過去の雑記置き場
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沼津に止まらず三島に止まる新幹線(10/12)
◆ 東海道新幹線は三島駅に停車する。三島は田舎の駅という感じで、さほど開けているところではない。むしろ隣駅になる沼津の方が大きな町になっている。更に言えば三島の一つ東京よりには熱海駅があり、16kmしか離れていない。高速鉄道で駅間距離が短ければ運行平均速度が上げられずにロスが増える。
◆ 表向きの三島停車理由として、熱海駅周辺は土地の確保が難しく車両清掃場や操車場を作る事が出来ず、沼津駅はJR東海道線と線路間距離があるので適切とは言えないとなっている。そもそも車両清掃場・操車場は神奈川県か静岡県に作る必要があるとされていたので、静岡県東部に限定する必要はない。
◆ では何故三島なのか?これは当時の国鉄の都合と言うよりも、政治家の思惑だったようだ。当時の静岡県知事である斎藤寿夫氏が当時の運輸省に出向き、運輸省の山田弥一運輸政務次官が国鉄の幹部を呼びつけ、三島であれば土地の確保が出来るから操車場を三島に作れば良いと説得した。
◆ 政治力によって三島に新幹線が止まるのか?しかし話はトントン拍子には進まなかったのだ。国鉄は熱海と駅間距離が16kmしかない三島に新幹線を止めれば、運航時間の遅れが大きいとして運輸省の案を拒否した。静岡県知事も運輸省も新幹線は三島に止まるものだと考え、それを聞きつけた地元も新幹線駅を作るんだとの運動が新幹線三島停車促進期成同盟会によって、始まっていた。
◆ 駅を作りたい静岡県知事と運輸省、駅を作りたくない国鉄との攻防なのだが、最終的には国鉄側が折れる事になる。ただしこれは政治力のみの勝利というわけではなかった。当時の石田礼介国鉄総裁が伊豆の出身だった事、その石田礼介はスルガ銀行頭取の岡野豪夫と親戚関係だった事が深く関係している。つまりは自分の出身地や血縁者のバイアスが加わったわけだ。
◆ 山田弥一運輸政務次官は後に市議・県議を経て1952年に衆議院選挙初当選となり、影響力はますます増大した。こうした事もあり、新幹線三島駅が出来るに至った。石田国鉄総裁は山田衆院議員の情熱に負けたと語っていたと、斎藤県知事の著書で触れられている。
◆ 静岡県では今も新駅の話というか要求が出ている。それは静岡空港駅の建設だ。静岡空港は他の空港の例に漏れず不便な場所にあるのだが、静岡空港の下には新幹線のトンネルがある。従って新幹線地下駅を作れば空港に直結できる事になる。川勝県知事時代にはリニア開通の条件に静岡空港新駅を作れみたいな話もあったのだとか。
◆ しかしここでも隣接駅との距離の問題がある。静岡空港に近い掛川駅との距離は15km程度しかなく、熱海-三島間に匹敵する短距離なのだ。逆に15kmの距離であれば、他の交通手段で掛川駅に人を運んだ方が良いのではないかと言われる。ただし熱海三島間同様とまでは言わないが、静岡空港は山というか丘に囲まれたような場所なので、新交通システムを作るのが大変だし、道路を作るのも大変だ。
◆ 静岡空港は一応海外からの航空便もあるのだが、特別な理由がなければ中部国際空港か、羽田空港を使う事になる。勿論静岡市周辺の人は静岡空港が近いので、目的の航空便が存在するのであれば静岡空港は使うだろう。静岡空港の年間利用者数は60万人前後と、決して多いとは言えない。静岡県側としては新幹線駅が出来れば静岡空港の利用者数が増えるというのだが、JR側としては年間60万人の空港に駅を作っても新幹線の乗客数にさほど影響はないという。例えば東京駅での新幹線利用者数は1日あたり30万人以上である。
昔のエンジンは長持ちした?(10/11)
◆ 30年ほど前のトヨタエンジンが長持ちだったという動画があった。走行距離が50万kmまで使えたというそのエンジンは、シリンダ壁面のクロスハッチが一部失われるなどしていたが、他に大きな損傷はなかったという。
◆ このエンジンはいわゆるハイメカツインカムとして売り出されたものだったかな。カム駆動チェーンでインテーク側のカムを駆動し、エキゾースト側のカムはインテーク側のカムのギアを介して駆動される。これによってカムシャフトの位置を近づける事が出来、ヘッドをコンパクトに作る事が出来る。2本のカムが近づくので、バルブ挟み角は小さくなる。
◆ さすがに50万kmも使われたエンジンではメタルの傷なども目視できる程度だが、特にどこかが壊れたというような部分がない。チェーンテンショナはアルミ材に樹脂部品が付けられた構造になっている。最近のエンジンでは樹脂部品で作られているために、振動や経年劣化で割れる事がある。樹脂部品の使用が少なく、樹脂である必要がある部品には金属パーツを合わせて使う当時の設計の丈夫さが分かる。
◆ RZエンジンは数年で消えていく運命にあった。その理由として効率の悪さと、それによる燃費の悪さがあったとの事だ。搭載車種は国内のハイエース系と、輸出用のトラックにも使われていたとの事。これもあって走行距離の出たエンジンが多数存在し、未だに使われているのだとか。
