フェムトセル配りはまだ？

なかなか行ったとおりに進まないのが物事である。
孫さんの4.6万局基地局発言も、結局達成されぬままうやむやにされた。

フェムトセルは、計画通りならば今頃配りまくられていたはずだ。
2007年には、同年末から実験するとある。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/35292.html
そして2008年春には配りを開始すると。
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20352063,00.htm

実証実験など一部では行っていたようだが、何としてでもADSLに接続したいとするソフトバンク側とそれは無理でしょうというメーカ間の折り合いがなかなか付かなかったとも言われた。
そもそもYBBのADSLって2セッション以上張れるのかな。
Bフレッツならば可能で、ひかり電話などはこれを使っている。（3セッション目みたいな感じで使う)

フェムトセル配りが遅れている件に関して免許問題をあげる人もいるが、そもそもホームアンテナでは免許が取れてフェムトセルは免許が取れないというのも不思議だ。

2007年には「今年12月以降には同社では社員をモニターとした万単位のフェムトセルを用いた実験も行なう」考えであることを示していたが、1年後には「現在は技術を担当する5人程度の社員で実験中」であることを暴露した。
言うことはデカいがやることは極小なのはいつものことだが、万単位が5人になっちゃったとは…

そしてすぐそこに迫った2009年の取り組み。
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20380729,00.htm
1月にも商用サービスを開始するとある。
しかしこの夏以降設備や端末などの発注キャンセルが相次いでいると伝えられる中、本当に発注が行われているのかどうか。

大量に設置した中継局によるRSCP低下問題などが表面化してきており、更にセル半径を広げてしまったが為の輻輳問題などを解決する手っ取り早い方法がフェムトセルだ。
ドコモに関しても屋内中継局をナノセルなどに順次置き換えてトラフィック対策やHSDPA通信品質対策を行ってきており、その流れは正当だと思う。
問題があるとすれば、ドコモがエリア調査を行った上で設置するのに対してSBMは売り切りや配りまくりを推進したいとしているところである。
いくらフェムトセルトは言ったって無秩序に設置できるようなシステムにW-CDMAはなっていない。