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過去の雑記置き場


ランエボ(10/1)
燃料電池(10/2)
乾電池(10/3)
夏休み(10/4)
需要予測(10/5)
何に使うか?(10/6)
釣り(10/7)
有料化(10/8)
石油を作る(10/9)
ホンダのディーゼル(10/10)
液晶テレビ(10/11)
年末商戦(10/12)
文字の大きさ(10/13)
キャッシュレス自販機(10/14)
Felica(10/15)
地下施設(10/16)
道路公団(10/17)
遅くなったかも(10/18)
auショップ(10/19)
SBMショップ(10/20)
フルブラウザ(10/21)
レクサス(10/22)
パワーと感度(10/23)
いじる(10/24)
公共工事(10/25)
タダではない(10/26)
風が吹いて探索車走る(10/27)
VAIO壊れる(10/28)
広告(10/29)
買い換え(10/30)
モラル(10/31)


モラル(10/31)
◆ TVの特集コーナなどで問題にされる交通マナーの問題。飲酒運転に関しては大きな事故が起きたときに問題にされ、その後しばらくは取り締まりが強化される。そして取り締まりが強化されている期間中にもかかわらず飲んで運転して捕まる人が後を絶たない。飲酒運転常習者は植草センセーのエロのようにビョーキなんだと思う。
ビョーキとまでは言えないが、行楽シーズンや年末年始など道路が混む時期になるとパーキングエリアなども混雑する。混雑してくると困るのは身障者の方の駐車スペースが無くなることだ。身障者用のスペースは用意されているが、そこには健常者の車が止まっている。でも他の場所が空いていれば身障者の方はそこに駐車することが出来るが、ドアをフルオープンにしないと車いすの出し入れが出来ないために2台分の駐車スペースを使った(一見迷惑っぽい)止め方をせざるを得なくなる。何故ならば、隣のスペースに車が入ってきてしまうと、車いすから自分の車への乗り込みが出来なくなるからだ。

◆ 身障者用駐車スペースの設置は義務づけられていて、それを勝手に取り壊して改装しちゃった東横インなんてホテルもあったが、大抵の大型施設にはこれがある。でもそこに健常者の車が止まっていることは多いし、スペースが広いだけに障害者の車の横に単車を突っ込んでいく人などもいる。自動車用品店では身障者用の車いすマークステッカーが主婦に人気だと言うが、これを貼ってスーパーの身障者用駐車スペースに車を止めれば入り口が近くて楽だからである。日本の場合は身障者用駐車スペースが法律によって守られているわけではなく、誰が止めても違法にはならない。駐車スペースは私有地であることが多いので、そこに法の手を伸ばすのは難しいのだろう。

◆ ただし世界的に見れば法で規制されているところもあるわけで、我が国でも法整備を考えても良いんじゃないのかなと思う。もはやモラルだ何だに期待する、期待できる時代ではないわけで、それは自動車社会以外でも度々問題視される。高速道路の路側通行だって取り締まりがあるから減少したわけで、取り締まられなければそこは無法地帯のままだ。取り締まりと言っても又これは難しく、だったらRF_IDか何かで仕掛けを作ればいいのではないかなと思う。
現在発行されている身障者特例の駐車禁止地域でも駐車の出来る事を示すプレート?は、その車両に身障者が乗っているときのみ有効とされている。が、実際にはそれを「借りてきて」好き勝手に使う輩もいるそうだ。

◆ 全てを解決しようとするとかなり面倒な話になるが、身障者用車両であれば(健常者が乗っていたとしても)無条件に身障者用スペースへのゲートを開けるのは仕方ないだろう。RF_IDだと面倒かも知れないので、少し設備予算はかかるがETCなど利用すればスムーズに出来ると思う。同じようにベビーカーを押す母親のための駐車スペース(大型店舗などにはある)も同様の管理が出来れば、広い意味での少子化対策にもなるような気がする。ま、そう言うと老人はどうするのかとか言われそうだが、元気な老人は歩いた方が健康に良いと言うことで。



買い換え(10/30)
◆ 私は結構携帯電話を買い換えている。今ほど携帯電話の種類も多くなく価格も高かった時代ではそうでもないが、503i辺りからは買い換えサイクルが早くなった。
一つは仕事柄新しい機種に触れておきたいと思うところもあるし、個人的興味ももちろんある。なので504を使っていたときには505には買い換えず、その後発売された(FOMA)901iに移った。当時FOMAのレポートを期待する声も多かったのだが、PDCに比較すると大きく重い移動機を持つ気にはなかなかなれなかった。が、P901iはPDC並というか、当時すでに大型化の道を歩んでいたPDCよりもむしろ軽いくらいだった。だが動作速度の遅さや液晶の見にくさは耐え難く、その点の改善されたN901iSを使うことになる。ちなみに短期での機種変更では端末を安く買うことが出来ないので中古(新古?)を買ったりしている。

◆ N901iSに大きな不満はなかったのだが、そのN901iSの引取先が決まったこともあってN902iに手を出す。ちなみに私はT9を使用しているので、現時点でそれが搭載されているのはNEC製のみ(P901iには搭載されていた)となる。N902iを入手した半年後には902iSシリーズが発売された。大きく重かったN902iに比較すると少しだけ小型に、そして軽量化がされたN902iSだったのだが特別魅力を感じるでもなかったので買わなかった。そしてN902iXが発売されこれを入手する。機能的には従来機とそう大きくは変わらなかったが、HSDPA対応と言うことで興味があったからだ。
では903iはどうなのか。GPS搭載が目新しいと言えばそうだが、この点は子供に持たせているSA800iですでに経験済み。Felicaの容量アップは嬉しいが現在の私にとって必須ではない。VGA液晶も魅力は感じるが、対応アプリその他の問題や動作速度はどうなのだろうか?電池消費量はどうなのかなど気になる点もある。さらにN903iの場合はVGA解像度が使えるのはかなり限定されるアプリケーションに限られるので、本当の意味でVGAを活かしているとは言い難い。そして何よりHSDPA対応ではないモデルに買い換える事は今は考えられない。

◆ そのHSDPA対応モデルはF903iXとP903iXが登場する。
904iからはHSDPA対応がスタンダードになるとも言われているのが何とも言えない。ドコモは早ければ来年末に、遅くとも再来年の春までには7.2Mbps対応へと移行するという。HSDPAサービス開始当初から比較すると速度の低下も見られてきたので、より速い公称速度のサービスは必要だろう。ここ最近で空いている時間帯だと以前と変わらぬ1.5Mbps前後の速度が出るが、夕方の都内などだと600Kbps辺りまで落ちることも珍しくはなくなっている。auのWINがサービス開始当初800Kbps以上を出したのに対し、現在では400Kbps台にまで落ちる場合があることを思えばそれも当然だろう。

◆ ソフトバンクはスーパーボーナスによって27ヶ月間は実質機種変更が出来ない。普通に使う分ならそれでも良いかも知れないし、紛失や全損などが無ければ損失はないだろう。が、新技術を体験したいと思う私などからすると不満も大きいし、そもそもサービスエリアが狭くて電話として使えないエリアが多いとなると問題だ。
auの方は12月にも出てくるというRev.A対応機が気になるところである。最大速度は3.1Mbpsとたいしたことはないが、パケットによるTV電話などがどのくらい「使える」ものなのかは興味がある。



広告(10/29)
◆ 無料のホームページや無料掲示板には広告が入る。運営業者は広告掲載による収入でホームページサーバなどを運営しているからだ。有料のホームページスペースやblogならば広告は入らない。なので、そこに自ら広告を入れたりすることも十分に可能となる。無料の掲示板などは様々な機能が用意されていたりと、自前でcgiを用意するより簡単かつ高機能な場合も多く、しかもそれが無料で使えるとなれば使う人が多いのは当然だろう。最近ではPCからでもケータイからでも閲覧&投稿の出来るレンタル掲示板があるが、例えばライブドアのレンタル掲示板あたりにしても広告が下品すぎると思う。その掲示板の内容にマッチした広告とまでは言わないが、エロサイト出会いサイトしかないのはいかがなものか。そもそもケータイ向けサイトの広告に上品な物など無いよと言われればそれまでなのだが、その掲示板を設置しているサイトがマトモな所だとミスマッチも甚だしい。

◆ 最近は多少マシになったようだが、Yahoo!のケータイ向けページであるYahoo!mobileにも広告が貼られている。さすがに上の方にあるバナーは余り下品ではないが、テキストだと出会い系とかサラ金とかそんなものが多いと思う。もしかして携帯電話向けサイトに掲載する広告にはこれらしかないのだろうか。個人(だと思う)のサイトにも広告は貼られているし、アクセス数を上げるためなのかランキングサイトへのリンクがやたら多かったりする。メインコンテンツだと思ってクリックしたらランキングサイトへのリンクで、そのランキングサイトから適当なサイトを選んでクリックしたら別のランキングサイトで、そこでのリンクをクリックしたら最初のページに戻って… と、ループになってしまう。しかもそれが多重ループになっていたりして訳が分からないのだから酷いものだ。こんな状態の携帯電話向けサイトの中を彷徨っている若者達は、きっとそれらを的確に見分ける目を身につけているに違いない。

◆ SBMはケータイユーザを積極的にインターネットに誘導するという。少なくともF&Fのログを見る限りSBMのユーザはWILLCOMのユーザよりアクセス数が少ない。もちろん単にF&Fへのアクセスが少ないだけで、他のサイトへのアクセスは多いのかも知れない。だが孫さんはヤフーモバイルへのアクセスの多くはドコモとauユーザだと言っていたから、まあ契約者数の少なさもあるだろうがSBMユーザは余りインターネットというか通信を使っていないのかも知れない。それらを積極的にヤフーモバイルへ誘導すれば広告料収入も上がって来る。この、回線代で儲けるのではなくコンテンツやその広告で儲ける手法は正しいと思う。回線代で儲けられたのは過去の話であって、定額制も導入された今では回線代を基本とするビジネスモデルは崩れてきている。なので広告料商売は間違っていないと思うのだが、問題はその品質だ。
若年層ばかりではないユーザがケータイからインターネットの世界へ出ていくのならば広告の様子も変わってくるだろうが、あのQVGAの狭い世界を思い通りに使いこなせるのはやはり若者なのかなと思わないでもない。



VAIO壊れる(10/28)
◆ VAIO TXの電池が壊れた件は過去に書いた。これは電池ではあったが保証が適用されて無償交換となった。修理はさほど時間もかからず、引き取りと配送も行ってくれるので手間はない。さて、今回壊れたのはTXではなくTの方である。そもそもTX購入のきっかけになったのはTのHDDが異音を発していたからだ。既にデスクトップに火が入ることはなくなり、VAIOがメインマシン?と化していた現状で、コイツが壊れると不便になってしまう。それともう一つは出張などに持っていくのに仕事用としてセットアップしたノートPCが必要になったからでもある。
と言うわけで仕事用にはTXを、普段はTを使う日が続いていた。

◆ HDDからの異音は相変わらずだったが、音が大きくなるわけでもなく、エラーが出るわけでもないので横着をして修理依頼をしないで居た。TXを買った時点で修理に出しておけば良かったのだろうが、HDD交換になることは解っていたしそうなるとライセンス付きのソフトなどは再設定が面倒だなと思っていたわけだ。そのうちWindowsXPがだんだん重くなってきたり、アイコンの表示に時間がかかり始めたり、HDDにゴミが増えてきて残容量が足りなくなってきたりして、そろそろ再インストールなのかな、潮時なのかなと考え始めていた。
そんなある日、朝起きてVAIOの画面を見るとそこには見慣れないメッセージが出ていた。あらら。何の前触れもなく壊れちゃったのか。壊れたものは仕方がないので、とりあえずTXの方でメールチェックをするが、設定が違っていたりして読めない(読む設定になっていない)アカウントも合ったりして少々混乱。

◆ さてHDD修理は一体いくらかかるのだろうか。SONYのページで確認すると5.6万円となっている。ずいぶん高いな…でも新品に買い換えるほどのことでもないし、リカバリディスクを5千円で買ってアキバにでも行ってHDDを買ってきた方が良いのか。いや、これはSONY STYLEで買ったから3年保証が付いているかも。でも購入後3年経ったかな?未だだったかな。SONYにはユーザ登録してあるのでサイトで調べようと思ったがよく解らない。電話をしてみようかとフリーダイアルではない番号にかけると、受付時間は午前10時から午後9時までだと。で、10時になるのを待って電話をするが、自動応答はされるものの「電話が混んでいる」旨のメッセージが流れるだけでなかなかつながらない。