◆ トヨタは耐久性の必要な車には、耐久性のある部品を使う。タクシー使用車ではサスペンション関係が通常と異なるし、トラックなど商用利用される車も丈夫に作られている。初代のアルファードの中古は東南アジアに輸出された。ハイエース、或いはハイエースと同じ車だとして売られたようだが人気が出なかった。理由はすぐに壊れてしまうからだった。サスペンションも、ボディ自体も剛性が低く、ハイエースの代用にはなり得なかったのだそうだ。
◆ もっともその後は乗用車として中国などに入っていき、今では中国メーカがアルファード的な車を作っている。欧州の自動車雑誌では中国が作り始めた乗用車ワンボックスを、トヨタが真似をしてアルファードを作ったみたいに書かれているが逆だ。
◆ 設計寿命を10万kmにするのか?それとも20万kmにするのかによって、サスペンションアームの太さや溶接も、コイルスプリングの線径も異なってくる。ディーゼルエンジンは長持ちすると言われているが、長持ちしなければいけない車種に搭載される事が多いからだとも言える。
◆ それこそ小型トラックが30万km以上走れるのも、ハイエースが壊れないのも、それなりの設計がされているからだ。マツダのディーゼルエンジンは余り長くは保たないそうだが、これを以てディーゼルのくせにというのは違う。乗用車用と商用車用の設計の違いと言えば良いのかも知れない。
◆ だからといってヘッドガスケット抜けだとかターボチャージャ不良(これはインテークシャッターバルブが壊れる事に付き合って、コンプレッサのインペラーが壊れるらしい)とか、冷却水漏れなどは乗用車だからとか商用車だったらとかの問題ではなく、こう言ってはアレだが下らない故障のようにも思える。
◆ マツダの商用車は丈夫だと言われているので、低圧縮クリンディーゼルがいけないのか?それとも乗用車用だから高負荷運転だとか長時間運転を想定していないのか。そういえばカム摩耗問題もあった。これは耐久性と言うよりも設計上の問題だったのかな。その後は改善された筈だ。
毎年起きる自然災害(10/10)
◆ 今年は7月の雨量が少なく、8月には豪雨による被害が出た。河川の氾濫などは毎年どこかで起きているし、冬になるとヒョウによる被害もある。静岡県の平野部では竜巻の被害も起きる。竜巻なんて日本では発生しないと思われていたのだが、近年は被害が多くなっている。
◆ 火災保険の掛け金が大きく値上がりしているが、これは自然災害の増加によるものだ。洪水被害となると範囲が広く被害額も大きいため、保険会社としても収益にインパクトがある。静岡県でも台風などによる豪雨で被害が出たりするが、それがいつ起きるかなど予想が難しい。いつ起きるか分からないから保険に入るのだが、掛け金の上昇もあって入りたくても入れない人もいる。
◆ 伊豆市や伊豆の国市では、台風による河川の氾濫で浸水被害が起きた事があった。被害のあった地域では塀を高くしたりポンプを用意したりと対策を講じた家が多いそうだが、その後水害は起きていない。もちろん、だからといって今後水害が起きないとは言えない。床下浸水レベルであれば塀や土嚢とポンプで何とかなるだろうが、床上浸水位の規模になるとどうしようもない。
◆ 8月豪雨で九州では大きな被害が出たが、場所によっては水深が2mにもなったそうだ。比較的車高の高いバスやトラックも浸水被害を受けた。四日市では9月の豪雨で地下駐車場が水没、多くの被害が出たが(金銭的)解決までにはかなり時間がかかりそうだ。
◆ 乗用車の水没も多くレッカーが(多忙で)手配できずに路上に放置されていたり、車を買い換えるにも中古車屋の車も水没していたりと、地域全体が一時的な車両不足に見舞われたそうだ。車もシートが浸からない位であれば(停車中の水没であれば)修理が可能になるが、それ以上だと修理費用的に全損になってしまう。
◆ 車両保険がかけられていれば水没は保証される。翌年には1等級ダウンになるので掛け金は増額する。なお地震が原因の津波による水没は補償されない場合が多いので、自然災害と補償の関係は確認しておく必要がある。火災保険もプランによる差異や規定の違いがあるが、再調達価格の規定値以上の損害を受けた場合や規定の水位を超えて水没した場合に、保険金額の7割程度(全額にならない場合が多い)の補償が受けられる。
◆ 火災保険は地震でも同じなのだが、全額の補償が受けられないのが厳しいところだ。再調達価格を3千万円に設定していた場合でも、2千万円程度しか支払われない。では補償金額を多くすれば良いのかとなるものの、これを過度に増やす事は出来ないし掛け金が跳ね上がる。
◆ 地域などによっての異なるし、補償額によっても大きな違いが出るが、火災保険に地震オプションをつけると年間の保険支払額が10万円〜40万円位になる。以前は安かったのだが、毎年のように値上がりして今はこんな掛け金額になっている。
◆ それでも100%の補償が受けられない、或いは補償自体が受けられない場合がある。海関係は結構厳しくて、地震による津波や高潮はダメ、大雨による高潮もダメな場合がある。大雨では排水の限界による浸水も補償されない場合があるのは、自然災害ではなく人災だと判断されるためかな。土砂崩れや豪雨による土砂の流入被害の補償はオプション契約が必要な場合がある。これは浸水被害なのか土砂流入被害なのかとモメる部分だ。
