C200セダンに乗る


C200セダンに乗る機会があった。
現在乗っているC180と基本的には同じだがマイナーチェンジを受けているため内装などは少々異なる。
以前のBENZはモデルや年式によらずインパネ周りは似たようなデザインだったが、最近ではかなり日本車風になってきた感じがする。
C180とC200のエンジン排気量はどちらも1800ccだ。
だが細部のチューニングとスーパーチャージャの過給圧が異なるためにC200の方が20%ほどパワーが大きい。
乗ってみてまず感じたのは排気音の違いである。
C180は普通の4気筒の音なのだが、C200の方は多少荒いというか不等間隔爆発のV6エンジンのような、少しゴロゴロした感じがするし、絶対的排気音量も大きい。


DOHC4バルブのエンジンは吸排気両方のカムにタイミング可変装置が付いているように見えるが細部は不明だ。
C180がすっぽりエンジンカバーで覆われているのに対し、C200の方はエンジン前部が見えるような格好だ。
その他、ABSなどのカバーも簡略化されている感じだ。
サスペンションや車自体の挙動はC180(ステーションワゴン) と大きく異なるところはないし、ミッションコントロールなどもC180とあまり変わるところはない。
C180はマニュアルシフトしようとしたときに、常にD→4→3 →2→1と落ちていく(シフトレバーを押しっぱなしにすれば連続的に落ちる)が、C200の場合は例えば走行時のミッション位置が3だとすると、D→2という具合に一つ下のギアに落ちるプログラムになっているところが違うが、でもその程度だ。
ブレーキはC180よりカチッとした感じがして好ましく思えるのはマイナーチェンジによってセッティングが変わったためだと思う。
加速感はさすがにトルクが増えているだけあってC200の方が乗りやすいし、レッドゾーンの始まる6000+までストレス無く回っていく。
C180は3000〜4000回転のトルクが太く感じられ、その後の回転の伸びが少々物足りない感じなのだが、C200の方は高回転域が少し元気だ。
C180は10.0の圧縮比であるのに対し、より過給圧の高いC200 はこれが9.3となっている。
10・15モード燃費の届け出値はどちらも11.4Km/lと変わらないが、実燃費はC180の方がほんの少し、誤差程度良いかも知れない。
(車載燃費計で)C180は出力が143PS,C200は163PSである。
ちなみに2500ccのV6エンジンを乗せるC230は205PSを発揮する、圧縮比11.4のエンジンが乗っていて10・15モード燃費はC180/C200の11.4Km/lに対して10Km/lとなっている。
前述音の件だが、C200からC180に乗り換えると凄く静かに感じられる。
確かにC200の方がパワーは有るのだが、それも比べてみなければ明確には解らない。
もしも普段の足として使うのであれば価格もお手頃なC180で充分なのではないかと思った次第だ。