◆ 電話をかけて15分が経過し、やっと修理担当者につながった。毎度思うのだが修理担当者(男性)は対応が丁寧で声が宜しい。電話応対の場合、顔はどうでも声が良いのはメリットになる。ガラガラ声のオバサン(実際は20歳の超美人OLだったとしても)では印象が宜しくない。
性能はともかくデザインやスタイルにはこだわりを見せるSONYのこと、なるほど声の良いヤツを集めているのかなと思った次第だ。で、確認して貰うと購入後2年ちょっとしか経っていないと言うことで保証適用となった。ああ良かった。HDD交換で5.6万円は痛いから。この保証が適用されると引き取りも配送もSONY持ちでやってくれて、通い箱も用意してくれるので本当に何も手間がない。メーカのサービスの人に手渡しする代わりに、契約運送業者に渡すという感じだ。

◆ 修理は1週間カレンダーデート、実質3日ほどで完了する。不具合箇所はHDDのみではなく、CPUファンとDVDドライブも交換だそうだ。そういえば暑いときには良く暴走していた。その時にサービスに電話をしたら「暑いときには暴走するものです」みたいに言われ、SONY品質だから仕方ないなと納得したものだったが、実はCPUファンが壊れかかっていたのか。修理上がりの品は新品を買った状態になってしまっている(HDD交換だから当たり前)ので、不要なソフトの削除と必要なソフトのインストールから始めなければいけない。ライセンスが必要なソフトの場合は、ライセンス再発行をして貰うかそれが不可能なものは再購入の目に遭ってしまう。高額なソフトはライセンス再発行や、貰ったライセンスで再インストールできるのだが、オンラインダウンロード系のソフトでHDDのIDか何かをキーにしているものは結構面倒だったりする。



風が吹いて探索車走る(10/27)
◆ 火星探査に関しては以前にも書いたが、米国が行った火星探査時に火星地表面に置いてきた?探査車がゆっくりではあるが移動しながら探査を続けている。当初は太陽電池パネルに砂などが積もって発電効率が低下し、精々3ヶ月の命ではないかと見られていたOpportunityが実は着陸から2年半以上経った今も元気に活動しているそうだ。当初砂埃にまみれると思われていた太陽電池板は確かに砂が積もったりはするそうなのだが、地表面の風によってそれらが飛ばされて発電能力が回復する。21ヶ月かけて移動した距離が7Km余りと言うから実にゆっくりした速度ではあるが、地盤が悪い場所などを避けながら移動しなければならず、その地表面の確認など画像伝送にも相当な時間がかかることからゆっくり移動させざるを得ないのだろうう。

◆ 探索車のタイヤ?径は約10インチの軽合金製だそうで、砂の路面に対して適度な抵抗が得られるようなスパイクが付けられている。タイヤ径が小さいので岩や穴を避けながら進まなければならない。この探索車の写真(Rover)を見ると余り安定そうな格好ではないように思えるのだが、ひっくり返ったりはしないのだろうな。
地球との通信は探索車と地球でダイレクトに行うことも出来るようだが、火星の軌道上を回っている衛星を中継拠点としても使ったりするらしい。探索車には無指向性アンテナと指向性を持った高利得アンテナが装備されている。高利得アンテナは方向の調整が可能だが一旦他を向いてしまうと通信の手段が無くなる。そこで低利得アンテナを使って最低限の通信路を確保しようというわけだ。果たして低利得アンテナから地球方向へのデータ伝送が可能なのかどうか定かではないが、はやぶさはこれが可能だったような気がする。

◆ 受信機の受信感度は帯域に依存する。理論感度は次の式[N0=n0 = 10log10(kTB/1E-3)]で表され、ここのBWが受信帯域を示している。受信帯域を狭くすれば感度は高められるが高速通信が出来なくなる。高速通信には広い帯域が必要だからだ。そこで1bpsとか0.1bpsといった極低速な信号で通信することになるが、余り通信速度が遅いと衛星や人工衛星の位置が変わってしまって通信状態が変化してしまう。しかし一旦これらの通信速度でデータ伝送が出来れば、後は高利得アンテナを地球(や、中継衛星)の方向に向ければいいので高速通信が可能になる。低利得アンテナを利用した通信で、探査機から地球方向へは探査機の送信出力が小さいだけに難しい面はあると思う。逆に地球から探査機宛の信号は、豊富なパワーが使えるので比較的楽ではないだろうか。片方向の通信で探査機をどこまで制御できるのかは解らない(探査機の位置や方向が掴めないだろうから)し、探査機の状態、電池の残容量だとか太陽電池板の発電能力なども解らない状態でコマンドを送り続けなければいけないのでコントロールする人たちは不安がいっぱいだろう。

◆ Roverの太陽電池板は50W程度の発電能力だそうだが、当然火星の夏と冬では発電能力は異なる。経年変化による劣化やバッテリ自体の劣化もあるだろうが、そんな中で移動し写真を電送してくるのだから立派なものだ。長期間にわたって活動を続けた探査機としてはボイジャーがある。打ち上げられたのは1977年とのことなので30年も前だ。700Kgを超える重量級の探査機だが、時代的に見ても8ビットのCPUがやっと使えるような感じではなかったのだろうか。その制御プログラム自体を地球から何度か書き直して今もボイジャーは飛行を続けている。



タダではない(10/26)
◆ 100番や119番通報は無料で行える。無料では行えるが事業者がサービスしてくれているわけではない。これは各自が支払う電話の基本料金の中から支払われているわけだ。従来このような緊急通報や赤字である公衆電話に対する費用負担はNTT東西が行ってきた。が、来年からは携帯電話事業者もこの費用の一部を負担することになる。携帯電話と加入電話の合計は1.5億加入(番号)くらいになるのだろうか。現在の予定だと月額7円前後と言われているので、緊急通報や公衆電話の維持費用は月間10億円以上と見ることが出来るだろう。
果たしてこれが高額に値するのかどうか。確かに公衆電話は毎年減少しているけれど、携帯電話の電池が無くなったとか圏外でうまく通話が出来ない場所などでは公衆電話は必要となる。公衆電話の維持費用を公衆電話が稼ぎ出すカネで埋めるとすると、1通話1分あたり数千円の通話料を取らなければならないところもあるという。そして今後これらの費用は更に上昇する。

◆ 逆に緊急通報が無料である必要はあるのだろうか。無料であれば残度数の無くなったプリペイド携帯からも電話がかけられるし国際的に見ても無料ではある。が、こんなものは政府が出せよ、高い税金取っているくせにと言いたくもなる。携帯電話加入者を考えた場合、電波利用税の一部をこれに充てたって良いのではないだろうか。なにもユーザから取らなくたって良いと思うのだが如何だろう。
公衆電話の費用が嵩みすぎるというのならば、他の通信方法を考えた方が良いのかも知れない。NTTでは回線収容コストも出していて、北海道札幌局は1回線あたり月額約1.6千円で収容できるそうだが、過疎化の進んだ夕張では同40万円もかかるそうだ。これはもう回線交換などやっている場合ではなく、まとめてIP電話にしたらいいのにNTTはそこまで自由には出来ないのだろうか。いずれにしても回線交換は廃れていく運命にあり、だけれど公衆電話はいつまでも回線交換で行きましょうなんて言うのは理にかなっていない。

◆ 過疎地の公衆電話は、それが使われない事も赤字の要因だ。全くなくなってしまうのは困るが、あっても殆ど使われない公衆電話。公衆電話は一般的に発信専用なのだから、それこそ格安基本料金で移動体通信事業者が無線公衆電話を提供した方が遥かに安そうな気がする。現在は総務省の令によってNTT東西がこの役務を行っているが、いずれ見直しが必要な時が来るのではないかと思う。都内など電話ボックスをよく見かけるが、あれって土地を借りるなりして設置しているのだろうか。そうすると借地費用もバカに出来ないような気がする。急な雨の時など公衆電話ボックスで雨宿りなんて使い方もあるが、維持費は高いんだろうな。

◆ 公衆電話ボックス、今は全部透明なガラスで出来ているが昔は金属の箱?に窓が付いているような構造だった。が、外から見えないこの箱は女性用のトイレと化してしまい全透明な現在のスタイルになったのだとか。
公衆トイレも商店も少ない所に公衆電話ボックスがひっそりとある。トイレに行きたいのを我慢していた女性がそこを通りかかる。周りに人影はない。で、トイレの代用場所になってしまうと言うわけだ。



公共工事(10/25)
◆ 公共工事とは公共のための工事ではなく、公共の金を使った工事のことである。先月だったか、滋賀県の栗東市に対して、借金をしてまで新幹線新駅建設を推進するのは違法であるとの判決が出た。
栗東市では、市民の8割が新駅建設に反対なのだそうだが、それでも市長は何としてでも駅が欲しくて堪らない。ある意味権力の象徴とも言える新幹線の駅、それを作った市長として銅像でも建てて貰いたいのかも知れない。
国鉄時代ならば政治力や金の力が直接的に及んだ訳なので、権力が駅を作らせたり路線を増やしたりするのは比較的簡単だった。しかし民営化後は採算性の見込めない事業にJRは知らんぷりをする。
当然だ。営利企業として利益が出ないものを作るわけにはいかない。そこで地元が金を出して駅を作ってもらうという手法に出たわけだが、地元の望まない駅を何故作るのかと問題は大きくなり、計画凍結の方向になっている。が、栗東市長はこの期に及んでもまだごちょごちょ言っている。

◆ 地方自治体が金を使う、権力の象徴として鉄道や橋や道路や駅を作るにはもう一つ方法がある。それは第三セクタとして鉄道を運転させて、そこにどんどん税金をつぎ込む。ようするに小さな国鉄を作ってしまう訳だ。これならば自分の好き勝手に駅を作ったり路線を延ばしたり出来る。当然のことながら利便性のための鉄道ではなく権力のための鉄道なのだから利益が出るはずもなく、そして税金を突っ込むだけだから利益が必要なわけでもなく、どんどん赤字は膨らんで、まさに小規模国鉄の道を歩んでいるわけだ。鉄道事業などだと大きな金を使えるので地方としてはオイシイ事なのだと思う。奴らは税金を使い切って喜んでいる訳だから。仙台の地下鉄問題だって同じようなもので、現行路線が大赤字なのに新線は黒字になると言うオカルトをも超えたような事業計画によってこれが推進されている。

◆ では鉄道が造れない自治体はどうするのか。例えば既存鉄道があったり、都市部で線路を造る敷地が無いときはどうしよう。比較的税収豊かな川崎市は東北地方に土地を買っては売るという、訳の解らない金の使い道を考えた。これは東北地方の、地価のもの凄く安いところの評価を川崎市が独自に行って高い価値に見せかける。ようするに、仙台市の地下鉄乗降客予想みたいなものだ。実際には5万人しか利用しない駅を、あたかも30万人が使うかのごとく見せかける手法である。これと同じ事を行って、川崎市はその土地を8億円くらいで手に入れたのだったかな。でも結局その土地は何ら使われることなくタダ(と、それに近い価格)で手放した。理由は「価値のない土地だったか」だそうだ。おそらくこの土地の調査や開発計画やその他諸々でオイシイ金があちこちに動いたのだろう。それが一巡すれば土地は不要になり、譲渡してしまう流れだ。



いじる(10/24)
◆ 私がECUのROMをいじり始めたのは91年頃だったろうか。最初は興味で中味を見ていたが、途中からは仕事になったのである程度正確に分析する必要があった。当時既にチューニングROMみたいなものが日産系のショップから販売はされていた。これはリミッタを切ったりする程度のもので、元ネタは日産から出てきていたようだ。なので全く参考にならないというか、そのショップに問い合わせても???だった。ECUを解析するためには机上でECUを動作させる必要があったため、各種センサや負荷などを擬似的に作った。クランクセンサはちょっと面倒だったが、とりあえずはROMにパターンを焼いてシリアルで送り出すような回路を作った。