車検は必要か?(10/9)
◆ 車検不要論は以前からある。一方で税の徴収のために車検が必要だと財務省は言っている。車検の時には重量税が取られるわけだが、重量税は1972年に佐藤栄作内閣で徴収が決められた。名目としては道路整備のためであり、車重が重いほど道路に対するインパクトが大きいので重い車に高額税率を課すというもの。大型トラックなどはものすごい税額になるかと言えばそうではない。
◆ 自家用車の場合は1.5t以下が年額換算で12,300円だ。
トラックの場合は1.5t以下で2,500円と1/5である。5tトラックが12,500円なので、これが乗用車の1.5t以下と同じ位の金額になる。トラック業界団体など業界団体の力は強く、カネと票を握るとされるのは今と変わらぬ構図だったわけだ。
◆ その重量税だが道路整備が一段落すると集めたカネを使いきれなくなってきた。無駄とも言える道路を沢山作りまくるも、有料道路主体でありカネが余る。だったら道路の補修をすれば良いではないかと言ったところで、高速道路の総延長が増えない工事はやらないよ となってしまう。
◆ 2008年の麻生太郎内閣で自動車重量税が一般財源化された。麻生のおっちゃんは財務省の言いなりだから仕方がない。こうして自動車重量税は何に使われているのか分からない税金へと変化したのだった。
◆ その重量税を取るついでに整備してステッカーを売れば良いじゃないかと言う事なのだが、車検制度自体は1951年に開始され、重量税制定後の1973年には軽自動車も対象になっている。1983年に新車時の車検が3年に延長され、1995年の改正で10年超の自動車の車検インターバルが1年→2年となった。2002年の小泉純一郎内閣で、新車登録から13年超・18年超で増税とされている。
◆ 税の徴収が絡んでいるので車検制度はなくならないと思うが、今の車は2年や3年では壊れないとよく言われる。これが2倍のインターバルだったとしても問題は少ないのではないかと。新車は5年、次からは3年、14年目以降は2年位でも良いと思う。
◆ もっとも車検の時しか整備をしない、オイル交換をしない、タイヤ交換をしない人もいるので車検までに車が壊れるかも知れない。では法定点検を受けるという話になるわけだが、強制力のない検査は受けない人が多いだろうなぁ。サービスインターバルを表示したところで無視する人はいるわけで、そういう人の車は壊れても仕方がないとするべきか?サービスインターバルを大きく超えたらエンジンの始動を不可能にする位が必要なのか?
◆ EVでも整備箇所はあるが、現在の点検項目のままだとするとエンジン関係のチェックが全て不要になる。EV向けに新たな点検項目が増えるのかどうかは分からないが、そもそも点検項目自体が多くないし、項目によっては現代の自動車と合っていないものもある。
◆ OBD検査が一つの方向転換にもなるのだが、車両の年代によって検査項目の特例みたいなものも必要かも知れない。現状では輸入車のマフラー騒音に特例が設けられているが、トランプ対応というか対策でアメ車特例も出来るのかな。
◆ 安全な走行に支障があるかどうかは、純メカニカル的なというか、ブレーキだったり駆動系の破損やガタだったりするのでこの点は整備や点検の必須部分になるし電気的なチェックの働きにくいところだ。それ以外の制御系だとかエレクトリカルコントロールはOBD検査でだいたい分かる。
災害用電源が起こした災害(10/8)
◆ 7月だったと思うが、株式会社アスクが販売する災害用電源GOALZEROが発火し、福岡県糸島市のコミュニティセンターが燃えた。そのニュースを見て同社のページを見てみたが、当該電源に関しては記載がなかった。モバイルバッテリーのページは残されていたのだが、大容量の非常用電源は載っておらず、ニュースリリースなどにも事故の件は掲載されていなかった。
◆ GOALZEROは米国の企業だとは載っていたのだが、会社概要をクリックしても会社情報を見る事は出来なかった。この製品が株式会社アスクの販売したものかどうかは不明だが、同社は日本における正規代理店を名乗ってはいる。なお保証に関しては正規販売店から購入した証明がなければ対応しないと書かれている。福岡県のコミュニティセンタがどこから買ったのかは不明だ。
◆ Li-ionバッテリーに関しては事故が多いわけで、販売社や製造メーカにはPL保険加入を義務づけるなどした方が良い。とは言っても名もないメーカ製だと責任は追及できなくなる。中華粗悪品だと勝手にPSEマークをくっつけてしまう位の事もするわけだからタチが悪い。
◆ 偽広告や詐欺業者とプラットフォーマ同様で、販売サイトに保証を義務づける法律でも作らないと粗悪品は除外できないと思う。販売サイト、例えばAmazonや楽天がその責を負うとすれば販売品に対する信頼性もチェックするだろうし、出店者の審査も厳しくなる。
