Li-ionバッテリをバラす(2)


前回はLi-ion二次電池の解体を行った。
今回はリチウム一次電池を開けてみることにする。
これは単四形のリチウム一次電池で、従来は富士フイルムが扱っていたものだ。
おそらくアルカリ電池の2倍程度の容量があり、そして素晴らしく軽量だ。
果たして内部はどうなっているのか。

プライヤで本体を挟んでニッパで切り開いていくのだが固い。
外装金属は安全性確保のためか固い。



外装金属を取り除くと一回り小さくなった電池が現れた。
臭いはLi-ion二次電池を開けた時と同じような感じで、揮発性物質が含まれているのか結構臭う。
構造的にはプラスチックフィルムが巻いてある感じ、なのでそれをはがしてみる。



電極はアルミか何かの箔のような感じ、そこに黒い薄いものが挟まって巻いてある。
これも構造的にはLi-ion二次電池と似ている。



二次電池と違うのは、この黒い物質がポロポロ落ちてくること。
どうやらアルカリっぽい感じで、手に付くとヌルッとする(皮膚が溶ける)。
前回は加水発火の絵が撮れなかったので、今回はケータイを動画モードにして待機しながら水をかけてみる。



プシュシュシュシュと反応はしているが発火はしない。
黒い部分から細かな泡が沢山出て、シューシュー音もしている。
でも発火しない。



反応は結構長く続く。
でも発火しなかった。