◆ 最初はPC連携で、それっぽいセンサ信号を送り込まないとダメかなと思った(当時そんなシステムが使われていた)が、意外にテキトーでも大丈夫だった。
ECUからはCPUを外してICEを接続し、RAMの内容を主に見ていった。日産のEUCは当時アセンブラで書かれていたのでプログラムを見る事自体は何と言うことはなかった。それまでも自動車電話系などで6800系のCPUには触れていたし、日立の6303などもずいぶん使っていたから命令形には慣れていたのである。
ここまで来ればリミッタでも各種補正値でも、何でもいじれるようになる。スピードリミッタを100Km/hに設定するとかフェールセーフを解除するとか、水温補正値をいじるなんて事も簡単にできた。自動車業界は余り電気に詳しい人が居るわけではなく、何故ちゃんと解析しないのだろうかと疑問に思ったものだが、当時多少つき合いのあった横須賀のMと言うショップは16進数すら解らず、エンジン理論に関してもよく解っておらず、初歩の初歩から説明してやらないとならず苦労した覚えがある。

◆ その後トヨタ系ECUも解析することになるが、オリジナルCPUが使われていたのでCPUの命令解析から始めた。これは以前にも書いたことがあると思うので詳細は割愛するが、結局の所は6800系のコピーだったわけだ。さらにETCのコントローラとか、三菱系のECUなども解析した。解析の主たる目的は特許の回避だったりする。実際のルーチンを解析して、それを公開された特許情報に照らし合わせて特許回避の研究?をする訳だ。更に制御をいかに手抜きするかとか、回路を簡略化するかとかも解析の対象になる。

◆ 制御の中味が解析できるとの、セッティングをうまく出せるのとは全く話が違う。制御の中味を解析するのは電気屋の仕事で、セッティングを出すのはエンジン屋の仕事だからだ。なのでECUの中味をよく知っているから良いセッティングが出来ると言うものではない。
ECUの中味を全く知らないと当然ダメだが、制御の概要さえ解っていればセッティングをすることは出来る。こうしてあっと言う間にチューニングROMが世の中に氾濫することになるのだが、そのいくつかを見ても正しく?いじられているものは少なかった。

◆ 最近はECU関連の仕事はしていないので現在のECUがどのような感じになっているのかはよく知らない。ファーム自体もC言語か何かで書かれているのではないのかな。今時アセンブラで書くこともないだろう。実際のいじり方はこちらなどご覧頂ければいいと思う。解析仕事は何でもそうなのかも知れないが、解るまでが面白いものだと私は思う。解ってしまえば後は応用なので面白さは半減する。先月だったかドコモの着うたフルのデータをいじくり回したのだが、これはプログラムではなくデータでしかもASCIIで文字列が書いてあったのでECUの解析に比べたら楽なものだった。ので、早々に飽きてしまった。



パワーと感度(10/23)
◆ 携帯電話基地局の送信出力は、移動機のそれよりも大きい。PHSでは移動機が時間平均で10mWであるのに対し、基地局は100mW〜500mWとなっている。携帯電話でも同様で基地局が20W〜30W、移動機が200mW〜300mW(システムやポリシーによって異なる)だ。普通に考えると、下り(くだり:基地局から移動機への電波)は届くが上り(のぼり:移動機から基地局への電波)が届かないのではないかと思うだろう。しかし基地局側は受信感度が移動機に比較してかなり良いのでバランスが取れるわけだ。

◆ 受信感度には理論限界値があって、それ以上にはどう頑張ったって出来ない。理論受信感度の計算はそう複雑なものではないので、興味ある向きは計算してみたらいいと思う。例えばPHSの基地局などは、理論限界ギリギリの所まで感度が上がっている。移動機の受信感度の規格値が16dBμ、実質感度が10dBμ程度なので基地局の送信出力と受信感度のバランスを見るとそう悪くはない感じなのだ。
受信機の感度を語るときにNF(NoiseFigure)は必ず出てくるが、アンテナからLNAまでのロスは全てNFとして加算される。従ってIMT用の受信機などの場合はアンテナ直下にLNAを配置してケーブルロスがNFを悪化させないようにしている。IMCSやレピータでサービスエリアが理屈どおりに広がらないのはこの辺りにも原因がある。レピータで信号を増幅しようとしても、信号のみが増幅されるわけではなく必ず雑音が重畳される。 このため、レピータ経由での実質感度は理論限界から遠く離れてしまう。と言うか、レピータそのものの感度が悪く見えるといった方が良いだろうか。

◆ レピータなどによってセル半径が小さくなると、信号強度などに敏感なHSDPA通信などのパフォーマンスが起きる。おそらくドコモはこうしたリピータ関連設備などの対応も今頃考えているのかも知れない。トンネルなど、明らかにレピータを使用している場所でHSDPAのパフォーマンスを測ってみると、速度的に不満が出る場合が多い。
勿論これがレピータのためだけの原因であるとは言えないが、少々無理があるのは事実だろう。ドコモ仕様のレピータの規格は結構厳しい。入出力のフィルタ等は移動機の部品レベルの性能ではなく、基地局に近い仕様のものが要求される。それでもシステム上NFは悪化してしまうわけで、ビル内や地下街だからこそこれでも良いのかなと思ったものだ。

◆ PHSのホームアンテナもリピータのようなものだが、これは信号を一旦受信してベースバンドにし、再度変調して送信するタイプなのでNF(S/N)の悪化はない。ようするに家庭内に小型の基地局を置いたのと同等なのだ。PHSは元々が自律分散システムなのでこのような方法が採れるのだが、W-CDMAでこれをやるのはちょっと難しい。SBMは家庭用リピータを配るらしいのだが、その中身がどうなっているのか見てみたいものである。想像するに屋外アンテナと屋内アンテナ間にフィルタと双方向にアンプを入れただけだと思うのだが、こんなものを乱立させて大丈夫なのだろうか。



レクサス(10/22)
◆ レクサスLS(セルシオ)人気はどうなのだろうか。法人需要がある程度期待できるので、その点ではトヨタも安心だろう。LSのエンジンはなかなか手が込んでいるようで、燃料噴射はポート噴射と気筒内噴射を使い分ける(同時もある)格好だ。アイドル時などは気筒内噴射で壁面流などの影響を排除し、燃料量が必要になる領域ではポート噴射を併用する。高圧燃料噴射とピエゾインジェクタなどを使用すれば全域で気筒内噴射を実現できるが、コストの割に効果は少ない。何せトヨタはグループ噴射(2気筒以上に同時に燃料を噴射する)も使っている(いた?)くらいで、本来ならばインテークバルブオープンに合わせて燃料を噴射するのが良いわけだが、中回転中負荷以上であれば実質的にどのタイミングで燃料を吹いても余り違いはない。
さらにこの領域は10・15モードのエミッションテストからも外れるので排ガス特性を余り考えなくても済む。

◆ こうしてある意味コストダウンを図りながら、クランクシャフトを鏡面仕上げするなどのチューニングも行っている。メルセデスあたりに言わせると、トヨタのクランクバランスは優れているそうで、低騒音と低振動実現のためには手を抜かないと言うことなのかも知れない。鏡面加工を施すと応力の集中が避けられるので強度も上昇する。また、この作業とバランス取りを同時に行うことで低振動化にも貢献すると言うことだ。
ギアノイズの低減にも工夫がされていて、ギアの表面精度を上げるための追加工が施されている。ギアはかみ合いがあるので必ず音は出る。音は出るが、精度を上げていけば音は小さくできるし機械損失も減る。高価格車だから出来るというか、高価格車でなければ出来ない部分にも手を入れたところが従来のトヨタとは違っていると思う。

◆ ブレーキに関しての情報は得ていないのでよく解らない。ブレーキはどこそこのキャリパーを使う云々の話ではなく、システムとしてのセッティングそのものが重要だ。あるエンジニアはディスクロータの重さが性能だ(同じ金属であれば)と言い切る。すなわち熱容量が大きくなければいけないと言うことだ。ブレーキに関してはトヨタより日産の方がマジメに作っている感じはする。と言っても低価格車やワンボックス系はコスト最優先みたいなプアなものがくっついている。
トヨタの方は電子制御でブレーキフィールを作るワザに長けている感があり、極端に書けばコントローラのセッティング一つでどうにでもなる的な部分はあると思う。

◆ ATはBENZの7段を抜いた8段変速で、100Km/h走行時のエンジン回転数は1,600回転程度らしい。巡航速度のエンジン回転数を下げてエンジン負荷を上げるようにすれば損失が減るので燃費を向上させやすい。が、この回転数が極端に低いかというとそうでもないと思う。
これはエンジンのトルク特性にもよるもので、排気量あたりの最大出力を上げていくとホンダのエンジンのように低速トルクが薄くなる。すると巡航時のエンジン回転数を下げにくくなってしまう。これを無理に行うと負荷が上がる度にトルコンを活かす(ロックアップを解除する)必要が出て燃費に対してはマイナスだ。

◆ サスペンションに関しても、これは乗ってみないと何とも言えない。ダブルウイッシュボーンだ何だと形式を謳い文句にしたところでセッティングが悪ければ何にもならない。良い例がBMWであり、古風と言われるセミトレーリングアームを使ったIRSでも侮れない特性を発揮するのだ。ただこのクラスというか、この車を購入する層を考えるとフワフワ系ではないかと思う。トヨタの人間も言っていたが、日本人は柔らかいサスペンションを乗り心地の良いサスペンションだと思う傾向が強いので、それが運動性能に対してマイナスだと解っていても改善できないのだと。



フルブラウザ(10/21)
◆ 携帯電話の携帯電話用ブラウザではなく、いわゆるPCで使うようなブラウザをフルブラウザとかPCサイトビューワと呼ぶ。ここでは一般名称としてまとめてフルブラウザと呼ぶことにするが、最近の携帯電話にはこれらが搭載されているものも多い。こちらの記事はほぼ一年前にスタートしたまま放置されている感じであり、もはや現在の携帯電話とはピントがはずれてしまっているが、概略を理解するには役立つと思う。
ドコモは現時点でフルブラウザを使うと定額料金プランであるパケホーダイを契約していても従量課金になる。auはフルブラウザを使うと、通常の定額プランであるダブル定額に加算されるように料金が増えるが、それは月額\5,700で飽和するので定額にはなる。ちなみにダブル定額自体は\4,200なのでプラス\1,500が加算されるというわけだ。
ソフトバンクモバイルもauと同様ながら、フルブラウザ代?はauより高額な\1,800円の加算である。

◆ フルブラウザを使うのに、月額1,500円(au)とか1,800円(SBM)が加算されると考えると、結構高いというかそこまでして使わないだろうなと思ったりもする。これならばフルブラウザアプリ(auでは使えない)が年間6千円程度なのでその方が安い。無料のアプリもあるが、どれも安定して動作はしない。フルブラウザ搭載機種を増やして云々とSBMは言っていたが、いまの経営状態では値下げは無理だろうし、そうなると他社の価格も下がることはないと思う。後はドコモの出方次第と言うところだが、ドコモが他社より安価な定額プランを持ってくるとも思えない。

◆ フルブラウザ搭載や定額への組み入れはコンテンツプロバイダとの兼ね合いもある。例えば気象庁系の外郭団体?が運営する気象情報サイトだが、PCで見れば無料なコンテンツがケータイで見ると月額料金がかかる。が、フルブラウザで見れば料金はかからない可能性が高い。しかし、もしかしたらIPアドレスを見て課金しようとするかも。でもこれは自宅にPROXYでも立てておけば回避できそうだ。とすると、やはりコンテンツプロバイダは儲かりにくくなり、そうすると事業者への上納金額も少なくなる訳なので、そこをカバーできる程度の月額料金をユーザから取ろうと思うのが事業者だと思う。

◆ 私は外出先などでどうしてもiモードブラウザでは見られないページを見るときに、iアプリのブラウザを使っている。と言っても使うのは月に何度かくらいであり、無料版で我慢しているし無料版が使えない(時間制限とかレスポンスしないなど)時にはmobile2pcでPCに接続して、そこでIEを開いてみてしまう。と言うか、この方がブックマークもそのまま使えて便利だったりする。