◆ 非常用電源は価格低下と共に人気が出てきていて、災害時対策やアウトドア用途など、通販番組でもよく売れるものらしい。比較的価格が高いので利益率も高く、中国メーカのOEMなど自社ブランド化して売っているものも少なくはない。更には新製品が続々と出てくるので、発売から少し時間が経つとその製品自体が忘れられてしまう。
◆ 古い製品に対する責任という点で思い出すのがTDKの加湿器発火問題だ。事故が起きたのは2013年だそうだが、10年以上TV CMなどで告知を続けた。これによって事故後に約61%の製品が回収され、10年後までに回収率が約63%になった。故障や代替などで既に存在しない製品も多いと思われるわけだが、毎年のように告知を行い続けるTDKの企業姿勢は評価されて良い。
◆ 現状ではLi-ionバッテリーを使わないわけにはいかないのだが、今後はリン酸鉄やナトリウムイオンバッテリーなど、エネルギ密度よりも安全性に重点を置いた製品が増えるのかも知れない。
◆ スマートフォンやモバイルバッテリーの発火割合は一時期よりも減少しているものの、電車内でモバイルバッテリーが火を噴いた事故も複数あるわけだし、EV火災だとかハンディ扇風機の発火事故などは起きている。事故率自体は減少しても総販売台数は増えているので事故数は中々減らない。
◆ Li-ionバッテリーが燃えると被害が大きくなり、時に人命にも関わる問題になる。BMS(セルバランサ)に関する規定が出来るとか出来たとか言う話はあったが、どうなったのだろうか。勿論セルバランサが付いていれば絶対安全という事はなくて、バッテリー自体の製造不良(主に異物など)とされるSAMSUNGスマートフォンの発火などもあった。韓国ものに関しては容量拡大のために100%を超える充電率で使った文化があったと言われる。
◆ ウチにも中華バッテリーはいくつもあるというか、殆どが中華ものではないかなぁ。マキタ互換品に関しては充電時に注意していて、金属製の容器の中に入れて充電はしている。ただし発火すれば消火はかなり困難になる。
ハブ一体型スピードセンサ(10/7)
◆ トヨタの一部車種ではハブ一体型のスピードセンサ(ABSセンサ)が使われている。非分解構造で密閉されていて、ゴムや鉄粉が付着する事もない。これなら寿命は長そうだと思ったら、このセンサ自体が故障するのだそうだ。
◆ ABSセンサが外部に露出している必要はないので、ハブに内蔵されていた方が合理的だ。パルス発生用の仕掛けが必要なのと、直径が小さくなるので分解能が低くなりがちだが、それで制御の出来る車種であればそれでいい。このタイプのセンサが使われている車はリアブレーキがドラムだそうなので、ドラムブレーキの制御速度というか制御分解能自体も(ディスクブレーキタイプに比較すると)低いと思われる。
◆ ジムニーのABSセンサもダメになったから、コイルものは壊れやすいのかな。と思ったら物理的に壊れる場合があるとの事で、コイルが断線して中でぐちゃぐちゃになってしまう。コイルの断線が先ではなく、何かが引っかかってコイルがぐちゃぐちゃになるのか?ハブの中のかご形ロータにコイルの線が巻き付いて破壊されてしまうトラブルが起きるのだそうだ。
◆ せっかく密閉型で信頼性が高そうなのに、中々うまく行かないものである。で、これが壊れるとハブアセンブリ交換になり、部品価格は3万円ほどになる。両側いっぺんに壊れる事はないと思うが、予防整備で両側交換となると6万円にもなる。
◆ ジムニーのABSセンサは最初片側が壊れたのだが、適切な品質管理による寿命の一定化が効いているのか?やがてもう片側も壊れた。ジムニーの場合はABSセンサからのコネクタが左右センサで1個なので、左右のセンサのアセンブリ交換が普通になる。
◆ トヨタのハブ一体型はセンサ部分にコネクタがあるので、片側だけの交換が出来る。物理的な破壊が経年劣化で起きるのか?何かの衝撃だとか固有のトラブルなのかは不明だが、気持ち的には両方変えたくなる。とは言っても出費が気になるので、まあ私が変えるとしても壊れた側だけだろうなぁ。もしかしたら細いポリウレタン線を買ってきて、巻き直したら直るんじゃないの?と挑戦してみるかも。
◆ 非分解構造ではあるが、全く分解できないわけではない。センサ部のカバーは圧入?されているが、マイナスドライバなどでコジれば外せる。外して線がぐちゃぐちゃに絡まりまくっていればそれが原因だ。写真で見る限り線はさほど細くない風なので(巻き数は不明だが)手で巻こうと思えば巻き直せる感じに見えた。
◆ 通常のABSセンサは電磁石的なコイルの巻き方というのだろうか、比較的細い鉄心の周りに線が巻かれている。しかしトヨタのハブ一体型は直径が数cm〜10cm位のコイルなので、電磁石タイプよりは巻き直しやすいように見えた。もしかしたら巻き直さなくても、内部でぐちゃぐちゃになったコイルの破片だけを取り除き、その分巻数が少ないまま補修したら直るかも。
