMに記録され、それが電源OFFやバッテリーケースを開けることによって(バッテリーケースの蓋のスイッチで)不揮発性メモリに記録されるらしいと解析が進んだ。

◆ そこで不揮発性メモリに書かれないように電源を切るため、バッテリーケースの蓋のスイッチが動かないように詰め物をしてしまうなどが有効だとも言われた。だが、より簡単で確実な方法が生み出される。手順は必要なのだが、システム日付を1日前に戻してしまうと言うのだ。

◆ これによって連続撮影時間の記録値とシステム日付に矛盾が生じ、8k動画の連続撮影が可能になるとの事だ。何としてでも8k撮影を継続したい利用者の粘りというか、凄いなぁと思う。しかし温度センサを使わずに撮影時間だけで警告を出すキヤノンの作りは何なのか?連続撮影すると、温度以外に何か不具合が出る可能性があるのだろうか。なおこの対策を行うと8k、4kHQ、4k120p、4k60pで、残り撮影時間がゼロになって撮影が止まる事象を回避出来るとある。


UX300e(10/4)
◆ UX300eはトヨタ発のEVである。以前にも少し触れたことがあるが、国外で 先行販売され様子を見る。UX300eはC-HRのレクサス版でありC-HRのベースはプリウスと同様だったかな。中国版は(レクサスブランドではあるが)皮革は使わずビニールシートだそうだ。

◆ バッテリーは約54kWhと日産リーフの64kWhより少ないものの、モータ出力も余り高くはないことから300kmの航続距離を誇る。他社の例ではマツダのEVであるMX-30は、約35kWhのバッテリが搭載されて200kmの航続距離となっている。BENZのEQCは80kWhのバッテリーで航続距離は400kmだ。

◆ ガソリンエンジンの燃費競争同様に、EVの効率競争も熾烈である。UX300eでは空気抵抗の増大するレクサスグリルの一部をシャッタ構造で開閉することにより、C-HR同等の空気抵抗係数を得たという。
で、C-HRの空気抵抗係数はどの位なのかと調べてみたのだがよく分からなかった。

◆ ホイールも空気抵抗係数低減のために意匠変更を行ったという。アンダーガードなども含め、細部のチューニングを行っている。エアコンのコンデンサは冷やす必要はあるが、ガソリンエンジン車よりも発熱量の少ないEV故に、レクサスグリルを小さくしてしまった方が効果的だと思うのだが、デザインテイストがそれを許さないのだろうか。

◆ UX300eにしてもMX-30にしても中国や欧州から発売開始される。日本のインフラ整備が進んでいないためのか、或いは走行距離課税など税制が変更するまで売らせたくない事情でもあるのか。

◆ 現行のガソリン税に対して電気税がかかっていないからEVはお得に感じられるわけで、これがガソリン並み課税となるとEVの経済性は疑問になる。充電の問題やイニシャルコストの問題、バッテリーの劣化と寿命の問題もある。

◆ 中国や欧州では大気汚染問題の解決としてEV普及が進められる。欧州は燃費が良いと言ってディーゼルブームが起きたわけで、ディーゼル車に乗っていることが環境を重視している人だみたいに思われる、みたいな感じだった。しかし人々はパワーを求めるので、大排気量のディーゼルエンジンエンジンに過給器を付けるという流れになった。

◆ 元々NOx排出量の多いディーゼルエンジンだが、過密都市以外ではNOxの自然分解に期待が出来るので大きな問題にはなりにくいと言われたものの、想定以上のディーゼル車が走り回って環境悪化が問題になった。

◆ 日本では充電インフラの問題がある。民間施設を中心にそれでも充電施設は増えてきているが、EVが本格的に普及したら全く足りなくなる。欧州などに比較して充電設備が不足しているのは景気の問題もあるし、国の方針が未だ定まらないみたいな所もある。

◆ 欧州では本格的なEVシフトと、内燃機関動力車の販売可能期限みたいな具体的なプランもある。日本の場合はまず税制だみたいな感じで、EV普及に関してのプランがハッキリしていない。EV普及に補助金を出す一方で税金をかける、ここでもアクセルとブレーキを両方踏んでぶち壊していくのだろうか。

◆ EV普及には雇用の問題もあり、構造の簡単なEVが全盛になると、自動車の構成部品は大幅に少なくなる。こうなれば部品製造企業も、そこで働く人々も困る。


CMのあり方(10/3)
◆ 楽天モバイルはWeb動画広告やTVCMを開始している。米倉涼子を起用してイメージアップを狙うのだが、楽天モバイルと叫ぶ部分の音量が大きくウルサいと言われる。確かに米倉涼子さんの声より楽天モバイルと叫ぶところの音量は大きく設定されている。

◆ 更には色(イメージカラーのマゼンタ)が悪いとまで言われる始末だ。勿論これは広告制作側もある程度は意識しているはずで、インパクトある広告、良くも悪くも話題になる広告として作られたものだと思われる。