SBMショップ(10/20)
◆ 既存ユーザ無視の料金プランや密かな値上げなど、話題豊富なソフトバンクモバイルショップはどんな感じなのだろうか。さっそく横浜店に出向いてみることにする。ショップは白を基調とした上品な感じで、人がまばらな為もあって広く清潔そうで静かな印象を受ける。白い店内を白く保つのは大変そうだが、化粧品店を思わせるようなその店内は悪くないと思う。他事業者のように所狭しと端末を並べるでもなく、贅沢にスペースを使った感じもプラスに働いている。

◆ auショップを取材?した時と同じように、家族4人で現在はドコモを使っているが、SBMに変えたら安くなるのでしょうかと質問してみた。オネーさんはSBMは家族割りが(他事業者と違って)50%引きだからお得ですよと言う。では実際に比較してみましょうか、ドコモの料金表ありますかと聞いたら無いと言われた。auが他社のパンフレットを持っていて、その内容まで熟知?しているのとは対照的だった。SBMの家族割引は主回線では割引が受けられない代わりに、副回線の方は50%引きとなる。が、無料通話分も50%になってしまうので実質的には本当の基本料金の部分だけが半額になると考えればいい。auやドコモの場合は無料通話時間はそのままに、そのプランの料金ごと25%引きになる。いずれにしても自社のプランに関しても曖昧だし他社に関しては全く情報を持っていないようで、知識不足は甚だしいと感じた。
一つ疑問だったのは、家族内で最も利用の少ないユーザを主回線にし、ヘビーに使う回線を副回線として割引を受けた方が得かと思いオネーさんに聞くと「一番多く使う方を主回線にしてください」と言われたが何故なのだろうか。

◆ 私はてっきりスーパーボーナスへのスーパー勧誘が始まるのかと思っていたのだが、実際には余り勧められなかった。スーパーボーナスというプランがあって、これを使えば新機種が安く買えて無料期間は付きますが機種変更などは出来なくなりますよと言われたのである。そして子供などに持たせる場合で紛失や水没、全損などで使えなくなってしまったとしてもローン残債は残り、例え保険に入っていたとしても端末は割引価格で買えるけれど前端末(全損になったヤツ)のローンは残るので十分注意して下さいとも言われた。ではスーパーボーナスに入らないとバカ高い端末代を請求されるのかと思えばそうでもなく、905SHで2.6万円くらいと、確かにvodafone価格からすれば高いがauやドコモと比較して極端に高い値段ではない。他の一般家電店でも聞いてみたが、そこでもスーパーボーナス必須ではなかった。スーパーボーナス未加入時の705P新規価格は9.8千円でドコモ機に比較すれば充分すぎるほど安い。

◆ これを見ると孫さんがツルっの一声で強力に推進したがっているスーパーボーナスによるインセンティブモデルへの挑戦は実を結んでいないように思えるばかりか、既にシステム崩壊が始まっている感じすら受ける。スーパーボーナスが必須になったり必須でなくなったり、ハッピーボーナスが無くなった復活したりと店員も何が正しいのかよく分からないというのが現状のようだ。
当然ながら今後もめまぐるしくシステムが変わるだろう。そして証拠を残さないためにプレスリリースは出さない。何か問題が起きれば「代理店が勝手にやったこと」と、日本テレコムの時と同じように言うだけだ。

◆ このような状況なので他事業者に移りたいと思っている人も多いはず。でもハッピーボーナスの違約金が… と、お考えの方、2G→3Gへ、或いは3G→2Gへの契約変更と同時にハッピーボーナス解除(継続割引への移行)を行うと違約金は取られないらしい。なので0円端末で契約変更を行い、その後解約すれば万事OKだ。解約後の端末をオークションで売れば、MNP費用の足しになる。



auショップ(10/19)
◆ MNPで一人勝ちすると見られているauのMNP対策は一体どんなものなのだろうか。近所のauショップに取材、じゃなくて冷やかしに行ってみた。
現在ドコモ使いで家族割引を利用して4台の契約、全員が無料通話分の中で間に合うが、たまに無料通話分を超えたとしても他者の無料通話分の余りで穴埋めできるという設定だ。
auショップに行くと平日だというのに混んでいて少し待たされた。ドコモショップだと銀行風の発券機があって順番を待つのだが、auショップでは街の居酒屋風味で用紙に名前を書いて待つ。

◆ 対応してくれたのは30代くらいの男性だった。彼はMNPの予約ですかと聞いてきたので、単に話を聞きに来ただけだと言う。auは料金が安いと聞いたので、ドコモよりどの位お得なのか説明して欲しい旨を伝えた。店員は、料金明細がないと厳密な比較は出来ないというので、厳密に比較しないと損得が解らないほどなのかと聞いた。するとドコモとauのカタログを並べ、auの方が少し安いが大きな違いはないと言う。そして、ドコモを使っている人はドコモの節約法を熟知しているから、同じようにauの料金システムをうまく使えば安くなると思うけれど、単純に料金プランをベースで比較しても余り差が出ないし、使用年月によっては損になる場合もあるという。

◆ 店員はドコモのメリットも話ながら、auにしかないサービス、例えばダブル定額だとかLISMOだとかGPS機能などを説明する。この辺りはだいたい知っていたことなのでふんふんと聞いていたが、その中でフルブラウザ(auではPCサイトブラウザ)が定額で使えるという話があった。通常の定額料よりは少し価格が上がるのだが、それでも定額になる。その他はau人気というか、その辺りのメリットを話していた。周りがauだからとか、友達がauだから自分もauにするのだという客が多いのだとか。そしてうまい誘導の仕方だなと思ったのは、「ご家族で4台ご利用ならば、家族割りが使える範囲と言うことで、まず2台をauにしてみませんか?」だった。なるほど、4契約ともauにするとなると端末代もバカには出来ない。なのでまず2台を変えたらどうかというわけだ。au側としては4契約とも欲しいに違いないが、無理して4契約取るよりも確実に2契約を取りに来た感じ。余りガツガツしていないところというか、ガツガツしていない風を装った営業態度は好感が持てた。それと同時に、家族内でau使いが一人でもいれば、他の家族もきっとauに来るのだという自信のようなものも感じられた。

◆ 例えばここに端末代の台数割り引きとか、家族揃って移行したときの特典などがあれば更に強力な営業体制になると思う。料金面でもドコモよりもう少し安くなれば積極的にauに変えようとする客が多くなるのではないかと思った。確かにドコモより多少は安いのだが、繰り越し後の溢れた分を家族で分け合えない(分け合おうとすると繰り越せない)など、システムそのものの違いもあってドコモ慣れしたユーザを引き寄せるパワーに欠けるのかなと思った次第だ。その他サービス面や端末の機能などは似たり寄ったりというか、個人的好みの問題が多いと思ったので特に聞かなかった。



遅くなったかも(10/18)
◆ HSDPAサービスが始まって2ヶ月近くになる。当初は2Mbps以上出るケースも珍しくなかったが、ここの所都内中心部では速度低下が目立つようだ。HSDPA対応のN902iXは発売1ヶ月で3.5万台を売ったそうで、これはPDC時代のヒット機種に比較すると1/10程度だ。が、ある意味特殊な企画モデルとしてはよく売れた方なのだろう。が、それでもたった3.5万台である。この程度で速度低下が見られるようでは先が思いやられる。
もちろん無線区間が混雑していて速度が出ないのか、地上回線が混雑しているのかは解らない。或いはエリアチューニングが間に合っていないのかも知れない。

◆ 都心部で混雑時間帯である夜間に速度を測ってみると、遅いときには400Kbps台になる。空いていると思われる時間帯だと1.5Mbps程度出るので場所の問題では無さそうだ。まあ400Kbps台でも非HSDPAエリアに比較すれば速いことに違いはないし、混雑時間帯だと非HSDPAエリアの速度は100Kbps台に落ちる。それでも以前よりは速度低下が緩和されたところを見ると、セル半径の縮小などの対策が採られたのだろう。ドコモはFOMA基地局をかなりのペースで建てており、都市部では小出力型(マイクロセル)基地局も目に付くようになってきた。来春のHSDPA対応新機種発売までには更にこの辺りの改善が必要だろう。

◆ 一度HSDPAを味わってしまうと、非HSDPAエリアの遅さが解る。人間とは贅沢なもので、一旦快適な環境を知ってしまうと元には戻れない。有線回線にしても、FTTHで常時10Mbpsとか20Mbps出ている環境に慣れてしまうと2Mbpsしか出ない環境では遅くて耐えられなくなる。それだけ各コンテンツの容量が大きくなったと言うことで、PCにしても1GHz超が当たり前の世の中で300MHz級のマシンを使えば遅くて当たり前というのと同じ事だ。
HSDPAエリアも今月末頃には主要地方都市をカバーするようになる。現時点でも地方都市の駅周辺などはかなりHSDPA接続が可能になっているが、それがより遠くに広がる感じだろうか。
HSDPAに対応させること自体はそう難しくはない。が、HSDPAでうまくパフォーマンスを出すにはエリア設計を見直す必要があり、当然ながら基地局増設が必要になる。そうでなくてもCDMA方式は生き物と言われるように、収容加入者数によってエリア内の状態が変化する訳で、そのメンテナンスコストはPDCの比ではないと思う。

◆ ただしPDCと違って基地局間での3次歪みなどを考慮しなくて良い分だけセル設計は楽になる。システムとしてはCDMAの方が綺麗な感じはするのだが、オペレータとしてどちらが得なのだろう。
PDCにしてもサービス開始当初はエリアは穴だらけだったし、都心部の混雑の中ではハンドオーバ出来ずに切れまくると言った障害が多発した。それでも何とかそれを乗り越えて完成の域に達したPDCを、やっと加入者が増えてきた段階であるFOMAが抜くのは大変なことだ。加入者が増えたときの問題は、加入者が増えてみなければ解らない。机上で計算も出来るしエリア設計も可能ではあるが、実際には理屈どおりに行かないのが無線の世界だ。MNPで加入者が減ってくれれば良いが、間違って増えてしまうようなことがあれば各所で破綻が起きそうだ。



道路公団(10/17)
◆ 骨抜き民営化と言われながらも何とか民営化された道路公団、民営化から早一年が経過したが内部は相変わらずのお役所体質だそうだ。それでも細々とした経費は道路公団時代の半額以下に抑えられるなど、公団がいかに金を無駄に使っていたかも垣間見える。
NTTにしてもそうなのだが、お役所体質がそう簡単に抜けるとは思えない。要するに組織が変わったところで中身の人間は変わらない訳だし、特にある程度力を持った役職者などは自分の居心地の良い(良かった)公団時代の悪しき風習を守ろうとする。世代交代が進めば徐々にそれは改善されていくが、前述NTTの例を見ると民間的な内部構造に変わるには10年かそれ以上の月日を必要とするに違いない。

◆ 高速道路は必要なものであり、現在のトラック輸送の根幹を担うものである。しかしその通行料金は異様に高額であり、運輸業界の競争激化で高速道路を使わない業者まで現れている。民営化によって経営が改善されれば通行料金は安くなるはずなのだが、それには借金が莫大すぎる。国鉄民営化による経営効率化でもかなり強引な手法が採られたわけで、それに匹敵するような大改革でも起きなければ欧米並みの高速道路通行料金は実現されないだろう。
高速道路推進派は過疎地だろうが需要が無かろうが、何が何でも高速道路を造りたいわけだ。それが金を生まなくたって気にしない。要するに作りたいだけなのだから。これら推進は政治家が排除できるか、政治家の影響を阻止できるだけの組織になれるか否かも通行料金には大きく関わってくる。

◆ 地方に高速道路が不要だとは言わないが、交通量が少なく一般道でも事足りることを考えると無料で通れるバイパスや高規格道路で充分ではないかと思う。
そもそも道路建設用特定財源は金余りなんじゃなかったっけ。だったらその金で一般道の拡幅や安全対策などを行うべきだと思うのだが、奴らとしては税金などに頼らない収入を得たい面もあるだろう。税金の使途に関しては徐々にではあるがチェックが厳しくなっている。しかし自分で稼いだ金ならば経費水増しなどで豊富な使い出がある。ここは一つ、一般道の整備だけで事は足りるのだけれど高速道路にしちゃおうかなみたいな考えがないとは言い切れないと思う。