◆ BENZはABSのリニアな制御に力を入れている。ガガガガガッとブレーキペダルにキックバックがあるアレではなく、ごく自然にスリップコントロールを行おうとする。ABS制御の綿密化は速度センサの分解能工場も必要になるだろうから、今後はハブ一体型の密閉式光学センサなんてものが使われるのかも。光学式はコイル式に比較すると信頼性と寿命が長いが、コスト的には未だ多少高そうだ。(特にスリット板のコスト)
インチキ懸賞と懸賞詐欺(10/6)
◆ Xでのお金配りはかなり減少したのだが、企業系をはじめとする懸賞は沢山ある。大抵はリポストする事で当選権が手に入る仕組みになっている。コンビニの割引券は当たるというか、あれって普通に配られている割引券なんじゃないのかな。なのでもれなく当選系と同じだと思う。
◆ 私もたまに応募はするが、Repostは他のフォロワーの邪魔になるので応募系アカウントは別に作ってある。フォロワーが多くないと当たらないみたいな話もあるので、フォロワー数は5千位まで増やしてある。応募すると言っても名の知れたメーカや企業以外は(怪しいので)応募しない。
◆ どの企業に応募したのか忘れたのだが、当選の告知がPostされた。DMではなくPostだった。当選者のアカウントが列記されているもので、その日のうちにLINE登録するとPayPayポイントが貰えるとなっていた。LINEはPayPayを配るためのものでYahooの公式アカウントだ。
◆ LINE登録するとメッセージが来て、そこに書かれているワードを返信しろという。条件によって千円〜2万円だったかな、結構幅広い額が貰えるので何かの契約だとか購入系だろうなとは思った。しかしそのワードを返信しても、その後通知は来なかった。インチキだったのである。
◆ どの企業だったかなと当選Postを探してみたが、既に消されていた。Yahooの公式アカウントにLINEの友達登録させる事で何かメリットがあるのだろうか?それともインチキ懸賞主がYahoo系の企業だったとか?うーん、どの企業だったのだろう?電子機器関係のメーカか販売店だったような気がするのだが、思い出せない。
◆ これは懸賞が貰えなかっただけだが、金を取られるケースもあるそうだ。送料のみ負担が必要だとか、補欠当選だから1割の金額負担が必要だとか、2位に当選だから半額負担が必要だとか、まあ色々である。当然この手は金だけ取られて品物は送られてこない仕組みになっているが、相手は騙そうと必死で騙しているので、それなりに引っかかってしまう人がいる。
◆ 懸賞が当たらないと言っている人が多いが、確率的にそうそう当たるものではない。もしかしたら最初から当選者などいないかも知れない。これは法に反するのだが、コンプライアンス皆無の企業は嘘をつくことくらい平気だ。なので名の知れた企業しかフォローしていないのだが、それでも上に書いたような事が起きる。
◆ 懸賞の全てがインチキだという気はないが、相当数のインチキが混じっているのは確かだろう。私はフォローも応募もした事はないが、販売店でもメーカでもないアカウントもある。これもインプレッション稼ぎの一環なのか?
◆ 私の懸賞系アカウントには未だに副業系・投資系からフォローされる。副業系や投資系など廃れたと思っていたが、未だに活動しているのか。廃れたと言えば金配りや貧乏から成り上がった女社長系だろう。彼らは今どんな商売をしているのか?ちょっと気になったりする。Xには見切りを付けてTikTokあたりで暗躍しているのかな。
◆ Xの詐欺広告はどうなったのだろう?PCで見ていると殆ど広告が出ない(広告ブロッカが効いている?)のだが、前澤氏は怒っていたなぁ。METAは相変わらずで、インチキ広告が沢山出ているらしい。プラットフォーマにすればインチキ広告や詐欺サイト業者が一番良い客なので、それを排除してしまったら売り上げに影響が出る。
クロックス(10/5)
◆ Crocsのサンダルを履くようになったのはここに引っ越してきてからだ。横浜時代はサンダルは殆ど履かず、靴を使っていた。ここではちょっと外に出たりする事も多くなり、サンダルを履くようになった。本物のCrocsやCrocs風のものなどいくつか買っているが、Amazonで買ったCrocsは本物だったのか?ちょっと疑問である。見た目はCrocsだったが、耐久性はなかった。
◆ 本物と偽物の大きな違いは耐久性で、偽物はやがて固くなり、サイズが相当小さくなるものもあった。プラスチックでも収縮するのかと思ったものだが、その後も陽の当たる場所に置いておくと固く小さくなってしまうものが多かった。
◆ 本物は3足買ったんだったか、最後に買ったのは3年位前になるか?当時は今の半額位で買えたような気がする。当時はいわゆるダンピング価格だったそうだが、今はグローバル価格に統一されたらしい。これによって従来価格の2倍以上になったものもあるのだとか。
◆ Crocsは比較的柔らかい材質なので履き心地は悪くないが、底がすり減る。底がすり減ってスリック状態になると、これが良く滑るのだ。濡れたコンクリートやタイルの上では面白いように滑るので危険である。
