過去の雑記置き場

VC
車は人を選ぶのか?(10/1)
◆ トヨタはアルファードの主要顧客をマイルドヤンキーやヤンジーと呼ばれる人たちだと想定して販促資料に記した。ターゲットを絞ると利益率の高い商品を売る事が出来るが、総販売量は減少する。完全なるマニア向けとは違うが、ターゲットを絞るとはそういう事だ。

◆ そこで絞りきれないターゲットをモデリスタに任せるようにして、ベースモデルは電飾やエアロパーツを省いた。これによってコストも抑えられるしユーザ層が広くなる。車両本体価格に比較してオプション代は(割高だったとしても)目立たず、高値で売れる。スマートフォンを買うと超高額のmaicroSDカードを買わされる、みたいなものだ。

◆ 日産のローレルだったか?暴走族が好んで乗ったそうだ。中古が安くて屋根を切りやすかったのかな。こうなるとローレルは暴走族のイメージになってしまい、販売層がずれてくる。そこで日産は下取った中古車を廃車にして、暴走族に渡るのを防いだとか何とか。

◆ プリウスミサイルに関して、プリウスはハードウエアが欠陥である事は間違いないのだが、それを好む顧客は事故を起こしやすい傾向にある説を唱える記事があった。DQNがアルファードを買うように、暴走族がローレルを好んだように、アブナイ人間がプリウスを選ぶという事だ。これが本当かどうかなど分かるわけはないが、そう言われればそう思えるところが何とも。

◆ 先日東京都内に出かけた。環八は相変わらず混んでいて、第三京浜を下りてから板橋区の方までほぼ全線混んでいた。そんな中で車線変更を繰り返す車がいた。第一レーンが流れればそこに割り込み、第二レーンが流れればそこに、ウインカも出さずに入っていく。ちなみにこの車はプリウスではない。

◆ ただ頻繁に車線変更すれば早く移動できるかというとそうでもなく、やがて私がその車を追い越す事になった。どんなヤツが乗っているか顔を見てみたいものだとはよく言われるが、まさにその衝動が抑えられずに隣の車をのぞき込む。と、そこには爺さんが乗っていたのだ。

◆ 用事を済ませた帰りも環八を南下するのだが、SUVが軽トラックを煽っている。煽っているというか、車間距離が近いし車線をはみ出して走っているのでそう見える。クラクションを鳴らしたりパッシングはしていなかったが、軽トラックには明らかに圧力をかけている。

◆ 私は左車線にいて、抜いていく軽トラックとSUVのドライバーを見ると、このSUVも運転していたのは推定75歳位の高齢者、横に乗っていたのは奥様かな?共に白髪だった。ここで思ったのは高齢者の事故が多いのは、事故を起こしやすい人間が高齢になっただけではないのかと。

◆ 事故を起こしやすい運転をする人が高齢になれば、動体視力も判断力も反射能力も鈍る。しかし自分ではそれに気づかないので、高齢化する前と同じような運転をする。で、追い越し禁止区域で追い越しをしようとしたら、判断を誤って正面衝突した、みたいな感じで。

◆ そんな高齢者がよく言うのは「俺は運転が上手い」「俺は事故を起こした事がない」だ。調子に乗ってくると「若い頃はモテた」とか「賭け事で巻けた事はない、神様と呼ばれた」とか「あの政治家は俺の子分みたいなものだった」なんて口にし始める。

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