◆ 公団時代と何も変わらぬファミリー企業が一次下請けから三次下請けくらいまでを行って金を搾取し、残りのほんの少しの部分を民間に回す形態に変化はないようだ。知り合いの商店主の知り合いはそんなファミリー企業に勤めているそうだが、社長が誰なのかもよく解らないのだという。でも事務所に出て車で適当に下請けを回って、夕方戻ってくるだけで給料が貰えるからとても楽な仕事なのだと。一時期は民営化で仕事に変化が出るかと心配したそうだが、今も一昨年と何ら変わりなく仕事?が出来ているそうだ。



地下施設(10/16)
◆ 都市部の地下には様々なものが埋まっている。以前に紹介した、洪水防止のための貯水施設とか、地下鉄だって通っているし水道やガス管、電話などの通信回線が収容されたパイプもある。東京の地下鉄は建設年度が新しくなるに従って地下深くに建設されるのも、浅いエリアは他の用途に使われていたり地盤強度の問題があるからだという。
地下の浅い部分には何があるのか。ビルの地下室や地下駐車場は一般的なのだが、隠れた地下というかビルの地階の更に下に階があって、そこが変電所になっている所がある。地下変電所は都市部の多くに点在していて、それはお寺などの境内の下だったり公立学校の校庭の下だったりする。

◆ 学校の下に変電所があると言われると、電磁波嫌いな人々が大騒ぎしたりする。果たしてどの程度の漏洩磁界があるのか解らないが、この理屈で行くと地下送電線なんかも嫌いなのだろうな。地上に送電線があると、簡単に目視可能なので問題になりやすいが地下送電線なら目に付かないので問題にならない。
何故都市部に地下変電所が多いのかと言えば、地上に変電設備を作る場所そのものが確保できないからだそうだ。地下に作ると金は掛かるのだろうが、災害にも強いし電磁波嫌いの人にも知れないし、良いのかも知れないななどと思う。

◆ 地下に変電設備を作ると放熱の問題が出てくる。
何しろ凄い容量のトランスがそこには鎮座しているのだ。容量だってKVAではなくMVA〜GVA(!)に達するガス絶縁型のトランスなんてものもある。変電設備の大きさは様々なのだが、地下13階建ての変電所なんてものもあって、それは凄い要塞的な設備になっている。これら設備が発する熱は地上に逃がすか液冷を行う以外になく、工業用水や地下水を利用した冷却設備もあるらしいが、多くは地上に排熱しているのだそうだ。排熱の方法は最も簡単な空冷や、騒音や振動を嫌う場合には冷却水や冷却液を使った熱交換方式が採用される。このクーリング装置はビルの屋上などに設置されるが、排熱量が大きいためにかなりの場所を食ってしまう。小型のクーリングタワーで多くの熱を逃がそうとすると液温を上げる以外になく、そうすると煙(水蒸気)の問題(見栄えが悪くなる)が出るのだとか。

◆ いずれにしても変電設備は必要だし、年々増加する消費電力量に合わせてその能力も高めていかなければならない。地下に建設するのだから相当な金も掛かるわけで、この辺りも日本の電力料金の高さにつながっているのだろう。
電気は送電ロスが出るが、ガスはあまりロスがない。なので燃料電池がお得ですよとガス屋は言うわけだし、個別発電の方が効率は高いと思う。ただ、現状の燃料電池だと排熱の処理に夏場は困るはずだ。冬場ならば廃熱を暖房に使えるし、湯の使用量も多くなるからロスはないのだが…



Felica(10/15)
◆ ドコモの推進するおサイフケータイの要でもあるFelica、このライセンス料が高くて使いにくいという話は以前にも書いたとおりだ。だが、それでも徐々に普及はしていて、Suicaや各種会員カードなどにも使われている。もちろんこれは携帯電話内蔵Felicaだけではなく、プラスチックカードでも使える。ドコモ以外でもauは既におサイフ機能を実現しているし、ソフトバンクモバイルもやっとSuica対応機が出てきた。

◆ ドコモは当初ビットワレットに出資してEdyを推進していたが、いっこうに伸びない普及率を嫌ってかSuicaの方に傾倒するようになる。が、その後自社ブランドのDCMXも始めるなど迷走気味だ。これらは全てFelicaの上に異なるアプリケーション(データ)が乗っているわけで、リーダ/ライタは共通化しやすい。ただし各社独自のデータをインタフェースするので従来はアプリケーションごとに複数のリーダ/ライタが必要だった。最近になって4カードフォーマット対応とか6カードフォーマット対応型の機器などが出来てきたが、何とも面倒な話である。現在の所のメジャーなフォーマットと言えばEdyとSuicaなのだが、これにJCBが推進するQUICPayやドコモご自慢のDCMX,三井住友のIDなどが加わる。
QUICPayはよく知らないのだが、JCBは各種アンケートや調査データをねつ造してまで"一番普及している"などと言い張っていた事もあった。ま、JCBにしても大金をかけて開発したのだろうから、マイナーなままでは嫌だったのだろう。

◆ こうしてカードの種類が増えてくると携帯電話のFelica容量が不足してくる。で、903iからはこの領域の拡大も行われる。確かに会員証などを複数入れたりすると足りなくなる場合もあるのだと思う。私の場合はヨドバシのポイントカードとJALカードが携帯に入っている。JALカードの方はまあ良いのだが、ヨドバシカードの方は機種変更の際にヨドバシ店舗まで出向いて処理して貰う必要があるのが面倒だ。Suicaは使っていないのだが、どうやらこれも移行が面倒なものらしい。今後MNPなどで事業者移動が起こるとすると、アプリその他の対応も含めて更に面倒なことになりそうだ。

◆ 日本での仕様統一はまず無理というか、オリジナリティこそ美しいみたいな風習があるので現実的ではないのだが、先行したSuicaのフォーマットを拡張するような形で様々な実装を行っていけば、今よりもっと合理的にFelicaが使えたと思う。そしてFelica上に各データを乗せるのみではなく、別のプラットホームの上に同一の機能を構成できればバカ高い金をSONYに支払う必要が無くなるばかりか、より制御感度の高い周波数帯などの利用も可能になる。でもSONY的にはそんな事をすればライセンス料が取れなくなるので絶対やらない。
今後メモステ対SDカードのような、後発が市場を独占するような事でも起きない限りは無理だろうな。
そのSDカードも使用量が増えてスケールメリットが拡大し、更に小型なmicroSDにシフトするなど進化を続けている。



キャッシュレス自販機(10/14)
◆ 以前からドコモとの連携で、コカコーラはCmode(シーモ)と呼ばれる自動販売機を設置していた。その後Cmode2になったようだが、実は私はこの自動販売機にお目にかかったことがない。それもそのはずで、全国に4000〜5000台しかなかったというのだからサービスと言うよりは実験だ。しかもCmodeは専用のアプリをダウンロードして云々とか。缶ジュースを買うのに一々アプリを立ち上げて等するのは面倒なことだと私は思うわけで、だったら100円玉と10円玉をコイン投入口に放り込んでさっさとその場を立ち去りたい。

◆ 今回更に自動販売機が進化したそうで、ドコモと三井住友カードのiDを利用したFelica対応になるのだそうだ。ま、ようするにドコモのケータイクレジットサービスの提携版である三井住友のiDカードで缶ジュースが買えますよとの事だ。このiD対応自動販売機は年末までに1万ヶ所程度に配置するとしているが、これとて普通にお目にかかれるものではない、変わった自動販売機になるだろう。2008年度末と言うから2年も先の話になるが、このiD対応自動販売機は全国20万ヶ所に設置されると言うから、こうなればお目にかかる機会も増えようと言うものだ。自動販売機荒らしなどが増えている現状にあっては、キャッシュレス化がもっとも有効な対策になると思う。犯罪者にしてもキャッシュが抜き取れないのなら自動販売機を荒らす意味は無くなる。ま、カネが無くてジュースが飲みたくて販売機を荒らすというような輩もいないではないだろうが少数だろう。
自動販売機の中を完全キャッシュレスにするにはiDなり何なりの専用とすればいいのだが、このCmode対応自動販売機の写真を見るとコイン投入口も付いた併用型に見える。これでは自販機荒らしは防げない。
かといってiD専用だと売り上げ減につながるのか。

◆ だったら決済の簡単なEdyにした方が良いと思うのだがどんなものだろうか。これならばFelica対応携帯電話のみではなくプラスチックカードのEdyだって使える。この辺りドコモとコカコーラの関係がどうなっているのか解らないし、ドコモの宣伝のためのCmodeだとすると普通のEdyが使えて貰っては困るわけだ。こうなると顧客数はかなり限られるわけで、iD対応自動販売機が20万ヶ所に設置されているが、肝心のiD加入者が全国で100万人しかいませんでしたでは話にならない。
そもそもモバイルSuicaにしても、専用クレジットカードをわざわざ作るのが面倒だからと言う理由で使わない人が居るくらいで、この対策として現金チャージ型のモバイルSuicaがもうすぐ始まる。インフラが先かサービスが先なみたいないつの時代でも起きるわけだが、FelicaはSONY(フェリカネットワークス)に払う金がバカに出来ないと見えて、会費徴収のためのシステムが複雑だったりして嫌な感じがする。

◆ そもそもドコモだったらiDではなくてDCMXじゃないのかな。このDCMXminiだったらクレジットカードではないので中学生でも持つことが出来て、月間最大利用額が1万円には制限されるがジュースを買うなら充分だろう。何故わざわざクレジット決済させようとするのか、よく解らないなぁドコモの考えることは。



文字の大きさ(10/13)
◆ F&Fではホームページで使う文字を余り小さくはしていない。blogなどでは凄く小さな字を使っているサイトもあるし、その方がページあたりの情報量が増やせて良いのかも知れないのだが目に優しくはない。F&Fでもスタイルシートを使って文字サイズを固定している部分があり、こうなるとブラウザの設定では文字サイズを変えられない。(IE7だとズーム機能により全体のサイズを変えられる)高精細液晶が一般的になり、特に小型ノートPCではインチあたりのドット数がかなり増えていると思う。目のいい人には情報量が増えて喜ばしいこの液晶ディスプレイも、目の悪い人にとっては拷問にも感じる酷さではないのだろうか。

◆ 私はそもそも近眼なので遠くにある小さな字は見えない。だが老眼になると近くも見えないようになるわけで、見える範囲が限られてくる。と思って先日眼科に行ったら、特に老眼というわけではないという。近眼なので近くで見ることに慣れてしまっているからそう思うだけで、近くが見えにくいと言うほどのことはないよと医者は言う。とは言ってもフォーカシングスピードは劣化しているし、絞り機能に関しても新品時の3割くらいの性能しか維持できていないのではないかと思う今日この頃なのである。
やはりオートフォーカスコンタクトレンズみたいなものが発明されないと辛いものがあるな。オートフォーカスコンタクトレンズが出来ると、今よりも余計に人体のレンズを動かす事が減るので劣化が進むかな。オートフォーカスコンタクトレンズは未だ現実的でないかも知れないが、オートフォーカス眼鏡くらいだったら出来そうな気がする。

◆ ついでに絞り機能も付けて、見るものの明るさによってレンズの光透過率を可変してくれたらなお良い。
今でもあるのかどうか解らないが、紫外線に反応して色の付くレンズというのがあった。何も知らないヤツに「この中にはミドリムシが入っていて、ミドリムシが光に寄って来る習性を利用してレンズの色を変えているんだよ」なんて言ったことがあった。
確かに調光機能は実現されていたが、反応速度が遅いのとレンズの色が余り上品ではなかった記憶がある。と言うわけで、オートフォーカス眼鏡が出来ないとディスプレイの解像度をいくら上げても人間の目の方の限界が先に来てしまう。

◆ 携帯電話では来年か再来年にはVGA表示が一般的になるのではないだろうか。現在のQVGA解像度液晶が一気に広まったように、ドコモやauがVGA対応機を出し始めたら普及は一気に進むはずだ。あの小さな携帯電話の画面にVGAなのだから相当細かいわけで、もしもそこに5×7Dotの英数字を並べたら、見るのに苦労するだろうな。そもそもVGA解像度があればWindowsを動作させることが出来る訳で、それを考えると凄いドット密度だと思う。高精細化で大変になるのが描画エンジンだ。QVGAの4倍ものドットを制御しなければいけないのは携帯電話のCPUにとっては未だ荷が重い。ただしこの辺りも時間の問題であって、やがてはハイパワーなCPUやGDUが普通に使われることになるだろう。