◆ で、底が減ってきたので買い換えようとしたら価格が上がっていて驚いた。耐久性も悪くないのでまたCrocsを買ってもいいのだが、この近くでは扱っている店が少ない。以前にAmazonで購入して失敗している(サイズが小さかった)ので、やはり靴は店で買わないと。でも店で買ったものもAmazonで買ったものも同じサイズなんだけどなぁ、大きさが違うんだなぁ。
◆ 靴屋に行ったらスリッポンが沢山並べられていた。これはかかと部分が固く出来ているので、履くときにかかとが内側に折れにくく、手を使わずに靴を書く事が出来るという特許構造だ。確かに履くのは楽で、かかと部分が強く厚く出来ているので固い割に痛くはない。
◆ PEPSIの靴は逆の発想で(昔の高校生みたいに)かかと部分を折っちゃったら良いんじゃないの?的に、かかと部分を薄く軽く作って内側に折った状態で(かかと部分にかかとを乗せる感じで)履くように出来ている。かかと部分を開けば普通の靴のように履く事も出来る。これならサンダル代わりにも使えて良いかな?何より安いし。と言うわけでこれを買って来てみた。
◆ ただ簡易的な靴というかサンダルみたいなものなので、Crocsの代用ではない感じだ。Crocsはサンダルだけれど靴に近い使い方も出来る位のポジションではないかな。かかとが留められる皮革製のサンダル(Hush Puppies)だと2万円前後だから、それと比べれば(比べるか?)Crocsは安いのかな。いや、そうじゃなくてPEPSIの靴は薄くて軽くては着心地が良いが頼りない。
◆ で、もう一つスニーカも買って来た。ここの水たまりも泥水なので防水の靴を。都会の水たまりは大雨でもない限り泥水にはならないが、ここは雨が降れば泥水が溜まる。なので普通の靴は(雨の日は)使いにくい。PEPSIの簡易的靴はメッシュ素材なので雨の日はちょっと… その点CROCSは(モデルにもよるが)少し底が厚くて穴は空いているが水は入りにくい。
◆ ま、そんな訳で1足のCROCSを代替するために、2足の異なる靴を買ってきたという話だ。値上げされたとは言ってもCROCSを買ってきた方が安かったのは言うまでもないのだが、CROCS自体に今更感があるというか過去のもの感が強くなっているのも、今ひとつだと思った理由なのだ。
新たな怪しげビジネス(10/4)
◆ 今年は暑かった事もあって、怪しげエアコン清掃業者が暗躍したそうだ。エアコンの室内機の清掃は従来からあって、ちゃんとした業者に頼めばちゃんと清掃してくれる。清掃は洗浄液を熱交換器に吹き付けるだけのものもあれば、シロッコファンのフィンまで清掃するものもある。
◆ 洗浄剤は市販品もあるのだが、洗浄力が弱いので余り効果がない。自分で清掃するのであれば業務用の洗浄剤を使った方が良い。だいたいの洗浄剤はアルカリ性なので、洗浄後に酸性物質で中和を必要とするものもある。沢山水をかけて洗い流せば良いのだが、ドレンの排水容量などでは余り水が流せなかったりする。
◆ 洗浄剤や水をかけるのは蓄圧式噴霧器が使いやすい。このKOSHINのものはウチでも使っているが、未だに壊れていない。壊れなくてもタンクが劣化するから寿命があるよと書かれているので、そろそろ買い換えた方が良いのだが… 何しろ壊れないのでそのまま使ってしまっている。
◆ エアコンの室内機洗浄は一般的になってきているが、今年は室外機の洗浄屋が暗躍した。室外機を洗わないとカビが生えるとか、2年に1回は洗わないと室外機が傷んでしまうとか、適当な事を言って営業にまわっているそうだ。
◆ 室外機を分解しないで周りだけを清掃して1万円、分解清掃で5万円位らしい。ちなみに室内機の清掃は1万円〜3万円が相場だとか。室外機は余程汚れていれば清掃した方が良いのかも知れないが、普通は余り汚れない。そもそも外に置かれるように設計されているので、汚れの付着は想定されている。
◆ 木の葉が沢山詰まっているとか、泥水が跳ねてフィンが詰まっているというのなら掃除をした方が良いのかも知れないが、普通はそうはならない。しかし一般の人からすると(余り気にしない&外に置かれているものなので)清掃業者に勧められると清掃を頼んでしまう事が多いとか。
◆ エアコンのガス補充?業者もあるという。車のエアコンのガスみたいに、ガスクリーニングが必要とか補充が必要とか、何かしらの添加剤を売るとか、そういうビジネスなのかな。実際に補充したかどうかなんて分からないし、そもそも補充は必要がない。ガスの漏れがあるのであればそこを直さなければいけないし、漏れていないのであればガスは減らない。車の場合は接合点が多かったり可動したりなので漏れがあるのだが、家庭用エアコンは殆ど漏れない。
◆ 清掃業者と言えばソーラーパネルもある。確かにパネルが汚れると発電能力が落ちるのは事実なのだが、清掃業者に頼むと結構金がかかる。基本料金が5万円〜10万円で、パネル数によっては基本料金では済まなくなる。また業者によっては高所作業料などが加算される。
◆ 屋根に上がって自分で掃除する事も出来るとは思うが、それなりに危険を伴う。高圧洗浄だけでは汚れが落ちないので、洗剤を使って擦らないといけない。清掃したとしても1年もすればまた元のように汚れてしまう。こうした事を考えると、汚れによる発電量の低下を経年変化だと思って諦めた方が良いのではないだろうか。
