980円の難しさ

ホワイトプラン開始当時に某事業者の方の話を聞いたことがあった。
その方は当時こう言っていた。
980円だけの収入では事業継続は不可能だと。

しかし孫さんは他社宛通話や他社からの通話があるから大丈夫なのだと言っていたわけだが、これに対しては「事業者が考えるより加入者の皆様は余程賢いですよ。他社宛通話が高ければ他社ケータイにはかけなくなります」と。
今は事業者間による通話料金の差が少なくはなったが、以前はアクセスチャージの高額なvodafoneへの通話が敬遠された次期があったという。

「もしも加入者様より孫さんの方が賢かったとすればARPUの減少は一時的で終わるでしょう。逆にダラダラとARPUが下がり続けるような事態になればそれは加入者様の勝ちと言うことですが、これはこの先1年くらいを見ないと分からないですね」

雑記の方でも書いているがSBMのARPUは底打ち感を感じないでもない。
保険システム変更やメール代の値上げ、SBM同士のメールにもS!を必須にするなど、細かな値上げが相次いでいることもARPUを下支えするかも知れない。

もう一つ興味深げな事を言っていた。
それはSBMの低価格に見せる路線に他の事業者は追従しないのではないかという点と、もしも追従が開始される日が来るとすればそれはSBMが弱り始めているときではないかと言うのだ。
何故かと言えば、他社が追従することによってSBMはそのプランを廃止或いは値上げしにくくなる。
vodafoneからSBMに変わったあたりで他社の言っていた、消耗戦に持ち込めればSBMは敵ではなくなるとはこういう事だったのか。

いやいや、見かけの980円プランはそこまで考えた戦術ではなく単に追従に過ぎないのか。