年末商戦(10/12)
◆ さていよいよ始まるMNPなのだが、この年末商戦と来年の春商戦を勝ち抜くものが多くの加入者を獲得できるわけだ。auは既に発表しているとおりの12機種を適度な間隔で市場投入している。市場投入の間隔が開きすぎれば話題性を欠くことになり、いっぺんにドバッと発売を開始すると後が続かない。最近マーケティングのうまくなったauは、この辺りのコントロールも計算の上なのだろう。
対するドコモは903iシリーズが年末に向けて徐々に発売開始される。903iの目玉はiアプリの容量拡大であり、ゲームの有名タイトルが名を連ねるように並んでいる。しかし本音はゲームだけではないのではないかと思う。blogの方では過去に書いたが、ドコモが推進するクレジットカードであるDCMXやSuicaのアプリは容量が巨大で現時点でのアプリ容量MAXである500Kバイトには入りきらない。そこでアプリを分割して格納しているのだが、分割された"後ろの方"を起動すると「起動するものが違うよ」と怒られる。
で、こいつらをまとめて格納できるようにするにはアプリ容量を増やす以外になかったというわけだ。

◆ その他の機能としてはGPS受信機搭載などもあるが、特別な目新しさはない。いや、auにしても特別目新しいことは無いのだが、Rev.A対応によるTV電話などは他の事業者に追いつく機能として営業面から見れば重要だったに違いない。ゲームの分野に関してはBREWで実効速度の稼げるauが有利なのだと思う。しかしBREWの場合は公式アプリに限られるのと、簡単には公式アプリとして公開が出来ない壁が立ちはだかっているために、新作ゲームが続々と出てくる訳でもない。設計の自由度が高い変わりに公開に際してのハードルも又高いのである。ソフトバンクモバイル(長い名前だ)はドコモとauの中間のような感じで、公開するには審査が必要だが(一応)誰でも公開できるようにはなっている。

◆ 毎度書くことだが、アプリの使い道はゲーム以外には無いのかと言いたい。確かにマーケットだとか売り上げだとかを考えるとゲームになってしまうのかも知れないが、一部の端末ではネイティブで実装されているWordやExcelビューワなど、アプリで供給されても良いような気がするんだけど。pdfはドコモ製移動機ならば見ることは出来るが、メールにそれを添付できないのだから使い勝手が良いとは思えない。メールシステムに関しては何度も書くがauが優れている。というか普通のインターネットメールに近い実装である。

◆ 移動体通信を語る上で避けては通れないのがエリアカバレッジだ。この点で最も不満の少ないのはドコモのPDCだが既に消えゆくものであり、これを除けばauが優れていると言えよう。基地局の数こそ少ないが、800MHz帯を使うことによって有利に展開している。ただしこの冬から始まるRev.Aは2GHz帯を利用するとのことなので、当初はソフトバンクモバイル以下(!)のエリア展開しか出来ないと思われる。そのソフトバンクモバイルはFOMAに遠く及ばないエリアカバレッジであり、都内でも屋内では使えないと言われるほどの状態だ。
FOMAの基地局数が公約通りに増えているのに対し、ソフトバンクモバイルの方は何とも情けない状態である。
今後を見なければ何とも言えないが、現時点でソフトバンクモバイルを積極的に選ぶ理由は見あたらない。
ただしそれ以外、エリア以外の部分に目を向けると3社共にサービス面では似たようなものなので、あとは好きな端末があるとか無いとか、料金がどうであるかとか、会社のイメージとか周りに使っている人が多いとか、そう言う理由で事業者を変わり端末を買い換えるのだろう。



液晶テレビ(10/11)
◆ 暗い場面での画像再現性が余り良くないと以前にも書いたことのある液晶テレビ。プラズマでも当初は同様のことが言われていたが、今やかなり改善された。しかもフラットパネルテレビのライバルである液晶テレビの方が黒の再現性が悪いと言うことでプラズマ陣営は安心していたのではないのだろうか。
応答速度とコントラストの点は液晶テレビメーカも充分認識していて、様々なテクニックを駆使してこれらの改善につとめている。色再現性に関しても同様なのだが、小型のテレビやPC用のモニタの多くが液晶になった今としては、液晶ディスプレイの色が普通の色みたいな感じが広まったようにも思う。

◆ フラットパネルテレビ分野では出遅れ感が強く、一時期はプラズマに行くのか液晶に行くのか迷走していたSONYも、今や液晶テレビメーカとして立派な地位に復活した。そのSONYは20インチ級の液晶テレビにバックライト制御回路を導入することでコントラスト問題を改善しようと試みる。すなわち、画面全体が暗いシーンではバックライトの輝度自体をダイナミックに変更して黒をより黒く(暗く)表現しようとするわけだ。なので暗いシーンと明るいシーンが混在しているような場面ではこの制御の効果は活かせないが、そもそもコントラストの激しい絵の場合は人間の目の方が黒レベルに鈍感になるので良いのかも知れない。このバックライト制御型コントラスト増強風システムを同社では「アドバンスト・コントラストエンハンサー」と呼び、来月以降に発売される機種に搭載していく模様だ。これによってコントラストの測定値は1,800 1程度が得られる模様。

◆ SONYのサイトを見ると、確かに見え方がかなり違う。この違いがプラズマと液晶程かと言われると、未だ少し足りない気もするが効果は充分に認められる。他にもSONYではバックライトの工夫で色再現性を向上させたりもしている。これはバックライトの3原色のピーク以外の波長を制限することによって、彩度というかコントラストを上げようとするもの。液晶のフィルタとバックライトに於ける発光のピーク波長を合わせるのが目的だと思われる。
液晶テレビ価格の低下は先が見えない状態だが、SONYとしては高価格高品質路線を守りたいらしい。一時期はシェア拡大のための低価格化競争に巻き込まれる形で利益率を大きく下げた同社だが、SONYの液晶テレビとしてのブランドが確立されてきた今、反撃に出ようと思っているのかも知れない。

◆ これら新製品は年末商戦に向けての取り組みである。景気の徐々なる拡大が現実味を帯びてきている中、地デジの後押しもあって今年の年末商戦は熱くなりそうな気配が漂う。もちろんまだ"待てる"人ならば、今年よりは来年の方が液晶テレビの価格は下がると思うし、来年より再来年の方が更に安くなるのは確実だ。技術も生産性も確立されたブラウン管式テレビと違い、フラットパネルテレビはまだまだ発展途上なのである。
フラットパネルではないし日本では余り人気がないリアプロもビクターが110インチ相当版を試作していた。
さすがに100インチ級となると薄型とは言ってもかなり大きいので、それを設置できる家というか部屋は限られそうだし、だったらプロジェクタでも良いんじゃないのとか言われそうだが、作ると言うことは需要があるのだろうな。



ホンダのディーゼル(10/10)
◆ ホンダが開発を進めている小型低公害のディーゼルエンジンは新型触媒を使って、米国で導入が予定されている厳しい排ガス規制をクリアしたという。ディーゼルエンジンの場合、黒煙排出量を減らそうとするとNOx排出量が増える。これはガソリンエンジンでも同じ事が言えて、不完全燃焼で排出されるCOなどを減らそうとすると窒素酸化物が増える。これの丁度良いバランス点である理論空燃比付近で燃焼させ、それを三元触媒で浄化するというのが現在のエンジンである。
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンより多量の窒素酸化物や黒鉛が排出される。圧縮比が高く燃焼温度の高いディーゼルでは窒素酸化物が大量に発生し、それを下げるために燃料を多くすると不完全燃焼で黒煙が大量発生する。

◆ 都市部の規制によって黒煙排出量は規制され、フィルタなど様々な方式で現在の都市部に於けるディーゼル車は黒煙排出量が抑制されている。これによって都市部の空は綺麗になり、ガードレールなどの汚れも目に見えて少なくなったし、雨の日に都市部を走ったときの水あかの付き具合もめっきり減った。しかしNOx排出量は決して減ってはいないのである。NOxは目に見えないから気にしないだろうが、光化学スモッグの原因物質であり都市部では自然分解の速度よりもディーゼルエンジンからの排出量の方が多いために問題になっている。

◆ 黒煙と窒素酸化物を同時に減らすことは難しく、超高圧燃料噴射や燃料の微粒化によって黒煙排出量を減らしながら、過度に燃焼温度を上げないような仕組みが欧州などのディーゼルエンジンでは採用されている。しかしながらガソリン車並の排ガスレベルに規制しようとする環境基準には、それだけでは不十分だ。結局の所ガソリンエンジンと同様に触媒による浄化装置の取り付けが必要になってくる訳だ。
ガソリンエンジンの場合は窒素酸化物を分解した残りの酸素を使ってCOやHCを燃焼させるわけだが、ディーゼルの場合はこれがうまく行かない。そこで吸着触媒などが利用されるが、吸着した窒素酸化物をどうやって分解するのかが今度は問題になる。

◆ 触媒の動作や排ガスの問題では色々なチャレンジがされていて、尿素を燃料と共に噴射するなどのシステムも考案されているが尿素補給の手間がいる。ホンダのシステムは排ガス中からアンモニア成分を作り出し、これによって窒素酸化物を窒素に戻す動作を行うという。と、書くのは簡単だが負荷も回転数も変動するエンジンで安定的に排ガスを浄化させる事は難しい。ガソリンエンジンにしても理論通りに動かすために、様々な工夫がなされている。各センサの精度向上や制御プログラムの改善、エンジン本体の改造なども行われて排ガス規制をクリアするわけだが、経年変化によってやがては有害排出ガスレベルが上昇してしまう。



石油を作る(10/9)
◆ 原油価格が上がると様々な技術がトライされるようになる。従来原油価格の安い時期にはコスト的に見合わないとされていた技術も、昨今の原油価格上昇を背景に、元の取れる技術として見直され始めているのだ。例えば掘削コストの高い油田の開発などが一般的に行われるものであり、一説によれば金さえかければ掘れる油田は沢山あるのだとか。中国西部の油田地帯などもこれにあたり、延々とパイプラインを引いたとしてもコストが見合うレベルにまで原油価格は上がっているわけだ。

◆ 植物原料のアルコールを燃料として使うのも同じような背景があり、従来はアルコール価格の方が高かったのだが原油価格の上昇でその差が縮まり或いはアルコールの価格が相対的に下がってきたことで実用化に弾みがつく。
石油そのものを作ってしまおうとする技術がある。
作ると言うか抽出するというか、改質するというか微妙なものだが、石炭を加工することによって液体としての石油を抽出するのがそれだ。日本では石油は殆ど採れないが石炭はまあまあ採れる。そこでNEDOと神戸製鋼が高温高圧下で溶剤を利用して石炭から液体燃料を抽出する技術を開発していた。が、結局の所金がかかりすぎて「それなら原油を買った方が安いね」みたいな感じでお蔵入りとなっていた。

◆ この技術を更に改善するなどした上で、経済産業省が金を出してインドネシアに試験プラントを建設、インドネシアで採掘できる水分を多く含んだ石炭をベースに液体燃料化しインドネシアが現在日本に輸出している原油量の半分以上をこのプラントでまかなえるようにしたいという。これは大変結構なことなのだが、心配する点は経産省主導でこの事業が行われることにある。事業開始までの予定というか予想は毎度盛大なものなのだが、実際に営業運用まで行き着けるのかとか、その後の採算性の問題がどうなのかは非常に不安になる。
民間主導で行われれば効率的運用や効率的運転が可能になると思うわけだが、政府が主体となると「後のことは知らない」みたいな感じになるケースが非常に多い。

◆ この石炭から液体燃料を抽出する技術は、報告書を見る限りに於いては実用的なガソリンが出来上がることになっている。実際には精製のためのエネルギや排出物質その他様々な問題があるに違いない訳で、来年にも実用化が出来るという技術ではないだろう。と言うか、そんな技術だったら民間でとっくにやっているような気がする。だからといってこれらの改質技術が全く無駄と言うことでもない。石油埋蔵量よりずっと多い石炭を利用できるとなれば、中国のエネルギ事情にも貢献してくれるかも知れない。中国の経済発展が今のペースで続くとすると、世界的なエネルギ危機に陥る可能性だってある。中国は採算性の良くないと言われた日本との国境付近のガス田開発もどんどん進めているし、日本が口を挟もうものなら目の色を変えて威嚇してくる。そのくらい中国国内でエネルギは不足している訳だ。そして中国が世界最大の炭酸ガス排出国になるのも遠い未来の話ではないだろうし、炭酸ガス排出抑制など気にもしない民族でもあると思う。