◆ ソーラーパネルに関しては他にも無料点検と称して、故障しているから交換した方が良いとか、定期交換部品が交換されていないとか、一時期の屋根リフォーム屋みたいなインチキ業者が山ほどある。夏は暑くパネル温度が上がると発電量が落ちるので、それを「発電量が落ちたのは故障しているからだ」と点検や交換を進めてくる業者がいる。
家電の寿命は短くなっている?(10/3)
◆ 洗濯機の故障の話の時に書いたような気がするが、最近の洗濯機は寿命が短いと言われる。一昔(それ以上?)前の製品だと、20年使っても壊れないみたいな信頼性というか丈夫さがある。家電店でも「最近の製品は長持ちしない」という。故障知らずの二層式を買うなら中古点を探した方が良いと言われるのも、そんな所からだ。
◆ 1Fに置いている冷蔵庫を入れ替えた話は以前に書いたが、20年近く使っていたシャープの小型2ドア冷蔵庫も特段不具合はなかった。現在は東芝製に入れ替えたのだが、これも10年位前のモデルだ。2Fにある冷蔵庫もここに引っ越してきたときに買ったので、早いもので8年になる。
◆ 壊れれば修理をするか買い換えるかになるが、壊れなければそのまま使う。特に機能が云々というものでもないのは、景気低迷による代替需要が落ち込んでいるからかも。新製品が出るごとに○○機能が付きましたみたいに買い換えを誘うものも、今は落ち着いてしまっている。
◆ 中華ものだと訳の分からない機能というか、これは何の役に立つんだみたいな、景気の良かった頃の日本製品みたいにアクセサリ機能が付いたりする。アメリカの電化製品を日本製に置き換えたように、日本の家電製品は中国製になっていくのだろうか。シャープ(台湾)にしても東芝の家電部門(中国)にしても既に外資になっている訳だし、富士通のPC部門ってレノボに吸収されたんだっけ?
◆ 国内のメーカのカタログに、中国製の電解コンデンサだから安心みたいな事が書かれていた。安心なの?中国製の電解コンデンサが?みたいに思うのだが、ある程度の品質のものは作れるようになったのかな。
◆ 安売りされている電解コンデンサや半導体類、リレーやスイッチと言ったメカニカル部品は、メーカが不良としてはじいたものをかき集めて売っている説がある。本来は廃棄されるものなのだが、そのゴミを拾ってきて売ってしまうわけだ。なので当然信頼性が低いというか、そもそも規格を満たしていない。
◆ ただしそれが正規品なのかC級品なのかは分からず、中華製は信頼性が低いとなるわけだ。しかし正規品は良品がセレクトされているわけだから、普通に使えるし普通の信頼性がある。今や中国製の部品を使って中国で組み立てるのが当たり前だし、半ばOEM的な管理でも大丈夫だと言われている。
◆ 信頼性の点でも日本製品の上を行くようになると、日本製家電類は更に売れなくなる。最初は売れなかった韓国製や中国製のTV(液晶モニタ)も今はブランドが知られる存在になったし、ハイアールも結構頑張っている。TVも通信機能があるので、信頼性は高くなってもセキュリティ的には心配なところがある。
◆ 中国製品だからどんな情報を送っているのか分からないし、情報さえ送らせれば視聴率統計でも何でも取る事が出来る。ルータやモバイルデバイスみたいなダイレクトさはないが、何かの役に立つだろうと情報を収集しているかも知れない。更には中国側からTV側にアクセスする事だって可能になる。
◆ 親中派と言えば聞こえは良いが、それを通り越した政治家がいるのも事実だ。悪そうな顔をしている大臣とか、関西発の政党だとかが暗躍するかも知れない。これを言い始めるとスマートコンセントはほぼ中国製なので、中国から一斉に動作不良を起こさせる事も可能になる。
ソーラー発電事業者(10/2)
◆ 伊豆半島でもソーラー発電事業者による乱開発というか山を荒らすような事が起きているが、これは伊豆半島に限った事ではない。北海道では出力50kW未満で多数の発電施設を申請する方法での規制逃れが300箇所以上あると報道されていた。
◆ 伊豆半島でも同じような事が起きていて、熱海の土砂災害の現場頂上部分にあるソーラー発電所も分割申請されたもののように見える。経産省は規制を繰り返しているが、業者はその規制の穴を突く。元はと言えば民主党とソフトバンクの仕業な訳で、多くのソーラー事業者が韓国系だ。
◆ 結局の所中国製のパネルを韓国の事業者が設置し、利益を韓国に持っていくという流れになっている。そして国民は高額な再エネ賦課金を払わされる。これが孫さんの言うところのエネルギーによる日本の破壊か。
◆ 低出力発電所を多数作る方法は何度か規制が変更されるのだが、何故か抜け道を設けたような事になっている。まあ経産省内にも中韓パワーが存在しているだろうし、旧民主党の生き残りからも圧力がかかるのだろう。事業者の方も資本金100万円程度で合同会社を乱立させ、実態というか本体が見えないようにしている。
◆ 代表や役員にも日本人か或いは通称名を使うので、一見して韓国企業である事がバレにくくなっている。合同会社なのでヤバい事が起きたらさっさと解散して雲隠れできる。ソーラー発電所で事故が起きたとしても、責任の実態がどこにあるのかが分からなくなる。
