燃調はこう決める。



みんな、燃調に苦労していないかな?少し前までは、排気温度を目安に燃調を取っている人が多かった。
800℃だから安全とか、950℃だから危険とか。
本当にそれでよいのだろうか??

排気温度の傾向はこうだ。
1.点火時期が遅れると排気温度が上昇する。
2.バルブオーバラップが広いと排気温度は上昇する。
3.燃料が薄いと排気温度は上昇する。


従って単に排気温度が高い場合上記のどれに該当するか見極めなくてはならないのだ。
だから、やはりA/F計を目安にすることをお勧めする。
東名自動車の安いヤツでも、それなりに動作するよ。
測定器で測ってみると、意外に正確で±1.5程度に入っているのだ。
100万円以上する測定器でも、±0.8位の誤差があるから立派と言えるのではないか?そもそも、A/Fを正確に計ろうとすると大変なことなのだ。
現在車載用測定器に使用されているセンサは酸素ポンプタイプの物だが、これはセンサ温度やセンサに加わる圧力で測定値が変化するのだ。
東名のA/F計は、フツーのセンサを使っている。
理論空燃費付近で急激に出力電圧が変化するヤツだ。
このセンサの特性を補正する回路をアナログで組んである。
ノーマルセンサと見かけ上の特性が同じだからといって、ノーマルセンサを使用することはお勧めできない。
センサ毎にばらつきが結構あり、それに合わせて内部を調整しなければトンチンカンな値となってしまうからだ。


オレはROMチューンだから関係ないね..って言ってるキミ!ノーマルインジェクタのままなら問題は発生しないかも知れない。
でも、大容量インジェクタに交換している場合は要注意だ。
インジェクタ容量を変更すると、各補正値もそれに合わせなくてはならない。
水温補正、電圧補正,吸入空気温度補正等々がある。
フツーのショップではいじれない範囲の物だ。
なぜいじれないか?変更自体は出来るかも知れない。
でも、−20℃時の始動特性とか、オーバヒート寸前の場合の燃料特性なんて出来そうにないでしょ?春先には調子よかったのに、夏場はダメ..インタクーラの冷え具合のみではなくてROMそのもののセッティングに問題があることも少なくない。
濃い分には吹けないだけだが、薄いと壊れちゃうよ。
特にROMチューンは外部で燃調が取れないから怖いね。
続く