有料化(10/8)
◆ 携帯電話用ブラウザアプリに関しては以前に書いたが、ビジネスモデルがシッカリしていないと事業継続に支障が出てしまうアプリなのだ。配りきりのものであれば良いが、中継サーバやインターネット回線を維持していかなければならないのでランニングコストがかかる。通信型iアプリは、iアプリの仕様によりダウンロードしたサーバとしか通信が出来ないのでブラウザなどは必ず中継サーバが必要になる。
これも以前に紹介したmobile2pcという、携帯電話から自宅のPCをコントロールするためのソフトがあるのだが、これは接続先が固定のためDNSの誤魔化しによってPCと携帯電話を直接通信させる仕組みになっている。売りきりでしかも低価格が実現できたのはこのためだろう。

◆ 同じようなアプリでiVNCがあったが、これも中継サーバや回線問題で有料化するとかしないとか言われていた。その後活動を中止し、現在は又復活しているがバージョンアップ等が行われていないので、やる気が無いのだろう。後発であるRCGateもmobile2pcに近い感じのアプリであり、mobile2pcほど使いやすくはないと私は感じたが無料だったので試してみた。
画像は過度に圧縮されてくるので、伝送速度は速いがそのままでは何が書いてあるのか判別できない。拡大したい場所を指定して再読込を行えば拡大されたデスクトップが映し出される。この一連の操作と待ち時間が結構辛い感じで、使いにくいと感じたわけだ。
このRCGateも有料化され、月額315円の課金がされる。

◆ ゲームなども有料なのだから、この手のソフトが有料でも不思議はない。でも最近のゲームって開発費が数千万円とも数億円とも言われているわけで、それに比較したらこの手のソフトはずっと安い金額で出来そうな気がする。と言うか、私的にはmobile2pcのような売り切りであれば良いのだが、毎月取られるとなると少し抵抗がある。
iモードのフルブラウザアプリも月額料金制になっているが、ibisなど有料でありながら中継サーバは遅いし不安定だしでクレーム続出&返金騒ぎにまでなっている。jigはこの点安心できるようだが、速度的にはHSDPAを活かせるようなものではないとのこと。どうやら中継サーバや回線にボトルネックがあるようなのだ。

◆ iアプリDXならばダウンロードサイト以外とも通信が出来たような気がするが、これはドコモの認定が必要なので誰でも組めるわけではない。もしも目的のサイトと直接通信が出来たならば、中継サーバも何も要らないのだから速度面でもコスト面でも得だと思う。
ならばmobile2pcのように、自分の家のPCを中継サーバに使ったらどうだろうか。mobile2pcのDNS誤魔化し方式は特許出願中とのことだが、特許使用料を払ってもその方が得なのではないのか。料金体系も自宅サーバ向けプランと中継サーバ利用型プランで分ければ良いし、自宅サーバプランならばセキュリティも確保しやすいので良いと思うんだけど。PCを持っていない人は仕方がないとして、常時接続されたインターネット回線とPCがある人ならば、それを自分専用中継サーバに仕立てればいい。



釣り(10/7)
◆ 私は釣りはやらないのだが、好きな人は本当に好きでバス釣りマニアな有人は専用のボートまで買って釣りをやっている。私が記憶に残っているのはニジマスを釣りに知人と出かけたことだったろうか。東京都の西の方の、奥多摩かどこかに釣り場があって、そこで釣る。そこで釣るのだが全然釣れない。餌はイクラを使ったと思うのだが、なんかイクラそのものを食べた方が手っ取り早くて美味しそうだと思う私はやはり釣り向きではないのか。こんな私にはエビでタイは釣れないのかも。

◆ 釣りと言えば釣り具なのだが、こちらの方にも様々なアイディアというかシカケというかがあるらしい。形状記憶型釣り糸で、気温と水温の違いによって糸の特性が変わり柔軟性と絡まりにくさを兼ね備えたヤツがあるとか聞いたことがある。水温計とか光る浮きなんてのは昔からあって、あの浮きに使う電池が小さくて良いなと思ったこともあったっけ。
疑似餌を使う釣りではその疑似餌を自作したりもするのだそうだ。あんな小さなもの、買ってきた方が手間が無さそうに思うのだがマニアは違う。
独自の経験や知識を元に細かな作業でルアーを作る。この辺りの感覚は分からないでもない。果たしてルアーを作った人は、そのルアーの性能を試したくて釣りに行くのか?或いは釣りたくてルアーを作っているのだろうか。え?私の感覚?私の感覚だとルアーを作るのが主でその性能を確かめたくて釣りに行くような感覚になると思う。

◆ 半導体製造設備関連を手がける企業がルアーを作ったとニュースになっていたこともあった。開発員が釣り好きで、ルアーにポリイミドのコーティングを施したら食いつきが良くなったのだとか。
ポリイミドの薄い膜が光の透過と反射をうまくコントロールし、魚からは「美味しそう」に見えるらしい。
疑似餌ならばまだ良いのだが、虫やゴカイを針に付けるのは虫嫌いな私にとっては苦痛である。虫ではなくゴカイにしたって、あんなもの素手で触れるのが不思議なくらい気持ち悪い。以前水槽に入れるため(底砂の攪拌用)釣り餌屋で購入したことがあったのだが、プラスチックのパックに入れられたゴカイを水中に放すだけでも相当気持ち悪かった。水中にゴカイを放したらすぐに砂の中に潜らせないと、何しろゴカイは魚の餌な訳だから魚が凄い勢いでゴカイに突進してきてパクッと食っちゃう。おいおい、せっかく飼ってきたゴカイなんだから食わないでくれよといいたいが、魚にしてみればご馳走がやってきたという感じなのだから仕方がない。

◆ バスなど外来種による生態系の変化とか、釣り糸や釣り針による自然破壊や野鳥などを傷つける事も度々報道されている。おそらくマナーの悪い釣り人はほんの一握りなのだろうが、それが目立ってしまうのだろう。神奈川県では三浦の方での密漁も度々問題になる。漁民でなければ捕ってはいけない貝などをごっそり密漁していくのだそうだ。



何に使うか?(10/6)
◆ 移動体通信の高速化を始めて実感したのはPHSだった。当時はPDCが9.6Kbpsだったので、3倍の速度が得られたわけだ。固定回線による通信ではISDNが64Kbpsで、一般的に使えるものとしてはこれが最速だったと思う。当時はいわゆるリッチコンテンツも少なく、64Kbpsの速度が出ていれば不満を感じる事も少なかった。やがてPDCは3スロット使用による28.8Kbpsへ、PHSは2スロット使用の64Kbpsや4スロット使用の128Kbpsに速度を上げる。携帯電話の方はcdmaOneが64Kbpsで高速通信を謳った。確かにcdmaOneはダウンロード速度などが速く感じられたが、ブラウザが遅くてWEB閲覧がさほど高速に感じられたことがなかった。

◆ 2003年になるとEV-DOがスタートし、下り速度が最大2.4Mbps、実効速度としても600Kbpsあたりが得られるようになる。ドコモとしてはFOMAがやっと384Kbpsで実効速度230Kbps前後だったのだから大きな違いだ。
そして今はHSDPAで公称3.6Mbpsの世界になった。ネットワークの混雑状況によって実効速度は異なるが、おおむね1Mbps前後の速度が出ている。空いた時間にPC接続を行うと、ピークで3Mbps近く出るという実験データもあるので立派と言えば立派だ。
変調方式に16QAMを使用することから移動中には速度が出にくいかと思っていたのだが、高速道路を100Km/h+++位で走行しても800Kbps程度は出る。この時に変調方式が16QAMなのかQPSKに落ちているのかは不明。いずれにしても非HSDPAより高速な通信環境が得られるのは事実だ。

◆ この高速通信を一体何に活かすのか。公式コンテンツとしてはミュージックチャネル(私は使ったことがない)や大容量iモーションファイル(実験的にダウンロードしたことはある)程度だ。iモーションファイルは5Mバイトほどあるのでダウンロードに20秒ほどかかるだろうか。非HSDPAエリアではこれが3分程度かかる事になるので速度の違いはすぐに分かる。ミュージックチャネルになるとコンテンツ容量は更に大きく、20Mバイト以上になると言うから非HSDPAエリアでは(深夜に配信されてくるとは言っても)厳しい(ネットワーク占有時間的に)に違いない。
しかし携帯で5Mバイトですよ、5メガバイト。こんなに大きなファイルを気軽に受信できるのだから凄いではないか。

◆ ファイルダウンロードの待ち時間が短くて済むことは有り難いし、無線区間の占有時間が短くできることは事業者にとってもメリットだろう。だが大容量コンテンツだけが高速通信の使い道なのだろうか。例えばauのRev.Aはパケット通信を利用したTV電話を行う。当初の価格こそドコモの料金を参考にしましたみたいな感じだが、値下げ出来る可能性はかなり大きいはずだ。他にもマルチキャスト配信など、速度一辺倒ではないサービス提供を予定している。
今後ドコモはHSOPA+MIMOで100Mbpsを実現すると言うし、auはRev.Bで70Mbps(利用帯域により異なる)にするという。
果たしてそれを何に使うのか。
確かに低速より高速の方が気持ちが良くて、一度HSDPAの味を占めてしまうともはや非HSDPAには戻れないのも事実なのだが、それを生かすサービスは一体どこにあるのだろうか。



需要予測(10/5)
◆ 公的事業を行うときには需要予測のデータが出され、どうしてもこれが必要なんだよと言って工事が開始される。なので需要予測の数字は大きくないといけない。工事が完成するのは需要予測を行った年度の数年後だから、その時の需要が予測の通りにならなくても「予測」なので許される。と言うか、民間企業でこんな不的確な予想をしたら担当者のクビは吹っ飛ぶに違いないが公務員は大丈夫だ。

◆ カネが余って仕方がないからと各地に空港を作っているが、これもまあ適当なものだ。需要予測の数字自体は立派なものだが、いざ空港が出来上がってみると飛行機が飛んでこない。何故ならば「客が居ないから飛ばせない」と航空会社が言うのだそうだ。
そもそも乗降客が少ないので定期便すら余り飛んでいない地方に、新しい空港が出来たから大型機を飛ばしてくれと言われても困ると航空会社は言う。こうして無駄な金をばらまいた無駄な空港は各県に存在している。

◆ 鉄道でもあったな。新幹線の新駅を作るという話。
地元住民は「のぞみの停まる京都まで出るから現地駅は不要」と言っているようだが、自治体としては何としても金を使いたい。何だかんだと理由を付けては新駅が必要なんだという。
宮城県の仙台市に新しい地下鉄を作る計画もあるそうだ。自治体は需要予測を元に絶対地下鉄が必要なのだと訴える。実は仙台には既に地下鉄が一本出来ていて、これも予測された需要に実際の需要は達せずに大赤字を出しているのだ。大赤字を出している前例がありながらも同じ失敗を再度繰り返そうと画策する仙台市とは一体… この仙台地下鉄問題はTVでも放送されていて、担当課長のアホさ加減が面白かった。TV側が核心を突くと逃げるし、「決まったことだから事業を行う」とか「TV局に市の財政問題を言われたくない」みたいな役人風味満点のお答えだった。
別に地下鉄を作っていけないと言うことはないし、それが便利に使われるのならば結構なことだ。必ずしも黒字にならなくても、例えば市民パスで無料で乗れる地下鉄とかを作れば道路の混雑や排ガス公害の軽減につながると思う。
しかし役人は作った後のことまでは考えない。作ることの「うまみ」が欲しいだけなので、市民生活が便利になろうが不便になろうが地下鉄料金がバカ高かろうが関係ないのである。