◆ ナレーションにしても歌にしても、繰り返し流されるCMと言う点で見ると難しさがある。過去にはSPEEDの歌がうるさいと言われた事もあった。これも時代というかその時の流行があるので、その時代のその一瞬にマッチしていれば曲は売れる。
しかし特徴的なものはそう長くは続かない。

◆ 楽天モバイルのCMがうるさく感じられるのは叫びのみではなく、米倉涼子さんの語りも短時間に多くのことを伝えようとするかの如くの早口にも原因がある。原因というか、全てがこうした演出によって作られている。うるさい、しつこい、焦りが見られる、それは今の楽天モバイル或いは楽天という企業にうまくマッチしている。

◆ 携帯電話のCMと言えばソフトバンクの白犬だ。当時散々言われたのに犬と黒人の意味を知らない人がいるというか、若い人はそれを知らないんだな、あれから随分時が経つんだなと思った。犬と黒人の意味を知らされてソフトバンクを嫌いになったという、まあおじさん世代からすれば何を今更でもある。

◆ そんな白犬CMも飽きられると、変わって人気を博したのがauの三太郎だ。これも最近は少々飽きられ気味なのだが、白犬同様に次の手が見つからないと言ったところか。いつもパッとしないのはドコモでありこれも相変わらずだ。そんなドコモのウルサい系のCMがこれである。

◆ 耳に優しい音を使えばインパクトがない、ウルサい系はインパクトはあるが嫌悪感を抱く人も増える。CMの頻度や流す時間帯など、あるいは別のCMと交互に使うなど、インパクトがある分だけ使い方が難しくなる。

◆ 楽天モバイルのCMでは米倉涼子さんが可哀想だという意見も聞かれるとか。イメージに合わない、せっかくの好感度が台無しだなど。これらが話題の間は良いのだが、嫌悪になってしまうとCMとしては失敗になる。果たして楽天モバイルはどうなのだろう。

◆ ソフトバンクの新たな白犬CMは評判が良い。迷走感があったが、au三太郎の低迷もあって再びCM好感度のトップとなった。CM好感度と企業イメージは又別のものだし、好感度を決めているのはモニターと称される人々なので、必ずしも世相を反映しているとは思えない。ただし大きく外れているわけでもない。

◆ 心地よいCMとか印象に残るCMは人それぞれだろうから、万人に受けるCMも難しい。それこそ子供向けなのか成人向けなのか老人向けなのかによっても異なってくる。好感度選考モニターの人の年齢層がどうなのか、分布や偏りがあるのかによっても得票率は異なる。

◆ TV CMの時間は多くなる傾向、繰り返し同じCMが流される傾向の中で、飽きられない、不快に思われないことも大切になる。各企業共に多大な広告宣伝費を使う傾向は変わらないと思うが、変わってきたのはTVよりもWebという流れがより明確化したことだろうか。


1960年頃の秋葉原(10/2)
◆ 古い雑誌の紹介記事に昔の秋葉原の様子が書かれていた。秋葉原には1万人を超える人が押し寄せたのだそうだ。その中には小学生や中学生、いわゆるラジオ少年達も混ざっていたという。

◆ ゲルマラジオが400円と言うから、これは結構高価な品物だったように思う。おそらく現在の価格で3千円とか5千円くらいではないだろうか。1石のトランジスタラジオは千円、それに比較すると5球スーパーが1.8千円は逆に安いと思う。

◆ 部品屋さんの写真が載っていたが、抵抗1本が10円とか20円で売られている。たぶんこの価格は昭和後期まで変わらなかったのではないのか。抵抗は100本単位で買えば1本あたりの価格は1円以下だ。
それをケースに並べて10円で売る。まあアマチュアが100本入り一袋を買ったって使い切れないんだけど。

◆ しかしこうしたまとめ売りを始めたのが秋月(当時の信越)だった。1本10円とか20円の抵抗が100本入りで100円とか200円、さてどちらを買うのか。トランジスタだとかコンデンサ類にしても袋入りで売られていた。

◆ 秋葉原の部品屋さんに顔を出すのは小学生や中学生だと紹介されている。小遣いを握りしめて秋葉原に通う。秋葉原で買ったパーツを握りしめて電車に乗る。それが1980年頃になるとパソコンなどが増えてくる。小中学生の指先は半田ごてからキーボードへと変化していく。

◆ 秋葉原自体もパソコンショップが増え始め、パソコン関連ショップが全盛となり、しかし自然淘汰が始まって、やがてメイド喫茶の時代がやってくる。

◆ 今の小中学生は何に夢中なのだろう。プロゲーマーを目指したり、そうした小中学生をまとめる企業があったりチームを組ませて海外に派遣したりするそうだ。その企業はゲーム大会で賞金を獲得し、メンバーにお裾分けをするような商売だそうだ。