◆ 熱海の土砂災害でも同じで盛り土を行った業者は、許可を与えた市が悪いと言っている。勿論市は許可していないのだが、市が強制的に盛り土を止めなかった事は、許可しているに相当するみたいな事も言う。ソーラ発電所にしても規制を逃れるのは罪ではない訳だから、それを許可した国が悪いとなりそうだ。
◆ 50kW未満の発電所の場合は様々な規制が緩和されるので、事業者的にはそれらのコストがかからずお得になる。開発申請も不要なので(ほぼ)勝手に作る事が出来る。これも小規模発電所は規制外だとしたことから、分割申請が起きた。
◆ 50kW未満云々ではなく売電を行うソーラー発電設備は全て一律で規制すれば良い。個人用を除外するのであれば、住民登録されて実際に人が住んでいるものは除外と出来ない事はないが、そうしたら誰かを住まわせるか。
◆ この分割方式の最大規模のものが、個人住宅の屋根を借りるタイプのソーラー発電ビジネスだ。この場合は個人利用のものと変わらないので規制には値しないが、ようするに土地を分割してこれと同じような事をやれば出来てしまう。それが住宅地か野山かの違いだけなので、地域別の規制だとかを考えないとダメかも。
◆ 近年の気温上昇にもメガソーラが関わっている説もある。ヒートアイランドならぬメガソーラアイランドとなって上昇気流が起きる。木を切り倒した事により蒸発潜熱量が減少する。立木1本あたり一日10リットル前後も水を蒸発させる(たぶん木の種類によって違う)訳だから、単にソーラーパネルの高温化による温度上昇だけではなく、本来であれば温度が下がる方向に寄与していた木がなくなる。それでも議員はカネだから、乱開発は見野がされがちだ。
車は人を選ぶのか?(10/1)
◆ トヨタはアルファードの主要顧客をマイルドヤンキーやヤンジーと呼ばれる人たちだと想定して販促資料に記した。ターゲットを絞ると利益率の高い商品を売る事が出来るが、総販売量は減少する。完全なるマニア向けとは違うが、ターゲットを絞るとはそういう事だ。
◆ そこで絞りきれないターゲットをモデリスタに任せるようにして、ベースモデルは電飾やエアロパーツを省いた。これによってコストも抑えられるしユーザ層が広くなる。車両本体価格に比較してオプション代は(割高だったとしても)目立たず、高値で売れる。スマートフォンを買うと超高額のmaicroSDカードを買わされる、みたいなものだ。
◆ 日産のローレルだったか?暴走族が好んで乗ったそうだ。中古が安くて屋根を切りやすかったのかな。こうなるとローレルは暴走族のイメージになってしまい、販売層がずれてくる。そこで日産は下取った中古車を廃車にして、暴走族に渡るのを防いだとか何とか。
◆ プリウスミサイルに関して、プリウスはハードウエアが欠陥である事は間違いないのだが、それを好む顧客は事故を起こしやすい傾向にある説を唱える記事があった。DQNがアルファードを買うように、暴走族がローレルを好んだように、アブナイ人間がプリウスを選ぶという事だ。これが本当かどうかなど分かるわけはないが、そう言われればそう思えるところが何とも。
◆ 先日東京都内に出かけた。環八は相変わらず混んでいて、第三京浜を下りてから板橋区の方までほぼ全線混んでいた。そんな中で車線変更を繰り返す車がいた。第一レーンが流れればそこに割り込み、第二レーンが流れればそこに、ウインカも出さずに入っていく。ちなみにこの車はプリウスではない。
◆ ただ頻繁に車線変更すれば早く移動できるかというとそうでもなく、やがて私がその車を追い越す事になった。どんなヤツが乗っているか顔を見てみたいものだとはよく言われるが、まさにその衝動が抑えられずに隣の車をのぞき込む。と、そこには爺さんが乗っていたのだ。
◆ 用事を済ませた帰りも環八を南下するのだが、SUVが軽トラックを煽っている。煽っているというか、車間距離が近いし車線をはみ出して走っているのでそう見える。クラクションを鳴らしたりパッシングはしていなかったが、軽トラックには明らかに圧力をかけている。
◆ 私は左車線にいて、抜いていく軽トラックとSUVのドライバーを見ると、このSUVも運転していたのは推定75歳位の高齢者、横に乗っていたのは奥様かな?共に白髪だった。ここで思ったのは高齢者の事故が多いのは、事故を起こしやすい人間が高齢になっただけではないのかと。
◆ 事故を起こしやすい運転をする人が高齢になれば、動体視力も判断力も反射能力も鈍る。しかし自分ではそれに気づかないので、高齢化する前と同じような運転をする。で、追い越し禁止区域で追い越しをしようとしたら、判断を誤って正面衝突した、みたいな感じで。
◆ そんな高齢者がよく言うのは「俺は運転が上手い」「俺は事故を起こした事がない」だ。調子に乗ってくると「若い頃はモテた」とか「賭け事で巻けた事はない、神様と呼ばれた」とか「あの政治家は俺の子分みたいなものだった」なんて口にし始める。
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