◆ 道路に関しても同じようなものだろう。日本全国に高速道路を整備したいという。実際に地方に高速道路が出来たところで通行量はきわめて少なく採算が取れない。道路に関しては民営化も出来たことなので今後変わっていくのかも知れないが、高速道路を造りたい議員が死ぬまでは何らかの抜け道を使って高速道路建設をプッシュするに違いない。
こうして今も日本全国で無駄金をいかに使うかと、役人達が頭を悩ませている。税収が少なくなったからと言って節約しようなどとは考えないが、でも冷房温度を上げてみたり蛍光灯を消してみたり、節水と張り紙をするなどのポーズは取る。でないと市民にアピールできないから。



夏休み(10/4)
◆ 先生の夏休みに関しては過去にも書いた。完全週休二日になっていなかった頃、先生方はこういった「土用も働いているのだからその分を夏休みや冬休みの時に休んでいる」と。やがて学校が週休二日制になった。ら、先生は「生徒が休みの時でも教師は働いている。それは研修とか色々だ」と言っていた。
確かに生徒が休みの時でも先生が休みになるわけではないのだが、自宅研修という休み方があるそうだ。
これは校長が認めれば、ある程度何をしていても良いシステムで、自分の得意分野を研究したり生徒の成績分布を作ったりする。で、休みが終わったらレポートを提出するのだが、それがTVで紹介されていた。

◆ あるセンセーは生徒の成績分布を1枚の用紙に書いて、それを20日間かけて作ったとなっていた。別の教員は読書感想文を数行書いて、2週間かかったと報告していた。これでバッチリなのである。これで給料も貰えるし研修にもなる。勿論マジメな先生だって捜せばいるはずだ。学校に出てきて残務処理?をしていたり、クラブ活動などで生徒を指導するなど働いている先生だってきっと居るはずだ。が、働かない先生も多い訳だし、働かない先生が多ければ働く先生もそれに釣られて減ることだろう。校長だってレポートのインチキさ具合は百も承知の筈だが、事なかれ主義の慣習が文句を言わせない仕組みを作り上げているのだと思う。

◆ そこで、是非先生方には夏休みを利用して民間企業に研修に行って貰いたい。と言うか、休み以外の時に民間企業に研修に出させる制度を導入しているところも既にあるそうだが、無断欠勤や遅刻や早退が多くて先生方を使う側の企業が嫌がるそうだ。会社のシステムも理解せず、やりたくないことはやらない。休憩時間でなくても休んでしまうなど様々な問題を引き起こすのがこの研修なのだと民間企業は言う。だが、そうした集団行動にマッチできない先生を更生させることが研修の目的なのだから、政府が金を出してでも研修制度を充実させるべきではないのだろうか。

◆ 誰だってその世界に入り込んでしまえば、それが全てになってしまう。民間企業に勤めている人を突然自衛隊の訓練に参加させても生き残れる人はわずかだろうと思う。なので夏休みの期間をかけて、徐々に一般社会に慣らしていけば先生だって普通の人間のようになれる可能性があるはずだ。
もっともそんな制度を作ると、研修手当を寄越せとか夏休みには決まって病気になるとか、そんな人間が現れるに違いない。だが少子化の現状を見ると教員は余ってくるはずで、そこで教員として、人間としての「ウデの差」を評価するようなシステムを作り上げればより良い教師が増えることになってみんなが幸せになれると思うんだけど。
でも無理だろうな。天下り議論の時でも「苦労して勉強して官僚になって、天下りで儲けることが出来なかったら詐欺だ」みたいに言っていた東大生が多かったからなぁ。長い夏休みを目的として教員を選んだ人がいないとも限らないし、そう言う人たちから夏休みを取り上げるのは苦労するはず。



乾電池(10/3)
◆ 乾電池に関しては何度か書いている。SONYの青歯鼠に単三電池を使うのだが、マンガンを入れたりリチウムを入れたり試しているが、リチウムにとってのオイシイ放電電流ではないと見えて、アルカリの1.5倍しか持たなかったという話は以前に書いたとおりである。そこで今回はニッケル水素二次電池であるエネループを使ってみようと、充電器と電池のセットを買ってきた。エネループは容量を犠牲にして自己放電電流を減らした設計で、使う直前に充電しないとフルに容量を使えないと言ったニカドやニッケル水素の使いにくい部分を改善したものだ。

◆ 充電器は急速充電ではないようだが、充電ランプを見続けていたわけではないのでよく解らない。
適当に電池をセットして、翌朝見たら充電が完了していた。で、さっそくSONYの青歯鼠に入れてみることにする。この青歯鼠は意外に大食いで、富士通のアルカリ単三電池で2週間程度、松下のアルカリ電池でも20日は持たない。単三リチウム一次電池ならば3週間は保つがその程度だ。単三リチウムに比較するとニッケル水素電池は重いなと言うのが第一印象だ。それに全長もわずかに長い感じがする。マウスにちょっと入りにくいのだ。
が、ググッと押し込んで実装して使ってみたが、これが10日ほどしか持たなかった。

◆ 確かに電池容量的にはアルカリ一次電池の方が大きいのではないかと思うのだが、これほどまでに違うとは。使えなくなる寸前の挙動もリチウム一次電池に似ていて、使えている状態から使えない状態に一気に移行する。アルカリ電池の場合は減電圧警報が出るのだが、それすら出ずに使えない状態に移行してしまう。電池寿命の短さだが、おそらくは解放電圧が低いことも影響しているだろう。確かに減電圧警報も出ずに使えなくなるくらい急激に電圧が下がるわけだが、それにしてもゼロまで一瞬で降下するわけではない。一次電池の場合は2本直列で3V以上の解放電圧があるが、ニカドやニッケル水素だと2.4Vしかないのである。

◆ その理屈からすると、元々の解放電圧が高いオキシライドの方が良いのだろうか。と言ってもエネループを買って使いはじめたから、しばらくはこの電池を使うと思う。通常のニカドなどより繰り返し充放電回数も多くなっているとのことなので、青歯鼠に使うだけだと30年くらい使えたりして。
二次電池の場合は充電が面倒と言えば面倒で、この青歯鼠くらいの電池寿命の中途半端さが一番嫌な感じでもある。青歯ではない2.4GHz帯の無線マウスならばもっと電池の保つものもあるし、27MHz帯のものならばそれ以上に低消費電力だ。使う側からするとマウスをどこかに置くと(使わないとき)充電されるようなものが良いと思う。それも大げさな充電台ではなくて、非接触充電器みたいな電磁誘導か何かだったら良いかも。



燃料電池(10/2)
◆ 一時期ほど話題にならなくなった燃料電池。燃料電池自動車にしてもトヨタが消極的になったのがきっかけかどうか、話題性が失われてきたような気がする。以前にも書いたがトヨタとしては燃料電池車よりもハイブリッド車の方がエネルギ利用効率が高いのだと主張している。燃料電池といえどもガソリンエンジンに比較してトータルエネルギ利用効率が極端に高いわけではないのと、水素を作るためにはガソリンを精製する以上のコストがかかるのが原因だとか。しかし将来的に化石燃料コストが上昇してくれば、水素との価格差は小さくなってくると思う。
あとは燃料電池そのもののコストだ。量産効果によってコストが下げられるものなのか否か。この辺りも重要になってくるだろう。

◆ 小型電子機器用の電池として有望視されるDMFCは、アルコールなどの液体燃料をそのまま使える点で優れているのだが、効率その他は水素を燃料とするPEFC(固体高分子型)に及ばない。だが水素燃料型の場合は水素をどうやって供給するのかが問題になる。
圧力容器に入れるにしても、小型軽量化には相反する。そこでアクアフェアリーが考えたのが、水から水素を取り出す方式だ。水を電気分解して水素を取りだして、それを燃料電池で燃やして電力と水を作って… なんて事だと永久機関のようになってしまうわけで、水素は化学的に取り出す。水素は水に活性ナトリウム金属含有物質を溶かすことによって行われる。この水素発生剤は乾燥剤などとしても利用されていて、市販価格は1g/円以下と安価だ。反応も急激には起こらないので安全性は高いという。

◆ 水と水素発生剤は小さなカプセル状のものに入れられていて、それを燃料電池本体に実装すると中味が混ざって水素が発生する。この方式によって試作された燃料電池は45gの質量でありながら10W/hの容量を持つ。平均出力は2Wで10ccの水を使う。現状の燃料電池では内部抵抗がさほど低くはないので携帯電話の電力源として直接使うのは難しく、あくまでも充電器としての用途になる。充電器として考えた場合に乾電池式中電気と比較してどちらが得かも問題になるだろう。この燃料電池でFOMAを3回ほどフル充電にすることが出来るので単三アルカリ電池を使った乾電池充電器よりは容量が大きいと思う。単三アルカリ電池使用の充電器でたぶん1回くらいはFOMAを満タンに出来るはずで、電池付き充電器の価格は千円前後だ。確かに燃料電池よりは重い(80g程度)のだが、安いこととどこででも手に入る単三電池が使えるのがメリットだろう。

◆ 燃料電池の価格が千円程度だったらこれらと勝負できるが、まず無理だろうな。ドコモ純正の乾電池式充電器は単三を4本使う無骨なもので2千円弱の定価が付けられている。それでも5千円くらいだったら興味本位と言うことで買ってみたい気もするし、水と水素発生剤のカートリッジが激安だったらランニングコストの安さでイニシャルコストがカバーできる…出来るかな?出来ないかもって感じ。



ランエボ(10/1)
◆ ランエボも今は9代目なのか。初代登場の時ほどインパクトは無いし、そもそも若者が車に乗らなくなったと言われて久しいので販売台数自体も見るべきものはないのだとは思う。それを象徴してか、限定車のMRはサスペンションを柔らかくしたりして快適性?を向上させたようだ。いわゆるランエボ世代もオッサン化が進み、余りに硬い足では腰痛が…みたいな所かも知れない。サスが柔らかいのでコーナリング性能は落ちるが、その分若干車高を下げてカバーしたのだとか。サスを柔らかくして限界性能を制限すればトリッキーな動きは少なくなるので扱いやすくなる。固い足だとギリギリまで踏ん張って、そこから先は滑るだけという感じになりやすいが、柔らかい足だと徐々に滑り出すので修正がしやすい。

◆ 運動性能面では積極的に内輪差を与えて旋回を助けるAYCを装備しているが、これのセッティングにも変更が加えられている。4WDの場合は曲がりにくい(プッシュアンダーになったりする)のだが、電気/機械仕掛けで各車輪に回転差を与えてやることで旋回性能を上げるわけだ。この辺りのセッティングもおとなしい方向に運動性を変化させていると言えそうだ。
ターボチャージャも低速寄りに変更されている。ターボチャージャのタービン(排ガスで回される側)はインコネルなどの耐熱合金で作られている。インコネルは高温下にも耐えてくれるので、タービンや温度センサなどに使われている金属だ。これをMRでは軽合金に変更した。チタン合金だと言うが、別途オプションでチタン+アルミ合金タービンとマグネシウムコンプレッサを使ったものも選べるのだとか。

◆ 三菱はグループ企業がターボチャージャも作っているのでこの辺りチューニングは効くのかも知れない。三菱製ターボチャージャは元々はトラック向けのものが多く、ガソリンエンジンに使用すると耐久性などに難があった。が、やがてガソリンエンジン用のラインナップも増えて価格も安かったことからチューニング屋でもよく使われていた。ターボチャージャとエンジンとのマッチング、或いはセッティングは十分に検討されるべきだ。タービンのコンプレッサにはタービンマップというものがあって、風量や圧力によってどの程度の効率になるかを示している。これはコンプレッサのマップ(pdf)だが、TO4SとRHC7の違いがよく解ると思う。TO4Sは過給圧が低い状態で効率点に入るのに対し、RHC7は同じ風量ならばもっと過給圧が上がった点でなければ効率が上がってこない。

◆ 過給圧を高めて使用するとエンジン出力を高めることが出来るが、過給圧が上がりきるまでは効率の低い部分を使うことになるのでパワーは余り上がらない。
逆にTO4Sなどを使うと低過給圧でも十分な効率が出るので乗用車など低過給圧で使うエンジンに適する訳だ。
ただ実際には排気マニホールドの設計なども含めての設計がなされるべきであって、いくらコンプレッサのマップがこうだからと言ってどんなエンジンでもその通りになると言うわけではない。エンジン本体のセッティング、マニホールド、排気干渉、吸気干渉などを考慮しなければ効率的なターボエンジンは出来ないのである。



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