◆ 昭和中期のラジオ少年は、自分でパーツを集めてラジオなり何なりを作ることでメーカ製より安価に機能を手に入れたのだと思う。しかし今は製品を買った方が安い。勿論自分で作ることも出来るのだが、それにしてもワンチップICを使うのが当たり前みたいな感じもする。

◆ ICを組み合わせて何かを作ることの出来る人はいても、ディスクリート部品を並べられる人はそう多くはないだろう。設計にしてもシミュレータなどが良く出来ているので、設計の精度も上がる。回路の動作もシミュレーションである程度分かるので、そのデータを元に作っていけば失敗もない。

◆ 抵抗を発熱させて燃やしてしまったり、電解コンデンサを爆発させるなんて事は、今は少なくなってい筈だ。机上でちゃんと計算して設計することは勿論大切なのだけれど、実戦から学ぶことも多い筈。なんて言うと、シミュレータ上で学べば良いじゃないですかとか言われそうだ。

◆ 実際に回路を組まずに、シミュレータの上で信号をモニタすれば良い。電流を流しすぎても抵抗から煙が出るわけではない。
ロジック設計においてはシミュレータでの設計はかなり以前から行われていた。シミュレータで動作すれば設計は完了みたいな、特に大規模集積回路やCPUのコアなどはそうだ。あとはその完成した回路を、シミュレーションどおりに動くようにIC化すれば良い。


フランチャイズの厳しさ(10/1)
◆ コンビニに関しては裁判なども行われ、しかし最近では店舗側の言い分が認められやすくなっているようにも感じる。セブンイレブンにしても、あくまでも時短営業はさせない、休業はさせないという路線を変えざるを得なくなってきた。

◆ 本社にとって店舗はいわば奴隷のようなもので、言うことを聞かないのなら処罰するぞとやる。しかしそんな奴隷達が一揆を起こす事が増えてきている。これは本社側が優越的地位を濫用して店舗側を締め付けていると認められる例が増えたからだと言える。

◆ コンビニだけではなく携帯電話ショップでも同じようなことがある。店舗側がソフトバンクを訴えた例では、その店舗の営業成績が悪いことから強制閉店を言い渡されたという。店舗側はこれを不服として訴えを起こした。

◆ ソフトバンクでは点数制度を採用している。
ソフトバンクの得になる商品やサービスを売ればポイントが加算されるが、そうでない商品を売ってもポイントにならない。例えば契約にAプランとBプランがあるとする。
Aプランは競合他社との競争によって生まれた割安なものだが、事業者の儲けは少ない。
Bプランは契約料が高額で儲けが多い。当然事業者はBプラン契約者を増やしたいわけなので、Bプランを沢山取った販売店に良い評価を与える。

◆ ポイントはインセンティブ額にもなり、なので販売店は事業者の言うとおりに品物やサービスを売ろうとするわけだ。随分前になるがドコモはGALAXYを売りたかった。他のモデルを指名買いに来た客にもGALAXYを勧めた。これもGALAXYを売ればインセンティブが増えるとあって、ドコモショップとしては何とかGALAXYの販売台数を増やしたかったわけだ。

◆ ソフトバンクは従来から成績の悪い店舗にペナルティを与えていた。なので、何を今更とも思うのだがショップ側はソフトバンクを訴えた。ソフトバンク側は(強制閉店は)契約の範囲内だとしている。どちらの言い分が正しいと判断されるのかは裁判の結果を見るまで分からないが、営業成績の悪い店舗を閉鎖するのが当然の流れだと言えばそうも思える。

◆ 事業者にしても客の入らないショップに用はない。伊豆の国市にもソフトバンクショップがあるのだが、殆ど人が入っていない。
ドコモショップはいつも混んでいる。伊豆半島はソフトバンクのエリアマップでは全面が塗りつぶされているが、実際には圏外だらけだなので人気が無い。

◆ 客の少ないショップをそのままにしておくと、活気のなさが伝わってしまう。ソフトバンクショップは客がいない、ドコモショップは混んでいる、そうなれば客の居ないソフトバンクショップに行く人は更に減ってしまう。だったら店舗を閉鎖して、客の来るショップに集中させた方が良いと考えるのは当然だ。

◆ ただここは田舎なので、そのショップがなくなってしまうと困る人もいるのだと思う。
しかし都市部では、1店舗が閉鎖されたからと言って困ることはない。他に沢山ショップがあるからだ。これを自由競争というのか、優越的地位の濫用というのか、難しい。ショップ運営には事業者自身も金をかけているので、非採算店は閉鎖したいはずだ。

◆ 実際にはこの辺りも難しくて、閉鎖を加速させると新規加入者獲得数も当然減ってしまう。
事業者としても閉鎖か維持かの厳しい選択を迫られている。いったん減らしたショップ数を回復させるのは難しく、しかし非採算店をそのままにしておくわけにも行かない。