ワンセグを見る(2)


地デジとアンテナ、ブースタの関係はこちらに書いた。

今回はUSB型のワンセグ受信機を何とか活かせないかと

いう実験である。

USB型ワンセグ受信機は2つ持っているが、どちらも感度

は同様に悪い。

巷では不良品といわれるほどで、まあ初期型の地デジワ

ンチップ受信デバイスの限界なのだから仕方ないか。

おそらくバッファローのものもロジテックのものも同様

のデバイスが入っているのではないかと思う。

携帯電話内蔵型も初期の頃は感度が悪かったが、現在の

ものはかなり改善された。

横浜某所でもN-06Aはギリギリ受信が可能だが、その場所

でUSBワンセグ受信機(DH-ONE/U2)は全く反応しない。

そこでブースタ内蔵の室内アンテナをつけてみることにする。

コイツはスピーカみたいな格好をしているがアンテナだ。

VHF用のホイップアンテナが2本、この四角くて真ん中に穴の開

いたケースにはループアンテナというか波長からしてワンターン

みたいな感じのものが内蔵されている。

これを接続するが…

映らない。

試しにこのアンテナの出力をケータイに接続してワンセグを受信

するが受信状態はあまり良くならない。

ということはこのアンテナの内蔵LNAはケータイのワンセグ受信部

よりNFが悪いと言うことだろう。

ケータイの方も極限まで感度は追求しているはずなので、並のLNA

では勝てないかも知れない。

これがアンテナに内蔵されているアンプ部でシールドされている。

ゲインはUHF帯で10dB〜19dB、VHF帯で18〜24dBとなっている。

内部にはアンテナとアンプとスイッチがある。

このスイッチを切り替えることによって指向性が切り替わるそうだ。

しかし最高700MHzにもなるUHF帯の配線が普通の電線で、しかも

普通のスイッチを介してつないでしまうところがすごい。

まあ送信するわけではないからどうでも良いと言えばそれまでだし、

高周波用の配線をしたら金もかかる。

このスイッチはアンテナの給電点を切り替えているようで、なんだ

か良くわからないが指向性が変わるのだろう。

ロッドアンテナの方は2本で平衡を形成している。

実はもう一つUSB接続型のロジテック製があり、それは都内某所に

設置されている。

しかしコンクリート製建造物の中なので映らない。

次回はそこにこのアンテナを運んで実験してみたいと思う。