再びCCDの時代が来るのか？

シャープの800万画素CCD内蔵携帯電話は、なるほどひと味違った写りを見せる。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/42853.html

CMOS,CCDともにメリットデメリットがあるが、読み出し速度の速さから高画素大型撮像素子の使えるディジタル一眼レフカメラはCMOSセンサを使う。
一方CMOSセンサは小型化を行うと電荷が漏れるとかCMOS特有の現象であるノイズの多さが目立ってくる。

CCDはCMOSデバイスと違い専用ラインが必要なので製造メーカが限られ、SONYなどは古くからこれを作っている。
CCDは複数電源が必要であったり消費電力そのものが大きいことで携帯デバイスへの内蔵は少々面倒だ。
しかし小型化を行ったときにも画質劣化が少ないメリットがあるので、画質優先と考えればまだCCDにメリットがあるだろう。

CMOSデバイスも数年前とは大違いで、微細配線などで特性が向上している。
果たしてトレンドはどちらなのだろうか。

携帯電話内蔵カメラ用としてCCDが復活？する背景にはコンパクトデジカメ市場の縮小が関係しているかも知れない。
これまでは右肩上がりでマーケットを拡大してきたこの市場も、そろそろ飽和が見えてきている。
すると今までは供給より需要が上回る状態が続いていたCCDにも変化が出てくる。
具体的には価格の低下だ。
CMOS製造ラインは転用が効くがCCDの場合はそうはいかない。
ラインを活かし続けるためにはCCDを作り続けなければならないのだ。