SEV-FLで燃費は良くなるのか?その2


最初に見て頂きたいのはスタティック及び実走テストの結果である。
次に特許申請されているSEVの特許の内容に目を通して頂くとなお良いだろう。
特許庁のDBには直接リンク出来ないので、↑のページで、文献種別に"A"を入力し、文献番号に"2000-19296"と入力し、文献番号照会をクリックすれば内容が見られる。
特許DBによると、SEVの特許は放射性物質を導電性物質で覆う所にあるようだ。
放射性物質で燃費を改善しようとする特許は既に成立しているので、導電性物質で多うと言う所に焦点を当てたと思われる。
放射性物質はモナズ石らしい。
モナズ石からは微量のβ線やγ線が出ているが、β線は金属(導電帯として使われている銅や鉛)を透過出来るとは思えない。
残るはγ線というわけで、この線量を測定してみようと言うわけだ。
同時にエコ・バンドの放射線量も測定してみることにする。
同社のページによると、放射性物質はトリウムウラン系のものだということだ。
放射線の量は0.16μSv(Sv=シーベルト)程度だということなので、微量には違いない。
まず最初に室内の放射線量を測定する。
いわゆるバックグラウンドの放射線量だ。

だいたい0.022μSv/h程度が観測される。
これも安定したものではなく、少し場所を変えたりすると変動する。

測定しているのはγ線だ。
次にエコ・バンド排気用をセンサ位置に乗せてみると、
わずかに測定値が上昇するが、これをもって放射線が出ていると断言出来るほどのものではない。
次に吸気用を乗せてみた。

測定値は0.033μSv/hとなり、バックグラウンドよりは明らかに多い。
その差は0.01μSv/h程度であり、発売元のデータに近いと言えば近い。
そして次はSEV-FLである。

エコ・バンドと同等の放射線量を観測出来るが、これはセンサ位置にSEVの金属シールドされていない部分を密着させた結果だが、γ線が薄い金属なら透過出来るという事を示すのが下の測定値である。

もう一枚の薄い方のSEV-FLも同じような量の放射線が出ている。

ちなみに室内の放射線量(バックグラウンド値)は0.02μSv/h程度だが、庭に出て測定すると0.03μSv/h程度になっていた。
また会社の建物内では0.04μSv〜0.05μSvを示すことを確認しているので、SEV-FLやエコバンドから出ている放射線量はすご〜く微量というわけだ。
試しに塩化カリウムを測定してみると

0.025μSv/hとなった。
もっと沢山出ていると思ったのだが、意外に少ない。
ヨウ化カリウムは瓶が大きいのでセンサの上に乗せるわけにはいかなかったが、

殆ど放射線は観測出来なかった。
家の中に放射性物質はないかと捜してみたが、蛍光灯のグロースタータランプも含めて(割って測ったわけではないが)0.1μSv/h級の物質はなかった。
なお全国の年間放射線量はこちら(pdfファイル)にある。
神奈川の平均値は年間0.81mSvとなっている(食物などによる蓄積を含む)ので、単純に時間換算は出来ないが、それでも約0.09μSv/hか。
そう考えると、SEV-FLやエコバンドから出ている放射線量はバックグラウンドのそれより小さい可能性がある。
果たしてこの程度の微弱放射線で燃費改善が出来るのだろうか。
という疑問は前回のテストで判明している。
少なくとも、私の車を含む3台の車でSEV-FLの効果は認められなかったのである。